| 【発明の名称】 |
脚付き木製家具 |
| 【発明者】 |
【氏名】五藤 重男
【氏名】陰 博美
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| 【要約】 |
【課題】求められる強度を保ちつつ、各部が加工原木からなる従来家具と比べると軽量化が可能であり、材料費を低く抑えることができる脚付き木製家具を提供する。
【構成】例えば、左右一対の部材1と、部材1に渡し設けられた平板部材2及び背もたれ部材3とを含み、部材1は芯材a1〜a9の左右側面に外板11を貼着して形成され、平板部材2は芯材b1〜b6の上下面に外板21を貼着して形成され、背もたれ部材3は芯材c1〜c5の正背面に外板31を貼着して形成されており、部材2、3は左右一対の部材1に少なくとも接着接続されている椅子A。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対の木製の部材と、該左右一対の部材に渡し設けられた木製の平板部材とを含み、前記左右一対の部材のそれぞれは木製の芯材の右側面及び左側面のそれぞれに木製の外板を貼着して形成されているとともに前後の脚部及び該前後脚部間に渡る前後渡し部を含んでおり、前記平板部材は木製の芯材の上面及び下面のそれぞれに木製の外板を貼着して形成されており、該平板部材の芯材は該上下外板間に空間部を与えるように該上下外板間に配列されており、 該平板部材における左端部に配置された芯材の左端面が前記左右一対の部材のうち左側部材における a)前後脚部の上端部の内側面、 b)前後渡し部の内側面、 c)該前後脚部上端部のうち少なくとも一方及び該前後渡し部のそれぞれの内側面 のうちいずれかに突き合わせ接着接続されているとともに、 該平板部材における右端部に配置された芯材の右端面が前記左右一対の部材のうち右側部材における a)前後脚部の上端部の内側面、 b)前後渡し部の内側面、 c)該前後脚部上端部のうち少なくとも一方及び該前後渡し部のそれぞれの内側面 のうちいずれかに突き合わせ接着接続されていることを特徴とする脚付き木製家具。 【請求項2】 前記平板部材を形成している上側及び下側の外板のうち少なくとも一方は前記左右一対の部材のそれぞれの前後渡し部に重なるように芯材から突出しているとともに該前後渡し部に重ね接続されている請求項1記載の脚付き木製家具。 【請求項3】 前記左右一対の部材のそれぞれが前記後脚部の上端部から一体的に立ち上がる立ち上がり部を含んでおり、該左右の立ち上がり部間に背もたれ部材が渡し設けられており、該背もたれ部材は木製芯材と、該芯材の正面側及び背面側のそれぞれに貼着された木製の外板とから形成されており、該背もたれ部材における左端部に配置された芯材の左端面が前記左側の立ち上がり部の内側面に接続されているとともに右端部に配置された芯材の右端面が前記右側の立ち上がり部の内側面に接続されており、椅子である請求項1又は2記載の脚付き木製家具。 【請求項4】 前記背もたれ部材の芯材は前記正面側及び背面側の外板間に空間部を与えるように該両外板間に配列されている請求項3記載の脚付き木製家具。 【請求項5】 前記背もたれ部材の正面側及び背面側の外板のうち少なくとも一方は前記左右の立ち上がり部に重なるように芯材から突出しているとともに該立ち上がり部に重ね接続されている請求項3又は4記載の脚付き木製家具。 【請求項6】 前記平板部材をテーブル天板とし、前記左右一対の部材のそれぞれにおける前後脚部をテーブル脚とするテーブルである請求項1又は2記載の脚付き木製家具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は椅子、テーブル等の木製の脚付き家具に関する。 【背景技術】 【0002】 椅子、テーブル等の木製の脚付き家具のうち木製椅子を例にとると、種々のタイプのものが知られているが、例えば図12に示す構造のものを挙げることができる。すなわち、 左右の前脚911と、 左右の後脚912と、 各後ろ脚912から立ち上がる立ち上がり部913と、 左側及び右側のそれぞれにおいて前脚911と後脚912間に渡し設けられた前後渡し部材914と、 座部915と、 左右の立ち上がり部913間に渡し設けられた背もたれ部916と を含む構造のものである。 【0003】 前側の左右の前脚911間及び(又は)後ろ側の左右の後脚912間に左右渡し部材917が設けられることもある。 【0004】 各前脚911、各後脚912、該後脚から一体的に立ち上がる立ち上がり部913、各渡し部材914〔又は(及び)917〕、座部915及び背もたれ部916はそれぞれ加工原木から形成されている。 ここで「加工原木」とは機械加工され、或いはさらに含水率調整等の処理が施された原木である(「加工原木」については以下同じ)。 【0005】 また、木製テーブルを例にとると、それも種々のタイプのものが知られているが、例えば図13に示す構造のものがある。すなわち、 左右の前脚921と、 左右の後脚922と、 左側及び右側のそれぞれにおいて前脚921と後脚922間に渡し設けられた前後渡し部材923又は(及び)前側脚921間及び後脚922間に渡し設けられた左右渡し部材924と、 前後脚921、922及び前後渡し部材923〔又は(及び)左右渡し部材924〕の上側に設けられたテーブル天板925と を含む構造のものである。 【0006】 各前脚921、各後脚922、各渡し部材923〔又は(及び924)〕及び天板925はそれぞれ加工原木から形成されている。 【0007】 この種の木製椅子やテーブルは例えば平成17年8月5日株式会社ディノス発行カタログ「ハウススタイリング」(53頁)に記載されている。 【0008】 【非特許文献1】平成17年8月5日株式会社ディノス発行カタログ「ハウススタイリング」(53頁) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 しかしながら、いずれにしても、このような脚付きの椅子、テーブル等の木製家具は、各部が加工原木を用いて形成されているので比較的頑丈であるが、重量があり、移動が困難なものが多い。このような木製家具を例えば一般家庭で使用すると、フロアーの掃除等において移動させるのに大きい労力を要し、掃除を行う主婦等にとっては負担である。 【0010】 また、中実の加工原木を用いて作製しているため材料費が嵩むことが多い。 【0011】 そこで本発明は、木製の脚付き家具であって、求められる強度を保ちつつ、各部が加工原木からなる従来家具と比べると軽量化が可能であり、材料費を低く抑えることができる脚付き木製家具を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 本発明は前記課題を解決するため、 左右一対の木製の部材と、該左右一対の部材に渡し設けられた木製の平板部材とを含み、前記左右一対の部材のそれぞれは木製の芯材の右側面及び左側面のそれぞれに木製の外板を貼着して形成されているとともに前後の脚部及び該前後脚部間に渡る前後渡し部を含んでおり、前記平板部材は木製の芯材の上面及び下面のそれぞれに木製の外板を貼着して形成されており、該平板部材の芯材は該上下外板間に空間部を与えるように該上下外板間に配列されており、 該平板部材における左端部に配置された芯材の左端面が前記左右一対の部材のうち左側部材における a)前後脚部の上端部の内側面、 b)前後渡し部の内側面、 c)該前後脚部上端部のうち少なくとも一方及び該前後渡し部のそれぞれの内側面 のうちいずれかに突き合わせ接着接続されているとともに、 該平板部材における右端部に配置された芯材の右端面が前記左右一対の部材のうち右側部材における a)前後脚部の上端部の内側面、 b)前後渡し部の内側面、 c)該前後脚部上端部のうち少なくとも一方及び該前後渡し部のそれぞれの内側面 のうちいずれかに突き合わせ接着接続されている脚付き木製家具を提供する。 【0013】 ここで「木製家具」とは、主たる材料が木である家具であり、各部の接続等のために接着剤が用いられていたり、ボルトやネジ等の金具が用いられていても、主たる材料が木である家具はここで言う木製家具である。 【0014】 本発明に係る家具は、前記左右一対の部材のそれぞれが木製の芯材の右側面及び左側面のそれぞれに木製の外板を貼着して形成されているとともに前記平板部材が木製の芯材の上面及び下面のそれぞれに木製の外板を貼着して形成されており、これら左右一対の部材及び平板部材のうち少なくとも平板部材においては、それを構成している芯材が上下外板間に空間部を与えるように該上下外板間に配列されている。 【0015】 このように少なくとも平板部材は内部に空間部を有しているので、該平板部材を中実の加工原木で形成する場合と比べると該平板部材の軽量化が可能でああるとともに材料費を低く抑えることができ、ひいてはそれだけ家具全体の軽量化、材料費の節約が可能である。 【0016】 前記左右一対の部材のそれぞれ又は双方においても、それを構成している芯材を左右外板間に空間部を与えるように該左右外板間に配列してもよく、そうすれば、一層家具を軽量化し、材料費を低く抑えることができる。 【0017】 また、本発明に係る家具は、平板部材における左端部に配置された芯材の左端面及び右端部に配置された芯材の右端面が前記左右一対の部材の所定部分の内側面に突き合わせ接着接続(接着剤による接続)されているので、従来の木製家具等にみられる所謂ダボや柄を用いた組み付けによる隣り合う部材間の突き合わせ接続等と比べると平板部材と左右一対の部材との接続強度が大きく、それにより家具全体の強度を向上させることができる。 【0018】 また、本発明に係る家具は、左右一対の部材、平板部材のいずれもが芯材の両側に外板を貼着して形成されており、該芯材や外板の材質(木の種類)、厚み、それらの組み合わせ等の選択範囲が広く、それだけデザインの幅も広くなる利点がある。 【0019】 前記左右一対の部材のそれぞれを構成する前記木製の芯材は加工原木であってもよく、合板等であってもよい。 該芯材の右側面及び左側面のそれぞれに貼着される木製の外板についても、加工原木であってもよく、合板等であってもよい。 前記平板部材を構成している木製の芯材についても加工原木であってもよく、合板等であってもよい。また該芯材の上面及び下面のそれぞれに貼着される木製の外板についても、加工原木であってもよく、合板等であってもよい。 【0020】 本発明に係る家具において、前記平板部材を形成している上側及び下側の外板のうち少なくとも一方は前記左右一対の部材のそれぞれの前後渡し部に重なるように芯材から突出しているとともに該前後渡し部に重ね接続されていてもよい。このようにすることで、平板部材と左右一対の部材との間の接続強度がより大きくなる。 【0021】 前記平板部材を形成している上側及び下側の外板のうちいずれか一方のみを左右一対の部材のそれぞれの前後渡し部に重なるように芯材から突出させるとともに該前後渡し部に重ね接続する場合には、上方から荷重のかかることが多い上側の外板についてそのようにすることが接続強度を得るうえで好ましい。 【0022】 上記いずれの場合であれ、本発明に係る家具の具体例として、前記平板部材をテーブル天板とし、前記左右一対の部材のそれぞれにおける前後脚部をテーブル脚とするテーブルである脚付き木製家具を挙げることができる。 【0023】 また、本発明に係る脚付き木製家具の他の具体例として、 前記左右一対の部材のそれぞれが前記後脚部の上端部から一体的に立ち上がる立ち上がり部を含んでおり、該左右の立ち上がり部間に背もたれ部材が渡し設けられており、該背もたれ部材は木製芯材と、該芯材の正面側及び背面面のそれぞれに貼着された木製の外板とから形成されており、該背もたれ部材における左端部に配置された芯材の左端面が前記左側の立ち上がり部の内側面に接続されているとともに右端部に配置された芯材の右端面が前記右側の立ち上がり部の内側面に接続されており、椅子である脚付き木製家具を挙げることができる。 この椅子によると、前記平板部材を座部として利用できる。 【0024】 前記背もたれ部材は、該背もたれ部材と左右一対の立ち上がり部との接続強度を向上させるうえで、背もたれ部材の左端部に配置された芯材の左端面及び右端部に配置された芯材の右端面が前記左右の立ち上がり部の内側面に接着接続(接着剤による接続)されていることが好ましい。それにより前記平板部材と左右一対の部材との接続強度と相まって椅子全体の強度を一層向上させることができる。 【0025】 また、この椅子においても、上下外板間に空間部を有する前記平板部材の採用によりそれだけ椅子の軽量化、材料節約が可能である。一層の軽量化、材料節約のために、前記背もたれ部材の芯材は前記正面側及び背面側の外板間に空間部を与えるように該両外板間に配列されていてもよい。 【0026】 背もたれ部材についても、それを構成している木製の芯材は加工原木であってもよく、合板等であってもよい。また該芯材に貼着される木製外板についても、加工原木であってもよく、合板等であってもよい。 【0027】 前記背もたれ部材を形成している正面側及び背面側の外板のうち少なくとも一方は前記左右の立ち上がり部に重なるように芯材から突出しているとともに該立ち上がり部に重ね接続されていてもよい。そのようにすることで、背もたれ部材と左右一対の立ち上がり部との間の接続強度がより大きくなる。 【0028】 前記背もたれ部材を形成している正面側及び背面側の外板のうちいずれか一方のみを左右一対の部材の立ち上がり部に重なるように芯材から突出させるとともに該立ち上がり部に重ね接続する場合には、人体荷重の一部がかかってくる正面側の外板についてそのようにすることが接続強度を得るうえで好ましい。 【発明の効果】 【0029】 以上説明したように本発明によると、木製の脚付き家具であって、求められる強度を保ちつつ、各部が加工原木からなる従来家具と比べると軽量化が可能であり、材料費を低く抑えることができる脚付き木製家具を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。 <第1実施形態(椅子)> 図1から図4は本発明に係る脚付き木製家具の1例である椅子Aを示している。図1は椅子Aの斜視図、図2は椅子Aの右側面図、図3は椅子Aの正面図、図4は椅子Aの平面図である。椅子Aの左側面図は右側面図と対称にあらわれる。 【0031】 椅子Aは、左右一対の部材1、1と、該左右一対の部材に渡し設けられた平板部材2及び背もたれ部材3とを含んでいる。 左右一対の部材1、1のそれぞれは、前脚部L1、後脚部L2、左右の各側において前後脚部L1、L2間に渡る前後渡し部L3を含んでいる。さらに後脚部L2から立ち上がる立ち上がり部L4も含んでいる。 【0032】 左右の各部材1は、全体として、図5にも示すように木製の芯材a1〜a9の右側面及び左側面のそれぞれに木製の外板11を貼着して形成されている。このように形成された部材1に前記の脚部L1、L2、前後渡し部L3及び立ち上がり部L4が含まれている。 【0033】 芯材a1〜a9のそれぞれはここでは加工原木で形成されている。芯材は全体が一体的に連続したものでもよいが、本例では、小さい芯材a1〜a9を寄せ集め、それらをステープルasで連結し、全体的に所定形状に整えたものである。小芯材a1〜a9のそれぞれは断面四角形状のもので、両外板12間方向の厚みはいずれも同じである。 【0034】 各外板11は本例では木製合板からなっている。外板11はここでは、全体が一体的に連続している。 芯材a1〜a9の左右両側面への外板11の貼着は接着剤を用いて加圧下に行われる。必要に応じさらに加熱下に行われる。 【0035】 平板部材2は図4に示すように木製の芯材b1〜b6の上面及び下面のそれぞれに木製の外板21を貼着して形成されている。 芯材b1〜b6はいずれも加工原木からなる細長い棒状芯材であり、いずれも上下方向の寸法(厚み)は同じである。芯材b2、b3、b5及びb6は断面四角形状を呈し、芯材b1及びb4は断面台形状を呈している。棒状芯材b1〜b4はいずれも同じ長さであり、左右方向に平行に所定間隔をおいて配列されている。棒状芯材b5、b6は同じ長さであり、棒状芯材b1〜b4を挟むようにしてそれらの両側に配列されており、前後方向に延びている。 【0036】 棒状芯材b1〜b4のそれぞれの左右端面は棒状芯材b5、b6に接着剤にて突き合わせ接続されている。左右方向の各棒状芯材の端部とそれが突き合わされた前後方向の各棒状芯材とで形成される各コーナには補強用の隅部材b’が当てがわれ、接着剤でそこに固定されている。これら棒状芯材b1〜b6は全体として内側に空間部s1〜s3を有する枠形芯材を形成している。 【0037】 各外板21は本例では一体的に連続する木製合板からなっている。 芯材b1〜b6の上下面への外板21の貼着は接着剤を用いて加圧下に行われる。必要に応じさらに加熱下に行われる。 上側の外板21の左右端部211は芯材b5、b6より外側まで突出している。 【0038】 背もたれ部材3は図3に示すように木製の芯材c1〜c5の正面及び背面のそれぞれに木製の外板31を貼着して形成されている。 芯材c1〜c5はいずれも加工原木からなる棒状芯材であり、いずれも断面四角形状を呈し、前後方向の寸法(厚み)は同じである。棒状芯材c1〜c3はいずれも同じ長さであり、左右方向に平行に所定間隔をおいて配列されている。棒状芯材c4、c5は同じ長さであり、棒状芯材c1〜c3を挟むようにしてそれらの両側に配列されており、上下方向に延びている。 【0039】 棒状芯材c1〜c3のそれぞれの左右端面は棒状芯材c4、c5に接着剤にて突き合わせ接続されている。左右方向の各棒状芯材の端部とそれが突き合わされた上下方向の棒状芯材とで形成される各コーナには補強用の隅部材c’が当てがわれ、接着剤でそこに固定されている。これら棒状芯材c1〜c5は全体として内側に空間部s4、s5を有する枠形芯材を形成している。 【0040】 各外板31は本例では一体的に連続する木製合板からなっている。 芯材c1〜c5の正面及び背面への外板31の貼着は接着剤を用いて加圧下に行われる。必要に応じさらに加熱下に行われる。 【0041】 なお、背もたれ部材3は、図6に例示するように、後述すにように座部として用いることができる平板部材2に座る人が背もたれし易いように、外板を湾曲させるなどしてもよい。 【0042】 平板部材2や背もたれ部材3は次のように左右一対の部材1に接続固定されている。 すなわち、平板部材2における左端部の前後方向芯材b5の左端面(左側の木端面)及び下側の外板21の左端面が前記左右一対の部材1のうち左側部材1の前後脚L1、L2の上端部の内側面及び前後渡し部L3の内側面にそれぞれ突き合わされ接着剤で接続固定されている。平板部材2の上側の外板21の芯材b5から左方へ突出した端部211は左部材1の前脚部L1及び前後渡し部L3のそれぞれの上面に重ねられ、そこに接着剤で接続固定されている。 【0043】 さらに、前後脚L1、L2の上端部及び前後渡し部L3から芯材b5に向け複数本のネジ4がねじ込まれ、これによっても、左側部材1と平板部材2の左側端部がさらに強固に突き合わせ接続されている。 【0044】 平板部材2における右端部についても、右端部の前後方向芯材b6の右端面(右側の木端面)及び下側の外板21の右端面が右側部材1の前後脚L1、L2の上端部の内側面及び前後渡し部L3の内側面にそれぞれ突き合わされ接着剤で接続固定されている。また、平板部材2の上側の外板21の芯材b6から右方へ突出した端部211は右部材1の前脚部L1及び前後渡し部L3のそれぞれの上面に重ねられ、そこに接着剤で接続固定されている。 【0045】 さらに、右側の前後脚L1、L2の上端部及び前後渡し部L3から芯材b6に向け複数本のネジ4がねじ込まれ、これによっても、右側部材1と平板部材2の右側端部がさらに強固に突き合わせ接続されている。 【0046】 各ネジ4は部材1に形成した凹所12の底部から芯材b5、b6の方へねじ込まれ、ネジ頭は該凹所内にある。該凹所12にはネジ止め後に埋め木部材41が嵌着され、ネジ頭が外部から見えないようにしてある。 【0047】 なお、左右部材1と平板部材2との接続については、強度上支障がなければ、ネジは用いず接着剤だけで接続してもよい。接着剤とネジを併用する場合、接続強度上支障がなければ、ネジは例えば前後脚部L1、L2と平板部材2との接続補強のため用いるだけであったり、前後渡し部L3と平板部材2との接続補強のために用いるだけであってもよい。 【0048】 背もたれ部材3における左端部の上下方向の芯材c4は左端面(左側の木端面)が前記左右一対の部材1のうち左側部材1の立ち上がり部L4の上部の内側面に突き合わされ接着剤で接続固定されている。さらに、立ち上がり部L4から芯材c4に向け複数本のネジ5がねじ込まれ、これによっても、左側の立ち上がり部L4と背もたれ部材L4の左側端部がさらに強固に突き合わせ接続されている。 【0049】 背もたれ部材3における右端部の上下方向の芯材c5についても右端面(右側の木端面)が左右一対の部材1のうち右側部材1の立ち上がり部L4の上部の内側面に突き合わされ接着剤で接続固定されている。さらに、該立ち上がり部L4から芯材c5に向け複数本のネジ5がねじ込まれ、これによっても、右側の立ち上がり部L4と背もたれ部材3の右側端部がさらに強固に突き合わせ接続されている。 【0050】 各ネジ5は立ち上がり部L4に形成した凹所13の底部から芯材c4、c5の方へねじ込まれ、ネジ頭は該凹所内にある。該凹所13にはネジ止め後に埋め木部材51が嵌着され、ネジ頭が外部から見えないようにしてある。 【0051】 なお、左右部材1と背もたれ部材3との接続については、強度上支障がなければ、接着剤を用いずネジだけで接続してもよく、或いは、ネジは用いず接着剤だけで接続してもよい。接着剤とネジを併用する場合、接続強度上支障のない範囲でネジ本数は適宜調整すればよい。 【0052】 以上説明した椅子Aは平板部材2を座部として用いることができる。 椅子Aでは平板部材2を構成している芯材b1〜b6が上下外板11間に空間部s1〜s3を与えるように該上下外板間に配列されている。 また、背もたれ部材3を構成している芯材c1〜c5も正面側及び背面側の外板31間に空間部s4、s5を与えるように該両外板間に配列されている。 【0053】 このように平板部材2及び背もたれ部材3は内部に空間部を有しているので、平板部材や背もたれ部材を中実の加工原木で形成する場合と比べると平板部材2及び背もたれ部材3の軽量化が可能でああるとともに、該部材2、3での材料費を低く抑えることができ、ひいてはそれだけ椅子全体の軽量化、材料費の節約を行える。 【0054】 なお、左右一対の部材1の少なくとも一方についても、例えば図7に示すように、内部に空間が得られるように芯材を枠状に配列してもよく、そうすれば、一層軽量化、材料の節約を図ることができる。 【0055】 また、椅子Aでは、平板部材2における左右端部に配置された芯材b5、b6の木端面が部材1の前後脚部L1、L2の上端部内側面及び前後渡し部L3の内側面にそれぞれ接着剤により突き合わせ接続されており、背もたれ部材3についても、左右端部に配置された芯材c4、c5の木端面が部材1の立ち上がり部L4の内側面にそれぞれ接着剤により突き合わせ接続されているので、従来の木製家具等にみられる所謂ダボや柄を用いた組み付けによる隣り合う部材間の突き合わせ接続や、木口を用いた隣り合う部材間の突き合わせ接続等と比べると平板部材2と左右一対の部材2との接続強度及び背もたれ部材3と左右の立ち上がり部L4との接続強度が大きく、それにより椅子A全体の強度が与えられている。 【0056】 また、平板部材2と左右一対の部材1とはネジ4によっても接続されており、背もたれ部材3と左右の立ち上がり部L4とはネジ5によっても接続されているので、これにより一層椅子強度が向上せしめられている。 【0057】 さらに、平板部材2については上側の外板21の左右端部211が左右部材1の前脚部L1及び前後渡し部L3のそれぞれの上面に重なるように突出して該上面に貼着されているので、この点でも一層強度が向上せしめられている。 【0058】 また、椅子Aは、左右一対の部材1、平板部材2及び背もたれ部材3のいずれもが芯材の両側に外板を貼着して形成されており、該芯材や外板の材質(木の種類)、厚み、それらの組み合わせ等の選択範囲が広く、それだけ椅子デザインの幅が広くなる利点がある。 【0059】 なお、背もたれ部材3についても、それを形成している正面側及び背面側の外板31のうち少なくとも一方、例えば正面側の外板3が左右の立ち上がり部L4に重なるように芯材c4、c5から突出させ、該立ち上がり部L4に重ね接続されていてもよい。そのようにすることで、背もたれ部材3と左右一対の立ち上がり部L4との間の接続強度がより大きくなり、ひいては椅子A全体の強度も向上する。 【0060】 <第2実施形態(テーブル)> 図8から図10は本発明に係る脚付き木製家具の他の例であるテーブルBを示している。図8はテーブルBの正面図、図9はテーブルBの右側面図、図10はテーブルBの平面図である。テーブルBの左側面図は右側面図と対称にあらわれる。 【0061】 テーブルBは、左右一対の部材6、6と、該左右一対の部材に渡し設けられた平板部材7とを含んでいる。 左右一対の部材6、6のそれぞれは、前脚部L5、後脚部L6及び左右の各側において前後脚部L5、L6間に渡る前後渡し部L7を含んでいる。 【0062】 左右の各部材6は、全体として、図11にも示すように一体的に連続する木製合板製の芯材61の片側面に外板62を、反対側面に外板63をそれぞれ貼着して形成されている。 このように形成された部材6に前記の脚部L5、L6及び前後渡し部L7が含まれている。 【0063】 外板62は加工原木からなる小外板621、622及び623を合板芯材61に沿って配列したものであり、外板63は加工原木からなる小外板631、632及び633を合板芯材61に沿って配列したものである。部材6の強度を前後左右方向においてつり合わせるように外板62と63とではそれを構成している小外板の配列を異ならせてある(図11参照)。 【0064】 芯材61の両側面への外板62、63の貼着は接着剤を用いて加圧下に行われる。必要に応じさらに加熱下に行われる。 【0065】 平板部材7は木製の芯材d1〜d11の上面及び下面のそれぞれに木製の外板71を貼着して形成されている。 芯材d1〜d11はいずれも加工原木からなる細長い棒状芯材であり、いずれも上下方向の寸法(厚み)は同じである。芯材d2〜d6、d8及びd9は断面四角形状を呈し、芯材d1及びd7は断面台形状を呈している。棒状芯材d1〜d7はいずれも同じ長さであり、左右方向に平行に所定間隔をおいて配列されている。棒状芯材d8、d9は同じ長さであり、左右方向の棒状芯材d1〜d7を挟むようにしてそれらの両側に配列されており、前後方向に延びている。 【0066】 短い棒状芯材d10は、左右方向芯材d2とd3の間、d3とd4の間、d4とd5の間及びd5とd6の間のそれぞれに前後方向に配列されており、短い棒状芯材d11は、左右方向芯材d1とd2の間及びd6とd7の間のそれぞれに前後方向に配列されている。 【0067】 棒状芯材d1〜d7のそれぞれの左右端面は棒状芯材d8、d9に接着剤にて突き合わせ接続されている。短い棒状芯材d10、d11のそれぞれは対応する左右方向芯材に接着剤にて突き合わせ接続されている。これら芯材d1〜d11は全体として枠形芯材を形成しており、内側に複数の空間部s6を含んでいる。 【0068】 各外板71は本例では一体的に連続する木製合板からなっている。 芯材d1〜d11の上下面への外板71の貼着は接着剤を用いて加圧下に行われる。必要に応じさらに加熱下に行われる。 上側の外板71の左右端部711は芯材d8、d9より外側まで突出している。 【0069】 平板部材7は次のように左右一対の部材6に接続固定されている。 すなわち、平板部材7における左端部の前後方向芯材d8の左端面(左側の木端面)及び下側の外板71の左端面が前記左右一対の部材6のうち左側部材6の前後脚L5、L6の上端部の内側面及び前後渡し部L7の内側面にそれぞれ突き合わされ接着剤で接続固定されている。平板部材7の上側の外板71の芯材d8から左方へ突出した端部711は左部材6の前後脚部L5、L6及び前後渡し部L7のそれぞれの上面に重ねられ、そこに接着剤で接続固定されている。 【0070】 さらに、前後脚L5、L6の上端部及び前後渡し部L7から芯材d8に向け複数本のネジ8がねじ込まれ、これによっても、左側部材6と平板部材7の左側端部がさらに強固に突き合わせ接続されている。 【0071】 平板部材6における右端部についても、右端部の前後方向芯材d9の右端面(右側の木端面)及び下側の外板71の右端面が右側部材6の前後脚L5、L6の上端部の内側面及び前後渡し部L7の内側面にそれぞれ突き合わされ接着剤で接続固定されている。また、平板部材7の上側の外板71の芯材d9から右方へ突出した端部711は右部材6の前脚部L5、L6及び前後渡し部L7のそれぞれの上面に重ねられ、そこに接着剤で接続固定されている。 【0072】 さらに、右側の前後脚L5、L6の上端部及び前後渡し部L7から芯材d9に向け複数本のネジ8がねじ込まれ、これによっても、右側部材6と平板部材7の右側端部がさらに強固に突き合わせ接続されている。 【0073】 各ネジ8は部材6に形成した凹所60の底部から芯材d8、d9の方へねじ込まれ、ネジ頭は該凹所内にある。該凹所60にはネジ止め後に埋め木部材81が嵌着され、ネジ頭が外部から見えないようにしてある。 【0074】 なお、左右部材6と平板部材7との接続については、強度上支障がなければ、ネジは用いず接着剤だけで接続してもよい。接着剤とネジを併用する場合、接続強度上支障がなければ、ネジは例えば前後脚部L5、L6と平板部材7との接続補強のため用いるだけであったり、前後渡し部L7と平板部材7との接続補強のために用いるだけであってもよい。 【0075】 以上説明したテーブルBは平板部材7をテーブル天板として用いることができる。 テーブルBでは、平板部材7を構成している芯材d1〜d11が上下外板71間に空間部s6を与えるように該上下外板間に配列されている。 【0076】 このように平板部材6は内部に空間部を有しているので、平板部材を中実の加工原木で形成する場合と比べると大きい面積を占める平板部材7の軽量化が可能でああるとともに、該部材7での材料費を低く抑えることができ、ひいてはそれだけテーブル全体の軽量化、材料費の節約を行える。 【0077】 また、テーブルBでは、平板部材7における左右端部に配置された芯材d8、d9の木端面が部材7の前後脚部L5、L6の上端部内側面及び前後渡し部L7の内側面にそれぞれ接着剤により突き合わせ接続されているので、従来の木製家具等にみられる所謂ダボや柄を用いた組み付けによる隣り合う部材間の突き合わせ接続や、木口を用いた隣り合う部材間の突き合わせ接続等と比べると平板部材7と左右一対の部材6との接続強度が大きく、それによりテーブルB全体の強度が与えられている。 【0078】 また、平板部材7と左右一対の部材6とはネジ8によっても接続されているので、それにより一層テーブル強度が向上せしめられている。 【0079】 さらに、平板部材7については上側の外板71の左右端部711が左右部材6の前後脚部L5、L6及び前後渡し部L7のそれぞれの上面に重なるように突出して該上面に貼着されているので、一層強度が向上せしめられている。 【0080】 また、テーブルBは、左右一対の部材6及び平板部材7のいずれもが芯材の両側に外板を貼着して形成されており、該芯材や外板の材質(木の種類)、厚み、それらの組み合わせ等の選択範囲が広く、それだけテーブルデザインの幅が広くなる利点がある。 【0081】 以上説明した椅子AやテーブルBは、所定部位に塗装を施したり、化粧板を貼着したりしてもよい。例えば、椅子Aでは平板部材2の上面に、テーブルBでは平板部材7の上面に化粧板を貼着してもよい。平板部材2の上側外板21の上面に化粧板を貼着する場合、その化粧板の大きさは左右端部が該外板21の左右に突出した端部211に重ね貼着される大きさとしてもよく、また、平板部材7の上側外板71の上面に化粧板を貼着する場合、その化粧板の大きさは左右端部が該外板71の左右に突出した端部711に重ね貼着される大きさとしてもよい。そのようにすれば、一層平板部材の強度が向上する。 【産業上の利用可能性】 【0082】 本発明は軽量で材料が節約された椅子、テーブル等の木製の脚付き家具を提供することに利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0083】 【図1】本発明に係る脚付き木製家具の1例である椅子の斜視図である。 【図2】図1の椅子の右側面図である。 【図3】図1の椅子の正面図である。 【図4】図1の椅子の平面図である。 【図5】図1の椅子の左右の部材の出来上がり前の状態を概略的に示す図である。 【図6】背もたれ部材の他の例を示す図である。 【図7】図1の椅子における左右の部材の他の例を示す図である。 【図8】本発明に係る脚付き木製家具の他の例であるテーブルの正面図である。 【図9】図8のテーブルの右側面図である。 【図10】図8のテーブルの平面図である。 【図11】図8のテーブルの左右の部材の出来上がり前の状態を概略的に示す図である。 【図12】椅子の従来例を示す図である。 【図13】テーブルの従来例を示す図である。 【符号の説明】 【0084】 A 椅子 1 左右の各部材 L1 前脚部 L2 後脚部 L3 前後渡し部 L4 立ち上がり部 a1〜a9 芯材 as ステープル 11 外板 12 部材1の凹所 13 立ち上がり部L4の凹所 2 平板部材 b1〜b6 芯材 21 外板 211 外板21の端部 b’ 隅部材 s1〜s3 空間部 3 背もたれ部材 c1〜c5 芯材 c’ 隅部材 31 外板 s4、s5 空間部 4、5 ネジ 41、51 埋め木部材 B テーブル 6 左右の各部材 L5 前脚部 L6 後脚部 L7 前後渡し部 61 芯材 62、63 外板 621、622、623 小外板 631、632、633 小外板 60 部材6の凹所 7 平板部材 d1〜d11 芯材 71 外板 711 外板端部 s6、s7 空間部 8 ネジ 81 埋め木部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】304022023 【氏名又は名称】大塚家具製造販売株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月6日(2006.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074125 【弁理士】 【氏名又は名称】谷川 昌夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−61727(P2008−61727A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−240929(P2006−240929) |
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