| 【発明の名称】 |
アームレスト装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】斉 藤 誠
【氏名】森 本 隆
【氏名】北 村 吉 治
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| 【要約】 |
【課題】薄型化ができ、操作ノブ等への操作を必要とすることなくアームレストフレームの角度調整を行うことができるアームレスト装置を提供する。
【構成】アームレストフレーム1を支持する基軸2と、アームレストフレーム1に固定された固定軸3と、固定軸3に取り付けられたアームホルダ9と、一端がシートフレームに連結され、アームレストフレーム1の回転に伴ってアームホルダ9の内部を摺動するアーム6と、アームホルダ9に形成された斜面及びアーム6と斜面との間に配置された状態でばね付勢されることによりアーム6と接触してアームレストフレーム1の回転をロックするロック駒10を有する楔ロック機構と、アーム6の長さ方向に沿った所定の移動領域内をアームレストフレーム1の回転に伴って移動する領域の一端部でロック駒10のアーム6との接触を解除し、他端部でロック駒10のアーム6との接触を許容するロック解除駒7とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シートフレームに固定されてアームレストフレームを貫通することによりアームレストフレームを回転自在に支持する基軸と、 アームレストフレームに固定された固定軸と、 固定軸に回転自在に取り付けられたアームホルダと、 一端が前記シートフレームに連結されると共に他端が前記アームホルダ内に挿入され、アームレストフレームの回転に伴ってアームホルダの内部を摺動するアームと、 アームの摺動方向に対して斜め方向となって前記アームホルダに形成された斜面及び前記アームと斜面との間に配置された状態でばね付勢されることによりアームと接触してアームの摺動をロックして前記アームレストフレームの回転をロックするロック駒を有する楔ロック機構と、 前記アームの長さ方向に沿った所定の移動領域内を前記アームレストフレームの回転に伴って移動するようにアームに取り付けられ、前記移動領域の一端部でロック駒のアームとの接触を解除し、他端部でロック駒のアームとの接触を許容するロック解除駒と、を備えていることを特徴とするアームレスト装置。 【請求項2】 前記移動領域の一端部はアームレストフレームの収納位置に対応し、移動領域の他端部はアームレストフレームの最大展開位置に対応していることを特徴とする請求項1記載のアームレスト装置。 【請求項3】 前記シートフレームに前記基軸を介して支持プレートが固定されており、この支持プレートに前記アームの一端が回転自在に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載のアームレスト装置。 【請求項4】 前記シートフレームに支持軸が固定され、この支持軸に前記アームの一端が回転自在に連結され、前記アームレストフレームに前記基軸を中心とした円弧状の長孔が形成されており、前記支持軸が長孔を貫通していることを特徴とする請求項1又は2記載のアームレスト装置。 【請求項5】 弾性力を有して相互に係合する凹凸機構が前記ロック解除駒及びロック駒における相互の接触部位に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアームレスト装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は自動車等のシートに装着されるアームレスト装置に関し、特に、その角度調整を行うことが可能な構造となっているアームレスト装置に関する。 【背景技術】 【0002】 アームレスト装置はアームレストフレームがシートフレームに対して回転することにより、その角度調整が行われる。このような角度調整可能な従来のアームレスト装置として、特許文献1及び2に開示されている。 【0003】 特許文献1のアームレスト装置では、アームレストフレームの回転のロック及びその解除を行うコイルばねからなるロックばねを用いている。このロックばねをアームレストフレーム側の可動軸及びこの可動軸と同軸的に設けられたシートフレーム側の固定軸に巻き付ける構造となっており、アームレストフレームの回転に伴ってロックばねが縮径すると、可動軸を介してアームレストフレームの回転をロックし、ロックばねが拡径すると、可動軸及びアームレストフレームの回転が可能となり、その角度調整を無段階に行うことが可能となっている。 【0004】 特許文献2のアームレスト装置では、シリンダハウジング内のロッドにコイルばねを締め付け状態で巻き付けると共に、コイルばねを拡径するための操作レバーを備えたメカニカルロックを用いており、このメカニカルロックをアームレストフレームに組み付ける構造となっている。そして、操作レバーとカムを介して連結された操作ノブをアームレストフレームに取り付けており、操作ノブを押圧操作することにより、操作レバーが回動してコイルばねを拡径し、アームレストフレームの回転を可能とするものであり、この回転で所望の角度となった後は、操作ノブへの操作を解除することによりコイルばねが自動的に縮径してアームレストフレームのロックを行うようになっている。 【特許文献1】特開2004−147791公報 【特許文献2】特開平9−39629号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 特許文献1記載の構造では、固定軸及び可動軸がアームレストフレームから立ち上がるように設けられており、これらの軸部分にロックばねが巻き付いている。このような構造では、アームレストの保持力(腕を乗せたときの重さを支える力)を確保するために、ロックばねは可動軸及び固定軸に巻き付く巻数が必要となる。このため、ロックばねの巻数分の高さが必要であり、これにより、アームレスト装置全体としての厚さが大きくなる。これによりロックばねの巻数に基づいた高さの制約があり、アームレスト装置の薄型化に限界があるものとなっている。 【0006】 特許文献2記載の構造では、アームレストフレームの角度を変更するためには、操作ノブを押圧操作する必要があると共に、操作ノブへの押圧操作状態を継続しながらアームレストフレームを回転させる必要がある。このため、使い勝手が悪いものとなっている。 【0007】 本発明は、このような従来のアームレスト装置の問題点を考慮してなされたものであり、薄型化が可能であると共に、操作ノブ等への操作を必要とすることなく、アームレストフレームの角度調整を行うことができ、操作性を向上させることが可能なアームレスト装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1記載の発明のアームレスト装置は、シートフレームに固定されてアームレストフレームを貫通することによりアームレストフレームを回転自在に支持する基軸と、アームレストフレームに固定された固定軸と、固定軸に回転自在に取り付けられたアームホルダと、一端が前記シートフレームに連結されると共に他端が前記アームホルダ内に挿入され、アームレストフレームの回転に伴ってアームホルダの内部を摺動するアームと、アームの摺動方向に対して斜め方向となって前記アームホルダに形成された斜面及び前記アームと斜面との間に配置された状態でばね付勢されることによりアームと接触してアームの摺動をロックして前記アームレストフレームの回転をロックするロック駒を有する楔ロック機構と、前記アームの長さ方向に沿った所定の移動領域内を前記アームレストフレームの回転に伴って移動するようにアームに取り付けられ、前記移動領域の一端部でロック駒のアームとの接触を解除し、他端部でロック駒のアームとの接触を許容するロック解除駒と、を備えていることを特徴とする。 【0009】 請求項2記載の発明は、請求項1記載のアームレスト装置であって、前記移動領域の一端部はアームレストフレームの収納位置に対応し、移動領域の他端部はアームレストフレームの最大展開位置に対応していることを特徴とする。 【0010】 請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のアームレスト装置であって、前記シートフレームに前記基軸を介して支持プレートが固定されており、この支持プレートに前記アームの一端が回転自在に連結されていることを特徴とする。 【0011】 請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のアームレスト装置であって、前記シートフレームに支持軸が固定され、この支持軸に前記アームの一端が回転自在に連結され、前記アームレストフレームに前記基軸を中心とした円弧状の長孔が形成されており、前記支持軸が長孔を貫通していることを特徴とする。 【0012】 請求項5記載の発明は、請求項1記載のアームレスト装置であって、弾性力を有して相互に係合する凹凸機構が前記ロック解除駒及びロック駒における相互の接触部位に形成されていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0013】 本発明のアームレスト装置によれば、ロック解除駒がロック駒のアームとの接触を解除した状態では、アームレストフレームを反時計方向、時計方向のいずれにも回転させることができる。一方、ロック解除駒がロック駒のアームとの接触を許容した状態では、楔ロック機構が有効に作用するため、いずれかの回転方向、例えば反時計方向へのアームレストフレームの回転がロックされる。これにより、アームレストフレームの角度調整を行うことができる。 【0014】 このような構造では、楔ロック機構の楔作用によってアームレストフレームの回転をロックして角度調整を行うため、アームレストフレームの角度調整を行うためにコイルばねからなるロックばねを固定軸や可動軸に巻き付けた構造を用いる必要がなく、アームレスト装置を薄型化することができる。又、アームレストフレームへの回転操作だけでその角度調整を行うため、操作ノブ等への操作が不要となり、操作性が向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。 【0016】 図1〜図18は、本発明の第1実施形態におけるアームレスト装置であり、図1〜図3は装置全体を示し、図4はアームレストフレームを、図5は基軸を、図6は固定軸を、図7はアームホルダを、図8はアームを、図9はロック駒を、図10はロック解除駒を、図11は支持プレートを、図12は支持軸をそれぞれ示す。又、図13及び図14は組み付け途中のアームレストフレームを、図15〜図17は組み付け途中のアッシィを示し、図18は作動を示している。 【0017】 この実施形態のアームレスト装置は、図1〜図3に示すように、アームレストフレーム1と、基軸2と、固定軸3と、アーム6と、ロック解除駒7と、アームホルダ9と、ロック駒10とを有している。 【0018】 アームレストフレーム1は横長形状に形成された板材からなり、そのシートフレーム側(図1における右側)には、図4に示すように、基軸2が加締め固定される円形の軸孔1aが形成されている。長さ方向におけるアームレストフレーム1の中間部分には、固定軸3が貫通する円形の軸孔1bが形成されている。 【0019】 基軸2は図5に示すように、一端側(右端側)から他端側(左端側)に向かって四角形断面からなる非円形の固定用軸部2a、円形の貫通軸部2b及び円の両面を平行カットした非円形の取付軸部2eが順に形成されている。取付軸部2eはシートのシートフレーム(シートバックフレーム)21に挿入され、抜け止めされた状態で固定される。貫通軸部2bはアームレストフレーム1の軸孔1aに貫通してEリング31により抜け止めされており、アームレストフレーム1を時計方向及び反時計方向に回転自在に支持する。固定用軸部2aには、後述する支持プレート4が挿入され、Eリング32(図1参照)によって抜け止めされる。固定用軸部2aが非円形となっているため、支持プレート4は基軸2に対して回転が拘束された状態で取り付けられる。なお、図5において、2c、2dはEリング31,32が嵌め込まれるために基軸2に形成されたリング用溝である。 【0020】 固定軸3は図6に示すように、円形の固定用軸部3a及び円形の取付軸部3bが軸方向に沿って順に形成された形状となっている。この固定軸3は取付軸部3bがアームレストフレーム1の軸孔1bに挿入され、挿入端部を加締めることによりアームレストフレーム1に固定される。固定用軸部3aは後述するアームホルダ9に挿入されてアームホルダ9を支持するものである。アームホルダ9の挿入後においては、Eリング用溝部3cにEリング33を嵌め込むことによりアームホルダ9の抜け止めが行われる。 【0021】 アームホルダ9は、アーム6が摺動可能に挿入されるものであり、図7に示すように四角形の挿通孔9aが長さ方向に貫通し、この挿通孔9aからアーム6が挿入されるようになっている。アームホルダ9における左端部には、円形の軸孔9dが貫通しており、この軸孔9dに固定軸3の固定用軸部3aが挿入され、Eリング33により抜け止めされている。従って、アームホルダ9は固定軸3に対して回転自由となっている。 【0022】 アーム6は図8に示すように、外径が矩形のロッド状となっており、その一端部(右端部)にはシートフレーム21に連結するための円形の連結孔6aが形成されている。アーム6には矩形となっている摺動溝6bが長さ方向に沿って形成されており、この摺動溝6bにロック解除駒7が直線移動可能に配置される。図8において、6cは摺動溝6bを囲む両壁面に形成された所定長さのガイド長孔であり、ロック解除駒7はこのガイド長孔6cの長さ分を移動領域として移動するようになっている。かかるアーム6は他端部(図8における左端部)がアームホルダ9内に挿入され、アームレストフレーム1の回転に伴ってアームホルダ9の内部を摺動する。 【0023】 この実施形態において、上述したアーム6の一端部の連結孔6aは、支持軸5、支持プレート4及び基軸2を介してシートフレーム21に連結されるようになっている。支持プレート4は図11に示すように、コ字形に屈曲された縦長形状となっており、四角形からなる非円形の軸孔4aが左右の壁部4cの下部に形成され、円形からなる軸孔4bが左右の壁部4cの上部に形成されている。この支持プレート4は下部の軸孔4aに基軸2の固定用軸部2aが貫通することにより、回転拘束された状態で基軸2に取り付けられる。従って、支持プレート4はシートフレーム21に対しては回転拘束された状態となっている。 【0024】 支持プレート4の左右の壁部4cの間には、アーム6の一端部が挟まれるように挿入され、このアーム6の挿入状態で支持軸5を上部の軸孔4b及びアーム6の連結孔6aに貫通させ、Eリング34(図1参照)によって抜け止めすることによりアーム6の一端部が支持プレート4及び支持軸5を介してシートフレーム21に連結される。このような連結構造では、アーム6は支持プレート4に対して回転自由となっている。 【0025】 ロック解除駒7は図10に示すように、四角形のプレート状となっており、その中央部部分には、ピン8(図3参照)が貫通するピン孔7aが形成されている。ピン孔7aを貫通したピン8は、その両端部がアーム6のガイド長孔6cに挿入される。このピン8の挿入により、ロック解除駒7の移動領域がガイド長孔6cの長さに相応するようになっている。 【0026】 以上に加えてこの実施形態では、楔ロック機構が設けられるものである。楔ロック機構はアームホルダ9の内部に設けられるものであり、アームホルダ9における挿通孔9aの入口部分の上部に形成された斜面9bと、斜面9bに対応するように配置されたロック駒10(図9参照)とを備えている。斜面9bを含む領域には、挿通孔9aと連通する三角形空間の楔溝9eが形成されており、ロック駒10はこの楔溝9e内に挿入される。 【0027】 ロック駒10は図9に示すように、斜面9bとの対応面(上面)に斜面9bと同じ傾斜の斜面10cが形成されている。ロック駒10を楔溝9eに挿入した状態でロック駒10が右方向に移動すると、ロック駒10は斜面9b及び10cの作用により挿通孔9aの方向に進出するようになっている。楔溝9eには、ばね受け孔9cが連通しており、このばね受け孔9c内にばね11を挿入し、ばね11の一端部をロック駒10に当接させることによりロック駒10がばね付勢される。このばね付勢によりロック駒10は、斜面9b、10cに沿って移動し、上述した挿通孔9aの方向に進出するようになっている。このような進出により、挿通孔9a内に挿入されているアーム6の上面にロック駒10の下面10dが接触して楔作用によってアーム6の摺動をロックする。このアーム6の摺動がロックされることによりアームレストフレーム1の回転がロックされる。 【0028】 楔ロック機構の作動は以下のように行われる。すなわち、アーム6がアームホルダ9に入り込む方向への摺動では、ロック駒10が斜面9bにおけるテーパーの広い方向に移動することによりアームレストフレーム1の回転を許容する。これに対し、アーム6がアームホルダ9から出る方向への摺動では、ばね11のばね力によってロック駒10の斜面10cが斜面9bにおけるテーパーの狭い方向に移動することにより、ロック駒10の下面がアーム6の上面に食い付くように接触し、この接触によりアームレストフレーム1の回転をロックする。 【0029】 この実施形態において、アーム6の上面と接触するロック駒10の下面10dは、図9に示すように平面となっている。又、ロック駒10に対向したアーム6の上面6dもロック駒10の下面10dと同様に平面となっている。このように相互に接触する面10d、6dが平面となっていることにより、ロック駒10がアーム6と接触するロック作動状態においては、無段階でのロックが行われる。従って、この実施形態ではアームレストフレーム1の角度を無段階で調整することが可能となっている。 【0030】 以上の実施形態の組み立ては、図13及び図14に示すように、アームレストフレーム1に基軸2及び固定軸3を取り付けてフレーム側アッシィ36を作製する。一方、図15〜図17に示すように、ロック解除駒7が挿入されたアーム6の一端部に支持プレート4を支持軸5によって取り付けると共に、アーム6の他端をロック駒10及びばね11が組み込まれたアームホルダ9の挿通孔9aに挿入してアーム側アッシィ37を作製する。その後、支持プレート4の軸孔4aにフレーム側アッシィの基軸2における固定用軸部2aを貫通させ、Eリング32によって抜け止めすると共に、アームホルダ9の軸孔9dにフレーム側アッシィの固定軸3における固定用軸部3aを貫通させ、Eリング33によって抜け止めする。これにより、この実施形態のアームレスト装置の組み立てが終了し、基軸2の取付軸部2eをシートフレームに挿入して固定することにより、アームレストフレーム1がシートフレームに対して回転可能に取り付けられる。 【0031】 図18はこの実施形態のアームレスト装置における作動を示しており、矢印αはアーム6がアームホルダ9に入り込む方向であり、矢印βはアーム6がアームホルダ9から出る方向である。同図(a)〜(c)は、ロック作動状態を示すものであり、ロック解除駒7がアーム6の摺動溝6b内を自由に移動することができるフリー状態となっており、アームレストフレーム1は時計方向(α方向)へは楔ロック機構により回転可能であるが、反時計方向(β方向)への回転に対しては、ばね付勢されたロック駒10が楔ロック機構の斜面9b及び10cの作用により摺動孔9a(アーム6)の方向に移動し、ロック駒10の下面10dがアーム6の上面6dに食い付くように接触するため、アーム6の摺動がロックされる。これによりアームレストフレーム1の回転がロックされ、アームレストフレーム1はその角度位置で保持される。かかる角度調整は、相互に接触するロック駒10の下面10d及びアーム6の上面6dが平面となっているため、無段階での調整を行うことが可能である。 【0032】 同図(d)はアームレストフレーム1の収納位置であり、この角度位置では、アーム6の摺動溝6b内のロック解除駒7が移動領域の一端部に到達する。すなわち、ロック解除駒7に取り付けられたピン8がアーム6のガイド長孔6cの一端部に当接して、その移動が停止されることによりロック解除駒7の摺動が停止する。このロック解除駒7の停止状態では、ロック解除駒7の上面である作用面7bがロック駒10の受部10bに当接してロック駒10を押し上げる。これにより、ロック駒10がアーム6との接触状態から離脱してロック駒10によるロックが解除された状態となる。 【0033】 以上の収納位置でのロック解除の後においては、アームレストフレーム1を反時計方向(β方向)に回転させることができるため、同図(e)〜(g)に示すようにアームレストフレーム1が展開方向に回転可能となり、アームレストフレーム1は収納状態から水平状態まで回転する。この場合、ロック解除状態のため、アームレストフレーム1は時計方向(α方向)に対しても回転可能である。 【0034】 同図(h)はアームレストフレーム1が最下端に達した最大展開位置を示す。この最大展開位置では、ロック解除駒7が移動領域の他端部に到達する。すなわち、ロック解除駒7に取り付けられたピン8がアーム6のガイド長孔6cの他端部に達してその移動が停止されることによりロック解除駒7の摺動が停止される。これにより、ロック解除駒7がロック駒10から外れるため、同図(a)で示す楔ロック機構によるロック作動状態となる。その後においては、(b)→(c)→(d)→(e)→(f)→(g)→(h)→(a)→……の繰り返し作動となる。 【0035】 このような実施形態では、ロック解除駒7のピン8がアーム6のガイド長孔6cの長さ分を移動可能となっていることにより、ロック解除駒7の移動領域がガイド長孔6cの長さ範囲内に制限されており、ロック解除駒7の移動によりアームレストフレーム1のロック作動状態及びロック解除状態を切り替えることができる。このため、アームレストフレーム1への回転操作だけでその角度調整を行うことができ、操作ノブ等への操作が不要となって操作性が向上する。また、このような構造では、楔ロック機構の楔作用によってアームレストフレーム1の回転をロックして角度調整を行うため、アームレストフレーム1の角度調整を行うためのコイルばねを固定軸や可動軸に巻き付けた構造を用いる必要がなく、アームレスト装置を薄型化することができる。 【0036】 図19〜図21は本発明の第2実施形態のアームレスト装置を示す。この実施形態では、第1実施形態の構造から支持プレート4を削除するものであり、アーム6の一端部の連結孔6aに支持軸5が挿入されることにより、アーム6が支持軸5に回転自在に連結されている。支持軸5はアームレストフレーム1を貫通しており、アームレストフレーム1を貫通している基軸2と同様にその貫通端には取付軸部5eが形成されている。そして、この取付軸部5eが基軸2の取付軸部2eと共にシートフレームに固定されるようになっている。これに加えて、アームレストフレーム1には円弧状の長孔41が形成されており、この長孔41を支持軸5が貫通している。長孔41は基軸2を中心とした円弧状となっており、これにより、アームレストフレーム1は基軸2を中心とした回転が可能となり、アームレストフレーム1は収納位置〜最大展開位置の間を回転することができる。その他の構造は、第1実施形態と同様であり、これにより、アームレスト装置の薄型化及び操作性の向上を行うことができる。 【0037】 図22〜図27はアーム6とロック駒10における相互の係合状態の各例を示す発明の第3実施形態である。図22及び図23に示す形態では、アーム6の上面6d(ロック駒10との対向面)が平面となっているのに対し、この上面6dと対向するロック駒10の下面10dには、係止歯10aが形成されており、この係止歯10aがアーム6の上面6dに食い込むようになっている。従って、アーム6の摺動を強固にロックすることが可能となっている。この場合においても、アームレストフレーム1の角度調整は無段階で行われるものである。ここで、係止歯10aはロック駒10の下面全長に設けられるものではなく、先端部分である挿通孔9aの入口部分側には、平坦面となっている受部10bが形成されている。この受部10bには、上述したロック解除駒7の作用面(上面)7bが当接し、この当接によってロック駒10はアーム6との接触状態から離れるように移動する。これにより、ロック駒10の接触によるアーム6のロック状態が解除される。なお、ロック駒10の下面10dを平面とし、アーム6の上面6dに係止歯を設けても同様に作用することができる。 【0038】 図24及び図25に示す形態では、ロック駒10の下面10dに第1実施形態と同様の係止歯10aが形成されると共に、このロック駒10の下面10dに対面するアーム6の上面には、係止歯10aが噛合する係止歯6fが形成されている。従って、係止歯10aと6fとが噛合することによりアーム6の摺動がロックされ、アームレストフレーム1の回転がロックされる。このような係止歯10a、6fを設けた場合には、係止歯のピッチに応じた角度調整となるが、噛合によるロックのため、大きなロック力を得ることができ、アームレストフレーム1の確実な保持力を得ることが可能となる。 【0039】 図26及び図27に示す形態では、ロック駒10の下面10dに摩擦部材43が設けられると共に、摩擦部材43に対向するアーム6の上面には摩擦部材44が設けられている。摩擦部材43、44は相互に接触することにより大きな摩擦力を発生させる部材であり、このような摩擦部材43、44が接触することにより、アームレストフレーム1を大きな力でロックすることができ、同フレーム1の確実な保持力を得ることができる。この場合、摩擦部材はロック駒10又はアーム6のいずれか一方に設けても良い。 【0040】 以上のロック駒10及びアーム6における接触構造は、組み合わせを適宜に変更することが可能である。例えば、摩擦部材と係止歯とを組み合わせも良く、摩擦部材と平面とを組み合わせも良い。 【0041】 図28及び図29は本発明の第4実施形態を示す。この形態では、図28に示すように、ロック解除駒7におけるロック駒10との接触部位(上面)に弾性凸部7cが設けられている。弾性凸部7cはロック解除駒7の上面に切欠溝を形成して弾性が付与されたリップ片7eに形成されている。一方、図29に示すように、ロック駒10におけるロック解除駒7と対向する下面には凹部10eが形成されている。凹部10eは係止歯10aと受部10bとの間に形成されるものであり、上述したロック解除駒7の弾性凸部7cが入り込んで嵌合する。従って、弾性凸部7c及び凹部10eにより弾性力を有して相互に係合する凹凸機構が形成される。このような凹凸機構を設けることにより、ロック解除駒7がロック駒10と確実に係合するため、確実なロック解除を行うことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】本発明の第1実施形態のアームレスト装置を示す正面図である。 【図2】図1の左側面図である。 【図3】図2におけるA−A線断面図である。 【図4】アームレストフレームの正面図である。 【図5】(a),(b),(c)は基軸の左側面図、正面図、右側面図である。 【図6】固定軸の正面図である。 【図7】(a),(b),(c),(d)はアームホルダの正面図、左側面図、右側面図及びB−B線断面図である。 【図8】(a),(b),(c),(d)はアームの正面図、左側面図、右側面図及びC−C線断面図である。 【図9】ロック駒の正面図である。 【図10】ロック解除駒の正面図である。 【図11】(a),(b),(c)は支持プレートの正面図、平面図、左側面図である。 【図12】支持軸の正面図である。 【図13】フレーム側アッシィの正面図である。 【図14】フレーム側アッシィの左側面図である。 【図15】アーム側アッシィの正面図である。 【図16】アーム側アッシィの左側面図である。 【図17】図16におけるD−D線断面図である。 【図18】(a)〜(h)は作動を示す正面図である。 【図19】本発明の第2実施形態のアームレスト装置を示す正面図である。 【図20】図19の左側面図である。 【図21】図20におけるF−F線断面図である。 【図22】第3実施形態における第1形態に用いるアームの正面図である。 【図23】第3実施形態における第1形態に用いるロック駒の正面図である。 【図24】第3実施形態における第2形態に用いるアームの正面図である。 【図25】第3実施形態における第2形態に用いるロック駒の正面図である。 【図26】第3実施形態における第3形態に用いるアームの正面図である。 【図27】第3実施形態における第3形態に用いるロック駒の正面図である。 【図28】第4実施形態におけるロック解除駒の拡大正面図である。 【図29】第4実施形態におけるロック駒の拡大正面図である。 【符号の説明】 【0043】 1 アームレストフレーム 2 基軸 3 固定軸 4 支持プレート 5 支持軸 6 アーム 7 ロック解除駒 8 ピン 9 アームホルダ 9b アームホルダの斜面 10 ロック駒 10c ロック駒の斜面 11 ばね 21 シートフレーム
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004640 【氏名又は名称】日本発条株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月7日(2006.8.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000051 【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−36145(P2008−36145A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月21日(2008.2.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−214694(P2006−214694) |
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