| 【発明の名称】 |
折れ曲がりクッション |
| 【発明者】 |
【氏名】馬場 博之
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| 【要約】 |
【課題】着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えることに適当なクッションを開発するため、検討した。
【構成】剛性を備えた棒体21,22,23,24,25相互が屈曲節26,27,28,29を介して連結された屈曲自在な骨組み2と、前記骨組み2を包むクッション材3とからなり、骨組み2は連結する棒体21,22,23,24,25それぞれに接続する一対の回転腕を相互に回転自在に組み付けてなり、組付抵抗に抗する腕力以上が一方の回転腕に加えられた場合のみ前記一方の回転腕が他方の回転腕に対して相対的に回転することにより、前記各回転腕に接続した棒体21,22,23,24,25相互の位置関係を変化させ、骨組み2を包むクッション材3を屈曲させる折れ曲がりクッション1である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 剛性を備えた棒体相互が屈曲節を介して連結された屈曲自在な骨組みと、前記骨組みを包むクッション材とからなり、骨組みは連結する棒体それぞれに接続する一対の回転腕を相互に回転自在に組み付けてなり、組付抵抗に抗する腕力以上が一方の回転腕に加えられた場合のみ前記一方の回転腕が他方の回転腕に対して相対的に回転することにより、前記各回転腕に接続した棒体相互の位置関係を変化させ、骨組みを包むクッション材を屈曲させる折れ曲がりクッション。 【請求項2】 クッション材は、屈曲節の回転腕が相対的に回転する範囲の点対称位置を前記範囲以下の大きさで楔状に切り欠き、前記切り欠いた部分に伸縮自在な補助クッション材を充填してなる請求項1記載の折れ曲がりクッション。 【請求項3】 クッション材は、骨組みの棒体単位に分割されるクッション単位からなる請求項1記載の折れ曲がりクッション。 【請求項4】 クッション単位は、屈曲節の回転腕が相対的に回転する範囲の点対称位置に前記範囲以下の大きさで楔状の切り欠きを形成するように、突き合わせる端面をそれぞれ切り取り、前記切り取った端面にわたって伸縮自在な補助クッション材を介装してなる請求項3記載の折れ曲がりクッション。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、屈曲自在な折れ曲がりクッションに関する。 【背景技術】 【0002】 クッションは、弾性及び可撓性を備えた製品が多いものの、可撓性を抑えて保形性を高め、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を支える製品も見受けられる。着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を支える場合、クッションは複数用い、それぞれを背もたれ又は肘掛けに対応させる。しかし、複数のクッションは相互に独立しているから、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えにくい。これから、背もたれ及び肘掛けに対応して折れ曲がったクッション、すなわちC字状又はL字状のクッションを用いればよいと考えられるが、予め折れ曲がったクッションは用途が限定される。そこで、必要に応じてC字状又はL字状に変形自在なクッションが望まれる。 【0003】 多くのクッションは可撓性の高い製品であるから、特に変形自在にする工夫を施すことなく、必要に応じてC字状又はL字状に変形自在なクッションを構成することもできる。しかし、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えるには、クッションが変形させた形状を維持しなければならない。これから、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を支えるため、変形自在としたクッションは、変形させた形状を維持する工夫が必要になる。ここで、クッションとは異なるが、特許文献1には、変形自在かつ変形させた形状を維持する抱き枕を開示している。この抱き枕は、ステンレス鋼、銅又は鉛等の金属素材を折曲部材としてクッション材(低反発ウレタンフォーム等の中材)に内蔵している。これから、特許文献1を参考に、変形自在なクッションを開発することが考えられる。 【0004】 【特許文献1】実用新案登録第3115580号公報([請求項1]、[0007]、[0009]) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 確かに、特許文献1を参考にした変形自在なクッションにより、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を支えることも可能と考えられる。しかし、特許文献1の抱き枕は、利用者が抱きついて不定形に変形させる目的から、自由に変形する折曲部材をクッション材に内蔵しているため、背もたれ及び肘掛けに対応した特定形状に合わせて変形自在とするクッションとして、不必要に変形しすぎる問題があり、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えにいと考えられる。むしろ、変形する部位及び変形しない部位の区切りがあり、C字状又はL字状等、特定形状に変形するクッションが理想的である。 【0006】 また、特許文献1の抱き枕は、上述したように、利用者が抱きついた形状に変形すればよいため、基本形状である直線状から変形する度合いはそれほど大きくなくてもよいが、背もたれ及び肘掛けに対応した特定形状に合わせて変形自在とするクッションの場合、最大90度に折れ曲がることが必要になる。このように大きく折れ曲がる場合を考えると、特許文献1同様にステンレス鋼、銅又は鉛等の折曲部材を内蔵して変形自在なクッションを作ることは難しい。前記折曲部材は、あまり大きく折れ曲がると折れてしまうからである。そこで、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えることに適当なクッションを開発するため、検討した。 【課題を解決するための手段】 【0007】 検討の結果開発したものが、剛性を備えた棒体相互が屈曲節を介して連結された屈曲自在な骨組みと、前記骨組みを包むクッション材とからなり、骨組みは連結する棒体それぞれに接続する一対の回転腕を相互に回転自在に組み付けてなり、組付抵抗に抗する腕力以上が一方の回転腕に加えられた場合のみ前記一方の回転腕が他方の回転腕に対して相対的に回転することにより、前記各回転腕に接続した棒体相互の位置関係を変化させ、骨組みを包むクッション材を屈曲させる折れ曲がりクッションである。 【0008】 ここで、「組付抵抗」とは回転腕を回転させる際の抵抗、又はクッション材の復元力に抗して変形させたクッションの形状を維持する抵抗を意味し、例えば回転腕を圧着して両者間に発生させる摩擦や、一方又は双方の回転腕に設けた凹凸の嵌合等を例示できる。これから、屈曲節は、一方又は他方いずれかの回転腕に加わる腕力や両回転腕に同時に加わる腕力の和が、前記組付抵抗に抗する力以上あれば、一対の回転腕を相対的に回転させる構成とする。腕力の大きさは年齢及び性別、そして個人毎にばらつきがあるが、例えば10歳児男女の最も低い腕力が最大58.8N(6kgf)程度であることを鑑みて、こうした10歳児が数N(数kgf)の腕力を加えれば、組付抵抗に抗して回転腕を回転させられる屈曲節にすることが望ましい。前記数Nは、一般成人男性の最も低い腕力の最大235N(24kgf)の10分の1程度、一般成人女性の最も低い腕力の最大137N(14kgf)の数分の1程度となり、適当である。 【0009】 クッション材は、従来公知のウレタンフォームが好ましく、クッション材を包み込むカバーを被せると更に好ましい。クッション材の断面形状は問わないが、クッション材表面から骨組みまでの距離を一定にする観点から、骨組みを中心とした断面円形が好ましい。この場合、クッション材表面から骨組みまでの厚みは、外部から骨組みの存在を感知できない程度であり、またクッションとして十分な厚みを有する大きさとする。このほか、クッション材表面は、良好な感触を実現するため、クッション材より軟らかい素材、例えば綿等で覆うと好ましい。屈曲節は、屈曲軸回りに対となる凹凸を形成した一対の回転腕からなり、組付抵抗に抗する腕力以上が一方の回転腕に加えられると、前記凹凸の嵌合が解除されて回転腕が回転する構成を例示できる。 【0010】 本発明のクッションは、変形する部位である屈曲節と変形しない部位である棒体とを連結した骨組みをクッション材に内蔵している。これにより、クッション全体が屈曲節により位置関係を変化させられる棒体に従って屈曲する。ここで、屈曲節は、組付抵抗に抗する腕力以上が一方の回転腕に加えられない限り、クッション材の復元力に抗して一対の回転腕を相対的に回転させないので、骨組みに従って屈曲させたクッションの外形を維持できる。クッション材は、屈曲させた際に棒体に対して位置ずれしないように、前記クッション材は棒体それぞれに接着しておくとよい。棒体は断面角形又は断面円形のいずれでもよいが、例えば前記のようにクッション材を棒体に接着した場合、棒体が断面角形であると、棒体を軸としたクッション材の軸回り回転が抑制され、棒体とクッション材との一体性がよりよく確保できる利点が得られる。 【0011】 クッション材が着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えるに適当な硬さを有し、またクッションとして十分な厚みを有する場合、骨組みに従って屈曲した内側はクッション材が潰れるだけで問題は生じないが、屈曲した外側はクッション材が過剰に延びて、屈曲節を直線状に戻そうとする強い復元力(引っ張り力)が発生し、好ましくない。そこで、クッション材は、屈曲した外側、すなわち屈曲節の回転腕が相対的に回転する範囲の点対称位置を前記範囲以下の大きさで楔状に切り欠き、前記切り欠いた部分に伸縮自在な補助クッション材を充填するとよい。ここで、「屈曲節の回転腕が相対的に回転する範囲の点対称位置」とは、例えば回転腕が90度に折れた屈曲節の場合、回転腕が回転して形成した90度の鋭角側(内側)に対して鈍角側(外側)を意味する。伸縮自在な補助クッションは、骨組みが直線状になった場合、楔状に切り欠いた部分で潰れるため、邪魔にならない。また、前記補助クッションは、クッション材が骨組みに従って屈曲した場合、楔状に切り欠いた部分にわたって伸び、前記部分を埋め合わせる。これにより、クッション材は、上述するようにカバーに覆われるため、直線状に伸ばしても、屈曲させても、連続性が損なわれないように感じられる。 【0012】 クッション材は、骨組みの全長にわたって一体であってもよいが、骨組みの棒体単位に分割されるクッション単位から構成してもよい。この場合、隣り合うクッション単位の端面相互に隙間を設けておくと、骨組みに従って屈曲させた場合、屈曲した内側における前記隙間をクッション単位の端面が潰れる逃げ代として利用できる。こうしたクッション単位でクッション材を構成した場合でも、クッション単位は、屈曲節の回転腕が相対的に回転する範囲の点対称位置に前記範囲以下の大きさで楔状の切り欠きを形成するように、突き合わせる端面をそれぞれ切り取り、前記切り取った端面にわたって伸縮自在な補助クッション材を介装するとよい。この補助クッション材も、上述同様、骨組みが直線状になった場合、楔状に切り欠いた部分で潰れて邪魔にならないし、クッション単位が骨組みに従って屈曲した場合、楔状に切り欠いた部分にわたって伸び、前記部分を埋め合わせて、クッション単位の連続性を担保する。 【発明の効果】 【0013】 本発明のクッションは、例えば3〜5の棒体相互を屈曲節により連結した骨組みを用いることにより、C字状又はL字状等の特定形状に変形し、前記変形状態を骨組みに従って維持できるため、着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えることができる効果を有する。この効果は、棒体及び屈曲節からなる骨組みに従ってクッション材が屈曲すること、そして前記骨組みが組付抵抗に抗する腕力以上が屈曲節の一方の回転腕に加えられた場合のみに屈曲することによりもたらされる。棒体は剛性を備えており、破損しにくい。また、屈曲節は屈曲軸を備えて回転腕を回転させるので、破損する虞はない。こうして、特許文献1の抱き枕のように自由な変形はできないものの、破損することなく、長期にわたって着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えることができるクッションが提供できるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく例示の折れ曲がりクッション1をスツール4に載せた状態を表す斜視図、図2は本例の折れ曲がりクッション1からカバー11を外した状態を表わす斜視図、図3は本例の折れ曲がりクッション1からカバー11を外した状態を表す第1クッション単位31の断面図、図4は屈曲説を表す図2中A矢視部拡大図、図5は屈曲節の分解斜視図、図6は屈曲節を直線状にした状態を表す平面図、図7は第2回転腕264に組付抵抗に抗する腕力を加えて回転させ始めた状態を表す図6相当平面図、図8は第2回転腕264を第1回転腕261に対して90度回転させた状態を表す図6相当平面図、図9は骨組み2を直線状にした本例の折れ曲がりクッション1を表わす図2相当斜視図であり、図10は骨組み2をL字状にした本例の折れ曲がりクッション1を表わす図2相当斜視図である。 【0015】 説明の便宜上、本例の折れ曲がりクッション1における骨組み2の各棒体21,22,23,24,25は、図1、図2、図9及び図10中左側から、第1棒体21、第2棒体22、第3棒体23、第4棒体24及び第5棒体25と呼び、各屈曲節26,27,28,29は、図1、図2、図9及び図10中左側から、第1屈曲節26、第2屈曲節27、第3屈曲節28及び第4屈曲節29と呼ぶ。また、クッション材3を構成するクッション単位は、図1、図2、図9及び図10中左側から、前記各棒体21,22,23,24,25に対応させて第1クッション単位31、第2クッション単位32、第3クッション単位33、第4クッション単位34及び第5クッション単位35と呼ぶ。そして、各補助クッション材36,37,38,39は前記各屈曲節26,27,28,29に対応させて第1補助クッション材36、第2補助クッション材37、第3補助クッション材38及び第4補助クッション材39と呼ぶ。 【0016】 本発明の折れ曲がりクッション1は、例えば図1に見られるように、骨組み2に従ってC字状に屈曲させてスツール4に載置することにより、前記スツール4の背もたれ及び肘掛けを構成する。骨組み2は、クッション材3を構成する各クッション単位31,32,33,34,35に包まれて触感できず、また前記各クッション単位31,32,33,34,35は全体にわたってカバー11に覆われているので、折れ曲がりクッション1全体が断続的に屈曲しているように見える。本例の場合、第1クッション単位31及び第5クッション単位35が左右の肘掛けとして、また第3クッション単位33が背もたれとして機能する。 【0017】 肘掛けにあたる第1クッション単位31及び第5クッション単位35は、それぞれの第1棒体21及び第5棒体25が第2棒体22及び第4棒体24を介して、背もたれにあたる第3クッション単位33の第3棒体23に連結しているので、各棒体21,22,23,24,25は相互に拘束し合って、位置ずれしないようになっている。これにより、C字状に屈曲させた折れ曲がりクッション1は、肘掛け及び背もたれにあたる第1クッション単位31、第3クッション単位33及び第5クッション単位35が相互に位置ずれすることなく、スツール4に着座した利用者を安定して支える。 【0018】 本例の折れ曲がりクッション1は、図2に見られるように、第1棒体21、第2棒体22、第3棒体23、第4棒体24及び第5棒体25を、第1屈曲節26、第2屈曲節27、第3屈曲節28及び第4屈曲節29により連結した骨組み2と、前記各棒体21,22,23,24,25を包む第1クッション単位31、第2クッション単位32、第3クッション単位33、第4クッション単位34及び第5クッション単位35と、前記各クッション単位31,32,33,34,35の端面間に介装される第1補助クッション材36、第2補助クッション材37、第3補助クッション材38及び第4補助クッション材39から構成される。本例は、長さ300mmで20mm角の各棒体21,22,23,24,25を各屈曲節26,27,28,29により連結して全長1500mm強の骨組み2とし、前記骨組みを径200mmのクッション材3により包んだ大きさの折れ曲がりクッション1としている。各部の寸法は自由であるが、前記寸法前後の大きさが本発明の折れ曲がりクッション1の標準的大きさとなる。これから、例えば屈曲節が少ない場合、棒体の長さを長くして全長を1500mm前後にするとよい。 【0019】 各棒体21,22,23,24,25は、図3に見られるように、金属製の角パイプからなり、各棒体21,22,23,24,25を中心として従来公知のクッション材同様のウレタンフォームからなる円柱状の各クッション単位31,32,33,34,35に包まれている。本例では、折れ曲がりクッション1としての触感を向上させるため、更に全クッション単位31,32,33,34,35にわたって全体を綿12で包み込み、そして全クッション単位31,32,33,34,35を一体にカバー11で覆っている。また、各クッション単位31,32,33,34,35の端面を楔状に切り取った部分に介装する各補助クッション材36,37,38,39は、骨組み2を直線状にした状態で各クッション単位31,32,33,34,35に挟まれて潰れ、逆に骨組み2を最大に屈曲させた状態で離れる各クッション単位31,32,33,34,35の端面間を埋める必要があるため、各クッション単位31,32,33,34,35に比べて軟らかく、伸縮性に富んだウレタンフォームを用いる。 【0020】 ここで、既述したように、本例の各屈曲節26,27,28,29は同一面内かつ同一方向に90度までしか屈曲しないので、例えば各クッション単位31,32,33,34,35に対する骨組み2の位置関係を、各屈曲節26,27,28,29が屈曲する外側(図3中左側)に寄せたり、前記屈曲節の屈曲する面の上下方向(図3中上下方向)にずらすことも考えられる。しかし、全屈曲節26,27,28,29を直線状にした状態の折れ曲がりクッション1は棒状(図9参照)となり、クッション単位のいずれの面が床面等に接地するか分からないので、この全屈曲節26,27,28,29を直線状に伸ばした状態で各クッション単位31,32,33,34,35が周方向に均等な触感を提供できるように、円柱状の各クッション単位31,32,33,34,35の中心に骨組み2を配置することが望ましい。これは、各クッション単位31,32,33,34,35が角柱状であっても同様である。 【0021】 本発明の折れ曲がりクッション1は、組付抵抗に抗する腕力以上が加わることによって棒体相互の位置関係を変化させて骨組み2を屈曲させ、逆に組付抵抗に抗する腕力未満しか加わらなければ前記棒体相互の位置関係を変化させずに骨組み2の屈曲状態を維持させる各屈曲節26,27,28,29に特徴を有する。各屈曲節26,27,28,29は、一定の力を境に屈曲可能又は不可が切り換われば、従来公知の各種ジョイント等を利用できる。ここで、折れ曲がりクッション1を屈曲させるだけであれば、各屈曲節26,27,28,29としてユニバーサルジョイント(自在継手)等を用いることもできるが、骨組み2の屈曲状態を維持させる必要から、利用できる従来公知の各種ジョイントは、一対の回転腕261,264を屈曲軸268により一体にした構成が好ましい。 【0022】 第1屈曲節26を例として、構造を説明する。この第1屈曲節26は、図4及び図5に見られるように、上下一対の金属板製の第1回転腕261と、同じく上下一対の金属板製の第2回転腕264とを、前記第1回転腕261の右端及び第2回転腕264の左端で、屈曲軸268を介して一体にした構成である。本例は、上下2段の第1回転腕261を第1棒体21、上下2段の第2回転腕264を第2棒体22にそれぞれ差し込み、溶接により接続する。上の第1回転腕261は、屈曲軸268を中心に8個の第1嵌合凸部262を円周方向に等間隔で設け、1個のストッパ軸263を第2回転腕264に向けて突出させている。また、上の第2回転腕264は、前記第1嵌合凸部262と同じ位置関係で第2嵌合凸部265を設け、前記ストッパ軸263に係合する始端ストッパ鉤266及び終端ストッパ鉤267を90度の間隔で形成している。そして、第1回転腕261及び第2回転腕264は、前記第1嵌合凸部262及び第2嵌合凸部265を嵌合させ、屈曲軸268を介して一体化している。 【0023】 第1回転腕261及び第2回転腕264が直線状に並ぶと、図6に見られるように、第2回転腕264の始端ストッパ鉤266が第1回転腕261のストッパ軸263に係合し、第1嵌合凸部262及び第2嵌合凸部265を嵌合させた状態を安定に維持する。ここで、組付抵抗に抗する腕力以上が第2回転腕264に加えられると、図7に見られるように、第1嵌合凸部262から第2嵌合凸部265が外れ、第2回転腕264を第1回転腕261に対して相対的に回転させることができる。そして、図8に見られるように、第2回転腕264の終端ストッパ鉤267が第1回転腕261のストッパ軸263に係合するまで第2回転腕264を回転させることができる。第1回転腕261及び第2回転腕264は、第1嵌合凸部262及び第2嵌合凸部265を嵌合させているから、第1嵌合凸部262から第2嵌合凸部265が外れて第2回転腕264が回転する際に一定以上の力を要求する。こうして、前記力を組付抵抗に抗する腕力以上に設定すれば、第2回転腕264の回転を抑制して、屈曲させた骨組み2の状態を維持できる。 【0024】 また、本例のように、第1回転腕261に設けたストッパ軸263に対して第2回転腕264の始端ストッパ鉤266又は終端ストッパ鉤267を係合させることにより、第1回転腕261に対する第2回転腕264の回転範囲と屈曲方向を制限している。屈曲節は、既述したように、屈曲範囲と屈曲方向に制限を設けないユニバーサルジョイントを用いることもできるが、この場合、屈曲状態を維持しにくくなり、ひいては着座姿勢又は横臥姿勢にある利用者を安定して支えることが難しくなる。これから、本例のように、屈曲範囲と屈曲方向を制限する各屈曲節26,27,28,29の構造が実用的で、好ましい。ここで、始端ストッパ鉤266及び終端ストッパ鉤267は第2回転腕264より出っ張る形になるが、第1屈曲節26は骨組み2の一部として第1クッション単位31、第2クッション単位32及び第1補助クッション材36に囲まれるため、折れ曲がりクッション1の外部から感じられるように突出することはない。 【0025】 こうして、本例の折れ曲がりクッション1は、上述した第1屈曲節26と、前記第1屈曲節26と同じ構造を有する残り3つの各屈曲節27,28,29とにより、骨組み2を屈曲させることができる。例えば全屈曲節26,27,28,29を直線状にすれば、図9に見られるように、折れ曲がりクッション1は直線状(棒状)となり、1本の円柱状の外観を呈する。この場合、上記例示同様、折れ曲がりクッション1をスツール4上に載せて使用するとすれば。壁際に並べたスツール4の上に直線状の折れ曲がりクッション1を載せ、各スツール4に連続する背もたれを構成する。また、例えば第2屈曲節27のみを90度屈曲させて、図10に見られるように、折れ曲がりクッション1をL字状とすることができる。この場合、壁の角部に沿って並べたスツール4に合わせて載せ、前記壁の角部に沿ったL字状の背もたれを構成する。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明に基づく例示の折れ曲がりクッションをスツールに載せた状態を表す斜視図である。 【図2】本例の折れ曲がりクッションからカバーを外した状態を表わす斜視図である。 【図3】本例の折れ曲がりクッションからカバーを外した状態を表す第1クッション単位の断面図である。 【図4】屈曲説を表す図2中A矢視部拡大図である。 【図5】屈曲節の分解斜視図である。 【図6】屈曲節を直線状にした状態を表す平面図である。 【図7】第2回転腕に組付抵抗に抗する腕力を加えて回転させ始めた状態を表す図6相当平面図である。 【図8】第2回転腕を第1回転腕に対して90度回転させた状態を表す図6相当平面図である。 【図9】骨組みを直線状にした本例の折れ曲がりクッションを表わす図2相当斜視図である。 【図10】骨組みをL字状にした本例の折れ曲がりクッションを表わす図2相当斜視図である。 【符号の説明】 【0027】 1 折れ曲がりクッション 2 骨組み 21 第1棒体 22 第2棒体 23 第3棒体 24 第4棒体 25 第5棒体 26 第1屈曲節 27 第2屈曲節 28 第3屈曲節 29 第4屈曲節 3 クッション材 31 第1クッション単位 32 第2クッション単位 33 第3クッション単位 34 第4クッション単位 35 第5クッション単位 36 第1補助クッション材 37 第2補助クッション材 38 第3補助クッション材 39 第4補助クッション材
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| 【出願人】 |
【識別番号】599085437 【氏名又は名称】ハギハラスリーアイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月25日(2006.7.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075960 【弁理士】 【氏名又は名称】森 廣三郎
【識別番号】100114535 【弁理士】 【氏名又は名称】森 寿夫
【識別番号】100113181 【弁理士】 【氏名又は名称】中務 茂樹
【識別番号】100126697 【弁理士】 【氏名又は名称】齊宮 瑞枝
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| 【公開番号】 |
特開2008−23236(P2008−23236A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−201812(P2006−201812) |
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