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【発明の名称】 家具
【発明者】 【氏名】森田 耕司

【氏名】岩室 裕巳

【氏名】山西 学

【氏名】古田 司

【氏名】奥 一夫

【要約】 【課題】ベースに対するオプション部材の位置変更の自由度を高め、ベースに対する天板の配置姿勢に応じて、ベースに対するオプション部材の位置変更を容易且つ的確に行うことが可能なデスクを提供する。

【構成】所定方向に沿って延伸するベース2と、ベース2に対して複数の配置姿勢が選択可能な天板5a、5bと、天板5a、5bの配置姿勢に応じてベース2に沿って移動自在に支持されたオプション支持部材PSx、7と、オプション支持部材PSx、7に支持されるパネルシステムPS、タスクライトとを備えたデスク1とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定方向に沿って延伸するベースと、
当該ベースに対して複数の配置姿勢が選択可能な天板と、
当該天板の配置姿勢に応じて前記ベースに沿って移動自在に支持されたオプション支持部材と、
当該オプション支持部材に支持されるオプション部材とを備えていることを特徴とする家具。
【請求項2】
所定方向に沿って延伸するベースと、
当該ベースに対して複数の配置姿勢が選択可能な天板と、
当該天板の配置姿勢に応じて前記ベースに沿って移動自在に支持されたオプション支持部材と、
当該オプション支持部材に支持されるオプション部材とを備え、
前記オプション支持部材が前記オプション部材を支持した状態で当該オプション部材と共に前記ベースに対して移動自在なものであることを特徴とする家具。
【請求項3】
前記オプション支持部材が、種類の異なる複数の前記オプション部材のうち選択した一又は複数のオプション部材を支持するものである請求項1又は2記載の家具。
【請求項4】
前記オプション支持部材が、前記オプション部材を着脱可能に支持するものである請求項1、2又は3記載の家具。
【請求項5】
前記オプション支持部材が前記オプション部材を水平旋回可能に支持するものである請求項1、2、3又は4記載の家具。
【請求項6】
前記ベースに、前記オプション支持部材の移動を案内するガイド部を設けるとともに、前記オプション支持部材に、前記ガイド部に案内される被ガイド部を設けている請求項1、2、3、4又は5記載の家具。
【請求項7】
前記ガイド部が、前記ベースの延伸方向に沿って形成したレールである請求項6記載の家具。
【請求項8】
前記被ガイド部が、前記レールに差し込んだ状態でレールに沿って移動し得る差込部である請求項7記載の家具。
【請求項9】
種類の異なる複数の前記オプション部材のうち一の前記オプション部材が、内部に収納空間を有する収納具本体と、当該収納具本体を一定の高さ位置で保持する脚支柱とを備えた収納具である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の家具。
【請求項10】
前記ベースが、延伸方向に沿って連続して設けられ且つ前記オプション支持部材の移動を案内するガイド部を複数備え、各ガイド部にそれぞれ支持された前記オプション支持部材を利用して種類の異なる複数の前記オプション部材を取付可能にしたものであり、
一のガイド部に案内されるオプション支持部材に支持された前記収納具の前記脚支柱の高さ寸法を、他のガイドに案内されるオプション支持部材に支持された他のオプション部材との入れ違い時に前記収納具本体と他のオプション部材との干渉を回避し得る寸法に設定している請求項9記載の家具。
【請求項11】
前記収納具が、単一の前記収納具本体と、複数の前記脚支柱とを備えたものであり、これら脚支柱が、前記収納具本体のうち収納具本体の重心を取る部位を支持するものである請求項9又は10記載の家具。
【請求項12】
前記収納具が、単一の前記収納具本体と、複数の前記脚支柱とを備えたものであり、
前記収納具本体の前記収納空間が少なくとも使用者側に開口したものであり、
前記一対の脚支柱が、前記収納具本体のうち反開口端側に変位した部位を支持するものである請求項9又は10記載の家具。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、オプション部材を備えた家具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、デスクやテーブル等の天板付家具において、例えば反使用端側に、タスクライト等のオプション部材を支持するオプション支持部材が取付可能な嵌合孔を所定ピッチで複数形成し、オプション支持部材に設けた挿入部を、前記複数の嵌合孔から選択した嵌合孔に挿入することにより、オプション部材の取付位置を変更可能にしたものが考えられている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−169834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のものは、選択可能なオプション部材の取付位置が嵌合孔の形成箇所によって決められるため、オプション部材の取付位置を微調整できないという問題がある上、オプション部材の取付位置を変更する場合には、挿入部と嵌合孔との嵌合状態を一旦解除した後、再度異なる嵌合孔に挿入部を嵌合しなければならず、このような作業が面倒であり、天板の配置姿勢に応じてオプション部材の取付位置の変更を容易且つ的確に行うことができないという問題があった。特に、天板をベースに対して姿勢変更可能なものとし、レイアウト変更にも対応可能なデスクである場合、天板の姿勢変更に応じてオプション部材の取付位置を変更する機会が多くなるが、上述した不具合により実用性に欠け、レイアウト変更が頻繁に行われる執務空間及びオフィスを構成するものとしての適格性に劣り、ワーカーの作業環境を充足させることが困難である。
【0004】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ベースに対するオプション部材の位置変更の自由度を高め、ベースに対する天板の配置姿勢に応じて、ベースに対するオプション部材の位置変更を容易且つ的確に行うことが可能な家具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、本発明の家具は、所定方向に沿って延伸するベースと、当該ベースに対して複数の配置姿勢が選択可能な天板と、当該天板の配置姿勢に応じて前記ベースに沿って移動自在に支持されたオプション支持部材と、当該オプション支持部材に支持されるオプション部材とを備えていることを特徴とする。
【0006】
このようなものであれば、オプション支持部材がベースに対して移動自在であるため、ベースに対するオプション部材の位置変更の自由度が向上するのみならず、従来のように、オプション部材の取付位置を変更する度に挿入部と嵌合孔との嵌合状態を一旦解除し、再度異なる嵌合孔に挿入部を嵌合する作業が不要となり、ベースに対する天板の配置姿勢に応じてベースに対するオプション部材の位置変更をワーカー自身で容易且つ的確に行うことができ、ワーカーの作業環境を充足させることが可能である。しかも、オプション支持部材の移動範囲はベースによって規制されるため、オプション部材の位置変更に伴って執務空間及びオフィス全体がまとまりの無い雑然とした状態に陥ることを防止でき、レイアウト変更が頻繁に行われる執務空間及びオフィスを構成するものとしての適格性に優れたものとなる。
【0007】
ここで、「ベースに対して複数の配置姿勢が選択可能な天板」とは、ベースに支持された天板、又はベースに支持されず脚体等に支持されベースとは独立した天板の何れをも包含する概念である。
【0008】
また、本発明に係る他の家具は、所定方向に沿って延伸するベースと、当該ベースに対して複数の配置姿勢が選択可能な天板と、
当該天板の配置姿勢に応じて前記ベースに沿って移動自在に支持されたオプション支持部材と、当該オプション支持部材に支持されるオプション部材とを備え、前記オプション支持部材が前記オプション部材を支持した状態で当該オプション部材と共に前記ベースに対して移動自在なものであることを特徴とする。
【0009】
このようなものであっても上述した家具と略同様の効果を得ることができるのみならず、ベースに対してオプション部材の相対配設位置を変更する際に、オプション部材をオプション支持部材から取り外す、或いは再度取り付け直すという作業が不要となり、操作性に優れたものとなる。なお、「ベースに対して複数の配置姿勢が選択可能な天板」とは、前記同様、ベースに支持された天板、又はベースに支持されず脚体等に支持されベースとは独立した天板の何れをも包含する概念である。
【0010】
特に、前記オプション支持部材が、種類の異なる複数の前記オプション部材のうち選択した一又は複数のオプション部材を支持するものであれば、種類の異なるオプション部材毎にそれぞれ専用のオプション支持部材を用意する態様と比較して部品の共通化及び部品点数の削減を図ることができる。
【0011】
また、前記オプション支持部材が、前記オプション部材を着脱可能に支持するものであれば、デスクの用途に合わせてオプション支持部材に支持させるオプション部材を適宜選択することができ、実用性に優れたものになる。
【0012】
さらに、前記オプション支持部材が前記オプション部材を水平旋回可能に支持するものであれば、ベースに対する天板の相対角度に対応させてベースに対するオプション部材の相対角度を調節することが可能となり、広い汎用性を付与することができる。
【0013】
ベースに対するオプション支持部材の移動をスムーズ且つ確実に行えるようにするには、前記ベースに、前記オプション支持部材の移動を案内するガイド部を設けるとともに、前記オプション支持部材に、前記ガイド部に案内される被ガイド部を設ければよい。この場合、好適な実施態様としては、前記ガイド部が、前記ベースの延伸方向に沿って形成したレールである態様や、前記被ガイド部が、前記レールに差し込んだ状態でレールに沿って移動し得る差込部である態様が挙げられる。
【0014】
また、複数の異なるオプション部材の具体的態様として、内部に収納空間を有する収納具本体と、当該収納具本体を一定の高さ位置で保持する脚支柱とを備えた収納具が挙げられる。このようなものであれば、脚支柱によって収具本体を一定の高さ位置で保持しているため、収納具本体の下方に一定の空間が形成され、当該空間を利用して更に異なるオプション部材を配置することもでき、種々のオプション部材を駆使した多様なワーキングスタイルに対応できる。また、収納具本体の高さ位置の設定次第では、当該収納具本体を目隠しとしても機能させることが可能である。
【0015】
前記ベースが、延伸方向に沿って連続して設けられ且つ前記オプション支持部材の移動を案内するガイド部を複数備え、各ガイド部にそれぞれ支持された前記オプション支持部材を利用して種類の異なる複数の前記オプション部材を取付可能にしたものであり、一のガイド部に案内されるオプション支持部材に支持された前記収納具の前記脚支柱の高さ寸法を、他のガイドに案内されるオプション支持部材に支持された他のオプション部材との入れ違い時に前記収納具本体と他のオプション部材との干渉を回避し得る寸法に設定すれば、天板の配置位置や使用者の使用状態に応じて収納具と他のオプション部材との相対配設位置を変更する際、収納具及び他のオプション部材をそれぞれオプション支持部材に支持させた状態でガイド部に沿って移動させることができ、オプション部材同士の相対位置を変更する作業を容易に行うことができる。
【0016】
また、前記脚支柱が、前記収納具本体のうち収納具本体の重心を取る部位を支持するものであれば、これら各脚支柱によって収納具本体を安定した状態で支持することができ、このような収納具をオプション支持部材を介してベースに沿って移動させる操作をスムーズ且つ安定した状態で行うことができる。
【0017】
収納具の他の態様としては、前記収納具本体の前記収納空間が少なくとも使用者側に開口したものであり、前記脚支柱が、前記収納具本体のうち反開口側に変位した部位を支持するものである態様が挙げられる。このようなものであれば、前記ベースが、延伸方向に沿って連続して設けられ且つ前記オプション支持部材の移動を案内するガイド部を複数備えものである場合、各ガイド部にオプション支持部材を介して各収納具本体を相互に背向した姿勢で配置することができ、しかも各収納具本体同士の入れ違い時に相互に干渉することをも回避することが可能である。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、ベースに対するオプション部材の位置変更の自由度を高め、ベースに対する天板の配置姿勢に応じて、ベースに対するオプション部材の位置変更を容易且つ的確に行うことが可能となり、ワーカーの作業環境を充足させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
本実施形態では家具として、図1に示すように、床面上に配設され所定方向に延伸するベース2と、ベース2を支持するベース支持体3と、ベース2に沿ってスライド移動自在に支持された天板支持体4と、天板支持体4に一端部を支持させた天板5a(又は5b)と、天板5a(又は5b)の他端部を支持し床面上に接地する脚体6と備えたデスク1を適用している。なお、図1は、このようなデスク1を2台連設して形成したオフィス構成システムを示すものであり、天板5a、5bの形状が異なる以外は略同一の形状、構成をなしたものであり、図では対応する部材に同一の符号を付している。
【0021】
ベース2は、例えば略直線状に延伸する概略四角柱状のものである。ベース2のうち長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部21に天板支持体4の移動を案内する天板用ガイド部2Aを設けている。天板用ガイド部2Aは、ベース2の長手方向に沿って形成したレール2aを用いて構成したものである。本実施形態では、各起立面部21に、高さ方向に所定ピッチ離間し相互に平行をなして延伸し且つ他の部位より窪ませてなる凹溝状の一対のレール2aによって天板用ガイド部2Aを構成している。また、ベース2の上面部22には、オプション部材用ガイド部2B(本発明の「ガイド部」に相当)を設けている。オプション部材用ガイド部2Bは、ベース2の長手方向に沿って形成したレール2bを用いて構成したものである。本実施形態では、上面部22に、他の部位より窪ませてなる凹溝状のレール2bによってオプション部材用ガイド部2Bを構成している。なお、各ガイド部2A、2Bは、それぞれベース2の一端から他端に亘って形成されている。また、ベース2の両端部にはそれぞれエンドキャップ2Cを着脱可能に装着している。
【0022】
ベース支持体3は、ベース2の両端部をそれぞれ支持するものである。このベース支持体3は、例えばベース2の短手寸法と略同一の奥行き寸法を有する角柱状をなし、複数台のデスク1をそれぞれのベース2が長手方向に沿って連続するように連設した本実施形態に係るオフィス構成システムでは、複数のベース支持体3のうち、少なくともオフィス構成システム全体から見て両端部に位置するベース支持体3に、補助ベース支持体3aを適宜の手段で一体的に組み付け、オフィス構成システム全体の良好な自立性及び安定性を実現している。
【0023】
天板支持体4は、図1に示すように、天板5a(又は5b)を支持する天板受け部31と、前記天板用ガイド部2Aに案内される被ガイド部42とを備えたものである。
【0024】
天板5a、5bは、それぞれ平面視略ひょうたん形状(中央部が括れた楕円形状)又は平面視略矩形状をなす板状のものであり、最大長手寸法をベース2の長手寸法と略同一又は小さく設定している。そして、天板5a、5bの一端部をそれぞれ天板支持体4に水平旋回可能に支持させている。天板5a、5bを天板支持体4に旋回可能に支持する具体的な態様としては、例えば単一の軸を用いた単純な一軸構造が挙げられる。なお、本実施形態では、天板5a、5bの下面が、前記ベース2の上面部22よりも若干上方に位置付けられるように設定し、天板5a、5bの水平旋回時に天板5a、5bとベース2とが干渉することを回避している。また、天板5a、5bの一部とベース2の上面部22とが高さ方向に所定寸法離間させた状態で重なり合うが、天板5a、5bの一部がベース2の上面部22に形成したオプション部材用ガイド部2Bに重なり合わないように設定し、オプション部材用ガイド部2Bにガイドされるオプション部材の一部が天板5a、5bの一部と干渉することを回避している。
【0025】
脚体6は、天板5a、5bの他端部をそれぞれ直接支持する脚本体61と、脚本体61の下端部に設けたキャスタ62とを備えたものである。
【0026】
このような構成を有するデスク1は、天板5a、5bを、ベース2の長手方向に沿ってスライド移動させることによりベース2に対する天板5a、5bの相対位置が変更可能であるとともに、天板5a、5bの長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢、又は天板5a、5bの長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢等、ベース2に対する天板5a、5bの旋回角度姿勢が適宜選択可能である。
【0027】
このようなデスク1を2台連設した本実施形態に係るオフィス構成システムであれば、図1及び図2(a)に示すように、天板5a、又は5bを、その長手方向をそれぞれベース2の長手方向に対して略直交させた姿勢にし、且つ天板5a、5bをベース2のうち他方のベース2から離間した側(反接続端側)に位置付けることにより、各天板5a、5bを使用するワーカーが背面合わせとなり、各ワーカーがそれぞれ集中して執務を行うことが可能な執務空間及びオフィスを形成する第1のレイアウトに設定することができる。なお、図2では、ベース2にパターンを付している。また、図2(b)に示すように、天板5a、5bを、その長手方向をそれぞれベース2の長手方向に対して略直交させた姿勢にし、且つ天板5a、5bをベース2のうち他方のベース2に接続した側(接続端側)に位置付けることにより、各天板5a、5bを使用するワーカーが対面し得る第2のレイアウトに設定することができ、この第2のレイアウトは、ワーカー同士が互いにコミュニケーションを図りながら執務を行うことが可能な執務空間及びオフィスを形成するものである。さらには、図2(c)に示すように、天板5a、5bを、その長手方向をそれぞれベース2の長手方向に対して略平行な姿勢にし、各天板5a、5bを長手方向に沿って並列させることにより、各天板5a、5bを使用するワーカーが横並びとなる第3のレイアウトに設定することができる。この第3のレイアウトは、各ワーカーがそれぞれ集中して執務を行いつつ連絡を取り合うことが可能な執務空間及びオフィスを形成するものである。また、各レイアウトに対応させてオプション部材を、オプション部材用ガイド部2Bを利用してベース2に沿って移動させることにより、作業性に優れた執務空間及びオフィスを形成することができる。このように少なくとも3パターンのレイアウトから適宜選択したレイアウトに設定することができる。なお、図1及び図2では、各ワーカーの執務空間を仕切る間仕切Pを配置している。本実施形態では間仕切Pの一部に、当該間仕切Pをベース2に取り付けるための取付部材Paを設けている(図1参照)。ワーカーの選択により間仕切Pを配置しないレイアウトを採用しても構わない。また、デスク2同士を一体的に連設する際には、一のベース2と他のベース2とを一体的に接続する図示しない接続手段を用いればよい。接続手段としては、例えば各エンドキャップに設けられ隣接するエンドキャップと相互に係合(凹凸係合或いはフック係合)可能な係合部を用いたもの、又はベースの端部に設けられ隣接するベースの端部と相互に係合(凹凸係合或いはフック係合)可能な係合部を用いたもの、或いはベース2同士を締結するネジ等の締結部材を用いたもの等が挙げられる。
【0028】
しかして、本実施形態に係るデスク1は、ベース2に対して位置変更可能なオプション部材を備えている。本実施形態では、オプション部材として、デスクトップパネルDTPと収納棚STとを一体的に設けたパネルシステムPSと、タスクライトTLとを適用している。
【0029】
パネルシステムPSは、下端部(図示例ではデスクトップパネルDTPの下端部)に、前記オプション部材用ガイド部2Bに案内される被ガイド部PSxを対にして一体に又は一体的に設けている。本実施形態では、被ガイド部PSxとして、前記レール2bに差し込んだ状態でレール2bに沿って移動し得る差込部を適用している。このパネルシステムPSは、被ガイド部PSxが、ベース2に対して移動自在に支持された本発明の「オプション支持部材」としても機能している。
【0030】
一方、タスクライトTLは、タスクライトTLとは別体のオプション支持部材7に支持されたものである。オプション支持部材7は、ベース2に対して移動自在に支持されたものであり、オプション部材用ガイド部2Bに案内される被ガイド部7aを備えている。本実施形態では、被ガイド部7aとして、前記レール2bに差し込んだ状態でレール2bに沿って移動し得る差込部を適用している。また、オプション支持部材7に、タスクライトTLの下端部に設けた挿入部(図示省略)が嵌合可能な嵌合部7bを設け、タスクライトTLの挿入部を嵌合部7bに嵌合させることによりオプション支持部材7にタスクライトTLを支持させた状態において、タスクライトTLが挿入部と嵌合部7bとの嵌合部位を中心に水平旋回し得るように設定している。
【0031】
このような、パネルシステムPS及びタスクライトTLを、ベース2に沿ってスライド移動させることにより、ベース2に対するパネルシステムPS及びタスクライトTLの相対位置を変更することが可能である。
【0032】
したがってベース2に対する天板5a、5bの配置姿勢に応じて、これら天板5a、5bを使用するワーカーの作業性を向上すべくパネルシステムPS及びタスクライトTLをベース2に沿って最適な位置に移動させることができる。
【0033】
また、本実施形態では、タスクライトTLがオプション支持部材7に着脱可能に支持されており、このオプション支持部材7に、タスクライトTLに替えて別種類のオプション部材、例えば図3、図4(a)(図4(a)は図3の平面図を模式的に示す図である)に示す目隠しパネルEPを支持させることが可能である。具体的には、目隠しパネルEPの下端部にオプション支持部材7の嵌合部7bに挿入可能な挿入部を設けている(図示省略)。そして、挿入部を嵌合部7bに嵌合した状態において図4(a)に示すように、目隠しパネルEPが嵌合部位を中心に水平旋回可能にオプション支持部材7に支持されている。これにより、図4(b)に示すように、天板5bの長手方向をベース2の長手方向に対して例えば略45度に設定したレイアウトを採用した場合であっても、目隠しパネルEPを所定角度旋回させることにより目隠しパネルEPのベース2に対する相対角度を天板5bとベース2との相対角度に対応させることが可能となる。
【0034】
このように本実施形態に係るデスク1は、所定方向に沿って延伸するベース2と、ベース2に対して複数の配置姿勢が選択可能な天板5a、5bと、天板5a、5bの配置姿勢に応じてベース2に沿って移動自在に支持されたオプション支持部材7(及びオプション支持部材として機能する被ガイド部PSx)と、オプション支持部材7、被ガイド部PSxに支持されるオプション部材(タスクライトTL、目隠しパネルEP、パネルシステムPS)とを備えているため、従来のように、ベースに対するオプション部材の相対位置を変更する度に挿入部と嵌合孔との嵌合状態を一旦解除して、再度異なる嵌合孔に挿入部を嵌合する作業が不要となり、ベース2に対するタスクライトTL、目隠しパネルEP、パネルシステムPSの相対的な位置変更をワーカー自身で容易且つ的確に行うことができる。しかも、オプション支持部材7、被ガイド部PSxがベース2に沿って無段階的にスライド移動可能であるため、タスクライトTL、目隠しパネルEP、パネルシステムPSの位置を微調整することができる。さらに、オプション支持部材7、被ガイド部PSxの移動範囲はベース2によって規制されるため、タスクライトTL、目隠しパネルEP、パネルシステムPSの位置変更に伴って執務空間及びオフィス全体が雑然とした状態になることを防止でき、レイアウト変更が頻繁に行われる執務空間及びオフィスを構成するものとしての適格性に優れ、ワーカーの作業環境を充足させるものとなる。
【0035】
特に、オプション支持部材7が、種類の異なる複数のオプション部材(実施形態ではタスクライトTL、目隠しパネルEP)のうち適宜選択したオプション部材を支持するものであるため、種類の異なるオプション部材毎にそれぞれ専用のオプション支持部材を用意する態様と比較して部品の共通化及び部品点数の削減を図ることができる。
【0036】
加えて、オプション支持部材7が、オプション部材(実施形態ではタスクライトTL、目隠しパネルEP)を着脱可能に支持するものであるため、作業環境に応じてオプション支持部材7に支持させるオプション部材を適宜選択して装着することができ、実用性に優れたものになる。
【0037】
さらに、オプション支持部材7がオプション部材(実施形態ではタスクライトTL、目隠しパネルEP)を水平旋回可能に支持するものであるため、ベース2に対する天板5a、5bの相対角度に対応させてベース1に対するオプション部材の相対角度を調節することが可能となり、広い汎用性を付与することができる。
【0038】
また、ベース2に、オプション支持部材7の移動を案内するオプション部材用ガイド部2Bを設けるとともに、オプション支持部材7、オプション部材用ガイド部2Bに案内される被ガイド部7aを設けているため、ベース2に対するオプション支持部材7、PSxの移動をスムーズ且つ確実に行うことができる。なお、パネルシステムPSの被ガイド部PSxは、それ自体がオプション支持部材としても機能するものであることは前述の通りである。殊に、ガイド部2Bが、ベース2の延伸方向に沿って形成したレール2bであり、被ガイド部7a、PSxが、レール2bに差し込んだ状態でレール2bに沿って移動し得る差込部であるため、オプション部材用ガイド部2B及び被ガイド部7a、PSxを単純な構造で実現でき、コスト削減にも資する。
【0039】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0040】
例えば、オプション部材として、図5及び図6に示す収納具CAを適用してもよい。
【0041】
この収納具CAは、同5(同図(a)、(b)はそれぞれ収納具CAの全体概略図、側面図である)に示すように、内部に収納空間CA1sを有する収納具本体CA1と、この収納具本体CA1を一定の高さ位置で保持する脚支柱CA2とを備えたものである。
【0042】
収納具本体CA1は、少なくとも使用者側に開口する前記収納空間CA1sを内部に有し、この収納空間CA1sの開口部を開閉可能な扉CA11を有する。本実施形態では、扉CA11として、フラップ動作可能なものを適用しているが、他の扉(引き違いタイプ、片開きタイプ、両開きタイプ、シャッタータイプ等)を適用してもよい。また、収納具本体CA1として、扉を有さないものを適用してもよい。
【0043】
脚支柱CA2は、先端部を収納具本体CA1の下面部に固定したものである。具体的には、この脚支柱CA2は、収納具本体CA1のうち収納具本体CA1の重心を取る部位を支持するものである。本実施形態では、収納具本体CA1の奥行き方向略中央部に脚支柱を適宜の手段で固定している。収納具CAは、このような脚支柱CA2を左右一対にして備え、これら脚支柱CA2によって収納具本体CA1の安定した支持状態を実現している。また、図6に示すように、各脚支柱CA2の高さ寸法を、他のオプション部材(例えば前記目隠しパネルEP等)の高さ寸法よりも大きく設定している。
【0044】
このような収納具CAであれば、収納具本体CA1の下方に、脚支柱CA2の高さ寸法に相当する空間CAsが形成さレール2bため、この空間CAsを利用して、他のオプション部材(例えば前記目隠しパネルEP等)を配置することができ、種々のオプション部材を駆使した多様なワーキングスタイルに柔軟に対向することができる。
【0045】
特に、単一のベース2において、一のレール2bに案内されるオプション支持部材7に収納具CAを支持させるとともに、他のレール2bに案内されるオプション支持部材7に他のオプション部材(例えば前記目隠しパネルEP等)を支持させた場合、収納具本体CA1、他のオプション部材をそれぞれ支持させた状態で各オプション支持部材7をレール2bに沿って相互に入れ違う方向に移動させた際に、収納具本体CA1と他のオプション部材とが相互に干渉することを回避することができ、これら収納具CAと他のオプション部材同士の相対位置を変更する作業をスムーズ且つ的確に行うことができる。
【0046】
また、オプション部材として、図7及び図8に示す収納具CBを適用してもよい。
【0047】
この収納具CBは、少なくとも使用者側に開口する収納空間CB1s及びこの収納空間CB1sを開閉し得る扉CB11を有する収納具本体CB1と、この収納具本体CB1を一定の高さ位置で保持する脚支柱CB2を備えた点では前記収納具CAと略同様であるが、収納具本体CB1に対する脚支柱CB2の取付位置(固定位置)が異なる。つまり、この収納具CBは、脚支柱CB2を、収納具本体CB1のうち反開口側に変位した部位(収納具本体CB1の奥行き方向に沿った一端部側)に適宜の手段で固定している。
【0048】
このような収納具CBをオプション支持部材7に支持させた場合、収納具本体CB1が使用者側に持ち出された状態に保持さレール2bため、単一のベース2において、一のレール2bに案内されるオプション支持部材7、及び他のレール2bに案内されるオプション支持部材7にそれぞれ収納具CBを支持させた場合、各収納具CBを、収納具本体CB1の反開口端側の面を対向させた状態(収納具本体CB1を背中合わせの状態)で配置することができるとともに、相互に入れ違う方向に移動させた際にも収納具本体CB1同士が相互に干渉することを回避することができ、図8に示すように、ベース2を境にした各領域にそれぞれ天板5を配置した場合に、各天板5を使用する使用者毎にそれぞれ収納具CBを割り当てることが可能となる。なお、収納具本体CB1の下方に、脚支柱CB2の高さ寸法に相当する空間CBsが形成さレール2bため、この空間CBsを利用して、他のオプション部材(例えば前記目隠しパネルEP等)を配置することができ、種々のオプション部材を駆使した多様なワーキングスタイルに柔軟に対向することができる点は前記収納具CAと同様である。
【0049】
また、オプション支持部材として図9及び図10に示すものを適用してもよい。
【0050】
このオプション支持部材8は、図9〜図14に示すように、オプション部材の下端部(例えば前記収納具CAの脚支柱CA2の下端部)が取付可能なベース部81と、レール2bの凸部2baに係合可能な係合部82と、レール2bの上面部22に圧接して当該レール2bの上面部22を押圧し得る押圧部83と、レール2bの底壁2bbに添接し得る転動体84とを備えたものである。なお、各レール2bに設けた凸部2baは、各レール2bの開口寸法を小さくする方向に突出したものである。本実施形態では各凸部2baを、ベース2の上面部22からレール2bの高さ方向略中央部又は高さ方向略中央部よりもさらに下方側に変位した領域に亘って形成し、この凸部2baの上端部側にキャップスライダ(図示省略)をスライド移動可能に保持し得る凹溝状のキャップスライダ保持部2baxを形成している。
【0051】
ベース部81は、略平板状をなし、ボルト締め又は溶着等の固定手段を介してオプション部材の下端部に固定可能なものである。
【0052】
係合部82は、ベース部81に取り付けられ、レール2bに設けた凸部2baに係合する係合可能位置と、凸部2baと係合し得ない係合解除位置との間で移動可能なものである、本実施形態では、隣接するレール2bにそれぞれ挿入可能な一対の係合部82を設け、これら各係合部82がベース部81に設けた回転軸82xを中心にそれぞれ水平軸回りに回動し得るようにしている。より具体的には、各係合部82の下端部に前記凸部2baの下向面2bayに係合可能な係合爪82aを設け、これら各係合爪82aの先端を相互に離反する方向に突出させている。なお、本実施形態では、各係合部82の上端部間に、各係合部82を係合可能位置に向かって付勢する付勢部材85(バネ等)を設けているが、この付勢部材85が作用しない場合であっても各係合部82は回転軸82xを重心から変位した位置に設けることにより自重で係合可能位置に位置付けられるようにしている。
【0053】
押圧部83は、ベース部81に対して上下動可能なものである。本実施形態では、押圧部83を、後述する操作レバー86の下端部に設けた偏心カム86aのカム面に直接押圧される押圧板83aと、押圧板83aの下向面に一体的に設けられ且つレール2bの上面部22に直接当たる樹脂性の押圧パッド83bとを備えた多層状のものとしている。
【0054】
転動体84は、レール2bの底壁2bbに添接する添接可能位置と、レール2bの底壁2bbから離間した添接解除位置との間で移動可能なものである。本実施形態では、この転動体84を、前記ベース部81に一体的に設けた垂下片811の下端部に水平軸回りに回動可能に取り付けている。
【0055】
そして、本実施形態に係るオプション支持部材8は、ベース部81に設けた回動軸86xを中心に水平軸回りに回動可能な操作レバー86を備えている。操作レバー86は、使用者が把持可能なハンドル部86bと、回動基端側に設けた偏心カム86aとを備えたものである。さらに、この操作レバー86は、略垂直に起立させた起立姿勢から略90度回動させた倒伏姿勢へ姿勢変更する過程で前記一対の係合部82の上端部間に嵌り込み、且つ前記付勢手段85の付勢力に抗してこれら各係合部82を前記係合可能位置から前記係合解除位置へ移動させる係合部作動体86cを備えている。本実施形態では、係合部作動体86cとして、前記各係合部82の内向面同士の離間寸法より大きい寸法を有する概略棒状のものを適用している。
【0056】
しかして、本実施形態に係るオプション支持部材8は、このような操作レバー86、係合部82及び転動体84等を用いて、レール2bに対するオプション支持部材8の移動を許容する移動許容状態と、レール2bに対するオプション支持部材8の移動を許容する移動許容状態との間で切替可能な切替機構8Xを構成している。
【0057】
切替機構8Xが移動規制状態にある場合、係合部82が前記係合可能位置に位置付けられるとともに、転動体84が前記添接解除位置に位置付けられる(図11及び図12参照)。一方、切替機構8Xが移動許容状態にある場合、係合部82が前記係合解除位置に位置付けられるとともに、転動体84が前記添接可能位置に位置付けられる(図13及び図14参照)。
【0058】
次に、このオプション支持部材8の使用方法及び作用について説明する。
【0059】
オプション支持部材8をレール2bに沿って移動させる場合、切替機構8Xを移動規制状態から移動許容状態へ切り替える必要がある。この切替作業は、起立姿勢にある操作レバー86を倒伏姿勢へ姿勢変更させる操作力を付与することにより行う。当該操作力に基づいて操作レバー86の下端部に設けた偏心カム86aの作用により、ベース部81が押圧部83に向かって下降し、ベース部81に一体的に設けたオプション部材、係合部82及び転動体84もベース部81と共に下降する(なお、ベース部81には偏心カム86aの回動を許容するスペース81sを形成している)。その結果、転動体84がレール2bの底壁2bbに添接する添接可能位置に位置付けられるとともに、操作レバー86の前記係合部作動体86cが各係合部82の上端部間に嵌り込み、係合部82が回動軸を中心に回動して係合爪82aをレール2bの凸部2baから離間させた前記係合解除位置に位置付けられる(図13及び図14参照)。なお、係合部作動体86cの両端部はそれぞれ係合部82の上端部に設けた凹部82b(図12参照)に一時的に係合保持される。このようにして切替機構8Xを移動規制状態から移動許容状態に切り替えることにより、オプション支持部材8を、オプション部材を支持した状態でレール2bの延伸方向に沿って移動させることが可能となる。また、各係合部82を係合解除位置に位置付けた状態において当該係合部82は傾斜姿勢となり、図15に示すように、この姿勢でオプション部材8をレール2bの開口方向(上方)に向かって移動させた場合に、係合爪82aがレール2bの凸部2baと干渉しないように設定している。よって、切替機構8Xを移動許容状態にさえすれば、当該オプション支持部材8を、レール2bの開口方向に沿って抜差しすることが可能となり、レール2bに対するオプション支持部材8、ひいてはオプション部材の着脱作業を行うことができる。
【0060】
一方、ベース22に対するオプション部材(例えば収納具CA等)の相対配設位置を固定する場合、切替機構8Xを移動許容状態から移動規制状態へ切り替える必要がある。この切替作業は、倒伏姿勢にある操作レバー86を起立姿勢へ姿勢変更させる操作力を付与することにより行う。当該操作力に基づいて操作レバー86の下端部に設けた偏心カム86aの作用により、押圧部83が下方に向かって押圧され、ベース部81が押圧部83に対して相対的に上昇し、ベース部81に一体的に設けたオプション部材、係合部82及び転動体84もベース部81と共に押圧部83に対して相対的に上昇する。その結果、転動体84がレール2bの底壁2bbから離間した添接解除位置に位置付けられるとともに、各係合部82の凹部82bに一時的に係合保持されていた係合部作動体86cがその係合状態を解除して各係合部82の上端部間から離脱し、係合部82が回動軸82xを中心に回動して係合爪82aをレール2bの凸部2ba(より具体的には下向面2bay)に係合させた前記係合可能位置に位置付けられ、この係合爪82aと押圧部83とによってレール2bの凸部2baを圧縮する方向に押圧した状態で挟持する(図11及び図12参照)。また、この状態において押圧部83の略中央部位が、ベース2の上面部22のうち、各係合部82が差し込まれたレール2b間に相当する部位に圧接している。このようにして切替機構8Xを移動許容状態から移動規制状態に切り替えることにより、オプション支持部材8、ひいてはオプション部材(収納具等)をベース2に対して強固に固定し、安定した支持状態を実現することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、所定寸法離間させた位置に対向させた一対のオプション支持部材8を連結体8Rによって連結し、より安定した支持状態を実現するとともに、ベース2に対する各オプション支持部材8の移動を連動させてよりスムーズに行えるようにしている。一対のオプション支持部材8間の離間寸法は、オプション部材の巾寸法(例えば前記収納具CAにおける一対の脚支柱CA2間の離間寸法)に対応させている。
【0062】
以上に上述したオプション支持部材8は、2列のガイド部(レール2b)を利用してベース2に支持されるものであるが、単一のガイド部(レール2b)を利用してベース2に支持されるものであっても勿論構わない。その一例として次のようなものが挙げられる。
【0063】
このオプション支持部材9は、図16〜図20に示すように、レール2bの最小開口寸法よりも小さい厚み寸法を有するボディ部91と、ボディ部91の上端部に設けられ且つオプション部材の下端部(例えば目隠しパネルEPの下端部EP1)が取付可能なベース部92と、レール2bの凸部2baに係合可能な係合部93と、レール2bの上面部22(凸部2baの上向面含む)に圧接して当該レール2bの上面部22を押圧し得る押圧部94と、レール2bの底壁2bbに添接し得る転動体95とを備えたものである。なお、各レール2bに設けた凸部2baは、図18に示すように各レール2bの開口寸法を小さくする方向に突出したものである。本実施形態では各凸部2baを、ベース2の上面部22かられるの高さ方向略中央部又は高さ方向略中央部よりもさらに下方側に変位した領域に亘って形成し、この凸部2baの上端部側に図示しないキャップスライダがスライド可能に保持し得る凹溝状のキャップスライダ保持部2baxを形成している。
【0064】
ボディ部91は、内部に所定寸法を空間を有するボディ本体911と、ボディ本体911の内部に設けられ且つボディ本体911に対して上下動可能な可動体912とを備えたものである。本実施形態では、可動体912として側面視略下向きコ字形をなす板状の部材を適用している。この可動体912は、ボディ本体911に設けた可動体用付勢部材913により上方に向かって付勢されている。なお、ボディ本体911には可動体912の上下動を許容する内部空間911sが形成されている(図17参照)。
【0065】
ベース部92は、略平板状をなし、ボルト締め又は溶着等の固定手段を介してオプション部材の下端部に固定可能なものである。本実施形態では、ベース部92をボディ部91の長手方向に沿って所定距離離間した位置に対にして設けている。
【0066】
係合部93は、前記ボディ部91に取り付けられ、且つ前記可動体912を挟み得る位置に対向配置された略逆ハの字状に拡開可能な一対の係合子931によって構成したものである(図18参照)。各係合子931は、レール2bに設けた凸部2baに係合する係合可能位置と、凸部2baと係合し得ない係合解除位置との間で移動可能なものである。本実施形態では、一対の係合子931からなる係合部93をボディ部91の長手方向に沿って所定距離離間した位置に対にして設けている(図16及び図17参照)。各係合子931は、ボディ部91に設けた回転軸931xを中心にそれぞれ水平軸回りに回動し得るようにしている。より具体的には、各係合子931の下端部に回転軸931xを設け、この回転軸931xから所定寸法上方に変位させた部位に前記凸部2baの下向面2bayに係合(当接又は圧接)可能な係合爪931aを設け、これら各係合爪931aの先端を相互に離反する方向に突出させている。なお、本実施形態では、係合子931の下端部間に、各係合子931を係合可能位置に向かって付勢する係合子用付勢部材932(バネ等)を設けているが、この付勢部材932が作用しない場合であっても各係合子931は回転軸931xを重心から変位した位置に設けることにより自重で係合可能位置に位置付けられるようにしている。
【0067】
押圧部94は、後述する操作レバー96に関連付けて設けたものであり、詳細については後述する。
【0068】
転動体95は、レール2bの底壁2bbに添接する添接可能位置と、レール2bの底壁2bbから離間した添接解除位置との間で移動可能なものである。本実施形態では、この転動体95を、前記ボディ部91の下端部に水平軸回りに回動可能に取り付けている。
【0069】
そして、本実施形態に係るオプション支持部材9は、ボディ部91に設けた回動軸96xを中心に水平軸回りに回動可能な操作レバー96を備えている。操作レバー96は、使用者が把持可能なハンドル部961aと、回動基端側に設けたレール押圧用偏心カム961bとを備えた操作レバー本体961を主体としてなるものである。このレール押圧用偏心カム961bが前記押圧部94として機能する。本実施形態では、対なす板状の操作レバー本体961を厚み方向に対向させ、これら操作レバー本体961の間に、ボディ部91の可動体912を押圧し得る可動体押圧用偏心カム962aを下端部に備えた被挟持体962を挟持している。この被挟持体962は前記回動軸96xを中心に操作レバー本体961と共に回動するものである。
【0070】
しかして、本実施形態に係るオプション支持部材9は、このような操作レバー96、可動体912、係合部93及び転動体95等を用いて、レール2bに対するオプション支持部材9の移動を許容する移動許容状態と、レール2bに対するオプション支持部材9の移動を許容する移動許容状態との間で切替可能な切替機構9Xを構成している。
【0071】
切替機構9Xが移動規制状態にある場合、係合部93の各係合子931が前記係合可能位置に位置付けられるとともに、転動体95が前記添接解除位置に位置付けられる(図17及び図18参照)。一方、切替機構9Xが移動許容状態にある場合、係合部93の各係合子931が前記係合解除位置に位置付けられるとともに、転動体95が前記添接可能位置に位置付けられる(図19及び図20参照)。
【0072】
次に、このオプション支持部材9の使用方法及び作用について説明する。
【0073】
オプション支持部材9をレール2bに沿って移動させる場合、切替機構9Xを移動規制状態から移動許容状態へ切り替える必要がある。この切替作業は、倒伏姿勢にある操作レバー96を起立姿勢へ姿勢変更させる操作力を付与することにより行う。当該操作力に基づいて操作レバー96の被挟持体962の下端部に設けた可動体押圧用偏心カム962aの作用により、可動体912が可動体用付勢部材913の付勢力に抗して下方に押圧され、当該可動体912がボディ本体911に対して相対的に下降し、各係合部93の係合子931の下端部間に入り込む。すると、各係合子931が、係合子用付勢部材932の付勢力に抗してそれぞれ回動軸931xを中心に係合爪931a同士を相寄せる方向に回動し、係合爪931aをレール2bの凸部2baから離間させた前記係合解除位置へ移動する。さらに前記操作力に基づいて、ベース2の上面部22(凸部2baの上向面含む)に対するレール押圧用偏心カム961b(押圧部94)の押圧状態が解除され、オプション支持部材9全体が下降する。その結果、転動体95がレール2bの底壁2bbに添接する添接可能位置に位置付けられる(図19及び図20参照)。このようにして切替機構9Xを移動規制状態から移動許容状態に切り替えることにより、オプション支持部材9を、オプション部材を支持した状態でレール2bの延伸方向に沿って移動させることが可能となる。また、係合解除位置に位置付けられた各係合子931は略垂直姿勢となり、この姿勢でオプション支持部材9をレール2bの開口方向(上方)に向かって移動させた場合に、係合爪931aがレール2bの凸部2baと干渉しないように設定している。よって、切替機構9Xを移動許容状態にさえすれば、当該オプション支持部材9を、レール2bの開口方向に沿って抜差しすることが可能となり、レール2bに対するオプション支持部材9、ひいてはオプション部材の着脱作業を行うことができる。
【0074】
一方、ベース22に対するオプション部材の相対配設位置を固定する場合、切替機構9Xを移動許容状態から移動規制状態へ切り替える必要がある。この切替作業は、起立姿勢にある操作レバー96を倒伏姿勢へ姿勢変更させる操作力を付与することにより行う。当該操作力に基づいて可動体912に対する可動体押圧用偏心カム962aの押圧状態が解除され、可動体912が可動体用付勢部材913の付勢力によりボディ本体911に対して相対的に上昇し、各係合部93の係合子931の下端部間から離間する。すると、各係合子931が、係合子用付勢部材932の付勢力によりそれぞれ回動軸931xを中心に係合爪931a同士を拡開する方向に回動し、係合爪931aがレール2bの凸部2ba(より具体的には下向面2bay)に係合(当接又は圧接)可能な前記係合可能位置へ移動する。さらに、前記操作力に基づいてレール押圧用カム961b(押圧部94)がベース2の上面部22(凸部2baの上向面含む)を押圧し、オプション支持部材9全体がベース2の上面部22(凸部2baの上向面含む)を足場としていわゆるてこの原理によって上昇する。その結果、係合爪931aとレール押圧用カム961b(押圧部94)とによってレール2bの凸部2baを圧縮する方向に押圧した状態で挟持し、緊締状態となる(図17及び図18参照)。このようにして切替機構9Xを移動許容状態から移動規制状態に切り替えることにより、オプション支持部材9、ひいてはオプション部材をベース2に対して強固に固定し、安定した支持状態を実現することができる。
【0075】
なお、本実施形態では、ボディ部91に、垂直軸回りに回動可能な補助転動体914と、レール2bの底壁2bbに接地し得る接地部915とを設けている。
【0076】
このような種類の異なるオプション支持部材8、9をベース2に取付可能とすることにより、オプション部材の重量等に対応して、2列のガイド部(レール2b)を利用してベース2に支持されるタイプ(オプション支持部材8)又は、単一のガイド部(レール2b)を利用してベース2に支持されるタイプ(オプション支持部材9)を適宜選択することが可能となる。
【0077】
また、オプション部材として、デスクトップパネル、電源コンセント、配線収納具、アーム付電話台、トレー、棚、ディスプレイアーム等を適用してもよい。
【0078】
また、オプション支持部材はベースに対して移動自在に支持されていればよく、前記実施形態で示すように無段階に移動自在に支持されている態様の他、又は所定ピッチ毎に節度停止し得るように移動自在に支持されている態様、或いは、転動体を利用したスライド移動ではなく、オプション支持部材に設けた摺接部材や当接部材をベースのガイド部に摺接又は当接させた状態で移動させる態様であってもよい。であっても構わない。
【0079】
また、単一又は複数のベースを平面視略L字状、同略T字状、或いは同略十字状となるように配置し、オプション支持部材をベースに沿って複数方向に移動自在に支持させても構わない。なお、前記実施形態では、ベースとして直線状に延伸するものを例示したが、これに限らず、曲線状(円曲線状、楕円曲線状)に延伸するもの、又は蛇行しながら延伸するものであってもよい。
【0080】
また、ベースに対するオプション支持部材の移動を規制するロック手段を設ければ、オプション部材の不意な移動を防止することが可能である。
【0081】
さらに、オプション部材とオプション支持部材との間に、オプション部材の水平旋回角度を所定角度毎に節度停止させるための節度機構を設けてもよい。また、オプション部材がオプション支持部材に水平旋回可能に支持されている場合、オプション部材とオプション支持部材との間に、オプション部材の水平旋回移動を許容する水平旋回許容状態と、オプション部材の水平旋回移動を規制する水平旋回規制状態との間で切替可能な旋回ロック手段を設ければ、オプション部材の不意な旋回移動を防止することができる。
【0082】
また、ガイド部を構成するレールは、凹溝状のもの又は突状のもの何れであってもよく、またその数は適宜増減しても構わない。また、ガイド部及び被ガイド部として、レール又は差込部以外のものを適用してもよい。さらに、単一のベースに複数のオプション支持部材を支持させてもよい。この場合、オプション支持部材が適宜の手段でベースに着脱可能に支持されるものであれば、ワーカー自身が必要なオプション部材の数に対応させてベースに支持させるオプション支持部材の数を選択することが可能となる。このようなものであれば、例えば前記実施形態において、単一のベース2に対して、パネルシステムPS、タスクライトTL、及び目隠しパネルEPの全てを備えたデスクとすることもできる。
【0083】
複数のベースを長手方向に連続するように複数のデスクを配置した場合には、一のベースに移動自在に設けたオプション支持部材が、当該一のベースから隣接する他のベースへ移動可能であることが好ましい。このようなものであれば、オプション支持部材に支持されるオプション部材も一のベースから隣接する他のベースへ移動させることができ、オプション部材の配置場所の自由度をさらに向上させることができる。この場合、ベースの両端部、又はベースの両端部に装着するエンドキャップに、オプション支持部材の通過を許容する通過許容部を設ければオプション支持部材の良好な移動を確保することができる。通過許容部としては、例えばベースに設けたガイド部そのものから形成したもの、或いはエンドキャップのうちガイド部に対応する箇所に形成した切欠又はスリットから形成したもの等が挙げられる。
【0084】
また、天板はベースに対して複数の配置姿勢が選択可能なものであればよく、天板支持体に水平旋回不能に支持されたもの、又は天板支持体に単に載せ置くことにより支持されたもの、或いはベース及び天板支持体に支持されず一又は複数の脚体に支持されベースとは独立したものを適用してもよい。また、天板として、平面視形状が、前記実施形態で示したひょうたん形状又は矩形状の他、円形状のものや楕円形のもの、又は多角形状のもの等、種々の形状のものを適用しても構わない。
【0085】
また、図4(b)に示すように、業務形態や執務内容或いは人数等に応じて、単一のベースに対して複数の天板を備えたデスクであってもよい。
【0086】
また、ベースとして、両端部がベース支持体に支持され下面部を床面から離間(浮かせた)させたものに替えて、ベースの下面部が床面に接地し、幕板としても機能し得る立壁状のものを適用してもよい。
【0087】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の一実施形態に係るデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムの全体概略図。
【図2】同実施形態に係るデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムにより設定可能なレイアウト例を模式的に示す平面図。
【図3】異なるオプション部材を備えたデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムの全体概略図を図1に対応させて示す図。
【図4】同実施形態に係るデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムにより設定可能なレイアウト例を模式的に示す平面図。
【図5】オプション部材の一例を示す図。
【図6】図5に示すオプション部材をベースに取り付けた状態を示す図。
【図7】オプション部材の他の一例を示す図。
【図8】図7に示すオプション部材をベースに取り付けた状態を示す図。
【図9】オプション支持部材の一例を示す図。
【図10】同オプション支持部材を対にして設けた態様を示す図。
【図11】切替機構が移動規制状態にある同オプション支持部材を図10のI−I線断面図。
【図12】図11のII−II線断面図。
【図13】切替機構が移動許容状態にある同オプション支持部材を図11に対応して示す図。
【図14】切替機構が移動許容状態にある同オプション支持部材を図13に対応して示す図。
【図15】切替機構が移動許容状態にある同オプション支持部材をベースに対して抜差し可能なものであることを説明する図。
【図16】オプション支持部材の他の一例を示す図。
【図17】切替機構が移動規制状態にある同オプション支持部材の厚み方向略中央断面図。
【図18】図17のI−I線断面図。
【図19】切替機構が移動許容状態にある同オプション支持部材を図17に対応して示す図。
【図20】切替機構が移動許容状態にある同オプション支持部材を図18に対応して示す図。
【符号の説明】
【0089】
1…デスク
2…ベース
2B…ガイド部(オプション部材用ガイド部)
2b…レール
5a、5b…天板
7、8、9…オプション支持部材
7a、PSx…被ガイド部
PS…パネルシステム
TL…タスクライト
EP…目隠しパネル
CA、CB…収納具
CA1、CB1…収納具本体
CA2、CB2…脚支柱
CA1s、CB2s…収納空間
【出願人】 【識別番号】000001351
【氏名又は名称】コクヨ株式会社
【出願日】 平成18年11月15日(2006.11.15)
【代理人】 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博


【公開番号】 特開2008−62011(P2008−62011A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−308522(P2006−308522)