| 【発明の名称】 |
デスク、及びオフィス構成システム |
| 【発明者】 |
【氏名】山西 学
【氏名】岩室 裕巳
【氏名】森田 耕司
【氏名】古田 司
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| 【要約】 |
【課題】執務空間及びオフィス全体の秩序を乱すことなくレイアウト変更を容易且つ的確に行うことができるデスクを提供する。
【構成】所定方向に延伸するベース2と、ベース2に対して移動自在に支持された可動支持体4と、可動支持体4に水平旋回可能に支持された天板5a(又は5b)とを備えたデスク1とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定方向に延伸するベースと、当該ベースに対して移動自在に支持された可動支持体と、当該可動支持体に支持された天板とを備えたことを特徴とするデスク。 【請求項2】 所定方向に延伸するベースと、当該ベースに対して移動自在に支持された可動支持体と、当該可動支持体に支持された天板とを備え、前記可動支持体が前記天板を支持した状態で当該天板と共に前記ベースに対して移動自在なものであることを特徴とするデスク。 【請求項3】 前記天板が前記可動支持体に水平旋回可能に支持されている請求項1又は2記載のデスク。 【請求項4】 前記天板のうち可動支持体に支持される部位とは異なる部位を支持する脚体を備え、当該脚体の下端部に床面上を移動可能な移動体を設けている請求項1、2又は3記載のデスク。 【請求項5】 前記ベースに、前記可動支持体の移動を案内するガイド部を設けるとともに、前記可動支持体に、前記ガイド部に案内される被ガイド部を設けている請求項1、2、3又は4記載のデスク。 【請求項6】 前記ガイド部が、前記ベースの延伸方向に沿って形成したレールである請求項5記載のデスク。 【請求項7】 前記被ガイド部が、前記ベースの形成したレールに沿って転動し得る転動体を備えたものである請求項6記載のデスク。 【請求項8】 前記ベースに対してスライド移動不能に支持された固定支持体と、当該固定支持体に支持された固定天板とを備えたものである請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のデスク。 【請求項9】 前記ベースが長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部を有するものであり、一方の起立面部に前記可動支持体の移動を案内するガイド部を設け、他方の起立面部に前記固定支持体を取り付けるための取付部を設けている請求項8記載のデスク。 【請求項10】 前記ガイド部及び前記取付部が同一形状のレールである請求項9記載のデスク。 【請求項11】 前記固定天板を前記固定支持体に片持ち的に支持させている請求項8、9及び10記載のデスク。 【請求項12】 前記請求項1〜11項何れか記載のデスクを複数用いてなり、執務内容等に応じてレイアウト変更が可能であることを特徴とするオフィス構成システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、オフィス等で好適に用いられるデスク、及びデスクを複数用いてなるオフィス構成システムに関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、オフィス空間等において、ワーカー個人がそれぞれ執務に集中できる執務空間や、複数の者が集合して会議や打合せ等のグループコミュニケーションに適した執務空間等の各種執務空間を、規模の拡大や組織変更、或いは用途や目的に応じて適宜レイアウト変更可能なデスク、及びこのような複数のデスクを用いてなるオフィス構成システムが開発されている。 【0003】 その一例として、床面上にそれぞれ独立して配置されワーカーが自由に移動させることにより各種執務空間を形成し得るデスクが挙げられる(例えば特許文献1参照)。 【0004】 また、他の一例として、床面上に設けた天板支持ユニットに複数のネジ孔又は嵌合孔を所定ピッチで形成し、天板の一端部に直接又は間接的に設けたビス又は挿入部をネジ孔又は嵌合孔に螺合又は嵌合するとともに、天板の他端部を床面に接地する脚に支持させたデスクが挙げられる。このデスクは、ビス又は挿入部を螺合又は嵌合するネジ孔又は嵌合孔を変更することにより、天板支持ユニットに対する天板の取付位置を変更可能に構成したものである。 【特許文献1】特開平9−299167号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、前者の場合、各デスクがそれぞれ独立して床面上を自由に移動し得るため、レイアウト変更時又はレイアウト変更後において各執務空間及びオフィス全体がまとまりが無く雑然とした状態に陥り易く、レイアウト変更が頻繁に行われる執務空間及びオフィスを構成するものとしての適格性に欠けるという問題があった。 【0006】 一方、後者の場合、天板支持ユニットに対する天板の取付位置を変更する際に、天板の一端部に設けたビス又は挿入部とネジ孔又は嵌合孔との螺合状態又は嵌合状態を一旦解除した後、再度異なるネジ孔又は嵌合孔にビス又は挿入部を螺合又は嵌合しなければならず、このような作業が面倒であり、場合によっては施工業者に依頼しなければならない等、レイアウト変更を容易且つ的確に行うことができないという問題があった。 【0007】 本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、執務空間及びオフィス全体の秩序を乱すことなくレイアウト変更を容易且つ的確に行うことができるデスク、及びこのようなデスクを複数用いてなるオフィス構成システムを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 すなわち、本発明のデスクは、所定方向に延伸するベースと、当該ベースに対して移動自在に支持された可動支持体と、当該可動支持体に支持された天板とを備えたことを特徴とする。 【0009】 このようなものであれば、可動支持体に支持された天板の移動範囲はベースによって規制され、レイアウト変更時又はレイアウト変更後において執務空間及びオフィス全体が雑然とした状態になることを防止でき、レイアウト変更が頻繁に行われる執務空間及びオフィスを構成するものとしての適格性に優れたものとなる。しかも、可動支持体がベースに対して移動自在であるため、従来のように、レイアウト変更する度にビス又は挿入部とネジ孔又は嵌合孔との螺合状態又は嵌合状態を一旦解除し、再度異なるネジ孔又は嵌合孔にビス又は挿入部を螺合又は嵌合する作業が不要となり、レイアウト変更を施工業者に頼ることなくワーカー自身で容易且つ的確に行うことができる。 【0010】 ここで、「可動支持体に支持された天板」とは、「可動支持体に載せ置くことによって支持された天板」も包含する概念である。 【0011】 また、本発明に係る他のデスクは、所定方向に延伸するベースと、当該ベースに対して移動自在に支持された可動支持体と、当該可動支持体に支持された天板とを備え、前記可動支持体が前記天板を支持した状態で当該天板と共に前記ベースに対して移動自在なものであることを特徴とする。 【0012】 このようなものであっても上述したデスクと略同様の効果を得ることができるのみならず、ベースに対して天板の相対配設位置を変更する際に、天板を可動支持体から取り外す、或いは再度取り付け直すという作業が不要となり、操作性に優れたものとなる。なお、「可動支持体に支持された天板」とは、前記同様、「可動支持体に載せ置くことによって支持された天板」も包含する概念である。 【0013】 特に、前記天板が前記可動支持体に水平旋回可能に支持されていれば、天板を、その長手方向をベースの長手方向に対して略平行な姿勢、又はその長手方向をベースの長手方向に対して略直交する姿勢等、ベースに対する天板の相対角度・姿勢を選択することができ、選択可能なレイアウトのバリエーションが増える。 【0014】 また、前記天板のうち可動支持体に支持される部位とは異なる部位を支持する脚体を備え、当該脚体の下端部に床面上を移動可能な移動体を設けていれば、レイアウト変更する際に移動体が床面上を移動(滑動)することにより、天板を持ち上げることなくベースに沿ってスムーズに移動させることができる。 【0015】 ベースに対する可動支持体の移動をスムーズ且つ確実に行えるようにするには、前記ベースに、前記可動支持体の移動を案内するガイド部を設けるとともに、前記可動支持体に、前記ガイド部に案内される被ガイド部を設ければよい。この場合、好適な実施態様としては、前記ガイド部が、前記ベースの延伸方向に沿って形成したレールである態様や、前記被ガイド部が、前記ベースの形成したレールに沿って転動し得る転動体を備えたものである態様が挙げられる。 【0016】 さらに、ベースに対してスライド移動不能に支持された固定支持体と、当該固定支持体に支持された固定天板とを備えたものであれば、共通のベースに可動支持体及び固定支持体を支持させ、各支持体にそれぞれ可動天板、固定天板を支持させることにより、可動天板と固定天板とを備えたデスクとなるため、単一のデスク内に、レイアウト変更が頻繁に行われる環境に対応可能な領域と、レイアウト変更が頻繁に行われない環境に対応可能な領域とを形成することができ、種々のレイアウトにも柔軟に対応することができる。 【0017】 ここで、固定支持体は、ベースに対してスライド移動不能に支持されたものであればよく、例えば、ネジ締め等によってベースに固定されたもの、或いは一部をベースに当接又は圧接させた状態で移動可能なものであってもよい。つまり、固定支持体は、ベースに対して積極的に移動させるものではなく、主としてベースに対する着脱時にベースに対して移動可能なものであることが好ましい。 【0018】 ベースを境にして一方の領域をレイアウト変更自由なワークスペースとし、他方の領域をレイアウト変更不能なワークスペースとして、様々なワークスタイルに対応可能なデスクとするためには、前記ベースが長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部を有するものであり、一方の起立面部に前記可動支持体の移動を案内するガイド部を設け、他方の起立面部に前記固定支持体を取り付けるための取付部を設ければよい。この場合、前記ガイド部及び前記取付部が同一形状のレールであれば、レールの共通化を図り、ガイド部、支持部がそれぞれ別形状である態様と比較して、ベースの構造簡略化にも資する。 【0019】 加えて、前記固定天板を前記固定支持体に片持ち的に支持させていれば、固定天板を支持する脚体が不要となり、固定天板の下肢空間を広く確保することができる。 【0020】 また、本発明のオフィス構成システムは、上述した効果を奏するデスクを複数用いてなり、執務内容等に応じてレイアウト変更が可能であることを特徴とする。 【0021】 このようなオフィス構成システムであれば、ベースに対する天板の位置・姿勢を変更することにより、集中して執務を行うことが可能な自律性の高い環境又は交流性の高い環境を必要に応じて自在に創り出すことができ、種々の職種や執務形態に対応した執務空間及びオフィスを容易に形成することができる。しかも、各デスクのベースを基準としたレイアウトであるため、各執務空間及びオフィス全体が雑然とした状態に陥ることなく、各執務空間及びオフィス全体の最適化を図ることができる。そして、このようなオフィス構成システムによって形成される執務空間やオフィスで作業する各ワーカーの作業効率の向上が、ワーカー単位のみならずオフィス全体の生産性の向上に多大な貢献を為し得る。 【発明の効果】 【0022】 以上説明したように本発明によれば、ベースを基準として天板の位置変更・姿勢変更を行うため、各執務空間及びオフィス全体が雑然とした状態に陥ることなく、各執務空間及びオフィス全体の秩序を一定のレベルで維持しつつ、レイアウト変更を施工業者に頼ることなくワーカー自身で容易且つ的確に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。 〈第1実施形態〉 本実施形態に係るデスク1は、図1に示すように、床面上に配設され所定方向に延伸するベース2と、ベース2を支持するベース支持体3と、ベース2に沿ってスライド移動自在に支持された可動支持体4と、可動支持体4に一端部を支持させた天板5a(又は5b)と、天板5a(又は5b)の他端部を支持し床面上に接地する脚体6とを備えたものである。なお、図1は、このようなデスク1を2台連設して形成したオフィス構成システムを示すものであり、天板5a、5bの形状が異なる以外は略同一の形状、構成をなしたものであり、図では対応する部材に同一の符号を付している。 【0024】 ベース2は、例えば略直線状に延伸する概略四角柱状のものである。ベース2のうち長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部21に可動支持体4の移動を案内する天板用ガイド部2A(本発明の「ガイド部」に相当)を設けている。天板用ガイド部2Aは、ベース2の長手方向に沿って形成したレール2aを用いて構成したものである。本実施形態では、各起立面部21に、高さ方向に所定ピッチ離間し相互に平行をなして延伸し且つ他の部位より窪ませてなる凹溝状の一対のレール2aによって天板用ガイド部2Aを構成している。また、ベース2の上面部22には、オプション部材用ガイド部2Bを設けている。オプション部材用ガイド部2Bは、ベース2の長手方向に沿って形成したレール2bを用いて構成したものである。本実施形態では、上面部22に、ベース2の短寸方向に所定ピッチ離間し相互に平行をなして延伸し且つ他の部位より窪ませてなる凹溝状の複数本のレール2bによってオプション部材用ガイド部2Bを構成している。そして、このオプション部材用ガイド部2Bに沿ってオプション部材をスライド移動させることにより、ベース2に対するオプション部材の相対位置を変更することが可能である。本実施形態では、オプション部材として、デスクトップパネルDTPと収納棚STとを一体的に設けたものやタスクライトTLを適用している。なお、各ガイド部2A、2Bは、それぞれベース2の一端から他端に亘って形成されている。また、ベース2の両端部にはそれぞれエンドキャップ2Cを着脱可能に装着している。 【0025】 ベース支持体3は、ベース2の両端部をそれぞれ支持するものである。このベース支持体3は、例えばベース2の短手寸法と略同一の奥行き寸法を有する角柱状をなし、複数台のデスク1をそれぞれのベース2が長手方向に沿って連続するように連設した本実施形態に係るオフィス構成システムでは、複数のベース支持体3のうち、少なくともオフィス構成システム全体から見て両端部に位置するベース支持体3に、補助ベース支持体3aを適宜の手段で一体的に組み付け、オフィス構成システム全体の良好な自立性及び安定性を実現している。 【0026】 可動支持体4は、図1に示すように、天板5a(又は5b)を支持する天板受け部31と、前記天板用ガイド部2Aに案内される被ガイド部42とを備えたものである。天板受け部31は、天板5a(又は5b)の一端部側の所定領域を下方から直接又は間接的に支持するものである。被ガイド部42は、レール2aに挿入可能な挿入部と、挿入部の先端部に設けられレールに沿って転動し得る転動体(図示省略)とを備えたものである。 【0027】 天板5a、5bは、それぞれ平面視略ひょうたん形状(中央部が括れた楕円形状)又は平面視略矩形状をなす板状のものであり、最大長手寸法をベース2の長手寸法と略同一又は小さく設定している。そして、天板5a、5bの一端部をそれぞれ可動支持体4に水平旋回可能に支持させている。天板5a、5bを可動支持体4に旋回可能に支持する具体的な態様としては、例えば単一の軸を用いた単純な一軸構造が挙げられる。なお、本実施形態では、天板5a、5bの下面が、前記ベース2の上面部22よりも若干上方に位置付けられるように設定し、天板5a、又は5bの水平旋回時に天板5a、5bとベース2とが干渉することを回避している。また、天板5a、5bの一部とベース2の上面部22とが高さ方向に所定寸法離間させた状態で重なり合うが、天板5a、5bの一部がベース2の上面部22に形成したオプション部材用ガイド部2Bに重なり合わないように設定し、オプション部材用ガイド部2Bにガイドされるオプション部材の一部が天板5a、5bの一部と干渉することを回避している。 【0028】 脚体6は、天板5a、5bの他端部をそれぞれ直接支持する脚本体61と、脚本体61の下端部に設けた本発明の移動体たるキャスタ62とを備えたものである。なお、両端部をそれぞれ可動支持体4又は脚体6に支持させた天板5a、又は5bが、通常の使用状態においてフラットな床面に対して平行となるように設定されていることは言及するまでもない。 【0029】 このような構成を有するデスク1は、天板5a、5bを、ベース2の長手方向に沿ってスライド移動させることによりベース2に対する天板5a、5bの相対位置が変更可能であるとともに、天板5a、5bの長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢、又は天板5a、5bの長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢等、ベース2に対する天板5a、5bの旋回角度姿勢が適宜選択可能である。 【0030】 このようなデスク1を2台連設した本実施形態に係るオフィス構成システムであれば、図1及び図2(a)に示すように、天板5a、又は5bを、その長手方向をそれぞれベース2の長手方向に対して略直交させた姿勢にし、且つ天板5a、5bをベース2のうち他方のベース2から離間した側(反接続端側)に位置付けることにより、各天板5a、5bを使用するワーカーが背面合わせとなり、各ワーカーがそれぞれ集中して執務を行うことが可能な執務空間及びオフィスを形成する第1のレイアウトに設定することができる。なお、図2では、ベース2にパターンを付している。また、図2(b)に示すように、天板5a、5bを、その長手方向をそれぞれベース2の長手方向に対して略直交させた姿勢にし、且つ天板5a、5bをベース2のうち他方のベース2に接続した側(接続端側)に位置付けることにより、各天板5a、5bを使用するワーカーが対面し得る第2のレイアウトに設定することができ、この第2のレイアウトは、ワーカー同士が互いにコミュニケーションを図りながら執務を行うことが可能な執務空間及びオフィスを形成するものである。さらには、図2(c)に示すように、天板5a、5bを、その長手方向をそれぞれベース2の長手方向に対して略平行な姿勢にし、各天板5a、5bを長手方向に沿って並列させることにより、各天板5a、5bを使用するワーカーが横並びとなる第3のレイアウトに設定することができる。この第3のレイアウトは、各ワーカーがそれぞれ集中して執務を行いつつ連絡を取り合うことが可能な執務空間及びオフィスを形成するものである。また、各レイアウトに対応させてオプション部材を、オプション部材用ガイド部2Bを利用してベース2に沿って移動させることにより、作業性に優れた執務空間及びオフィスを形成することができる。このように少なくとも3パターンのレイアウトから適宜選択したレイアウトに設定することができる。なお、図1及び図2では、各ワーカーの執務空間を仕切る間仕切Pを配置している。本実施形態では間仕切Pの一部に、当該間仕切Pをベース2に取り付けるための取付部材Paを設けている(図1参照)。ワーカーの選択により間仕切Pを配置しないレイアウトを採用しても構わない。また、デスク2同士を一体的に連設する際には、一のベース2と他のベース2とを一体的に接続する図示しない接続手段を用いればよい。接続手段としては、例えば各エンドキャップに設けられ隣接するエンドキャップと相互に係合(凹凸係合或いはフック係合)可能な係合部を用いたもの、又はベースの端部に設けられ隣接するベースの端部と相互に係合(凹凸係合或いはフック係合)可能な係合部を用いたもの、或いはベース2同士を締結するネジ等の締結部材を用いたもの等が挙げられる。 【0031】 上記何れかのレイアウトから他のレイアウトへレイアウト変更する場合には、ワーカー自身が天板5a、5bをベース2に沿って移動させる操作力又は天板5a、5bをベース2に対して水平旋回させる操作力を付与することにより、天板5a、5bをベース2に対して所望の位置又は姿勢にセットすることができる。特に本実施形態では、天板5a、5bの他端部側を支持する脚体6にキャスタ62を設けているため、比較的軽い力で天板5a、5bをベース2に対してスライド移動又は水平旋回させることができる。 【0032】 このようなデスク1を複数台用いてなるオフィス構成システムは、図3以下に示すように、個人や組織単位での業務形態や執務内容に対応させて種々のレイアウトに設定・変更することが可能である。なお、各図に示す各レイアウトにおいて、ベース2に対する天板5の相対位置・相対角度姿勢は図面から容易に把握できるものであるため、各レイアウト毎の詳細な説明は省略する。 【0033】 図3〜図5に示す(A−1)〜(A−8)に示す各レイアウトは、例えば常駐執務者(一例としてマネージャー等の管理職等)用の執務空間及びオフィスとして好適な種々のレイアウトである。 【0034】 図6及び図7に示す(B―1)〜(B−5)に示す各レイアウトは、例えば電話回線やネット回線による受付業務を行うコールセンター用の執務空間及びオフィスとして好適な種々のレイアウトである。 【0035】 図8〜図10に示す(C−1)〜(C−7)に示す各レイアウトは、例えば企画者用やコンサルタント用の執務空間及びオフィスとして好適な種々のレイアウトである。 【0036】 図11に示す(D−1)〜(D−3)に示す各レイアウトは、例えばセールス部門用や取引先等との相談室用の執務空間及びオフィスとして好適な種々のレイアウトである。 【0037】 図12に示す(E−1)〜(E−3)に示す各レイアウトは、例えばミーティングやグループワーク、又はプレゼンテーション等のグループコミュニケーションを必要とする執務空間及びオフィスとして好適な種々のレイアウトである。 【0038】 なお、図3〜図12では、天板として、平面視形状が、前記ひょうたん形状又は矩形状のものの他、一端部側が多角形状をなし他端部側が部分円弧状をなすもの、又はL字状をなすもの、或いは正方形状のものを適用しており、形状の異同に関わらず全ての天板に符号「5」を付している。また、図3〜図12はベース2に対する天板5の位置・姿勢を示すことを主たる目的としたものであるため可動支持体及び脚体を省略し、各ベース2には図2と同様にパターンを付している。 【0039】 また、図1及び図2では、単一のベース2に対して単一の天板5a(又は5b)を備えた態様を例示したが、図3〜図12では、業務形態や執務内容或いは人数等に応じて、単一のベース2に対して複数の天板5を備えた態様を例示している。具体的には、ベース2のうち長手方向に沿って対向する部位(図1に示す起立面部21)にそれぞれ可動支持体4を介して天板5を配設する態様や、一の起立面部21にそれぞれ可動支持体4を介して複数の天板5を配設する態様(図3(A−1)等参照)を例示している。なお、可動支持体4がベース2に着脱可能に支持されるもの(例えば可動支持体4がエンドキャップ2Cをベース2の端部から外した状態でガイド部2Aに挿脱可能なもの)であれば、単一のベース2に対する天板5の数をユーザ自身によって適宜選択して取り付けることが可能である。また、図4(A−1)、同図(A−2)等に示すように、隣接するベース2に跨る位置に天板5をセットすることも可能である。一方、図9(C−5)、同図(C−6)等に示すように、敢えて天板5を一切取り付けていないベース2を存在させたレイアウトを採用することも可能である。また、図3(A−3)、図6(B−2)等に示すように、ベース2同士を短手方向に突き合わせるようにデスク1同士を対向配置させるレイアウトを採用することもできる。 【0040】 また、図7(B−5)、図8(C−2)等に示すように、ベース2に対する天板5の旋回角度を90度以外の角度(例えば45度等)に設定したレイアウトを採用することも可能である。 【0041】 このように、本実施形態に係るデスク1は、所定方向に延伸するベース2と、ベース2に対して移動自在に支持された可動支持体4と、可動支持体4に支持された天板5(5a、5b)とを備えているため、可動支持体4に支持された天板5(5a、5b)をベース2に沿って移動させることが可能であり、レイアウト変更を容易に行うことができる上、天板5(5a、5b)の移動範囲がベース2によって規制されることにより、ベース2を基準とした執務空間及びオフィス全体の秩序を維持することができる。しかも、可動支持体4がベース2に対してスライド移動自在であるため、従来のように、レイアウト変更する度にビス又は挿入部とネジ孔又は嵌合孔との螺合状態又は嵌合状態を一旦解除し、再度異なるネジ孔又は嵌合孔にビス又は挿入部を螺合又は嵌合する作業が不要となり、レイアウト変更を施工業者に頼ることなくワーカー自身で容易且つ的確に行うことができる。 【0042】 特に、天板5(5a、5b)が可動支持体4に水平旋回可能に支持されているため、デスク1自体の設置方向を何ら変えることなく天板5(5a、5b)の向きのみを変えることができ、選択可能なレイアウトのバリエーションが飛躍的に増える。 【0043】 加えて、天板5(5a、5b)の他端部を支持する脚体6にキャスタ62を設けているため、レイアウト変更する際にキャスタ62が床面上を滑動することにより、天板5(5a、5b)を持ち上げることなく天板5(5a、5b)をベース2に対してスムーズに水平移動又は水平旋回させることができる。 【0044】 さらに、ベース2に、可動支持体4の移動を案内する天板用ガイド部2Aを設けるとともに、可動支持体4に、天板用ガイド部2Aに案内される被ガイド部42を設けているので、ベース2に対する可動支持体4の移動を的確に行うことができる。特に、天板用ガイド部2Aが、ベース2の延伸方向に沿って形成したレール2aであり、被ガイド部42が、レール2aに沿って転動し得る転動体を備えたものであるため、天板用ガイド部2A及び被ガイド部42を単純な構造で実現でき、コスト削減にも資する。 【0045】 また、本実施形態に係るデスク1を複数用いてなるオフィス構成システムは、規模の拡大や組織変更等に伴って、天板5(5a、5b)をワ−カ−がベース2に対して移動させる又は水平旋回させることにより、個人ワークエリア又は共同ワークエリアを適宜形成することができ、集中して執務を行うことが可能な自律性の高い環境又は交流性の高い環境を必要に応じて自在に創り出すことができる。しかも、レイアウトを秩序を乱すことなく変更することが可能であり、執務空間及びオフィス全体の最適化を図ることができる。そして、このようなオフィス構成システムによって形成される執務空間及びオフィスで作業するワーカーの作業効率の向上が、ワーカー単位のみならずオフィス全体の生産性の向上に多大な貢献を為し得る。 【0046】 また、本実施形態に係るデスク1、及びデスク1を複数用いてなるオフィス構成システムは、図13に示すように、ベース2に、相対位置変更不能な固定天板5Xを取付可能にしている。 【0047】 この固定天板5Xは、ベース2にスライド移動不能に支持された一又は複数の固定支持体4Xによって支持されるものである。本実施形態では、固定天板5Xとして、ベース2の長手方向と略同一の長手寸法を有する平面視略矩形状のものを適用している。そして、この固定天板5Xの両側端部にそれぞれ固定支持体4Xを一体的に取り付け、これら各固定支持体4Xをベース2に支持させることにより、固定天板5Xに掛かる荷重を固定支持体4X及びベース2で受けるようにしている。すなわち、この固定天板5Xは、固定支持体4Xを介してベース2に片持ち的に支持されたものである。 【0048】 固定支持体4Xは、ベース2の起立面部21に設けたレール2aに装着可能なものである。すなわち、レール2aが固定支持体4Xを取り付けるための「取付部」としての役割を果たしている。固定支持体4Xは、一端部に設けた装着部をレール2aに挿入した状態で適宜の固定されるものである。本実施形態では、このような固定支持体4Xを固定天板5Xの両サイドにそれぞれ設け、これら固定支持体4Xによってのみ固定天板Xを支持している。 【0049】 このようにして、本実施形態では、可動支持体4及び固定支持体4Xを同一形状・同一構造のレール2aを利用してベース2に取付可能に設定している。なお、図13では、固定天板5Xのうちベース2側端面部をベース2の起立面部21に近接又は当接させた態様を例示しているが、固定天板5Xのベース2側端面部をベース2の起立面部21から所定寸法離間させた態様を採用しても構わない。また、図13では、固定天板5Xに関連付けて配置される椅子を省略している。 【0050】 このように、本実施形態に係るデスク1を、ベース2に対してスライド移動不能に支持された固定支持体4Xと、固定支持体4Xに支持された固定天板5Xとを備えたものとすることが可能であるため、図13に示すように、単一のデスク1領域内に、共通のベース2を利用してレイアウト変更可能な領域とレイアウト変更不能な領域とを形成することができ、レイアウト変更が頻繁に行われる環境、レイアウト変更が行われない環境の何れにも対応可能なものとなる。 【0051】 さらに、ベース2を境にして一方の領域をレイアウト変更自由なワークスペースとし、他方の領域をレイアウト変更に適さないワークスペースとすることによって、様々なワークスタイルに柔軟に対応することができる。 【0052】 特に、同一形状のレール2aを利用してベース2に対する可動支持体4の移動、及びベース2に対する固定支持体4Xの取付を行うことが可能であるため、ベース2を境にして、一方の領域をレイアウト変更自由なワークスペースとし、他方の領域をレイアウト変更不能なワークスペースとする態様、何れの領域もレイアウト変更自由なレイアウトとする態様、或いは何れの領域もレイアウト変更不能なレイアウトとする態様、これらの態様から所望の態様を選択・変更する際に、レール2を取り替えることなく共通のレール2を用いて行うことができる。 【0053】 加えて、固定天板5Xを固定支持体4Xに片持ち的に支持させているため、脚体を必要とせず、固定天板5X下方の下肢空間を広く確保することができる。 〈第2実施形態〉 第2実施形態に係るデスク1は、第1実施形態に係るデスク1と略同様の技術的思想に基づくものであり、各部についてさらに具体化したものである。なお、以下の説明において、第2実施形態における各部材の符号と、第1実施形態における各部材の符号とはそれぞれ個別に付したものであり、同一の符号をそれぞれ異なる部材に付している場合もある。 【0054】 第2実施形態に係るデスク1は、図14に示すように、水平方向に延伸するベース2と、ベース2を支持するベース支持体3と、ベース2に沿ってスライド移動自在に支持された可動支持体4と、可動支持体4に一端部を支持させた天板5と、天板5の他端部を支持し床面上に接地する脚体6と、ベース2に移動不能に支持された固定支持体と、固定支持体に片持ち的に支持された固定天板とを備えたものである。なお、図14は、このようなデスク1を2台連設して形成したオフィス構成システムを示すものである。 【0055】 ベース2は、図14、図17及び図18等に示すように、略直線状に延伸する概略四角柱状のものである。ベース2のうち長手方向に沿って相互に対向する一対の起立面部2Aに、可動支持体4の移動を案内する天板用ガイド部として機能するレール溝21、22を設けている。本実施形態では、各起立面部2Aに、その高さ方向に所定ピッチ離間し且つ相互に平行をなしてベース2の長手方向に沿って延伸する一対のレール溝21、22を形成している。以下の説明において相対的に上方側に形成したレール溝を「上方側レール溝21」とし、下方側に形成したレール溝を「下方側レール溝22」とする。これら上方側レール溝21及び下方側レール溝22は略同一形状をなし、開口部の高さ寸法(開口高さ寸法)よりも内部空間の高さ寸法(内空高さ寸法)を大きく設定したものである。以下の説明において、各レール溝21、22内において相互に対向する起立壁のうち、開口部側の起立壁を「開口側起立壁」(「上方側レール溝21の開口側起立壁21a」、「下方側レール溝22の開口側起立壁22a」)とし、奥方側の起立壁を「奥方側起立壁」(「上方側レール溝21の奥方側起立壁21b」、「下方側レール溝22の奥方側起立壁22b」)とする。なお、各開口側起立壁21a、22aは、各レール溝21、22の上縁部から下方に向かって延びるものである。 【0056】 なお、ベース2の上面部2Bには、図示しないオプション部材を移動案内するオプション部材用ガイド部として機能するレール溝を設けている。本実施形態では、上面部2Bに、ベース2の短寸方向に所定ピッチ離間し相互に平行をなして延伸する複数(図示例では5本)のレール溝23を形成している。そして、このオプション部材用ガイド部に沿ってオプション部材(図示省略)をスライド移動させることにより、ベース2に対するオプション部材の相対位置を変更することが可能である。オプション部材としては、デスクトップパネルやタスクライト等が挙げられる。 【0057】 これら各レール溝21、22、23は、それぞれベース2の一端から他端に亘って形成されている。また、ベース2の両端部にはそれぞれエンドキャップ2Cを着脱可能に装着している(図14参照、なお、図17、図18、後出の図22及び図23ではエンドキャップ2Cを取り外した状態のベース2を示している)。 【0058】 ベース支持体3は、図14に示すように、ベース2の両端部をそれぞれ支持するものである。このベース支持体3は、例えばベース2の短手寸法と略同一の奥行き寸法を有する角柱状又は角パイプ状をなし、複数台のデスク1をそれぞれのベース2が長手方向に沿って連続するように連設したオフィス構成システムでは、複数のベース支持体3のうち、少なくともオフィス構成システム全体から見て両端部に位置するベース支持体3に、第1補助ベース支持体31を適宜の手段で一体的に組み付け、他のベース支持体3に、第2補助ベース支持体32を適宜の手段で一体的に組み付け、オフィス構成システム全体の良好な自立性及び安定性を実現している。なお、図17、図18、後出の図22及び図23では各補助ベース支持体31、32は省略している。 【0059】 可動支持体4は、図16〜図19等に示すように、天板5を支持する支持体本体41と、前記レール溝21、22に沿ってスライド移動可能なスライド装置42とを備えたものである。 【0060】 支持体本体41は、天板5の一端部側の所定領域を下方から支持するものである。本実施形態に係る支持体本体41は、フレーム体411と、フレーム体411の上面部から上方に突出し且つフレーム体411よりも優先して天板5の下面に当接する優先支持部412とを備えたものである。 【0061】 フレーム体411は、ベース2に支持させた状態においてベース2の長手方向に略直交し且つ相互に対向する一対の対向フレーム411aと、対向フレーム411aの先端側に位置付けられる単一の先端フレーム411bと、各対向フレーム411aの先端部と先端フレーム411bの端部とを接続する一対の接続フレーム411cとを溶接等により一体的に剛結したものである。これら各フレーム411a、411b、411cの上面部は略面一である。なお、対向フレーム411aの基端部における内面部間に補強フレーム411dを一体的に剛結している。この補強フレーム411dの上面部が他のフレーム411a、411b、411cの上面部よりも低くなるように設定されている。各フレーム411a、411b、411c、411dはそれぞれ角筒状をなすものである。 【0062】 優先支持部412は、本実施形態では、優先支持部412として、フレーム体411の上面部よりも上方に突出した支持ピンによって構成されている。本実施形態では、後述するように天板5が可動支持体4に対して水平旋回可能なものであり、可動支持体4に対する天板5の相対角度が何れの角度であっても天板5を少なくとも複数点支持し得るように複数の優先支持部412の取付位置を設定している。具体的には、計4個の優先支持部412を前記各対向フレーム411aの先端部近傍部位及び基端部近傍部位(より具体的には補強フレーム411d接合部位近傍)にそれぞれ設けている。各優先支持部412は、フレーム体411の上面部に固着したナット412aと、このナット412aに螺合可能なピン本体412bとからなる(図18参照)。 【0063】 スライド装置42は、図16〜図20に示すように、スライダ本体421と、一対の切替ユニット422と、これら切替ユニット422を連動して作動させる連動機構423と、所定の操作を行うための操作部424とを備えたものである。 【0064】 スライダ本体421は、ベース2の長手方向に沿って延伸する本体部4211と、本体部4211との間に所定の間隙を形成し得る位置に配され且つ本体部4211と略平行をなす補強体4212とを備えたものである(図19及び図20参照)。 【0065】 本体部4211は、ベース2の起立面2Aに対向する起立片4211aと、起立片4211aの両端部から前方に向かって延びる一対の側片4211bと、起立片4211aの上下縁部からそれぞれ前方に向かって延びる上片4211c及び下片4211dとを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4211a、側片4211b、上片4211c及び下片4211dを形成している。また、本体部4211の両端部における上片4211cと下片4211dとの間に、本体部4211の変形を防止する補強片4211eを設けている(図16及び図18等参照)。 【0066】 また、本体部4211の両端部近傍部位にそれぞれ本体部4211の長手方向に略直交する方向に延伸する一対の第1接続用ステー43を溶着等により一体的に取り付け、これら第1接続用ステー43の内向面間に補強体4212を設けている。第1接続用ステー43の後端部における上面と前記フレーム体411の対向フレーム411aの前端部における下面との間に第2接続用ステー44を溶着等により一体的に取り付けている(図16及び図18等参照)。 【0067】 補強体4212は、本体部4211の起立片4211aに対向する起立片4212aと、起立片4212aの上下縁部からそれぞれフレーム体411側(反ベース2側)に向かって延びる上片4212b及び下片4212cとを備えた横断面視略コ字状をなすものである。この補強体4212は、両端部を溶接等により第1接続用ステー43の内向面に一体的に取り付けている(図19及び図20参照)。 【0068】 各切替ユニット422は、図16〜図20に示すように、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接し得る上方側当接体4Aと、下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接し得る下方側当接体4Bと、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに添接し得る上方側転動体4Cと、下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに添接し得る下方側転動体4Dと、スライド装置42の移動を規制する移動規制状態とスライド装置42の移動を許容する移動許容状態との間で切替可能な切替機構4Eとを備えたものである。 【0069】 上方側当接体4Aは、移動規制状態において上方側転動体4Cよりも上方側レール溝21の開口側起立壁21a側に寄った位置に位置付けられるものである。本実施形態では、上方側当接体4Aとして、前記本体部4211の上片4211cをベース2側(前方)に持ち出し且つ上方に向かって突出する上方突出片を適用している。すなわち、上方側当接体4Aは、スライダ本体421を構成する本体部4211に一体成形されたものであり、鋼板からなる剛性に優れたものである。 【0070】 下方側当接体4Bは、移動規制状態において下方側転動体4Dよりも下方側レール溝22の奥方側起立壁22b側に寄った位置に位置付けられるものである。本実施形態では、下方側当接体4Bとして、剛性の高い素材から成形したブロック状のものを適用している。この下方側当接体4Bは、スライダ本体421の本体部4211に対して進退動作可能な進退部材4Fの先端部に取り付けられている(図18及び図20参照)。本実施形態では、進退部材4Fとしてネジ送り作用によって進退動作可能なボルトを適用している。この進退部材4Fは、前記本体部4211の下片4211dに連続して設けたナット保持片4211fに回動不能に保持されたナット4211gに螺合可能なものであり、先端部に下方側当接体4Bの背面部を押圧し得る鍔部4Faを有するものである。なお、下方側当接体4Bは、背面部から後方に向かって延伸するガイド部材4Baを設け、これらガイド部材4Baを、ナット4211gに形成したガイド孔(図示省略)に挿入することにより、進退部材4Fの進退移動に伴う下方側当接体4Bの進退移動を的確且つスムーズに行えるようにしている。本実施形態では、ガイド部材4Baとして、進退部材4Fと平行をなし且つ進退部材4Fを挟んだ位置に設けた一対のピン状の部材を適用している。 【0071】 上方側転動体4Cは、移動規制状態において上方側転動体4Cよりも上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離れた位置に位置付けられるものである。本実施形態では、上方側転動体4Cとして、鉛直軸回りに回動可能な一対のローラを適用している。これら一対の上方側転動体4Cは、共通の上方側ローラ支持体4Caに支持されている。 【0072】 下方側転動体4Dは、移動規制状態において下方側転動体4Dよりも下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離れた位置に位置付けられるものである。本実施形態では、下方側当接体4Bとして、鉛直軸回りに回動可能な一対のローラを適用している。これら一対の下方側転動体4Dは、共通の下方側ローラ支持体4Daに支持されている。上方側転動体4C及び下方側転動体4Dが本発明の「被ガイド部」として機能する。 【0073】 切替機構4Eは、各転動体4C、4Dに優先して各当接体4A、4Bを各レール溝21、22の起立壁21a、22bに当接させた移動規制状態と、各当接体4A、4Bに対して各転動体4C、4Dを相対的に移動させることにより各当接体4A、4Bと各レール溝21、22の起立壁21a、22bとの当接状態を解除して各転動体4C、4Dを各レール溝21、22の起立壁21a、22bに添接させた移動許容状態との間で切替可能なものである。 【0074】 そして、本実施形態では、スライド装置42に、上方側転動体4Cの移動と下方側転動体4Dの移動とを同期させる同期機構4Gを設けている。 【0075】 同期機構4Gは、図19及び図20に示すように、上方側転動体4Cを先端部に設けた上方側リンク4G1と、下方側転動体4Dを先端部に設けた下方側リンク4G2と、これら上方側リンク4G1と下方側リンク4G2の共通の回転軸である鉛直軸4G3とを備え、操作部424に付与された操作力に基づいて上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2を鉛直軸4G3を中心にそれぞれ水平旋回させることにより上方側転動体4Cの移動と下方側転動体4Dの移動とを同期させるものである。 【0076】 上方側リンク4G1は、上方側転動体4Cを支持する前記上方側ローラ支持体4Caを先端部4G1aに設けたものである。この上方側リンク4G1は、先端部4G1aと基端部4G1bとが略直交し得る相対角度をなし、これら先端部4G1aと基端部4G1bとを長尺の接続部4G1cによって接続している(図19参照)。上方側リンク4G1の先端部4G1a近傍領域に内方に膨出する内方膨出部4G1dを設け、この内方膨出部4G1dに鉛直軸4G3が挿入可能な鉛直軸用挿入孔(図示省略)を形成している。また、上方側リンク4G1の基端部4G1bに長孔4G1eを形成している。この上方側リンク4G1の先端部4G1a近傍領域がスライダ本体421の本体部4211の上片4211cに載置され得る。 【0077】 下方側リンク4G2は、下方側転動体4Dを支持する前記下方側ローラ支持体4Daを調整リンク4G21を介して先端部4G2aに設けたものである。下方側リンク4G2は、先端部4G2aと基端部4G2bとが略直交し得る相対角度をなし、これら先端部4G2aと基端部4G2bとを長尺の接続部4G2cによって接続している(図20参照)。接続部4G2cの長手寸法を上方側リンク4G1の接続部4G1cよりも小さく設定し、下方側リンク4G2と上方側リンク4G1とを重ねた場合に平面視において下方側リンク4G2の先端部4G2aが上方側リンク4G1の先端部4G1aよりも内方側に位置付けられるように設定している。下方側リンク4G2の先端部4G2a近傍領域に外方に膨出する外方膨出部4G2dを設け、この外方膨出部4G2dに、上方側リンク4G1に形成した鉛直軸用挿入孔に連通し得る鉛直軸用軸孔を形成している。また、下方側リンク4G2の基端部4G2bに、長孔4G2eを形成している。この下方側リンク4G2の先端部4G2a近傍領域が前記本体部4211の下片4211dの下面側に位置付けられる。 【0078】 本実施形態では、上方側リンク4G1と下方側リンク4G2との間に補強リンク4G4を介在させている。補強リンク4G4は、板状をなし、起立姿勢で上方側リンク4G1と下方側リンク4G2との間に介在するものである。より具体的には、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2の接続部4G1c、4E21a間に補強リンク4G4を介在させている(図19及び図20参照)。なお、各リンク4G1、4G2と補強リンク4G4との組み付けは、各リンク4G1、4G2の接続部4G1c、4G2cに設けた取付孔4G1f、4G2fに補強リンク4G4の突部4G41を係合することにより行うことができる。 【0079】 鉛直軸4G3は、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2に形成した各鉛直軸用軸孔に連続して挿入可能なものである。なお、本実施形態では、本体部4211の上片4211c及び下片4211dにも各鉛直軸用軸孔に連通する連通孔(図示省略)を形成し、これら連通孔にも鉛直軸4G3を連続して挿入している。なお、鉛直軸4G3は、大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。 【0080】 そして、図19及び図20に示すように、この鉛直軸4G3の中心を通り且つスライド移動方向に対して略直交する仮想直線Lを境にして、一方の領域(具体的には外方側の領域)に上方側リンク4G1の先端部4G1aを位置付けるとともに、他方の領域(具体的には内方側の領域)に下方側リンク4G2の先端部4G2aを位置付けている。その結果、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2に対して鉛直軸4G3を中心に回動させる力が作用した場合に、上方側リンク4G1の先端部に設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aに向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部に(調整リンク4G21を介して)設けた下方側転動体4Dが前記下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに向かって移動し、一方、上方側リンク4G1及び下方側リンク4G2に対して鉛直軸4G3を中心に逆方向に回動させる力が作用した場合に、上方側リンク4G1の先端部に設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離間する方向に向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部に(調整リンク4G21を介して)設けた下方側転動体4Dが前記下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離間する方向に向かって移動する。以上のような構成により、切替操作に伴う上方側転動体4Cの移動と下方側転動体4Dの移動とを同期可能にしている。 【0081】 このような構成をなす切替ユニット422をスライド移動方向に沿って離間させた位置に対にして設けた本実施形態に係るスライド装置42は、これら切替ユニット422を連動して作動させる連動機構423を備えている。 【0082】 連動機構423は、図19及び図20に示すように、各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2の基端部4G1b、4G2bをそれぞれ接続した共通のリンク連動体4231を備えてなり、操作部424に付与される操作力に基づいてリンク連動体4231を作動させることにより各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2を連動させ、各リンク4G1、4G2の先端部4G1a、4G2aに設けた転動体4C、4D同士を同時又は略同時に移動させるものである。 【0083】 リンク連動体4231は、上方側リンク4G1と下方側リンク4G2との高さ方向に沿った離間寸法より小さい高さ寸法を有する起立片4231aと、起立片4231aの両端部から前方に向かって延びる一対の側片4231bと、起立片4231aの上下縁部からそれぞれ前方に向かって延びる上片4231c及び下片4231dとを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4231a、側片4231b、上片4231c及び下片4231dを形成している。リンク連動体4231の上片4231c及び下片4231dにそれぞれ一対のリンク軸用挿入孔(図示省略)を形成し、これら各リンク軸用挿入孔と、各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2に形成した長孔4G1e、4G2eとを連通させた状態で、リンク軸4232を挿入することにより、リンク連動体4231と各切替ユニット422とが相互に関連付けられる。なお、各リンク軸4232は、大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。このような構成をなすリンク連動体4231は、次に説明する操作部424に付与される操作力に基づいて、スライダ本体421の前記本体部4211と前記補強体4212との間に形成されるスペース(間隙)を利用して進退動作可能に設定されている。 【0084】 操作部424は、図19及び図20に示すように、使用者が直接操作力を付与するためのスライド操作レバー4241と、スライド操作レバー4241の回転軸であるスライド操作レバー軸4242と、当該スライド操作レバー4241の回転角度を規制するスライド操作レバー当板4243とを備えたものである。 【0085】 スライド操作レバー4241は、先端部に摘み部4241aを有し、基端部にカム面4241bを有するものである。このスライド操作レバー4241の高さ寸法を、前記補強体4212の上片4212bと下片4212cとの離間距離よりも小さく設定し、補強体4212の内部に収容可能にしている。 【0086】 スライド操作レバー当板4243は、スライド操作レバー4241の一部が当接し得る左右一対の当接部4243aと、各当接部4243aの上端部同士を接続する上片4243bと、各当接部4243aの下端部同士を接続する下片4243cと、各当接部4243aの側縁部から前方に向かって延びる一対の側片4243dとを備え、当接部4243a間に、スライド操作レバー4241の所定角度範囲内の回動を許容する空間を形成したものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら当接部4243a、上片4243b、下片4243c及び側片4243dを形成している。このスライド操作レバー当板4243の高さ寸法を、スライド操作レバー4241の高さ寸法より大きく且つ前記補強体4212の上片4212bと下片4212cとの離間距離よりも小さく設定し、スライド操作レバー4241と共に補強体4212の内部に収容可能にしている。このスライド操作レバー当板4243は、補強体4212の起立片4212aの後面部に溶着等により一体的に取り付けられる。そして、補強体4212の上片4212bと下片4212c、スライド操作レバー当板4243の上片4243bと下片4243c、及びスライド操作レバー4241の基端部にそれぞれスライド操作レバー軸4242が挿入可能なスライド操作レバー軸用挿入孔(図示省略)を形成し、これら各スライド操作レバー軸用挿入孔を連通させた状態で、スライド操作レバー軸4242を挿入することにより、補強体4212、スライド操作レバー当板4243、及びスライド操作レバー4241が相互に関連付けられ、スライド操作レバー4241がスライド操作レバー軸4242を中心に回動可能な状態となる。なお、補強体4212の起立片4212aには、スライド操作レバー4241の回動時に、スライド操作レバー4241の基端部と補強体4212との干渉を回避するための切欠部が形成されている。 【0087】 このような可動支持体4とヒンジ機構Hを介して連結されている天板5は、図15及び図21に示すように、可動支持体4に対して水平旋回可能な可動天板51と、可動天板51を水平旋回可能に支持し且つヒンジ機構Hを介して可動支持体4に連結される旋回機構52とを備えたものである。なお、以下の天板5の説明において、ベース2側を前方とし、反対側を後方とする。 【0088】 可動天板51は、可動天板本体511と、可動天板本体511を支持する天板受け部512とを備えたものである。 【0089】 可動天板51は、例えば平面視略ひょうたん形(中央部が括れた楕円形状)をなすものであり、本実施形態では比較的大型のものを適用している。また、可動天板51の最大長手寸法をベース2の長手寸法と略同一又は若干小さく設定している。 【0090】 天板受け部512は、可動天板本体511の下面部(図示例では可動天板本体511の前半部領域における下面部)を支持する天板受け部本体5121と、天板受け部本体5121から下方に突出するように設けた旋回ストッパレール5122とを備えたものである。旋回ストッパレール5122は、「咥込対象部」として機能するものであり、詳細な形状等については後述する。これら天板受け部本体5121及び旋回ストッパレール5122は、可動天板本体511の下面側にネジ締め等により一体的に取り付けている。 【0091】 旋回機構52は、回転台521と、回転台521を支持する回転台受け522とを備えたものである。 【0092】 回転台521は、例えばスラストベアリングを用いたものである。そして、回転台521と旋回ストッパレール5122とが相互に干渉しないように、回転台521の半径を、前記旋回ストッパレール5122の半径よりも小さく設定している。また回転台521の高さ寸法を、旋回ストッパレール5122の高さ寸法より小さく設定している。 【0093】 回転台受け522は、図15及び図21に示すように、回転台521の下面部全領域を支持する回転台受け本体5221と、回転台受け本体5221の下面側に設けたヒンジ軸支持体5222とを備えたものである。本実施形態では、回転台受け本体5221とヒンジ軸支持体5222とを複数のネジ締め等の適宜の手段により一体的に組み付けている。ヒンジ軸支持体5222についての詳細は後述する。なお、回転台受け522の中央部に、旋回ストッパ機構4K(図17参照)を設けるための旋回ストッパ機構用取付孔5223を形成している。旋回ストッパ機構用取付孔5223の開口形状は矩形状をなし、この旋回ストッパ機構用取付孔5223に旋回ストッパ機構4Kを取り付けた状態において、旋回ストッパ機構4Kが旋回ストッパ機構用取付孔5223内で回動し得ないように設定している。 【0094】 なお、天板5の他端部を支持する脚体6は、脚本体61と、脚本体61の下端部に設けた移動体62(図示例ではキャスタ)とを備えたものである。 【0095】 本実施形態に係るデスク1は、このような天板5と前記可動支持体4とをヒンジ機構Hを介して連結している。 【0096】 ヒンジ機構Hは、図21に示すように、ヒンジ軸H1と、前記回転台受け522のヒンジ軸支持体5222と、可動支持体4のフレーム体411に設けたヒンジ軸受け体4111とを備えたものである。 【0097】 ヒンジ軸H1は、軸部と、軸部より大径の頭部とを一体に有する概略ピン状のものである。 【0098】 ヒンジ軸支持体5222は、図15及び図21に示すように、水平片5222aと、水平片5222aの両側縁部から下方に垂下してなる一対の垂下片5222bを有したものである。そして、各垂下片5222bにヒンジ軸H1が挿入可能なヒンジ軸用第1挿入孔5222cを形成している。各ヒンジ軸用第1挿入孔5222cは、ヒンジ軸H1を略あそびの無い状態で軸支し得るものである。また、一対の垂下片5222bは、水平片5222aの後端部近傍領域に設けられ、ヒンジ軸支持体5222と回転台受け本体5221とを一体的に組み付けてなる回転台受け522において、一対の垂下片5222b及びヒンジ軸用第1挿入孔5222cは回転台受け522の後縁部近傍に位置付けられる。 【0099】 ヒンジ軸受け体4111は、図16及び図21に示すように、前記フレーム体411のうち前記先端フレーム411bの内面部に設けたものである。このヒンジ軸受け体4111は、先端フレーム411bの内向面に接する起立片4111aと、起立片4111aの両側端部から前方に延び相互に対向する一対の対向片4111bと、起立片4111aの下端から前方に延びる水平片4111cとを備えたものである。そして、各対向片4111bに、ヒンジ軸H1が挿入可能なヒンジ軸用第2挿入孔4111dを形成している。各ヒンジ軸用第2挿入孔4111dは、ヒンジ軸H1をあそびのある状態で軸支し得るものである。本実施形態では、ヒンジ軸用第2挿入孔4111dとして、高さ方向に延びる長孔を適用している。また、一体の対向片4111bは、それぞれの先端部が、前記フレーム体411の対向フレーム411aと接続フレーム411cとの接続部位よりも後方(反ベース2側、換言すれば先端フレーム411b側)に位置付けられるようにその長手寸法が設定されている。その結果、各対向片4111bに形成したヒンジ軸用第2挿入孔4111dも対向フレーム411aと接続フレーム411cとの接続部位より後方に位置付けられる。これにより、ヒンジ軸用第2挿入孔4111dに軸支されるヒンジ軸H1が、複数の前記優先支持部412のうち、最も反ベース2側に設けた優先支持部412(対向フレーム411aと接続フレーム411cとの接続部位に設けた優先支持部412)よりもさらに後方(反ベース2側)に位置付けられる(図21参照、なお図21では優先支持部412にパターンを付している)。 【0100】 そして、ヒンジ軸支持体5222のヒンジ軸用第1挿入孔5222cと、ヒンジ軸受け体4111のヒンジ軸用第2挿入孔4111dとを連通させた状態で、各孔5222c、4111dにヒンジ軸H1を挿入することにより、天板5と可動支持体4とがヒンジ機構Hを介して連結される。この連結状態において、ヒンジ機構Hのヒンジ軸H1は、前記優先支持部412による支持領域から外れた位置に位置付けられる。なお、ヒンジ軸H1は、大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。 【0101】 次に、このデスク1の使用方法、特に天板5を可動支持体4と共にベース2に沿ってスライド移動させる又はスライド移動を規制する際の操作及び作用に着目して説明する。 【0102】 先ず、各切替ユニット422の切替機構4Eを移動規制状態(図17〜図20参照)から移動許容状態(図22〜図25参照)に切り替える場合、スライド操作レバー4241の摘み部4241aを把持して、スライド操作レバー軸4242を中心にスライド操作レバー4241を図19及び図20における矢印A方向に回動させる操作を行う。このスライド操作レバー4241の回動に伴って、スライド操作レバー4241のカム面4241bに押圧されるリンク連動体4231が前記補強体4212から前記本体部4211側に向かって移動する(図24及び図25参照)。すると、このリンク連動体4231に基端部4G1b、4G2bを接続した各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2が連動してリンク軸4232を中心にそれぞれ回動する。各切替ユニット422において高さ方向に対向する上方側リンク4G1と下方側リンク4G2とが共通のリンク軸4232を中心に回動することにより、上方側ローラ支持体4Caを介して上方側リンク4G1の先端部4G1aに設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aに向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部4G2aに調整リンク4G21及び下方側ローラ支持体4Daを介して設けた下方側転動体4Dが下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに向かって移動する。その結果、図23に示すように、各切替ユニット422の切替機構4Eが、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに対する上方側当接体4Aの当接状態を解除して上方側転動体4Cを上方側レール溝21の開口側起立壁21aに添接させ、且つ下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに対する下方側当接体4Bの当接状態を解除して下方側転動体4Dを下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに添接させた移動許容状態となる。これにより、可動支持体4と共に天板5をベース2に対してスライド移動させることが可能となる。なお、本実施形態では、スライド装置42の本体部4211に、上方側レール溝21の底壁21cに添接し得る補助転動体4Hを設けている(図18及び図23参照)。 【0103】 本実施形態では、上記操作に伴って各当接体4A、4Bに対して各転動体4C、4Dを相対移動させる態様を採用しているため、切替機構4Eを移動規制状態から移動許容状態に切り替えた場合に、ベース2に対する可動支持体4の相対角度が変位し、可動支持体4のうち反ベース2側が跳ね上がった角度姿勢となる(図22及び図23参照)。このような可動支持体4のベース2に対する角度変更に応じて、前記ヒンジ機構Hによって可動支持体4に連結され且つ他端部を脚体6に支持させている天板5が、図17、図21及び図22に示すように、ヒンジ軸H1回りに回動し、可動支持体4に対して浮き上がる方向に回動する。このように、可動支持体4に対する天板の相対角度変更可能に設定しているため、切替機構4Eによってスライド装置42を移動規制状態から移動許容状態に切り替える際に、ベース2に対して可動支持体4を角度変更させる操作力のみが必要となり、ベースに対して支持体と共に天板をも一体的且つ同時に跳ね上げる(角度変更させる)操作力が必要な態様と比較して格段に軽い操作力で切替操作を行うことが可能である。さらに、切替機構4Eを移動規制状態から移動許容状態に切り替えた場合、可動支持体4と天板5との相対角度変更に伴い、複数の優先支持部412のうち最もヒンジ軸H1に近い優先支持部412の一部のみが可動天板本体511の下面に当り、他の優先支持部412と天板5との当接状態が解除される。 【0104】 一方、各切替ユニット422の切替機構4Eを移動許容状態から移動規制状態に切り替える操作は、補強体4212から露出しているスライド操作レバー4241の摘み部4241aを把持して、スライド操作レバー軸4242を中心にスライド操作レバー4241を図24及び図25における矢印B方向に回動させる操作によって行う。このスライド操作レバー4241の回動に伴って、リンク連動体4231が補強体4212側に向かって移動し、各切替ユニット422の各リンク4G1、4G2が連動してリンク軸4232を中心にそれぞれ回動する。上方側リンク4G1と下方側リンク4G2とが共通のリンク軸4232を中心に、切替機構4Eを移動規制状態から移動許容状態に切り替える場合とは逆方向に回動することにより、上方側リンク4G1の先端部4G1aに設けた上方側転動体4Cが上方側レール溝21の開口側起立壁21aから離間する方向に向かって移動するとともに、下方側リンク4G2の先端部4G2aに設けた下方側転動体4Dが下方側レール溝22の奥方側起立壁22bから離間する方向に向かって移動する。その結果、可動支持体4が、可動支持体4自体の自重及び天板5の自重により沈み込む方向に移動し、各切替ユニット422の切替機構4Eが、図18に示すように、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに対する上方側転動体4Cの添接状態を解除して上方側当接体4Aを上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接又は圧接させ、且つ下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに対する下方側転動体4Dの添接状態を解除して下方側当接体4Bを下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接又は圧接させた移動規制状態となる。なお、補助転動体4Hも上方側レール溝21の底壁21cから浮き上がった状態となる。これにより、ベース2に対する可動支持体4、ひいては天板5のスライド移動が規制される。 【0105】 本実施形態では、切替機構4Eを移動許容状態から移動規制状態に切り替えた場合に、ベース2に対する可動支持体4の相対角度変更に応じて、天板5が、ヒンジ機構Hのヒンジ軸H1回りに可動支持体4に向かって回動し、前記各優先支持部412に支持された状態となる。 【0106】 なお、本実施形態では、切替機構4Eのスライド移動/規制機能を補完すべく、スライド装置42にサイドロックレバー4Iを設けている。このサイドロックレバー4Iは、サイドロックレバー軸4Iaを中心に回動可能なものであり、基端部に設けた押圧面4Ibをベース2の起立面2Aに圧接又は当接させた状態と、当該圧接状態又は当接状態を解除した状態との間で切替可能なものである。なお、切替操作時におけるスライド操作レバー4241の回動は、スライド操作レバー4241の一部がスライド操作レバー当板4243の当接部4243aに当接することによってそれ以上の回動が規制される。 【0107】 また、本実施形態に係るデスク1は、前述したように旋回機構52の作用により天板5が可動支持体4に対して水平旋回可能なものであり、可動支持体4に、可動天板本体511の下面側に一体的に設けた「咥込対象部」たる前記旋回ストッパレール5122を咥え込むことにより天板5の水平旋回を規制する旋回規制状態と、咥込状態を解除することにより天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態との間で切替可能な咥込機構4Jを設けている(図17及び図21参照)。 【0108】 ここで、「咥込対象部」としての役割を担う旋回ストッパレール5122について詳述する。 【0109】 旋回ストッパレール5122は、図13(同図では旋回ストッパレール5122と天板受け部本体5121との関係を示す平面図であり、天板受け部本体5121及び天板5の旋回軸5aを想像線で示している)に示すように、天板5の旋回軸5aを中心とし、且つ天板5の水平旋回可能な旋回角度と同一又は若干大きい中心角を有する平面視略円環状のものである。本実施形態では、天板5が180度旋回可能なものであるため、旋回ストッパレール5122として、180度又は180度より若干大きい中心角を有する概略半リング状のものを適用している。この旋回ストッパレール5122は、天板5の面方向に対して略直交する起立部5122aと、起立部5122aの下縁から内方に向かって水平方向に延びる水平部5122bとを備えた横断面視略L字形状のものである。本実施形態では、起立部5122aと水平部5122bとを一体成形している。この旋回ストッパレール5122は、前記天板受け部本体5121の前半部領域における下面部に位置付けられ、これら旋回ストッパレール5122及び天板受け本体5121を、可動天板本体511の下面側にネジ締め等により一体的に取り付けている。また、旋回ストッパレール5122の高さ寸法を回転台521の高さ寸法より大きく設定している。 【0110】 一方、咥込機構4Jは、図8、図14〜図16に示すように、旋回ストッパレール5122(より具体的には水平部5122b)を咥込可能な咥込可能位置(A)と、咥込状態を解除した咥込解除位置(B)との間で水平軸回りに回動可能な引込体4J1と、引込体4J1を咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間で切り替える操作力を付与するための操作部4J2とを備えたものである。 【0111】 引込体4J1は、水平に伸びる引込体本体4J11と、引込体本体4J11の両端部から垂下させてなる一対の垂下片4J12とを備えたものである。本実施形態では、引込体4J1を金属等の剛性の高い素材から形成し、引込体本体4J11と一対の垂下片4J12とを一体に有している。引込体本体4J11の先端部に、旋回ストッパレール5122に直接当接し得る咥込爪4J11aを設けている。この咥込爪4J11aは、前記旋回ストッパレール5122のアールに対応したアールが施されたものである。また咥込爪4J11aは、先端に向かって漸次高さ寸法を小さくなるように設定されている。引込体本体4J11のうち、咥込爪4J11aが各垂下片4J12より前方(ベース2側)に突出している。各垂下片4J12には、引込体4J1の回転軸4JXが挿入可能な引込体回転軸用第1挿入孔4J12aと、引込体4J1の咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間の移動軌跡を規定する第1ガイド孔4J12bとを形成してある。本実施形態では、引込体回転軸用第1挿入孔4J12aを、引込体4J1の重心から変位した位置に形成している。また、第1ガイド孔4J12bは、引込体本体4J11に対して所定角度傾斜した方向に沿って延びる長孔である。 【0112】 操作部4J2は、概略レバー状をなし、先端部に摘み部4J21を設け、基端部に直線部及び曲線部を有するカム面4J22と、操作部4J2の回転軸4JYが挿入可能な操作部回転軸用第1挿入孔4J23とを形成したものである。操作部4J2の巾寸法を引込体4J1の垂下片4J12の外向面間の離間寸法よりも小さく設定している。 【0113】 本実施形態では、咥込機構4Jを、前記支持体4のうちフレーム体411の補強フレーム411dに関連付けて設けている。そのため、咥込機構4Jは、一端部を補強フレーム411dに固定し且つ操作部4J2を支持する操作部支持体4J3と、補強フレーム411dと操作部4J2との間に設けられる操作部当板4J4とを備えている。 【0114】 操作部支持体4J3は、先端部を補強フレーム411dに溶着等によって固定した一対の起立片4J31と、これら起立片4J31の基端部における上端同士を接続する接続片4J32とを備えたものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4J31及び接続片4J32を形成している。各起立片4J31の先端側に、前記引込体4J1の垂下片4J12に形成した引込体回転軸用第1挿入孔4J12aに連通する引込体回転軸用第2挿入孔4J31aを形成している。各起立片4J31の長手方向略中央部に、操作部4J2に対して操作力を付与した際における操作部4J2の移動軌跡を規定する第2ガイド孔4J31bを形成してある。本実施形態では、第2ガイド孔4J31bとして、各起立片4J31の長手方向に沿って延びる長孔を適用している。なお、起立片4J31の内向面間の離間寸法を、引込体4J1の垂下片4J12の外向面間の離間寸法よりも大きく設定している。 【0115】 操作部当板4J4は、起立片4J41と、起立片4J41の上下縁部からそれぞれ前方に向かって延びる上片4J42及び下片4J43とを備えた断面視略コ字形をなすものである。本実施形態では、単一の鋼板を折曲成形することによりこれら起立片4J41、上片4J42及び下片4J43を形成している。そして、下片4J43よりも前方に突出させた上片4J42を、補助フレーム411dの上面部に溶着等により固着するとともに、下片4J43の先端部を補助フレーム411dの後面部に溶着等により固着している。起立片4J41に、一対の回転ストッパピン4JPが挿入可能な回転ストッパピン用挿入孔4J41aを対にして形成してある。なお、補強フレーム411dに、回転ストッパピン4JPを収容可能な回転ストッパ用収容孔411daを形成し、前記操作部4J2の基端部に回転ストッパピン4JPが収容可能な回転ストッパピン用収容空間4J2sを形成している(図14参照)。 【0116】 そして、回転ストッパピン4JPを、補強フレーム411dの回転ストッパ用収容孔411da、操作部当板4J4の回転ストッパピン用挿入孔4J41aに連続して挿入し、各回転ストッパピン4JPの先端部位を操作部4J2の回転ストッパピン用収容空間4J2sに位置付ける。その状態で、操作部支持体4J3の第2ガイド孔4J31b、引込体4J1の第1ガイド孔4J12b、操作部4J2の操作部回転軸用第1挿入孔4J23、及び回転ストッパピン4JPの先端部に形成した操作部回転軸用第2挿入孔4JPaを相互に連通させ、これら各孔4J31a、4J12b、4J23、4JPaに、操作部4J2の回転軸4JYを連続して挿入する。一方、操作部支持体4J3の引込体回転軸用第2挿入孔4J31a、及び引込体4J1の引込体回転軸用第1挿入孔4J12aを相互に連通させ、これら各孔4J31a、4J12aに引込体4J1の回転軸4JXを連続して挿入する。以上により、補強フレーム411d、引込体4J1、操作部4J2、操作部支持体4J3、及び操作部当板4J4を相互に関連付けてなる咥込機構4Jが支持体4に一体的に組み付けられる。補強フレーム411dは、支持体4に設けた複数の優先支持部412のうち、ベース2側に設けた対をなす優先支持部412同士を結ぶ仮想直線上に略一致するように取付位置が設定され、この補強フレーム411dに設けた咥込機構4Jが、優先支持部412の支持領域内又は支持領域近傍に位置付けられる(後出の図17及び図18参照)。なお、各回転軸4JX、4JYは大径の頭部や、Eリング等の留め具、或いはかしめ等によって抜け止めが施されている。 【0117】 次に、この咥込機構4Jの操作方法及び作用について説明する。 【0118】 引込体4J1が咥込可能位置(A)に位置付けられている場合、引込体4J1の咥込爪4J11aによって旋回ストッパレール5122の水平部5122bを咥え込むことにより天板5の水平旋回が規制される旋回規制状態となる(図8参照)。この場合、操作部4J2は、カム面4J22のうち直線部を操作部当板4J4に当接又は圧接させ、全体的に略水平姿勢となり、その最大高さ寸法がフレーム体411の最大高さ寸法より小さくなる。また、操作部4J2の回転軸4JYが、引込体4J1に形成した第1ガイド孔4J12bの下縁に位置付けられるとともに、操作部支持体4J3に形成した第2ガイド孔4J31bの後縁(反ベース2側)に位置付けられる。操作部4J2の回転軸4JYが第1ガイド孔4J12bの下縁に位置付けられた状態でロックされることにより、回転軸4JXを中心とした引込体4J1の回動が規制され、引込体4J1が咥込可能位置(A)にロックされる。また、咥込機構4Jが旋回規制状態にある場合、可動天板本体511の下面が各優先支持部412によって複数点支持されている。 【0119】 一方、咥込機構4Jを旋回規制状態から旋回許容状態へ切り替えるには、操作部4J2の摘み部4J21を把持して操作部4J2を下方に向かって回動させる操作力を付与することにより行う。この操作力に基づいて、操作部4J2が回転軸4JYを中心に下方に向かって回動する。そして操作部4J2を所定角度回動した次点で操作部当板4J4に当接又は圧接する対象が操作部4J2のカム面4J22の直線部から曲線部に切り替わり、操作部4J2の回転軸4JYが第2ガイド孔4J31bに沿って前方(ベース2側)へ移動する。この回転軸4JYの移動に伴って、引込体4J1が、回転軸4JXを中心に後方(反ベース2側)に向かって回動し、咥込爪4J11aを旋回ストッパレール5122の水平部5122bから離間させた咥込解除位置(B)に移動する(図15参照)。引込体4J1の咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間の回動軌跡は第1ガイド孔4J12bによって規定される。すなわち、引込体4J1が咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間で移動する際、操作部4J2の回転軸4JYの高さ位置は不変であり、引込体4J1が咥込可能位置(A)に位置付けられている場合、操作部4J2の回転軸4JYは第1ガイド孔4J12bの下縁に位置付けられ、引込体4J1が咥込解除位置(B)に位置付けられている場合、操作部4J2の回転軸4JYは第1ガイド孔4J12bの上縁に位置付けられる。また、引込体4J1を咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)へ移動させた際に、引込体4J1の垂下片4J12の一部が補強フレーム411dに当接することにより引込体4J1のそれ以上の同一方向への回動を規制している。なお、回転軸4JXを引込体4J1の重心から変位した位置に設けているため、引込体4J1の咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)への移動を、引込体4J1の自重を利用して行うことができる。このようにして引込体4J1を咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)へ移動させることにより、咥込機構4Jが、引込体4J1と補強フレーム411dとによる旋回ストッパレール5122の咥込状態を解除し、天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態となり、図17及び図18に示すように、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢等、ベース2に対する天板5の旋回角度姿勢が適宜選択可能である。なお、図17及び図18では、引込体4J1が咥込可能位置(A)にある咥込機構4Jを示しており、咥込機構4Jの一部を省略している。 【0120】 そして、咥込機構4Jが旋回許容状態にある場合、図16に示すように、天板5がヒンジ機構Hのヒンジ軸H1回りに支持体4に対して浮き上がる方向に回動可能な状態となる。 【0121】 このようにして引込体4J1を咥込可能位置(A)から咥込解除位置(B)へ移動させることにより、咥込機構4Jが、引込体4J1による旋回ストッパレール5122の咥込状態を解除し、天板5の水平旋回を許容する旋回許容状態となり、図17及び図18に示すように、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢等、ベース2に対する天板5の旋回角度姿勢が適宜選択可能である。なお、図17及び図18では、引込体4J1が咥込可能位置(A)にある咥込機構4Jを示しており、咥込機構4Jの一部を省略している。 【0122】 他方、咥込機構4Jを旋回許容状態から旋回規制状態に切り替える操作は、操作部4J2を元の位置に戻す操作力を付与することにより行う。なお、咥込機構4Jを旋回許容状態から旋回規制状態に切り替える操作を行う前に、天板5を図15に示す通常使用位置に戻しておく必要がある。そして、操作部4J2の摘み部4J21を把持して操作部4J2を上方に向かって回動させる操作力を付与すると、操作部4J2が回転軸4JYを中心に上方に向かって回動する。そして操作部4J2を所定角度回動した時点で操作部当板4J4に当接又は圧接する対象が操作部4J2のカム面4J22の曲線部から直線部に切り替わり、操作部4J2の回転軸4JYが第2ガイド孔4J31bに沿って後方(反ベース2側)へ移動する。この回転軸4JYの移動に伴って、引込体4J1が、回転軸4JXを中心に前方(ベース2側)に向かって回動し、旋回ストッパレール5122の水平部5122bを咥え込む咥込可能位置(A)に位置付けられる。このようにして引込体4J1を咥込解除位置(B)から咥込可能位置(A)へ移動させることにより、旋回ストッパレール5122の水平部5122bを下方(補強フレーム411d側)に引き込み、天板5の水平旋回が規制される。このようにして咥込機構4Jを旋回許容状態から旋回規制状態へ切り替える操作に伴って、切替機構4Jの引込体4J1が旋回ストッパレール5122の水平部5122bを下方へ押し込むことにより、旋回ストッパレール5122と共に可動天板本体511が下方に引き込まれ、可動天板本体511の下面が優先支持部412に圧接した状態となり、天板5の良好な支持状態が確保される。なお、引込体4J1の咥込可能位置(A)と咥込解除位置(B)との間の回動軌跡は前述の通り第1ガイド孔4J12bによって規定されている。また、引込体4J1を咥込解除位置(B)から咥込可能位置(A)へ移動させる操作を行った際に、操作部4J2の一部が操作部支持体4J3の接続片4J32に当接することにより操作部4J2のそれ以上の同一方向への回動を規制している。 【0123】 以上のような操作によって咥込機構4Jを旋回規制状態と旋回許容状態との間で切り替えることにより、天板5の旋回動作の許容/規制をコントロールすることができるともに、この咥込機構4Jにより、ヒンジ機構Hを利用した天板5の浮上方向への回動の許容/規制をもコントロールすることができる。 【0124】 つまり、咥込機構4Jが旋回規制状態にある場合、図8に示すように、ヒンジ機構Hを利用した天板5の浮上方向への回動が規制された回動規制状態となり、一方、咥込機構4Jが図16に示すように、ヒンジ機構Hを利用した天板5の浮上方向への回動が許容された回動許容状態となる。すなわち、咥込機構が、天板の浮き上がり動作を規制する天板浮上規制機構としても機能する。 【0125】 さらに、本実施形態に係るヒンジ機構Hは、図17及び図18に示すように、天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略直交する姿勢、又は天板5の長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な姿勢等、天板5が支持体4及びベース2に対していかなる旋回角度姿勢であっても天板5の浮上方向への回動を許容する無方向性回動許容手段を備えている。本実施形態では、前記ヒンジ軸受け体4111に形成したヒンジ軸用第2挿入孔4111dを長孔にすることによって回動許容手段を実現している。 【0126】 すなわち、天板5が、図17に示すように、その長手方向をベース2の長手方向に対して略直交させた旋回角度に設定している場合、天板5の長手方向とヒンジ軸H1の軸心方向とが略直交し、図19に示すように、ヒンジ軸H1はヒンジ軸用第2挿入孔4111d内においてその高さ位置を略変えることなく回動し、天板5の浮上方向への回動を許容する。 【0127】 一方、天板5が、図18に示すように、その長手方向をベース2の長手方向に対して略平行な旋回角度に設定している場合、天板5の長手方向とヒンジ軸H1の軸心方向とが略平行をなし、図20に示すように、天板5の浮上方向への回動に伴って、ヒンジ軸H1は、ヒンジ軸用第2挿入孔4111d内において天板5の浮き上がり角度(回動角度)に応じて傾動(浮上)する。これにより天板5の浮上方向へのスムーズな回動が確保される。なお、図19及び図20では咥込機構4J及び旋回ストッパ機構4Kを省略している。また、図18は、咥込機構4Jが旋回規制状態(回動規制状態)であるため、天板5の浮上方向への回動は規制されているが、図18のy−y線断面を一部省略して示す図20では、説明の都合上、天板5が浮上方向へ回動した状態を示している。 【0128】 また、本実施形態に係るデスク1は、ベース2に対して相対位置変更不能な固定天板5Xを備えている。 【0129】 固定天板5Xは、例えば長手寸法をベース2の長手寸法に略一致又は若干小さく設定したものである。本実施形態では、固定天板5Xとして平面視略矩形状のものを適用している。この固定天板5Xは、固定支持体4Xに支持されている。 【0130】 固定支持体4Xは、図35に示すように、ベース2のレール溝21、22に装着可能な装着部4X1と、装着部4X1から固定天板5Xの下面に向かって延伸するアーム部4X2とを備えたものである。 【0131】 装着部4X1は、上方側レール溝21に挿入可能な上方側挿入部4X11と、下方側レール溝22に挿入可能な下方側挿入部4X12とを備えたものである。本実施形態では、上方側挿入部4X11及び下方側挿入部4X12を一枚の鋼板から形成してなり、上方側挿入部4X11と下方側挿入部4X12とを接続部4X13によって接続している。 【0132】 そして、上方側挿入部4X11と下方側挿入部4X12とをそれぞれ上方側レール溝、下方側レール溝22に挿入して引っ掛けることにより、固定支持体4X自体の荷重により、上方側挿入部4X11が上方側レール溝21の開口側起立壁21aに当接又は圧接するとともに、下方側挿入部4X12が下方側レール溝22の奥方側起立壁22bに当接又は圧接する。その結果、固定支持体4Xをベース2に有効な支持強度を確保した状態で固定できる。本実施形態では、上方挿入部4X11に、上方側レール溝21の開口側起立壁21aに直接当接又は圧接する当たり部4X11aと、上方側レール溝21の底壁21cに当接し得る補助当たり部4X11bとを設けている。また、上方側挿入部4X11及び下方側挿入部4X12を、各レール溝21、22の起立壁21a、22bに面接触させるようにし、有効な支持強度を発揮し得るようにしている。 【0133】 アーム部4X2は、一端部を装着部4X1に取り付け、他端部を固定天板5Xの下面に取り付けたものである。本実施形態では、アーム部4X2の一端部を装着部4X1の接続部4X13に溶着等により一体的に取り付けるとともに、アーム部4X2の他端部を固定天板5Xの下面に溶着等により一体的に取り付けている。 【0134】 このような固定支持体4Xを固定天板5Xの両サイドにそれぞれ設け、これら固定支持体4Xによってのみ固定天板Xを支持している。 【0135】 このように、第2実施形態に係るデスク1も、第1実施形態に係るデスク1と同様の効果、すなわち、可動支持体4に支持された天板5をベース2に沿って移動させることが可能であり、レイアウト変更を容易に行うことができる上、天板5の移動範囲がベース2によって規制されることにより、ベース2を基準とした執務空間及びオフィス全体の秩序を維持することができるという効果を奏する。さらに、可動支持体4がベース2に対してスライド移動自在であるため、従来のように、レイアウト変更する度にビス又は挿入部とネジ孔又は嵌合孔との螺合状態又は嵌合状態を一旦解除し、再度異なるネジ孔又は嵌合孔にビス又は挿入部を螺合又は嵌合する作業が不要となり、レイアウト変更を施工業者に頼ることなくワーカー自身で容易且つ的確に行うことができる。 【0136】 また、ベース2に対してスライド移動不能に支持された固定支持体4Xと、固定支持体4Xに支持された固定天板5Xとを備えたものとすることが可能であるため、図34に示すように、単一のデスク1領域内に、共通のベース2を利用してレイアウト変更可能な領域とレイアウト変更不能な領域とを形成することができ、レイアウト変更が頻繁に行われる環境、レイアウト変更が行われない環境の何れにも対応可能なものとなる。 【0137】 また、同一形状のレール溝21、22を利用してベース2に対する可動支持体4の移動、及びベース2に対する固定支持体4Xの取付を行うことが可能であるため、ベース2を境にして、一方の領域をレイアウト変更自由なワークスペースとし、他方の領域をレイアウト変更不能なワークスペースとする態様、何れの領域もレイアウト変更自由なレイアウトとする態様、或いは何れの領域もレイアウト変更不能なレイアウトとする態様、これらの態様から所望の態様を選択・変更する際に、レール2を取り替えることなく共通のレール2を用いて行うことができる。 【0138】 加えて、固定天板5Xを固定支持体4Xに片持ち的に支持させているため、脚体を必要とせず、固定天板5X下方の下肢空間を広く確保することができる。 【0139】 なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。 【0140】 例えば、天板として、可動支持体に単に載せ置くことにより支持されたものを適用してもよく、或いは可動支持体に水平旋回不能に支持されたものを適用してもよい。 【0141】 また、前記実施形態では、ベースとして直線状に延伸するものを例示したが、これに限らず、曲線状(円曲線状、楕円曲線状)に延伸するもの、又は蛇行しながら延伸するものであってもよい。 【0142】 また、天板の複数箇所(例えば両端部)を、同一のベースに支持された複数(例えば2個)の可動支持体にそれぞれ支持させた態様や、天板の一部(例えば一端部)を一のベースに支持された可動支持体に支持させるとともに、天板の他の部位(例えば他端部)を他のベースに支持された可動支持体に支持させた態様を採用しても構わない。 【0143】 同様に、固定天板の一部(例えば一端部)を一のベースに支持された固定支持体に支持させるとともに、固定天板の他の部位(例えば他端部)を他のベースに支持された固定支持体に支持させた態様を採用しても構わない。 【0144】 一方、天板の一部が脚体によって支持される態様の場合、脚体として、下端部に移動体を設けていないものを適用してもよい。この場合、天板を移動させるには、脚体の下端が床面から浮上する位置まで天板を持ち上げた状態で移動させればよい。さらには、脚体の不陸又は天板の傾きを補正するためのアジャスタを備えた脚体であってもよい。なお、キャスタ等の移動体を設けた脚体を適用する場合、移動体の転動を規制するロック手段を設ければ、レイアウト変更後における天板の不意な移動を防止することができる。 【0145】 また、固定天板が固定支持体とともに脚体に支持されるものであっても構わない。 【0146】 また、可動支持体はベースに対して移動自在に支持されていればよく、無段階に移動自在に支持されているもの、又は所定ピッチ毎に段階的に移動自在に支持されているもの何れであっても構わない。また、前記実施形態で例示した転動体を利用したスライド移動ではなく、可動支持体に設けた摺接部材や当接部材をベースのガイド部に摺接又は当接させた状態で移動させる態様であってもよい。また、可動支持体又は天板の何れか一方又は両方を移動可能な状態と移動不能な状態とに切替可能なロック手段を備えたデスクを採用してもよい。 【0147】 さらに、天板と可動支持体との間に、天板の水平旋回角度を所定角度毎に節度停止させるための節度機構を設けてもよい。また、天板が可動支持体に水平旋回可能に支持されている場合、天板と可動支持体との間に、天板の水平旋回移動を許容する水平旋回許容状態と、天板の水平旋回移動を規制する水平旋回規制状態との間で切替可能な旋回ロック手段を設ければ、レイアウト変更後における天板の不意な旋回移動を防止することができる。 【0148】 また、ガイド部を構成するレールは、凹溝状のもの又は突状のもの何れであってもよく、またその本数は適宜増減しても構わない。同様に、取付部を構成するレールとして、突状のものを適用してもよく、その本数は適宜増減しても構わない。また、オプション部材として、電源コンセント、配線収納具、アーム付電話台、トレー、ディスプレイアーム等を適用してもよい。 【0149】 複数のベースを長手方向に連続するように複数のデスクを配置した場合には、一のベースに移動自在に設けた可動支持体が、当該一のベースから隣接する他のベースへ移動可能であることが好ましい。このようなものであれば、可動支持体に支持される天板も一のベースから隣接する他のベースへ移動させることができ、選択し得るレイアウトのバリエーションをさらに広げることができる。この場合、ベースの両端部、又はベースの両端部に装着するエンドキャップに、可動支持体の通過を許容する通過許容部を設ければ可動支持体の良好な移動を確保することができる。通過許容部としては、例えばベースに設けたガイド部そのものから形成したもの、或いはエンドキャップのうちガイド部に対応する箇所に形成した切欠又はスリットから形成したもの等が挙げられる。 【0150】 また、天板、固定天板として、平面視形状が、円形状のものや楕円形のもの、又は多角形状のもの等、種々の形状のものを適用しても構わない。 【0151】 また、ベースの下面部側又は天板の下面部側に形成される下肢空間にワゴン等の収納家具又は幕板を配設することも可能である。なお、ベースとして、両端部がベース支持体に支持され下面部を床面から離間(浮かせた)させたものに替えて、ベースの下面部が床面に接地し、幕板としても機能し得る立壁状のものを適用してもよい。 【0152】 また、図2、図13及び34では、固定天板5Xを長手方向に沿って並列させることにより、各天板5Xを使用するワーカーが横並びとなる態様を例示したが、固定天板の長手方向をベースの長手方向に対して直交させたレイアウトであっても構わない。 【0153】 また、単一の固定天板を単一又は3以上の固定支持体によって支持する態様を採用してもよい。 【0154】 ベースに対する固定支持体の固定、又は固定支持体と固定天板との固定をそれぞれネジ締めにより行っても構わない。 【0155】 その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0156】 【図1】本発明の一実施形態に係るデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムの全体概略図。 【図2】同実施形態に係るデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムにより設定可能なレイアウト例を模式的に示す平面図。 【図3】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図4】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図5】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図6】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図7】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図8】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図9】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図10】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図11】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図12】同設定可能な他のレイアウト例を模式的に示す図。 【図13】固定天板を備えたデスク、及びデスクを用いたオフィス構成システムにより設定可能なレイアウト例を図2に対応して示す図。 【図14】本発明の第2実施形態に係るデスクの全体概略図。 【図15】同実施形態に係る天板の分解透視図。 【図16】同実施形態に係る支持体の分解透視図。 【図17】同実施形態において切替機構が移動規制状態にあるデスクを一部破断して示す概略側面図。 【図18】同実施形態において切替機構が移動規制状態にあるデスクの要部拡大側面図。 【図19】同実施形態において切替機構が移動規制状態にある支持体の要部拡大平面図。 【図20】同実施形態において切替機構が移動規制状態にある支持体の要部拡大底面図。 【図21】図17における破断領域の拡大図。 【図22】同実施形態において切替機構が移動許容状態にあるデスクを一部破断して示す概略側面図。 【図23】同実施形態において切替機構が移動許容状態にあるデスクの要部拡大側面図。 【図24】同実施形態において切替機構が移動許容状態にある支持体の要部拡大平面図。 【図25】同実施形態において切替機構が移動許容状態にある支持体の要部拡大底面図。 【図26】同実施形態における旋回ストッパレールの平面図。 【図27】同実施形態に係る咥込機構の分解斜視図。 【図28】作用説明図。 【図29】図22における破断領域の拡大図。 【図30】同実施形態に係るデスクを一部省略して示す平面図。 【図31】天板の旋回角度を変更した同実施形態に係るデスクを一部省略して示す平面図。 【図32】図30におけるx−x線断面を一部省略して示す図。 【図33】図31におけるy−y線断面を一部省略して示す図。 【図34】同実施形態において可動天板及び固定天板を用いたレイアウト例を示す図。 【図35】同実施形態においてベースに対する固定支持体の取付態様を示すためのデスクの要部拡大側面図。 【符号の説明】 【0157】 1…デスク 2…ベース 2A…ガイド部(天板用ガイド部) 2a、21、22…レール、上方側レール溝、下方側レール溝 4…可動支持体 42…被ガイド部 4X…固定支持体 5(5a、5b)…天板 5X…固定天板 6…脚体 62…移動体(キャスタ)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001351 【氏名又は名称】コクヨ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年11月15日(2006.11.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085338 【弁理士】 【氏名又は名称】赤澤 一博
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| 【公開番号】 |
特開2008−62010(P2008−62010A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−308514(P2006−308514) |
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