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【発明の名称】 壁面用ハンガーレールユニット
【発明者】 【氏名】緒方 幹人

【要約】 【課題】多種多様な機能部品を簡単な作業で取り付けることができ、下方からの衝撃等で容易にずれたり外れたりすることのない壁面用ハンガーレールユニットを提供する。

【構成】壁面用ハンガーレールユニット1は、長尺のハンガーレール2と、ハンガーレール2の裏面側と壁面9とに取り付けられハンガーレール2と壁面9との間に隙間を確保する支持ブラケット3と、ハンガーレール2に取り付けられる各種機能部品(棚30,天板40)とを有する。ハンガーレール2の裏面側には、レール幅の上下部において、機能部品30,40を支持する支持片25,24を備えた係止溝22,22が、長尺方向に沿ってそれぞれ設けられる。機能部品30,40には、係止溝22に挿入して係止する係止部31,41が設けられる。係止部31,41と支持片25,24との間に弾性材10が介装される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺のハンガーレールと、該ハンガーレールの裏面側と壁面とに取り付けられ前記ハンガーレールと前記壁面との間に隙間を確保する支持ブラケットと、前記ハンガーレールに取り付けられる各種機能部品とからなる壁面用ハンガーレールユニットにおいて、
前記ハンガーレールの裏面側にはレール幅の上下部において前記機能部品を支持する支持片を備えた係止溝が長尺方向に沿ってそれぞれ設けられ、前記機能部品には前記係止溝に挿入して係止する係止部が設けられ、前記係止部と前記支持片との間に弾性材が介装されていることを特徴とする壁面用ハンガーレールユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の壁面用ハンガーレールユニットにおいて、前記弾性材は、前記機能部品の係止部に嵌装されたパッキンであることを特徴とする壁面用ハンガーレールユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の壁面用ハンガーレールユニットにおいて、前記弾性材は、前記ハンガーレールの支持片に嵌装されたパッキンであることを特徴とする壁面用ハンガーレールユニット。
【請求項4】
請求項2または3のいずれかに記載の壁面用ハンガーレールユニットにおいて、前記係止部は一方係止片と他方係止片とから略コ字形を呈し、前記ハンガーレールの係止溝と支持片とに略コ字形の前記係止部を挿入することでこれらの間に前記弾性材が介装されていることを特徴とする壁面用ハンガーレールユニット。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の壁面用ハンガーレールユニットにおいて、前記機能部品の背面部が前記壁面に面接触して取り付けられていることを特徴とする壁面用ハンガーレールユニット。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に取り付けられたレールに、フックや棚等の各種機能部品を取り付けて構成される壁面用ハンガーレールユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、壁面に取り付けられた長尺のハンガーレールに、フックや棚等の各種機能部品を、引掛け、吊持、係合等により支持して取り付けることが行われている。このような方法で各種機能部品を支持することにより、壁面等の内装材に大規模な改造を加えることなく、壁面の任意の場所に各種機能部品を取り付けることができる。
【0003】
このような壁面用ハンガーレールにおいては、各種機能部品のハンガーレールへの取付部が外から見えると、室内に煩雑な印象を与え、外観上好ましくない。そのため、レールの裏面側に各種機能部品を取り付ける方法が提案され、例えば特許文献1および特許文献2に開示されている。
【0004】
特許文献1には、壁面と離間して配置されたハンガーレールの裏側に設けた係止フックに、小物保持体等の機能部品の上部に設けた折り返し片を係止することにより、機能部品が取り付けられるものが開示されている。また、特許文献2には、壁面に取り付けた支持部材に下向きに開口して形成されたフック係合部に、機能部品を挿入し、係合部の一部または全体を変形させることにより機能部品が取り付けられるものが開示されている。
【特許文献1】特許第2875654号公報
【特許文献2】特開2004−73658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された構造によれば、機能部品に下向きの力が作用するときには、折り返し片が係止フックに係止された状態が保持される。ところが、折り返し片が上方にずれやすいため、機能部品の下方から上向きの衝撃力が作用すると、がたつきが生じやすい。
【0006】
また、特許文献2に開示された構造によれば、少ない部品点数で、取付部を露出することなく機能部品が取り付けられる。ところが、機能部品の下方から衝撃力が作用した場合、取付部に取付作業時と逆方向の力が作用して、ずれやすいという問題がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、多種多様な機能部品を簡単な作業で取り付けることができ、下方からの衝撃等で容易にずれたり外れたりすることないの壁面用ハンガーレールユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するため、本発明に係る壁面用ハンガーレールユニットは、特許請求の範囲の請求項1〜5に記載の手段を採用する。
【0009】
請求項1の発明は、長尺のハンガーレールと、該ハンガーレールの裏面側と壁面とに取り付けられ前記ハンガーレールと前記壁面との間に隙間を確保する支持ブラケットと、前記ハンガーレールに取り付けられる各種機能部品とからなる壁面用ハンガーレールユニットにおいて、前記ハンガーレールの裏面側にはレール幅の上下部において前記機能部品を支持する支持片を備えた係止溝が長尺方向に沿ってそれぞれ設けられ、前記機能部品には前記係止溝に挿入して係止する係止部が設けられ、前記係止部と前記支持片との間に弾性材が介装されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記弾性材は、前記機能部品の係止部に嵌装されたパッキンであることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記弾性材は、前記ハンガーレールの支持片に嵌装されたパッキンであることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2または3の発明において、前記係止部は一方係止片と他方係止片とから略コ字形を呈し、前記ハンガーレールの係止溝と支持片とに略コ字形の前記係止部を挿入することでこれらの間に前記弾性材が介装されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記機能部品の背面部が前記壁面に面接触して取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によると、機能部品の係止部とハンガーレールの支持片との間に弾性材が介装されることにより、ハンガーレールと機能部品とが隙間なく取り付けられる。そして、機能部品に衝撃力が作用したときには、弾性材が衝撃を吸収するため、ずれることがない。
【0015】
請求項2の発明によると、機能部品の係止部にパッキンを嵌装させておくことにより、機能部品のハンガーレールへの取付作業が簡易であるとともに、ハンガーレールの任意の場所に、確実に外れにくく取り付けることができる。
【0016】
請求項3の発明によると、ハンガーレールにパッキンを嵌装させておくことにより、機能部品をそのまま取り付けることにより、ハンガーレールの任意の場所に、確実に外れにくく取り付けることができる。
【0017】
請求項4の発明によると、コ字形の係止部により係止溝の支持片を挟み込み、それらの間に弾性材が介装されるので、簡単な構造で確実に係止させることができる。
【0018】
請求項5の発明によると、背面部が壁面に面接触して機能部品が支えられるので、下方からの衝撃力が作用しても機能部品全体が回転方向にずれることがなく、係止部が外れにくい。尚、係止部に弾性材を介装することにより、機能部品の取付位置を弾性方向に微調整できるので、ハンガーレールの取付位置や機能部品の製品の寸法誤差を吸収し、背面部を確実に壁面に接触させて取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る壁面用ハンガーレールユニットの第一の実施の形態において、機能部品を取り付ける前の縦断面図であり、図2は、機能部品が取り付けられた壁面用ハンガーレールユニットを示す縦断面図である。尚、各部材が取り付けられる際の壁面9側を裏面側とし、壁面9と反対の室内側を表面側とする。
【0021】
壁面用ハンガーレールユニット1は、ハンガーレール2、支持ブラケット3、及び、用途により取り付けられる各種機能部品からなる。本実施形態では、機能部品は、ハンガーレール2の下部に取り付けられる棚30及び上部に取り付けられる天板40とする。
【0022】
ハンガーレール2は、アルミ等の金属やPVC等の合成樹脂を材料とし、通常押出成型により製造される長尺の部材である。ハンガーレール2の裏面には、後述する支持ブラケット3の係止突部13,16を係止する中央係止溝21と、各種機能部品を取り付けるための係止溝22が設けられている。中央係止溝21及び係止溝22は、ハンガーレール2の長さ方向に沿って形成される。幅方向中央に中央係止溝21が形成され、その上下に2つの係止溝22,22が形成される。中央係止溝21の開口側には、上下に抜止片23,23が設けられる。係止溝22の開口側には、それぞれハンガーレール2の内側(中央寄り)の支持片24と外側の支持片25が設けられる。内側及び外側の支持片24,25は上下対称形とされ、ハンガーレール2全体の断面形状を上下対称形とすることにより、上下いずれの向きでも設置可能であり、施工作業が容易になる。尚、係止溝22の数は2つに限定されるものではなく、用途や規模により適宜増減可能であるが、上下対称位置に配置することが好ましい。また、ハンガーレール2の表面には、施工等のための溝は形成されないが、意匠設計時に、必要に応じて、表面に凹凸模様等が施される場合がある。
【0023】
支持ブラケット3は、ブラケット本体4、係止板5、ねじ部材6、カバー7により構成される。ブラケット本体4は、ねじ8により壁面9に固定される基面11と、基面11の中央から表面方向に適宜寸法突出した支柱部12を備える。支柱部12の突出寸法により、ハンガーレール2と壁面9との隙間寸法が決定される。支柱部12は空間120を有する断面略コ字状を呈し、表面側上部の先端には、ハンガーレール2の中央係止溝21に係止される係止突部13が突出形成されている。支柱部12の上側面に上下方向に雌ねじが形成され、ねじ部材6が螺合される。
【0024】
係止板5は、略矩形の板状を呈し、ねじ部材6が螺合される雌ねじが形成されている。係止板5の表面側(図の左側)に、ハンガーレール2の中央係止溝21に係止される係止突部16が形成されている。係止板5は、例えば、支柱部12の先端部を切割して形成される。
【0025】
カバー7は、ブラケット本体4の外側面を覆うものであり、基面11を壁面9へ取り付けるねじ8の頭部や、ねじ部材6等の視覚的露出を遮るとともに、防水等の機能を有する。
【0026】
上記各部品を壁面9に施工する手順の概要は、以下の通りである。係止板5及びねじ部材6を取り付けたブラケット本体4を、ねじ8により壁面9に固定し、ブラケット本体4にカバーを被せる。ハンガーレール2の中央係止溝21の内部に支柱部12及び係止板5の係止突部13,16を挿入し、ねじ部材6を回す。ねじ部材6を回すことにより、係止板5が下側に引き寄せられ、係止突部13,16全体が拡径する。係止突部16が中央係止溝21の下端に当接し、係止突部13の上端から係止突部16の下端までの上下寸法が中央係止溝21の幅と一致するまでねじ部材6を回す。こうして、ハンガーレール2が支持ブラケット3に取り付けられる。尚、このハンガーレール2と支持ブラケット3との取付方法は一例であり、支持ブラケット3の構造及びハンガーレール2への取付方法は、上記の例に限るものではない。
【0027】
棚30は、各種道具等の物品を載置する機能部品として用いられ、ハンガーレール2の下側に取り付けられる。棚30の表面側上部に、コ字形の係止部31が設けられる。係止部31の詳細な構造については後述する。棚30全体の断面は略コ字形であり、垂直方向の背面部35を有する。棚30をハンガーレール2へ取り付けたときに背面部35がちょうど壁面9に当たるように、棚30の係止部31から背面部35までの前後方向の寸法、又はハンガーレール2と壁面9との隙間間隔が決定される。棚30の係止部31は、ハンガーレール2の下側の係止溝22の下側(外側)の支持片25に係止される。
【0028】
天板40は、ハンガーレール2の上側に取り付けられ、上部棚として用いたり、例えば板部46を透明材として照明効果等のための機能部品として用いられる。天板40の台座部45に、コ字形の係止部41が設けられる。係止部41から板部46の裏面側への突出寸法は、図2に示すように、天板40をハンガーレール2に取り付けたときに背面部47がちょうど壁面9に当たる寸法とされる。天板40の係止部41は、ハンガーレール2の上側の係止溝22の下側(内側)の支持片24に係止される。
【0029】
以下、棚30及び天板40の係止部31,41とハンガーレール2の係止溝22の詳細な構造について説明する。
【0030】
係止部31,41は、ハンガーレール2の支持片24,25を挟み込む凹部32,42を有する。凹部32,42内には、パッキン10が嵌装されている。
【0031】
パッキン10は、適度な弾性を有するとともに、耐熱性、耐候性、耐薬品性等に優れた材質のものとし、例えばオレフィン系熱可塑性エラストマーにより成型された硬度80程度のものが用いられる。
【0032】
図3は、図2のD部の拡大断面図である。(A)は、棚30の係止部31が係止溝22に係止される直前の状態を示し、(B)は係止された状態を示す。
【0033】
図3(A)に示すように、係止部31は、表面側の係止片33と裏面側の係止片34を有し、略コ字形に形成されている。コ字形内側の凹部32に、パッキン10が取り付けられる。パッキン10は、係止部31への嵌入部18及び支持片25への当接部19を有する。嵌入部18は、本例では二個所設けられ、係止片33の裏面側に設けられた嵌入溝321に嵌入される。当接部19は、図3(B)に示すように、係止部31がハンガーレール2に係止された際、支持片25の内面251に押圧され、適宜弾性変形する。
【0034】
係止片33の端部の形状は、ハンガーレール2の係止溝22の端部面に当接されるように形成される。係止溝22の端部には、中央部分の底面221から誘導傾斜面222を介して当接面223が設けられ、当接面223の先端から直角方向に溝側面224、溝側面224の裏面側から支持片25の内面251に向けて傾斜した傾斜面225が設けられている。係止片33を図3(A)の状態から下方へ押し込むと、係止片33の前面部331が、誘導傾斜面222により当接面223へ誘導される。係止片33の先端面332が溝側面224に当接するまで押し込むと、先端傾斜部333が傾斜面225に当接する。
【0035】
また、係止片34の表面側342には小突起341が形成されていて、この小突起341が、ハンガーレール2の支持片25の裏面252に形成された切り込み部26に係合される。この小突起341の係合により、係止部31が正しい位置に取り付けられたことが確認でき、係止片34の表面342と支持片25の裏面252とが密着する。
【0036】
このようにして、係止片33の先端部が係止溝22の端部各面に当接するとともに、パッキン10と係止片34とで支持片25を挟み込むことにより、係止部31がハンガーレール2に取り付けられる。以上述べた係止部31の構造は、天板40の係止部41に関しても同様であり、係止部41は、ハンガーレール2の上側の係止溝22の内側の支持片24に、同様にして取り付けられる。
【0037】
図4は、図2のD部の異なる実施形態を示す拡大断面図である。図3と異なる点は、支持片25の内面253の形状であり、図4(A)に示すように、パッキン10の当接部19の形状に合わせて曲面状に形成されている。パッキン10と係止片34とで支持片25を挟み込む際、パッキン10の当接部19が内面252に沿って摺動し、図4(B)に示すように、曲面状の内面252内に当接部19が嵌め込まれた状態で、係止部31が支持片25に係止される。その他の構造は図3と同様である。
【0038】
図5及び図6は、棚30及び天板40をハンガーレール2に取り付ける際の手順を示す。
【0039】
図5に基づいて、棚30の取付手順を説明する。先ず、図5(A)に示すように、係止部31の凹部32の開放側が表面側を向く方向に棚30全体を傾け、係止部31をハンガーレール2の裏面側に配置させる。この状態で、係止部31の表面側係止片33の下端部を、係止溝22の内部に挿入させる。
【0040】
その後、棚30を図5(A)の矢印の方向に回転させながら、図5(B)に示すように、係止片33を係止溝22内に配置させる。尚、図5(A)のときに、係止片33の下端部を支持片25に引っ掛けておくと、係止部31全体の上下方向の寸法が係止溝22の開口幅よりも若干大きくても、係止部31を係止溝22内に挿入させることができる。こうすることにより、係止部31が自然に係止溝22から外れることがなくなる。
【0041】
次に、棚30の背面部35を壁面9に当接させた状態で、係止部31が支持片25を挟み込むように、棚30を図5(B)の矢印方向(下方)に押し込む。図3で説明したように、係止部31が支持片25に係止され、棚30が図5(C)に示す位置に固定される。パッキン10の弾性により、パッキン10と裏面側係止片34とで支持片25を密着して挟み込む。これにより、振動等が生じても、パッキン10の弾性で吸収され、棚30ががたつくことがない。さらに、パッキン10の弾性により、図の左右方向の棚30の取付位置を微調整できるので、背面部35を確実に壁面9に接触させて取り付けることができる。背面部35が壁面9に面接触することにより、棚30に下方から衝撃力が作用しても、棚30全体が自然に回転することがないので、さらに、係止部31がずれたり外れたりしにくくなる。
【0042】
次に、図6に基づいて、天板40の取付手順を説明する。図6(A)に示すように、係止部41の凹部42の開放側が裏面側を向く方向に天板40全体を傾けた状態で、係止部41をハンガーレール2の裏面側に配置させる。その後、天板40を矢印の方向に回転させながら、図6(B)に示すように、係止部41の表面側係止片43を係止溝22内に配置させる。板部46を水平に保ち、背面部47を壁面9に当接させた状態で、天板40を図6(B)の矢印方向(下方)に押し込んで、図6(C)に示す状態に固定する。パッキン10が支持片24の内面241に押圧されて弾性変形することにより、パッキン10と裏面側係止片44とで支持片24を密着して挟み込む。また、棚30と同様、パッキン10により取付位置が微調整されるため、背面47が確実に壁面に面接触する。さらに、台座部45の表面側がハンガーレール2の支持片25に当接し(図6(C)のE部)、板部46の下面がハンガーレール2の上端面に当接(F部)する。このように、天板40が複数個所で支持されるため、天板40の下方から衝撃力が作用しても天板40が自然に回転することがないので、係止部41が外れにくい。
【0043】
図7は、様々な機能部品が取り付けられた壁面用ハンガーレールシステム1の例を示す。図2で示した棚30や天板40の他、例えばロールペーパーホルダ71、フック72、本棚73、小物用ボックス74、椅子75、傘立て76、鏡77等、多種多様な部品を取り付けることができる。本発明は、機能部品に衝撃力が作用しても極めて外れにくい構造であり、幅広い用途の機能部品を取り付けて用いることができる。尚、機能部品を使用する際にかかる荷重が小さい場合や機能部品自体が軽量の場合には、前述の棚30や天板40のように背面部が壁面に接触するのではなく、係止部のみによって支持されてもよい。このように様々な機能部品を取り付けることにより、玄関や台所、脱衣所等、あらゆる場所に設置して利用することができる。
【0044】
尚、図7に示すように、支持ブラケット3は、ハンガーレール2の長さや取り付ける機能部品の種類等に応じて、適宜間隔で複数設けられる。また、ハンガーレール2の左右両端には、端部カバー29を取り付けて、ハンガーレール2の溝の露出により外観が損なわれるのを防ぐ。図8は、端部カバー29の例を示す。端部カバー29は、ハンガーレール2端部の外周を覆うケーシング291と、中央係止溝21に挿入される栓部292を備える。尚、栓部292は図8に示す形状に限らず、上下の係止溝22を塞ぐ形状のものを設けたり、全ての係止溝又はいずれかの係止溝の端部のみに挿入される形状等でもよい。また、栓部を設けずに外側のケーシング291だけでもよい。
【0045】
図9及び図10は、本発明の異なる実施の形態を示し、ハンガーレール2側にパッキン10が嵌装されたものである。
【0046】
ハンガーレール2の支持片24,25の内側に、パッキン10が嵌め込まれている。棚50や天板60等の機能部品には、それぞれコ字形の係止部51,61が設けられる。係止部51,61は、凹部52,62に支持片24,25を挟み込むことにより取り付けられる。
【0047】
図10は、棚50及び天板60のハンガーレール2への取付時の状態を示す。取付手順は、図5及び図6に示した前述の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略するが、棚50は、50aの位置に配置させ、50bの位置に回転させた後、係止部51を係止溝22に係止させて取り付ける。天板60は、60aの位置に配置させ、60bの位置に回転させた後、係止部61を係止溝22に係止させて取り付ける。棚50及び天板60の係止部51,61が支持片25,24を挟み込む際に、係止部51,61の表面側係止片53,63がパッキン10の当接部19を押圧し、パッキン10が弾性変形して、凹部52,62内にパッキン10及び支持片25,24が密着して挟み込まれる。パッキン10の弾性により、棚50や天板60に作用する力を吸収するため、係止部51,61が外れにくい。さらに、前述の実施形態と同様、棚50や天板60の取付位置を微調整して、確実に背面部が壁面9に面接触するように取り付けることができる。そのため、下方から衝撃力が作用しても、棚50や天板60全体が自然に回転することがなく、極めて外れにくい構造となる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明に係る壁面用ハンガーレール構造は、屋内、屋外に関わらず壁面に施工することができる。また、大きさ等を変更することにより、広範な規模に適用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態において機能部品を取り付ける前の状態を示す縦断面図。
【図2】図1に示す機能部品を取り付けた本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図3】図2のD部の拡大断面図。
【図4】図2のD部の異なる実施の形態を示す拡大断面図。
【図5】図1の棚30を取り付ける手順を示す説明図。
【図6】図1の天板40を取り付ける手順を示す説明図。
【図7】本発明の壁面用ハンガーレールユニットの使用例を示す斜視図。
【図8】端部カバーの例を示す斜視図。
【図9】本発明の異なる実施の形態において機能部品を取り付ける前の状態を示す縦断面図。
【図10】図7に示す機能部品の取り付け時の状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0050】
1 ハンガーレール構造
2 ハンガーレール
3 支持ブラケット
4 ブラケット本体
5 係止板
6 ねじ部材
9 壁面
10 パッキン
12 支柱部
13,16 係止突部
19 当接部
21 中央係止溝
22 係止溝
23 抜止片
24,25 支持片
30,50 棚
31,41,51,61 係止部
32,42,52,62 凹部
33,43,53,63 係止片(表面側)
34,44 係止片(裏面側)
35,47 背面部
40,60 天板
【出願人】 【識別番号】000169329
【氏名又は名称】アトムリビンテック株式会社
【出願日】 平成18年9月5日(2006.9.5)
【代理人】 【識別番号】100081271
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 芳春


【公開番号】 特開2008−61721(P2008−61721A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−240877(P2006−240877)