トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 ブックスタンド
【発明者】 【氏名】木下 進

【要約】 【課題】読む本の高さと傾斜角を自由に選択できる、扱い易く廉価なイーゼル形ブックスタンドの開発ということだが、具体的課題としては、本の受け台をガイドレール上の上下移動を可能にするガイドに、いかなるタイプのガイドをどこに装着するかという問題と、本の受け台の位置を確保するためのストッパーとして、いかなるものをどのように用いるかという二つの主要問題がある。

【構成】その一、本の受け台を、囲繞形ガイドを上下二箇所に取り付けた、背板を持つ構造とする。その際、下部ガイドは受け台底部を机の面に十分に接近させる必要があるため、その位置をフレームにぶつからないように必要かつ十分に高くしておかなくてはならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本を載せる受け台の背面に、ガイドレールの役割をする中央縦部材を取り囲む形の、すなわち囲繞形のガイドを上部ガイドとして採用したブックスタンド。
【請求項2】
ラッチを受け台に取り付けてストッパーとし、ガイドレールに穿った穴にラッチのロッドを差し込むことによって、受け台の上下の位置を任意に定めることが出来るブックスタンド。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は読む本の角度と上下の位置を自在かつ容易に変えうる機構を持つブックスタンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本を希望する角度で読める書見台は数知れずあるが、希望する高さで読むという条件を付け加えるとその数はかなり限定される。特許文献1はその代表的な一例である。台上に二重構造になった金属のパイプを立ち上げて、内側のパイプを必要なだけ伸ばして外側からネジ留めすることによって望む高さを得ている。特許文献2も形こそ違え二枚の金属板の一方にネジを取り付けもう一方の金属板を固定する点において同じである。注目されるアイディアのものとして特許文献3がある。これは上下移動機構にパンタを取り入れたものである。しかしこれらはどれも、残念ながら現在市民権を得ていない。その理由はおそらくやや重いこと,家具として金属製のものに心理的抵抗があること、やや複雑で取扱い方法に難があること等と見られる。そこで大きく発想を転換してイーゼルで使われている技術を利用してみることとした。周知のとおりイーゼルは,カンバスの角度を自由に変えられるだけでなく、その上下の位置を自在に調節する機能を備えている。もしサイズを縮小し,カンバス台の代わりに本を載せる受け台を取り付け,カンバス押さえを外したら、もうほとんどブックスタンドになるのではないだろうか。
【特許文献1】公開実用1−169133:
【特許文献2】公開実用2−82927
【特許文献3】実全昭和58−65927
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
イーゼルに多少の改良を加えてブックスタンドを作るのは難しいことではない。しかしイーゼルは通常かなり高価である。その理由の一つは使われている木の材質にあると思はれる。カンバス台を上下に移動させるためには木材に長い溝を彫らなくてはならない。そしてその溝は長期の使用に耐える堅牢性を備える必要があるのである。普通に手に入る木を使うわけにはゆかない。私のブックスタンドは子供や老人でも容易に取り扱えて、庶民でも手の届く価格であるということを基本コンセプトにしている。高価な材料はなんとしてでも避けたいのである。それを可能にするには何処でも入手可能な材料を使って作れるガイドレール、すなわちレール溝のないガイドレールを作る必要があると考えた。第一の課題である。
そして第二の課題として本を載せる受け台に付けるストッパーを基本コンセプトにふさわしい信頼性の高い,シンプルな使い易いものとすべく新たに開発することにした。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ガイドレールとなる中央縦部材に溝が彫れないとなると、それを取り囲む形のガイドすなわち囲繞形ガイドを使うことになる。囲繞形ガイドはイーゼルでは下部ガイドとして使われることはあっても、上部ガイドに使うことは考えられない。ガイドレールが取り付けられたフレームにすぐぶつかりイーゼルとして使い物にならなくなるからである。しかしこのことはブックスタンドでは支障とならない。受台は利用者の水平な目線より若干低い程度まで上がれば十分だからである。かくてこの囲繞形ガイドを受け台の上下のガイドとしてに採用しコストを大幅に削減するのである。請求項1に対応。
【0005】
第二の課題として受台のストッパーをどうするかという問題がある。ガイドレールである中央縦部材のセンターラインに下から順次必要なだけ穴をあけ、他方ラッチを受台中央下部に取り付け、ラッチのロッドをつまみを持ってこの穴に挿入することによって、受台を固定するのである。ラッチ式ストッパーの完成である。請求項2に対応。
【発明の効果】
【0006】
本ブックスタンドを木材などの軽い材料を使って作ると、子供でも片手で動かせるので、使用者の姿勢に楽に対応できて勝手が良い。また、ガイドレールの中央縦部材の頂部にクリップ式電気スタンドを取り付けると、電気スタンドのスペースがいらなくなるので机の前面が広くなって机全体が使いよくなる。しかし、なんと言っても本発明の最大の効果は近眼および読書姿勢の矯正に効果を発揮する点にある。目から40〜50cm本を離して読めるだけでなく、腰と背筋を伸ばして読書が出来るのである。近眼予備軍の子供が多いなか、また腰痛に悩む人が多いなか、いささか世のお役に立てるのではないかと期待している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明を具体化したブックスタンドの斜視図である。
部材1、2,3、4,5で構成されるフレームが部材6、7、8、9で構成されるスタンドの台に二本の支持棒15a、15bと図2に示されている二ヶの蝶番17a、17bで取り付けられている。受台は図2の12、13の二ヶの囲繞形ガイドでガイドレールである中央縦部材に取り付けられて、縦部材1、2、3に背を接しながら上下に移動するのである。ということは1、2、3は一枚の板がぴったり張れるように組まれねばならないということで、さもないと受台は移動するさいガタつきかねない。受台は下部ガイド13が下部横部材5にぶつかる位置から上部ガイド13が上部横部材4にぶつかる位置まで移動することが出来る。そして望む位置でラッチのロッドをガイドレールの穴に差し込むことでその高さを確保するのである。
【0008】
利用者が本の角度をどう設定するかを説明する。
図2において普段は、支持棒15a、15bは二組のボルトとナットで縦部材2、3にそれぞれ固定されている。しかし本の角度を変えるときは,蝶形ナットを緩めて、部材2、3にあらかじめ明けてあるスリットなかをボルトとナットを一緒に移動させる。上に上げれば受台は水平に倒れ,下に下げれば直立してくる。当然ながら望む角度にしてナットを締めることになる。
【0009】
さて,受台にのせた本のページをどう固定するかという問題がある。昔から様々な工夫がなされているが、決定版はないようである。本ブックスタンドではどうするか。結論は一切のページ押さえを本体に設けないというものである。大きなクリップを複数備えて受台を利用して押さえ込むのである。本のサイズは多種多様であり,また受台に載るのは本だけではない。一枚の紙であることもある。これら全てを備え付けのページ押さえで対応しようとするのは無理である。試めした所,クリップには驚くほどの対応力があった。
【産業上の利用可能性】
【0010】
読んで分かるとおり極めて作り易い製品である。そして需要もこの種のものとしてはかなりあると見られる。無論量産化は容易と思われる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】 図1は本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】 図2はその背面図である。
【図3】 図3はラッチ式ストッパーと一体構造になった囲繞形下部ガイド13がガイドレールの中央縦部材1を抱いている様を示す断面図である。
【符号の説明】
【0012】
10、11: 本の受台。11に本が載り12に凭れる。
12: 上部ガイド。囲繞形が採用されている。図2では最上部に設置されているが、位置を下げることも可能である。
18: ラッチのつまみ。
【出願人】 【識別番号】506329052
【氏名又は名称】木下 進
【出願日】 平成18年9月1日(2006.9.1)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−55119(P2008−55119A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−265913(P2006−265913)