| 【発明の名称】 |
棚板昇降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】野村 知仁
【氏名】平松 伸也
【氏名】藤田 晃央
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| 【要約】 |
【課題】ワイヤ等により連結された棚板を上下移動可能とする棚板昇降装置に関し、各棚板間を連結する棚板連結部材を適確に収納可能とし、対象物の収納時における使用者の利便性を向上させた棚板昇降装置を提供する。
【構成】昇降駆動機構を駆動することで複数の棚を上下動可能に吊り下げた棚板昇降装置100では、各棚は、四隅に形成された取付部110において、連結ワイヤ104により上下に隣り合う棚と連結される。各取付部110には、連結ワイヤ104、誘導用コイルバネ105に挿通される取付ピン111が形成されている。誘導用コイルバネ105の一端は、下方に伸びる連結ワイヤ104をワイヤ保持部105aで保持し、他端は、取付ピン111に対し棚外側に位置するバネ固定孔112bにより固定される。棚が下方移動すると、誘導用コイルバネ105は、その弾性力により、連結ワイヤ104を棚の内側方向に誘導する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数枚の棚板と、 前記複数枚の棚板の上下移動を行う駆動手段と、 前記複数枚の棚板の内、最上段の棚板の4点と、前記駆動手段とを接続する吊り下げ部材と、 棚板の側部両端部に形成された取付部に配設され、各棚板の間を連結する棚板連結部材と、 前記各取付部に配設され、各棚板が下方に移動した場合に当該棚板連結部材を棚板内側方向に誘導する部材誘導手段を備えることを特徴とする棚板昇降装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数の棚板に対象物を載置し、保存、収納する食器保管庫、冷温蔵庫等に用いられ、棚板を上下移動可能とする棚板昇降装置に関し、特に、各棚板の間をワイヤやチェーン等により吊り下げる棚板昇降装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 現在、食器保管庫や冷温蔵庫においては、庫内スベースを有効に活用しつつ、使用者の収納時における利便性を目的として、棚板昇降装置を用いたものが存在する。これらの棚板昇降装置を用いることにより、食器保管庫等に対象物を収納する際に、使用者が収納しやすい高さに棚板の位置を変更することが可能となるので、収納時の利便性の点で非常に有用である。そして、棚板昇降装置を用いた場合には、最上段の棚板を所望の位置まで下げることができるため、通常では、使用者の手が届かず、収納室上部の空間を有効に活用することができるという利点も有している。 【0003】 ここで、このような棚板昇降装置として、特許文献1に記載された棚板昇降装置が知られている。特許文献1に記載された棚板昇降装置では、各棚板の四隅において、各棚板を上下移動させる際に水平方向への移動を規制するスクリュー軸を挿通すると共に、各棚板間をチェンワイヤーで接続している。そして、上部に配設された駆動手段を駆動させることにより、スクリュー軸に沿った棚板の上下移動を可能としている。 そして、特許文献1に記載の棚板昇降装置においては、各棚板の間における中間部に、当該チェンワイヤーを棚板内側方向に折り畳む弾性部材が配設されている。 【特許文献1】特開平8−38267号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載の棚板昇降装置では、各棚板の間における中間部に弾性部材を配設し、弾性部材の両端がチェンワイヤーに接続されている。即ち、棚板の或る辺の上方において、棚板上に対象物を収納可能な高さの中間部に弾性部材が横断することになる。従って、特許文献1記載の棚板昇降装置が用いられた食器保管庫等に対象物(食器)を収納する際には、使用者は、当該弾性部材の存在を気にする必要があり、当該弾性部材に接触しないように、対象物を収納しなければならなかった。又、弾性部材の存在を気にしつつ収納するのであるから、当該弾性部材が配設されている周辺部分に対象物を載置することができず、収納室内の空間を有効に活用することができないという問題点があった。 【0005】 本発明は、前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、複数の棚板の上下移動可能とする棚板昇降装置に関し、特に、各棚板間を結ぶ棚板連結部材を適確に収納可能とすると共に、棚板上への対象物収納時における使用者の利便性を向上させつつ、収納空間を有効活用可能な棚板昇降装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 前記目的を達成するため請求項1に係る棚板昇降装置は、複数枚の棚板と、前記複数枚の棚板の上下移動を行う駆動手段と、前記複数枚の棚板の内、最上段の棚板の4点と、前記駆動手段とを接続する吊り下げ部材と、棚板の側部両端部に形成された取付部に配設され、各棚板の間を連結する棚板連結部材と、前記各取付部に配設され、各棚板が下方に移動した場合に当該棚板連結部材を棚板内側方向に誘導する部材誘導手段を備えることを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 請求項1に係る棚板昇降装置は、複数枚の棚板の内、最上段の棚板の4点が吊り下げ部材により、吊り下げられており、当該吊り下げ部材は、夫々駆動手段に接続されている。そして、各棚板は、当該棚板の取付部において、それぞれ棚板連結部材により連結されている。即ち、駆動手段を駆動することにより、吊り下げ部材を移動させることができるので、もって、各棚板の上下移動が可能となっている。 ここで、各棚板の取付部には、部材誘導手段が配設されており、各棚板が下方に移動した場合に、当該取付部に配設されている棚板連結部材を棚板の内側方向に誘導するので、各棚板の間に棚板連結部材が挟まれることはない。つまり、棚板連結部材が棚板に挟まれて損傷することはないので、棚板昇降装置を長期にわたって使用することができる。 又、棚板を下方に移動して場合に、棚板を下方に整然と積み重ねることができるので、棚板及び棚板連結部材を的確に収納することができる。 そして、部材誘導手段は棚板側部の両端に形成された当該取付部に配設されているので、棚上に対象物を収納する際に、収納作業の邪魔になることはない。これにより、使用者の収納作業時における利便性を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、本発明を具体化した棚板昇降装置を食器保管庫1に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る食器保管庫の外観斜視図である。 【0009】 本実施形態に係る食器保管庫1は、外装と内装との間にグラスウール等の断熱材を充填した断熱構造のパネル(例えば、サイドパネル2a、リアパネル2b)により、食器9が収納された収納部12等を備える保管庫本体3と、当該保管庫本体3の上部において、食器保管庫1の運転制御に係る電装部品を収納する機械室5と、を形成している。 そして、機械室5前面には、操作部6が配設されている。従って、使用者による操作部6の操作に基づいて、食器保管庫1の運転制御、温度制御が可能である。 【0010】 図1に示すように、食器保管庫1の左右両側面には、サイドパネル2aが取り付けられている。このサイドパネル2aは、内部に断熱材が充填されたパネルである。この点、当該サイドパネル2aは、側面視長方形状のパネルではなく、パネルの4つの角の内、一の角部が所定寸法で切り落とされた形状のパネルである。そして、当該サイドパネル2aは、食器保管庫1の組立時に、食器保管庫1の上部前方部分に当該切り落とされた角部が位置するように配設される。 【0011】 そして、食器保管庫1の左右両側面を構成する2枚のサイドパネル2aの間には、上部フレーム7が配設される。上部フレーム7は、一面が開放された矩形状の金属部材であり、食器保管庫1の前面及び背面に配設される。上部フレーム7は、上部フレーム7上面が機械室5底面と等しくなる位置において、両サイドパネル2aにネジ止め固定される。 【0012】 そして、上部フレーム7上面には、機械室5の底面であると共に、保管庫本体3の天面である隔離板25が配設される。隔離板25には、ヒータ19の配線を通すヒータ穴(図示せず)と、食器保管庫1内部の空気を循環させる送風機18が取り付けられる取付開口が穿設されている。そして、隔離板25は、食器保管庫1の前後方向で、上部フレーム7上面にネジ止め固定される。尚、当該隔離板25の左右両端は、夫々サイドパネル2aと当接している。 【0013】 この点、食器保管庫1の下方において、両サイドパネル2aの間には、下部フレーム8が配設されている。下部フレーム8は、上部フレーム7と同様の形状の部材である。そして、当該下部フレーム8は、食器保管庫1の前面及び背面において、その両端部を両サイドパネル2aにネジ止めすることで固定される。 又、この下部フレーム8の下面には、底面パネルが配設される。この底面パネルも断熱性のパネルである。 【0014】 そして、食器保管庫1の背面には、リアパネル2bが配設される。リアパネル2bは、断熱材が充填されたパネルである。又、リアパネル2bは、保管庫本体3の下面より機械室5の上面までの長さを有し、各サイドパネル2aと当接する幅を有して形成されている。 一方、食器保管庫1の前面には、開閉自在な断熱性の扉13が配設されている。この扉13を閉めることにより、保管庫本体3内部には、両サイドパネル2a、リアパネル2b、扉13、底面パネル24、隔離板25により、断熱空間が形成される。そして、この断熱空間内には、後述するように収納部12が形成されるので、扉13を開くことにより、食器9を収納した食器カゴ10を収納部12内に収めることができる。 尚、収納部12内部には、複数の棚4を備え、これを上下移動可能とする棚板昇降装置100が配設されている。この棚板昇降装置100については、後に詳細に説明するため、ここでの説明は省略する。 【0015】 次に、機械室5の構成について、詳細に説明する。上述したように、保管庫本体3の上部には、機械室5が形成されている。この機械室5の両側面は、両サイドパネル2aの上部分により閉塞されている。 そして、機械室5の上方には、トップパネル30が配設されている。即ち、トップパネル30は、機械室5の上面を構成すると共に、食器保管庫1の上面を構成する。そして、当該トップパネル30には、複数の排気孔31が略全面にわたって形成されている(図3参照)。従って、食器保管庫1では、機械室5に収容されている電装部品や送風機18より生じる熱や排気を当該排気孔31から外部へ排出することができる。 【0016】 また、機械室5の前面には、フロントパネル32が配設されている。このフロントパネル32は、機械室5の前面を構成する面と、機械室5上面を構成する面の2面を備えている。そして、当該フロントパネル32の両側面は、サイドパネル2aの欠如部分を補完するように、三角形状に形成されている。従って、フロントパネル32を取り付けると、食器保管庫1は、直方体状の外観を形成する。 そして、図1、図3に示すように、フロントパネル32の前面には、複数の通気孔33が列設されている。即ち、食器保管庫1では、この通気孔33を介して、外気を機械室5内部へ導入することが可能である。又、図3に示すように、フロントパネル32の上面には、トップパネル30と同様に、複数の排気孔31が列設されている。 一方、機械室5の背面には、背面パネル34が配設されている。この背面パネル34は、リアパネル2b上部において、サイドパネル2a、リアパネル2bにネジ止め固定されている。そして、当該背面パネル34には、フロントパネル32の前面と同様に、複数の通気孔33が列設されている(図3参照)。 【0017】 そして、機械室5内部には、上述したように、送風機18等の各種装置が配設されている。これらの装置は、隔離板25上面に配設された機械室ベース部材26上に配設されている。 図3に示すように、機械室ベース部材26は、板状の金属加工部材であり、その機械室ベース部材26の機械室5の前後方向の両端部には、隔離板25表面に対して立設するように、折曲部26aが形成されている。 尚、機械室5内部には、送風機18や各種制御装置に加え、棚板昇降装置100を構成する昇降駆動機構101(例えば、昇降駆動モータ101a)等が配設されている。これら棚板昇降装置100に係る構成については、後に図面を参照しつつ説明するので、ここでの説明は省略する。 【0018】 本実施形態に係る食器保管庫1においては、サイドパネル2aの形状をサイドパネル2a上部前面に位置する角部を切り落とした形状とし、当該切り落とし部分を着脱可能なフロントパネル32で補完するように構成することにより、当該食器保管庫1設置時に必要な天井高さ(以下、設置必要高さという)を小さくすることができる。 この点について、図2を参照しつつ説明する。一般に食器保管庫1のような高さのある直方体形状に構成された装置は、当該装置を背面側に寝かせた状態で屋内に運搬され、その後、装置底面の背面側の辺を軸として立ち上げるようにして設置される。 このような設置方法で屋内に食器保管庫1を設置する場合を図2に示す。 ここで、設置必要高さは、食器保管庫1立ち上げ時の軸部分である食器保管庫1底面の背面側の辺から、食器保管庫1上部前面側までの距離に対応する。そうすると、図2に示すように、フロントパネル32を取り付けた状態で設置する場合に比べ、フロントパネル32を取り外した状態で設置する場合のほうが、高さDの分だけ設置必要高さが短くなる。 つまり、食器保管庫1の設置に際し、フロントパネル32を取り外した状態で屋内に設置することで、当該食器保管庫1の設置を、より容易に行うことができる。この結果、食器保管庫1の設置に要する時間を短縮することができ、食器保管庫1の迅速な設置を実現することができる。更に、食器保管庫1の設置を容易に行うことができるので、設置作業者にかかる負担を軽減することができ、もって、設置時における事故を防止することができる。又、上記の構成とすることで、より低い天井高の屋内にも、食器保管庫1を設置可能となるので、より多くの建物に対して、食器保管庫1の屋内設置が可能となる。 【0019】 そして、本実施形態に係る食器保管庫1では、フロントパネル32、背面パネル34に通気孔33を穿設すると共に、トップパネル30に排気孔31を形成することにより、機械室5内の熱や空気を効率良く、且つ、円滑に外部に排出することができる。 この点について、図3を参照しつつ詳細に説明する。図3に示すように、フロントパネル32、背面パネル34には、複数の通気孔33が穿設されている。ここで、機械室5内部には、当該通気孔33に所定距離離間しつつ正対する位置に、機械室ベース部材26の折曲部26aが立設されている。そうすると、通気孔33から機械室5内部に導入された空気は、その流れ方向を上方に変えつつ、機械室5内を移動する。そして、上方に向かって移動した空気は、機械室5の天井面であるトップパネル30に穿設された排気孔31から、機械室5の外部に排出される。 このように、当該機械室5の内部において、通気孔33から排気孔31に至るまでの空気の流れが円滑になるので、当該機械室5内部に熱や空気がこもることはない。この結果、機械室5内の各種装置を円滑に駆動させることが可能となる。又、通気孔33に正対する位置に折曲部26aが存在するので、通気孔33から機械室5へと水が浸入することはない。 【0020】 次に、食器保管庫1の収納部12内の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図4は、食器保管庫1における空気の流れを示す説明図である。 図4に示すように、保管庫本体3の内部には、その内壁と一定の空間14(図4参照)を保持して収納部12が配設されている。そして、この収納部12の内部には、後述する棚板昇降装置100の複数の棚4が配設されている。従って、棚板昇降装置100により、各棚4を上方移動することにより、各棚4に対して、食器9を収容した食器カゴ10が前後方向に出し入れ可能に載置することが可能である(図4参照)。 又、棚4は、長方形状に形成された棚フレーム4aに対して、複数のパイプ材4bを所定の間隔で離間するように列設固定することによって形成されている(図4、5参照)。従って、本実施形態に係る棚4では、複数のパイプ材4bで構成される載置面を、容易に空気が通過することができる(図4参照)。 【0021】 ここで、空間14は、上部空間14aと、側部空間14bと、底部空間14cとで構成されている。上部空間14aは、収納部12の上面を構成する天板12a上部に画成されており、食器保管庫1の両側面方向において、両側の側部空間14bと連通している。又、天板12aの中央部には吸込口16が開口されているため、上部空間14aは、収納部12とも連通している。 そして、側部空間14bは、夫々、サイドパネル2aの内側表面と所定寸法離間した位置で収納部12の両側面を構成する側板12bと、サイドパネル2aとの間に形成された空間であり、当該側部空間14bは、夫々、側板12b下端に形成された吹出口15を介して、底部空間14cと連通している。更に、側板12bには複数の貫通孔17が穿設されているので、側部空間14bは、収納部12とも連通している。 又、底部空間14cは、収納部12の下方に臨む空間であり、収納部12と連通している。 【0022】 上部空間14aには、送風機18と共に、送風機18に近接してヒータ19が配置されている。前記送風機18は、収納部12の吸込口16から収納部12内の空気を上部空間14aに吸込み、吸い込まれた空気をヒータ19に向けて送風するよう設定されている。 【0023】 従って、ヒータ19を駆動させつつ、送風機18を運転すると、収納部12内の空気は、吸込口16を介して、上部空間14a内に吸い込まれ、ヒータ19に向かって、吹き出される。そして、送風機18により吹き出された空気は、ヒータ19の熱により加熱され、熱風となって、両側部空間14bに吹き込まれる。 側部空間に吹き込まれた熱風は、側部空間14bを流下しつつ、貫通孔17から収納部12へと吹き出される。更に、当該熱風は、側部空間14b下端の吹出口15から、底部空間14cを介して、収納部12に吹き出されることになる。 このように、本実施形態に係る食器保管庫1では、収納部12内を熱風が循環するように構成されているので、当該熱風の熱によって、収納部12内に収納された食器9を加熱消毒及び乾燥することができる。 【0024】 次に、本実施形態に係る食器保管庫1に配設される棚板昇降装置100について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図5は、本実施形態に係る食器保管庫に配設される棚板昇降装置の外観斜視図である。 上述したように、棚板昇降装置100は、収納部12内に位置する複数枚の棚4を上下に移動可能とする装置であり、もって、使用者が所望する棚4の高さでの収納を可能とする装置である。 図5に示すように、本実施形態に係る棚板昇降装置100は、収納部12内に位置する5枚の棚4を備えている。このうち、最上段の棚4には、その食器保管庫1の側面に当たる辺に対応して、側面視コ字状の上部規制部材103が配設されている。即ち、最上段の 又、この上部規制部材103には、その両端部に棚板吊下ワイヤ102が配設されている。棚板吊下ワイヤ102は、収納部12天井面のワイヤ孔(図示せず)、上部空間14a、機械室5底面のワイヤ孔(図示せず)を介して、収納部12から機械室5へと伸びている。そして、当該棚板吊下ワイヤ102の一端は、機械室5内に配設されている昇降駆動機構101へと接続されている。 即ち、最上段の棚4は、上部規制部材103を介して、棚板吊下ワイヤ102により4点で収納部12内に吊下げられている。従って、昇降駆動機構101を駆動制御することにより、棚板吊下ワイヤ102の長さが変化するので、最上段の棚4の高さを変更することができる。 ここで、この上部規制部材103は、棚板昇降装置100により棚4が上方移動していくと、その上面が収納部12天井面に当接する。即ち、棚板昇降装置100によって、棚4を最大限上方移動した場合であっても、最上段の棚4の高さは、所定の高さに制限されることとなり、最上段の棚4に係る収納スペースを確保することができる。 【0025】 そして、棚4の四隅には、夫々取付部110が形成されており、この取付部110には、上下に隣接する棚4の間を連結する連結ワイヤ104が取り付けられている。尚、取付部110の構成および連結ワイヤ104の取付態様については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。 本実施形態に係る棚板昇降装置100では、2段目以下の棚4を、連結ワイヤ104を介して、直上に位置する棚4と連結することにより、2段目以下の棚4の昇降移動を可能としている。 例えば、最上段の棚4と2段目の棚4の四隅は、それぞれ連結ワイヤ104により連結されている。ここで、昇降駆動機構101を駆動し、最上段の棚4を昇降移動した場合に、連結ワイヤ104が伸びきった状態にあれば、2段目の棚4は、当該最上段の棚4の昇降移動に追従して移動する。 【0026】 尚、図5に示すように、2段目の棚4と3段目の棚4、3段目の棚4と4段目の棚4、4段目の棚4と5段目の棚4も同様に、各棚4の四隅に形成された取付部110を介して、夫々、連結ワイヤ104で連結されているので、上述した最上段の棚4と2段目の棚4と同様の関係が成り立ち、連結ワイヤ104が伸びきった状態にある限り、直上に位置する棚4の昇降動作に追従するように昇降動作が行われる。 【0027】 そして、本実施形態に係る棚板昇降装置100は、図5に示すように、収納部12内に位置する5枚の棚4の昇降動作の駆動機構である昇降駆動機構101を備えている。この昇降駆動機構101は、昇降駆動モータ101aを備えており、当該昇降駆動モータ101aを駆動制御することにより、収納部12内の棚4を所望の高さに調整することが可能である。 具体的に説明すると、昇降駆動モータ101aには、上部空間14aを介して、収納部12内における最上段の棚4の四隅を吊り下げている4本の棚板吊下ワイヤ102が接続されている。そして、当該棚板吊下ワイヤ102は、夫々、昇降駆動モータ101aの駆動部に夫々巻回されている。従って、使用者が操作部6を操作することにより、昇降駆動モータ101aの駆動部を回転駆動すると、4本の棚板吊下ワイヤ102の長さが同期した状態で変化することになる。これにより、収納部12内における最上段の棚4の高さを変更することが可能となる。 そして、上述したように、収納部12内の棚4は、夫々直上に位置する棚4の昇降移動に追従するように、昇降移動するので、最上段の棚4の高さを調整することにより、2段目以下の棚4の高さも変更することが可能となる。 これにより、使用者は、収納部12に食器9を収納する際に、自らが所望する高さに棚4の高さを調整することができ、もって、食器9を収納部12に収納する場合における利便性を向上させることができる。 【0028】 次に、各棚4の取付部110の構成と、連結ワイヤ104の取付態様について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図6は、棚4の取付部110部分の拡大斜視図である。 図4に示すように、棚4の取付部110は、取付ピン111と、ブラケット112により構成されている。 取付ピン111は、棚4の短辺側の棚フレーム4aの両端部に形成されており、棚4の水平方向に突出するように形成された略円柱状の部分である。 ここで、図6に示すように、連結ワイヤ104は、その端部に輪部104aが形成されている。従って、連結ワイヤ104の両端の輪部104aを夫々、上下の棚4の取付ピン111に挿通することにより、上下の棚4を連結ワイヤ104で連結している。 そして、当該取付ピン111には、連結ワイヤ104とともに、誘導用コイルバネ105が配設される。当該誘導用コイルバネ105は、その巻回部に取付ピン111を挿通することにより、取付部110に配設される。 【0029】 ブラケット112は、棚フレーム4a表面に対して立設する立面112aが取付ピン111に対して棚4の水平方向外側に位置するように、前記取付ピン111に挿通され、棚フレーム4aにネジ止め固定される。 ここで、上述した連結ワイヤ104及び誘導用コイルバネ105は、棚フレーム4aとブラケット112の間に位置するように、取付ピン111に挿通されている。従って、当該ブラケット112は、連結ワイヤ104、誘導用コイルバネ105の水平方向の移動を規制するので、連結ワイヤ104、誘導用コイルバネ105の取付ピン111からの脱落を防止する。 又、ブラケット112の立面112aには、所定位置にバネ固定孔112bが穿設されている。このバネ固定孔112bには、取付ピン111に挿通された誘導用コイルバネ105の一端が挿通される。即ち、バネ固定孔112bに挿通された端部が、誘導用コイルバネ105の固定端となる。 【0030】 誘導用コイルバネ105は、上述したように、取付ピン111に挿通されて配設され、当該誘導用コイルバネ105の一端を、バネ固定孔112bに挿通することで固定されている。ここで、誘導用コイルバネ105の他端には、輪状のワイヤ保持部105aが形成されており、当該ワイヤ保持部105aには、下方に位置する棚4と連結する連結ワイヤ104が挿通されている。 【0031】 ここで、図7、図8を参照しつつ、誘導用コイルバネ105の作用について詳細に説明する。図7は、取付部110近傍の断面説明図である。 上述したように、取付ピン111は、棚フレーム4aから突出するように配設されており、当該取付ピン111に対して、上下に位置する棚4と連結する連結ワイヤ104と、誘導用コイルバネ105が挿通されている。又、棚フレーム4aには、立面112aが取付ピン111に対して、棚4の外側に位置するように、ブラケット112が配設されている。 そして、図6、図7に示すように、誘導用コイルバネ105の一端は、取付ピン111に対して、棚4の外側に位置する立面112aに形成されたバネ固定孔112bに挿通されている。又、誘導用コイルバネ105の他端は、取付ピン111に対して棚4の内側方向から延出しており、ワイヤ保持部105aにより、下方に伸びる連結ワイヤ104を保持している。 このように構成することにより、誘導用コイルバネ105は、当該誘導用コイルバネ105の他端側に、取付ピン111を中心として、棚4内側に回転する方向(図7中の矢印方向)に弾性力を作用させることができる。ここで、当該誘導用コイルバネ105の他端側には、ワイヤ保持部105aが形成されており、当該取付部110と下方の棚4の取付部110とを連結する連結ワイヤ104が保持されているので、誘導用コイルバネ105は、下方に伸びる連結ワイヤ104を棚4の内側方向に持ち上げるように、その弾性力を作用させることができる。 【0032】 尚、この取付部110の構成は、棚4の四隅に形成された何れの取付部110においても同様の構成であり、更に、各棚4においても同様の構成である。そして、各取付部110において、誘導用コイルバネ105が「下方に伸びる連結ワイヤ104を棚4の内側に持ち上げるように弾性力を作用させる」点についても、棚4の何れの取付部110において同様である。 【0033】 次に、本実施形態に係る棚板昇降装置100に係る昇降移動時における当該誘導用コイルバネ105の作用について、図8を参照しつつ詳細に説明する。図8は、棚板昇降装置100による棚4の昇降移動における一時点を示す説明図である。 この図8に示す状態においては、棚板昇降装置100による棚4の移動によって、最下段の棚4上に、3段目、4段目の棚4が積み重ねられている状態にあり、更に、最上段の棚4、2段目の棚4を積み重ねようと移動している状態である。 【0034】 ここで、先ず、最上段の棚4から2段目の棚4に伸びる連結ワイヤ104について説明する。 上述したように、当該連結ワイヤ104には、最上段の棚4の取付部110に配設された誘導用コイルバネ105の弾性力が作用している。ここで、この時点においては、2段目の棚4は、まだ3段目の棚4の上空に吊り下げられているので、当該連結ワイヤ104には、2段目の棚4の自重が作用することになる。 そうすると、2段目の棚4の自重が誘導用コイルバネ105の弾性力に打ち勝つことになるので、最上段の棚4と2段目の棚4との間の連結ワイヤ104は、完全に伸びきった状態となる。即ち、2段目の棚4の上方には、連結ワイヤ104の長さ寸法に対応する高さの空間が形成されるので、2段目の棚4上に食器9を収納した食器カゴ10を載置することが可能となる。 【0035】 次に、2段目の棚4から3段目の棚4に伸びる連結ワイヤ104について説明する。 この場合、図8に示すように、3段目の棚4は4段目の棚4上にすでに積み重ねられているので、2段目の棚4と3段目の棚4を連結する連結ワイヤ104には、3段目の棚4の自重が作用することはない。 そうすると、2段目の棚4の取付部110に配設されている誘導用コイルバネ105の弾性力に対する抗力は、当該誘導用コイルバネ105の自重のみとなる。従って、この状態となると、2段目の棚4の下方移動に伴って、2段目の棚4と3段目の棚4の間の連結ワイヤ104は、誘導用コイルバネ105の弾性力によって、棚4の内側方向に持ち上げられるように移動する。 即ち、2段目の棚4と3段目の棚4と間を連結する4本の連結ワイヤ104は、いずれも、棚フレーム4aの外側において、棚4の内側方向に折り畳まれることとなる。即ち、2段目の棚4と3段目の棚4を連結する連結ワイヤ104は、2段目の棚4と3段目の棚4との間に挟まれることなく、適確に当該連結ワイヤ104を収納することができる。 又、連結ワイヤ104が上下の棚4により挟まれることがないので、連結ワイヤ104の損傷を防止することができ、もって、棚板昇降装置100を長期にわたって使用可能とすることができる。また、棚板昇降装置100により棚4を収納した場合(即ち、本実施形態においては、全ての棚4を収納部12下方に積み重ねた状態とした場合)であっても、各棚4の間に連結ワイヤ104が挟まれることがないので、積み重ねられた棚4がガタつくことはない。 【0036】 更に、本実施形態に係る棚板昇降装置100においては、各棚4の取付部110において、誘導用コイルバネ105を取付ピン111に挿通しつつ、その一端をブラケット112に形成されたバネ固定孔112bで固定しているので、当該誘導用コイルバネ105は、棚4上の載置スペースに存在することはない。即ち、棚4上に食器9や食器カゴ10を載置する際に、当該誘導用コイルバネ105の存在に配慮する必要がないので、使用者は、不要な注意を払うことなく、食器9、食器カゴ10の収納作業を行うことができる。 【0037】 以上説明したように、本実施形態に係る棚板昇降装置100においては、上方に位置する棚4の取付部110に配設された連結ワイヤ104により、下方の棚4を吊り下げるように構成している。 そして、当該上方の棚4の取付部110においては、誘導用コイルバネ105が配設されている。この誘導用コイルバネ105は、取付ピン111に挿通された誘導用コイルバネ105の一端を、当該取付ピン111に対して棚4の外側に位置に配設されたバネ固定孔112bで固定するとともに、誘導用コイルバネ105の他端のワイヤ保持部105aにより、連結ワイヤ104の上部を保持するように配設している。 従って、連結ワイヤ104に下方の棚4の自重がかからずに緩むと、当該誘導用コイルバネ105の弾性力によって、各連結ワイヤ104は、棚フレーム4aの外側において、棚4の内側方向に持ち上げられる。 これにより、棚板昇降装置100においては、棚4を下方に移動した場合に、各棚フレーム4aの外側において、棚4の内側方向に連結ワイヤ104が折り畳まれることになる。この結果、各棚4の間に連結ワイヤ104が挟まれることはなく、連結ワイヤ104の損傷を防止しつつ、適確に棚4を収納することができる。 【0038】 更に、誘導用コイルバネ105は、棚4上の載置スペースに存在することはないので、棚4上に食器9や食器カゴ10を載置する際に、当該誘導用コイルバネ105の存在に配慮する必要がない。これにより、使用者は、誘導用コイルバネ105に不要な注意を払うことなく、食器9、食器カゴ10の収納作業を行うことができる。即ち、本実施形態に係る棚板昇降装置100によっては、使用者にとって、利便性の高い棚板昇降装置100を提供することができる。 【0039】 尚、本発明はこのような実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。 例えば、本実施形態に係る棚板昇降装置100においては、各棚4を連結する部材として、ワイヤである連結ワイヤ104を用いていたが、これにかえて、鎖を用いるように構成することも可能である。 更に、誘導用コイルバネ105を固定する方法を、本実施形態に係る固定方法と異なる方法とすることも可能である。即ち、取付部110に配設されているバネにより、連結ワイヤ104を棚4の内側方向に持ち上げる方向に弾性力を作用させることができれば、当該バネの固定方法は、様々な態様を採用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】本実施形態に係る食器保管庫の外観斜視図である。 【図2】本実施形態に係る食器保管庫の設置に関する説明図である。 【図3】本実施形態に係る食器保管庫の機械室の空気の流れを示す説明図である。 【図4】本実施形態に係る食器保管庫の内部構成及び空気の流れを示す説明図である。 【図5】本実施形態に係る棚板昇降装置の全体説明図である。 【図6】本実施形態に係る棚板昇降装置における取付部近傍の拡大図である。図である。 【図7】本実施形態に係る取付部に関する説明図である。 【図8】棚を下方移動した際の棚板昇降装置の状態を示す説明図である。 【符号の説明】 【0041】 4 棚 100 棚板昇降装置 101 昇降駆動機構 101a 昇降駆動モータ 102 棚板吊下ワイヤ 103 上部規制部材 104 連結ワイヤ 105 誘導用コイルバネ 110 取付部 111 取付ピン 112 ブラケット
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| 【出願人】 |
【識別番号】000194893 【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098431 【弁理士】 【氏名又は名称】山中 郁生
【識別番号】100117385 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 裕人
【識別番号】110000291 【氏名又は名称】特許業務法人コスモス特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−55048(P2008−55048A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237917(P2006−237917) |
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