| 【発明の名称】 |
キャビネット及びキャビネット固定方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 直樹
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| 【要約】 |
【課題】簡素な構造で、壁に確実に固定させることができるキャビネットを提供する。
【構成】背板10と、天板20と、底板30と、左右の側板40,40と、背板10の背面に配設した補強桟13,15と、を備えたキャビネット1であって、背板10と補強桟13,15とを連穿した貫通孔16a,16bを有し、貫通孔16a,16bにネジを差し込み、ネジを壁に貫通させて壁の裏側に配設した桟木に螺着させることで、壁に固定する。補強桟として、背板10の上端部裏側に配設した第一の補強桟13と、背板10の下端部裏側に配設した第二の補強桟15と、を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 背板と、天板と、底板と、左右の側板と、上記背板の背面に配設した補強桟と、を備えたキャビネットであって、 上記背板と上記補強桟とを連穿した貫通孔を有し、 上記貫通孔にネジを差し込み、該ネジを壁に貫通させて該壁の裏側に配設した桟木に螺着させることで、上記壁に固定されることを特徴とする、キャビネット。 【請求項2】 前記補強桟として、前記背板の上端部裏側に配設した第一の補強桟と前記背板の下端部裏側に配設した第二の補強桟とを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のキャビネット。 【請求項3】 壁掛型キャビネットであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のキャビネット。 【請求項4】 背板と、天板と、底板と、左右の側板と、上記背板の背面に配設した補強桟と、を備えたキャビネットを壁に固定する方法であって、 上記キャビネットが上記背板と上記補強桟とを連穿した貫通孔を有し、 上記貫通孔にネジを差し込み、該ネジを上記壁に貫通させて該壁の裏側に配設した桟木に螺着させることを特徴とする、キャビネット固定方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、壁に対する固定を確実に行えるキャビネット及びそれを壁に固定する方法に関する。 【背景技術】 【0002】 台所の壁には、食器や調理器具などの物品を収納するためのキャビネットが固定して取り付けられている。図3は、この種の従来の壁掛型のキャビネット100を示す断面図である。キャビネット100は、背板110と天板120と底板130と一対の側板(図示せず)とから前方に開放した箱体として構成され、箱体の前側には扉140が取り付けられている。さらに、キャビネット100は、背板110の上端縁部112に天板120と両側の側板とに固定した上端支持桟113と、背板110の下端縁部114に底板130と両側の側板とに固定した下端支持桟115と、背板110の中間部116に両側の側板に固定した中間支持桟117と、を備えている。これらの上端支持桟113と下端支持桟115と中間支持桟117とは背板110の裏面に密着させて配設されていて、上端支持桟113と下端支持桟115とは主としてキャビネット100の変形を防ぐ補強部材として、中間支持桟117は主として背板110にたわみが生じるのを防ぐ補強部材としての機能を果たしている。 【0003】 このキャビネット100を壁に取り付けるときは、先ずキャビネット100を壁80の所望の取付位置に合わせる。このとき、壁80の裏側に設けられている各桟木60の位置に、上端支持桟113、下端支持桟115及び中間支持桟117の位置が対応するようにキャビネット100の背面を壁80の表面に当接させる。次に、キャビネット100を壁80に固定する。具体的には、キャビネット100の上端部を固定する場合は、ネジ70をキャビネット100の内側から背板110と上端支持桟113と壁80とを貫通させてネジ70を桟木60に螺着させる。同様に、キャビネット100の下端部及び中間部も、ネジ70をキャビネット背面及び壁80を貫通させて、即ち、下端支持桟115を貫通させたネジ70を下端支持桟115に対応した桟木60に螺着させて、また、中間支持桟117を貫通させたネジ70を中間支持桟117に対応した桟木60に螺着させて、キャビネット100の下端部と中間部とを壁80に固定する。なお、この状態では、キャビネット内の背板110の表面に、ネジ70が露呈しているので、ネジの頭にキャップ160を取り付けると良い。 このようにして、キャビネット100が壁80に固定される。 【0004】 この種の壁掛型の台所用キャビネットが特許文献1に開示されている。 【特許文献1】特開平5−261010号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、桟木60は壁80の裏側に配設されていて直接その位置を視認することはできないため、キャビネット固定の際に壁裏側の桟木60がない位置で壁80をネジ70で打ち付けることがあり、この場合には、キャビネット100の背面から出たネジ70は壁80を貫通しているだけであるので、キャビネット100の壁80に対する固定が弱くなってしまう。特に、桟木60が、予め設定された位置からずれて配設されている場合にはネジ70が桟木60から外れ易い。 【0006】 その上、一般的にネジを締める際にはバッテリードライバーなどの電動工具を用いるため、ネジ70が上端支持桟113等を貫通する段階で、工具に所定のねじりトルクがかかる。このため、ネジ70が上端支持桟113等を貫通しただけで、ネジ70が桟木60に到達したものと施工者が誤って判断してしまい、ネジ70が桟木60から外れていることに気付かない場合があった。 【0007】 この発明は、上記問題点を解決するために創作されたものであり、簡素な構造で、壁に確実に固定させることができるキャビネットと、その固定方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記一目的を達成するために、本発明のキャビネットは、背板と天板と底板と左右の側板と背板の背面に配設した補強桟とを備えていて、背板と補強桟とを連穿した貫通孔を有することを特徴としている。 本発明のキャビネットは、好ましくは、補強桟として、背板の上端部裏側に配設した第一の補強桟と背板の下端部裏側に配設した第二の補強桟とを備えている。 【0009】 上記他の目的を達成するために、本発明は、背板と天板と底板と左右の側板と背板の背面に配設した補強桟とを備えたキャビネットを壁に固定する方法であって、キャビネットが背板と補強桟とを連穿した貫通孔を有し、貫通孔にネジを差し込み、ネジを壁に貫通させて壁の裏側に配設した桟木に螺着させることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明のキャビネットによれば、キャビネット背面に、背板と補強桟とを連通した貫通孔が予め設けられているので、従来のキャビネット100のようにネジ自体が背板及び補強桟に孔をあけるときのねじりトルクが生じない。このため、キャビネットを壁に固定する際に、電動工具を用いても、補強桟にネジが貫通するときに生じるねじりトルクによって、ネジが桟木に螺着したと施工者が誤って判断してしまうことが防止される。また、本発明のキャビネットの内側からネジを螺入すると、ネジは、壁と桟木にのみ貫通する。このため、ネジを螺入したときに生じるねじりトルクが変わった段階で、ネジが桟木に到達したと判断することができる。このように、本発明によればキャビネットを壁に簡単にしかも確実に固定することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。 図1は本発明の実施形態に係る壁掛型キャビネット(以下、キャビネットと称す)1を示す図であり、(a)は背面方向から見た斜視図、(b)はキャビネットの扉を開けて正面左下側の位置からキャビネット内部を見た斜視図である。これらの図に示すように、キャビネット1は、背板10と天板20と底板30と一対の側板40、40とから前方に開放した箱体として構成され、箱体の前側に扉50,50が蝶番55で揺動可能に取り付けられている。さらに、キャビネット1は、背板10の上端縁部12に天板20と左右側板40とに固定した第一の補強桟13と、背板10の下端縁部14に底板30と左右側板40とに固定した第二の補強桟15と、を備えている。これらの第一の補強桟13と第二の補強桟15とは、背板10の裏面に密着して配設されていて、キャビネット1の背板10の曲がりや、キャビネット自体のねじれなどを防ぐための補強部材として設けられている。 【0012】 以上のような構成は図3に示す従来のキャビネット100と同様であるが、本発明の実施形態に係るキャビネット1にあっては、次の構造の点に特徴がある。即ち、キャビネット1の背面には、背板10の上端縁部12と第一の補強桟13とに連穿した第1の貫通孔16aが2箇所設けられ、さらに、背板10の下端縁部14と第二の補強桟15とに連穿した第2の貫通孔16bが2箇所設けられている。 【0013】 次に、以上のように構成したキャビネット1を壁に固定する方法について説明する。ここで、図2はキャビネット1を壁80に固定する状態を示す側断面図である。 先ず、図に示すように、キャビネット1を壁80の所望の取付位置に合わせる。このとき、壁80の裏側に設けられている各桟木60の位置に、第一の補強桟13及び第二の補強桟15の位置が対応するように、キャビネット1の背面を壁80の表面に当接させる。次に、キャビネット1の内側からネジ70を貫通孔16a,16bに挿入し、ネジ70の先端が壁80に当たるまで貫通孔16a,16b内に差し込む。そして、例えば、バッテリードライバーなどの電動工具を用いてネジ70を壁80に貫通させて、桟木60に螺着させる。このようにして、全ての貫通孔16a,16bにネジ70を入れて、これらが桟木60に螺着することで、キャビネット1が壁80に固定される。 【0014】 このように、本発明の実施形態に係るキャビネット1によれば、予めキャビネット背面に、背板10と第一の補強桟13とに連通した第1の貫通孔16aと、背板10と第二の補強桟15とを連通した第2の貫通孔16bとが形成されていることから、キャビネット1を壁80に固定する際に、ネジ70で背板10、第一の補強桟13又は第二の補強桟15に孔をあける必要がない。このため、電動工具を用いてキャビネット1の内側からネジ70を締める場合に、ネジ70が貫通孔16a,16bを挿通して第一の補強桟13又は第二の補強桟15を貫通しても工具自体にねじりトルクが生じない。したがって、本発明によるキャビネット1では、従来のキャビネット100のようにキャビネット背面をネジ70が貫通するときに生ずるねじりトルクによってネジ70が桟木60に達したと施工者が誤って判断してしまうことが防止される。よって、本発明によるキャビネット1によれば、施工者は確実にネジ70が桟木60に螺着したことを確認することができる。 【0015】 さらに、本発明によるキャビネット1によれば、孔があけられるのは壁80と桟木60だけであるため、電動工具を用いてネジを締めたときに、特に、ネジ70が石膏ボード等からなる壁80内から桟木60内に進入した際に、ねじりトルクが大きく変わるため、ネジ70が桟木60に到達したことを、施工者は容易に認識することができる。このことから、ネジを締めた際に、施工者が、ネジ70が壁80内から桟木60内に進入したときに生ずるねじりトルクの大きな変化を感知することができなかったときは、キャビネット1をセットした壁80の裏面に桟木60が存在しないことが容易に分かり、キャビネット1の壁80に対する位置を変えてキャビネット1の固定作業をやり直すことで、キャビネット1を正確に壁80に固定させることができる。 このように、本発明によるキャビネット1によれば、予めネジ用の貫通孔が形成されていることで、キャビネット1を壁80に確実に固定することが可能になる。 【0016】 本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な形態で実施することができる。例えば、上述したキャビネット1は、背板10に、第一の補強桟13及び第二の補強桟15が設けられているが、背板11の中間部裏側に、例えば、背板10のたわみが生じるのを防ぐために中間補強桟を設けてもよい。中間補強桟の数は特に限定されない。また、中間補強桟を設ける場合、背板10とそれぞれの中間補強桟とに連穿した貫通孔を設け、この貫通孔を介してネジ70を壁80の裏側の桟木60に螺着させるとよい。 【0017】 また、上述したキャビネット1は壁掛タイプのものであったが、本発明のキャビネットは壁掛型に限定されるものではなく、床に置くタイプのものであってもよい。床に置くタイプのキャビネットにおいても、キャビネットの背面と補強桟とに連穿した貫通孔を介してネジ70を壁80の裏側の桟木60に螺着させることで、キャビネットを壁80に固定させることができ、例えば、地震などでキャビネットが倒れることなどを防止することもできる。 【0018】 上述した貫通孔16a,16bは、背板10側の貫通孔と第一の補強桟13側及び第二の補強桟15側の貫通孔とが連通していればよく、それぞれの貫通孔の大きさは異なっていてもよい。また、キャビネットに設けられる貫通孔16a,16bの数は図示例に限定されるものではなく、例えば、一つの補強桟に対応して3個以上の複数の貫通孔が設けられていても良い。この場合は、壁裏側に配設されている各桟木との位置合わせが容易にできる。 【0019】 上記キャビネット1には扉50が揺動可能取り付けられているが、この扉としては、回転式の扉に限らず、引戸式の扉であってもよい。また、本発明におけるキャビネットは、扉を備えずに構成されてもよい。さらに、本発明におけるキャビネットにおいては、その内部に棚が設けられてもよいことは勿論である。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の実施形態に係るキャビネットを示すもので、(a)は背面方向から見た斜視図、(b)はキャビネットの扉を開けて正面左下側の位置からキャビネット内部を見た斜視図である。 【図2】図1のキャビネットを壁に固定する状態を示す断面図である。 【図3】従来のキャビネットを壁に固定した状態を示す断面図である。 【符号の説明】 【0021】 1 キャビネット 10 背板 12 背板上端部 13 第一の補強桟 14 背板下端部 15 第二の補強桟 16a 第1の貫通孔 16b 第2の貫通孔 20 天板 30 底板 40 側板 50 扉 55 蝶番 60 桟木 70 ネジ 80 壁
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| 【出願人】 |
【識別番号】392008529 【氏名又は名称】ヤマハリビングテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月23日(2006.8.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082876 【弁理士】 【氏名又は名称】平山 一幸
【識別番号】100109807 【弁理士】 【氏名又は名称】篠田 哲也
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| 【公開番号】 |
特開2008−48847(P2008−48847A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−227082(P2006−227082) |
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