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【発明の名称】 転倒防止バンドおよび転倒防止バンドを有するディスプレイ装置
【発明者】 【氏名】高尾 充良

【要約】 【課題】本発明は、バンド本体の柔軟性を確保しつつ、バンド本体の強度を高めることができ、長寿命で使い易い転倒防止バンドを得ることにある。

【構成】転倒防止バンド(10)は、可撓性を有する帯状のバンド本体(11)と、バンド本体(11)の長手方向に間隔を存して配置された複数の貫通孔(20)とを備えている。バンド本体(11)は、貫通孔(20)が位置する複数の第1の部分(16)と、この第1の部分(16)に隣り合う複数の第2の部分(17)とを有している。バンド本体(11)の幅方向に沿う第1の部分(16)の断面積と、バンド本体(11)の幅方向に沿う第2の部分(17)の断面積とは互いに等しく設定され、第1の部分(16)と第2の部分(17)との断面積の比率が1:1となっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する帯状のバンド本体と、
上記バンド本体の長手方向に間隔を存して配置され、固定具が挿通可能な複数の貫通孔と、を具備し、
上記バンド本体は、上記貫通孔が位置する複数の第1の部分と、この第1の部分に隣り合う複数の第2の部分とを有し、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第1の部分の断面積と、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第2の部分の断面積とが互いに等しいことを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項2】
請求項1の記載において、上記バンド本体の第1の部分は、上記バンド本体の第2の部分よりも厚み寸法が大きいことを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の記載において、上記バンド本体の第2の部分は、上記バンド本体の第1の部分よりも上記バンド本体の長手方向に沿う長さ寸法が大きいことを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項4】
請求項1の記載において、上記バンド本体は、溶融状態にある可撓性材料を型内に充填してなる型成形品であり、上記可撓性材料は、バンド本体の長手方向に沿う一端から他端に向けて型内に充填され、上記可撓性材料の流れ方向に沿う下流端に上記第1の部分のうちの一つが位置するとともに、この下流端に位置する第1の部分は、上記可撓性材料の流れ方向に沿って延長された肉付け部を有することを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項5】
可撓性を有する帯状のバンド本体を含む転倒防止バンドであって、
上記バンド本体は、固定具を通す貫通孔が形成された複数の第1の部分と、上記第1の部分よりも厚み寸法が小さな複数の第2の部分とを有し、上記第1の部分と上記第2の部分とは、上記バンド本体の長手方向に沿って交互に並んでいるとともに、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第1の部分の断面積と、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第2の部分の断面積との比率が1:1であることを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項6】
請求項5の記載において、上記バンド本体の第2の部分は、上記バンド本体の第1の部分よりも上記バンド本体の長手方向に沿う長さ寸法が大きいことを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項7】
請求項5又は請求項6の記載において、上記バンド本体は、表面および裏面を有し、上記第1の部分は上記第2の部分よりも上記バンド本体の表面の方向に突出するとともに、上記バンド本体の裏面はフラットであることを特徴とする転倒防止バンド。
【請求項8】
ディスプレイ本体を支持して据付部材の上に置かれるスタンドと、
上記スタンドと上記据付部材との間に跨って架け渡され、上記ディスプレイ本体の転倒を防止する転倒防止バンドと、を具備するディスプレイ装置であって、
上記転倒防止バンドは、
可撓性を有する帯状のバンド本体と、
上記バンド本体の長手方向に間隔を存して配置され、上記スタンドおよび上記据付部材に固定される固定具が挿通可能な複数の貫通孔と、を含み、
上記バンド本体は、上記貫通孔が位置する複数の第1の部分と、この第1の部分と隣り合う複数の第2の部分とを有し、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第1の部分の断面積と、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第2の部分の断面積とが互いに等しいことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項9】
請求項8の記載において、上記バンド本体は、その長手方向に沿う一端に位置する第1の端部と、上記バンド本体の長手方向に沿う他端に位置する第2の端部と、上記第1の端部と上記第2の端部との間の中間に位置する中間部とを有し、上記バンド本体の中間部よりも上記バンド本体の第2の端部の方向にずれて位置する特定の一つの貫通孔に上記固定具が挿通されるとともに、この固定具を介して上記バンド本体が上記スタンドに保持されていることを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項10】
請求項9の記載において、上記バンド本体は、上記特定の貫通孔の位置を示すマークを有することを特徴とするディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液晶テレビの転倒を防止する転倒防止バンドおよびこの転倒防止バンドを装備した液晶テレビのような薄型のディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶テレビあるいはプラズマテレビのような薄型テレビは、薄型テレビの転倒を防止するための転倒防止バンドを装備している。
【0003】
転倒防止バンドは、可撓性を有する合成樹脂製のバンド本体を有している。バンド本体は、細長い帯状をなしており、このバンド本体の長手方向に沿って複数の貫通孔が形成されている。貫通孔は、転倒防止バンドを薄型テレビのスタンドや薄型テレビが置かれるテレビ台に固定するねじを通すためのものであり、バンド本体の長手方向に一定のピッチで一列に並んでいる。
【0004】
従来の転倒防止バンドでは、バンド本体の長手方向に沿う一端側に位置する貫通孔にねじを通し、このねじを薄型テレビのスタンドにねじ込むことで、バンド本体の一端をスタンドに固定している。
【0005】
バンド本体の他端側は、スタンドの外に引き出されており、このバンド本体の他端側に位置する貫通孔のうち、テレビ台に対応する位置の貫通孔にねじを挿通し、このねじを天板にねじ込むことでバンド本体の他端をテレビ台に固定している(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【特許文献1】登録実用新案公報第3016236号
【特許文献2】特開2004−291972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の転倒防止バンドによると、ねじを通す複数の貫通孔は、転倒防止バンドとテレビ台との位置合せを容易に行えるように、例えば9mm程度の狭いピッチで密に並んでいる。
【0007】
この際、バンド本体のうち貫通孔が開口する部分は、貫通孔の間に位置する部分よりも強度が低下する傾向にある。この強度不足を補うために、従来では、貫通孔の開口縁部に貫通孔の周方向に連続するリブを形成することが行われている。
【0008】
しかしながら、数多くの貫通孔が狭いピッチで一列に並んでいると、隣り合う貫通孔の間にリブを形成するスペースを十分に確保することができなくなり、リブの大きさに制約が生じてくる。
【0009】
この結果、バンド本体の幅方向に沿う断面積を貫通孔が位置する部分と貫通孔の間に位置する部分とで比較した場合に、貫通孔の間に位置する部分と貫通孔を有する部分との断面積の比率が例えば1:0.72となっている。そのため、貫通孔が位置する部分と貫通孔の間に位置する部分との間の断面積の比率が不適切なものとなり、バンド本体に引張り荷重が作用した時に、貫通孔の位置でバンド本体が破損する虞があり得る。
【0010】
さらに、従来の転倒防止バンドでは、バンド本体のうち貫通孔の間に位置する部分の断面積が過剰となっており、これが原因で転倒防止バンドの柔軟性が損なわれてしまう。そのため、転倒防止バンドを所望の形状に曲げ難くなり、転倒防止バンドの使い勝手が悪くなるといった不具合がある。
【0011】
本発明の目的は、バンド本体の柔軟性を確保しつつ、バンド本体の強度を高めることができ、長寿命で使い易い転倒防止バンドを得ることにある。
【0012】
本発明の他の目的は、長寿命で使い易い転倒防止バンドを有するディスプレイ装置を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る転倒防止バンドは、
可撓性を有する帯状のバンド本体と、
上記バンド本体の長手方向に間隔を存して配置され、固定具が挿通可能な複数の貫通孔と、を備えている。
上記バンド本体は、上記貫通孔が位置する複数の第1の部分と、この第1の部分に隣り合う複数の第2の部分とを有し、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第1の部分の断面積と、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第2の部分の断面積とが互いに等しいことを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るディスプレイ装置は、
ディスプレイ本体を支持して据付部材の上に置かれるスタンドと、
上記スタンドと上記据付部材との間に跨って架け渡され、上記ディスプレイ本体の転倒を防止する転倒防止バンドと、を備えている。
上記転倒防止バンドは、
可撓性を有する帯状のバンド本体と、
上記バンド本体の長手方向に間隔を存して配置され、上記スタンドおよび上記据付部材に固定される固定具が挿通可能な複数の貫通孔と、を含み、
上記バンド本体は、上記貫通孔が位置する複数の第1の部分と、この第1の部分と隣り合う複数の第2の部分とを有し、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第1の部分の断面積と、上記バンド本体の幅方向に沿う上記第2の部分の断面積とが互いに等しいことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、バンド本体のうち貫通孔が位置する第1の部分と、それ以外の第2の部分との間の断面積の比率が適正となる。このため、例えばバンド本体に引っ張り荷重が加わった時に、貫通孔が開口する第1の部分に応力が集中し難くなり、バンド本体の強度が向上する。それとともに、バンド本体の第2の部分の肉厚が過剰となるのを防止でき、バンド本体の柔軟性を確保できる。したがって、曲げ易く、長寿命な転倒防止バンドを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、ディスプレイ装置の一例である薄型の液晶テレビ1を開示している。液晶テレビ1は、ディスプレイ本体2とスタンド3とを備えている。
【0018】
ディスプレイ本体2は、図示しない液晶表示パネルを収容している。スタンド3は、テレビ台4の上にディスプレイ本体2を支持するためのものである。テレビ台4は、据付部材の一例であって、平坦な上面4aと、この上面4aの後端から下向きに延びる後面4bとを有している。
【0019】
スタンド3は、テレビ台4の上面4aの上に置かれる偏平なベース5を備えている。ベース5の上面の中央部に上向きに突出する支柱6が形成されている。支柱6は、ディスプレイ本体2を支えている。ベース5の底面の外周部に複数のゴム製の脚部7(図2に一つのみを図示)が取り付けられている。脚部7は、テレビ台4の上面4aに接している。このため、テレビ台4の上面4aとベース5の底との間に、脚部7の厚みに対応する僅かな隙間Gが形成されている。
【0020】
液晶テレビ1は、転倒防止バンド10を装備している。転倒防止バンド10は、テレビ台4の上に置かれた液晶テレビ1の転倒を防止するためのものであり、液晶テレビ1のスタンド3とテレビ台4の後面4bとの間に架け渡されている。
【0021】
図2ないし図4に示すように、転倒防止バンド10は、バンド本体11を備えている。バンド本体11は、例えば幅寸法Wが14mm、長さ寸法Lが255mmの帯状をなしている。バンド本体11は、長手方向に沿う一端に位置する第1の端部12と、長手方向に沿う他端に位置する第2の端部13と、第1の端部12と第2の端部13との間の中間に位置する中間部14とを有している。このようなバンド本体11は、例えばナイロンのような熱可塑性樹脂材料によって造られており、手で自由な形状に曲げられるような可撓性を有している。
【0022】
バンド本体11は、複数の第1の部分16と複数の第2の部分17とを備えている。第1の部分16と第2の部分17とは、バンド本体11の長手方向に交互に配置されて、バンド本体11の長手方向に沿って一列に並んでいる。
【0023】
バンド本体11の第1の部分16の厚み寸法T1は、第2の部分17の厚み寸法T2よりも大きく設定されている。本実施の形態の場合、第1の部分16の厚み寸法T1は例えば2.2mmであり、第2の部分17の厚み寸法T2は例えば1.5mmとなっている。第1の部分16は、バンド本体11の表面18の方向に0.7mm突出している。
【0024】
これにより、バンド本体11の表面18は、第1の部分16と第2の部分17との境界部分に段差を有する凹凸な面となっている。これに対し、バンド本体11の裏面19は、第1の部分16と第2の部分17との境界部分に段差がないフラットな面となっている。
【0025】
さらに、バンド本体11の第2の部分17は、バンド本体11の第1の部分16よりもバンド本体11の長手方向に沿う長さ寸法が大きく設定されている。
【0026】
図3および図5に示すように、第1の部分16の中央部に夫々円形の貫通孔20が形成されている。貫通孔20は、バンド本体11を液晶テレビ1のスタンド3に固定するねじ21およびバンド本体11をテレビ台4の後面4bに固定するねじ22を通すためのものである。ねじ21,22は、固定具の一例であり、互いに共通の部品となっている。
【0027】
貫通孔20は、バンド本体11の第2の部分17を間に挟んで互いに隣り合うとともに、バンド本体11の長手方向に沿って一列に並んでいる。隣り合う貫通孔20の間のピッチPは、例えば18mmであり、バンド本体11の幅寸法Wを上回っている。
【0028】
図5は、貫通孔20の中央を通り、かつバンド本体11の幅方向に沿う第1の部分16の断面形状を示している。同様に図6は、バンド本体11の幅方向に沿う第2の部分17の断面形状を示している。本実施の形態の転倒防止バンド10によると、貫通孔20の中央を通り、かつバンド本体11の幅方向に沿う第1の部分16の断面積をS1とし、バンド本体11の幅方向に沿う第2の部分17の断面積をS2とした時に、S1=S2の関係を満たしている。この結果、バンド本体11の第1の部分16と第2の部分17とでは、その断面積の比率が1:1となっている。
【0029】
さらに、本実施の形態によると、バンド本体11の第1の端部12は、第2の部分17によって形成され、バンド本体11の第2の端部13は、貫通孔20を有する第1の部分16によって形成されている。
【0030】
このような転倒防止バンド10は、ねじ21を介して液晶テレビ1のスタンド3に組み付けられている。ねじ21は、バンド本体11の中間部14よりも第2の端部13の方向にずれた位置にある特定の第1の部分16の貫通孔20を貫通している。本実施の形態では、ねじ21は、第2の端部13から数えて四つ目の貫通孔20を貫通して、スタンド3の底にねじ込まれている。
【0031】
このねじ21が貫通する貫通孔20の位置を明確にするため、図4に示すように、バンド本体11の裏面19に四つ目の貫通孔20を取り囲むざぐり部23が形成されている。ざぐり部23は、ねじ21を通す貫通孔20の位置を示すマークの一例であって、バンド本体11の裏面19から僅かに凹んでいる。
【0032】
このざぐり部23の存在により、ねじ21を通すべき特定の貫通孔20を簡単に見極めることができる。したがって、スタンド3に対する転倒防止バンド10の組み付け作業を容易に行うことができる。
【0033】
なお、ねじ21を通す特定の貫通孔20を示すマークは、ざぐり部に限らない。例えばバンド本体11の裏面19に矢印を刻印したり、シールを貼り付けるようにしてもよい。
【0034】
転倒防止バンド10をテレビ台4に固定するには、バンド本体11をスタンド3に固定しているねじ21を中心としてバンド本体11を回転させる。この回転により、図1および図2に示すように、バンド本体11の第1の端部12がスタンド3とテレビ台4の上面4aとの間の隙間Gを通してスタンド3の後方に露出する。
【0035】
この状態で、例えばバンド本体11の第1の端部12をテレビ台4の後面4bに突き合わせるとともに、第1の端部12に隣り合う貫通孔20にねじ22を挿通する。このねじ22をテレビ台4の後面4bにねじ込むことで、バンド本体11がスタンド3とテレビ台4との間に跨って架け渡される。
【0036】
一方、このような転倒防止バンド10のバンド本体11としては、溶融状態にある熱可塑性樹脂材料を型内に充填してなる型成形品が用いられている。このバンド本体11を成形するに当って、成形用の型は、バンド本体11の第1の端部12に対応する位置に熱可塑性樹脂材料を注入するゲートを有している。熱可塑性樹脂材料は、バンド本体11の第1の端部12の方向から第2の端部13に向けて型内に充填される。型は、貫通孔20を形成するための複数の柱部を有し、これら柱部は、熱可塑性樹脂材料の流れ経路に露出している。
【0037】
このため、図7に矢印で示すように、型内を流動する熱可塑性樹脂材料は、柱部に対応する位置で流れが二つに分岐されるとともに、分岐された流れは、柱部の下流側で互いに合流することとなる。
【0038】
この際、型内を流れる熱可塑性樹脂材料は、バンド本体11の第2の端部13に対応する下流端の方向に進むに従い温度が低下し、流動性が悪くなるのを避けられない。そのため、バンド本体11の第2の端部13に対応する位置では、柱部で分岐された熱可塑性樹脂材料の流れが合流する際に、この熱可塑性樹脂材料の混合性が低下する。
【0039】
この結果、バンド本体11の第2の端部13に図7に示すような熱可塑性樹脂材料の合流位置を示すウエルド24が形成されることがあり得る。ウエルド24は、第2の端部13に位置する貫通孔20から熱可塑性樹脂材料の流れ方向に沿う下流側に向けて延びている。
【0040】
このため、例えば第2の端部13に位置する貫通孔20にねじ22を通して、このねじ22で第2の端部13をテレビ台4に締め付けた場合に、ウエルド24の部分でバンド本体11が破断する虞があり得る。
【0041】
これを改善するため、本実施の形態では、バンド本体11の第2の端部13に、熱可塑性樹脂材料の流れ方向に沿うように円弧状に張り出す肉付け部25を一体に形成している。この肉付け部25の存在により、第2の端部13に位置する第1の部分16の形状が熱可塑性樹脂材料の流れ方向に沿って拡張され、第2の端部13の先端縁から貫通孔20までの長さが増大する。
【0042】
この結果、ウエルド部24を有する第2の端部13を補強することができ、たとえ第2の端部13をねじ22でテレビ台4に固定した場合でも、この第2の端部13の破損を防止することができる。
【0043】
本実施の形態に係る転倒防止バンド10によれば、貫通孔20が位置する第1の部分16と、それ以外の第2の部分17との間の断面積の比率を1:1としたので、第1の部分16と第2の部分17との間の断面積の比率が適正となる。
【0044】
このため、転倒防止バンド10が液晶テレビ1とテレビ台4との間で長手方向に引っ張られて、バンド本体11に引っ張り荷重が加わった場合でも、貫通孔20が開口する第1の部分16に応力が集中し難くなる。よって、転倒防止バンド10の破壊強度が向上し、転倒防止バンド10の寿命が長くなる。
【0045】
加えて、バンド本体11の断面積比率の適正化により、第2の部分17の肉厚が過剰となるのを防止できる。さらに、バンド本体11の幅寸法Wよりも貫通孔20のピッチPが大きいので、バンド本体11の強度を確保しつつ、バンド本体11の柔軟性を高めることができる。よって、転倒防止バンド10を自由な形状に容易に曲げることができ、転倒防止バンド10の使い勝手が良好となる。
【0046】
さらに、バンド本体11の第2の部分17の肉厚が過剰とならずに済むので、熱可塑性材料の無駄使いを排除することができる。このため、転倒防止バンド10の製造コストの上昇を極力抑えることができる。
【0047】
本発明に係るディスプレイ装置は、液晶テレビに特定されるものではなく、例えばプラズマテレビあるいはデスクトップ型のコンピュータに用いるモニタであってもよい。
【0048】
さらに、バンド本体の材質にしてもナイロンに限らず、例えばポリプロピレンのようなその他の樹脂材料を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態において、液晶テレビとテレビ台との間に転倒防止バンドを架け渡した状態を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態において、液晶テレビとテレビ台との間に転倒防止バンドを架け渡した状態を示す断面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る転倒防止バンドの斜視図。
【図4】本発明の実施の形態において、転倒防止バンドを裏側から見た斜視図。
【図5】図3のF5-F5線に沿う断面図。
【図6】図3のF6-F6線に沿う断面図。
【図7】本発明の実施の形態に係る転倒防止バンドの第2の端部の平面図。
【符号の説明】
【0050】
2…ディスプレイ本体、3…スタンド、4…据付部材(テレビ台)、10…転倒防止バンド、11…バンド本体、16…第1の部分、17…第2の部分、20…貫通孔、21,22…固定具(ねじ)。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年8月22日(2006.8.22)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−48780(P2008−48780A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2006−225618(P2006−225618)