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【発明の名称】 加熱調理器可動式システムキッチン
【発明者】 【氏名】千田 賢二

【要約】 【課題】加熱調理器を移動可能とし、調理作業を効率よく行うことができる加熱調理器可動式システムキッチンを提供する。

【構成】カウンターに開口部4を有するキッチンキャビネット1と可動加熱調理キャビネット2と可動カウンターキャビネット3とからなるシステムキッチンであって、上記開口部4の下方は上記可動加熱調理キャビネット2および可動カウンターキャビネット3を出し入れ自在、かつ、入れ替え自在に収容し得る収容部6とするとともに、上記開口部4には加熱調理器21とキッチンカウンター31とが下方から臨んでなる加熱調理器可動式システムキッチンA。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カウンターに開口部を有するキッチンキャビネットと可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットとからなるシステムキッチンであって、上記開口部の下方は上記可動加熱調理キャビネットおよび可動カウンターキャビネットを出し入れ自在、かつ、入れ替え自在に収容し得る収容部とするとともに、上記開口部には加熱調理器とキッチンカウンターとが下方から臨んでなる加熱調理器可動式システムキッチン。
【請求項2】
上記開口部の下部開口縁をフランジ部とし、カバー部が設置可能とされた請求項1に記載の加熱調理器可動式システムキッチン。
【請求項3】
上記可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットの底面にキャスタを備えるとともに、収容部に可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットのいずれか一方を収容し、他の一方をキッチンキャビネットと並べて配設する請求項1に記載の加熱調理器可動式システムキッチン。
【請求項4】
上記キャスタが高さ調節可能とされた請求項3に記載の加熱調理器可動式システムキッチン。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、システムキッチンに関する。さらに詳しくは、加熱調理器が移動できるように独立して設けられたシステムキッチンの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、システムキッチンには調理に必要な各種装置、機器類、例えばシンク、カウンター、加熱調理器等が備えられ、洗う、切る、加熱調理する、盛り付ける、といった一連の調理作業を作業性よく行えるため、一般家庭においても広く使用されている。例えば、下記特許文献1には、幅広く加熱部位置が選択できることにより、様々な調理シーンを想定した加熱部の位置を提供でき、複数人での調理時において同時に加熱調理を行ってもお互いの作業が邪魔にならないように配慮され、さらには、本来加熱調理器がある部分であっても作業スペースとして十分利用でき、かつ、小さな間口のシステムキッチンにおいても十分な調理スペースと作業スペースを両立できるシステムキッチンが提案されている。
【特許文献1】特開2006−110033号公報(第1〜4頁、第1図、第3図、第6図、第7図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムキッチンにおいては、例えば、大家族等、複数の調理者が同時に作業することを想定して考え出されたものであり、直ちに一般家庭で適用できるものとはいいがたい。本発明はこのような問題を解決して、一般家庭で多用される比較的間口の狭いシステムキッチンにおいて、加熱調理や、野菜や肉を切ったり、盛り付けをしたりという作業を、加熱調理器を移動可能とし、あるいはキッチンカウンターを広くとり、作業性よく行うことができる加熱調理器可動式システムキッチンを提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、カウンターに開口部を有するキッチンキャビネットと可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットとからなるシステムキッチンであって、上記開口部の下方は上記可動加熱調理キャビネットおよび可動カウンターキャビネットを出し入れ自在、かつ、入れ替え自在に収容し得る収容部とするとともに、上記開口部には加熱調理器とキッチンカウンターとが下方から臨んでなる加熱調理器可動式システムキッチンが提供される。加熱調理器としては、電熱式調理器、電磁誘導加熱式調理器等、電気を用いた加熱調理器が好ましく用いられる。また、上記収容部には、可動加熱調理キャビネットおよび可動カウンターキャビネットのいずれか一方を収容する形態としてもよい。
【0005】
請求項2に記載の加熱調理器可動式システムキッチンは、請求項1に記載の発明に加えて、上記開口部の下部開口縁をフランジ部とし、カバー部が設置できることが好ましい。
【0006】
請求項3に記載の加熱調理器可動式システムキッチンは、請求項1に記載の発明に加えて、上記可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットの底面にキャスタを備えるとともに、収容部に可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットのいずれか一方を収容し、他の一方をキッチンキャビネットと並べて配設することも可能である。
【0007】
請求項4に記載の加熱調理器可動式システムキッチンは、請求項3に記載の発明に加えて、上記キャスタが高さ調節可能とされることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明にかかる加熱調理器可動式システムキッチンは上記のとおりであり、キッチンキャビネットに設けられた開口部の下方は可動加熱調理キャビネットおよび可動カウンターキャビネットを出し入れ自在、かつ、入れ替え自在に収容し得る収容部とされ、上記開口部には加熱調理器とキッチンカウンターとが下方から臨んで構成されているため、調理の内容に応じて、シンクの近くで加熱調理器を使用することができ、また、シンクの近くにキッチンウンターを配設し、調理スペースとして使用することができる。その結果、加熱調理や、野菜や肉を切ったり、盛り付けをする等の調理作業を効率よく行うことができる。
【0009】
請求項2に記載の加熱調理器可動式システムキッチンは上記のとおりであり、請求項1の加熱調理器可動式システムキッチンの有する効果に加え、上記開口部の下部開口縁をフランジ部とし、カバー部が設置可能とされているため、加熱調理器を使用しないときはカバー部を上記フランジ部に覆設し、カバー部をカウンターとして広く使用することができる。
【0010】
請求項3に記載の加熱調理器可動式システムキッチンは上記のとおりであり、請求項1の加熱調理器可動式システムキッチンの有する効果に加え、上記可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットの底面にはキャスタが備えられているため、容易に床面を移動して収容部への出し入れや、入れ替えを行うことができる。
【0011】
また、収容部に例えば、可動カウンターキャビネットを収容し、可動加熱調理キャビネットをキッチンキャビネットと並べて配設することにより、上記カバー部を上記フランジ部に覆設してカウンターとして広く用い、キッチンキャビネットと並べて配設された可動加熱調理キャビネットを加熱調理に用いることにより、調理を作業性よく行うことができる。
【0012】
請求項4に記載の加熱調理器可動式システムキッチンは上記のとおりであり、請求項3の加熱調理器可動式システムキッチンの有する効果に加え、上記キャスタが高さ調節可能とされているため、例えば、可動加熱調理キャビネットをキッチンキャビネットと並べて配設したとき、全体を高くして、加熱調理器とキッチンキャビネットのカウンターとを面一とし、使い勝手よく使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる加熱調理器可動式システムキッチンAの概略構成を示す分解構成図である。図1に示すように、上記加熱調理器可動式システムキッチンAは、キッチンキャビネット1と可動加熱調理キャビネット2と可動カウンターキャビネット3とからなり、キッチンキャビネット1のカウンター部11には開口部4が設けられ、この開口部4の横にはシンク5が備え付けられている。
【0014】
また、上記開口部4の下部開口縁は後記するカバー部を設置できるようにフランジ部41とされている。上記開口部4の下方は加熱調理器21を備えた可動加熱調理キャビネット2とキッチンウンター31を備えた可動カウンターキャビネット3とを収容する収容部6とされ、底部にキャスタ7を備えた上記可動加熱調理キャビネット2と可動カウンターキャビネット3とは、床面を自在に移動して上記収容部6に納められる。
【0015】
図2は、図1に示す矢印にしたがって、上記収容部6に可動加熱調理キャビネット2と可動カウンターキャビネット3とを収容した状態を示す斜視図である。図2に示されているように、開口部4には、加熱調理器21とキッチンウンター31が下方から臨み、加熱調理器21とキッチンウンター31とが並んで設けられ、キッチンウンター31とシンク5の左横のカウンター部11とを調理スペースとして使用できるため、野菜や肉を切ったり、盛り付けをする等の調理作業を効率よく行うことができる。
【0016】
図3は、図2において、開口部4の下部開口縁に設けられたフランジ部41にカバー部8を覆設して調理スペースをさらに広くした形態を示す斜視図である。このようにすることにより、加熱調理器21を使用しないときはカバー部8をカウンターとして利用できるため、野菜や肉を切ったり、盛り付けをする等の調理作業を、さらに効率よく行うことができる。加熱調理器21を使用するときは、上記カバー部8を除けばよい。
【0017】
図4はシンク5の横に可動加熱調理キャビネット2を並べて配設した形態を示す正面図である。上記したように、可動加熱調理キャビネット2と可動カウンターキャビネット3とは出し入れ自在、かつ、入れ替え自在に収容部6に収容されているため、調理の内容に応じて、シンク5の近くで加熱調理器21を使用することができる。
【0018】
図5は、本発明の第2実施形態にかかる加熱調理器可動式システムキッチンBの概略構成を示す正面図である。図5に示されているように、本実施形態においては、可動加熱調理キャビネット2を収容部6から出してキッチンキャビネット1と並べて配設されている。このとき、開口部4をカバー部8で覆うことにより、カバー部8を野菜や肉を切ったり、盛り付け等をするカウンターとして広く利用することができるとともに、加熱調理器21を用いて調理作業を行うことができる。
【0019】
さらに、可動加熱調理キャビネット2の底面に備えられたキャスタ7に高さ調節機構71を設けることにより、可動加熱調理キャビネット2全体を高くして、加熱調理器21とカウンター部11を面一とし、カバー部8を含む面をカウンターとして広く使い勝手よく使用できる。また、このように可動加熱調理キャビネット2や可動カウンターキャビネット3を高さ調節可能としてやると、図2に示すような状態でも、可動加熱調理キャビネット2や可動カウンターキャビネット3の上端部分が開口部4に嵌まり込むような納まり形態とすることができる。
【0020】
上記は可動加熱調理キャビネット2とキッチンキャビネット1とを並べて配設した場合について説明したが、可動カウンターキャビネット3とキッチンキャビネット1とを並べて配設してもよい。このように、本発明は種々設計変更可能であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り本発明の技術的範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1実施形態にかかる加熱調理器可動式システムキッチンの概略構成を示す分解構成図である。
【図2】第1実施形態にかかる収容部に可動加熱調理キャビネットと可動カウンターキャビネットとを収容した状態を示す斜視図である。
【図3】図2における開口部にカバー部を覆設して調理スペースを広くした形態を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態においてシンクの横に可動加熱調理キャビネットを配設した形態を示す正面図である。
【図5】第2実施形態にかかる加熱調理器可動式システムキッチンの概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
【0022】
A 第1実施形態にかかる加熱調理器可動式システムキッチン
B 第2実施形態にかかる加熱調理器可動式システムキッチン
1 キッチンキャビネット
11 カウンター部
2 可動加熱調理キャビネット
21 加熱調理器
3 可動カウンターキャビネット
31 キッチンカウンター
4 開口部
41 フランジ部
5 シンク
6 収容部
7 キャスタ
71 高さ調節機構
8 カバー部
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成18年8月4日(2006.8.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−36055(P2008−36055A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−212963(P2006−212963)