| 【発明の名称】 |
立枠及び棚 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 義明
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| 【要約】 |
【課題】長尺の金属製角材で作られた支柱と梁材とを直接接続するだけで安定な立枠を構成できて、しかも支柱の下端に付設した脚板の間に回り止め材を付設する必要を無くして、人が立枠に近づくときの危険を無くした立枠を提供する。
【構成】支柱の一つの表面と、この表面と反対側に向く裏面とに、長手方向に長い同形のスリットを多数長手方向に列をなして対称に穿設しておき、また梁材には長手方向の両端に長手方向に突出する突片と、その先を内側へ折曲して表面に垂直に起立させた挿入部とを付設しておき、一つの梁材は挿入部を支柱の表面側のスリットに挿入し、他の梁材は挿入部を支柱の裏面側のスリットに挿入して支柱間に固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 断面が少なくともコの字状を呈する金属製長尺体で作られた支柱と梁材とからなり、支柱はその表面上に長手方向に長い同形のスリットを多数長手方向に列をなして穿設されており、梁材は長手方向の両端に長手方向に突出する突片を備え、突片は先端に内側へ折曲されて上記一面に垂直に延びる挿入部を備えており、梁材の挿入部を支柱のスリットに挿入して梁材を支柱間にさしわたし接続してなる立枠において、支柱には脚板の延びる方向に向く表面と、この表面と反対がわに向く裏面とに上記スリットを対称に穿設し、梁材の突片は、梁材の長手方向の両端に1つの表面の延長上に少なくとも1個付設し、突片の突出長を支柱のかどからスリットまでの距離に等しくするとともに、突片と挿入部との境に丁度支柱の肉厚を挿入するだけの切欠を付設しておき、1つの梁材はその挿入部を支柱の表面側のスリットに挿入し、他の梁材はその挿入部を支柱の裏面側のスリットに挿入し、挿入方向を互いに反対にして梁材を支柱間にさしわたし、梁材の切欠内に支柱のスリット縁を嵌入してなることを特徴とする立枠。 【請求項2】 断面が少なくともコの字状を呈する金属製長尺体で作られた支柱と梁材とからなり、支柱はその表面上に長手方向に長い同形のスリットを多数長手方向に列をなして穿設されており、梁材は長手方向の両端に長手方向に突出する突片を備え、突片は先端に内側へ折曲されて上記一面に垂直に延びる挿入部を備えており、梁材の挿入部を支柱のスリットに挿入して梁材を支柱間にさしわたし接続してなる立枠において、支柱には脚板の延びる方向に向く表面と、この表面と反対がわに向く裏面とに上記スリットを対称に穿設し、梁材の突片は、梁材の長手方向の両端に1つの表面の延長上に少なくとも1個付設し、突片の突出長を支柱のかどからスリットまでの距離に等しくするとともに、突片と挿入部との境に丁度支柱の肉厚を挿入するだけの切欠を付設しておき、1つの梁材はその挿入部を支柱の表面側のスリットに挿入し、他の梁材はその挿入部を支柱の裏面側のスリットに挿入し、挿入方向を互いに反対にして梁材を支柱間にさしわたし、梁材の切欠内に支柱のスリット縁を嵌入して立枠を構成し、支柱の表面又は裏面側のスリット内に挿入部の付設された棚用ブラケットを固定し、棚用ブラケットに棚板を付設してなることを特徴とする棚。 【請求項3】 前記脚板は、三角形又は台形の金属板の縁を垂直に同じ方向に折曲して側壁とし、1つの側壁では先端部分をさらに外側へ折曲して外側に向かって開口する断面コの字状の挟持部を形成し、挟持部で支柱を挟んで支柱に固定されている、請求項1に記載の立枠。 【請求項4】 前記脚板は、三角形又は台形の金属板の縁を垂直に同じ方向に折曲して側壁とし、1つの側壁では先端部分をさらに外側へ折曲して外側へ向かって開口する断面コの字状の挟持部を形成し、挟持部で支柱を挟んで支柱に固定されている、請求項2に記載の棚。 【請求項5】 前記棚用ブラケットは、1つの内角を直角とした三角形又は台形の金属板からなり、直角を挟む一辺に沿って挿入部が突設され、挿入部の基部に切欠が付設され、挿入部を支柱のスリット内に挿入し、切欠内にスリット縁を嵌入させて支柱に固定されている、請求項2又は4に記載の棚。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、支柱と梁材とからなる立枠に関するものである。とくにこの発明は、断面が少なくともコの字状を呈する金属製角材で作られた支柱と梁材とを接続して作る、直角四辺形の立枠に関するものである。また、こうして作られた立枠に棚板を配置して作られた棚、例えば商品陳列用の棚に関するものである。 【背景技術】 【0002】 断面が少なくともコの字状を呈する金属製長尺体で作られた支柱と梁材とを接続して直角四辺形の立枠を作ることは広く行われている。この立枠に棚板を配置して作られた棚は、一般にスチール棚と云われている。スチール棚は商品の陳列、収納などに広く使用されている。 【0003】 支柱と梁材とを接続してただ1つの平面状に延びるだけの直角四辺形の立枠を作る方法は、例えば特開2002−51846号公報に記載されている。その方法は、図1に示したように、支柱Aと梁材Bとを何れも直角四辺形の断面を持った金属製長尺体で作り、支柱AにはスリットCを穿設しておき、梁材Bには長手方向の両端に挿入部Eを付設しておき、挿入部EをスリットC内に挿入して立枠とするものである。 【特許文献1】特開2002−51846号公報 【0004】 図1に示したような、支柱Aを左右に一本ずつ立てておき、この間に梁材Bをさしわたして単なる四角形の立枠を作る場合には、スリットCはこれまで支柱Aの一つの面A1だけに穿設されてきた。云いかえると、スリットCは、支柱Aの脚板Fが突出する方向に向く1つの表面A1だけに穿設されており、表面A1と反対方向に向く裏面A2には穿設されなかった。 【0005】 その理由の1つは、支柱Aの間に梁材Bをさしわたして付設するには、通常支柱Aの1つの表面A1側から梁材Bを近づけて付設すれば足り、敢えて裏面A2側へ回って裏面A2側から梁材を付設する必要がないからである。もう1つの理由は、裏面A2側にスリットを穿設すると、それだけ余分な手間がかかり、しかも却って支柱の強度を弱めることとなるからである。 【0006】 ところが、図1に示したように、挿入部EをスリットC内に挿入して梁材Bを支柱Aに接続しただけでは、立枠の構造が定まらない。その理由は、組み立てた立枠では、裏面A2側を基準にすると、支柱Aがその中心軸の周りに内側へ回転できる余地を持っているからである。すなわち、支柱Aの下端に脚板Fを付設すると、脚板Fは矢印Y方向に移動できることとなるからである。そのため、立枠を固定するために左右の脚板Fの間に回り止め材Gを付設する必要があった。 【0007】 ところが、回り止め材Gを付設すると、立枠の使用に不都合を生じる。不都合とは、回り止め材Gが床面上に延びているために、立枠に近寄る人が回り止め材Gに躓くという危険である。例えば枠を陳列棚に利用する場合に、陳列棚では人が商品を手に取るために、棚に近づく必要があるところ、回り止め材Gがあると、人がこれに躓いて転倒する危険を生じる。そのため、回り止め材Gの撤去が必要とされたが、左右に一本の支柱が立っているだけの棚枠では、回り止め材Gの撤去はできなかった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 この発明は、上述の不都合を解決しようとするものである。すなわち、この発明は上述のような立枠において、脚板の間を接続する回り止め材を無くして、人が枠に近づくときの危険を無くするとともに、支柱と梁材とを直接接続しただけで安定な立枠を構成できる接続構造を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 この発明者は、これまで2本の支柱に梁材をさしわたして直角四辺形の立枠を作る場合、支柱の一面だけにスリットを穿設して、支柱の1つの面側だけから梁材をさしわたしていたのを改めて、支柱の一面上と、この一面と反対がわに向く裏面上にさらにスリットを穿設することとし、しかも裏面上のスリットを一面上のスリットと対称に設けておくこととした。またこの支柱に梁材を固定するにあたっては、1つの梁材の挿入部を支柱の表面側のスリットに挿入してのち、次の梁材を固定するにあたっては次の梁材の挿入部を支柱の裏面側のスリットに挿入することとし、こうして複数個の梁材を支柱の表面と裏面から交互に固定することとした。すると、支柱と梁材とは全くガタつきのない安定した枠を構成することとなり、従って回り止め材を無くすることができることを見出した。 【0010】 また、この発明者は、梁材の構造を簡単にするために、梁材の一面の延長上に直接に突片と挿入部とを付設し、突片の突出長を支柱のかどからスリットまでの距離に等しくするとともに、突片と挿入部との境に付設する切欠の最狭部をスリット縁の肉厚が挿入できて丁度固定されるだけの大きさにすると、図1のような連結部材Dを用いて、多数の挿入部を設ける必要がなくなり、梁材の長手方向の両端に1つの面上にただ1個の挿入部を設けるだけで、好ましくは1つの面の幅方向の両端にそれぞれ1個の挿入部を設けるだけで、梁材を支柱に強固に固定できることを見出した。この発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。 【0011】 この発明は、断面が少なくともコの字状を呈する金属製長尺体で作られた支柱と梁材とからなり、支柱はその表面上に長手方向に長い同形のスリットを多数長手方向に列をなして穿設されており、梁材は長手方向の両端に長手方向に突出する突片を備え、突片の先に内側へ折曲されて上記一面に垂直に延びる挿入部を備えており、梁材の挿入部を支柱のスリットに挿入して梁材を支柱間にさしわたし接続してなる立枠において、支柱には脚板の延びる方向に向く表面と、この表面と反対側に向く裏面とに上記スリットを対称に穿設し、梁材の突片は梁材の1つの表面の延長上に少なくとも1個付設し、突片の突出長を支柱のかどからスリットまでの距離に等しくするとともに、突片と挿入部との境に丁度支柱の肉厚を挿入するだけの切欠を付設しておき、1つの梁材はその挿入部を支柱の表面側のスリットに挿入し、他の梁材はその挿入部を支柱の裏面側のスリットに挿入し、挿入方向を互いに反対にして梁材を支柱間にさしわたし、梁材の切欠内に支柱のスリット縁を嵌入して作られた立枠を提供するものである。 【0012】 また、この発明は上記棚枠に棚用ブラケットを付設してなる棚を提供するものであって、その棚は、断面が少なくともコの字状を呈する金属製長尺体で作られた支柱と梁材とからなり、支柱はその表面上に長手方向に長い同形のスリットを多数長手方向に列をなして穿設されており、梁材は長手方向の両端に長手方向に突出する突片を備え、突片の先に内側へ折曲されて上記一面に垂直に延びる挿入部を備えており、梁材の挿入部を支柱のスリットに挿入して梁材を支柱間にさしわたし接続してなる立枠において、支柱には脚板の延びる方向に向く表面と、この表面と反対側に向く裏面とに上記スリットを対称に穿設し、梁材の突片は梁材の1つの表面の延長上に少なくとも1個付設し、突片の突出長を支柱のかどからスリットまでの距離に等しくするとともに、突片と挿入部との境に丁度支柱の肉厚を挿入するだけの切欠を付設しておき、1つの梁材はその挿入部を支柱の表面側のスリットに挿入し、他の梁材はその挿入部を支柱の裏面側のスリットに挿入し、挿入方向を互いに反対にして梁材を支柱間にさしわたし、梁材の切欠内に支柱のスリット縁を嵌入して立枠を作り、立枠の表面側又は裏面側のスリット内に棚用ブラケットの挿入部を挿入して棚用ブラケットを固定し、棚用ブラケットに棚板を付設してなるものである。 【発明の効果】 【0013】 この発明によれば、梁材は長手方向の両端に梁材の一面と平行に突出する突片を備えているが、その突片は梁材の1つの表面の延長上に付設することとし、しかも突片の数を少なくして1個の場合も含めたから、従来のように、断面L型の大きく突出する連結部材を溶接する必要がなく、従って梁材の構造が簡単となり、梁材の製作が容易となる。 【0014】 また、この発明によれば、突片の突出長を支柱のかどからスリットまでの距離に等しくするとともに、突片と挿入部との境に丁度支柱の肉厚を挿入するだけの切欠を付設したので、挿入部を支柱のスリットに挿入し切欠内に支柱のスリット縁を嵌入させることにより、梁材を支柱に容易に強固に固定することができる。 【0015】 さらに、支柱には脚板の延びる方向に向く表面と、この表面と反対がわに向く裏面とにスリットを対称に穿設したので、梁材を表面からと裏面からと交互に付設することができ、梁材の突片に付設された挿入部を表面と裏面とのスリットに交互に挿入することにより支柱が回動するのを防ぐことができ、従って支柱と梁材とからなる直角四辺形の立枠をガタつくことなく強固に構成することができる。従って、支柱に付設した脚板の間を回り止め材により固定する必要がなくなり、支柱と梁材とによって組み立てられた直角四辺形の立枠へ躓くことなく近づくことができる。 【0016】 この発明では、こうして立枠を組み立てたのち、柱に設けた表面側又は裏面側のスリット内に棚用ブラケットの挿入部を挿入して棚用ブラケットを立枠に固定し、棚用ブラケットに棚板を付設して棚とするので、枠の任意の高さのところに容易に棚板を付設することができる。この棚は、支柱の下部に回り止め材を付設する必要がないので、躓くおそれなく棚に近づくことができ、容易に棚上の商品を手に取ることができる。この発明はこのような利益をもたらすものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 この発明の実施態様を図面に基づき説明すると、次のとおりである。図2は、この発明で用いることのできる支柱と梁材との一部切欠斜視図である。図3は、この発明に係る立枠の一部切欠斜視図である。図4は、この発明で用いることのできる梁材の一部切欠斜視図である。図5は、この発明に係る棚の一部切欠斜視図である。図6は、図5に示した棚で用いられる脚板の一部切欠斜視図である。図7は、図5に示した棚で用いられる棚用ブラケットの一部切欠斜視図である。 【0018】 図2において、1は支柱であり、2は梁材である。支柱1と梁材2とは何れも金属板を折曲して作られた長尺の角材で構成されている。詳しく云えば、支柱1は断面が直角四辺形の金属製長尺体で構成されており、梁材2は、断面がほぼ直角四辺形であるが、その1つの面には長手方向に貫通する割目20が設けられているチャンネル材で構成されている。 【0019】 支柱1は下端に脚板3が付設されている。脚板3は支柱1の表面11と、表面11の反対側に向く裏面12とを連ねる方向に延びている。表面11にはスリット111が穿設されている。スリット111は、支柱1の長手方向に長い長方形とされ、何れも同形同大で、等しい距離をおいて長手方向に2列に並んで穿設されており、支柱1のかどからの距離Pは何れも等しくされている。 【0020】 支柱1には、図2に示したように、表面11と反対がわに向く裏面12にもスリット121が穿設されている。スリット121はスリット111と全く対称に穿設されている。すなわち、スリット121はスリット111と同じく、支柱1の長手方向に長い長方形で同じ大きさとされて、裏面12上では支柱1のかどから距離Pだけ隔たったところに穿設されている。 【0021】 支柱1ではスリット111が1つの面上に2列となって穿設されているが、支柱1を2本だけ用いてただ1個の直角四辺形の立枠を作るだけのときは、スリット111は1列で足りる。2列のスリットが必要とされるときは、例えば3本の支柱を用いて、1つの平面上に並ぶ直角四辺形の枠を2個付設する場合に、その中間に位置する支柱において必要とされるだけである。 【0022】 梁材2は、図2に示したように、長手方向の両端に突片22及び23が付設されている。突片22と23は、面21の延長部で構成されていて表面21と同じ平面上に位置している。突片22と23との先端には、それぞれ挿入部24と25とが付設されている。挿入部24と25とは、全く同じ形状と大きさを持ち、何れも梁材2の内側へ折曲された形になっており、表面21に対して垂直に起立している。突片22及び23の突出長は上述の距離Pとされている。その突出長は、さらに正確に云えば、梁材2の端面29と挿入部24又は25の内側面との間の距離Sが、丁度距離Pだけの長さとされている。 【0023】 梁材2の突片と挿入部との間には、切欠が付設されている。突片22を例に採って切欠を詳しく説明すると、切欠26は、挿入部24の下部の1部を切り取ることによって形成され、その切り取りの幅は突片22の内側面から挿入部24の先端に向かって幅Qの長さとされるが、幅Qは最狭部が支柱1の板厚Rにほぼ等しいか又はそれより僅かに大きくされる。従って、挿入部24を支柱のスリット111内へ挿入したのち、梁材2を押し下げると、スリット111の縁が切欠26内へ嵌合することとなる。切欠26の開口部はスリット縁の嵌合を容易にするために、僅かに斜めに切欠しておくことが好ましい。 【0024】 図3は、この発明に係る立枠を示している。詳述すれば、図3では上述のような構造を持った支柱1と5との間に上述のような構造を持った3本の梁材2、4及び9をさしわたし、固定して作った直角四辺形の立枠が示されている。図3に示された支柱1と5には、脚板3の延びる方向に向く表面11と51とにそれぞれスリット111及び511が穿設されているだけでなく、それら表面と反対方向に向く裏面にも、スリットが表面と全く対称に穿設されている。 【0025】 図3では支柱1と5との最下段に、梁材2がさしわたされて固定されている。梁材2は初め支柱1と5の表面側に支柱1と5から離れて位置し、長手方向の両端に付設された突片22と23とを支柱1及び5の表面11及び51から遠い側に位置させ、且つ突片と挿入部との間に付設された切欠を下に向けて横に延びている。次いで、梁材2はこの状態のまま支柱1及び5に近づけられ、突片の先に付設された挿入部を支柱1及び5の表面側に穿設されたスリット111及び511に差し込む。その後に、梁材2は押し下げられて、挿入部と突片との間に付設された切欠内にスリット縁を嵌入させる。こうして、梁材2は支柱1と5との間に固定される。この状態では、梁材2は支柱1と5とが外側へ向かって回動することを防いでいるが、支柱1と5とが内側へ向かって僅かに回動することができる状態にしている。云いかえると、この状態では脚板3が矢印Y方向へ僅かに移動できる状態になっている。 【0026】 図3では、梁材2の上方にさらに梁材4が付設されている。梁材4は梁材2と全く同じ構造を持っている。但し、梁材4は突片の向く方向が梁材2とは逆になっている。このような付設状態にするために、梁材4は初め支柱1及び5の裏面側に支柱1及び5から離れて位置し、長手方向の両端に付設された突片を支柱1及び5から遠い側に位置させて、切欠を下に向けて位置している。その後、梁材4はこの状態で支柱1と5とに近づき、支柱1及び5の裏面側に穿設されたスリット内に挿入部を挿入し、スリット縁を切欠内に嵌入させて支柱間に固定される。 【0027】 こうして、梁材4が支柱1及び5に固定されると、梁材4は支柱1と5との裏面側で支柱1と5とが外側へ向かって回動するのを防ぐこととなる。そのため、梁材4は表面側では支柱1と5とが内側へ向かって回動するのを防ぐこととなり、脚板3が矢印Y方向へ移動することを防ぐこととなる。その結果、こうして組み立てられた立枠では、支柱1と5とが、梁材2と4との付設によって、全く回動できない状態となり、従ってガタつくことのない強固な立枠が構成されることとなる。 【0028】 図3では、梁材4の上方にさらに梁材9が付設されている。梁材9は、梁材2及び4と全く同じ構造を持っている。梁材9は、梁材2と同じように支柱1及び5の表面側から支柱1及び5に近づき、突片92及び93の先端に付設された挿入部を支柱1及び5の表面側のスリット111及び511に挿入し、突片と挿入部との境に付設された切欠内にスリット縁を嵌入させて、支柱1と5とに固定される。 【0029】 こうして固定された梁材9は、支柱1及び5間の接続を一層確実にするとともに、梁材2と同様に、支柱1及び5が内側へ回動するのを防ぐので、支柱と梁材とで組み立てられた直角四辺形の立枠は全くガタのないものとなる。 【0030】 この発明は、このように隣接する梁材の突片を支柱の表面側と裏面側から交互に当接して2つの支柱間にさしわたし、差し込みだけで固定して、支柱と梁材とからなる直角四辺形の立枠を全くガタつきのない強固なものとしている。従って、この立枠では、支柱の下端に付設された脚板の間に回り止め材をさしわたす必要がなくなる。従ってこの立枠は、組み立てが簡単になり、安価に提供され、接近を妨げるものがないので立枠の価値が高まる。 【0031】 図2では、支柱1として断面が直角四辺形の角材を用いた例を示したが、支柱1は、1つの側面13に割目が形成されていて、断面が梁材2のような形状になったものも用いることができる。また、支柱1としては、表面11と裏面12との幅が側面13の幅よりも狭くされたものを用いることが好ましい。好ましいのは、側面13の幅が表面11の幅の1.5〜3倍の範囲内にあるものを用いることであって、最も好ましいのは2倍のものである。 【0032】 梁材としては断面が直角四辺形の角材を用いることもできる。梁材は図2に示した梁材2のように、上面27の幅が支柱1の側面13の幅に等しいことが好ましい。また、梁材は突片が付設されている面21の幅が上面27の幅に等しいか又はそれ以上にされていることが好ましい。 【0033】 梁材に付設される突片は、図4に示したように、梁材2の一面21上に接続片8を接着又は溶接して付設することもできる。接続片8は、突片22と挿入部24、25と切欠26とが一体に形成されたものである。そのほか突片は図2に示したように、梁材の長手方向の両端を切削し、その際突片だけを残すようにして付設することもできる。梁材の長手方向の両端では、突片が付設されている面以外は、端面が梁材の長手方向に垂直な1つの平面上にあって、梁材を支柱に付設したとき、端面が支柱の側面に密接することとなることが好ましい。 【0034】 支柱に穿設するスリットは、その大きさが丁度梁材の挿入部を入れるだけの大きさを持っていることが好ましい。 【0035】 図5は、この発明に係る立枠を使用して作った陳列棚を一部切欠して示している。図5の陳列棚は、脚板3及び30が付設された支柱1と5との間に、梁材2と4とが突片を反対がわに向けて固定されて直角四辺形の枠が作られ、この枠に棚板7がさしわたされて作られている。 【0036】 脚板3と30とは、何れも金属板をほぼ三角形又は台形に折曲して作られており、その基本的な構造は全く同じである。ただ、脚板3が、脚板30よりも大きく張り出すようにされている点で異なるだけである。その構造の一例は、図6に脚板3を一部切欠して示したように、台形の板31を基本とし、その縁を台形板31に垂直に同じ方向に起立させて側壁として、全体を浅い箱状にしたものである。その側壁の先端部分のうち、台形板31の縦に延びる1つの側壁の先端部分33を外側へ台形板31に平行に折曲して、断面コの字状の挟持部33を作り、その余の側壁の先端部分は内側へ折曲して断面コの字状の補強縁を形成している。挟持部を構成している側壁の一部は切欠されて窓32を形成している。図6に示した脚板3では、切欠が挟持部の1つの端片にまで延びて挟持部を33と34との2部分に分けている。挟持部33と34とは支柱1又は5を挟持するためのものであり、窓32は支柱に付設されたスリットの一部を露出させるためのものである。挟持部の中央片には小孔35が穿設されている。 【0037】 脚板3は、挟持部33と34内へ支柱1又は5の表面側を挿入し、孔35にネジ36を通して支柱に固定される。同様にして、脚板30が支柱1又は5の裏面側に当接され、ネジにより支柱に固定される。こうして組み立てられた支柱1と5とは、表面11に設けられたスリット111の一部を脚板3の窓32から露出させている。 【0038】 こうして組み立てられた支柱1と5には、図5に示したように、梁材2がさしわたされる。このとき、梁材2は突片22と23とを支柱1の表面11に当接し、突片の先に付設された挿入部を表面11に付設されたスリット111に挿入させて支柱1に固定される。同様にして、梁材2は、他の突片22と23とを支柱5の表面51に当接し、その先に付設された挿入部をスリット511に挿入して支柱5に固定される。さらに、梁材2は各突片と挿入部との間に付設された切欠内に、支柱のスリット縁を嵌入させて支柱間に固定される。 【0039】 支柱1と支柱5との間には支柱の上部にさらに梁材4がさしわたされる。この際、梁材4は図5に示したように突片を支柱1と5との裏面に当接し、突片の先に付設された挿入部を裏面に付設されたスリットに挿入させて支柱1と5との間にさしわたされる。さらに梁材4は、各突片と挿入部との間に付設された切欠内に支柱1と5とのスリット縁を嵌入させて支柱間に固定される。こうして棚を構成するための直角四辺形の立枠が作られる。 【0040】 直角四辺形の枠には図5に示したように、さらに棚用ブラケット6が付設される。棚用ブラケット6は、図7に示したように、三角形板又は台形板61を基本としているが、台形板61は辺62と63との挟角αを直角とされている。辺63の両端には挿入部64が突設されている。挿入部64は梁材2の挿入部24、25と全く同じ形状と大きさを持つように作られており、台形板61との境に切欠65が付設され、切欠65は他辺66に向かう方向に開口している。従って切欠65の開口は支柱1及び5のスリット縁を丁度嵌め込める大きさとなっている。また、台形板61の辺62と66との縁は、台形板61に垂直に同じ方向に折曲されて、断面がコの字の補強縁67及び68を形成している。但し、補強縁67の先はさらに台形板61に垂直に折曲されて棚板の受面69を形成している。 【0041】 棚用ブラケット6は、図5に示したように、棚板受面69を内側にして、支柱1及び5に付設される。それには、最初に、棚板受面69を上にし挿入部64の切欠65を下に向け、挿入部64を支柱1及び5の表面11及び51に向けて棚用ブラケット6を位置させる。この状態で棚用ブラケット6を支柱1及び5に近づけ挿入部64を表面11及び51に付設されたスリット111及び511に挿入する。さらに切欠65内にスリット縁を嵌入させて棚用ブラケット6を支柱1及び5に固定する。 【0042】 その後に棚用ブラケット6の棚板受面69の間に棚板7を載せて、ブラケット6に固定して棚が完成される。 【0043】 この棚は、棚板7が2本の支柱1と5とで支持されているだけであり、またその間に2本の梁材2と4とを差し込んで固定されているだけであるが、梁材2と4とがそれぞれ支柱1と5との表面及び裏面がわから挿入部を挿入し、挿入部に付設された切欠内にスリット縁を嵌入させているので、支柱1と5及び梁材2と4とで構成された立枠は全くガタつくことがなく強固である。だから、この立枠には脚板の間に回り止めをさしわたす必要がない。脚板間に回り止めを付設しないでおくことができるから、この立枠を基礎とした棚は人が躓く危険をなくして棚に近づくことができる。その結果、全く危険なしに棚に陳列された商品を手に取ることができるという利点が得られる。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】支柱と梁材との従来の接続構造を示した一部切欠斜視図。 【図2】この発明で用いることのできる支柱と梁材との一部切欠斜視図。 【図3】この発明に係る立枠の一部切欠斜視図。 【図4】この発明で用いることのできる梁材の一部切欠斜視図。 【図5】この発明に係る棚の一部切欠斜視図。 【図6】図5に示した脚板3の斜視図。 【図7】図5に示した棚用ブラケット6の一部切欠斜視図。 【符号の説明】 【0045】 1、5 支柱 2、4、9 梁材 3、30 脚板 6 棚用ブラケット 7 棚板 8 接続片 11、51 支柱の表面 12 支柱の裏面 13 支柱の側面 20 割目 21 表面 22、23、92、93 突片 24、25 挿入部 26、65 切欠 27 上面 29 端面 31、61 台形板 32 窓 33、34 挟持部 35 孔 36 ネジ 62、63 台形板61の辺 64 挿入部 66 台形板61の他辺 67、68 補強縁 69 棚板受面 111、121、511 スリット
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| 【出願人】 |
【識別番号】593087248 【氏名又は名称】株式会社アサヒ
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| 【出願日】 |
平成18年7月14日(2006.7.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061848 【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 正美
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| 【公開番号】 |
特開2008−18150(P2008−18150A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−193996(P2006−193996) |
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