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【発明の名称】 非常時のサポートユニット
【発明者】 【氏名】磯 雅典

【氏名】水野 昭洋

【要約】 【課題】狭い移動体のスペースを塞ぐことなく、既設の移動体にも取付け可能で、且つ、トイレ以外の非常救援物資を収納することができるサポートユニットを提供すること。

【構成】第1実施形態のサポートユニットSは、第1の仕切部としてのボックス1と、このボックス1に重合わせ可能な前記第2の仕切部としてのボックス2と、前記ボックス1に対しその一端10から略90度の方向を区画可能にするために、前記ボックス1の一端10と前記ボックス2の一端20に設けられた蝶番部3と、前記ボックス1に形成される物品収納部4と、前記ボックス1の他端11及び移動体としてのエレベーター7の壁面70間を連結する蝶番部5と、前記ボックス1及び2を移動可能に支持するキャスター部6と、前記ボックス1の一端10及びエレベーター7の壁面70間を仮止めする留金8を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の仕切部と、
この第1の仕切部に収納可能で、且つ、この第1の仕切部に対しその一端から少なくとも略90度の方向を区画可能な前記第2の仕切部と、
前記第1の仕切部に形成される物品収納部を備えていることを特徴とする非常時のサポートユニット。
【請求項2】
前記第1の仕切部及び前記第2の仕切部によって形成される空間の上部をカバー可能な第3の仕切部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の非常時のサポートユニット。
【請求項3】
少なくとも前記第1の仕切部を移動可能に支持するキャスター部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の非常時のサポートユニット。
【請求項4】
前記物品収納部には、非常救援物資、非常用トイレ等が収納されていることを特徴とする請求項1に記載の非常時のサポートユニット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電車、モノレール、エレベーター等の移動体に乗客等が閉込められた際に有用な非常時のサポートユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の一般的エレベーターでは災害に対してエレベーター内からの救出装置として天井救出口、隣接したエレベーターで救出するサイドエキジット等がある。
しかし、これらは閉じ込めが発生した際に遠隔管理システム等によりただちに救出に向かえる人手があることを想定したものである。
実際に広域にわたる地震等の自然災害、大規模な停電等のときは救出にあたる人員不足が想定でき、閉じ込め発生から救出されるまでに数時間、数日かかる場合も想定され、被災者の健康・生命が脅かされる可能性もある。
【0003】
このように事態を前提に、特許文献1においては「エレベータ内部用トイレユニット」を開示している。
この「エレベータ内部用トイレユニット」は、エレベーター内の角部に便器を設け、その両隣の壁の一部を可動式とすることにより、緊急用トイレとして使用するもので、通常時は障害者やお年寄り等が便座のフタに腰掛け、椅子代わりに利用することも可能であるとされている。
【0004】
しかし、この「エレベータ内部用トイレユニット」においては、次のような問題点を指摘できる。
まず、予めトイレがエレベーター内において据付状態にあることから、狭いエレベータのスペースを塞ぐことになってしまう、
また、壁の一部を可動式としていることから、既設のエレベーターには取付けることができない、
さらに、「エレベータ内部用トイレユニット」にはトイレ以外の非常救援物資を収納することが考えられていないことである。
【特許文献1】特開2006−87964
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本願発明は、上記課題を解決するためのサポートユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、第1の仕切部と、この第1の仕切部に収納可能で、且つ、この第1の仕切部に対しその一端から少なくとも略90度の方向を区画可能な前記第2の仕切部と、前記第1の仕切部に形成される物品収納部を備えていることを特徴とする非常時のサポートユニットとした(請求項1に記載の発明)。
【0007】
本発明に係る非常時のサポートユニット(以下、単にサポートユニットともいう)では、第1の仕切部に収納可能で、且つ、この第1の仕切部に対しその一端から少なくとも略90度の方向を区画可能な前記第2の仕切部から構成されている。よって、第1の仕切部を前記第2の仕切部が収容でき、前記物品収納部が形成できる程度に薄く構成することにより、平常時でのサポートユニットの必要スペースを最少限に抑えることができる。
一方、非常時においては、前記第1の仕切部の物品収納部を開けることにより、救援物資等の必要な物を取り出すことができる。
また、第1の仕切部と第2の仕切部とを平面上において略90度に位置させた空間を作ることができ、この空間と移動体の躯体を利用してトイレ用等の個室を作ることができる。
【0008】
上記発明において、前記第1の仕切部及び前記第2の仕切部によって形成される空間の上部をカバー可能な第3の仕切部を設けたことを特徴とするサポートユニットとした(請求項2に記載の発明)。
第1の仕切部と第2の仕切部とを平面上において略90度に位置させて形成さる個室の独立性を高めることができる。
【0009】
上記発明において、少なくとも前記第1の仕切部を移動可能に支持するキャスター部を設けて、サポートユニット自体の移動を容易にすることもできる(請求項3に記載の発明)。
【0010】
前記物品収納部には、非常救援物資、非常用トイレ等が収納されていることを特徴とする非常時のサポートユニットとした(請求項4に記載の発明)。
よって、非常時においては、前記第1の仕切部の物品収納部を開けることにより、照明、食料、飲料水、医薬品、毛布、床マット等の必要な物を取り出すことができる。また第1の仕切部及び第2の仕切部から2面を区切る空間を作り、移動体の躯体と共に4面を区切る空間として、ここに組立式トイレを設置することによりトイレ用の個室を作ることができる。
【発明の効果】
【0011】
地震等による災害時における電車、モノレール、エレベーター等の移動体内での閉じ込めが発生し、長時間にわたる場合に必要な物資が収納されたサポートユニットを移動体内に設置し、緊急時にはこれらを使用できるようにして、乗客の健康状態を維持しつつ、救援を待つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る実施形態は、第1の仕切部に対する前記第2の仕切部の収納態様によって、前記第2の仕切部が第1の仕切部に重合わさるように収納されている形態(以下、第1実施形態といい、重合タイプともいう)、前記第2の仕切部が第1の仕切部に扉状に収納されている形態(以下、第2実施形態といい、扉状タイプともいう)、前記第2の仕切部が第1の仕切部にロールスクリーン状に収納されている形態(以下、第3実施形態といい、ロールスクリーンタイプともいう)に大別することができる。
以下、各実施形態毎に図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
<第1実施形態 重合タイプ>
図1(A)(B)〜図3(A)(B)は同実施形態の構成及び使用手順を示した平面図及び正面図である。
これらの各図及び以下に説明する各図において、同一の構成は同一の符号又は字句を付して、詳細な説明を省略する。
【0014】
第1実施形態のサポートユニットSは、第1の仕切部としてのボックス1と、このボックス1に重合わせ可能な前記第2の仕切部としてのボックス2と、前記ボックス1に対しその一端10から略90度の方向を区画可能にするために、前記ボックス1の一端10と前記ボックス2の一端20に設けられた蝶番部3と、前記ボックス1に形成される物品収納部4と、前記ボックス1の他端11及び移動体としてのエレベーター7の壁面70間を連結する蝶番部5と、前記ボックス1及び2を移動可能に支持するキャスター部6と、前記ボックス1の一端10及びエレベーター7の壁面70間を仮止めする留金8を備えている。
【0015】
前記ボックス1は、大人の平均的な身長に略等しい縦寸法と、座位の状態にある大人を想定した横寸法と、前記物品収納部4を形成できる幅(厚さ)寸法により構成されている。前記ボックス1の材質としては軽量及び難燃性であることが望ましい。
【0016】
前記ボックス1に形成されている前記物品収納部4は、ボックス1とボックス2とが重合わされる面12側に、例えば3段に形成されている。
これらの3段の物品収納部4は、前記重合面12と対向する面13を利用したポケット型のものでもよいが、前記対向面13に扉を取付ける場合には、対向面13を利用しない独立したポケット型のものとし、扉を開けた場合に物品収納部4から物品が落下しないようにすることが必要である。
これらの3段の物品収納部4には適宜、懐中電灯等の照明、ビスケット等の食料、飲料水、医薬品、毛布、床マット、組立簡易トイレ等が収容されている。
【0017】
前記ボックス2は、前記ボックス1と略同様に構成されており、この実施形態では物品収納部4は図示されていなが、このボックス2に物品収納部4を設けてもよい。
前記蝶番部3は、これを基点にボックス1とボックス2を重合可能で、また少なくとも90度にボックス1とボックス2を展開可能であれば、どのような構成でもよい。
前記蝶番部5も、これを基点にボックス1を支持可能で、また少なくとも90度にボックス1を展開可能であれば、どのような構成でもよい。
【0018】
キャスター部6に、図4(A)〜同図(D)に示したように、例えば自在キャスターを取付けて、車輪径が大きめのものを使用することにより、エレベーター7の床面がカーペットタイル等の硬度の少ない場合にも対応できるようにする。この場合、前記ボックス1等の下部にキャスターカバースカート60を設けて、化粧するようにしてもよい。このキャスターカバースカート60は、衣服等の巻込み防止としても機能する。
一方、キャスター部6に、図5(A)〜同図(D)に示したように、例えばボールキャスターを取付ければ前記ボックス1等の下部と床との高さを低く抑えることができるので、キャスターカバースカートを省略してもよい。
なお、前記蝶番部5を強固なものにし、サポートユニットSとエレベーター7の壁面70間の取付けを安定的なものにすることにより、前記キャスター部6を省略することもできる。
【0019】
前記留金8は、前記ボックス1とエレベーター7間を仮止めできるのであればどのような構成でもよく、例えばバンド状のもの、フックとハンドル状のもの等でもよい。
なお、この実施形態では、移動体としてのエレベーター7の壁面70を利用しているが、これに限定されるものではなく、その他の移動体の躯体も利用できる。
【0020】
以上のように構成されるサポートユニットSは、次のように使用される。
図1(A)(B)に示すように、平常時には、サポートユニットSは前記蝶番部5と留金8により、安定的にエレベーター7の壁面70に固定され、また図示しないフック等の留金でボックス1とボックス2は重合わされた状態となっている。
非常時には、図2(A)(B)に示すように、救援を待つ間に、前記蝶番部3及びボックス2のキャスター部6を介してボックス1とボックス2を開放することにより、ボックス1の物品収納部4内の非常救援物資を取出すことができる。
さらに、救援が遅れトイレ等の必要が生じた場合には、前記留金8を解除すると共に、前記蝶番部5を基点としてボックス1、2を前記ボックス1がエレベーター7の壁面70に交差する位置まで、略90度で回転移動させる。
さらに、前記蝶番部3を基点として、前記ボックス1の一端10から略90度の方向を区画可能にするために前記ボックス2を展開する。
そしてエレベーター7の壁面70、71と共に、パーテーションとして使用できる個室を作り、ここにトイレを設置する。
なお、この時エレベーター7の壁面71に設けられた留金9を介して、ボックス2の他端21を仮止めすることが望ましい。
【0021】
その他、前記蝶番部5を基点として前記ボックス1をエレベーター7の壁面70に交差する位置まで移動させると共に、前記蝶番部3を基点として、前記ボックス1の一端10から逆方向の略90度の方向に回転移動させ、エレベーター7の壁面72に前記ボックス2の他端21を仮止めするようにしてもよい。
【0022】
以上のようなサポートユニットSによれば、次のような作用効果を奏する。
1.ボックス1とボックス2は重合わされて縦置きとなっているので、設置スペースを最少限に留めることができる。
2.新設のみならず、既設のエレベーターにも取付けることができる。
3.ボックス1の物品収納部4により、簡易トイレ以外の非常救援物資も収納することができる。
4.蝶番部3、蝶番部5及びキャスター部6の作用により、ボックス1とボックス2の展開、組み立てを容易に行うことができる。
【0023】
<第2実施形態 扉状タイプ>
図6(A)(B)〜図8(A)(B)は同実施形態の構成及び使用手順を示した平面図及び正面図である。
第2実施形態のサポートユニットSは、第1の仕切部としてのボックス1Aと、このボックス1Aに収納され、且つ、前記ボックス1Aに対しその一端10Aから略90度の方向を区画可能にするための第2の仕切部としての扉2Aと、前記ボックス1Aに形成される物品収納部4Aと、前記ボックス1Aの他端11A及びエレベーター7の壁面70間を連結する蝶番部5Aと、前記ボックス1Aを移動可能に支持するキャスター部6Aと、前記ボックス1Aの一端10A及びエレベーター7の壁面70間を仮止めする留金8Aと、前記物品収納部4Aを開閉鎖する蓋14を備えている。
【0024】
前記ボックス1Aは、第2の仕切部としての扉2Aと前記物品収納部4Aを開閉鎖する蓋14を備えている。
前記扉2Aは、前記ボックス1Aのサイズと略同一サイズに形成され、その一端10Aを基点として、〇度から略180度に展開可能に前記ボックス1Aに収納されている。
前記蓋14は、前記扉2Aに対向する面のボックス1Aに設けられており、前記ボックス1Aのサイズと略同一サイズに形成され、その両端10A、11Aの何れかを基点として、少なくとも〇度から略90度に展開可能に前記ボックス1Aに収納されている。
【0025】
その他、物品収納部4A、蝶番部5A、キャスター部6A及び留金8Aは、第1実施形態のサポートユニットSの物品収納部4、蝶番部5、キャスター部6及び留金8と略同一に構成されているので、第2実施形態のサポートユニットSも第1実施形態のサポートユニットSと同様の作用効果を奏する。
【0026】
以上のように構成されるサポートユニットSは、次のように使用される。
図6(A)(B)に示すように、平常時にはサポートユニットSは前記蝶番部5Aと留金8Aにより、安定的にエレベーター7の壁面70に仮止めされている。また前記物品収納部4Aは、前記蓋14によりカバーされている。
図7(A)(B)に示すように、非常時には前記蓋14を開くことにより、ボックス1Aの物品収納部4A内の非常救援物資を取出すことができる。
さらに、トイレ等の必要が生じた場合には、図8(A)(B)に示すように、前記留金8Aを解除すると共に、前記蝶番部5Aを基点として、キャスター6Aを介して、前記ボックス1Aがエレベーター7の壁面70に交差する位置まで、略90度に回転移動させる。
そして、前記ボックス1Aの一端10Aから略90度の方向を区画可能にするために前記扉2Aを開き、前記扉2Aの先端を壁面72の方向に回転させて、パーテーションとして使用して個室を作る。
なお、前記扉2Aは、前記ボックス1Aの一端10Aから略90度の方向に回転した時点で、その回転が一端規制されるようにし、さらに180度に回転できるように構成するようにしてもよい。
また、略90度に回転移動した前記ボックス1Aを固定するための固定手段を設けたり、また前記扉2Aの先端を壁面72に仮止めできるようにしてもよい。
【0027】
その他、前記蝶番部5Aを基点として前記ボックス1Aをエレベーター7の壁面70に交差する位置まで移動させた後、前記蓋14を前記エレベーター7の壁面71に交差させるようにしても良い。
【0028】
<第3実施形態 扉状タイプ>
図9(A)(B)〜図11(A)(B)は同実施形態の構成及び使用手順を示す平面図及び正面図である。
第3実施形態のサポートユニットSは、第1の仕切部としてのボックス1Bと、このボックス1Bに収納され、且つ、前記ボックス1Bに対しその一端10Bから略90度の方向及びさらに逆略90度の方向を区画可能にするための第2の仕切部としての扉2Bと、前記ボックス1Bに形成される物品収納部4Bと、前記ボックス1Bの他端11B及びエレベーター7の壁面72間を連結する蝶番部5Bと、前記ボックス1Bを移動可能に支持するキャスター部6Bと、前記ボックス1Bの一端10B及びエレベーター7の壁面72間を仮止めする留金8Bと、前記物品収納部4Bを開閉鎖する蓋14Bを備えている。
【0029】
前記ボックス1Bに収納される前記扉2Bは、図11(A)に示したように、一端20aが前記ボックス1Bの一端10Bを基点として略90度に展開可能な折畳扉20Bと、この折畳扉20Bの他端20bを基点として、さらに略90度に展開可能な折畳扉21Bからなる。
これらの折畳扉20B及び折畳扉21Bは、それぞれ前記ボックス1Bのサイズと略同一サイズに形成され、折畳扉20B及び折畳扉21Bが折畳まれた状態で前記扉2Bに収納されている。
【0030】
その他、前記ボックス1B、前記物品収納部4B、蝶番部5B、キャスター部6B、留金8B及び蓋14Bは、第2実施形態のサポートユニットSのボックス1A、物品収納部4A、蝶番部5A、キャスター部6A、留金8A及び蓋14と略同一に構成されているので、第3実施形態のサポートユニットSも上記各実施形態のサポートユニットSと同様の作用効果を奏する。
【0031】
以上のように構成されるサポートユニットSは、次のように使用される。
図9(A)(B)に示したように、平常時には、前記サポートユニットSと同様に、前記蝶番部5Bと留金8Bにより、安定的にエレベーター7の壁面72に仮止めされ、前記物品収納部4Bは、前記蓋14Bによりカバーされている。
そして、図10(A)(B)に示したように、非常時には、前記蓋14Bを開放することにより、ボックス1Bの物品収納部4B内の非常救援物資を取出すことができる。
さらに、トイレ等の必要が生じた場合には、図11(A)(B)に示したように、前記留金8Bを解除すると共に、前記蝶番部5Bを基点としてキャスター6Bを介して、前記ボックス1Bの他端11Bがエレベーター7の壁面72に交差する位置まで移動させる。
そして、前記ボックス1Bの一端10Bから略90度の方向及びさらに略90度の方向を区画可能にするために、折畳扉20B及び折畳扉21Bを折畳状態から展開させて、エレベーター7の壁面72の一面と共に個室を作る。
この実施形態においては、直角に交わるエレベーター7の壁面が使えない場合、例えば壁面に窓がある場合等に有用である
【0032】
<第4実施形態 ロールスクリーンタイプ>
図12(A)(B)〜図14(A)(B)は同実施形態の構成及び使用手順を示す平面図及び正面図である。
第4実施形態のサポートユニットSは、第1の仕切部としてのボックス1Cと、このボックス1Cに収納され、且つ、前記ボックス1Cに対しその一端10Cから略90度の方向を区画可能にするための第2の仕切部としてのロールスクリーン2Cと、前記ボックス1Cに形成される物品収納部4Cと、前記ボックス1Cの他端11C及びエレベーター7の壁面70間を連結する蝶番部5Cと、前記ボックス1Cを移動可能に支持するキャスター部6Cと、前記ボックス1Cの一端10C及びエレベーター7の壁面70間を仮止めする留金8Cと、前記物品収納部4Cを開閉鎖する蓋14Cを備えている。
【0033】
前記ボックス1Cは、前記ロールスクリーン2Cを巻入れると共に巻出すために、スクリーン収容部15を設けると共に、前記物品収納部4Cを設けている。
前記ロールスクリーン2Cの縦横サイズは、前記ボックス1Cと略同一サイズ、即ち、大人の平均的な身長に略等しい縦寸法と、座位の状態にある大人を想定した横寸法に形成されている。
前記スクリーン収容部15は、前記ボックス1Cの一端10C側に縦方向に沿って形成され、前記ロールスクリーン2Cの一端が取付けられた回転軸20cが、前記ロールスクリーン2Cを常に巻入れるように付勢されて構成されている。
前記物品収納部4Cは、前記スクリーン収容部15の分だけ収納容量が小さくされて、前記物品収納部4Bと略同一に構成されている。
【0034】
その他、前記ボックス1C、前記蝶番部5C、キャスター部6C、留金8C及び蓋14Cは、第3実施形態のサポートユニットSの蝶番部5B、キャスター部6B、留金8B及び蓋14Bと略同一に構成されているので、第4実施形態のサポートユニットSも上記各実施形態のサポートユニットSと同様の作用効果を奏する。
【0035】
以上のように構成されるサポートユニットSは、次のように使用される。
図12(A)(B)に示したように、平常時には、前記蝶番部5Cと留金8Cにより、安定的にエレベーター7の壁面70に仮固定され、前記物品収納部4Cは、前記蓋14Cによりカバーされている。
非常時には、図13(A)(B)に示したように、前記蓋14Cを開放することにより、ボックス1Cの物品収納部4C内の非常救援物資を取出すことができる。
さらに、トイレ等の必要が生じた場合には、図14(A)(B)に示したように、前記留金8Cを解除すると共に、前記蝶番部5Cを基点としてキャスター6Cを介して、前記ボックス1Cがエレベーター7の壁面70に交差する位置まで回転移動させる。
そして、前記ボックス1Cの一端10Cから略90度の方向を区画可能にするために前記ロールスクリーン2Cを壁面71の方向に巻出して、その端部20dを留金具20eに仮止めすることで個室を作ることができる。
【0036】
<第5実施形態 上部カバー付きタイプ>
図15(A)(B)〜図16(A)(B)に示したように、上記各実施形態に係る前記第1の仕切部及び前記第2の仕切部によって形成される空間の上部をカバー可能な第3の仕切部として上部カバー2D、2Eを設けてもよい。
第2実施形態の構成例に沿って、上部カバー2Dの構成を説明する。
該上部カバー2Dは、前記扉2Aと前記ボックス1Aの各上部間に掛け渡される蛇腹シートにより構成されている。
よって、前記扉2Aを回動させることにより、蛇腹シートの開閉が可能となり、上部を覆うことができる。
【0037】
また、図16(A)(B)に示したように、前記ボックス1Aの上部にロールスクリーン2Eを収容できる収容部20Eと、ロールスクリーン2Eの先端を仮止めする金具をエレベーター7の壁面72に設ける。
このような第5実施形態のサポートユニットSによれば、上記各実施形態のサポートユニットSと同様の作用効果を奏すると共に、個室としての空間の独立性を高めことができる。
【0038】
<その他の実施形態 吊棚タイプ>
その他に図17(A)(B)に示したように、天井直下に棚を設ける構成でもよい。
これは、吊棚式ボックス1Fと、ロールスクリーン2Fと、このロールスクリーン2Fを収容する収容部20Fかなる。
前記吊棚式ボックス1Fが前記物品収容部4に相当するものであり、救援物資等の収納ボックスを吊棚式とすることにより、床面積の減少を避けることができる。
トイレ等の個室として使用する場合は、図17(B)のような位置に設置された収容部20Fからロールスクリーン2Fを床まで下げることにより個室を構成できる。
【0039】
<その他の実施形態 移動体の製造時の組込タイプ>
以上の各実施形態は、移動体の製造時のみならず、既存の移動体に取付けることが可能であるが、図18〜図21に示したものは、移動体の製造時の組込タイプのものである。
即ち、図18(A)(B)〜図20(A)(B)に示したように、エレベーター7の壁面70にボックス1Gを、壁面71にボックス2Gを設け、それぞれのボックスに第1の仕切部に相当する蓋10Gと第2の仕切部に相当する蓋20Gを設けると共に、物品収納部4Gをボックス1G及び/又はボックス2Gに形成する。
そして、図20(A)に示したように蓋10Gと蓋20Gをそれぞれ略90度に開けて、それぞれの端部を所定の手段、例えは面ファスナ等で連結することで個室を設けることができる。
その他の構成は、上記各実施形態と略同一であるので、同一の作用効果を奏することができる。
【0040】
また図21(A)(B)に示したように、吊棚式ボックス1Hと、ロールスクリーン2Hと、このロールスクリーン2Hを収容する収容部20Hを設けてもよい。前記吊棚式ボックス1Hが前記物品収容部に相当するものである
ここでも救援物資等の収納ボックスを吊棚式とすることにより、床面積の減少を避けることができる。後から設置するものと比べ壁面に収納されるので外見上目立たないというメリットもある。
【0041】
なお、上記各ポートユニットSは、遠隔管理システムと電気的な信号を取り合うことでいたずら防止や管理を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】(A)(B) 第1実施形態の平面図及び正面図、
【図2】(A)(B) 第1実施形態の平面図及び正面図、
【図3】(A)(B) 第1実施形態の平面図及び正面図、
【図4】(A)〜(D) 第1実施形態のキャスター部の詳細説明図、
【図5】(A)〜(D) 第1実施形態のキャスター部の詳細説明図、
【図6】(A)(B) 第2実施形態の平面図及び正面図、
【図7】(A)(B) 第2実施形態の平面図及び正面図、
【図8】(A)(B) 第2実施形態の平面図及び正面図、
【図9】(A)(B) 第3実施形態の平面図及び正面図、
【図10】(A)(B) 第3実施形態の平面図及び正面図、
【図11】(A)(B) 第3実施形態の平面図及び正面図、
【図12】(A)(B) 第4実施形態の平面図及び正面図、
【図13】(A)(B) 第4実施形態の平面図及び正面図、
【図14】(A)(B) 第4実施形態の平面図及び正面図、
【図15】(A)(B) 第5実施形態の平面図及び正面図、
【図16】(A)(B) 第5実施形態の平面図及び正面図、
【図17】(A)(B) その他の実施形態の平面図及び正面図、
【図18】(A)(B) その他の実施形態の平面図及び正面図、
【図19】(A)(B) その他の実施形態の平面図及び正面図、
【図20】(A)(B) その他の実施形態の平面図及び正面図、
【図21】(A)(B) その他の実施形態の平面図及び正面図。
【符号の説明】
【0043】
S サポートユニット
1 1A 1B 1C 1D 1E ボックス
2 2G ボックス
3 3A 3B 3C 蝶番部
4 4A 4B 4C 4G 物品収納部
5 5A 5B 5C 蝶番部
6 6A 6B 6C キャスター部
7 エレベーター 70 壁面
8 8A 8B 8C 留金 9 留金

10 10A 10B 10C 一端
11 11A 11B 11C 他端
12 重合面 13 対向面
14 14B 14C 蓋

20 一端
71 壁面
2A 2B 扉
20a 一端 20B 折畳扉
20b 他端 21B 折畳扉
2C ロールスクリーン 20c 回転軸
2D、2E 上部カバー
20E 20F 20H 収容部
1F 1H 吊棚式ボックス
2F 2H ロールスクリーン
10G 蓋 20G 蓋
【出願人】 【識別番号】306025857
【氏名又は名称】株式会社テイル
【出願日】 平成18年7月5日(2006.7.5)
【代理人】 【識別番号】100083851
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 義勝

【識別番号】100095533
【弁理士】
【氏名又は名称】水谷 安男


【公開番号】 特開2008−12056(P2008−12056A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−185872(P2006−185872)