| 【発明の名称】 |
電動昇降式吊戸棚の安全装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 丈夫
【氏名】鈴木 幸之助
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| 【要約】 |
【課題】インナーキャビネットに収納された物が飛び出した状態で上昇した場合に、これを検知して上昇動を自動的に停止し、或はこの後下降動させることができる安全な電動昇降式吊戸棚の安全装置を提供する。
【構成】少なくとも底部が開口されたアウターキャビネットと、該アウターキャビネットの底部開口からスライド自在に収納されるインナーキャビネットと、該インナーキャビネットを昇降動させる電動式駆動装置と、を有して構成されてなる電動昇降式吊戸棚において、上記アウターキャビネットの開口部近傍の間口全幅に亘って、インナーキャビネットから飛び出した収納物との衝突を検知するセンサースイッチを配置して構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも底部が開口されたアウターキャビネットと、該アウターキャビネットの底部開口からスライド自在に収納されるインナーキャビネットと、該インナーキャビネットを昇降動させる電動式駆動装置と、を有して構成されてなる電動昇降式吊戸棚において、上記アウターキャビネットの開口部近傍の間口全幅に亘って、インナーキャビネットから飛び出した収納物との衝突を検知するセンサースイッチを配置したことを特徴とする電動昇降式吊戸棚の安全装置。 【請求項2】 前記センサースイッチは、常態では、インナーキャビネットの昇降作動に関与せず、収納物が衝突したときに、前記電動式駆動装置の上昇作動を停止させ、或は停止後、インナーキャビネットを下降作動させることを特徴とする請求項1に記載の電動昇降式吊戸棚の安全装置。 【請求項3】 前記センサースイッチは、インナーキャビネットの下降作動用スイッチと電気回路上、並列に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電動昇降式吊戸棚の安全装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、モータの駆動力でワイヤケーブルを巻き取り又は巻き戻すことにより被昇降家具を昇降させる電動昇降式吊戸棚の安全装置であって、インナーキャビネットに収納された物が飛び出した状態で上昇した場合に、これを検知して上昇動を自動的に中止することができる安全な電動昇降式吊戸棚の安全装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、吊り戸棚等の被昇降家具をワイヤケーブルを使って吊り下げておき、当該ワイヤケーブルを電動式駆動装置を使って巻き取り或るいは巻き戻すことにより、吊り戸棚等の被昇降家具を昇降させる技術が公知である。 【0003】 この種の家具昇降装置としては、例えば特許文献1に示すものが公知である。 【0004】 【特許文献1】特開2005−14897号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1に示されるような従来の家具昇降装置にあっては、インナーキャビネットに収納された鍋や皿等の収納物がインナーキャビネットから前方に飛び出した状態でインナーキャビネットを上昇させた場合、この飛び出した収納物が、インナーキャビネットを収納するアウターキャビネットに衝突して落下し、或は、インナーキャビネットの作動が停止してモータに負荷を掛けるため故障する等の問題を有していた。 【0006】 この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、インナーキャビネットに収納された物が飛び出した状態で上昇した場合に、これを検知して上昇動を自動的に停止し、或はこの後下降動させることができる安全な電動昇降式吊戸棚の安全装置を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記目的を達成するため、請求項1記載の電動昇降式吊戸棚の安全装置にあっては、少なくとも底部が開口されたアウターキャビネットと、該アウターキャビネットの底部開口からスライド自在に収納されるインナーキャビネットと、該インナーキャビネットを昇降動させる電動式駆動装置と、を有して構成されてなる電動昇降式吊戸棚において、上記アウターキャビネットの開口部近傍の間口全幅に亘って、インナーキャビネットから飛び出した収納物との衝突を検知するセンサースイッチを配置したことを特徴とする。 【0008】 また、請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の電動昇降式吊戸棚の安全装置を技術的前提とし、前記センサースイッチは、常態では、インナーキャビネットの昇降作動に関与せず、収納物が衝突したときに、前記電動式駆動装置の上昇作動を停止させ、或は停止後、インナーキャビネットを下降作動させることを特徴とする。 【0009】 さらに、請求項3に記載の発明にあっては、請求項1または請求項2のいずれかに記載の電動昇降式吊戸棚の安全装置を技術的前提とし、前記センサースイッチは、インナーキャビネットの下降作動用スイッチと電気回路上、並列に接続されていることを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 請求項1に記載の発明にあっては、アウターキャビネットの開口部近傍の間口全幅に亘って、インナーキャビネットから飛び出した収納物との衝突を検知するセンサースイッチを配置したので、インナーキャビネットに収納された物が飛び出した状態で上昇した場合に、これをセンサースイッチで検知してインナーキャビネットの上昇動を自動的に停止し、或はこの後下降動させることができ、しかも、センサースイッチは、アウターキャビネットの開口部近傍の間口全幅に亘って配置されているので、インナーキャビネットのどの位置に収納物が飛び出していても、これを確実に検知することができるので、収納物が落下する危険性を確実に防止することができ、怪我をする虞もなく安全性が高い、という効果を奏する。 【0011】 また、請求項2に記載の発明にあっては、前記センサースイッチは、常態では、インナーキャビネットの昇降作動に関与せず、収納物が衝突したときに、前記電動式駆動装置の上昇作動を停止させ、或は停止後、インナーキャビネットを下降作動させるように構成したので、誤って使用されても、電動式駆動装置等の部品が故障する心配がなく、耐久性を大幅に向上させることができる。 【0012】 さらに、請求項3に記載の発明にあっては、センサースイッチは、インナーキャビネットの下降作動用スイッチと電気回路上、並列に接続したので、回路基板への入力信号は、上昇作動用スイッチからの上昇信号と、下降作動用スイッチ又は上記センサースイッチからの下降信号の2系統で済むため、誤作動を起こしにくく、また、廉価に提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、添付図面に示す実施形態例に基づいて、この発明を詳細に説明する。尚、本発明にあっては、インナーキャビネットを昇降動させる機構は、図示のものに限定されるものではなく、公知の各種電動式駆動機構を適宜設計変更して用いてもよい。 【0014】 図1は、この発明の一実施形態例に係る安全装置が適用された電動昇降式吊戸棚の縦断面図を、図2は同電動昇降式吊戸棚の電動駆動装置の概略的な構成を示す斜視説明図を、図3は同吊戸棚のアウターキャビネットの前面板を取り除いた状態の正面図を、図4は同アウターキャビネットの底面図を、図5は同アウターキャビネットの左側断面図を、図6は同アウターキャビネットの右側断面図を、図7は同吊戸棚のインナーキャビネットの正面図を、図8は同インナーキャビネットの平面図を、図9は同インナーキャビネットの右側断面図を、図10は同インナーキャビネットの作動制御回路図を、図11は上昇スイッチと下降スイッチのON/OFFによる作動例をそれぞれ示している。 【0015】 この実施形態例における電動式昇降吊戸棚は、図1に示すように、天井や壁等に固定されるアウターキャビネット1と、このアウターキャビネット1の底開口部から上下方向にスライド自在に収納されるインナーキャビネット20と、このインナーキャビネット20を昇降動させる電動式駆動装置40と、から構成されている。 【0016】 アウターキャビネット1は、その前面板10が上部ヒンジ(図示せず)を介して開閉自在に軸支されており、該前面開口部11の下部には、桟12が架設されており、該桟12の下面には、センサースイッチである公知のシートスイッチ13が配設固定されている。 【0017】 即ち、このシートスイッチ13は、図1に示すように、インナーキャビネット20に収納された収納物Bがインナーキャビネット20から飛び出した状態で収納され、この状態のままインナーキャビネット20が上昇したときに、該収納物Bがシートスイッチ13と接触することで、該インナーキャビネット20の上昇動を停止させ、或はこの後、インナーキャビネット20を下降させるように信号を電動式駆動装置40へと送るように構成され、また、該シートスイッチ13は、アウターキャビネット1の間口いっぱい(全幅)に亘って配置されるので、インナーキャビネットのどの位置に収納物が飛び出していても、これを確実に検知することができるので、収納物が落下する危険性を確実に防止することができる。 【0018】 また、アウターキャビネット1の奥行き方向の略中間部には、支持枠2が配設されており、該支持枠2は、アウターキャビネット1の両側部に配設された長尺状の一対の第1ガイドレール3及び第2ガイドレール4と、アウターキャビネット1の頂部に配設された長尺状のフレーム5とから構成されている。 【0019】 第1ガイドレール3及び第2ガイドレール4はそれぞれチャンネル形状をなしており、その上端部には平面視でコ字形の固定部6、7がそれぞれ一体に形成されている。 【0020】 第1ガイドレール3の固定部6には第1定滑車8が軸支されており、又第2ガイドレール4の固定部7には第2定滑車9が軸支されている。 【0021】 フレーム5は断面コ字形に形成されており、その長手方向の両端部が第1ガイドレール3の固定部6及び第2ガイドレール4の固定部7に嵌合されて図示しないボルト・ナット等の固定具によって固定されることにより、支持枠2が構成されている。 【0022】 なお、上述した第1ガイドレール3及び第2ガイドレール4は、インナーキャビネット20の昇降時に当該インナーキャビネット20が前後方向(奥行き方向)に振れたりがたついたりするのを抑制する機能を有している。 【0023】 一方、インナーキャビネット20の左側板部21の上縁中央には、略矩形平板状に形成された第1固定金具23が取り付けられている。この第1固定金具23の幅方向中間部は第1ガイドレール3側へ若干膨出されており、当該膨出部分に第1動滑車24及び第1ガイドローラ25が上下に離間してリベットR、Rで軸支されている。同様に、インナーキャビネット20の右側板部22の上縁中央にも、同様形状の第2固定金具26が取り付けられており、第2動滑車27及び第2ガイドローラ28が上下に離間してリベットR、Rで軸支されている。これらの第1動滑車24及び第1ガイドローラ25は第1ガイドレール3内に転動可能に挿嵌されており、又第2動滑車27及び第2ガイドローラ28は第2ガイドレール4内に転動可能に軸支されている。 【0024】 図2に示すように、上述した第1定滑車8及び第1動滑車24には、第1ワイヤケーブル41の中間部41Aが巻き掛けられている。第1ワイヤケーブル41の一端部41Bは、第1ガイドレール3の固定部6に係止されている。また、第1ワイヤケーブル41の他端部(図示せず)は、後述する巻取ドラム42の第1ワイヤケーブル係止溝(図示せず)に係止されている。同様に、上述した第2定滑車9及び第2定滑車9には、第2ワイヤケーブル43の中間部43Aが巻き掛けられている。第2ワイヤケーブル43の一端部43Bは、第2ガイドレール4の固定部7に係止されている。また、第2ワイヤケーブル43の他端部(図示省略)は、前記巻取ドラム42の第2ワイヤケーブル係止溝(図示せず)に係止されている。 【0025】 また、上述したフレーム5の長手方向の中間部には、方形プレート状の固定金具44を介して電動式駆動装置40が取り付けられている。 【0026】 電動式駆動装置40は、モータ45と、このモータ45と連結されかつ外部からの力では逆転しないように構成された減速機構部(図示せず)と、この減速機構部と連結され、かつ第1ワイヤケーブル41及び第2ワイヤケーブル43を巻き取り或るいは巻き戻す巻取ドラム部42とを含んで構成されている。 【0027】 このモータ45の作動機構は、特許文献1に示す機構と同様であるので、本明細書では、その詳細な説明をここでは省略する。 【0028】 また、上記インナーキャビネット20の前面側下部には、図1に示すように、上記電動式駆動装置40を上昇させるスイッチSW2と、下降させるスイッチSW1が配置されている。 【0029】 即ち、この実施形態例では、前記シートスイッチ13は、図10と図11に示すように、インナーキャビネット20の下降作動用スイッチSW1と電気回路上、並列に接続し、電動式駆動装置40の電気回路基板への入力信号は、上昇作動用スイッチSW2からの上昇信号と、下降作動用スイッチSW1又は上記シートスイッチ13からの下降信号の2系統で済むように構成されているため、誤作動を起こしにくく、また、電気回路を単純化して廉価に提供することができる。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】この発明の一実施形態例に係る安全装置が適用された電動昇降式吊戸棚の縦断面図である。 【図2】同電動昇降式吊戸棚の電動駆動装置の概略的な構成を示す斜視説明図である。 【図3】同吊戸棚のアウターキャビネットの前面板を取り除いた状他の正面図である。 【図4】同アウターキャビネットの底面図である。 【図5】同アウターキャビネットの左側断面図である。 【図6】同アウターキャビネットの右側断面図である。 【図7】同吊戸棚のインナーキャビネットの正面図である。 【図8】同インナーキャビネットの平面図である。 【図9】同インナーキャビネットの右側断面図である。 【図10】同インナーキャビネットの作動制御回路図である。 【図11】上昇スイッチと下降スイッチのON/OFFによる作動例を示す説明図である。 【符号の説明】 【0031】 B 収納物 1 アウターキャビネット 12 桟 13 センサースイッチ(シートスイッチ) 20 インナーキャビネット 40 電動式駆動装置 45 モータ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002222 【氏名又は名称】サンウエーブ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092602 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−5894(P2008−5894A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176609(P2006−176609) |
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