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【発明の名称】 照明付吊り戸棚
【発明者】 【氏名】浅間 俊夫

【要約】 【課題】照度が足りず調理作業をし難いときは、照明器具を手元に近付けて明るくし、容易に調理できるように配慮した照明付吊り戸棚を提供する。

【構成】左右側板81、82間に棚板7が架設された吊り戸棚であって、該棚板7の下面から仕切り板を垂設し、この垂下仕切り板6と左右いずれかの側板との間に形成され下方を開放した仕切空間4に照明取付板1を上下昇降自在に取り付け、該照明取付板1の下面11には照明器具2が取り付けられるとともに、該照明取付板1の上方は配線収納部12とされた照明付吊り戸棚A。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右側板間に棚板が架設された吊り戸棚であって、該棚板の下面から仕切り板を垂設し、この垂下仕切り板と左右いずれかの側板との間に形成され下方を開放した仕切空間に照明取付板を上下昇降自在に取り付け、該照明取付板の下面には照明器具が取り付けられるとともに、該照明取付板の上方は配線収納部とされた照明付吊り戸棚。
【請求項2】
上記仕切空間と反対側の側板の下端部と垂下仕切り板の下端部とを底板で連結して小物収納部を形成してなる請求項1に記載の照明付吊り戸棚。
【請求項3】
上記吊り戸棚自体が上下移動自在とされた請求項1に記載の照明付吊り戸棚。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、吊り戸棚に関する。さらに詳しくは、キッチンで用いられ、吊り戸棚の下方の調理スペースを照明する照明器具を内設する吊り戸棚の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、調理をし易いように手元を照明するための照明器具を備えた吊り戸棚は公知であり、例えば、本願図4の概略断面図に示すように、吊り戸棚をその背面が室内の壁面に沿い、かつ、上面が天井に沿うように取り付けるとともに、地板の下面に照明器具を備えた照明付吊り戸棚Cが知られている。また、下記特許文献1には、箱状の吊り戸棚の背面を壁面に沿わせて天井近くに取り付け、吊り戸棚の地板の下面側に照明器具を装着し、地板の上面側に棚板本体と垂直前面板部からなる断面逆L字型の棚板を配置し、この棚板と地板との間の空間を配線スペ−スとした照明付吊り戸棚が開示されている。
【特許文献1】特開平10−57166号公報(第1〜3頁、第1図、第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記した従来技術においては、照明器具への配線が外観上見えないようにデザイン性を向上させた照明付吊り戸棚が開示されている。しかしながら、いずれの技術においても照明器具は地板の下面に固定されているため、細かい調理をするときや、視覚の衰えた高齢者等が料理をつくるときは、地板とキッチンカウンター等のキッチンスペースとの間に距離があるため、照度が不足して作業をし難いという問題がある。
【0004】
本発明は、このような問題を解決して、照度が足りず調理作業をし難いときは、照明器具を手元に近付けて明るくし、容易に調理できるように配慮した照明付吊り戸棚を提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、左右側板間に棚板が架設された吊り戸棚であって、該棚板の下面から仕切り板を垂設し、この垂下仕切り板と左右いずれかの側板との間に形成され下方を開放した仕切空間に照明取付板を上下昇降自在に取り付け、該照明取付板の下面には照明器具が取り付けられるとともに、該照明取付板の上方は配線収納部とされた照明付吊り戸棚が提供される。
【0006】
上記照明取付板を昇降させるための方法としては公知の方法が用いられ、例えば、照明取付板の左右側面を垂下仕切り板と左右いずれかの側板とに摩擦圧接し、昇降自在に架設する方法、カウンターウエイトを用いて重量バランスにより昇降させる方法等をあげることができる。また、上記配線収納部の手前側には、収納された配線を目隠しするためのカバーを設けてもよい。好ましくは、照明取付板の昇降に連動するフレキシブルな構造を有するものが用いられる。
【0007】
請求項2に記載の照明付吊り戸棚は、請求項1に記載の発明に加えて、上記仕切空間と反対側の側板の下端部と垂下仕切り板の下端部とを底板で連結して小物収納部が形成される。
【0008】
請求項3に記載の照明付吊り戸棚は、請求項1に記載の発明に加えて、上記吊り戸棚自体が上下移動自在とされる。上下に移動する方法としてはとくに限定されず、例えば、照明付吊り戸棚の両側面をスライドレールによってスライド自在に支持する方法、バネ弾性を利用して跳ね上げ式に上下する方法等をあげることができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明にかかる照明付吊り戸棚は上記のとおりであり、左右側板間に棚板が架設された吊り戸棚の該棚板の下面から仕切り板を垂設し、この垂下仕切り板と左右いずれかの側板との間に形成され下方を開放した仕切空間に、下面に照明器具が取着された照明取付板が上下昇降自在に取り付けられているため、照明が足りず、暗いときは照明取付板を引き下ろし、照明器具を近付けて手元を照らせば、細かい調理を作業性よく行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の照明付吊り戸棚は上記のとおりであり、請求項1の照明付吊り戸棚の有する効果に加え、上記仕切空間と反対側の側板の下端部と垂下仕切り板の下端部とを底板で連結して小物収納部が形成されるため、調味料、香辛料等、小型調理器具等、種々の調理用の小物を収納することができる。
【0011】
請求項3に記載の照明付吊り戸棚は上記のとおりであり、請求項1の照明付吊り戸棚の有する効果に加え、上記吊り戸棚自体が上下移動自在とされているため、吊り戸棚自体を上下に移動して所望の高さとし、さらに、照明取付板を昇降させて最も手元を照らし易いように照明器具の位置を調整することができる。その結果、細かい調理をするときや、視覚の衰えた高齢者等が作業性よく、容易に調理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかる照明付吊り戸棚Aを示す正面図である。図1に示すように、上記照明付吊り戸棚Aは、箱形の形状をしており、左側板81と右側板82との間には棚板7が架設されている。この棚板7の下面の所定位置から下方に向けて仕切り板が垂設され、この垂下仕切り板6と右側板82との間に形成され、下方が開放した仕切空間4には、照明取付板1が上下昇降自在に架設されている。また、上記垂下仕切り板6と左側板81とはそれらの下端で底板5によって連結され、小物収納部Sを形成する。
【0013】
図1に示すように、上記仕切空間4に架設された照明取付板1の下面11には照明器具2が取り付けられ、照明取付板1の上方空間は配線3を収納する配線収納部12とされている。上記照明取付板1を昇降させる方法としては公知の方法、例えば、照明取付板1の左右側面をバネ等の圧縮手段を介して垂下仕切り板6と右側板82とに圧接し摩擦移動する方法、カウンターウエイトを用い、重量バランスを利用して昇降させる方法等が用いられる。図1において、照明が足りず、暗いときは照明取付板1を引き下ろし照明器具2を手元に引き寄せて照らせば、細かい調理作業を作業性よく行うことができる。また、視力の衰えた高齢者等が容易に料理をつくることができる。
【0014】
図2は本発明の第2実施形態にかかる照明付吊り戸棚Bを示す正面図である。図3は上記照明付吊り戸棚Bを壁面Wに沿わせて上下移動自在に取り付けた状態を示す側面図である。図2、図3に示されているように、本実施形態においては、照明付吊り戸棚B自体が壁面Wに固定されたスライドレール9に沿って上下移動自在とされている。また、図2に示すように、本実施形態においては配線収納部12に収納された配線3を目隠しするためのカバー121が取り付けられている。このカバー121は下端部が照明取付板1に結合され、照明取付板1の上下の動きに従って連動するフレキシブルな構造を有するもの、例えば、蛇腹構造のもの等を用いることができる。
【0015】
上記第2実施形態にかかる照明付吊り戸棚Bを使用するときは、照明付吊り戸棚B自体を上下にスライド移動して所望の高さとし、さらに、照明取付板1を昇降させて最も手元を照らし易いように照明器具2の位置を調整することができる。かくして、細かい調理をするときや、視覚の衰えた高齢者等が作業性よく、容易に調理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる照明付吊り戸棚を示す正面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる照明付吊り戸棚を示す正面図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる照明付吊り戸棚を示す側面図である。
【図4】公知の照明付吊り戸棚を示す概略側面図である。
【符号の説明】
【0017】
A 本発明の第1実施形態にかかる照明付吊り戸棚
B 本発明の第2実施形態にかかる照明付吊り戸棚
C 公知の照明付吊り戸棚
S 小物収納部
W 壁面
1 照明取付板
11 下面
12 配線収納部
121 カバー
2 照明器具
3 配線
4 仕切空間
5 底板
6 垂下仕切り板
7 棚板
81 左側板
82 右側板
9 スライドレール
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成18年6月26日(2006.6.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−494(P2008−494A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−174702(P2006−174702)