| 【発明の名称】 |
用毛供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 俊次
【氏名】三浦 英毅
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| 【要約】 |
【課題】用毛の流動の滞留をおこすことなく、また用毛の変形や整列の乱れをおこさずにスムースに用毛排出領域まで搬送し、用毛の取出し本数の安定を図ること。
【構成】相対する供給ガイド13が形成する供給通路14にて用毛を用毛排出領域にまで搬送し、加工機に供給する用毛供給装置であって、供給通路14の両側に配置した回転歯車G1の各歯面を供給通路14内に突出し、該回転歯車G1のトルクを0.02〜0.42N・mにし、該回転歯車G1の歯先円直径をD、相対する供給ガイド13に挟まれる供給通路14の幅をWとするとき、D/Wを1.41〜1.7にするもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 相対する供給ガイドが形成する供給通路にて用毛を用毛排出領域にまで搬送し、加工機に供給する用毛供給装置であって、 供給通路の両側に配置した、少なくとも一対の回転歯車の各歯面を供給通路内に突出し、 該回転歯車のトルクを0.02〜0.42N・mにし、 該回転歯車の歯先円直径をD、相対する供給ガイドに挟まれる供給通路の幅をWとするとき、D/Wを1.41〜1.7にする用毛供給装置。 【請求項2】 前記供給ガイドが形成する供給通路を用毛排出側にて閉鎖し、用毛排出領域を区画形成する閉鎖部を、曲面状にする請求項1に記載の用毛供給装置。 【請求項3】 前記回転歯車の正転と逆転が可能なように設定された請求項1又は2に記載の用毛搬送装置。 【請求項4】 前記供給ガイドと回転歯車が、フッ素系の素材から構成され、又はフッ素系の素材がその表面にコーティングされており、用毛の搬送方向に対して垂直方向に用毛を整列させる用毛整列機構が設けられる請求項1〜3のいずれかに記載の用毛搬送装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は歯ブラシ等を製造するための植毛機に用毛を供給するに好適な用毛供給装置に関する。 【背景技術】 【0002】 回転歯車を用いた用毛供給装置として、特許文献1に記載のものがある。即ち、特許文献1に記載の用毛供給装置は、用毛供給領域から供給される用毛を、供給ガイドに沿って搬送し、用毛排出領域から取り出して加工機に供給する用毛供給装置であって、上記供給ガイドによって形成される供給通路内に上記用毛と平行方向の溝を備えた回転歯車を突出させたものである。 【特許文献1】実公平7-22098 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 特許文献1に記載の用毛供給装置では、用毛を定尺で裁断した際に端部に発生する加工バリを伴なうような真直状用毛について、用毛を供給通路内で滞留を引きおこすことなく流動させる如くに搬送することに困難があり、特に供給通路の巾方向の中央で流動の滞留をおこし易い。また、真直状用毛でなく、端部に球状膨張部を形成した用毛については、用毛が供給通路内で変形したり、整列の乱れを生じ易い。これらは、用毛排出領域で、用毛の取り出し本数を不安定にすることを意味する。 【0004】 本発明の課題は、用毛の流動の滞留をおこすことなく、また用毛の変形や整列の乱れをおこさずにスムースに用毛排出領域まで搬送し、用毛の取り出し本数の安定を図ることにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 請求項1の発明は、相対する供給ガイドが形成する供給通路にて用毛を用毛排出領域にまで搬送し、加工機に供給する用毛供給装置であって、供給通路の両側に配置した、少なくとも一対の回転歯車の各歯面を突出し、該回転歯車のトルクを0.02〜0.42N・mにし、該回転歯車の歯先円直径をD、相対する供給ガイドに挟まれる供給通路の幅をWとするとき、D/Wを1.41〜1.7にするようにしたものである。 【0006】 回転歯車(以下、歯車という)を用いる用毛搬送の利点は次のように説明できる。用毛の端部にはその加工時にバリが発生するが、用毛の搬送中の流れに、そのバリに起因する塑性的な流動が発生し易い。塑性的な流動とは、用毛に加えられる搬送圧力がある値(降伏値)を越えたときに急激に用毛の流れが生じることである。用毛のかかる急激な流れを伴う断続的流動を最小限に抑えるためには、プッシャによる用毛搬送よりも、用毛の流れの細かい変化を制御できる歯車による用毛搬送が有利である。即ち、用毛排出領域付近に歯車を設置し、そのトルク、回転数、回転様式(正転、逆転)等を変えることにより用毛の送り量を微調整することができる。 【0007】 歯車を正逆回転させると、用毛の流れに降伏値を生じさせずに、用毛を継続的に流動させることが容易となる。用毛の流動中は、その流動を持続させるのにさほど搬送圧力を必要としない。用毛の流動が継続しているということは、用毛の流れに滞留が起らないということであり、用毛の搬送をスムースに行なうことができる。 【0008】 用毛の取り出し(ピッキング)について述べるならば、一般的には、「スリーブ」と「摺り切り」によるピッキングに分けることができる。摺り切りによる場合、用毛排出部の用毛に加える圧力は高めに設定することが好ましいが、用毛と平行な方向から取り出すスリーブによる場合、用毛排出部の用毛に加える圧力が高いと、用毛束の密度が高くなり過ぎて、スリーブ挿入時の抵抗が大きくピッキング自体ができなかったり、ピッキングはできるが、一定数の用毛の取り出しが達成できなくなる(ピッキングされる用毛数にばらつきが生じる)おそれがある。スリーブによる場合、用毛取り出し用のスリーブ装置が用いられるが、上記の圧力が高いことによる上述の問題点を解消させるには、ピッキング時に歯車の回転を停止させるとか歯車を逆転させることで、用毛排出部における用毛束の密度を下げ、常に一定数の用毛がスリーブに挿入されるようにすることができる。 【0009】 以上のように、歯車を用いることで、用毛の流れと密度を最適化し、長時間に亘って用毛のピッキングを支障なく行なうことが可能になる。即ち、歯車を用いることにより、用毛のスムースな搬送とピッキングを達成することが可能になる。 【0010】 歯車は、少なくとも一対(2個)の歯車(G1)を用毛排出領域に近くに設けることが必要であり、用毛排出領域から遠い他の一対(2個)の歯車(G2)を付加しても良い。対をなす歯車は、供給ガイドが直線状(即ち、用毛の流れが直進の場合)ならば、互いに供給通路を挟んで対向する位置に配するのが良い。供給ガイドが湾曲している場合は、対をなす歯車を供給通路を挟んで互い違いに配することもある。また、G1とG2の間隔が大きくなった場合は、用毛の密度を調整するために、これらの間に補助的な一対又はそれ以上の複数対の歯車(G3)を対向或いは互い違いに配することもできる。用毛供給装置における用毛の供給通路の長さLにより、G1とG2の間隔が大きいか否かが決まるので、その間隔がどの程度に大きくなったときにG3を設けたら良いかは一概には言えないが、G3を設けることを考慮する間隔としては100mm以上(歯車G1とG2の歯の頂点間の最小距離として)を挙げることができる。更に、歯車による用毛の搬送とピッキング地点(用毛排出部)での歯車による適切な用毛密度の実現を考慮すると、用毛排出領域に近い位置に配される一対の歯車G1と、用毛排出領域から遠い位置に配される一対の歯車G2の設置場所としては、前記の供給通路の長さLのL/2の更に1/2、即ちL/4の地点よりも用毛排出領域に近い場所に一対の歯車G1を設け、L/2とL/4との間に他の一対の歯車G2を設けることが好ましい(図5)。用毛のピッキング時に歯車の停止や逆転を行なう方が、正常なピッキングをより長時間継続することができる場合があり、歯車の正転と逆転ができるように設定するのが好ましい。 【0011】 ところで、ミス(ピッキング自体できない、或いはピッキングはできるがピッキングされる用毛数が一定しない、等)のないピッキング(正常なピッキング)を行なうためには、歯車のトルクが重要であることが判明した。それは、トルクが低すぎると用毛排出部に適切な圧力を与えることが困難になり、高すぎると用毛に前述の弾性変形が起こり、用毛密度を適切な値に設定することが困難になるためと考えられる。後述する実験結果によって裏付けられるように、全長に渡る直径が均一な真直状(ストレート)の用毛の場合には、歯車のトルクは0.02〜0.42N・mにすることが重要であり、0.02N・m以下だと用毛の流動開始時にその降伏値を越えることが困難である。また0.42N・m以上だと、用毛に加わる圧力が大きくなり用毛同士が弾性変形を起こし、用毛のスムースな流れを達成することが困難となる。 【0012】 用毛供給装置が2対の歯車(G1,G2)を設けるときには、少なくとも用毛排出領域に近い一対(2個)の歯車(G1)のトルクが0.02〜0.42N・mの範囲にあることが好ましく、2対の歯車(G1,G2)のトルクを、いずれも0.02〜0.42N・mの範囲に設定しても良い。用毛排出領域に近い一対(2個)の歯車(G1)のピッチ円直径と歯数は同一とし、それらのトルクも同一にした方が好ましい。また、用毛排出領域から遠い一対(2個)の歯車(G2)に関してもピッチ円直径と歯数は同一とし、それらのトルクも同一にした方が好ましい。更に、G1のトルクはG2のトルクよりも小さく設定し、そのトルク比(G2/G1)は3〜9が好ましい。歯車を回転させる駆動源として、サーボモータを選択することによりそれらのトルクを所望の範囲に設定することができる。歯車のモジュール(ピッチ円直径を歯数で除した値)についていえば、用毛排出領域に近い一対の歯車のモジュール(Mz1)は、用毛排出領域から遠い一対の歯車のモジュール(Mz2)よりも小さく設定し、その比(Mz2/Mz1)は1.1〜3.0が好ましい。 【0013】 相対する供給ガイドに挟まれる供給通路の巾方向における用毛の流動についても考慮する必要がある。歯車の径をD、供給通路の幅をWとするとき、Wに対してDが小さいときには、供給通路の供給ガイドに近い側の用毛の流れは良好であるが、供給通路の巾方向の中央側で用毛の流動に滞留を生じ易い。更に、Wに対してDが大きい場合には、歯車のトルクが直接用毛に影響し、ピッキング時の用毛に変形を生じ易く、用毛の整列の乱れや変形を生じ易い。後述する実施結果によって裏付けられるように、D/Wを1.41〜1.7とすることで、供給通路の巾方向における用毛の流動を良好にし、用毛の取り出し本数の安定を図ることができる。 【0014】 相対する供給ガイドが形成する供給通路を用毛排出側にて閉鎖し、用毛排出領域を区画形成する閉鎖部を、円弧状等の曲面状にすることにより、用毛排出領域に送り込まれる用毛を該用毛排出領域の隅等に滞留させることなく、それら用毛を閉鎖部の曲面の概ね中心部たる用毛ピッキング点に集めるように流動させるものとなり、用毛の取出し本数の安定を図ることができる。 【0015】 用毛を用毛供給領域に供給する手段に特に制限はない。用毛供給領域に用毛を、例えばグリッパや人手によって束にして載置すれば良い。その後、プッシャで用毛を押して用毛を搬送する。プッシャに換えて用毛供給排出領域付近に設けた歯車を回転させて用毛を搬送する方法もある。 【0016】 用毛供給装置では、搬送される用毛と接触する部分(供給ガイドや歯車)をフッ素系の素材(例えば、商品名:テフロン(登録商標)等)で形成するか、フッ素系の素材をコーティングするのが好ましい。これにより、用毛と上記の部分との摩擦力が低減し、用毛をより円滑に搬送できる。 【0017】 用毛供給装置では、搬送中の用毛の乱れを矯正し用毛を整列させる、特に垂直方向に飛び出した用毛を整列させる用毛整列機構を設けるのが好ましい。 【0018】 用毛は、歯車による移動の際に、供給ガイドが存在しない供給通路の上方向に飛び出そうとする傾向がある。そこで、かかる飛び出しを矯正する手段として、供給通路内にある用毛の上端部を上方向から押さえるような用毛整列機構が有効である。具体的には、供給通路の上面全体を覆う固定プレートを設けることが挙げられるが、かかる固定プレートは、搬送中の用毛の上端部と常に接触し、用毛との間に摩擦力を発生させて用毛の搬送速度を低下させるおそれがある。そこで、固定プレートよりも可動プレートが好ましい。即ち、用毛搬送の殆どの時間帯は、可動プレートは用毛の上端部から上方に離れており、用毛の飛び出しが認められ、それを矯正したいと思われる時間帯のみ、可動プレートが下方に移動して用毛の上端部に当接し、用毛の飛び出しを矯正する。 【0019】 スリーブによる用毛の取り出し後の用毛(スリーブに収容された用毛ではなく、用毛排出端部付近に残存している用毛の一部)は、スリーブ先端の壁面で下方に押されることにより、その下部に折れ曲りが生じ、用毛の姿勢が不安定になることもある。スリーブによる用毛の取り出し直後に、用毛排出領域付近で供給通路の下面を構成する可動プレートを若干下方に移動させ、続いて元に戻すように上方に移動させると、用毛の下部折れ曲りが矯正され易くなるので、かかる動作の用毛整列機構を設けても良い。 【実施例】 【0020】 用毛供給装置10は、図1〜図3に示す如く、架台11の金属板からなる基板12上に、左右で対をなす金属板からなる供給ガイド13、13(上下の供給ガイド13A、13B(図2、図3))を設け、左右の供給ガイド13、13の間に用毛供給通路14を形成している。基板12の上面と上供給ガイド13Aの上面とがなす長さを用毛1の長さに設定する。 【0021】 用毛供給装置10は、供給通路14の用毛供給領域にプッシャ15を設け、供給通路14の用毛排出領域に用毛排出部16を設ける。例えば直径約0.2mmの真直状用毛1を束にして手動で用毛供給領域に投入し、シリンダ装置15Aにより押動されるプッシャ15により用毛1を押圧し、用毛1を基板12上で左右の供給ガイド13、13に沿って搬送し、用毛排出部16に到達した用毛1をスリーブ装置20により取り出しピッキングし、用毛1を用毛加工機に供給可能にする。 【0022】 用毛供給装置10は、スリーブ装置20として、図7に示す如く、不図示のサーボモータにより上下動するスリーブ21を用いる。スリーブ21は用毛排出部16(用毛ピッキング点)に存在する用毛1の集合体に上方から差し込まれてそれらの用毛1を収容する。スリーブ21に収容した用毛1は押出しピン22により押出される。 【0023】 用毛供給装置10は、左右の供給ガイド13、13が形成する供給通路14を、用毛供給領域から用毛排出領域に向けて幅狭にし、用毛排出部16に到達する用毛1の用毛密度を適度に高める。 【0024】 用毛供給装置10は、左右の供給ガイド13、13が形成する供給通路14内に、基板12上にて直立する用毛1と平行方向の溝を備えた回転歯車G1、G2の歯面を突出する。供給ガイド13に沿って用毛排出領域に近い位置Aに、供給通路14を挟んで対向する一対の歯車G1を設け、用毛排出領域から遠い位置Bに、供給通路14を挟んで対向する他の一対の歯車G2を設ける。歯車G1の位置Aは、供給ガイド13(長さL)に沿って用毛排出部16と該用毛排出部16からL/4の地点との間に設置される。歯車G2の位置Bは、用毛排出部16からL/4の地点と該用毛排出部16からL/2との地点との間に設置される(図5)。歯車G1、G2は、図2、図3に示す如く、上下の供給ガイド13A、13Bの間の空隙部に配置され、それらの周方向の一部の歯面を供給通路14内に突出する。 【0025】 用毛供給装置10は、歯車G1、G2のそれぞれを駆動するサーボモータ17、18を有し、歯車G1、G2の回転によって用毛1を用毛排出領域に向けて搬送する。このとき、歯車G1、G2のトルクを、それらのサーボモータの制御により、0.02〜0.42N・mの範囲内に設定する。歯車G1のトルクを歯車G2のトルクより小さく設定し、そのトルク比(G2/G1)を3〜9の範囲内に設定する。歯車G1を構成する2個の歯車のトルクは同一とし、歯車G2を構成する2個の歯車のトルクも同一とする。 【0026】 用毛供給装置10は、歯車G1、G2の歯先円直径をD1、D2とし、歯車D1、D2の位置で、相対する供給ガイド13、13に挟まれる供給通路14幅をW1、W2とするとき(図5)、D1/W1を1.41〜1.7の範囲内に設定し、D2/W2も1.41〜1.7の範囲内に設定する。また、歯車G1、G2の歯先円直径の大小に密接に関係する、歯車G1、G2のピッチ円直径を、それらが設置される地点における供給ガイド13、13の幅によって適宜変更する。幅が大きくなれば、ピッチ円直径も大きくする。このとき、歯車G1のピッチ円直径を歯車G2のピッチ円直径よりも小さくし、そのモジュール比(Mz2/Mz1)を1.1〜3.0の範囲内に設定する。歯車G1を構成する2個の歯車のピッチ円直径とモジュールは同一とし、歯車G2を構成する2個の歯車のピッチ円直径とモジュールも同一とする。 【0027】 用毛供給装置10は、歯車G1、G2を正逆転可能にする。スリーブ装置20のスリーブ21を用毛排出部16の用毛1に差し込むときには歯車G1、G2の回転を停止し、用毛1を収容したスリーブ21が上方に移動開始するタイミングで、歯車G1、G2の正転と逆転を0.1秒程度のインターバルで数回くり返し、歯車G1、G2の逆転側でスリーブ21によるピッキング終了となるようにする。 【0028】 用毛供給装置10は、図4〜図6に示す如く、相対する供給ガイド13、13が形成する供給通路14を用毛排出側にて閉鎖する閉鎖プレート19を有する。閉鎖プレート19は、用毛排出領域を区画形成する閉鎖部19Aを曲面状にする。本実施例の閉鎖部19Aは円弧状をなし、好適には用毛排出部16のスリーブ21による用毛ピッキング点を中心とする円弧状をなす。 【0029】 用毛供給装置10は、図4に示す如く、供給ガイド13の概ね全長に渡り、上用毛整列機構を構成する上可動プレート31を有する。上可動プレート31は、シリンダ装置31Aにより、上供給ガイド13Aに対する上方待機位置と上供給ガイド13Aの上面に接する位置との間で上下動する。上可動プレート31はスリーブ装置20が用毛排出部16の用毛1をピッキング終了した直後に、待機位置から下降し、用毛1の上端部を上から押さえてその飛び出しを矯正する。 【0030】 用毛供給装置10は、図4に示す如く、基板12のうち、用毛排出部16に位置する部分を、下用毛整列機構になる下可動プレート32とする。下可動プレート32は、シリンダ装置32Aにより、基板12の通常の用毛搬送レベルとその下方位置との間で上下動する。下可動プレート32は用毛排出部16の用毛を収容したスリーブ装置20が上方に移動開始するタイミングで若干下降し、直後に元に戻るように上方移動し、用毛1の下部折れ曲がりを矯正する。 【0031】 用毛供給装置10において、基板12、供給ガイド13(13A、13B)、歯車G1、G2の表面は、テフロン(登録商標)コーティングされる。 【0032】 以下、用毛供給装置10により直径約0.2mmの真直状用毛1を搬送し、スリーブ装置20によりピッキングした具体例について説明する。 【0033】 表1〜表3の実施結果は、それぞれ歯車G1のモジュールを1.5、1.0、2.0とし、歯車G1のトルクを表中の値に変化し、かつ歯車G1の径Dと供給ガイド13、13に挟まれる供給通路14の幅Wの比D/Wを表中の値に変化したときの、ピッキングテストの良否を示す。各ピッキングテストは連続200回のピッキングを行なったものであり、1回のピッキングでスリーブ装置20によって取出される用毛本数は、およそ25本である。評価方法として、毎回のピッキングで取出された用毛本数を実測し、200回分の標準偏差を算出した。尚、ピッキング不可とは、連続200回のピッキングにおいて、1回でもピッキングできなかったり、ピッキング途中で用毛を落としたことを意味する。表1〜表3によれば、歯車G1のトルクを0.02〜0.42N・mにし、D/Wを1.41〜1.7にするとき、ピッキング可〜良好となることが認められる。 【0034】 【表1】
【0035】 【表2】
【0036】 【表3】
【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】図1は用毛供給装置を示す正面図である。 【図2】図2は図1の側面図である。 【図3】図3は図1のIII−III線に沿う矢視図である。 【図4】図4は用毛整列機構を示す側面図である。 【図5】図5は供給ガイドと供給通路を示す平面図である。 【図6】図6は図5のIV−IV線に沿う断面図である。 【図7】図7はスリーブ装置を示す模式図である。 【符号の説明】 【0038】 1 用毛 10 用毛供給装置 13 供給ガイド 14 供給通路 16 用毛排出部 19A 閉鎖部 31、32 可動プレート(用毛整列機構) G1、G2 歯車
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月9日(2006.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081385 【弁理士】 【氏名又は名称】塩川 修治
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| 【公開番号】 |
特開2008−36300(P2008−36300A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月21日(2008.2.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−217503(P2006−217503) |
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