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【発明の名称】 パーマネントウェーブ処理装置
【発明者】 【氏名】北村 良二

【氏名】高田 知明

【氏名】柴野 輝美

【氏名】矢島 敏城

【氏名】毛利 大輔

【氏名】桂 慎二

【要約】 【課題】ロッドの内周面と外周面から温風を吹き出させるようにしたロッドにあっては、ロッドの内側から吹き出される温風によって毛髪に付着している水分や薬剤が多い場合に、該水分や薬剤がロッドの周辺に飛び散って被施術者の衣服を汚したりすることがあり、また、薬剤の臭いが室内に充満して被施術者や施術者に不快感を与えるといった問題があった。

【構成】ハウジング3と、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードFと、前記ハウジング内に取付けられ空気を吸引すると共にヒーターHによって加熱した温風を前記ハウジングに形成された吹出口32を介して前記フード内に送風するブロワ1と、外気をファン24bによって吸引しフード内に導出する外気導入装置24と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドRと、該ロッドに接続され前記ブロワによる吸引力によって前記ロッド内を負圧状態とするチューブ4とから構成したパーマネントウェーブ処理装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、前記ハウジング内に取付けられ空気を吸引すると共にヒーターによって加熱した温風を前記ハウジングに形成された吹出口を介して前記フード内に送風するブロワと、外気をファンによって吸引しフード内に導出する外気導入装置と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、該ロッドに接続され前記ブロワによる吸引力によって前記ロッド内を負圧状態とするチューブとから構成したことを特徴とするパーマネントウェーブ処理装置。
【請求項2】
ハウジングと、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、前記ハウジング内に取付けられ空気を吸引すると共にヒーターによって加熱した温風を前記ハウジングに形成された吹出口を介して前記フード内に送風するブロワと、外気をファンによって吸引しフード内に導出する外気導入装置と、前記フード内に蒸気を供給する前記ハウジングの外部あるいは内部に設けられた蒸気発生装置と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、該ロッドに接続され前記ブロワによる吸引力によって前記ロッド内を負圧状態とするチューブとから構成したことを特徴とするパーマネントウェーブ処理装置。
【請求項3】
前記ブロワの吸引力によって吸引された空気から水分を取り除く汽水分離装置を前記ブロワと一体化したことを特徴とする請求項1または2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
【請求項4】
前記外気導入装置の前記フード内に導入する開口部は、前記ブロワよりの温風を前記フード内に送風する吹出口に開口されていることを特徴とする請求項1または2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
【請求項5】
前記ヒーターは、フード内に設けられた温度センサで制御されていることを特徴とする請求項1または2記載のパーマネントウェーブ処理装置。
【請求項6】
前記外気導入装置のファンは、前記温度センサがフード内の温度が前記一定温度を越えた時に駆動されるようにしたことを特徴とする請求項4記載のパーマネントウェーブ処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪のパーマネントウェーブ処理装置であって、毛髪の損傷を押え、その仕上がりのウェーブが長持ちし、かつ、安全性の高い施術が行えるパーマネントウェーブ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にパーマネントウェーブの処理は、次のような工程で行われている。その工程は、毛髪をロッドに巻き、還元剤を含むパーマネント第1剤を塗布した状態で毛髪を室温、若しくは加温して軟化膨潤させた後、毛髪に付着した還元剤を洗い流し、次に、酸化剤を含むパーマネント第2剤を塗布して毛髪内部の結合を酸化固定させ、その後にロッドを外して第2剤を洗い流し、毛髪を乾燥させるという工程である。
【0003】
しかし、この一般的なパーマ処理方法は、広く一般的に普及している技術であるが、処理した毛髪のウェーブは、乾燥させると大きくなる(ダレる)という欠点があり、また、そのウェーブを保持する期間も十分に満足いくものではなかった。
【0004】
そこで、近年、特開2005−402号公報に開示されているヒーターを取付けたロッドに電流を流して直接ロッドを加熱する加熱ロッドが開発され、この加熱ロッドを用いた新しいパーマ処理方法が提案されている。この新しいパーマ処理方法は、毛髪を第1剤処理で軟化膨潤させた後に、加熱するロッドに毛髪を巻き付け加熱させてウェーブを形成させるようにしている。また、毛髪を乾燥させる装置をパーマに応用する場合、従来から髪形をセットするための装置であるドライヤーを用いることが考えられる。
【0005】
この装置は特開2002−272529号公報に開示されている空気が流通可能なロッドに対して、該ロッドの内周面と外周面から温風を吹き出させて毛髪を乾燥させる技術や、さらに、特表平4−503915号公報に開示されている毛髪の一部を回転可能なスリットを有する1つの髪巻き円筒体に巻き付け、該円筒体を回転させながら温風を吹きつけながら円筒体内を負圧状態として毛髪を乾燥させる技術がある。
【特許文献1】特開2005−402号公報
【特許文献2】特開2002−272529号公報
【特許文献3】特表平4−503915号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記した特開2005−402号公報における加熱ロッドにあっては、ロッドに何十かに重なって巻かれている毛髪を乾燥させるためには、ロッドの温度を高く(100℃以上)に加熱できるようになっている。このような高温で毛髪を加熱した場合、毛髪に損傷を与える危険性がある。特に、毛髪全体において損傷度が高い毛先部分がロッドの内側に巻かれているため、毛先部分が直接ロッドの伝熱を受けるため、より毛髪損傷を進める危険性が高い。また、被施術者の頭部に加熱ロッドが接近しているため、被施術者の頭部も熱くなって不快感を与えるといった問題があった。
【0007】
また、特開2002−272529号公報におけるロッドの内周面と外周面から温風を吹き出させるようにしたロッドにあっては、ロッドの内側から吹き出される温風によって毛髪に付着している水分や薬剤が多い場合に、該水分や薬剤がロッドの周辺に飛び散って被施術者の衣服を汚したりすることがあり、また、薬剤の臭いが室内に充満して被施術者や施術者に不快感を与えるといった問題があった。
【0008】
さらに、特表平4−503915号公報における毛髪の一部を回転可能なスリットを有する1つの髪巻き円筒体に巻き付け、該円筒体を回転させながら温風を吹きつけながら円筒体内を負圧状態とするものにあっては、毛髪の一巻き毎にしか施術が行えないため、毛髪全体を乾燥するには相当な時間が掛かるといった問題があった。
【0009】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、多数のロッドが巻かれた毛髪に対してフード内を加温させた湿潤状態となし、かつ、ロッド内を負圧状態となすことでロッドに巻かれている毛髪を一度に乾燥することできるので、パーマ処理を短時間で施すことができると共に温風の供給と吸引とを1つのブロワで行えるようにしたので構造が簡単となり、また、前記加温された湿潤状態となす場合や、前記乾燥工程において前記フード内の温度が予め設定した温度より高くなった場合には外気を取り入れて前記予め設定した温度に保持できるので、パーマネントウェーブ処理を的確に行うことができると共に被施術者に不快感を与えることがないパーマネントウェーブ処理装置を提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のパーマネントウェーブ処理装置は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、ハウジングと、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、前記ハウジング内に取付けられ空気を吸引すると共にヒーターによって加熱した温風を前記ハウジングに形成された吹出口を介して前記フード内に送風するブロワと、外気をファンによって吸引しフード内に導出する外気導入装置と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、該ロッドに接続され前記ブロワによる吸引力によって前記ロッド内を負圧状態とするチューブとから構成したものである。
【0011】
請求項2の手段は、ハウジングと、該ハウジングに対して開閉自在に取付けられたフードと、前記ハウジング内に取付けられ空気を吸引すると共にヒーターによって加熱した温風を前記ハウジングに形成された吹出口を介して前記フード内に送風するブロワと、外気をファンによって吸引しフード内に導出する外気導入装置と、前記フード内に蒸気を供給する前記ハウジングの外部あるいは内部に設けられた蒸気発生装置と、被施術者の毛髪が巻き付けられ通気孔が形成された複数のロッドと、該ロッドに接続され前記ブロワによる吸引力によって前記ロッド内を負圧状態とするチューブとから構成したものである。
【0012】
請求項3の手段は、前記した請求項1または2において、前記ブロワの吸引力によって吸引された空気から水分を取り除く汽水分離装置を前記ブロワと一体化したことを特徴とする。
【0013】
請求項4の手段は、前記した請求項1または2において、前記外気導入装置の前記フード内に導入する開口部は、前記ブロワよりの温風を前記フード内に送風する吹出口に開口されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5の手段は、前記した請求項1または2において、前記ヒーターは、フード内に設けられた温度センサで制御されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6の手段は、前記した請求項4において、前記外気導入装置のファンは、前記温度センサがフード内の温度が前記一定温度を越えた時に駆動されるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は前記したように、被施術者の毛髪に多数の通気孔が形成されたロッドを巻き付けた状態においてブロワから温風をフード内に供給して毛髪を加温し、また、ロッドにチューブを接続してブロワによって吸引しながら毛髪を乾燥する工程において、フード内の温度が予め設定した温度より高くなった場合には、外気導入装置のファンを駆動して外気を取り入れて前記予め設定した温度に保持できるので、パーマネントウェーブ処理を的確に行うことができると共に被施術者に不快感を与えることがない。
【0017】
また、フード内に蒸気を供給して毛髪を加温することにより、毛髪に多くの水分を保持したまま(毛髪を乾燥せずに)毛髪の温度を上げることができる。これにより、毛髪内部の分子が動き易い状態でロッドによって変形されている形状に分子を十分に移動した後に乾燥処理を行うことにより、蒸気処理を行わない場合と比べ仕上がりにおいて、よりロッド径に対して忠実なウェーブを形成することが可能となる。
【0018】
さらに、ブロワの吸引力によって吸引された空気から水分を取り除く汽水分離装置を前記ブロワと一体化したことにより、小型化が図れるので処理装置の小型化が可能となり、かつ、ブロワ内に液体や異物が流れ込んでブロワに悪影響を与えることがない。
【0019】
また、外気導入装置の開口部を、前記ブロワよりの温風をフード内に供給する吹出口としたことにより、外気導入装置が停止状態であってもブロワからの温風が外気導入装置内に入り込むことがなく、従って、ブロワからの温風による外気導入装置のファンに悪影響を与えることがない。
【0020】
さらに、前記ブロワに組み込まれているヒーターはフード内に取付けられている温度センサよりの出力でオン・オフ制御が行われるので、予め設定された温度にフード内の温度を維持することができる。
【0021】
また、外気導入装置に組み込まれているファンはフード内に取付けられている温度センサよりの出力で制御が行われるので、何らかの原因でフード内温度が予め設定された温度より上昇した時に駆動され、外気をフード内に導入してフード内温度を低下させ、従って、パーマネントウェーブ処理を的確に行うことができると共に被施術者に不快感を与えることがない等の効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、フード内にブロワによって温風を供給し被施術者の毛髪に多数の通気孔が形成されたロッドを巻き付けると共に該ロッドにチューブを接続してブロワによって吸引し、かつ、フード内の温度が予め設定した温度より高くなった場合には外気導入装置によって外気を導入して所定の温度となるようにした。
【実施例1】
【0023】
以下、本発明のパーマネントウェーブ処理装置の実施例を図面と共に説明する。
本発明のパーマネントウェーブ処理装置は大きく分けて、ヒーターHによって加温した温風を排出すると共に毛髪が巻かれたロッドRから吸引した前記温風を吸引して再びヒーターHによって加温する循環式ブロワ1と、該ブロワ1によって吸引した温風と水分やパーマネントウェーブ用の薬液や異物を分離する汽水分離装置2と、外気を導入して前記ブロワ1よりの温風に混合して冷却する外気導入装置24とが収容されたハウジング3とからなる本体Aと、該ハウジング3の上部に取り外し可能で、かつ、2つに分離され開閉自在なフードFとから構成されている。なお、図1においてCは被施術者がパーマネントウェーブ処理を行う時に着座する椅子である。また、本体Aにはキャスター31が取付けられ移動自在となっている。
【0024】
次に、本体Aの詳細について説明するに、モータとファンとから構成されたブロワ1は、前記ハウジング3内の中央部に固定されており、ロッドR内を負圧状態とすることでロッドRに巻かれている毛髪を介してフードF内の温風を吸引して下部に配置されている汽水分離装置2に供給し、該汽水分離装置2によって薬液等の液体や異物が除去された空気を吸引し、吸引した空気を上方に取付けられているヒーターHに向かって排出し、該ヒーターHによって所定の温度に加熱された空気をハウジング3に形成された吹出口32からフードF内に戻す動作をするものである。
【0025】
また、前記汽水分離装置2からヒーターHを介して前記吹出口32に温風を吹き出すための管路における吹出口32に近い部分に吸引口24aに設けられ、かつ、該吸引口24aの近傍にファン24bが取付けられた外気導入装置24が一体的に取付けられている。また、外気導入装置24におけるフードF内に外気を供給す吹出口は前記吹出口32と同一となっている。そして、外気導入装置24は前記汽水分離装置2からの温風と一緒に(この場合における外気導入装置24のファン24bはフードF内に取付けられている温度センサ13bよりの出力で駆動する)、あるいは、ブロワ1から供給される温風とは関係なく外気のみをフードF内に供給する動作のみを行うことも可能である。なお、前記外気導入装置24によって外気を取り入れるための外気取り入れ口33が前記ハウジング3の側面に形成されている。
【0026】
汽水分離装置2は前記ブロワ1の真下に位置し、吸引した空気に渦流を発生させ下方に排出する渦流発生器21と、該渦流発生器21の下側に着脱自在に取付けられブロワ1からの汽水に含まれている薬液や異物を貯留するカップ22と、該カップ22内に抜き差し自在に収容され渦流内に含まれている薬液や異物をカップ22内に送り出すためのスリット23aを有する漏斗状の分離器23とから構成されている。なお、前記汽水分離装置2におけるカップ22はハウジング3の前方に開閉自在に取付けられた蓋33を開放して外に取り出すことで、カップ22内に滞留している流体を排出することができる。
【0027】
前記カップ22は前記渦流発生器21に対して着脱自在に取付けられているが、その構造は図4〜図6に示す構造となっている。すなわち、渦流発生器21にはカップ22の鍔部22bと係合される係合溝21aが形成され、また、渦流発生器21の前記係合溝21aが形成されている反対側にはロック爪21bが形成されている。一方、カップ22の鍔部22bには前記ロック爪21bが通過する開口孔22cが形成され、かつ、開口孔22cを通過したロック爪21bと係合されロック可能なハンドル22dが回動自在に取付けられている。カップ22は上方が円筒形状で、中間より下側における前記ハンドル22cの回動方向と同じ方向の面には段部22eが形成されている。また、前記ハウジング3の前記開口部には前記カップ22の段部22eの下面が載置される開口部側に向かって傾斜するガイドレール35が形成されている。なお、22fはカップ22の把手である。
【0028】
このように構成することで、カップ22を渦流発生器21に取付けるには、カップ22をハウジング3の開口部のガイドレール35にカップ22の段部22eを乗せた状態でスライドさせ奥側に差し込むと、カップ22の鍔部22bが渦流発生器21の係合溝21aに係合された状態で停止する。この状態において、カップ22の把手22fを押し上げると、ロック爪21bが鍔部22bに形成されている開口孔22c内に入り込み先端が開口孔22cを通過する。ここで、ハンドル22dを回動することでハンドル22dの上端とロック爪22bが係合されロック状態となる。
【0029】
前記ハウジング3の上面のフードFを取付ける斜面には前記吹出口32が取付けられ、この吹出口32の左右にはロッドR内を負圧状態とするチューブ4が引き出される引出し部材5が取付けられている。チューブ4の先端にはロッドRと脱着可能で、かつ、ロッドRに対して回動自在な取付具41が取付けられている。また、ロッドRには外周面に多数の空気流通孔R1が形成されているので、チューブ4を接続具41を介してロッドRに接続し、チューブ4内を負圧状態とするとロッドR内も負圧状態となり、従って、ロッドRに巻かれている毛髪の薬液等の流体はチューブ4内に吸引され、かつ、フードF内を加温状態とすることで毛髪も加温され乾燥時間を早めることが可能となる。
【0030】
前記チューブ4の引出し部材5は、チューブ4の径より大きな長孔51aが形成された固定台51と、チューブ4より僅かに大きな丸孔52aが形成され、かつ、固定台51に対してスライド可能な可動台52とより構成され、チューブ4を引出したり収納したりする場合には図6に示すように、可動台52の丸孔52aが固定台51の長孔51aの中心に位置するようにスライドすることで容易に行え、また、チューブ4を固定状態とする場合には図7に示すように、可動台52の丸孔52aが固定台51の長孔51aの中心より外れた位置となるようにスライドすることでチューブ4は摩擦抵抗によって固定状態となる。
【0031】
なお、引出し部材5の構造としては前記した実施例に限定されるものではなく、チューブ4の外周に対して密着したり、外周に対して隙間を作ることが可能な構造のものであれば全て含まれるものである。また、前記した固定台51はチューブ4が比較的密の状態で嵌挿されている基台53に固定されている。そして、この基台53には後述する吸引パイプ6の上端が気密の状態で嵌合されるように構成されている。また、ロッドRを装着しないチューブ4の接続具41には図示しないキャップを嵌合して吸引時にロッドRの吸引力が弱まらないようする必要がある。
【0032】
前記引出し部材5から垂れ下がっているチューブ4が収納される吸引パイプ6は、合成樹脂等の材料でパイプ状に形成されており、一端が前記した引出し部材の基台53に気密の状態で嵌合され、他端が前記した汽水分離装置2の渦流発生器21の相対抗する側面に気密の状態で嵌合されている。そして、吸引パイプ6はハウジング3の側面に沿って配置される。従って、ブロワ1を駆動すると渦流発生器21によって吸引パイプ6内は負圧状態となり、この負圧状態によりチューブ4内も負圧状態となり、ロッドR内は負圧となる。
【0033】
なお、気密状態で引出し部材5と渦流発生気21に嵌合されている吸引パイプ6を外すことで、吸引パイプ6はハウジング3から分離できるので、チューブ4を吸引パイプより抜き出すことが可能となり、チューブ4の洗浄を容易に行うことができる。
【0034】
次に、フードFの詳細を図11〜図14と共に説明する。
フードFは略円弧状に形成された第1フード7と第2フード8および該第1、第2フードの頂角部において回動、かつ、締め付け可能に締め付ける締付部材9と、第2フード8のみをロック可能とするロック部材10とから構成されている。そして、ハウジング3に対しては前記締付部材8とロック部材10を介してハウジング3の受け凹部34に嵌め込み、取り外し自在に取付けられている。なお、第1、第2フード7,8の形状は円弧状に限定されるものではなく、四角、六角形状等のような頭部を覆う形状であればどのような形状であってもよい。
【0035】
そして、ハウジング3の受け凹部34に取付けた状態において、第1フード7がハウジング3の上部開口縁部に密着状態で載置され、また、第2フード8の開口部には被施術者の額から襟部の頭部を覆う気密性の柔軟な覆い布8aが取り外し可能に取付けられている。なお、第1フード7に対して第2フード8を重ねる方向に回動した時に、第2フード8が容易に開く方向に移動しないように、第2フード8の第1フード7の内面に形成されている突条(図示せず)と係合される止めバネ8bが取付けられている。
【0036】
また、前記締付部材9は摘み91を回転することで第1フード7と第2フード8を所望の角度位置で(例えば、図14(b)に示す第2フード8を第2フード8側に重ね、着座している被施術者の後頭部側からチューブ4をロッドRに嵌合する作業が行い易い位置と、図14(c)に示す第2フード8を被施術者の顔側に位置させた状態において第1フード7を重ね、被施術者の前頭部側からチューブ4をロッドRに嵌合する作業が行い易い位置)で固定することが可能であり、また、ロック部材10は第1フード7に対して第2フード8を最大限に開いた状態(図1、図2)において、該第2フード8がロックされるようになっている。
【0037】
次に、締付部材9の構造について図11の断面図と共に説明する。
図11において、91は前記ハウジング3の受け凹部34に対して着脱自在に装着可能な装着部材にして、中央部には雌ネジ91aが形成されている。92は前記雌ネジ91aに螺合される雄ネジ92aが形成された円筒部92bが形成されたネジ部材にして、先端には指操作によって回し易いように凹凸面が形成された操作摘み92cが一体的に形成されている。そして、前記円筒部92bには第1、第2フード7,8の頂角部に形成された孔71,81が軸支されている。
【0038】
このように構成した締付部材9における装着部材91の雌ネジ91aに対してネジ部材92の雄ネジ92を緩めると、第1、第2フード7,8相互の間隔が広くなるので、両者は回動可能となり、また、締め付けると装着部材91とネジ部材92との間が狭くなるので、第1、第2フード7,8は固定状態となる。従って、第1フード7と第2フード8との重なり角度および図11に示すハウジング3に対する第1、第2フード7,8の回転角度を自由に設定することができる。
【0039】
次に、ロック部材10の構造について図12、図13と共に説明する。
図12、図13において、101は前記ハウジング3における前記締付部材9の装着部材91が装着される受け凹部34とは反対側に形成されている受け凹部34に着脱自在に装着可能な装着部材、102は該装着部材101内に摺動可能(図12において左右方向に摺動可能)に取付けられ、かつ、操作摘み102aが一体的に形成された操作部材にして、前記操作摘み102a内にはスプリング103が収納されている。また、操作部材102には第2フード8の内面に形成された楔状の係合突起8cが係合される凹状の係合部102bが形成されている。なお、前記係合突起8cは第2フード8を図1、図2の施術位置に回動した時に前記係合部102bに係合される位置に形成されている。
【0040】
104は前記装着部材101に取付けられたキャップにして、該キャップ104には前記第1、第2フード7,8の頂角部に形成された孔が回転自在に軸支される円筒部104aが形成されると共に前記操作摘み102aの先端が臨む摘み用孔104bが形成されている。そして、キャップ104の摘み用孔104bから露出している前記操作摘み102aをスプリング103のバネ力に抗して押すと、図13の如く第2フード8に形成されている係合突起8cが位置している場合には係合部102bに係合突起8cが係合され、従って、第2フード8はこの位置においてロック状態となって回動不能な状態となる。
【0041】
このように構成したロック部材10にあっては、パーマネントウェーブ処理を行える位置(図1、図2の状態)に第2フード8を回転する時には、操作摘み102aをスプリング103のバネ力に抗して押しながら行う。そして、第2フード8の係合突起8cが係合部102bに達した位置において操作摘み102aの押圧力を解除するとスプリング103のバネ力によって操作部材102は元の位置に戻って図13に示すように係合部102bに係合突起8cが係合され、これにより、第2フード8の回転は阻止される。このように施術状態において第2フード8がロックされ動くことがないので、施術中の被施術者に安心感を与えることができる。
【0042】
次に、前記したパーマネントウェーブ処理装置を使用して毛髪の処理を行うための制御装置について図15〜図17と共に説明する。
図15は前記処理装置におけるハウジング3の頂部傾斜面に取付けられた操作盤11の正面図、図16は該操作盤11の操作によって駆動する制御回路13、図17は該制御回路13の動作を説明するためのフローチャートである。
【0043】
先ず、操作盤11について説明するに、全体が円盤状に形成され外周にリング状の操作部112が形成され、該操作部112の内側に表示部111が形成されている。そして、表示部111には施術時間を数字で表示する時間表示部111aと、施術温度を発光ダイオードの切換えで表示する温度レベル表示部111bと、被施術者の毛髪に巻き付けるロッドRの本数を発光ダイオードの切換えで表示するロッド数表示部111cと、被施術者の毛髪の量と毛髪のダメージとによって1〜9のレベル(枡目状の表示部分の発光ダイオードが点灯)で表示を行うモード表示部111dとから構成されている。
【0044】
なお、前記温度レベル表示部111bにおける発光ダイオードは、青色発光ダイオード点灯のヒーター制御オフと、45℃〜55℃の温度表示を低い温度から順次青色1個、黄色2個、橙色2個、赤色2個の計7個が直線状に配置され、温度が高くなるにしたがって順次追加点灯されるようになっている。また、ロッド数表示部111cにおける発光ダイオードは、例えば、1〜9本を使用した場合に黄色発光ダイオード2個が点灯され、10〜17本を使用した場合に橙色発光ダイオード2個が点灯され、18〜26本を使用した場合に赤色発光ダイオード2個が点灯されされるようになっている。なお、前記した説明ではロッド数を3段階で表示する場合について説明したが3段階に限定されるものではなく、また、各段階毎におけるロッド数も前記数に限定されるものではない。
【0045】
次に、前記表示部111a〜111dの外周に配置されたスイッチ112a〜112hについて説明する。
112aは時間補正用(後述する制御回路13によって設定された施術時間を施術者等が経験則から訂正する)のスイッチにして、上向きの矢印が時間増加用スイッチ、下向きの矢印が時間減少用スイッチである。112bは前記した時間補正と同じく施術者が操作する温度補正のスイッチにして、上向きの矢印が温度上昇用スイッチ、下向きの矢印が温度低下用スイッチである。
【0046】
112cは施術者の毛髪を巻き付けるロッドRの本数を設定するためのロッド数設定スイッチにして、上向きの矢印が毛髪を巻いたロッド本数が多い場合に操作する多本数用スイッチ、下向きの矢印がロッド本数が少ない場合に操作する小本数用スイッチである。112dはロッドに巻き付けた毛髪の量を3段階(少ない、普通、多い)で操作するための毛髪量設定スイッチ、112eは毛髪のダメージレベルを3段階(良い、普通、悪い)で操作するためのダメージ設定スイッチにして、前記毛髪量設定スイッチ112dとの操作回数で後述する制御回路13のROMに記憶されている1〜9のレベルが自動的に設定される。
【0047】
112fは後述する制御回路13によって時間、温度およびレベルが自動設定された後に操作し、また、動作中におい操作すると停止するスタートスイッチ、112gはオン操作している時のみ風がフード内に送風すると共にロッド内を負圧状態とし、ロッドRとチューブとを接続状態が完全な状態であるか、また、ロッドRと接続していないチューブが開放状態となっていないかを音やブロワ1の電流を検出して確認するためのテスト用スイッチ、112hは作動音(送風を行いながら吸引を行った時に発生する音)を小さくするために出力を低下させる消音スイッチである。
【0048】
次に、図16の制御回路13について説明する。なお、前記した操作盤11の説明で使用した符号と同じ符号は同一部分を示し説明は省略する。
13aは回路全体の動作を行うためのCPU、13bはフード内の所望個所に設置され、フード内の温度を検出するフード内温度検出用の温度センサ、13cは温風を供給すると共に吸引を行うためのモータに過負荷が加わったことを検出し、および、本体に組み込まれた傾斜センサが動作して本体が転倒するような状態となった時やヒーターが異常温度となった時に電源をオフにするための安全スイッチである。
【0049】
13dは前記ロッド数設定スイッチ12c、毛髪量設定スイッチ12dおよびダメージ設定スイッチ12eを操作し入力することで、施術時間を何分にするかおよび施術温度を何度にするかのデータが記憶されたROM、13eは施術者が希望に応じて各種の設定を行ったことを記憶するRAM、13fはヒーターの温度制御を行う、例えば、ヒーターへの通電をオン・オフ制御するためのリレー等のヒーター制御部、13gは前記ROM13dによって設定された時間をスタートスイッチ12fをオンしてから減算しするタイマー、13hは送風手段のオン・オフ制御や送風量の制御を行うためのブロア制御部、13iは前記表示部111の点灯制御を行う制御部である。そして、これらのスイッチや制御部は前記CPU13aに対して入出力バスを介して接続されている。
【0050】
次に、前記した制御回路12の動作を図17のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、毛髪にロッドRを巻き付け、該巻き付けた毛髪に対して還元剤を含むパーマネント第1剤を塗布し、所定時間を放置して毛髪を膨潤軟化させる。毛髪が膨潤軟化した状態において毛髪に付着しているパーマネント第1剤を洗い流し、洗い流した毛髪をタオルで拭く。その後、本発明のパーマネントウェーブ処理装置のフードFを開放した状態において処理装置の前に着座させ、ロッドRに取付具41を嵌合してロッドRにチューブ4を接続する。また、ロッドRが接続されていない取付具41には封止部材を嵌合して空気漏れを防止した後、開放されているフードFを閉じて被施術者の頭部を覆うと共に顔面側を覆い布8aで密閉状態とする。なお、前記した説明にあっては、ロッドRにチューブ4を接続した場合について説明したが、チューブ4は必ずしもロッドRに接続しなくともよい。この場合、チューブ4にロッドRが接続されていない取付具41には封止部材を嵌合する。
【0051】
この状態において、図示しない主電源のスイッチをオン(ステップS1)にすると制御回路13は駆動状態となる。そして、毛髪に巻き付けたロッドRの本数をロッド数設定スイッチ112cを操作して入力する(ステップS2)。次いで、毛髪のダメージ状態をダメージ設定スイッチ112eを操作して入力し(ステップS3)、さらに、ロッドに巻き付けた毛髪の量が多いか否かを判断して毛髪量設定スイッチ112dを操作して入力する(ステップS4)。
【0052】
上記3つの設定が終了すると、毛髪の処理時間、毛髪への雰囲気温度とブロアの出力強度のモードがROM13dに記憶されているデータから拾いだされ時間と温度が決定され(ステップS5)、時間表示部111aと温度レベル表示部111bに表示される。この状態においてCPU13aはスタートスイッチ112fが操作されたか否かを監視し(ステップS6)、操作されたと判断するとタイマの減算が開始され(ステップS7)、かつ、ブロア1が弱駆動力で駆動を開始し温風の送風が開始される(ステップS8)。この送風が開始されるとチューブ4を介して吸引が行われるが、ブロア1が弱駆動力で駆動されているので、ロッドRに巻かれている毛髪は温かい湿潤状態(温かい濡れた状態)で保持される。
【0053】
また、前記ステップS8のブロア駆動と同時にフードF内に設置された温度センサ12bがフードF内の温度を検出するが、スタートスイッチ112fをオンした時のフード内の温度は室内温度となっており低いため、ヒーター制御13fが開始される(ステップS9)。そして、ヒーター制御が開始されフードF内が予め設定した温度(ROMによって決定された温度)となるように制御が開始される(ステップS10)。この送風が開始されるとチューブ4を介して吸引が行われるが、ブロア1が弱駆動力で駆動されているので、ロッドRに巻かれている毛髪は濡れた状態で保持される。
【0054】
この制御状態において何らかの原因によってフードF内の温度が前記設定した温度以上になったか否かを温度センサ13bよりの出力によって監視し(ステップS11)、設定した温度以上であると判断するとファン24bを駆動(ステップS12)して外気を取り込んで送風口32より送風することで、ヒーターHを介して送風される温風が混合され予め設定した温度となるように制御する。
【0055】
前記した温度管理を行いながらCPU13aは前記設定された第1の時間に達したか否かを監視し(ステップS13)、設定時間に達していないと判断するとステップS10に戻って前記した制御を行い、また、設定時間に達したと判断すると一旦ブロワ1の駆動を停止する(ステップS14)。この停止状態において、施術者がフードFを上げて毛髪の状態を見る作業を行ったり、前記したロッドRにチューブ4を接続していない場合には、チューブ4をロッドRに接続する作業を行う。
【0056】
前記した作業が終了したなら、施術者がスタートスイッチ112fをオン(ステップS15)にすると、タイマーが始動(ステップS16)すると共にブロア1が強駆動力で駆動を開始され(ステップS17)、かつ、ヒーターHの制御が開始される(ステップS18)。この状態にあっては、ブロワ1は強駆動力によって駆動していることにより、送風量も吸引力も強いので毛髪を通過する温風量が多く、従って、毛髪の乾燥が迅速に行われることとなる。また、前記乾燥状態においてフードF内の温度監視が行われ(ステップS19)、この監視において予め設定した温度以上であるか否かを監視し(ステップS20)、設定以上であると判断するとファン24bを駆動(ステップS21)して外気を取り込んで送風口32より送風することで、ヒーターHを介して送風される温風を混合され予め設定した温度となるように制御する。
【0057】
次いで、第2のタイマー時間に達したか否かの監視が行われ(ステップS22)、設定時間に達していないと判断するとステップS16に戻って前記した制御を行い、第2のタイマー時間に達したと判断すると、スタンバイの状態となり(ステップS23)、ステップS2に戻って、次の被施術者のパーマネントウェーブ処理の開始待ち状態となる。なお、前記した説明にあっては、第1のタイマー時間が経過すると弱駆動力によるブロワ1の駆動が停止した後、人的にスタートスイッチ112fをオンして次の工程に以降するようにしたが、ブロワ1の停止後に予め設定した時間(施術者が前記した作業が終了するであろう時間)の後に自動的にブロワ1が強駆動力で駆動するようにしてもよい。
【0058】
次に、前記したフローチャートの作業が終了し毛髪の乾燥が終了したなら、その後に乾燥した毛髪に対して酸化剤を含むパーマネント第2剤を塗布して一定時間放置する。これにより、ジスルフィド結合が再結合されて乾燥状態での形状が記憶される。なお、第2剤を塗布した後はブロワ1およびファン24bの動作は停止させたままとする。この時、ロッドRからチューブ4を外すか否かは自由である。また、前記したステップS8において、ロッドRにチューブ4を接続しない状態で弱い温風を毛髪に当てて、所要時間経過した後にチューブ4を接続して、その後にブロワ1を強駆動力で駆動して乾燥させてもよい。
【0059】
なお、前記した実施例はロッドの本数、毛髪の量、毛髪のダメージ状態の3つの条件を入力することによりタイマー、温度、ブロワ出力が自動設定される場合について説明したが、被施術者が経験則等から前記3つの条件の内、1つまたは2の条件を入力することで前記タイマー、温度、ブロワ出力を決定したいような場合には、1つまたは2つの条件を入力した後に、図示しない決定スイッチを操作することで施術の開始が行われるようにしてもよい。この場合には、ROM13dには各入力条件でタイマー、温度、ブロワ出力を決定するためのソフトを作成する必要がある。
【0060】
次に、前記した本発明のパーマネントウェーブ処理装置を使用してパーマネントウェーブ処理を行う作業工程について説明する。
先ず、毛髪にロッドRを巻き付け、巻き付けられた毛髪にパーマネントウェーブ用の還元剤である第1液を塗布し、十分に薬剤と毛髪が反応するまで放置した後に薬剤を洗い流す。それから、本発明のパーマネントウェーブ処理装置を被施術者の頭髪にセットする。この時、図14の(a)に示すフードFの第1フード7に対して第2フード8が重なった状態の導入状態となっている。
【0061】
被施術者が着座したなら、図11(b)に示すように第2フード8を被施術者の頭部を覆う位置まで回動し、かつ、第1フード7を第2フード8側に重ねた状態となし締付部材9でロックして固定する。この状態においてチューブ4を引出し部材5より引き出して毛髪が巻かれているロッドRに接続する。なお、ロッドRが接続されていないチューブ4には取付具41に対してキャップを嵌合して空気の吸引が行えないようにする。また、図11(b)に示す第1、第2フード7,8の状態では被施術者の前頭部の毛髪に巻かれているロッドRへのチューブ4の接続が困難な場合には、フードFをハウジング3から外して接続作業を行ってもよい。
【0062】
そして、毛髪が巻かれているロッドRに対するチューブ4の接続が終了したなら、図1、図2に示すように第1、第2フード7,8を広げた状態として被施術者の頭部全体を覆う。この状態において第2フード8の止めバネ8bによって第1、第2フード7,8はロック状態となる。さらに、頭部と第2フード8の開口部との間に隙間が発生するので、被施術者の額部から首後ろ部に対して覆い布8aで覆って外部と隔離した状態とする。
【0063】
次に、スタートスイッチ112fを操作して制御回路13をオンの状態となし、かつ、操作盤11のロッド数設定スイッチ12c、毛髪量設定スイッチ12dおよびダメージ設定スイッチ12eを操作することで、前記した制御回路13の動作によって処理時間と処理温度とが設定され、ブロワ1が設定された少ない風量の温風によってフードF内は一定の温度となるように制御される。この状態において、チューブ4内が負圧となるが風量が少ないことで毛髪を介して吸引される風量が少ないため、毛髪は濡れた状態で一定時間温められる。そして、前記一定時間経過するとブロワ1は停止するので、この状態において施術者は被施術者の毛髪の状態を見たりする作業を行った後に、ブロワ1を強駆動力にして駆動を開始する。
【0064】
ブロワ1の風量が強くなることでロッドR内を通過する温風の量が多くなるので、ロッドRに巻かれている毛髪の乾燥は速やかに行われる。また、吸引された温風内に含まれる薬液や異物を汽水分離装置2によって空気分離し、温風のみがブロワ1によって吸引されると共にヒーターHを介してフードF内に供給される。なお、この時、フードF内の温度が設定値を越えた温度を温度センサ13bが検出すると、CPU13aはファン24bを駆動して外気を取り込み温度の上昇を抑える。
【0065】
そして、前記乾燥工程が終了したなら乾燥した毛髪に対して酸化剤を含むパーマネント第2液を塗布し、室温にて放置し、毛髪の内部結合を再結合することで乾燥状態での形状を記憶させる。そして、毛髪の酸化が終了したなら毛髪を洗髪し、乾燥させてスタイリングを行うことで作業は終了する。
【実施例2】
【0066】
前記した実施例では、ロッドRが巻かれた毛髪に対して温風を供給し、吸引することで毛髪を乾燥させて、の処理を行う場合について説明したが、蒸気を当てて毛髪に多くの水分を保持したまま(毛髪を乾燥させずに)毛髪の温度を上げてから、乾燥させることにより、より効率の高いパーマネントウェーブ処理が行える。
【0067】
そこで、第2の実施例は前記した第1の実施例に加え毛髪に蒸気を与えるための蒸気発生装置を一体的に組み込んだものであって、図18〜図20と共に説明する。なお、第1の実施例と同一符号は同一部分を示し説明は省略する。
14はハウジング3の側面に取付けられた公知の蒸気発生装置にして、タンク内の水をヒーターや超音波等によって加熱し蒸気を発生させ蒸気管14aを介してフードF内に供給する構造のものである。
【0068】
前記蒸気発生装置4よりの蒸気を導出する蒸気管14aには水密状態で回転管14bが接続され、この回転管14bの先端はハウジング3の上部における前記吹出口32の上方に達しており、該回転管14bの先端には蒸気吹出管14cが吹出口32の上方において平行な状態で位置している。なお、14dは蒸気吹出孔である。
【0069】
この蒸気発生装置14を組み込んだパーマネントウェーブ処理装置を利用してパーマネントウェーブ処理を行う作業工程について説明する。
前記した蒸気発生装置14が組み込まれていないパーマネントウェーブ処理装置によるパーマネントウェーブ処理と異なる点は、毛髪に第1液が塗布されている状態においてフードF内を温風による加温状態に変えて蒸気発生装置14より蒸気をフードF内に供給して湿度と温度が高い状態とし、毛髪を加温することが可能となる。また、ブロワ1の駆動と組み合わせて、ゆっくりと蒸気を吸引してロッドRに巻かれている毛髪と第1薬液を十分に反応させることも可能となる。
【0070】
前記に示している乾燥の処理工程において、乾燥処理の前に蒸気で加温することにより、毛髪に含まれている水分が多い状態で毛髪の温度を上げることが可能となり、毛髪内部の分子が動き易い状態でロッドRによって変形されている形状に分子が十分に移動した後に、温風の供給と吸引による乾燥を行うことにより、仕上がりにおいてよりロッド径に対して忠実なウェーブの形成が可能となる。蒸気による加温後の処理は、蒸気の供給を停止し、その後の工程は前記した第1の実施例と同様にロッドRが巻かれた毛髪に対して温風を供給し、吸引することで毛髪を乾燥させる工程であるので、詳細な説明は省略する。
【0071】
この実施例においても、フードF内お温度が設定値を越えた温度を温度センサ13bが検出すると、CPU13aはファン24bを駆動して外気を取り込み温度の上昇を抑えることができることは勿論のことである。
【0072】
なお、第2の実施例では蒸気発生装置14をハウジング3の外部に取付けたもので示したが、該蒸気発生装置14はハウジング3内に組み込み、かつ、蒸気をフードF内に供給することが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明のパーマネントウェーブ処理装置の側面図である。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】要部の背面図である。
【図4】汽水分離装置におけるハウジング内に取付けられている渦流発生器にカップを装着した状態の正面図である。
【図5】同上の断面図である。
【図6】カップを渦流発生器から外す途中の状態を示す断面図である。
【図7】図1の一部を断面した側面図である。
【図8】フードを開放した実施例の斜視図である。
【図9】チューブの引出しが可能な状態を示した引出し部材の断面図である。
【図10】同上のチューブの引出しが不能な状態を示した引出し部材の断面図である。
【図11】第1、第2フードを一体化するための締付部材の断面図である。
【図12】第2フードをロックするためのロック部材の断面図である。
【図13】同上のA−A線断面図である。
【図14】第1、第2フードの開閉状態を示す側面図であり、(a)は導入時の状態を示し、(b)は後頭部のロッドとチューブとを接続する時の状態を示し、(c)は前頭部のロッドとチューブとを接続する時の状態を示す。
【図15】操作盤の正面図である。
【図16】制御回路の回路ブロック図である。
【図17】同上の制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図18】同上のフローチャートの続きを示すフローチャートである。
【図19】第2実施例の側面図である。
【図20】同上の要部を示す背面図である。
【図21】蒸気をフード内に噴出する部分の正面図である。
【符号の説明】
【0074】
1 ブロワ
2 汽水分離装置
24 外気導入装置
24b ファン
3 ハウジング
4 チューブ
5 引出し部材
6 吸引パイプ
F フード
H ヒーター
R ロッド
【出願人】 【識別番号】000108672
【氏名又は名称】タカラベルモント株式会社
【出願日】 平成18年9月11日(2006.9.11)
【代理人】 【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三

【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一

【識別番号】100061642
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 武通

【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介


【公開番号】 特開2008−61971(P2008−61971A)
【公開日】 平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願番号】 特願2006−246161(P2006−246161)