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【発明の名称】 頭部・顔部洗浄装置
【発明者】 【氏名】武田 修宏

【氏名】伊藤 和正

【氏名】田中 幹人

【氏名】横井 淑子

【要約】 【課題】簡単な構成で洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ること。

【構成】給水管1101を介して液体を供給するポンプシステム1103と、給水管1101に接続され、ポンプシステム1103から供給された液体を出水するシャワーヘッド1104と、を備えた頭部・顔部洗浄装置において、シャワーヘッド1104の出水口から出水する液体の水圧が3〜7kg/cm2 の範囲となるようにポンプシステム1103を制御する駆動制御部1102を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送液路を介して液体を供給する液体供給手段と、前記送液路に接続され、前記液体供給手段から供給された液体を出水する液体出水手段と、を備えた頭部・顔部洗浄装置において、
前記液体出水手段の出水口から出水する液体の水圧が3〜7kg/cm2 の範囲となるように前記液体供給手段を制御する液体供給制御手段を備えたことを特徴とする頭部・顔部洗浄装置。
【請求項2】
前記液体供給手段は、前記送液路を介して前記液体を間欠的に供給することを特徴とする請求項1に記載の頭部・顔部洗浄装置。
【請求項3】
前記液体供給制御手段は、前記液体を間欠的に供給するための基準となる間欠パルス数が1600〜2000回/分の範囲となるように前記液体供給手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の頭部・顔部洗浄装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は頭部・顔部洗浄装置に関し、より詳細には、洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図った頭部・顔部洗浄装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の頭部洗浄装置の一例を示すものとして、特許文献1があり、その概略構成を図13に示す。この頭部洗浄器は、1〜2リットル位の洗浄液を中流可能な洗浄液貯留タンク1301,洗浄液貯留タンク1301に供給パイプ1302を介して接続されたモータ1303aおよび加圧部1303bからなる送液ポンプ1303,および洗浄液を加温するための加温部1304を有した本体1300と、送液ポンプ1303に接続された送液パイプ1305の自由端に接続され、送液ポンプ1303から供給された洗浄液を噴出するノズル体1306と、から構成されている。なお、ノズル体1306の周囲は、水抜き用のスリット1307が設けられたカバー1308で覆われている。
【0003】
図13に示した頭部洗浄器においては、ノズル体1306のカバー1308の開放端部を頭部に押し当て、ノズル体1306から洗浄液を噴出させることによって頭部を洗うことができる。そして、この頭部洗浄器によれば、ノズル体1306の周囲をカバー1308で覆っているため、ノズル体1306から頭部に吹き付けられた洗浄液が飛び散ることを防止することができるという効果を得ることができる。また、カバー1308の開口縁にはスリット1307が設けられているため、カバー1308の内側に多量の洗浄液がたまってしまうということを防止することができるという効果を得ることができる。
【0004】
また、図13に示すことは省略するが、この頭部洗浄器においては、通過する洗浄液の圧力によって回転し、ノズル体1306のノズル穴への洗浄液の流れ、即ち洗浄液の噴出圧を自動的に変化させる回転体をノズル体1306の内部に設けることができる。
【0005】
上記のような回転体をノズル体1306中に設けた場合には、洗浄液の噴出圧を変化させることができるため、頭部で感じる刺激が変化し、使用者を心地よくさせることができるという効果を得ることができる。
【0006】
【特許文献1】特開平7−255523号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記に示されるような従来の技術にあっては、ノズル体1306をカバー1308で覆うことにより、頭部に当たった洗浄液が外部に飛び散らないようにすることができる反面、洗浄液の飛び散り防止という効果を得るためにはカバー1308の開口端部を頭部に当てて洗浄を行わなければならないため、カバー1308によって毛髪を押さえつけた状態で洗浄を行うことになって、頭皮に直接洗浄液が当たらないという問題点があった。したがって、上記頭部洗浄器においては、十分な洗浄効果を得ることができなかった。加えて、カバー1308を頭部に当てて使用するため、使用感が悪く、衛生上問題となる場合もあった。
【0008】
また、特許文献1において、回転体がノズル穴の前で洗浄液の圧力を受けて回転し、洗浄液の噴出圧を変化させるものであるため、この回転体の回転のために全体の噴出圧をロスしてしまうという問題点があった。
【0009】
さらに、特許文献1において、ノズル体1306にカバー1308や回転体を設けることにしているため、ノズル体1306が大型化し、その重量も増加することから、使い勝手が悪いという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単な構成で洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、送液路を介して液体を供給する液体供給手段と、前記送液路に接続され、前記液体供給手段から供給された液体を出水する液体出水手段と、を備えた頭部・顔部洗浄装置において、前記液体出水手段の出水口から出水する液体の水圧が3〜7kg/cm2 の範囲となるように前記液体供給手段を制御する液体供給制御手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、前記液体供給手段は、前記送液路を介して前記液体を間欠的に供給することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3にかかる発明は、前記液体供給制御手段は、前記液体を間欠的に供給するための基準となる間欠パルス数が1600〜2000回/分の範囲となるように前記液体供給手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明(請求項1)にかかる頭部・顔部洗浄装置は、送液路を介して液体を供給する液体供給手段と、送液路に接続され、液体供給手段から供給された液体を出水する液体出水手段と、を備えた頭部・顔部洗浄装置において、液体出水手段の出水口から出水する液体の水圧が3〜7kg/cm2 の範囲となるように液体供給手段を制御する液体供給制御手段を備えたため、洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0015】
また、本発明(請求項2)にかかる頭部・顔部洗浄装置は、請求項1に記載の頭部・顔部洗浄装置において、液体供給手段が、送液路を介して液体を間欠的に供給するため、洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0016】
また、本発明(請求項3)にかかる頭部・顔部洗浄装置は、請求項2に記載の頭部・顔部洗浄装置において、液体供給制御手段が、液体を間欠的に供給するための基準となる間欠パルス数が1600〜2000回/分の範囲となるように液体供給手段を制御するため、洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる頭部・顔部洗浄装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0018】
〔実施の形態1〕
図1は、実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置の外観構成を示す概略図である。この頭部・顔部洗浄装置は、洗浄液(液体)を貯留する液体タンク100と、駆動制御部102による制御の下、液体タンク100から供給された洗浄液を可撓性を有する給水管101を介して圧送するポンプシステム103と、給水管101に接続され、ポンプシステム103から供給された洗浄液を出水口105から出水するシャワーヘッド104と、から構成されている。なお、液体タンク100に代えて、水道蛇口をポンプシステム103に接続することにしても良い。
【0019】
図2はシャワーヘッド104を出水口105側から見た平面図であり、図3は図1に示した頭部・顔部洗浄装置の内部構成を示す説明図である。図2および図3において、105a〜105dは、シャワーヘッド104の出水口105を後述する給水方法に従ってグループ分けした出水口グループを示し、105aはシャワーヘッド104の外周部から内側に向かって2列に配置された複数の出水口105からなる出水口グループを、105bは出水口グループ105aより内側の1列に配置された複数の出水口105からなる出水口グループを、105cは出水口グループ105bより内側の1列に配置された複数の出水口105からなる出水口グループを、105dは最も内側の1列に配置された複数の出水口105からなる出水口グループをそれぞれ示している。
【0020】
また、106a〜106dは、シャワーヘッド104の内部に形成され、各出水口105に洗浄液を供給する複数の給水路を示し、106aは出水口グループ105aの各出水口105と連通する給水路を、106bは出水口グループ105bの各出水口105と連通する給水路を、106cは出水口グループ105cの各出水口105と連通する給水路を、106dは出水口グループ105dの各出水口105と連通する給水路をそれぞれ示している。
【0021】
また、101a〜101dは、ポンプシステム103からシャワーヘッド104中の各給水路106a〜106dにそれぞれ洗浄液を供給する給水管(本発明の第1および第2の送液路に該当する)を示し、101aは給水路106aと連通する給水管を、101bは給水路106bと連通する給水管を、101cは給水路106cと連通する給水管を、101dは給水路106dと連通する給水管をそれぞれ示している。
【0022】
さらに、103a〜103dは、ポンプシステム103を構成する各ポンプ(本発明の液体供給手段に該当する)を示し、103aは給水管101aに接続されたポンプを、103bは給水管101bに接続されたポンプを、103cは給水管101cに接続されたポンプを、103dは給水管101dに接続されたポンプをそれぞれ示している。
【0023】
続いて、上記構成を有する頭部・顔部洗浄装置の概略動作を説明する。ここでは、一例として、出水口グループ105aの出水口105からは連続水流を出水することにし、他の出水口105からは間欠水流を出水することにする。
【0024】
まず、出水口グループ105aの各出水口105から連続水流を出水する動作について説明する。駆動制御部102の制御の下、ポンプ103aは、液体タンク100の洗浄液を給水管101aに連続的に圧送する。圧送された洗浄液は、給水管101aからシャワーヘッド104中の給水路106aに入り、出水口グループ105aの各出水口105から出水される。
【0025】
ここで、出水口グループ105aの各出水口105から連続水流を出水するのは、洗浄水の飛びはね防止のための壁を作ることにある。特に、図2に示すように、他のグループの出水口105の数に比べて、出水口グループ105aの出水口105の数を多くしてあるのは、この壁を作るということが理由である。ただし、出水口グループ105aの各出水口105からの連続水流の飛び跳ねを防止するために、水圧3kg/cm2 以下の連続水流とすることが好ましい。したがって、ポンプ103aに代えて、水道水を直接接続することにしても良い。
【0026】
また、出水口グループ105b〜105dの各出水口105から間欠水流を出水する動作については、ポンプ103b〜103dがそれぞれ給水管101b〜101dに対して洗浄液を間欠的に圧送するという以外は上記連続水流の場合と同様である。なお、間欠水流は、レシプロポンプ等で作り出すことができる。
【0027】
ここで、出水口グループ105b〜105dで間欠水流を用いるのは、間欠水流は洗浄効率が高いからである。ただし、その反面、間欠水流は頭皮に当たって飛び跳ねやすいという問題があるが、出水口グループ105aによって形成された連続水流の壁に遮蔽され、外部に飛び出してしまうことはない。
【0028】
また、実施の形態1の頭部・顔部洗浄装置においては、各出水口グループ毎に異なるポンプ103a〜103dを用いているため、各出水口グループ毎に異なるタイミングで洗浄液を出水させることができる。そこで、以下にタイミングチャートを用いて出水タイミングを説明する。
【0029】
図4は、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の一例を示すタイミングチャートであり、駆動制御部102から各ポンプに対する制御信号を示している。図4において、T0のときに出水口グループ105aおよび105bから洗浄液が出水され、出水口グループ105aからは連続水流を流し続けることになる。そして、T1になると、出水口グループ105bからの出水は停止し(止水)、代わりに出水口グループ105cから洗浄液が出水される。続いて、T2になると、出水口グループ105cからの出水は停止し、代わりに出水口グループ105dから洗浄液が出水される。さらに、T3になると、出水口グループ105dからの出水は停止し、再び出水口グループ105bから洗浄液が出水される。頭皮を洗浄する際にこの制御を繰り返すことにより、外側から内側への出水移動の感覚がマッサージとなり、使用者に心地良さを提供することができる。
【0030】
図5および図6は、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の他の例を示すタイミングチャートである。図5に示すタイミングチャートは、出水口グループ105b,出水口グループ105c,出水口グループ105d,出水口グループ105c,出水口グループ105bの順で、シャワーヘッドの外側から内側へ、内側から外側へというように出水位置を変化させるというものを示している。なお、出水口グループ105aからは連続水流が出水されている。
【0031】
また、図6に示すタイミングチャートは、出水口グループ105bおよび出水口グループ105dから交互に出水させ、出水口グループ105dの出水/止水の周期を短くしたものを示している。
【0032】
図4〜図6によって明らかなように、駆動制御部102による制御により、間欠水流を出水するタイミングおよび出水する出水口105の位置を変化させることにより、様々なパターンで出水/止水を制御することができ、マッサージ効果の向上を図ることができる。なお、出水/止水パターンを使用者側で選択することができるように駆動制御部102を構成しておくことにより、使用者の好みに合ったパターンで洗浄液を出水させることができ、頭部・顔部洗浄装置の利便性の向上を図ることができる。
【0033】
つぎに、実施の形態1の頭部・顔部洗浄装置において、シャワーヘッド104の出水口105から洗浄液を間欠的に出水する際の洗浄液のピーク水圧およびポンプシステム103で洗浄液を間欠的に出水するための基準となる間欠パルス数について説明する。
【0034】
図7は、実施の形態1の頭部・顔部洗浄装置において、3種類のピーク水圧について間欠パルス数を変化させて洗浄を行った場合の洗浄時間を示すグラフである。ピーク水圧P=7kg/cm2 において、洗浄時間はパルス数にあまり依存しないが、ピーク水圧Pを低くしていくと、洗浄時間がパルス数に依存して変化することがわかる。例えば、ピーク水圧P=3kg/cm2 のときは、パルス数が1600回/分以下でその傾向が顕著となり、1分当たりのパルス数を減少させる程、洗浄力が低下していくことがわかる。
【0035】
さらに、図8は、実施の形態1の頭部・顔部洗浄装置について、使用実感をテストした結果を示す説明図である。図8に示すように、パルス数1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の領域に概ね使用者が心地良いと感じる範囲があるということがわかる。
【0036】
したがって、パルス数1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の範囲で実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置を利用することが、洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図る上で望ましいといえる。したがって、実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置においては、上記範囲でパルス数およびピーク水圧を調節可能とすることにする。なお、範囲の調節は駆動制御部102に使用者の指示を入力することができるようにし、駆動制御部102でポンプシステム103を制御することによって実現することが可能である。また、パルス数によって図4〜図6に示した出水/止水の間隔が変化することになる。
【0037】
なお、図9は、シャワーヘッドの他の例を示す平面図である。詳細な説明は省略するが、図9に示すシャワーヘッド900は、図3に示した給水路106a〜106dに該当する給水ブロック(点線で示す)を放射状に形成して構成されたものである。そして、図9に示すシャワーヘッド900においては、出水口901を給水ブロック単位でグループ分けすることができ、図4〜図6で示したタイミングチャートのように、各グループ毎に出水タイミングを変化させることが可能となる。ここで、901a〜901eが出水口グループを示している。
【0038】
図10は図9に示したシャワーヘッド900を用いた場合において、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の一例を示すタイミングチャートである。詳細な説明については省略するが、この図10においては、出水口グループ900aでは連続水流が出水されており、かつ、出水口グループ901b,出水口グループ901c,出水口グループ901d,出水口グループ901eの順で時計回りに出水位置が変化している様子が示されている。
【0039】
図9および図10から明らかなように、出水口の位置を変化させることにより、図2に示したシャワーヘッド104を用いた場合と異なったマッサージ感覚を使用者に提供することができる。
【0040】
このように、実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置によれば、カバー以外の方法で洗浄液が飛び散ることを防止することができると共に、洗浄効率の向上やシャワーヘッドの小型化および軽量化を図ることができる。
【0041】
また、出水位置や出水タイミングを変化させることによりマッサージ感覚を使用者に与えることができるようにしたため、従来技術のように洗浄液の噴出圧をロスすることなく、心地よい使用感を使用者に与えることができる。
【0042】
さらに、パルス1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の範囲で洗浄液を間欠的に出水するタイミングや水圧を調節することを可能にすることにより、洗浄効率およびマッサージ効果の更なる向上を図ることができる。
【0043】
なお、実施の形態1においては、図2に示したように4グループに分けて出水口105を形成することにしたが、洗浄効率の高い間欠水流を使用した場合の飛び跳ねを水の壁で防ぐためだけであれば、出水口グループを外周と内側に少なくとも2グループ設け、内側のグループで洗浄効率の高い間欠水流を使用し、その飛び跳ねを外周のグループで水の壁を形成して防ぐようにすれば良い。
【0044】
また、外周のグループに当たる出水口105については、単なる穴ではなく、図2に示したシャワーヘッド104の面の周囲に沿って連続的または断続的に形成されたスリット状の出水口としても良く、内側の出水口グループに当たる出水口105は一つであっても良い。
【0045】
また、実施の形態1においては、間欠水流を使用した場合における水の飛び跳ねを防止するために、図2に示したシャワーヘッド104における出水口グループ105aから連続水流を出水することにしている。しかし、水の飛び跳ねを考慮する必要がない場合は、全ての出水口グループから間欠水流を出水することにしても良い。この場合は、例えば、図3に示したポンプ103aとして間欠水流を供給可能なポンプを用いることにすれば良い。そして、駆動制御部102は、このポンプ103aも含めて、図4〜図6に示したように間欠水流を出水するタイミングを制御することにする。なお、図9に示したシャワーヘッド900を用いる場合であっても、同様に、全ての出水口901から間欠水流を出水することにしても良い。
【0046】
さらに、図4〜図6および図10に示したように、出水位置や出水タイミングを変化させることによってマッサージ感覚を使用者に与えるためであれば、出水口105は少なくとも2個あれば良い。
【0047】
〔実施の形態2〕
図11は、実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置の外観構成を示す概略図である。実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置は、簡単な構成で洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ったものであって、洗浄液(液体)を貯留する液体タンク1100と、駆動制御部1102による制御の下、液体タンク1100から供給された洗浄液を可撓性を有する給水管1101を介して圧送するポンプシステム1103と、給水管1101に接続され、ポンプシステム1103から供給された洗浄液を出水口1105から出水するシャワーヘッド1104と、から構成されている。なお、液体タンク1100に代えて、水道蛇口をポンプシステム1103に接続することにしても良い。
【0048】
なお、液体タンク1100およびポンプシステム1103が本発明の液体供給手段に該当し、給水管1101が本発明の送液路に該当し、シャワーヘッド1104および出水口1105が本発明の液体出水手段に該当し、駆動制御部1102が本発明の液体供給制御手段に該当する。
【0049】
図12(a)および図12(b)は、液体出水手段としてのシャワーヘッド1104の他の例を示す概略図である。図12(a)は棒状液体出水手段としてのシャワーヘッド1204および出水口1205を、図12(b)は板状液体出水手段としてのシャワーヘッド1304および出水口1305をそれぞれ示している。
【0050】
実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置においては、間欠水流を用いることにする。そして、洗浄効果およびマッサージ効果の向上を図るため、シャワーヘッド1104の出水口1105から洗浄液を間欠的に出水する際の洗浄液のピーク水圧およびポンプシステム1103で洗浄液を間欠的に出水するための基準となる間欠パルス数を以下の実験によって決定した。
【0051】
まず、3種類のピーク水圧(3kg/cm2 ,5kg/cm2 ,7kg/cm2 )について間欠パルス数を変化させて洗浄を行った場合の洗浄時間を測定した。その結果は、実施の形態1で説明した図7のグラフと同様であった。すなわち、ピーク水圧P=7kg/cm2 において、洗浄時間はパルス数にあまり依存しないが、ピーク水圧Pを低くしていくと、洗浄時間がパルス数に依存して変化する。例えば、ピーク水圧P=3kg/cm2 のときは、パルス数が1600回/分以下でその傾向が顕著となり、1分当たりのパルス数を減少させる程、洗浄力が低下していくことがわかる。
【0052】
つぎに、実施の形態2の頭部・顔部洗浄装置について使用実感をテストした。その結果、図8に示したものと同様の結果を得た。具体的には,パルス1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の領域におおむね使用者が心地良いと感じる範囲があるということがわかる。
【0053】
したがって、パルス1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の範囲で実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置を利用することが、洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図る上で望ましいといえる。したがって、実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置においては、上記範囲でパルス数およびピーク水圧を調節できるようにする。換言すれば,制御駆動部1102でポンプシステム1103を制御し、パルス1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の間欠水流をシャワーヘッド1104から出水できるようにする。
【0054】
続いて、実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置の概略動作を説明する。駆動制御部1102の制御の下、ポンプシステム1103は、給水管101を介して液体タンク1100の洗浄液を間欠的に圧送する。圧送された洗浄液は、給水管1101からシャワーヘッド1104に入り、出水口1105から間欠的に出水される。
【0055】
使用者は、パルス1600〜2000回/分,ピーク水圧3〜7kg/cm2 の範囲において、駆動制御部1102に指示を入力し、間欠水流のパルス数およびピーク水圧を自分の好みに合わせて調節することができる。駆動制御部1102は、使用者によって入力されたパルス数およびピーク水圧に基づいて、ポンプシステム1103を制御し、ポンプシステム1103は駆動制御部1102の制御の下、給水管1101を介し、ユーザによって指定されたパルス数およびピーク水圧の間欠水流を圧送する。
【0056】
その結果、シャワーヘッド1104の出水口1105からは、使用者が好ましいと感じる間欠水流が出水されることになる。
【0057】
このように、実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置によれば、ピーク水圧3〜7kg/cm2 ,パルス1600〜2000回/分の範囲で洗浄液を間欠的に出水するタイミングや水圧を調節することを可能とすることにより、簡単な構成で頭部・顔部洗浄装置の洗浄効率およびマッサージ効果の向上を図ることができる。
【0058】
なお、上述した実施の形態1および2にかかる頭部・顔部洗浄装置は、頭部・顔部に限らず、特定の部位の洗浄に利用することができることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上のように、本発明にかかる頭部・顔部洗浄装置は、比較的簡単な構成で実現する頭部・顔部洗浄装置に有用であり、特に、効果的に洗浄し、かつ快適なマッサージ効果が得られる装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置の外観構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、シャワーヘッドを出水口側から見た平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置の内部構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の一例を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の他の例を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の他の例を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、3種類のピーク水圧について間欠パルス数を変化させて洗浄を行った場合の洗浄時間を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、使用実感をテストした結果を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、シャワーヘッドの他の例を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の形態1にかかる頭部・顔部洗浄装置において、図9に示したシャワーヘッドを用いた場合に、出水口グループ毎に出水/止水のタイミング制御を行った場合の一例を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置の外観構成を示す概略図である。
【図12】本発明の実施の形態2にかかる頭部・顔部洗浄装置において、(a)および(b)は、シャワーヘッドの他の例を示す概略図である。
【図13】従来の頭部・顔部洗浄装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0061】
100,1100 液体タンク
101,101a〜101d,1101 給水管
102,1102 駆動制御部
103,1103 ポンプシステム
103a〜103d ポンプ
104,900,1104,1204,1304 シャワーヘッド
105,901,1105,1205,1305 出水口
105a〜105d,901a〜901e 出水口グループ
106a〜106d 給水路
【出願人】 【識別番号】000006932
【氏名又は名称】リコーエレメックス株式会社
【出願日】 平成19年11月5日(2007.11.5)
【代理人】 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明


【公開番号】 特開2008−49181(P2008−49181A)
【公開日】 平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願番号】 特願2007−287135(P2007−287135)