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【発明の名称】 グリップベルトとこれを用いた携帯機器
【発明者】 【氏名】西脇 憲治

【要約】 【課題】手の大小にかかわらず、携帯機器の筐体を確りと保持できるグリップベルトを提供する。

【構成】第1の固定部24と第2の固定部25との間に設けられた摺動路27と、この摺動路27内を滑動自在に摺動するスライダ28と、第2の固定部25側から第1の固定部24側に向かって導出されるとともにスライダ28で折り返し可能なベルト本体部21aと、このベルト本体部21aに装着された面ファスナー29とを設けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯機器の筺体の側面に装着されるグリップベルトであって、
携帯機器の筺体の側面の前方側と前記側面の後方側との間に設けられた摺動路と、
前記摺動路内を滑動自在に摺動するスライダと、
前記第2の固定部側から前記第1の固定部側に向かって導出されるとともに前記スライダで折り返し可能なベルト本体部と、
前記ベルト本体部に装着された面ファスナーと
を有し、前記スライダで折り返されたベルト本体部の先端を前記スライダの手前の前記ベルト本体部に前記面ファスナーで着脱自在に係止した
グリップベルト。
【請求項2】
ベルト本体部で摺動路を形成した
請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項3】
ベルト本体部を第2の固定部で筺体に固定又は半固定した
請求項2に記載のグリップベルト。
【請求項4】
面ファスナーは、第2の固定部からスライダまでの間のベルト本体部に装着された第1の面ファスナーと、前記スライダから前記ベルト本体部の他方の端までの間に装着された第2の面ファスナーとから成り、前記第2の面ファスナーは前記ベルト本体部を滑動自在に摺動する当て補助部に形成された
請求項2に記載のグリップベルト。
【請求項5】
携帯機器の筺体の側面に装着されるグリップベルトであって、
携帯機器の筺体の側面の前方側に設けられた第1の固定部に基端が連結され、前記側面の後方側に設けられた第2の固定部を経由して折り返されたベルト本体部と、
前記第1の固定部と前記第2の固定部の間の前記ベルト本体部に係合して滑動自在のスライダと
を設け、かつ、前記第2の固定部を経由して折り返された前記ベルト本体部の先端部は、前記スライダの上面から前記スライダの前記第1の固定部の側の側面との間に形成された孔を経由して前記第2の固定部の側に折り返されてベルト本体部に着脱自在に係合する
グリップベルト。
【請求項6】
摺動路は、筺体の一方の側面側に装着される硬質のレールで形成された
請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項7】
携帯機器の筺体の側面に装着されるグリップベルトであって、
携帯機器の筺体の側面の後方側に基端が連結され前記側面の前方側に向かって導出されるベルト本体部と、
前記側面の後方側と前記側面の前方側の間に設けられた摺動路としてのレールと、
前記レールに沿って滑動自在のスライダと、
前記ベルト本体部に装着された面ファスナーと
を設け、かつ、前記ベルト本体部の先端部は、前記スライダの上面から前記スライダの前記側面の前方側の側面との間に形成された孔を経由して前記側面の後方側に折り返されて、前記スライダの手前の前記ベルト本体部に前記面ファスナーで着脱自在に係止した
グリップベルト。
【請求項8】
ベルト本体部の他方の端にはスライダ内への侵入を禁止するストッパが装着された
請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項9】
ストッパは、ビスでベルト本体部に固定される
請求項8に記載のグリップベルト。
【請求項10】
第2の固定部には、ベルト本体部が挿通される孔を設け、この孔内は粗面に形成された
請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項11】
第2の固定部には、ベルト本体部が挿通される孔を設け、この孔内には前記ベルト本体部を押圧するバネが設けられた
請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項12】
スライダは、ベルト本体部の入口孔と出口孔間の貫通孔の内面が湾曲した
請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項13】
ベルト本体部の部材表面は滑らかに形成された請求項1に記載のグリップベルト。
【請求項14】
請求項1に記載のグリップベルトが装着された携帯機器。
【請求項15】
筺体の後方側には、第2の固定部に近接して操作部が設けられた
請求項14に記載の携帯機器。
【請求項16】
筺体の前方側に入力部を有する
請求項15に記載の携帯機器。
【請求項17】
筺体の側面か或いは後方に表示部を有する
請求項14に記載の携帯機器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、グリップベルトとこれを用いた携帯機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図16〜図21は従来のグリップベルトとこれを用いた携帯機器を示す。
図16において、1は携帯機器の一例としてのビデオカメラであり、このビデオカメラ1の筐体23の前方側1aにはレンズ32等が装着されており、後方側1bには操作部31が設けられている。
【0003】
操作者がビデオカメラ1を安定して保持して操作するためのグリップベルト4は、一端4cが、後方側1bに設けられた第2の固定部3に固定されている。詳しくは、図18と図19に示すように、ループ状に形成され基端が第2の固定部3に連結されたハンドストラップ部5と、ハンドストラップ部5の先端から延設された先端部4dを有している。ハンドストラップ部5の途中の外側には面ファスナー4aが設けられている。先端部4dの裏面には面ファスナー4aに係合する面ファスナー4bが設けられている。
【0004】
筐体23をグリップする際のグリップベルト4は、図16に示すように、グリップベルト4の先端部4dを、筐体23の前方側1aに設けられた第1の固定部2の孔2aを貫通させてから後方側1bに折り返して、面ファスナー4bを面ファスナー4aに係合させて、操作者の手の大きさに応じてグリップベルト部6の長さを調整できるように構成されている。図20はこの使用状態を示しており、操作者はこのグリップベルト部6に手7を挿入してビデオカメラ1を保持することができる。そして、この状態でビデオカメラ1を操作してビデオ撮影をするものである。
【0005】
グリップベルト4をストラップとして使用して筐体23を携行する場合には図17に示すように、嵌合部2cを凸部2bから外すことにより、図18に示すように、グリップベルト4にループ状のハンドストラップ部5が形成され、このハンドストラップ部5に操作者が手を通すことにより、グリップベルト4をハンドストラップとして使用できる。なお、この場合には図19に示すように、ビデオカメラ1をグリップしていた手7をハンドストラップ部5内に挿入し直す必要がある。
【0006】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2004−230094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながらこのような従来のグリップベルト部6では、図21に示すように、第1の固定部2と第2の固定部3との距離8が一定となる。そのため、例えば女性とか子供等の手7の小さな操作者が使用すると、グリップベルト4とビデオカメラ1とで形成されるグリップベルト部6と手7との間に隙間9が生ずることになる。このように隙間9が生ずると、手7でビデオカメラ1を確りと保持することができず、撮影ぶれが生ずることが考えられた。
【0008】
そこで本発明は、この問題を解決したもので、操作者の手の大きさに関わらず携帯機器の筐体を確りと保持できるグリップベルトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のグリップベルトは、携帯機器の筺体の側面に装着されるグリップベルトであって、携帯機器の筺体の側面の前方側と前記側面の後方側との間に設けられた摺動路と、前記摺動路内を滑動自在に摺動するスライダと、前記第2の固定部側から前記第1の固定部側に向かって導出されるとともに前記スライダで折り返し可能なベルト本体部と、前記ベルト本体部に装着された面ファスナーとを有し、前記スライダで折り返されたベルト本体部の先端を前記スライダの手前の前記ベルト本体部に前記面ファスナーで着脱自在に係止したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この構成によれば、第2の固定部とスライダとの間の距離を可変することができる。即ち、第1の固定部と第2の固定部との距離は一定であるが、摺動路内をスライダが滑動自在に摺動するので、グリップベルト部を形成する第2の固定部とスライダとの間の距離を可変して面ファスナーで自在の距離に固定できる。このことにより、手を挿入するグリップベルト部の大きさを調整するができる。即ち、このグリップベルトが取り付けられた携帯機器を手で確りと保持することができる。
【0011】
また、ベルト本体部の他方の端にスライダ内への侵入を禁止するストッパを装着すれば、ハンドストラップ機能をも持たせることができる。しかもこの場合、グリップ機能からハンドストラップ機能への移行に際して、手を入れ替える必要がないので、携帯機器を誤って落下させる危険性は極めて少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明のグリップベルトとこれを用いた携帯機器の各実施の形態を図1〜図15に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図11は本発明の実施の形態1を示す。
【0013】
実施の形態1は、携帯機器の筺体23の側面に装着されるグリップベルト21であって、携帯機器の筺体23の側面の前方側23cに設けられた第1の固定部24に基端が連結され、側面の後方側23dに設けられた第2の固定部25を経由して折り返されたベルト本体部21aと、第1の固定部24第2の固定部25の間のベルト本体部21aに係合して滑動自在のスライダ28とを設け、かつ、第2の固定部25を経由して折り返されたベルト本体部21aの先端部は、スライダ28の上面28aからスライダ28の第1の固定部24の側の側面28bとの間に形成された孔28eを経由して第2の固定部25の側に折り返されてベルト本体部21aに着脱自在に係合している。
【0014】
各図に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるグリップベルト21を装着したビデオカメラ(携帯機器の一例として用いた)22の斜視図である。このビデオカメラ22の筺体23は樹脂で形成されている。そしてこの筺体23の前方側23aには入力部としてのレンズ32等が配置されており、後方側23bには撮影ボタン等の操作部31が配置されている。また、この筺体23の前方側23aの側面23cには第1の固定部24が形成されており、筺体23の後方側23b側の側面23dには孔25aを有した第2の固定部25が設けられている。
【0015】
グリップベルト21を形成するベルト本体部21aの一端21bは、第1の固定部24に固定されている(図4を参照)。そして、このベルト本体部21aは、第2の固定部25に形成された孔25aを挿通して、その他端21cにはストッパ26が装着されている。
【0016】
ベルト本体部21aは、第1の固定部24と第2の固定部25との間に摺動路27を形成している。この摺動路27内をスライダ28が滑動自在に摺動するようになっている。
スライダ28には、図4と図5にも示すように、第1の固定部24側の側面28bと第2の固定部25側の側面28cを貫通する孔28dと、上面28aと側面28bとを貫通する孔28eが設けられている。ベルト本体部21aの入口孔と出口孔となる孔28eは緩やかに湾曲して形成されている。
【0017】
孔28dには摺動路27を形成するベルト本体部21aが挿通され、孔28eにはグリップベルト部30を形成するベルト本体部21aが挿通されている。何れの孔28d,28eもベルト本体部21aが滑動自在に摺動できるように形成されている。
【0018】
図2は、グリップベルト21の平面図である。このベルト本体部21aの長さは405mmであり、その幅は10mmである。また、材質は十分な強度と適度な滑りやすさを確保するため合成繊維を用いている。
【0019】
また、ベルト本体部21aの色は、高級感を与える銀色を用いている。なお、この色はビデオカメラ22の筺体23の色と同色にしても良い。
図3はグリップベルト21の断面図である。ベルト本体部21aの他端21cに装着されたストッパ26は、2つの機能を有している。
【0020】
第1の機能は、操作の容易性を得る機能である。即ち、ベルトの端を少ない力で容易に掴むことができるので、操作者がグリップベルト21の装着寸法を制御して、操作者の手35a,35b(図7,図8参照)の大きさに合わせたグリップベルト部30(図4参照)を容易に得ることができる。
【0021】
第2の機能は、スライダ28内の摺り抜けを防止してハンドストラップ機能を持たせるためのハンドストラップ部38を得る機能である。このストッパ26の材質は樹脂で形成されており、その色はベルト本体部21aと同色にしている。
【0022】
このストッパ26は、ベルト本体部21aをスライダ28の孔28eに挿通した後に取り付けられるように、ベルト本体部21aの他方の端21cにビス26aまたは嵌め込みによる着脱可能な固定方法を用いている。29はベルト本体部21aの裏面に装着された面ファスナーで、操作者に適したグリップベルト部30を形成するものである。即ち、この面ファスナー29でグリップベルト部30の大きさを調整することにより、夫々の操作者の手35a,35bに適合させることができる。
【0023】
図4は、グリップベルト21を筐体23に装着した断面図である。
図4において、ベルト本体部21aの一端21bはビデオカメラ22に設けられた第1の固定部24に固定され、第2の固定部25の孔25aを貫通している。そして、このベルト本体部21aはスライダ28の孔28eを挿通して面ファスナー29で固定されることにより、摺動路27との間にグリップベルト部30を形成している。
【0024】
第1の固定部24と第2の固定部25の間のベルト本体部21aは、スライダ28が摺動する摺動路27を形成している。この摺動路27をスライダ28がスムースに滑動するように、スライダ28の孔28dとベルト本体部21aの表面は滑らかに形成されている。
【0025】
摺動路27を半固定するために、第2の固定部25の孔25a内は粗面に形成して、ベルト本体部21aがこの第2の固定部25で固定し易いようにしている。なお、この固定度をより良くするために、バネでベルト本体部21aを押圧しても良いし、ビスでベルト本体部21aと固定しても良い。
【0026】
また、前記粗面とは、例えば、ベルト本体部21aの編目に食い込んで摩擦力が向上するように表面に凸部が付けられている成形状態を言う。
摺動路27を筺体23に半固定または固定する場所は第2の固定部25の近傍であってもよい。
【0027】
また、スライダ28の孔28dと孔28eは異なる面、即ち、孔28dは側面28bと側面28cの間に設け、孔28eは上面28aと側面28b間に設けることが重要である。これは、グリップベルト部30に手を挿入して、ベルト本体部21aを締めたときに、操作者の皮膚を孔28eに食い込ませないようにするためである。
【0028】
図5は、スライダ28の断面図である。
このスライダ28はベルト本体部21aと同色であり、樹脂で形成されている。長さ寸法28fは10.5mmであり、第1の固定部24側の側面28bの高さ寸法28gは11mmである。また、第2の固定部25側の側面28cの高さ寸法28hは13.5mmであり、上面28aは側面28b、28c間を曲線で連続して形成されている。
【0029】
また、下面28jから孔28dまでの寸法28kは2mmであり、側面28cから孔28eまでの寸法28mは2mmである。孔28dの高さ寸法28nは2.5mmであり、孔28eの入口28pは3mmである。孔28e出口は孔28dと合流し、その高さ28qは4.5mmとなっている。これらの孔28d,28eの幅は11mmであり、これらの孔28d,28eと下面28jは滑らかに形成されてベルト本体部21aの滑動性を向上させている。
【0030】
図6は、ストッパ26の断面図である。
このストッパ26はベルト本体部21aと同色であり、樹脂で形成されている。長さ寸法26bは26mmであり、高さ寸法26cは6.5mmである。また、幅は13mmである。望ましくは、孔28eの入口28pはベルト本体部21aと面ファスナー29の重なった最大厚みと同じで、実質的には±0.3mmの許容差である。孔28dの高さ寸法28nは、ベルト本体部21aと面ファスナー29の重なった最大厚みと同じで、実質的には±0.3mmの許容差である。また、孔28dの高さ寸法28nはベルト本体部21aの最大厚みと同じで、実質的には±0.3mmの許容差である。孔28e出口は孔28dと合流した高さ28qは、孔28eの入口28pと孔28dの高さ寸法28nの厚みより小さく設定し、実質的には±0.5mmの許容差である。従って、このストッパ26がスライダ28の孔28d,28eを通過して脱落することはなくストッパとなる。
【0031】
ストッパ26は、上部材26dと下部材26eが嵌合して形成されており、この上部材26dと下部材26eの間にベルト本体部21aの他方の端21cが挿入されてビス26aで固定される。
【0032】
以下、ビデオカメラ22に装着されたグリップベルト21の動作説明を行う。
図7は、大きな手35aを有する操作者がグリップベルト部30に手35aを挿入して、ベルト本体部21aを締めた断面図である。摺動路27をスライダ28がスライドすることにより手35aに適合するので、グリップベルト部30と手35aとの隙間39を小さくできる。従って、ビデオカメラ22は手35aに確りと保持されて固定され、撮影ぶれを防止することができる。
【0033】
また、図8は、小さな手35bを有する操作者がグリップベルト部30に手35bを挿入して、ベルト本体部21aを締めた断面図である。摺動路27をスライダ28がスライドすることにより手35に適合するので、この場合もグリップベルト部30と手35bとの隙間39をほとんど無くすることができる。従って、ビデオカメラ22は手35bに確りと保持されて固定され、撮影ぶれを防止することができる。
【0034】
このように、大きな手35aの操作者でも、小さな手35bの操作者であっても、グリップベルト部30の隙間39を小さくできるので、手35a,35bの何れの大きさの手35でも筐体23を確りと固定できる。
【0035】
次に、ハンドストラップへの移行動作について説明する。
図9はグリップベルト21のグリップベルト部30の状態の断面図である。このグリップベルト部30の状態からハンドストラップ部38(図11参照)の状態へ移行させるには、先ず図9において、ストッパ26を掴んでベルト本体部21aで係止されている面ファスナー29の係合を解除する。そして矢印36へ移行させる。
【0036】
次に図10に示すように、手35を矢印37方向に移動させる。すると、スライダ28は摺動路27上を滑動する。そうすると、摺動路27とベルト本体部21aで形成されたグリップベルト部30から、図11に示すようなハンドストラップ部38に移行する。このとき、ストッパ26はスライダ28に係止されるので、ベルト本体部21aの他方の端21cがスライダ28の孔28eから抜けることはない。
【0037】
本実施の形態におけるグリップベルト21は、従来のようにグリップベルト状態から、ハンドストラップ状態に状態移行する際に、手35を外す必要がない。即ち、そのままグリップベルト部30から、ハンドストラップ部38に移行することができるので、手35が筐体23から外れることはないので、ビデオカメラ22を落下させて破壊させる危険性は、従来のように手を通す場所を入れ替える構成に比べて、極めて少なく、信頼性が向上する。
【0038】
(実施の形態2)
図12と図13は本発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態2におけるグリップベルト41は、実施の形態1のグリップベルト21と比べて、当て補助部40がベルト本体部41aに摺動自在に装着されている点で相違したものである。従って、この相違点を中心に説明する。
【0039】
この当て補助部40は、操作者の手35に当接する面積を大きくして、手35にかかる単位面積あたりの負荷を軽減するものである。これは、特に重量の大きなビデオカメラ22に使用する場合にその効果を発揮するものである。なお、実施の形態1と同じものについては同符号を付けて説明している。
【0040】
図12は、グリップベルト41の平面図であり、図13は、その断面図である。
このグリップベルト41を構成するベルト本体部41aの材質は滑り易い合成繊維で形成され、形状は実施の形態1で述べたベルト本体部21aと同じである。相違する点は、ベルト本体部41aに当て補助部40が摺動自在に挿入されている点である。また、ベルト本体部41aのストッパ26から105.5mmの長さにわたって面ファスナー29aが装着されている。当て補助部40上には、面ファスナー29aと同じ面に長さ寸法80mmの面ファスナー29bが装着されている。なお、図示していないが、面ファスナー29aと面ファスナー29bとの間の矢印28Aで示す位置にスライダ28が挿通されている。
【0041】
当て補助部40の長さ40aは100mmである。また、一方の幅40bは22mmであり、他方の幅40cは14mmである。このように、当て補助部40はベルト本体部41aの幅より幅が広いので、手35に当接する面積は大きくなり、手35に作用する単位面積あたりの負荷は軽減される。また、滑り易い材質で形成されているので、グリップベルト部30から、ハンドストラップ部38への移行が容易に行える。
【0042】
(実施の形態3)
図14と図15は本発明の実施の形態3を示す。
なお、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付けて説明する。
【0043】
実施の形態3は、携帯機器の筺体23の側面に装着されるグリップベルト21であって、携帯機器の筺体23の側面の後方側23dに基端が連結され側面の前方側23cに向かって導出されるベルト本体部21aと、側面の後方側23dと側面の前方側23cの間に設けられた摺動路としてのレール52と、レール52に沿って滑動自在のスライダ28と、ベルト本体部21aに装着された面ファスナー29とを設け、かつ、ベルト本体部21aの先端部は、スライダ28の上面28aからスライダ28の側面の前方側23cの側面28bとの間に形成された孔53eを経由して側面の後方側23dに折り返されて、スライダ28の手前のベルト本体部21aに面ファスナー29で着脱自在に係止している。
【0044】
実施の形態1では、スライダ28がグリップベルト21における摺動路27を滑動するよう構成されていたが、この実施の形態3では実施の形態1のスライダ28に相当するスライダ53が、ビデオカメラ22の筐体23に形成されたレール52に係合して滑動するよう構成されている点が異なっている。このレール52を各図に基づいて具体的に説明する。
【0045】
このレール52は、グリップベルト21よりも硬質の材料で形成されているので、グリップベルト部30の安定性が増すとともに、グリップベルト部30からハンドストラップ部38への移行をよりスムースに行うことができる。なお、実施の形態1と同じものについては同符号を付けて説明している。
【0046】
レール52の材質は、硬質プラスチック又は金属で形成されており、実施の形態1で示したビデオカメラ22の第1の固定部24から第2の固定部25の付近まで敷設されている。そして、このレール52上をスライダ53(実施の形態1のスライダ28に該当する)が滑動自在に摺動する。また、ベルト本体部51aの材質は実施の形態1,実施の形態2のベルト本体部21a,41aと同様であり、その長さは摺動路27の分だけ短くなっている。
【0047】
このベルト本体部51aの一端51bはビデオカメラ22の後方側23bに固定されている。また、このベルト本体部51aはスライダ53の孔53eを介して他端51cにストッパ26を装着している。29はベルト本体部51aに装着された係止用の面ファスナーである。
【0048】
図15はスライダ53の断面図であり、スライダ53はレール52上を滑動可能である。53eはベルト本体部51aが挿通される孔であり、実施の形態1で説明したスライダ28の孔28eに該当するものである。
【0049】
以上のように上記の各実施の形態では、操作部31に近接して第2の固定部25を設けたグリップベルト21,41,51の何れかをビデオカメラ1に取り付けたので、大きな手35aの操作者であっても、小さな手35bの操作者であっても、操作部31に手35a,35bが近接してグリップベルト21,41,51で保持固定されるので、操作部31の操作を容易に行うことができる。また、ビデオカメラ1がぶれることもない。
【0050】
上記の各実施の形態では前方にレンズ32が装着されたビデオカメラ22が携帯機器の場合を例に挙げて説明したが、携帯機器がデジタルカメラである場合にも同様に実施できる。
【0051】
また、側面か或いは後方に表示部を設けた携帯用のテレビ受像機であっても良い。また、入力部にマイクロホン等を装着した録音機であっても良く、手で確りと保持する必要のある携帯機器へ適用することでその効果を発揮するものである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明にかかるグリップベルトは、携帯機器の筐体を手で確りと保持することができ、手で保持して使用する携帯機器等の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施の形態1におけるグリップベルトを装着した携帯機器の斜視図
【図2】同実施の形態のグリップベルトの平面図
【図3】同実施の形態のグリップベルトの断面図
【図4】同実施の形態のグリップベルトをビデオカメラに装着した断面図
【図5】同実施の形態のスライダの拡大断面図
【図6】同実施の形態のストッパの拡大断面図
【図7】大きな手での使用状態の断面図
【図8】小さな手での使用状態の断面図
【図9】ハンドストラップへ移行する第1の状態の断面図
【図10】ハンドストラップへ移行する第2の状態の断面図
【図11】ハンドストラップへ移行する第3の状態の断面図
【図12】本発明の実施の形態2におけるグリップベルトの平面図
【図13】同実施の形態のグリップベルトの断面図
【図14】本発明の実施の形態3におけるグリップベルトを装着した携帯機器の斜視図
【図15】同実施の形態の摺動路とその近傍の拡大断面図
【図16】従来のグリップベルトを装着した携帯機器の斜視図
【図17】同従来例の第1の状態の斜視図
【図18】同従来例の第2の状態の斜視図
【図19】同従来例の第3の状態の斜視図
【図20】同従来例の使用状態の斜視図
【図21】同従来例の使用状態の要部断面図
【符号の説明】
【0054】
21 グリップベルト
21a ベルト本体部
21b ベルト本体部21aの一端
21c ベルト本体部21aの他端
22 ビデオカメラ(携帯機器)
23 筺体
23a 筺体23の前方側
23b 筺体23の後方側
23c 筺体23の前方側23aの側面
23d 筺体23の後方側23b側の側面
24 第1の固定部
25 第2の固定部
25a 孔
26 ストッパ
26a ビス
26d 上部材
26e 下部材
27 摺動路
28 スライダ
28d 孔
28e 孔
29 面ファスナー
29a 面ファスナー
29b 面ファスナー
30 グリップベルト部
31 撮影ボタン等の操作部
32 レンズ(入力部)
35a,35b 操作者の手
38 ハンドストラップ部
40 当て補助部
41 グリップベルト
41a ベルト本体部
51a ベルト本体部
51b ベルト本体部51aの一端
51c ベルト本体部51aの他端
52 レール
53 スライダ
53e 孔
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年7月14日(2006.7.14)
【代理人】 【識別番号】100113859
【弁理士】
【氏名又は名称】板垣 孝夫

【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘

【識別番号】100096437
【弁理士】
【氏名又は名称】笹原 敏司

【識別番号】100100000
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 洋平


【公開番号】 特開2008−18106(P2008−18106A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−193444(P2006−193444)