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【発明の名称】 指輪
【発明者】 【氏名】金 光圭

【要約】 【課題】装飾品本来の価値を損なうことなく、指に対する装着感に優れた指輪を提供すること。

【構成】複数の片を連結して成る環状体15を有する指輪10であって、環状体15の一部を構成し、内部寸法の調節に用いられる調節片11と、調節片11に連結され、環状体15の残部を構成する複数の第1連結片12〜第3連結片14とを具備し、調節片11とこれに隣接する第1連結片12及び第3連結片14との連結部分に、当該調節片11とこれに隣接する第1連結片12及び第3連結片14とを離接する離接機構を備えたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の片を連結して成る環状体を有する指輪であって、前記環状体の一部を構成し内部寸法の調節に用いられる調節片と、前記調節片に連結され前記環状体の残部を構成する複数の連結片とを具備し、前記調節片とこれに隣接する前記連結片との連結部分に、当該調節片とこれに隣接する前記連結片とを離接する離接機構を備えたことを特徴とする指輪。
【請求項2】
前記調節片及びこれに隣接する前記連結片は、一方が他方側に向けて延在し内部に溝部が形成された挿入部を有し、他方が前記挿入部を収容する収容部と、前記収容部内に配置され前記溝部内を移動可能な保持部材とを有することを特徴とする請求項1記載の指輪。
【請求項3】
前記溝部は、前記保持部材を段階的に移動させる形状を有することを特徴とする請求項2記載の指輪。
【請求項4】
前記溝部の内壁に、前記保持部材の移動を規制する規制部材を形成したことを特徴とする請求項3記載の指輪。
【請求項5】
前記保持部材を弾性材料で形成したことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の指輪。
【請求項6】
前記溝部の内壁に、前記保持部材が摺接する摺接層を配設することを特徴とする請求項2記載の指輪。
【請求項7】
前記摺接層を、弾性素材で形成したことを特徴とする請求項6記載の指輪。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、指輪に関し、特に、装着される指の太さに応じてその内部寸法を調節する機能を有する指輪に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、指輪を装着する場合には、装着したい指の最も太い部分(例えば、第2関節周辺部分など)を基準として指輪の号数が選択される。しかしながら、装着したい指における装着箇所(例えば、第2間接と第3間接との間)が、指の最も太い部分と比べて細い場合には、装着箇所で指輪が回転してしまう問題が発生する。
【0003】
従来、このような問題に対応する指輪として、環状体の内周面に即して円弧状に形成した金属製弾性体を、その一端側を内周面上に対して浮かせた状態で取り付け、装着箇所における装着感を高めるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】登録実用新案第3006203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来の指輪においては、環状体自体の外径は一定であるため、当該指輪の外径が指における装着箇所と比べて太い場合には、指輪が指から離間した印象を与えることとなり、見栄えが悪く、装飾品本来の価値を損なってしまうという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、装飾品本来の価値を損なうことなく、指に対する装着感に優れた指輪を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の指輪は、複数の片を連結して成る環状体を有する指輪であって、前記環状体の一部を構成し内部寸法の調節に用いられる調節片と、前記調節片に連結され前記環状体の残部を構成する複数の連結片とを具備し、前記調節片とこれに隣接する前記連結片との連結部分に、当該調節片とこれに隣接する前記連結片とを離接する離接機構を備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の指輪によれば、環状体の内部寸法の調節に用いられる調節片とこれに隣接する連結片との連結部分に、これらを離接する離接機構を備えたことから、当該指輪が装着される指の太さに応じて環状体の内部寸法を調節することができるので、指における装着箇所が指の最も太い部分と比べて細い場合においても、装飾品本来の価値を損なうことなく、指に対する装着感に優れた指輪を提供することが可能となる。
【0008】
例えば、上記指輪において、前記調節片及びこれに隣接する前記連結片は、一方が他方側に向けて延在し内部に溝部が形成された挿入部を有し、他方が前記挿入部を収容する収容部と、前記収容部内に配置され前記溝部内を移動可能な保持部材とを有する。この場合には、一方の挿入部の内部に形成された溝部内を、他方の収容部内に配置された保持部材が移動可能としたことから、当該保持部材の移動に応じて、調節片とこれに隣接する連結片とを離接することが可能となる。
【0009】
特に、上記指輪において、前記溝部は、前記保持部材を段階的に移動させる形状を有することが好ましい。この場合には、溝部内を、保持部材が段階的に移動できるので、装着される指の太さに応じた適切な環状体の内部寸法になるように、段階的に調節片とこれに隣接する連結片とを離接することが可能となる。
【0010】
また、上記指輪においては、前記溝部の内壁に、前記保持部材の移動を規制する規制部材を形成することが好ましい。この場合には、規制部材により保持部材の移動が規制されるので、使用者の意図に反して容易に保持部材が移動する事態を防止することが可能となる。
【0011】
例えば、上記指輪において、前記保持部材は、弾性材料で形成される。このように保持部材を弾性部材で形成することにより、保持部材が有する弾性を利用して確実に保持部材が停止した位置を維持することが可能となる。
【0012】
なお、上記指輪において、前記溝部の内壁に、前記保持部材が摺接する摺接層を配設するようにしても良い。この場合には、摺接層の間を、保持部材が摺接しながら移動することから、保持部材の移動がある程度規制されるので、装着される指の太さに応じた適切な環状体の内部寸法になるように、調節片とこれに隣接する連結片とを離接することが可能となる。
【0013】
例えば、上記指輪において、前記摺接層は、弾性材料で形成される。このように摺接層を弾性部材で形成することにより、保持部材に対して常に一定の圧力を加えることができるので、使用者の所望の位置で保持部材を停止させることが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、環状体の内部寸法の調節に用いられる調節片とこれに隣接する連結片との連結部分に、これらを離接する離接機構を備えたことから、装着される指の太さに応じて環状体の内部寸法を調節することができるので、装飾品本来の価値を損なうことなく、指に対する装着感に優れた指輪を提供するが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る指輪の斜視図である。本実施の形態に係る指輪10は、図1に示すように、調節片11と、第1連結片12〜第3連結片14とを連結して構成される環状体15を有している。調節片11、並びに、第1連結片12〜第3連結片14は、それぞれ円弧形状を有している。
【0016】
なお、本実施の形態においては、調節片11と組み合わせて環状体15を構成する連結片を3つ備える場合について説明するが、連結片の数については適宜変更が可能である。また、本実施の形態においては、単一の調節片11を備える場合について説明するが、複数の調節片11を備えることも可能である。さらに、本実施の形態においては、指輪10が円環形状を有する場合について説明するが、これに限定されず、他の環状体にも適用することが可能である。
【0017】
調節片11は、第1連結片12と第3連結片14との間に連結されている。特に、指輪10のサイズ(内部寸法:本実施の形態では内径)を調節できるように、第1連結片12及び第3連結片14に対して水平移動可能に連結されている。なお、調節片11と第1連結片12及び第3連結片14との連結部分の構造については後述する。
【0018】
第1連結片12における調節片11の反対側の端部は、第2連結片13の一端に連結され、第3連結片14における調節片11の反対側の端部は、第2連結片13の他端に連結されている。つまり、第2連結片13は、第1連結片12と第3連結片14との間に連結されている。第1連結片12〜第3連結片14は、互いの連結部分を支点として一定範囲で揺動可能に構成されている。
【0019】
なお、第1連結片12と第2連結片13との連結部分、並びに、第3連結片14と第2連結片13との連結部分については、互いに揺動可能に連結されることを条件として、いかなる構造をであっても良い。例えば、図1に示すように、第2連結片13の両端部に、第1連結片12及び第3連結片14側に突出する挿入部13a、13bを設ける一方、これらの挿入部13a、13bを収容する収容部12a、14aを第1連結片12及び第3連結片14に設ける。そして、挿入部13a(13b)及び収容部12a(14a)における対向する面の一方に凸部を設ける一方、他方に当該凸部を収容する凹部を設けるようにしても良い。なお、図1においては、挿入部13b及び収容部14aを省略している。
【0020】
ここで、調節片11と第1連結片12及び第3連結片14との連結部分の構造について、図1を参照しながら図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る指輪10の調節片11と第1連結片12との連結部分を拡大した模式図である。図2(a)は、これらの連結部分の正面図について示し、図2(b)は、これらの連結部分の側面図について示している。なお、図2においては、説明の便宜上、調節片11と第1連結片12との連結が解除された状態について示すが、実際上、これらは常に連結された状態で維持される。また、第3連結片14との連結部分については、第1連結片12との連結部分と同様であるため、その説明を省略する。
【0021】
図1に示すように、調節片11の端部には、第1連結片12、第3連結片14の端部に設けられた挿入部12b、14bを収容する収容部11a、11bが設けられている。これらの挿入部12b、14b、並びに、収容部11a、11bで離接機構が構成される。なお、挿入部12b、14bは、第1連結片12、第3連結片14の中央部分において、その端部から調節片11側に突出するように設けられている。
【0022】
収容部11a、11bには、その端部近傍に貫通孔11c、11dが形成されている。これらの貫通孔11c、11dには、環状体15の幅と略一致する長さの軸芯11e、11fが挿通されている。軸芯11e、11fは、例えば、ステンレス等の金属で構成される。貫通孔11cに挿通された軸芯11eにおいて、収容部11aから露出する部分には、図2(a)に示すように、保持部材11gが取り付けられている。保持部材11gは、図2(b)に示すように、円筒形状を有しており、例えば、一定の弾性を有するシリコーン樹脂で構成される。
【0023】
一方、収容部11aに収容される挿入部12bには、図2(b)に示すように、保持部材11gが左右方向に段階的に移動可能な溝部12cが形成されている。例えば、溝部12cは、図2(b)に示すように、保持部材11gの外周形状に対応する円弧形状の穴部が左右方向に連結された形状を有する。溝部12cにおける各円弧形状の穴部の間には、図2(b)に示す上下方向に突出する、規制部材としての突起12dが形成されている。突起12dは、溝部12c内における保持部材11gの移動を規制する。
【0024】
次に、上記構成を有する指輪10のサイズ(内径)を調節する場合における動作について図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係る指輪10のサイズを伸ばしていない状態、つまり、通常の状態について示す模式図であり、図4は、指輪10のサイズを伸ばした状態について示す模式図である。特に、図4においては、指輪10のサイズを最大限まで伸ばした状態について示している。なお、図3(b)及び図4(b)においては、説明の便宜上、軸芯11eを省略している。
【0025】
図3に示すように、指輪10のサイズを伸ばしていない状態においては、第1連結片12の挿入部12bが、調節片11の収容部11aに入り込み、調節片11の左端部と、第1連結片12の右端部とが密着した状態となっている。なお、指輪10のサイズを伸ばしていない状態においては、調節片11と第3連結片14との間もこのように密着した状態となっている。
【0026】
このとき、収容部11a内に配置された保持部材11gは、図3(b)に示すように、挿入部12bに形成された溝部12cの最も左方側の位置に収容された状態となっている。なお、このような状態において、保持部材11gは、溝部12cに形成された突起12dにより右方側への移動が規制されるため、指輪10のサイズを伸ばす力が加えられる場合を除き、当該位置で第1連結片12を保持する。この結果、指輪10は、サイズを伸ばしていない、通常の状態を維持することとなる。
【0027】
一方、図4に示すように、指輪10のサイズを伸ばした状態においては、第1連結片12の挿入部12bが、調節片11の収容部11aから左方側に退避し、調節片11の左端部と、第1連結片12の右端部とが離間した状態となっている。なお、指輪10のサイズを伸ばした状態においては、調節片11と第3連結片14との間もこのように離間した状態となっている。
【0028】
このとき、収容部11a内に配置された保持部材11gは、図4(b)に示すように、挿入部12bに形成された溝部12cの最も右方側の位置に収容された状態となっている。なお、このような状態において、保持部材11gは、溝部12cに形成された突起12dにより左方側への移動が規制されるため、指輪10のサイズを縮める力が加えられる場合を除き、当該位置で第1連結片12を保持する。この結果、指輪10は、そのサイズを伸ばした状態を維持することとなる。
【0029】
このような実施の形態1に係る指輪10を指に装着する場合には、まず、図3に示す通常の状態から、調節片11と第1連結片12及び第3連結片14とを離間させ、図4に示すように指輪10のサイズを伸ばした状態とする。そして、このようにサイズを伸ばした状態で指に嵌め、装着される指の最も太い部分を通過させる。その後、指輪10が指における装着箇所まで到達したならば、図4に示す状態から調節片11と第1連結片12及び第3連結片14とを密着させ、図3に示す通常の状態に戻す。
【0030】
このように実施の形態1に係る指輪10においては、調節片11と第1連結片12及び第3連結片14との連結部分に、これらを離接する離接機構を備えたことから、装着される指の太さに応じて指輪10のサイズを調節することができる。具体的には、図8に示すように、装着される指の最も太い部分を通過させる際、調節片11によりサイズを伸ばす一方、指の装着箇所でサイズを縮めるようにする。これにより、指における装着箇所が指の最も太い部分と比べて細い場合においても、上記離接機構によりその差分を吸収することができるので、装飾品本来の価値を損なうことなく、指に対する装着感に優れた指輪10を提供することが可能となる。
【0031】
また、実施の形態1に係る指輪10においては、第1連結部12及び第3連結部14が調節片11に向けて延在し、内部に溝部12cが形成された挿入部12bを有し、調節片11が挿入部12bを収容する収容部11aと、収容部11a内に配置され、溝部12c内を移動可能な保持部材11gとを有する。これにより、挿入部12bの内部に形成された溝部12c内を、収容部11a内に配置された保持部材11gが移動するようにしたので、保持部材11gの移動に応じて、調節片11と第1連結部12及び第3連結部14とを離接することが可能となる。
【0032】
特に、実施の形態1に係る指輪10においては、溝部12cを、保持部材11gを段階的に移動させる形状としている。これにより、溝部12c内を、保持部材11gが段階的に移動できるので、装着される指の太さに応じた適切な指輪10の内径になるように、段階的に調節片11と第1連結部12及び第3連結部14とを離接することが可能となる。
【0033】
また、実施の形態1に係る指輪10においては、溝部12cの内壁に、保持部材11gの移動を規制する突起12dを形成している。これにより、突起12dにより保持部材11gの移動が規制されるので、使用者の意図に反して容易に保持部材11gが移動する事態を防止することが可能となる。
【0034】
さらに、実施の形態1に係る指輪10においては、保持部材11gを、弾性材料としてのシリコーン樹脂で形成している。このように保持部材11gをシリコーン樹脂で形成することにより、シリコーン樹脂が有する弾性を利用して確実に保持部材11gが停止した位置を維持することが可能となる。
【0035】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。特に、添付図面に図示されている形状の指輪に限定されるものではなく、もちろん宝石を取り付けた指輪に適用できる。
また、上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさにも限定されるわけではないから、例えば、バングル、アンクレット等の他の環状装身具においても本発明は適用される。
【0036】
例えば、上記実施の形態においては、第1連結片12の挿入部12bに形成される溝部12cの形状を、保持部材11gの外周形状に対応する円弧形状の穴部が連結された形状としているが、溝部12cの形状については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。溝部12cは、保持部材11gの移動を一定の位置で規制することを条件として、いかなる形状としても良い。例えば、図5に示すように、溝部12cの下面部に保持部材11gの外周形状に対応する円弧形状を設ける一方、これに対向する上面部を平面形状としても良い。このように変更した場合には、上記実施の形態で得られる効果に加え、突起12dが一方の面にのみ形成されることから、保持部材11gの移動をある程度許容しつつ、当該移動を規制することができるので、サイズの調節を容易に行うことが可能な指輪10を提供することが可能となる。
【0037】
また、上記実施の形態においては、金属製の軸芯11e、11fにシリコーン樹脂等で構成される保持部材11gを取り付ける場合について示しているが、保持部材11gの構成については、これに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。保持部材11gの溝部12c内における移動を規制することを条件として、いかなる構成を採っても良い。例えば、図6に示すように、保持部材11gと軸芯11hとをシリコーン樹脂等により一体に成形するようにしても良い。このように変更した場合には、上記実施の形態で得られる効果に加え、保持部材11gと軸芯11hとが一体成形されることから、保持部材11gを軸芯11e、fに取り付ける作業を省略することができるので、指輪10の製造時における作業効率を高めることが可能となる。
【0038】
(実施の形態2)
実施の形態1に係る指輪10においては、第1連結片12に挿入部12bを設ける一方、調節片11に収容部11aを設け、収容部11a内に配置される保持部材11gと挿入部12bに形成される溝部部12cとによってこれらを連結する場合について示している。実施の形態2に係る指輪10においては、第1連結片12に収容部を設けると共に、当該収容部内に保持部材を配置し、当該保持部材と、調節片11内に形成される溝部とによってこれらを連結する点で実施の形態1に係る指輪10と相違する。
【0039】
図7は、本発明の実施の形態2に係る指輪10の調節片11と第1連結片12及び第3連結片14との連結部分を拡大した模式図である。図7(a)は、これらの連結部分の正面図について示し、図7(b)は、これらの連結部分の側面図について示している。なお、図7において、図2と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
図7に示すように、第1連結片12及び第3連結片14における調節片11側の端部には、調節片11の端部を収容する収容部12e、14eが設けられている。実施の形態2に係る指輪10においては、調節片11の端部自体が実施の形態1に係る挿入部12b、14bに相当する。収容部12e、14eには、その端部近傍に貫通孔12f、14fが形成されている。これらの貫通孔12f、14fには、環状体15の幅と一致する長さの軸芯12g、14gが挿通されている。例えば、軸芯12g、14gは、ステンレス等の金属で構成される。
【0041】
貫通孔12f、14fにそれぞれ挿通された軸芯12g、14gにおいて、収容部12e、14eから露出する部分には、図7(a)に示すように、保持部材12h、14hが取り付けられている。保持部材12h、14hは、図7(b)に示すように、円筒形状を有しており、例えば、ステンレス等の金属で構成される。なお、軸芯12g(14g)と、保持部材12h(14h)とを一体とすることも可能である。
【0042】
一方、調節片11の内部には、図7(b)に示すように、保持部材12h、14hが左右方向に移動可能な溝部11iが形成されている。溝部11iは、保持部材12h、14hの直径と略同一の厚みを有している。溝部11iの内側部分には、シリコーン樹脂等で構成される摺接層11jが形成されている。保持部材12h、14hは、摺接層11jの間を摺接しながら移動することから、保持部材12h、14hの移動は、ある程度規制されることとなる。
【0043】
なお、実施の形態2に係る指輪10において、そのサイズを調節する場合の動作、並びに、指に装着する場合の動作は、実施の形態1に係る指輪10と実質的に同一である。従って、実施の形態2に係る指輪10においても、装着される指の最も太い部分を通過させる際、調節片11によりサイズを伸ばす一方、指の装着箇所でサイズを縮めるようにすることにより、指における装着箇所がその最も太い部分と比べて細い場合においても、その差分を吸収することができるので、装飾品本来の価値を損なうことなく、指に対する装着感に優れた指輪10を提供することが可能となる。
【0044】
特に、実施の形態2に係る指輪10においては、溝部11iの内壁に、保持部材12h、14hが摺接する摺接層11jを配設している。これにより、保持部材12h、14hが摺接層11jの間を摺接しながら移動することから、ある程度、これらの移動が規制されるので、装着される指の太さに応じた適切な指輪10の内径になるように、調節片11と第1連結片12及び第3連結片14とを離接することが可能となる。
【0045】
また、実施の形態2に係る指輪10においては、摺接層11jを、弾性材料としてのシリコーン樹脂で形成している。このように摺接層11jをシリコーン樹脂で形成することにより、保持部材12h、14hに対して常に一定の圧力を加えることができるので、使用者の所望の位置で保持部材12h、14hを停止させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施の形態1に係る指輪の斜視図である。
【図2】実施の形態1に係る指輪の調節片と第1連結片との連結部分を拡大した模式図である。
【図3】実施の形態1に係る指輪のサイズを伸ばしていない状態(通常の状態)について示す模式図である。
【図4】実施の形態1に係る指輪のサイズを伸ばした状態について示す模式図である。
【図5】実施の形態1の変形例に係る指輪の連結部に形成される溝部の模式図である。
【図6】実施の形態1の変形例に係る指輪の調節片に取り付けられる保持部材の模式図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る指輪の調節片と第1連結片及び第3連結片との連結部分を拡大した模式図である。
【図8】本発明の使用方法を示す平面図である。
【符号の説明】
【0047】
10 指輪
11 調節片
11a、11b 収容部
11g 保持部材
11i 溝部
11j 摺接層
12 第1連結片
12b、14b 挿入部
12c 溝部
12d 突起
12e、14e 収容部
13 第2連結片
14 第3連結片
15 環状体
【出願人】 【識別番号】505152653
【氏名又は名称】有限会社 辰海工芸
【出願日】 平成18年7月19日(2006.7.19)
【代理人】 【識別番号】100106194
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘朗


【公開番号】 特開2008−23002(P2008−23002A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−197423(P2006−197423)