| 【発明の名称】 |
帽子 |
| 【発明者】 |
【氏名】一杉 喜重
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| 【要約】 |
【課題】紫外線を遮蔽しつつ直射日光による熱を遮断して快適性を向上するようにした帽子を提供する。
【構成】冠部1と鍔部2とを備えた帽子において、冠部1及び/又は鍔部2を構成する布帛に酸化チタンを含む樹脂をコーティングする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冠部と鍔部とを備えた帽子において、前記冠部及び/又は前記鍔部を構成する布帛に酸化チタンを含む樹脂をコーティングしたことを特徴とする帽子。 【請求項2】 前記樹脂中の酸化チタンの含有量が10重量%〜50重量%であることを特徴とする請求項1に記載の帽子。 【請求項3】 前記布帛への酸化チタンの被着量が5g/m2 〜50g/m2 であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帽子。 【請求項4】 前記樹脂に前記布帛と同色の着色剤を配合したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の帽子。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、冠部と鍔部とを備えた帽子に関し、更に詳しくは、紫外線を遮蔽しつつ直射日光による熱を遮断して快適性を向上するようにした帽子に関する。 【背景技術】 【0002】 帽子は、冠部と鍔部とを備え、これら冠部や鍔部により頭や顔に当たる紫外線を遮蔽しつつ直射日光による熱を遮断する役割を果たしている。その一方で、近年では、ファッション性の観点から冠部や鍔部には種々の布帛が使用され、その布帛の種類によっては紫外線の遮蔽効果や熱の遮断効果が十分に得られない場合がある。 【0003】 これに対して、紫外線や赤外線を遮蔽するように加工を施した透明なプラスチック板から鍔部を構成する一方で、冠部を分割して通気用の隙間を設けた帽子(例えば、特許文献1参照)が提案されているが、このような構成では帽子のデザインが大幅に制限されるためファッション性の要求を満たすことができない。 【特許文献1】特開2000−73221号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明の目的は、紫外線を遮蔽しつつ直射日光による熱を遮断して快適性を向上するようにした帽子を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するための本発明の帽子は、冠部と鍔部とを備えた帽子において、前記冠部及び/又は前記鍔部を構成する布帛に酸化チタンを含む樹脂をコーティングしたことを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0006】 本発明者は、布帛のコーティング材料として酸化チタンを含む樹脂を用いたところ、酸化チタンには紫外線を遮蔽する作用のみならず直射日光による熱を遮断する作用があることを知見し、本発明に至ったのである。 【0007】 即ち、冠部や鍔部を構成する布帛に酸化チタンを含む樹脂をコーティングした場合、酸化チタンが紫外線を遮蔽すると共に直射日光による熱を遮断し、帽子を着用した際の快適性を向上することができる。しかも、冠部や鍔部を構成する布帛に酸化チタンを含む樹脂をコーティングするだけであるので、帽子のデザインが制約されることはなく、ファッション性の要求に対して柔軟に対応することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は本発明の実施形態からなる帽子を示すものである。図1に示すように、本実施形態の帽子は、頭を覆う冠部1と、該冠部1の全周囲から放射状に突き出した鍔部2とを備えている。鍔部2は冠部1の全周囲から突き出す構造のほか、野球帽のように冠部1の周囲の一部から突き出す構造であっても良い。 【0009】 冠部1や鍔部2を構成する布帛としては、綿や麻等の天然繊維からなる織物のほか、ナイロンやポリエステル等の合成繊維からなる織物を使用することができる。この布帛には酸化チタンを含む樹脂がコーティングされている。コーティングを施す部位は、冠部1及び鍔部2の両方でも良いが、冠部1だけでも良く、鍔部2だけでも良い。 【0010】 上記酸化チタン(TiO2 )としては、例えば、平均粒子径が10nm〜300nm、より好ましくは100nm〜300nmの粉末を使用すると良い。このような酸化チタンの粉末は紫外線を遮蔽し、可視光線を散乱させて直射日光による熱を遮断する作用を呈する。一方、上記コーティング樹脂は特に限定されるものではないが、例えば、アクリル系樹脂やウレタン系樹脂を使用することができる。 【0011】 コーティング樹脂中の酸化チタンの含有量は10重量%〜50重量%であると良い。樹脂中の酸化チタンの含有量を上記範囲にすることにより、紫外線の遮蔽作用と熱の遮断作用を効果的に得ることができる。酸化チタンの含有量が10重量%未満であると紫外線の遮蔽作用と熱の遮断作用が低下し、逆に50重量%を超えると外観を悪化させる要因となる。 【0012】 布帛への酸化チタンの被着量は5g/m2 〜50g/m2 であると良い。酸化チタンの単位面積当たりの被着量を上記範囲にすることにより、紫外線の遮蔽作用と熱の遮断作用を効果的に得ることができる。酸化チタンの単位面積当たりの被着量が5g/m2 未満であると紫外線の遮蔽作用と熱の遮断作用が低下し、逆に50g/m2 を超えると帽子の質量増加が顕著になるため好ましくない。 【0013】 コーティング樹脂には布帛と同色の着色剤を配合すると良い。これにより、コーティング樹脂への酸化チタンの配合による外観の悪化を防止し、ファッション性を向上することができる。なお、着色剤の色は布帛の色と厳密に一致する必要はなく、違和感がない程度に一致するものであれば良い。 【0014】 上述した帽子を着用した場合、冠部1や鍔部2を構成する布帛に酸化チタンを含む樹脂がコーティングされているので、その酸化チタンが紫外線を遮蔽する。これにより、波長250nm〜400nmの紫外線を例えば99%以上遮蔽することが可能になる。また、布帛のコーティング樹脂に含まれる酸化チタンは直射日光による熱を遮断する。そのため、冠部1の中や鍔部2の下側での温度上昇を抑制することができる。これにより、帽子を着用した際の快適性を向上することができる。 【実施例】 【0015】 冠部の全周囲に鍔部を設けた帽子において、冠部及び鍔部を構成する布帛(白色生地)に酸化チタンを含む樹脂をコーティングし、そのコーティング条件だけを種々異ならせた実施例1〜3の帽子をそれぞれ製作した。実施例1〜3においては、樹脂中の酸化チタンの含有量(重量%)と布帛への酸化チタンの被着量(g/m2 )を種々異ならせた。対比のため、布帛にコーティングを施していない帽子(従来例)を用意した。 【0016】 これら従来例及び実施例1〜3の帽子について、分光光度計を用いて波長300nm〜400nmの範囲で鍔部の紫外線透過率(%)を測定した。また、従来例及び実施例1〜3の帽子を晴天時の同一条件で着用した際の快適性を20人のパネラーにより5点満点で評価し、全パネラーの評価点の和を求めた。この評価点が大きいほど着用時の快適性が高いことを意味する。その結果を表1に示す。 【0017】 【表1】
【0018】 この表1に示すように、実施例1〜3の帽子はいずれも紫外線透過率が低く、しかも従来例に比べて着用時の快適性が高いものであった。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明の実施形態からなる帽子を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0020】 1 冠部 2 鍔部
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| 【出願人】 |
【識別番号】593094729 【氏名又は名称】セダージャパン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月28日(2006.8.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一
【識別番号】100066854 【弁理士】 【氏名又は名称】野口 賢照
【識別番号】100068685 【弁理士】 【氏名又は名称】斎下 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2008−50734(P2008−50734A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−230924(P2006−230924) |
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