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【発明の名称】 頭髪カバー付きサンバイザー
【発明者】 【氏名】渡邉 理沙

【要約】 【課題】頭髪カバーをサンバイザー本体に強固に固定でき、サンバイザーを着脱する際に、そのたび毎に頭髪カバーをセットし直す必要がない便利な頭髪カバー付きサンバイザーを提供する。

【構成】鍔部とこの鍔部を取り付けるための帯状芯と前記帯状芯の外周に設けられたフックを有するサンバイザー本体と、外周に前記フックと結合するための弾性輪を形成した頭髪カバーとから構成され、帯状芯の外周にわたって弾性輪とフックとを結合させることにより頭髪カバーをサンバイザー本体に取り付けることを特徴とする。これにより、頭髪カバーがサンバイザー本体に強固に結合される。また、フックの先端に突起を形成することによって頭髪カバーをサンバイザー本体にさらに強固に結合することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍔部と、この鍔部を取り付けるための帯状芯と、前記帯状芯の外周に設けられたフックを有するサンバイザー本体と、
外周に前記フックと結合するための弾性輪を形成した頭髪カバーと、
から構成され、
前記弾性輪を前記前記フックに結合することを特徴とする頭髪カバー付きサンバイザー。
【請求項2】
前記フックの先端に突起が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の頭髪カバー付きサンバイザー。
【請求項3】
前記頭髪カバーの内面に結合手段によって取り付けられる収納部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の頭髪カバー付きサンバイザー。
【請求項4】
前記頭髪カバーは防水性生地で形成されることを特徴とする請求項1に記載の頭髪カバー付きサンバイザー。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、降雨時や強風時に頭髪を覆うことで頭髪を保護する頭髪カバーを着脱可能とした頭髪カバー付きサンバイザーに関する。
【背景技術】
【0002】
図8は、本発明に関連する第1の従来例の、雨カバーを取り付け可能に構成したサンバイザーを説明する図である(特許文献1)。図8(A)は平面図、図8(B)は側面図である。第1の従来例によれば、柔軟な材質により形成した頭部カバーとサンバイザー掛止手段を持つサンバイザー用雨カバーをサンバイザーのひさしに掛止するように着脱可能に形成する。頭部カバー51は撥水加工した布や合成樹脂で形成することで雨を防止する。また、頭部カバー51はゴム等の環状締材52を用いてサンバイザー55のベルト部56の外周を締め付け固定するとともに、ひさしカバー53の周縁に形成されたひさし締材54によりひさし57の上面を覆うようにひさし57の外周に固定され、はずれ難いように構成される。
【0003】
図9は、本発明に関連する第2の従来例の、降雨時等に頭髪を覆うための被覆部材を取り付けたサンバイザーを説明する図である(特許文献2)。図9(A)はサンバイザーの構成、図9(B)は被覆部材でサンバイザーを被った状態を示す図である。これは、鍔部61と帯状芯62から形成されるサンバイザー63の帯状芯62の後部に被覆部67を収納するカバー64を設け、雨や強風等から頭髪を保護したいときには、上記カバー64から被覆部67を取り出して頭部全体を被覆し、その被覆部67を帯状芯62の外周に固定するようにしたものである。被覆部67の一端は上記カバー64の部分に固着されているので、カバー64から取り出して頭部を被った後に被覆部67の終端を帯状芯62の外周に固定することで頭髪全体を被うことができる。
【特許文献1】実開平4−118418号公報
【特許文献2】特開平7−324215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記第1の従来例のサンバイザーは、雨カバーが頭部だけでなくひさし全体を覆う構造のため、雨カバーが大きくなり持ち運びに不便であるという欠点があった。また雨カバーはベルト部の外周にゴム等の弾性力のみで圧接固定する構造のため、雨カバーがはずれ易いという欠点もあった。特に、サンバイザーを脱いだ時にはずれ易く、サンバイザーをかぶるたびにいちいち雨カバーを取り付け直す必要があって不便であった。第2の従来例でも被覆部材をゴム等の弾性体で頭部の外周に固定する構造のため、第1の従来例と同じく被覆部材がはずれ易い欠点があった。一方、本発明は、頭髪カバーを強固に固定可能で、サンバイザーをかぶったり脱いだりしてもそのたびに頭髪カバーをセットし直す必要がない便利なサンバイザーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の発明は、鍔部とこの鍔部を取り付けるための帯状芯と前記帯状芯の外周に設けられたフックとを有するサンバイザー本体と、外周に前記フックと結合するための弾性輪を形成した頭髪カバーとから構成され、前記弾性輪を前記前記フックに結合することを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に記載の発明は、フックの先端に突起が形成されたこと特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に記載の発明は、頭髪カバーの内面に結合手段によって取り付けられる収納部を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に記載の発明は、頭髪カバーは防水性生地で形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上記載したように、請求項1に記載の頭髪カバー付きサンバイザーによれば、弾性輪とフック手段を用いて頭髪カバーとサンバイザー本体を結合する構造であるので、頭髪カバーがサンバイザー本体に強固に結合され、サンバイザーを脱いだ時でも頭髪カバーがサンバイザー本体からはずれ難く、サンバイザーをかぶり直したときでもいちいち頭髪カバーをつけ直す必要がなくて便利である。
【0010】
請求項2に記載の頭髪カバー付きサンバイザーによれば、フックの先端に突起を形成したことによって、弾性輪がフックから外れにくくなり、頭髪カバーをサンバイザー本体にさらに強固に固定できる。
【0011】
請求項3に記載の頭髪カバー付きサンバイザーによれば、頭髪カバーの内面に結合手段によって取り付けられる収納部を備えたことにより、暑い日にはこの収納部に保冷剤を収納することにより頭部を効果的に冷却し、逆に寒い時には発熱剤を収納することにより頭部を効果的に暖めることができる。なお、この収納部をタオル生地で形成すれば、保冷剤により頭髪が濡れることを防止でき、また発熱剤から頭皮を保護することもできる。
【0012】
請求項4に記載の頭髪カバー付きサンバイザーによれば、頭髪カバーは防水性生地で形成されるので、降雨時でも頭髪が濡れるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明のサンバイザー本体1を斜上方から見た図である。図2は、サンバイザー本体1を側面から見た図である。図1、図2において、10はサンバイザー本体1の帯状芯、11はサンバイザーの鍔部、12は帯状芯10の外周に設けられた本発明の特徴であるフックである。13は帯状芯10の内周に形成された汗止め、14は汗止めの上に形成されたすべり止めであり、両者とも利用者の額に直接接触する部分である。汗止め13やすべり止め14は必須の要素ではないが、実用上設けた方が望ましい部分である。
【0014】
図3は、図1に示したX−X線でサンバイザー本体1を鉛直方向に切った側面部分断面図である。図3において、15はフック12の先端に形成された突起であり、後述のようにフック12と結合した頭髪カバーの弾性輪21が外れにくいように作用する。サンバイザー本体1の帯状芯10の周囲にフック12を設けた点が本発明の特徴である。このフック12は帯状芯のほぼ全周にわたって設けるのが好適である。フック12の材質は問わないが、重量や耐久性、経済性等を考慮すると、プラスチックを用いることが望ましい。なお、図3や図5では理解を容易にするためにフック12の部分を厚く示しているが、実際にはより薄く作成するのでフックの部分がかさばることはない。
【0015】
図4は、本発明の頭髪カバーをサンバイザー本体に取り付けた状態の概略構成を表す図である。図5は、図4において、頭髪カバー2をサンバイザー本体1に取り付ける部分の拡大断面図である。頭髪カバー2をサンバイザー本体1に取り付けるには、まず、頭髪カバー2の端部に設けられた弾性輪21をフック12の端部に形成された突起15を通ってフック12の内部の空隙16に挿入する。このように、フック12を外側から巻き込むようにして弾性輪21を空隙16に挿入することによって、弾性輪21はフック12の先端に設けた突起15によってサンバイザー本体1に強固に固定される。また、サンバイザー本体1に設けたフック12や頭髪カバー2に設けた弾性輪21はサンバイザーの帯状芯10のほぼ全周にわたって設けられるので、頭髪カバー2は帯状芯10のほぼ全周にわたって帯状芯10と結合され、非常に強固に固定される。従って、利用者がサンバイザーを脱いでも頭髪カバー2がサンバイザー本体1から外れることがなく、サンバイザーを被るたびにいちいち頭髪カバー2を付け付け直す必要がないため便利である。なお、利用者が頭髪カバー2をサンバイザー本体1から外したい場合には、頭髪カバー2を下に押すようにしながら弾性輪21をフック12から外せば、簡単に取り外すことができる。ここで、弾性輪21の材質は問わないが、サンバイザー本体の帯状芯10に取り付けられたフック12と同様に、プラスチックを用いるのが好適である。これにより頭髪カバー2が雨に濡れても弾性輪21が錆びることがないので耐久性を確保できるとともに、頭髪カバー2を何回でも洗濯することもできる。また、弾性輪21はゴムで構成してもよい。
【0016】
頭髪カバー2は撥水加工したような防水性の生地で形成することが望ましいが、降雨の少ない冬用にはボアーを使用することもでき、また、陽射しの強い日の暑さから頭皮を守るためや強風から髪のバラツキを防ぐためにメッシュ生地やムレ防止素材生地等も使用することができる。また、特に女性の場合には、ヘアースタイルを変えることがあるので、異なるサイズの頭髪カバー2を複数準備しておけば、どんなヘアースタイルに対しても頭髪にフィットさせることができる。つまり、本発明のサンバイザー本体1は頭髪カバー2を外付けすることが特徴なので、異なる生地や異なるサイズで作成した数種類の頭髪カバーを準備しておくことで、多様なヘアースタイルに対応することができる。また頭髪カバー2の外周の数か所に、いわゆるギャザーを設けておけば、頭部を覆った時に頭髪カバー2が型崩れしにくくなるため、頭髪の乱れを防ぐことができる。
【0017】
図6は、収納部を備えた頭髪カバー2を下面方向から見た外観図である。図7は、頭髪カバー2を図6のY−Y線で切断したときの縦断面図である。図6、7において、30は頭髪カバー2の内側に取り付けられ、タオル生地等で形成される収納部である。収納部30は、例えば、4隅に収納部を頭髪カバー2の内側に取り付けるための紐31を有する。紐31を頭髪カバー2の内側に取り付けられたボタン等の掛止具32に引っ掛けることにより収納部30を頭髪カバー2の内側に取り付けることができる。なお、紐31と掛止具32とを総称して結合手段という。もちろん、この掛止具はボタンに限定されず、ホックやマジックテープ(登録商標)等の他の手段を用いることもできる。要するに、収納部30を頭髪カバー2に結合できれば掛止具の種類は問わない。
【0018】
この収納部30にはその内部に保冷剤等を挿入するための挿入口33が設けられる。この挿入口33には開閉用のボタンやホック等の係止具34を取り付けることと便利である。係止具34によって、サンバイザーの使用中に収納部30の内部に収納した物がこぼれないように、挿入口33を閉めておく。この収納部30は着脱式なので、汚れた場合には収納部30のみを取り外して洗濯することができる。
【0019】
収納部30の中には、例えば夏は保冷剤を入れて頭部を冷やすことができ、冬には発熱剤を入れて頭部を暖めることができる。このため、ポケットをタオル生地やガーゼで作成すると、保冷剤により生じた水滴を吸収して頭髪が濡れるのを防止でき、また発熱剤から頭皮を保護することができる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、降雨時や強風時に頭髪を覆うための頭髪カバーを着脱可能に取り付けるサンバイザーとして用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のサンバイザー本体の構成を表す図である。
【図2】サンバイザー本体を側面から見た図である。
【図3】図1に示したX−X線でサンバイザー本体を鉛直方向に切った側面部分断面図である。
【図4】本発明の頭髪カバーをサンバイザー本体に取り付けた状態の概略構成を表す図である。
【図5】図4において、頭髪カバーをサンバイザー本体に取り付ける部分の拡大断面図である。
【図6】収納部を取り付けた頭髪カバーを下面方向から見た外観図である
【図7】図6に示したY−Y線で頭髪カバーを鉛直方向に切った側面断面図である。
【図8】サンバイザーの第1の従来例である。
【図9】サンバイザーの第2の従来例である。
【符号の説明】
【0022】
1 サンバイザー本体
2 頭髪カバー
10 帯状芯
11 鍔部
12 フック
13 汗止め
14 滑り止め
15 突起
16 空隙
21 弾性輪
30 収納部
31 紐
32 掛止具
33 挿入口
34 掛止具

【出願人】 【識別番号】506279171
【氏名又は名称】渡邉 理沙
【出願日】 平成18年8月15日(2006.8.15)
【代理人】 【識別番号】100097216
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 和人


【公開番号】 特開2008−45235(P2008−45235A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−221499(P2006−221499)