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【発明の名称】 ベルト式和装用帯システム
【発明者】 【氏名】池田 弘保

【要約】 【課題】従来から和装用帯の装着に関する工夫がなされているが、和服の普及率はほとんど横ばいか、下落傾向にあるのは、和服の帯着付けが複雑で一人では着付けられず専門家の補助が必要で、また着崩れの直しも容易でないことが大きな要因のひとつである。

【構成】和服の帯着付けの複雑さを解消するために、古来から踏襲されている帯の姿にこだわらないベルト式和装帯システムにより、簡単な着装を実現する。このベルト式和装帯システムの特長は、身体に巻く部位をベルト式帯20とし、帯結び部位を帯結びコンポーネント50としてを完全に分離し、かつ身体に装着する前に、ベルト式帯と帯結びコンポーネントを組み上げた状態10で、帯着付けを始めることができることにある。これにより帯着付けの熟練や補助を必要とせずに極めて容易に帯を着付けることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従来の和装帯を身体に巻く帯と帯結びを分離して、身体に巻く部分をベルト式帯として簡素化し、帯結び部分は帯結びコンポーネントとして製作し、身体に装着する際に、ベルト式帯と帯結びコンポーネントを組み上げた状態で、帯着付けを始めることが出来るようにするベルト式和装用帯システム。
【請求項2】
請求項1において、巻き終えた帯片端を身体の側面から前面で固定するベルト式にしたベルト式帯。
【請求項3】
請求項2のベルト式帯に、帯結びコンポーネントを装着できるようにする構造を有した請求項2のベルト式帯。
【請求項4】
請求項3のベルト式帯に装着するための部位を有する、帯結びコンポーネント。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、和装用の帯と帯結びに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から和装用帯の装着に関する工夫がなされているが、これらは古来から踏襲されている帯の姿を実現するための工夫である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、様々な工夫はなされているが、和服の普及率はほとんど横ばいか、下落傾向にあるのは、和服、特に帯の着付けが複雑で一人では着付けられず専門家の補助が必要で、また着崩れの直しも容易でないことが大きな要因のひとつである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
和服の帯着付けの複雑さを解消するために、古来から踏襲されている帯の姿にこだわらないベルト式和装帯システムにより、簡単な着付けを実現し新しい帯姿とする。
【0005】
ベルト式和装帯システムの特長は、身体に巻く帯と帯結びを完全に分離し、身体に装着する際に、ベルト式帯と帯結びコンポーネントを組み上げた状態で、帯着付けを始めることができることにある。
【0006】
身体に巻く帯は、巻きつけた帯の端を身体の側面から前面にて固定する。
【0007】
また、帯結びは、前もって製作された帯結びコンポーネントとして、身体に巻く帯に装着する構造を持つ。帯結びコンポーネントは結び本体と太鼓結び等で必要であれば帯枕、帯揚げと帯紐を装着するためのカバー、ベルト式和装用帯への装着部位、で構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のベルト式和装用帯システムは、きものの着付けの中でも最も熟練を要する帯着付けを簡素化するものである。古来から踏襲されている帯姿とは異なるが、帯着付けが極めて簡単なカジュアルな帯姿を実現する。
【発明の実施するための最良の形態】
【0009】
ベルト式和装用帯システムは、身体に巻くベルト式帯20と帯結びコンポーネント50で構成される。ベルト式帯に帯結びコンポーネントを組み上げた状態10で、帯着付けを始めることが出来るように考慮されている。(図1)
【0010】
ベルト式帯20は、重ね巻きタイプでは、左から右へ巻く場合には、身体の左横付近を基点に身体をひと巻きし、帯の左端に装着した面ファスナー21と帯内面に装着した面ファスナー22とで固定し、さらに身体右横まで巻き、帯右端を身体の右横付近で帯に装着してある面ファスナー23と24で固定し、さらに止め具25と26で固定する。止め具25は帯巻きの強さを調整できるように3段程度を装備する。右帯端は飾り布27などで先端の跳ね返りを防止する。(図2)
【0011】
また、帯両端に結合用の止め具を装着するタイプでは、帯は一重巻きとして両端の31と32を結合する。結合部は飾り布17などで化粧する。(図3)
【0012】
このベルト式帯には、帯結びコンポーネントを装着するための構造を持たせる。
【0013】
ベルト式3に帯結びコンポーネントを装着する構造をお太鼓用の帯結びコンポーネントを例として説明する。(図4)
【0014】
ベルト式帯に帯結びコンポーネント50を装着するためのスリット41を表地と裏地の間に設け、スリット内部に面ファスナー42と43を施し帯結びコンポーネントの挿入部位54と55に施した面ファスナー56と57をそれぞれ張り合わせることで、帯結びコンポーネントの縦ずれと横ずれを防止する。このスリットの代わりにベルト式帯の身体側にカバー44として装着することも出来る。この袋状の場合でも帯結びコンポーネント固定用として面ファスナー45・46を装着し、帯結びコンポーネントとは面ファスナーにて固定される。
【0015】
帯結びコンポーネントの構造をお太鼓結びを例として説明する。(図5)
【0016】
お太鼓結びの場合コンポーネントは結び本体50、帯枕51、帯揚げ装着用カバー52、帯紐装着用カバー53、ベルト式帯への挿入部位54と55から構成される。帯枕51は軽い素材で製作され、結び本体内部に固定される。この帯枕を覆うように帯揚げを通すためのカバー52を取り付ける。また、帯紐を通すためのカバー53も結び本体内部に取付ける。結び本体にはベルト式帯に装着するための部位を上下54・55に設け面ファスナー56、57を取付ける。
【0017】
ベルト式和装用帯システムは、身体に着用する前にベルト式帯20に帯結びコンポーネント50を固定し、帯揚げと帯紐を通し、この状態10で身体に着用を始めることが可能であるため、熟練や補助を必要とせずきわめて容易に着用できる。(図1)
【0018】
ベルト式和装用帯システムでは、ベルト式帯と帯結びコンポーネントとが分離されているため、それぞれを同じ柄で組むこと以外に、ベルト式帯と帯結びコンポーネント本体を異なる柄で組み合わせることも新しいカジュアルきもの姿となる。また、ベルト式帯で折柄や帯幅など、帯結びコンポーネントは、お太鼓の他、文庫結び、ふくら雀、重ね扇、立て矢結びなど各種の結びを用意することで、ベルト式帯のタイプ・帯結びコンポーネントのタイプと色柄の組合せで、帯姿のバリエーションが膨らむ。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 ベルト式和装用帯システム組立図
【図2】 ベルト式帯の詳細図1
【図3】 ベルト式帯の詳細図2
【図4】 ベルト式帯帯への帯結びコンポーネント装着方法
【図5】 帯結びコンポーネント詳細図
【符号の説明】
【0020】
10 ベルト式和装用帯システム本体
20 ベルト式帯本体
21 ベルト式帯装着用面ファスナー
22 ベルト式帯装着用面ファスナー
23 ベルト式帯装着用面ファスナー
24 ベルト式帯装着用面ファスナー
25 ベルト式帯装着用金具オス部
26 ベルト式帯装着用金具メス部
27 ベルト式帯結合端部飾り
31 ベルト式帯装着用金具オス部
32 ベルト式帯装着用金具メス部
41 帯結びコンポーネント着装用スリット
42 帯結びコンポーネント着装用面ファスナー
43 帯結びコンポーネント着装用面ファスナー
44 帯結びコンポーネント着装用カバー
45 帯結びコンポーネント着装用面ファスナー
46 帯結びコンポーネント着装用面ファスナー
50 帯結びコンポーネント本体
51 帯枕
52 帯揚げ装着用カバー
53 帯紐装着用カバー
54 ベルト式帯への装着用挿入部位上
55 ベルト式帯への装着用挿入部位下
56 ベルト式帯への装着用面ファスナー
57 ベルト式帯への装着用面ファスナー
【出願人】 【識別番号】506345410
【氏名又は名称】池田 弘保
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−69501(P2008−69501A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−280682(P2006−280682)