| 【発明の名称】 |
作業用手袋 |
| 【発明者】 |
【氏名】三村 哲
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| 【要約】 |
【課題】ゴム等の弾性に対する反力を削減することで長時間使用しても不必要にエネルギーを消費することのない作業用手袋を提供する。
【構成】指部と手甲部と手掌部と手首部とが繊維で形成されて少なくとも指部と手掌部とが高分子材料で被覆される作業用手袋において、指部と手甲部と手掌部とが予め湾曲させておくことで人指し指部の先端と親指部との間隔が近接する。特にゴム等の弾性に対する反力を削減することで長時間使用しても不必要にエネルギーを消費することがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 指部と手甲部と手掌部と手首部とから形成されて少なくとも指部と手掌部とが少なくともその一部が高分子材料で被覆されて形成される作業用手袋において、 指部と手掌部とを予め湾曲させることにより指部先端部と手掌部腕側端部との間隔を近接させる作業用手袋。 【請求項2】 前記親指を除く少なくとも一本の指部の先端と親指部の先端との間隔が近接する請求項1記載の作業用手袋。 【請求項3】 前記親指はその第一関節が伸張するとともにその親指軸方向と前記親指を除く指部の軸方向とが平行ではないことを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。 【請求項4】 前記指部の関節相当部の高分子材料の膜厚が他の部分の膜厚よりも薄いことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに1つに記載の作業用手袋。 【請求項5】 指部と手甲部と手掌部と手首部とが繊維から形成されることを特徴とする請求項1に記載の作業用手袋。 【請求項6】 前記親指部の第二関節と前記手掌部と境界部で切り込みを設けて前記親指部の第二関節の曲げ伸ばしを容易にして前記親指部は開いた形状となることを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。 【請求項7】 前記指部に第二関節に切り込みを設け前記指部の第二関節で常に曲がっているように形成される請求項1記載の作業用手袋。 【請求項8】 前記指部の第三関節における前記指部先端と前記第二関節より手掌部側とのなす角度が手掌部側に90°乃至180°未満であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一つに記載の作業用手袋。 【請求項9】 さらに、腕カバーと結合することを特徴とする請求項1記載の作業用手袋。 【請求項10】 指部と手甲部と手掌部と手首部とが繊維で形成されて少なくとも指部と手掌部とが高分子材料で被覆される作業用手袋を製造する製造方法において、 編布にて構成した綿繊維製手袋を漂白処理する第一工程と、漂白した手袋を撥水剤で撥水処理する第二工程と、前記手袋を後工程の高分子材料の原料液中に浸漬する際の液面における浸漬境界線を含む手袋の表面に浸透剤を塗布し親水処理する第三工程と、前記手袋を高分子材料の原料液中に浸漬した後引き上げ加熱して加硫させる第四工程からなる作業用手袋の製造方法。 【請求項11】 さらに第二関節部にリングを被せることで高分子材料の膜厚を薄膜化することを特徴とする請求項3記載の作業用手袋。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ゴムなどの高分子材料が塗布された作業用手袋に関し、特に道具やハンドル、ロープ等を握る際の疲労を軽減させる作業用手袋に関する。 【背景技術】 【0002】 編布で構成した手袋は、手軽に手を防護できるため広範囲に使用されている。しかし、工具の利用など握力が必要な場合に編布製の手袋では手袋と工具との間に十分な摩擦力を保持できず滑ってしまう。そこで、ゴム等の高分子材料を塗布した作業用手袋が提案されている。例えば特許文献1には所定の曲率で湾曲した作業用手袋が記載されている。 【0003】 【特許文献1】実開昭61−133316号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところが、これら従来の作業用手袋としては、手掌部と指部を完全に開いた形状あるいは軽く弧を描いた形状で型を取ったものが提案されている。 【0005】 また、これらの作業用手袋では、装着前の形状が指を伸ばした状態で形成されている。一方、実際に作業時に何らかの工具やハンドルまたはロープ等を使用する場合は、工具やハンドル等を握り続け、或いは掌握運動を繰り返す必要がある。工具やハンドル等を握り続けるためには指を曲げた状態を長時間に亘り維持する必要がある。従来の作業用手袋は上述のように指を伸ばした状態で形成されるため作業用手袋に付着するゴム等の弾性力に反して指を曲げることとなる。すなわち、工具やハンドル等を握るには指には工具やハンドル等を握ることにより生ずる反力とゴム等の弾性に対する反力の2つの力に対抗しながら工具やハンドル等を握ることとなる。この2つの反力に対抗する力を長時間維持するため、かなりのエネルギー消費を強いられることとなる。 【0006】 気温の低い冬季の屋外での作業では寒冷対策が必要である。特に体幹より離れる手については体温の低下が著しい。そこで、手袋での防寒が検討し得るが、作業用に使用する高分子材料等から構成されるゴム製手袋を手に装着した場合、防寒機能は十分ではなく、手が悴み、作業の続行が困難となる。 【0007】 そこで、現在、手袋製造メーカーは防寒対策手袋を提案し、実際に生産し、頒布している。防寒機能を達成するために、手袋の裏地素材として起毛やボアが用いられ、肌触りの暖かな素材を使用した手袋や、表地と裏地が着脱可能な商品などが開発、販売されている。しかし、これらの防寒手袋は普通のゴム手袋と比較して価格が数倍から十倍以上になるものである。そこで、大半の作業者は軍手やフリース素材などの比較的安価で手に入る手袋に、作業用の高分子材料等から構成されるゴム製手袋を通常サイズあるいは一回り大きいサイズの手袋を重ねて使用している。このような場合、手袋全体の厚みが増大するとともに高分子材料が低温のため硬化し、手袋を曲げることが困難となり、作業においてモノが掴みにくくなるという問題も生じている。 【0008】 また、従来では、対磨耗性を有する硬度の高い素材の手袋は、モノを掴むのにこれらの硬度に対向して掴むために使用時の疲労が大きいという課題を有している。 【0009】 そこで、本発明の目的はゴム等の弾性に対する反力を削減することで長時間使用しても不必要にエネルギーを消費することのない作業用手袋を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 前記の目的を達成すべく本発明の第一の側面である作業用手袋は、指部と手甲部と手掌部と手首部とから形成されて少なくとも指部と手掌部とが少なくともその一部が高分子材料で被覆されて形成される作業用手袋において、指部と手掌部とを予め湾曲させることにより指部先端部と手掌部腕側端部との間隔を近接させる。 【0011】 また、前記親指を除く少なくとも一本の指部の先端と親指部の先端との間隔が近接してもよく、前記親指はその第一関節が伸張するとともにその親指軸方向と前記親指を除く指部の軸方向とが平行ではなくてもよく、前記指部の関節相当部の高分子材料の膜厚が他の部分の膜厚よりも薄くても良い。指部と手甲部と手掌部と手首部とが繊維から形成されても良い。 【0012】 さらに、前記指部の第二関節と前記手掌部と境界部で切り込みを設け前記親指部の第二関節の曲げ伸ばしを容易にしても良い。 【0013】 加えて、前記指部に第二関節に切り込みを設け前記指部の第二関節で常に曲がっているように形成されても良い。 【0014】 一方、前記指部の第三関節における前記指部先端と前記第二関節より手掌部側とのなす角度が手掌部側に90°乃至180°未満であっても良い。さらに、腕カバーと結合しても良い。 【0015】 本発明の第二の側面である作業用手袋の製造方法は、指部と手甲部と手掌部と手首部とが繊維で形成されて少なくとも指部と手掌部とが高分子材料で被覆される作業用手袋を製造する製造方法において、編布にて構成した綿繊維製手袋を漂白処理する第一工程と、漂白した手袋を撥水剤で撥水処理する第二工程と、前記手袋を後工程の高分子材料の原料液中に浸漬する際の液面における浸漬境界線を含む手袋の表面に浸透剤を塗布し親水処理する第三工程と、前記手袋を高分子材料の原料液中に浸漬した後引き上げ加熱して加硫させる第四工程からなる。 【0016】 さらに第二関節部にリングを被せることで高分子材料の膜厚を薄膜化することを特徴とする。 【0017】 なお、本発明に係る作業用手袋は全て高分子材料で形成されても良いし、一部が高分子材料で形成されても良い。 【発明の効果】 【0018】 本発明に係る作業用手袋により、特にゴム等の弾性に対する反力を削減することで長時間使用しても不必要にエネルギーを消費することがない。 【0019】 このため、従来だと硬度の高い高分子材料を用いた手袋であっても本発明の適用により不必要なエネルギーを消費する必要がないため疲労が少なく、長時間の使用にも耐え得るものとなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。 【実施例1】 【0021】 図1〜図3は本発明の作業用手袋の外観を説明する図であり、図1が側面図、図2が正面図、図3が裏面図を示す。この作業用手袋は、5本の指部4〜12と、手甲部14と、手掌部16及び手首部18とを備え、人間の手に近い形に形成されている。 【0022】 指部6〜12は、いずれも第一関節、第二関節及び第三関節で湾曲した状態に形成される。さらに、親指部4と指部6のそれぞれの先端同士の最短距離は、指部8の先端から手掌部16の腕側端部までの距離をLとすると、L以下となるように構成され、好適にはLの85%以下とすることが望ましい。 【0023】 この作業用手袋2は繊維製手袋に高分子材料を被覆して構成される。この繊維製手袋は、所定の糸として綿糸を用いて、指部4〜12と、手甲部14と、手掌部16については、横メリヤス編みで特に平編で編まれた素材を用いる。一方、手首部18は、綿糸を用いてゴム編で編まれた素材を用いる。また、素材として皮革を用いることも可能である。 【0024】 綿糸は、綿45%、ポリエステル45%、天然ゴム素材5%とその他の成分から構成されるのが好ましい。但し、他の素材として麻糸、毛糸、絹糸、レーヨン糸、ウーリーナイロン糸、ポリエステル糸、ポリウレタン糸又はこれ等の糸の混紡糸を用いることができる。編機のゲージは如何なる針数であっても良い。 【0025】 図4は、漂白および加硫用の手型20である。手型20は、指部22〜30と手甲部32と手掌部と手甲部32と手首部36を備え、これ等を支持するための取手38が手首部36に設けられる。なお、図4において30は図示しないが、小指に相当する部分を指示するものである。 【0026】 続いて、この手型20に被せた繊維製手袋を高分子材料としてゴムラテックス配合物の原料液中に浸漬し、その後引き上げ加熱して加硫させることにより作られる作業用手袋の製造方法について説明する。 【0027】 第一の工程は繊維製手袋の漂白工程である。この工程で用いられる漂白剤は、酸化漂白剤であり、過酸化水、蛍光染料、水分を配合したものを用い、この配合液を80℃まで加熱し、繊維製手袋を長時間、浸漬する。 【0028】 漂白した原手を撥水剤で撥水処理する第二工程で用いる撥水剤は、金属せっけん、シリコン、パラフィン乳化油、オクタデシルエチレン尿素、多価アルコール脂肪酸エステルの乳化物などがあり、この内一種を水に分散させた配合液に原手を浸漬する。 【0029】 第三工程では、撥水処理後の原手を80℃、60分で乾燥させ、繊維製手袋を手型20に被せる。そしてこの第三工程において、繊維製手袋を後工程のゴムラテックス配合物の原料液中に浸漬する際の液面における浸漬境界線を含む繊維製手袋の表面に浸透剤を塗布する。浸透剤はアニオン系界面活性剤を用い、濃度1%の水溶液にして塗布し、繊維製手袋を親水処理する。繊維製手袋の手甲部に浸透剤を塗布するとともに、掌側の手首近傍部に浸透剤を塗布する。 【0030】 第四工程では、繊維製手袋を手型20に被せた状態で乾燥室に入れて、繊維製手袋に付着する前記浸透剤を乾燥させるとともに、手型20を80℃に予熱し、その後、繊維製手袋を手型20に被せた状態で手掌部が下に向き且つ手甲部32が上に向くように、天然ゴムラテックスと安定剤と、イオウと、亜鉛華と、加硫促進剤と、顔料等から作られ低温で保持されたゴムラテックス配合物の原料液中に浸漬し、繊維製手袋に原料液を背抜き状態で付着させる。ここで、必要に応じて手甲部まで含めて付着させることもできる。その後、繊維製手袋を原料液から引き上げて100℃以上の温度で加熱して加硫させて作業用手袋2が完成する。 【0031】 ところで、編布にて構成した合成繊維製原手を用いることも可能であり、その場合は漂白処理する必要がない。合成繊維製原手の場合も綿繊維製原手と同様に撥水剤で処理することにより繊維表面が撥水剤で覆われ、以下同様に処理すれば良い。 【0032】 なお、上記実施例に用いるゴムラテックスとしては、天然ゴムの他、合成ゴムを用いても良い。例えば、ニトリルゴムを用いることで耐摩耗性を向上させ、柔軟性を高めるためにはラテックスを用い、対油性を向上させるためには塩化ビニル樹脂のゴムを用いることが望ましい。 【実施例2】 【0033】 図5〜図7は本発明の作業用手袋の第二の実施例の外観を説明する図であり、図5が側面図、図6が正面図、図7が裏面図を示す。この作業用手袋は、5本の指部52〜58と、手甲部60と、手掌部62及び手首部64とを備え、人間の手に近い形に形成されている。 【0034】 指部52〜58は、指部の先端から付け根にかけて全体として弧状に湾曲している。さらに、指部50と指部52のそれぞれの先端同士の最短距離は、指部54の先端から手掌部62の腕側端部までの距離をL2とすると、L2以下となるように構成され、好適にはL2の85%以下とすることが望ましい。 【0035】 この作業用手袋は繊維製手袋に高分子材料を被覆して構成される。指部52〜58には、各第二関節部において高分子材料の膜厚の薄い薄膜部66〜74が設けられる。 【0036】 この繊維製手袋は、所定の糸として綿糸を用いて、指部50〜58と、手甲部60と、手掌部62については、横メリヤス編みで特に平編で編まれた素材を用いる。一方、手首部64は、綿糸を用いてゴム編で編まれた素材を用いる。 【0037】 綿糸は、綿45%、ポリエステル45%、天然ゴム素材5%とその他の成分から構成されるのが好ましい。但し、他の素材として麻糸、毛糸、絹糸、レーヨン糸、ウーリーナイロン糸、ポリエステル糸、ポリウレタン糸又はこれ等の糸の混紡糸を用いることができる。編機のゲージは如何なる針数であっても良い。 【0038】 図8は、漂白および加硫用の手型80である。手型80は、指部82〜90と手甲部92と手掌部と手首部96を備え、これ等を支持するための取手98が手首部96に設けられる。 【0039】 図9は、薄膜リング100の構成図を示す。薄膜リング100は、手型80に繊維製手袋を被せた後に各指部50〜58を挿入するリングである。本リングを各指部50〜58の第二関節部に挿入させることで第二関節部の樹脂厚を薄膜化するリングである。 【0040】 続いて、この手型80に被せた繊維製手袋をゴムラテックス配合物の原料液中に浸漬し、その後引き上げ加熱して加硫させることにより作られる作業用手袋の製造方法について説明する。 【0041】 第一の工程は繊維製手袋の漂白工程である。この工程で用いられる漂白剤は、酸化漂白剤であり、過酸化水、蛍光染料、水分を配合したものを用い、この配合液を80℃まで加熱し、繊維製手袋を長時間、浸漬する。 【0042】 漂白した原手を撥水剤で撥水処理する第二工程で用いる撥水剤は、金属せっけん、シリコン、パラフィン乳化油、オクタデシルエチレン尿素、多価アルコール脂肪酸エステルの乳化物などがあり、この内一種を水に分散させた配合液に原手を浸漬する。 【0043】 第三工程では、撥水処理後の原手を80℃、60分で乾燥させ、繊維製手袋を手型80に被せる。ここで、薄膜リング100もまた各指部50〜58の第二関節部に挿入させる。そしてこの第三工程において、繊維製手袋を後工程のゴムラテックス配合物の原料液中に浸漬する際の液面における浸漬境界線を含む繊維製手袋の表面に浸透剤を塗布する。浸透剤はアニオン系界面活性剤を用い、濃度1%の水溶液にして塗布し、繊維製手袋を親水処理する。繊維製手袋の手甲部に浸透剤を塗布するとともに、掌側の手首近傍部に浸透剤を塗布する。 【0044】 第四工程では、繊維製手袋を手型80に被せた状態で乾燥室に入れて、繊維製手袋に付着する前記浸透剤を乾燥させるとともに、薄膜リング100を外してから手型80を80℃に予熱し、その後、繊維製手袋を手型20に被せた状態で手掌部が下に向き且つ手甲部32が上に向くように、天然ゴムラテックスと安定剤と、イオウと、亜鉛華と、加硫促進剤と、顔料等から作られ低温で保持されたゴムラテックス配合物の原料液中に浸漬し、繊維製手袋に原料液を背抜き状態で付着させる。その後、繊維製手袋を原料液から引き上げて100℃以上の温度で加熱して加硫させて作業用手袋2が完成する。 【0045】 ところで、編布にて構成した合成繊維製原手を用いることも可能であり、その場合は漂白処理する必要がない。合成繊維製原手の場合も綿繊維製原手と同様に撥水剤で処理することにより繊維表面が撥水剤で覆われ、以下同様に処理すれば良い。 【0046】 なお、上記実施例に用いるゴムラテックスとしては、天然ゴムの他、合成ゴムを用いても良い。例えば、ニトリルゴムを用いることで耐摩耗性を向上させ、柔軟性を高めるためにはラテックスを用い、対油性を向上させるためには塩化ビニル樹脂のゴムを用いることが望ましい。 【0047】 また、本実施例では繊維を用いた手袋から構成された例を示したが、素材を全て高分子化合物であるものとすることは設計変更の範囲内である。 【0048】 さらに、本実施例1では親指の先端と人差指の先端が近接する例を示したが、扱う工具に適合させるために、中指や薬指さらに小指の先端が親指と近接することも設計変更の範囲内である。 【実施例3】 【0049】 図10〜図12は本発明の作業用手袋の第3実施例の外観を説明する図であり、図10が側面図、図11が裏面図、図12が正面図を示す。この作業用手袋102は、5本の指部104〜112と、手甲部114と、手掌部116及び手首部118とを備え、人間の手に近い形に形成されている。 【0050】 この点で実施例1と近い形状であるが、さらに、親指部104は、その第二関節部分で作業用手袋の被覆が第二関節に沿う方向で手掌部116側のみの切断線120に沿って切断される。この切断線120を被覆するように被覆部122によって、縫着される。 【0051】 続いて指部については人差し指部106と中指部108と薬指部110と小指部112について、第二関節については各指部ごとに手掌部116側のみ人差し指106は切断線124、中指108は切断線132、薬指110は切断線136と、小指112については切断線140に沿って切断され、被覆部126,134,138,142で被覆される。また、各指部106,108,110,112について手掌部116との境界部には連続した切断線128に沿って切断される。その上で、被覆部130で被覆される。これらの被覆部122,126、134,138,142,130は手袋本体と縫着または熱による圧着によって接合される。 【0052】 また、これらの縫着や圧着後に第二関節における指の通常時に開放側の指先端側と指付け根側のなす角度は手掌部側に90°乃至180°であり好ましくは90°乃至160°である。同様に第三関節における第二関節側と手掌側のなす角度が曲がっている角度は手掌部側90°乃至180°であり好ましくは90°乃至160°である。この角度の範囲内であればつかむ際に容易につかむことができる一方で、離す際にも容易に工具等を放すことができる。 【0053】 以上のように親指部104に切断線120を設けることで、本手袋使用時に物を掴む際に、親指を伸ばすことが極めて容易となる。 【0054】 同様に各指部106,108,110,112についても切断線124,132,136,140によって、各指部もまた、曲げ伸ばしが容易となる。特に把持部の太い工具やハンドルさらにはロープについて容易に掴むことが可能となる。 【0055】 指部106〜112は、いずれも第一関節、第二関節および第三関節で湾曲した状態に形成される。さらに、指部106〜112の先端部と手掌部146の腕側端部の最短距離は、指部108の先端から手掌部116の腕側端部までの距離をL3とすると、L3以下となるように構成され、好適にはL3の85%以下とすることが望ましい。 【実施例4】 【0056】 図13〜図15は本発明の実施例4に係る作業用手袋152の外観を説明する図であり、図13が正面図、図14が裏面図、図15が側面図を示す。この作業用手袋152は、5本の指部154、156,158,160,162と、手甲部164と、手掌部166及び手首部170とを備え、人間の手に近い形に形成されている。 【0057】 親指を除く指部156,158,160,162は、いずれも第三関節で屈曲しており、指部156,158,160,162と手掌部166とのなす角θ(図15)が手掌部側に90°乃至180°であり、好ましくは90°乃至160°である。また、指部156,158,160,162の先端部と手掌部166の腕側端部168との最短距離は、指部158の先端から手掌部166の腕側端部168までの距離をL4とすると、L4以下となるように構成され、好適にはL4の85%以下とすることが望ましい。 【0058】 このとき、親指部154は、その第一関節が伸張するとともにその親指軸方向と前記親指を除く指部の軸方向とが平行ではない状態に形成される。 【0059】 この作業用手袋152は繊維製手袋に高分子材料を被覆して構成される。この繊維製手袋は、所定の糸として綿糸を用いて、指部156,158,160,162と、手甲部164と、手掌部166については、横メリヤス編みで特に平編で編まれた素材を用いる。一方、手首部170は、綿糸を用いてゴム編で編まれた素材を用いる。また、素材として皮革を用いることも可能である。なお、図16に示すように本手袋については腕カバー190を設けても良い。 【0060】 綿糸は、綿45%、ポリエステル45%、天然ゴム素材5%とその他の成分から構成されるのが好ましい。但し、他の素材として麻糸、毛糸、絹糸、レーヨン糸、ウーリーナイロン糸、ポリエステル糸、ポリウレタン糸又はこれ等の糸の混紡糸を用いることができる。編機のゲージは如何なる針数であっても良い。 【産業上の利用可能性】 【0061】 本発明に係る作業手袋用手袋を使用することであらゆる作業や、工具及び農具等の道具や自動車、自動二輪、ブルドーザやクレーン等の建設機械、工事車両、トラクタや耕運機等の農業機械のハンドル等を長時間握る作業、建築作業、解体作業、運搬作業、引越し作業、石材業、ブロック作業、鉄鋼業、機械作業、漁業、各種重作業、運送業、倉庫業、物流業などの重量物を運搬する作業、石油精製業、化学工業、ガソリンスタンド等での油の取扱作業、自動車産業、船舶作業、機械の製作組立作業、ごみ回収業、廃品回収業、清掃業、農業、林業、園芸業、土木作業から日曜大工や家庭園芸などの作業で生じる、作業用手袋が要因となる弾性力に抗して握ることにより生ずる疲労を軽減させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0062】 【図1】本発明の第一の実施例に係る作業用手袋の構成側面図である。 【図2】本発明の第一の実施例に係る作業用手袋の構成正面図である。 【図3】本発明の第一の実施例に係る作業用手袋の構成裏面図である。 【図4】本発明の第一の実施例に係る作業用手袋の手型の構成図である。 【図5】本発明の第二の実施例に係る作業用手袋の構成側面図である。 【図6】本発明の第二の実施例に係る作業用手袋の構成正面図である。 【図7】本発明の第二の実施例に係る作業用手袋の構成裏面図である。 【図8】本発明の第二の実施例に係る作業用手袋の手型の構成図である。 【図9】本発明の第二の実施例に係る作業用手袋の薄膜リングの構成図である。 【図10】本発明の第三の実施例に係る作業用手袋の側面図である。 【図11】本発明の第三の実施例に係る作業用手袋の裏面図である。 【図12】本発明の第三の実施例に係る作業用手袋の正面図である。 【図13】本発明の第四の実施例に係る作業用手袋の正面図である。 【図14】本発明の第四の実施例に係る作業用手袋の裏面図である。 【図15】本発明の第四の実施例に係る作業用手袋の側面図である。 【図16】本発明の第四の実施例に係る腕カバー付きの作業用手袋の正面図である。 【符号の説明】 【0063】 4〜12 指部 14 手甲部 16 手掌部 18 手首部 20 手型 22〜30 指部 32 手甲部 32 手甲部 36 手首部 38 取手 52〜58 指部 60 手甲部 62 手掌部 64 手首部 80 手型 82〜90 指部 92 手甲部 96 手首部 98 取手 100 薄膜リング 102 作業用手袋 104〜112 指部 106 人差し指部 108 中指部 110 薬指部 112 小指部 114 手甲部 116 手掌部 118 手首部 120 切断線 124 切断線 132 切断線 136 切断線 140 切断線 126,134,138,142 被覆部 152 作業用手袋 154、156,158,160,162 指部 164 手甲部 166 手掌部 170 手首部 190 腕カバー
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| 【出願人】 |
【識別番号】506259036 【氏名又は名称】三村 哲
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| 【出願日】 |
平成19年7月30日(2007.7.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064012 【弁理士】 【氏名又は名称】浜田 治雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−50745(P2008−50745A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2007−197161(P2007−197161) |
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