| 【発明の名称】 |
検診上衣 |
| 【発明者】 |
【氏名】臼井 教子
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| 【要約】 |
【課題】右及び左前身頃が分離して、着用者の上半身前部が不用意に露出することなく、必要に応じて前身頃を容易に開放又は閉鎖可能とするとともに、脱ぎ着を容易なものとする。
【構成】前身頃1を、襟部開口10側の上方前身頃15と、胴部開口11側の下方前身頃16とで形成するとともに、下方前身頃16を右前身頃17と左前身頃18とで形成し、この右前身頃17と左前身頃18の一部を前後に重ね合わせて打ち合わせ部20を形成し、この打ち合わせ部20の上端を、右前身頃17と左前身頃18とが分離不能となるよう上方前身頃15に固定するとともに、この打ち合わせ部20において、右前身頃17と左前身頃18とが前後に分離するよう自由端21を形成し、着用時において、右前身頃17と左前身頃18とを引き上げることにより、着用者の上半身前部3を容易に露出可能とするとともに、右前身頃17及び左前身頃18の引き上げを解除することにより、着用者の上半身前部3を迅速に被覆可能とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体の上半身前部を被覆する前身頃と、この前身頃に連続し、人体の背部を被覆する後身頃とを有し、この後身頃と前身頃の上端に、人体の頭部を突出する襟部開口を設けるとともに、下端に人体の足部を突出する胴部開口を設け、上記前身頃と後身頃との接続部に一対の袖部開口を形成したものにおいて、前身頃を、襟部開口側の上方前身頃と、胴部開口側の下方前身頃とで形成するとともに、下方前身頃を、右前身頃と左前身頃とで形成し、この右前身頃の一部と左前身頃の一部とを前後に重ね合わせて打ち合わせ部を形成し、この打ち合わせ部の上端を、右前身頃と左前身頃とが分離不能となるよう上方前身頃に固定するとともに、この打ち合わせ部において、右前身頃と左前身頃とが前後に分離するよう自由端を形成し、着用時において、右前身頃と左前身頃とを引き上げることにより、打ち合わせ部を開放して着用者の上半身前部を容易に露出可能とするとともに、右前身頃及び左前身頃の引き上げを解除することにより、右前身頃及び左前身頃の下端側が自重により垂れ下がり、打ち合わせ部を閉鎖して着用者の上半身前部を迅速に被覆可能としたことを特徴とする検診上衣。 【請求項2】 打ち合わせ部は、前身頃の中央部に配置したことを特徴とする請求項1の検診上衣。 【請求項3】 打ち合わせ部の幅は、右前身頃の一部と左前身頃の一部とを前後に重ね合わせて打ち合わせ部を形成した時の、右前身頃と左前身頃とからなる前身頃の幅の40%〜70%としたことを特徴とする請求項1又は2の検診上衣。 【請求項4】 袖部開口には、人体の腕の一部又は全部を被覆する一対の袖をそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1の検診上衣。 【請求項5】 襟部開口は、軟弾性の素材を用いて環状に伸縮自在としたことを特徴とする請求項1の検診上衣。 【請求項6】 袖部開口の直径は、20cm〜50cmであることを特徴とする請求項1の検診上衣。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、検診時に胸部や腹部等、人体の前面を露出可能とした検診用上着に関するものである。 【背景技術】 【0002】 医療機関で人間ドックや健康診断や病気の治療等を受ける際には、受診者は検診上衣を、下着などを身につけることなく素肌に直に身につける。そしてこの検診上衣は、従来より、図6に示す如く和服型のものを使用する場合が多かった。この和服型の検診上衣は、右前身頃(50)及び左前身頃(51)に紐(52)を2箇所ずつ設けており、右前身頃(50)の紐(52)と左前身頃(51)の紐(52)とをそれぞれ一対ずつ結ぶことによって、右前身頃(50)と左前身頃(51)とを分離可能な状態で接続し、受診者の上半身前部を被覆するものである。 【0003】 しかしながら、このような和服型の検診上衣は、上記の如く右前身頃(50)及び左前身頃(51)の紐(52)を、2箇所においてそれぞれ結んだり解いたりしなければならず、乳ガン検診など、上半身前部(3)を露出しなければならない検診時には、検診上衣の脱ぎ着に手間がかかるものとなっていた。また、上記の如く、和服型の検診上衣は、右前身頃(50)及び左前身頃(51)を2箇所で紐(52)にて留めているのみであるため、大きな動作を行ったり、紐(52)をしっかりと結ばなかった場合等には、右前身頃(50)及び左前身頃(51)の重なり部分が大きく開いたり、紐(52)が解ける等して受診者の上半身前部(3)が露出し易いものとなっていた。そのため、特に受診者が女性の場合には、胸部の露出について常に注意を払わなければならず、検診を受ける際に負担となっていた。 【0004】 そこで、特許文献1に示す如く、前身頃の上方を左右に開放可能とすると共に、左右前身頃の合わせの部分及びウエスト部分に、複数の面ファスナーを設けた検診上衣が提案されている。この検診上衣は、検診の際に必要部分のみを露出可能とし、受診者にとって検診の受けやすい検診上衣を得ることを目的としたものである。また、この検診上衣は右前身頃と左前身頃の重なり部分に複数の面ファスナーを設けているため、これらの面ファスナーを止着することにより、受診者の上半身前部が露出しにくいものとなる。 【特許文献1】特開平11−279815号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1に示す検診上衣は、検診の際に、検診対象となる上半身前部を露出する場合や、検診上衣自体の脱ぎ着を行う場合に、その都度複数の面ファスナーを止着したり脱着したりしなければならず、手間がかかるものとなっていた。また、製造時においても、面ファスナーの縫いつけに手間がかかるものとなり、製造コストが高くつくものとなっていた。 【0006】 そこで、本発明は上述の如き課題を解決しようとするものであって、右前身頃及び左前身頃が分離することにより着用者の上半身前部が不用意に露出することなく、必要に応じて前身頃を容易に開放又は閉鎖可能とするとともに、脱ぎ着を容易なものにしようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は上述の如き課題を解決するため、人体の上半身前部を被覆する前身頃と、この前身頃の両側部に連続し、人体の背部を被覆する後身頃とを有し、この後身頃と前身頃の上端に、人体の頭部を突出する襟部開口を設けるとともに、下端に人体の足部を突出する胴部開口を設け、上記前身頃と後身頃との接続部に一対の袖部開口を形成している。 【0008】 そして、上記前身頃を、襟部開口側の上方前身頃と、胴部開口側の下方前身頃とで形成するとともに、下方前身頃を、右前身頃と左前身頃とで形成し、この右前身頃と左前身頃の一部を前後に重ね合わせて打ち合わせ部を形成している。そして、この打ち合わせ部の上端を、右前身頃と左前身頃とが分離不能となるよう上方前身頃に固定している。そのため、左右の前身頃が完全に分離することがないため、着用者の上半身前部が不用意に露出するという事態を防ぐことが可能となり、常に左右前身頃が接続した状態を保つことができる。 【0009】 また、この打ち合わせ部において、上記の如く上方前身頃に固定した部分以外については、右前身頃と左前身頃とが前後に分離するよう自由端を形成している。そのため、着用時において、右前身頃と左前身頃とを着用者が両手で引き上げることにより、打ち合わせ部を開放して着用者の上半身前部を容易に露出することができるとともに、引き上げている手から右前身頃及び左前身頃を放して、右前身頃及び左前身頃の引き上げを解除することにより、右前身頃及び左前身頃の下端側が自重により垂れ下がり、打ち合わせ部を閉鎖して着用者の上半身前部を迅速に被覆することができる。 【0010】 また、左右前身頃の打ち合わせ部を上方前身頃に接続固定することにより、打ち合わせ部において、右前身頃と左前身頃とを上方前身頃側で分離不能に接続するとともに、左右前身頃が前後に分離するよう自由端を形成している。そのため、着脱時において、紐や止着具等により右前身頃と左前身頃とを接続する必要がなく、また、右前身頃及び左前身頃の胴部開口側を大きく広げながら着脱作業を行うことができることから、着脱時の負担を軽減し、着脱を容易なものとすることが可能となる。 【0011】 また、打ち合わせ部は、前身頃の中央部に配置したものであっても良く、このように前身頃の中央部に配置することにより、着用者の上半身前部全体を左右バランス良く露出することが可能となる。 【0012】 また、打ち合わせ部の幅は、右前身頃の一部と左前身頃の一部とを前後に重ね合わせて打ち合わせ部を形成した時の、右前身頃と左前身頃とからなる前身頃の幅の40%〜70%としたものであっても良い。40%未満の場合は、打ち合わせ部の右前身頃と左前身頃の重なり部分が小さくなるため、右前身頃又は左前身頃がめくれた場合に、上半身前部が部分的に露出し易いものとなる。また、70%より広い場合は、右及び左前身頃の布幅がそれぞれ広くなるため、左右前身頃を引き上げる作業が煩雑なものとなるおそれがある。 【0013】 また、袖部開口には、人体の腕の一部又は全部を被覆する一対の袖をそれぞれ接続したものであってもよく、更に、この袖部開口の直径を20cm〜50cmとしたものであっても良い。この袖部開口の直径の長さは、着用者の身長や体型によって異なるが、着用者が袖部開口に肘を曲げた状態のまま手及び腕を通すことができるよう、着用者の肘から握り拳の先端までの長さよりも長く形成したものである。尚、この袖部開口の直径は、着用者の肩からウエストまでの長さよりも短いことを条件とするものである。 【0014】 そして、本発明の検診上衣を着用する着用者の体型を考慮すると、袖部開口の直径は上記の如く20cm〜50cmとなる。このように袖部開口の直径の長さを、着用者の身長や体型に合わせて調整することにより、着用者は検診上衣を着脱する際に、肘を曲げた状態で袖部開口に手や腕を通すことが容易となるため、検診上衣の着脱を容易なものとすることができる。 【0015】 また、襟部開口は、軟弾性の素材を用いて環状に伸縮自在としたものであってもよい。このように、襟部開口を環状に伸縮自在とすることにより、着脱時に頭部を貫通しやすいものとなるとともに、頭髪を乱したくない場合などには、襟部開口を大きく開いて足部から挿入し、着用者の胴部を通過させて、この襟部開口を首元に配置することも可能となる。 【発明の効果】 【0016】 本発明は上述の如く構成したものであって、左右前身頃のそれぞれ一部を前後に重ね合わせて打ち合わせ部を形成し、左右前身頃とが分離不能となるよう上方前身頃に固定している。そのため、左右前身頃が完全に分離することがなく、着用者の上半身前部が不用意に露出するという事態を防ぐことが可能となり、常に左右前身頃の一部を接続した状態を保つことができる。 【0017】 また、打ち合わせ部において、上記の如く上方前身頃に固定した部分以外については、右前身頃と左前身頃とが前後に分離するよう自由端を形成している。そのため、着用時において、右前身頃と左前身頃とを着用者の手で引き上げることにより、打ち合わせ部を開放して着用者の上半身前部を容易に露出することができる。 【0018】 そして、着用者が起立又は着座している場合には、着用者の手から右前身頃及び左前身頃を放して、右前身頃及び左前身頃の引き上げを解除することにより、右前身頃及び左前身頃の下端側が自重により垂れ下がるため、紐を結んだりファスナーを止着する等の動作を全く必要とすることなく、打ち合わせ部を自動的に閉鎖して着用者の上半身前部を迅速に被覆することができる。 【0019】 また、着用者が診察台に仰向けに寝て検診を受ける際には、受診者の手から右前身頃及び左前身頃を放した状態で、この右前身頃及び左前身頃を開放状態を維持する場合がある。この場合には、検診終了後に着用者がそのまま上体を起こすことにより、右前身頃及び左前身頃の下端側が即座に自重により垂れ下がるため、打ち合わせ部を自動的に閉鎖して着用者の上半身前部を迅速に被覆することができる。 【0020】 また、紐や止着具等を用いることなく、左右前身頃の打ち合わせ部を上方前身頃に固定することにより、左右前身頃を接続するとともに、左右前身頃が前後に分離するよう自由端を形成している。そのため、紐や止着具等により右前身頃と左前身頃とを接続する必要がなく、また、打ち合わせ部の左右前身頃を左右に大きく広げながら着脱の動作を行うことができることから、着脱時の負担を軽減し、着脱を容易に行うことができる。 【実施例1】 【0021】 本発明の実施例1について説明すると、本実施例の検診上衣は、人体(2)の上半身前部(3)を被覆する前身頃(1)と、この前身頃(1)の両側部(4)に連続し、人体(2)の背部を被覆する後身頃(5)とを有するものである。また、図1に示す如く、この前身頃(1)と後身頃(5)の上端に、人体(2)の頭部(12)を突出する襟部開口(10)を設けるとともに、下端に人体(2)の足部(13)を突出する胴部開口(11)を設けている。また、前身頃(1)と後身頃(5)との接続部(6)には、一対の袖部開口(7)を形成し、この袖部開口(7)には、それぞれ人体(2)の腕(14)の一部を被覆する一対の袖(8)を接続している。 【0022】 本実施例1について、図1〜4において更に詳細に説明すると、(1)は前身頃であって、この前身頃(1)は、図2に示す如く、襟部開口(10)側の上方前身頃(15)と胴部開口(11)側の下方前身頃(16)とから成るものである。そして、下方前身頃(16)は、右前身頃(17)と左前身頃(18)とにより形成し、この右前身頃(17)の一部と左前身頃(18)の一部とを、前身頃(1)の中央部で、左前身頃(18)を前方、右前身頃(17)を後方として前後に重ね合わせて打ち合わせ部(20)を形成している。尚、図2に示す如く、打ち合わせ部(20)の幅(W1)は、右前身頃(17)の一部と左前身頃(18)の一部とを前後に重ね合わせて打ち合わせ部(20)を形成した時の、右前身頃(17)と左前身頃(18)とからなる前身頃(1)の幅(W2)の55%としている。 【0023】 そして、このように打ち合わせ部(20)を形成した状態で、右前身頃(17)と左前身頃(18)とから成る下方前身頃(16)の上端縁を、上方前身頃(15)の下端縁に縫いつけて上方前身頃(15)と下方前身頃(16)とを接続する。これにより、打ち合わせ部(20)の上端が上方前身頃(15)に固定されるとともに、この打ち合わせ部(20)の固定部以外の部分は、図1及び図3に示す如く、右前身頃(17)と左前身頃(18)が前後に分離するよう自由端(21)が形成されるものとなる。 【0024】 そして、上記の如く形成した前身頃(1)に後身頃(5)を接続する。即ち、前身頃(1)の上端縁と後身頃(5)の上端縁とを、襟部開口(10)を形成する部分を除いて縫い合わせるとともに、前身頃(1)の両側部(4)と後身頃(5)の両側部とを、一対の袖部開口(7)を形成する部分を除いて縫い合わせる。これにより、前身頃(1)と後身頃(5)とが連続するとともに、前身頃(1)と後身頃(5)との上端に襟部開口(10)が形成され、下端に胴部開口(11)が形成される。また、図2の点線で示す如く、前身頃(1)と後身頃(5)との接続部(6)には、一対の袖部開口(7)が形成される。 【0025】 また、襟部開口(10)には、上方前身頃(15)の左右をV字型に合わせて形成した和服型の襟(22)を設けるとともに、一対の袖部開口(7)には、それぞれ筒状の袖(8)を接続している。また、図2のRで示す袖部開口(7)の直径を、40cmとしている。この長さは、本実施例の受診者が肘を曲げた状態のまま袖部開口(7)に手及び腕(14)を通すことができるよう、着用者の肘から握り拳の先端までの長さよりもやや長めであって、更に受診者の肩(24)からウエストの長さよりも短い寸法になるよう調整した長さである。そのため、着用者は検診上衣を着脱する際に、肘を曲げた状態で袖部開口(7)に手や腕(14)を通すことが容易となるため、検診上衣の着脱を容易なものとすることができる。また、このように袖部開口(7)を大きなものとすることにより、図2に示す如く、袖(8)の裾(26)側において、袖口(27)から袖部開口(7)側にかけて大きな湾曲部を形成することが可能となるため、袖口(27)から袖部開口(7)側にかけて、袖幅を大きなものとすることができる。 【0026】 そのため、腕(14)が上がりにくい受診者も、着脱時には腕(14)を少し上げるのみで容易に腕(14)を袖部開口(7)に通すことが可能となる。また、着用時においても、袖部開口(7)側の袖幅が大きくなるため、脇が窮屈にならず、腕(14)の上げ下ろし等の動作を楽に行うことが可能となる。 【0027】 また、図2に示す如く、袖部開口(7)が胸部(23)よりも下方に位置するものとなるため、本来、前身頃(1)及び後身頃(5)の幅のみで形成される検診上衣の胸部(23)周りが、前身頃(1)及び後身頃(5)の幅、及び袖部開口(7)の開口幅によって形成されるものとなる。従って、胸部(23)周りを従来のものより大きなものとすることが可能となり、着用可能なサイズの領域を広げることができる。 【0028】 そして、上記の如く構成したものを受診者が着る場合には、まず、胴部開口(11)から頭部(12)を挿通し、更に襟部開口(10)から頭を突出させる。この時、下方前身頃(16)の打ち合わせ部(20)が自由端(21)を形成しているため、裾幅を自在に大きくすることができる。 【0029】 また、打ち合わせ部(20)の上端を、右前身頃(17)と左前身頃(18)とが分離不能となるよう上方前身頃(15)に固定している。そのため、右前身頃(17)及び左前身頃(18)が完全に分離することがなく、着用者の上半身前部(3)が不用意に露出するという事態を防ぐことが可能となり、常に右前身頃(17)と左前身頃(18)とが接続した状態を保つことができる。 【0030】 また、右前身頃(17)と左前身頃(18)とが前後に分離するよう自由端(21)を形成している。そのため、着用時において、右前身頃(17)と左前身頃(18)とを、受診者が両手で引き上げることにより、打ち合わせ部(20)を開放して着用者の上半身前部(3)を容易に露出することができる。そのため、乳ガン検診等の検診時に上半身前部(3)を大きく露出しなければならない場合には、図3に示す如く、受診者が右前身頃(17)及び左前身頃(18)を大きく引き上げることにより、受診者の胸部(23)を、受診者に負担をかけることなく容易に露出することが可能となる。 【0031】 また、聴診器による診察の際には、図1に示す如く、右前身頃(17)及び左前身頃(18)を、左右にそれぞれ少し引き上げて打ち合わせ部(20)を開くことにより、聴診器を受診者の上半身前部(3)に容易に当てて診察することが可能となる。また、このように聴診器を当てた状態で、受診者の上半身前部(3)を右前身頃(17)及び左前身頃(18)により被覆することが可能となり、胸部(23)を大きく露出させる必要がない。そのため、胸部(23)をあまり露出したくない女性の受診者にとって、精神的負担を軽減することが可能となる。 【0032】 そして上記乳ガン検診や聴診器による受診の後、受診者の手から右前身頃(17)及び左前身頃(18)を放して右前身頃(17)及び左前身頃(18)の引き上げを解除することにより、右前身頃(17)及び左前身頃(18)の下端側が自重により垂れ下がり、打ち合わせ部(20)を閉鎖して着用者の上半身前部(3)を迅速に被覆することができる。そのため、検診後に素早く着衣を整えることが可能となる。また、紐や止着具等を用いることなく、打ち合わせ部(20)を閉鎖して着用者の上半身前部(3)を被覆可能としているため、紐や止着具等により右前身頃(17)と左前身頃(18)とを接続する作業を必要とせず、受診者に負担をかけることなく容易な着脱が可能となる。 【0033】 また、乳ガン検診の際には、片方の肩(24)を検診上衣から出して、右半身又は左半身の胸部(23)を露出することが必要な場合がある。その場合には、袖(8)から腕(14)を抜き、引き抜いた腕(14)及び肩(24)を、図4に示す如く打ち合わせ部(20)から外方に露出させ、腕(14)及び肩(24)を露出した方の右 前身頃(17)又は左前身頃(18)を受診者の背中側に配置することにより、受診者の右半身又は左半身の胸部(23)を露出させることができる。 【0034】 この時、打ち合わせ部(20)の上端を、右前身頃(17)と左前身頃(18)とが分離不能となるよう上方前身頃(15)に固定しているため、右前身頃(17)及び左前身頃(18)を完全に分離することなく、受診者の胸部(23)の左右全体を露出せずに、露出を必要とする右又は左半身の胸部(23)のみを露出させることが可能となる。そのため、胸部(23)をあまり露出したくない女性の受診者にとって、精神的負担を軽減することが可能となる。 【実施例2】 【0035】 また、上記実施例1では襟部開口(10)に、左右をV字型に合わせて形成した和服型の襟(22)を設けているが、本発明の実施例2では、襟部開口(10)を、軟弾性の素材を用いて環状に伸縮自在に形成している。本実施例2について図5において詳細に説明すると、本実施例2では、襟部開口(10)の環状縁に、ゴムひもを挿通するための挿通路を形成し、この挿通路に、襟部開口(10)の円周の長さよりも短いゴムひもを挿通する。 【0036】 これにより、上方前身頃(15)の襟部開口(10)の外周にギャザーが放射状に形成され、環状に伸縮自在な襟部開口(10)を形成することが可能となる。尚、ゴムひもを挿通する前の襟部開口(10)は、挿通後に形成される襟部開口(10)よりも大きいものとする。 【0037】 上記の如き襟部開口(10)を形成することにより、着脱時において、襟部開口(10)に頭部(12)を挿通した際に、襟部開口(10)が環状に伸張するため、襟部開口(10)から頭部(12)を挿通する着脱が容易なものとなる。また、襟部開口(10)の最大伸張時の円周の長さを、受診者の腰回りよりも長くなるよう形成することにより、受診者は足部(13)を襟部開口(10)に挿入して持ち上げ、この襟部開口(10)に腰部を挿通して、最終的に首もと(25)に配置することが可能となる。そのため、特に頭髪などを乱したくない受診者にとっては、検診上衣を足部(13)から装着することが可能となり、着脱時の負担を軽減することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の実施例1を示す、打ち合わせ部を左右に開いた状態の正面図。 【図2】実施例1において、片手を上げた状態の正面図。 【図3】実施例1において、左右前身頃を引き上げて上半身前部を露出した状態の正面図。 【図4】実施例1において、右肩を露出した状態の正面図。 【図5】本発明の実施例2を示す正面図。 【図6】従来の検診上衣の正面図。 【符号の説明】 【0039】 1 前身頃 2 人体 3 前部 5 後身頃 6 接続部 7 袖部開口 8 袖 10 襟部開口 11 胴部開口 12 頭部 13 足部 14 腕 15 上方前身頃 16 下方前身頃 17 右前身頃 18 左前身頃 20 打ち合わせ部 21 自由端
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| 【出願人】 |
【識別番号】594158460 【氏名又は名称】ナガイレーベン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月18日(2006.7.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000501 【氏名又は名称】特許業務法人 銀座総合特許事務所
【識別番号】100068191 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 修
【識別番号】100126457 【弁理士】 【氏名又は名称】杉岡 真紀
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| 【公開番号】 |
特開2008−25038(P2008−25038A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月7日(2008.2.7) |
| 【出願番号】 |
特願2006−195705(P2006−195705) |
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