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【発明の名称】 蓄光ウエットスーツ
【発明者】 【氏名】斉藤 一夫

【要約】 【課題】光の届きにくい深層部においても安全に、且つ効率よくウォータースポーツや水中作業を実施することができる蓄光ウエットスーツを提供すること。

【構成】本は発明の蓄光ウエットスーツ(1)は、ウォータースポーツおよび水中作業等の水中・水上で着用するウエットスーツにおいて、ウエットスーツ本体(2)の基布(3)表面に蓄光塗料(4)を塗布したことを特徴とする。また前記蓄光塗料(4)は油性である。さらに前記蓄光塗料(4)と基布(2)との間に白色ペイント(5)を塗布した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォータースポーツおよび水中作業等の水中・水上で着用するウエットスーツにおいて、ウエットスーツ本体の基布表面に、蓄光塗料を塗布したことを特徴とする蓄光ウエットスーツ。
【請求項2】
前記蓄光塗料は油性である請求項1記載の蓄光ウエットスーツ。
【請求項3】
前記蓄光塗料と基布との間に白色ペイントを塗布した請求項1または2記載の蓄光ウエットスーツ。
【請求項4】
前記ウエットスーツ本体に、発光素子を内蔵した発光体を装着した請求項1記載の蓄光ウエットスーツ。
【請求項5】
前記発光体は、極小電池もしくは太陽電池にて発光する請求項4記載の蓄光ウエットスーツ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォータースポーツや水中作業時に着用するウエットスーツにおいて、特に、光の届きにくい深層部における安全性と作業効率を向上させることができる蓄光ウエットスーツに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、快適な着脱及び着用を実現し、水の浸入を防ぐことができるウエットスーツがある(例えば、特許文献1参照)。
上掲特許文献1のウエットスーツは、背面側において、首部の付け根から、脇下と腰部の中間位置に向けて、ファスナーを斜方向に着設したことに基づき、着脱の際、左右方向に大きな開口を実現でき、かつ着用時において、背部の伸縮を自在とすることができることを特徴とする。
【特許文献1】特開平11−91686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上掲特許文献1のウエットスーツや汎用のウエットスーツにおいては、黒や濃紺等の暗色の生地にて形成されており、水中において視認による識別が困難であった。特に、スクーバダイビングはチーム行動をするのでグループの行動監視は絶対に必要であるにも拘らず、暗色の生地にて形成されたウエットスーツを着用した場合、光の届きにくい深層部においては殆ど視認できなくなり、危険性が増すと共に、一旦事故が発生した場合には救出作業が非常に困難になった。
【0004】
そこで本発明は上記の点に鑑み、光の届きにくい深層部においても安全に、且つ効率よくウォータースポーツや水中作業を実施することができる蓄光ウエットスーツを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本は発明の蓄光ウエットスーツは、ウォータースポーツおよび水中作業等の水中・水上で着用するウエットスーツにおいて、ウエットスーツ本体の基布表面に蓄光塗料を塗布したことを特徴とする。また前記蓄光塗料は油性である。さらに前記蓄光塗料と基布との間に白色ペイントを塗布した。また前記ウエットスーツ本体に、発光素子を内蔵した発光体を装着した。さらに前記発光体は、極小電池もしくは太陽電池にて発光する。
【発明の効果】
【0006】
ウエットスーツ本体の基布表面に蓄光塗料を塗布したことにより、光の届きにくい深層部においてもウエットスーツが自然発光するため、ウォータースポーツや水中作業を安全に、且つ効率よくを実施することができる。また、前記蓄光塗料を油性とし、蓄光塗料と基布との間に白色ペイントを塗布したことで、塗料の剥離や劣化を防ぐと共に、発光輝度を一層高めることができる。さらに前記ウエットスーツ本体に、発光素子を内蔵した発光体を装着したことで、光の届きにくい深層部においても明確に視認することができ、事故が発生した場合でも救出作業が非常に容易となる。
【発明を実施するための最良の手段】
【0007】
以下、本発明における蓄光ウエットスーツの実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の蓄光ウエットスーツは、スクーバダイビング、サーフィン、ウインドサーフィン、ヨット、フィッシング、水上ジェットスキー等のウォータースポーツや、水中土木、レスキュー・サルベージ、海上構造物等の建築作業等の職業活動において、身体の濡れによる体温損失や外傷から保護するものである。なお、本発明の権利範囲としては、内部に水が侵入するウエットスーツは基より、内部に水が浸入しないドライスーツにも適用されることは言うまでもない。
【0008】
また特に、本発明における蓄光ウエットスーツは、光の届きにくい深層部においてもウエットスーツが自然発光するため、ウォータースポーツや水中作業を安全に、且つ効率よくを実施することができる。特に、スクーバダイビングはチーム行動をするのでグループの行動監視は絶対に必要であるため、人命救助の面で優れた効果を発揮する。なお、図示する蓄光ウエットスーツ1の形状は、長袖、長ズボン型で上下が一体となったものであるが、これ以外にも半袖、半ズボンタイプや袖なしタイプのものでもよい。
【0009】
図示する蓄光ウエットスーツ1は、ウエットスーツ本体2の基布3表面に蓄光塗料4を塗布したことを特徴とする。前記基布3は、保温性や運動性に優れたクロロプレン製等の生地からなる。また基布3表面にニット地を張り付けてもよい。また、蓄光ウエットスーツ1の背部には、着脱用のファスナー6が設置されている。
【0010】
前記基布3表面に塗布される蓄光塗料4を形成する蓄光剤は、光を蓄え自然発光が可能な素材、例えばアルミン酸ストロンチューム系の素材が挙げられる。またその他、周知の金属化合物や希土類を複数混合させ、汎用の展色剤を混合して生成するものを使用してもよい。また前記蓄光剤は、太陽光や照明器具からの光を蓄光することで、海中の深層部においてウエットスーツ本体2から蛍光色を自然発光させることができる。
【0011】
前記蓄光塗料4は、図1の(a)(b)に示すように、ウエットスーツ本体2の身体部の両側面10から両脚部11の側面にかけて、また両腕部12側面に幅広く施されている。またウエットスーツ本体2の図柄や文字からなる装飾部13にも施されている。なお前記蓄光塗料4は、ウエットスーツ本体2に限らず、ブーツ、グローブ、フィン、マスク等のダイビング用の備品に施してもよい。
【0012】
また他の好適例として、前記蓄光塗料4は油性の蓄光塗料を用いることが望ましい。かかる油性の蓄光塗料としては、撥水性が高く、真水や海水においても容易に剥離したり劣化したりすることのない素材から選ばれる。
【0013】
また他の好適例として、図3に示すように、前記蓄光塗料4と基布3との間に白色ペイント5を塗布することが好ましい。白色ペイント5は、前記蓄光塗料4の発光輝度を高める効果を発揮するもので、白色系を有する塗料であれば、素材や特性は特に限定されるものではない。
【0014】
また他の好適例として、前記ウエットスーツ本体2に、発光素子22を内蔵した発光体20を装着することが好ましい。かかる発光体20は図4に示すように、防水加工を施したケース体21と、ケース体21内に内蔵されているLEDランプからなる発光素子21と、発光素子22の側面に配設されている極小電池23とで形成されている。また、発光素子21の上面にはレンズ24が配設されている。なお前記発光体20は、ウエットスーツ本体2の基布3に縫着、もしくは接着された状態で設置されている。
【0015】
また他の好適例として、前記ウエットスーツ本体2に、発光素子32を内蔵した発光体30を装着することが好ましい。かかる発光体30は図5に示すように、防水加工を施したケース体31と、ケース体31内に内蔵されているLEDランプからなる発光素子21と、発光素子32の側面に配設されている太陽電池パネル33とで形成されている。また、発光素子31の上面にはレンズ34が配設されている。また太陽電池パネル33には光センサーや充電器、またコンデンサー等の備品(図示せず)を具備することが望ましい。なお前記発光体30は、ウエットスーツ本体2の基布3に縫着、もしくは接着された状態で設置されている。
【0016】
前記ウエットスーツ本体2に、発光体20または30を装着させることにより、光の届きにくい深層部においてもウエットスーツが自然発光するため、ウォータースポーツや水中作業を安全に、且つ効率よくを実施することができる。特に、スクーバダイビングはチーム行動をするのでグループの行動監視は絶対に必要であるため、人命救助の面で優れた効果を発揮する。なお、前記発光体20、30は、ウエットスーツ本体2の両腕、両脚等に装着することが好ましい。またウエットスーツ本体2に限らず、ブーツ、グローブ、フィン、マスク等のダイビング用の備品に施してもよい。
【0017】
ウエットスーツ本体2の基布3表面に蓄光塗料4を塗布し、さらに発光体20、30を装着させることで、図6に示すように、光の届きにくい深層部においてもウエットスーツ本体2が自然発光するため、ウォータースポーツや水中作業を安全に、且つ効率よくを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(a)は本発明の蓄光ウエットスーツの正面を、(b)は背面を示す。
【図2】前記蓄光ウエットスーツの拡大断面図である。
【図3】他の好適例を示す蓄光ウエットスーツの拡大断面図である。
【図4】発光体の断面図である。
【図5】他の好適例を示す発光体の断面図である。
【図6】本発明の蓄光ウエットスーツの使用状態である。
【符号の説明】
【0019】
1 蓄光ウエットスーツ
2 ウエットスーツ本体
3 基布
4 蓄光塗料
5 白色ペイント層
6 ファスナー
10 両側面
11 両脚部
12 両腕部
13 装飾部
20 発光体
21 ケース体
22 発光素子
23 極小電池
24 レンズ
30 発光体
31 ケース体
32 発光素子
33 太陽電池パネル
34 レンズ
【出願人】 【識別番号】595049264
【氏名又は名称】斉藤 一夫
【出願日】 平成18年7月5日(2006.7.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−13895(P2008−13895A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−211407(P2006−211407)