| 【発明の名称】 |
パッチワーク折り畳みプリント |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 康行
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| 【要約】 |
【課題】被服を折りたたんだときに図柄模様に連続性があって、大胆な図柄模様を描き、遊び心を満たしてくれる図柄の被服を提供することと被服の表側と裏側を同時に染色することを目的とするものである。
【構成】染色加工された被服であって、該被服の前身頃面積の30%以上、90%以下が着色部分で残りの部分が実質的に非着色部分からなり、非着色部分の数は1区画以上、30区画以下、かつ1区画あたりの面積は10平方センチメートル以上、5000平方センチメートル以下であることを特徴とする染色加工された被服。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 染色加工された被服であって、該被服の前身頃面積の30%以上、90%以下が着色部分で残りの部分が実質的に非着色部分からなり、非着色部分の数は1区画以上、30区画以下、かつ1区画あたりの面積は10平方センチメートル以上、5000平方センチメートル以下であることを特徴とする染色加工された被服。 【請求項2】 非着色部分に被服の前身ごろ、後身ごろ、襟又は袖の何れか1つ以上を折りたたむことによって模様が連続性を有することを特徴とする請求項1記載の染色加工された被服。 【請求項3】 染色加工された布であって、該布面積の30%以上、90%以下が着色部分、残りの部分が実質的に非着色部分からなり、非着色部分の数は1区画以上、30区画以下であり1区画あたりの面積は10平方センチメートル以上、5000平方センチメートル以下であることを特徴とする染色加工された布。 【請求項4】 縫製品を染色するに際し、身ごろ、襟、袖いずかの少なくとも一箇所を身ごろ、襟、袖のいずれかの上に重ね合わせ、捺染染色することを特徴とする染色方法。 【請求項5】 布地を染色するに際し、表側布地の上に布を重ね合わせて捺染染色することを特徴とする染色方法。 【請求項6】 染色方法がインクジェット染色法であることを特徴とする請求項4及び5記載の染色方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、繊維製品に関し、特に新規な図柄を有する繊維製品とその製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から布や縫製品等の繊維製品に均一な染色をするいわゆる浸染や柄を染色する捺染が広く行われてきた。捺染では各種の色や柄を表現するためにスクリーン捺染やローラー捺染などが広く使われてきた。更に、複雑な色や柄を表現するためにコンピュータを使用したインクジェット染色が広く行われるようになってきている。 【0003】 しかしながら、何れの染色方法においても従来、布地及び被服の表地と裏地に同時に捺染染色を行うことは非常に困難であった。更に被服を折りたたむことによって図柄模様に連続性を持たせることは極めて難しいものであった。 【0004】 2枚の布を重ねて染色し、布の表側と裏側に異色性を持たせることを目的とした提案がされている(特許文献1)。更にその改善技術として新たな提案がなされている(特許文献2)。これらの提案はいずれも布の表側と裏側に染料の濃度差による異色性を持たせることを目的としており、そのために実質的に同寸法の2枚の布地を重ね合わせて染色をするものである。従って、本発明の目的としている被服の折りたたみによって図柄模様の連続性を得るという目的は達成されていないことは明確である。更にこれらの技術は染料を布に付着せしめた後に搾っており、本発明で言う明確な図柄模様の連続性は得られるはずもない。 【0005】 【特許文献1】特開昭57−37714号 【特許文献2】特開2001−329473号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 上記したように被服を折りたたんだときに図柄模様に連続性があって、大胆な図柄模様を描き、遊び心を満たしてくれる図柄の被服を提供することと被服の表側と裏側を同時に染色することを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の課題は染色加工された被服であって、該被服の前身頃面積の30%以上、90%以下が着色部分で残りの部分が実質的に非着色部分からなり、非着色部分の数は1区画以上、30区画以下、かつ1区画あたりの面積は10平方センチメートル以上、5000平方センチメートル以下であることを特徴とする染色加工された被服によって達成される。 【発明の効果】 【0008】 本発明は、染色された被服やパーツなどの布に着色部分と非着色部分が大胆に存在しており、かつ然るべき形に折りたたんだときに図柄模様が連続性を有しているために、遊び心と大胆な図柄模様が得られる。他方、染色工程は一工程で被服であれば前身頃と後ろ身頃を同時に染色することができ、パーツなどの布では布の表と裏を同時に染色することができるので、大幅なコスト低減につながる効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明は布または被服全体が染色されていない状態や浸染などのように均一に染色されている状態および布や被服全体に柄が表現されている状態に更に着色部分と非着色部分を大胆に区分けしたものである。ここで着色部分とは布または被服全体が染色されていない状態、浸染などのように均一に染色されている状態あるいは全体に図柄模様が染色されている状態の上に染色がなされている部分を指す。他方、非染色部分とは布または被服全体が染色されていない状態、浸染などのように均一に染色されている状態および布や被服全体に柄が表現されている状態だけの部分を指す。 従って、非着色部分は染料が全くない場合はもちろんあるが、浸染されている場合や被服全体に柄などで捺染されている場合も含む。 【0010】 非着色部分の形状は特に限定されるものではなく、直線からなっていても曲線からなっていても良いが、略直線的であることが好ましい。ここで言う略直線的とは区画の両端を直線で結び、着色部分の直線から最も離れている部分と直線との距離、及び非着色部分の直線から最も離れている部分と直線との距離を求めて、両者の距離を加算したものであって、その距離が3cm以下であることを意味する。 【0011】 本発明の被服は製品の形状に縫製されたものを指す。従って、いわゆる反物は含まれないし縫製前のカットしたいわゆるパーツも含まないのである。被服は織物でも編み物でも良いし不織布からなっていても良い。なかでも編み物および織物からなっているものが完成品としての見映えが優れていることから、編み物が最も好ましい。 【0012】 本発明の被服は該被服の前身頃面積の30%以上、90%以下が着色部分で残りの部分が実質的に非着色部分からなっていることが必要である。着色部分の割合は40%以上、75%以下であることが好ましい。特に着色部分が実質的に白の場合は40%以上、60%以下が特に好ましい範囲となる。 ワンピースのように上着部分とスカート部分のいずれかが非着色部分である場合は被服全体としての非着色部分比率が高い方が好ましい。 【0013】 非着色部分の数は1区画以上、30区画以下であることが必要である。非着色部分の区画数は2以上、10以下が好ましく、特に好ましい区画数は3以上、6以下である。一般的には前身ごろの面積が大きいほど区画数は多い方が好ましい。 非染着部分1区画あたりの面積は10平方センチメートル以上、5000平方センチメートル以下であることを特徴とする染色加工された被服である。1区画当たりの好ましい面積は50平方センチメートル以上、400平方センチメートル以下である。 【0014】 該非着色部分は大胆に散在していることが好ましい。なかでも該被服の前身ごろ、後身ごろ、又は袖の何れか1つ以上を折りたたむことによって模様が連続性を有するような構成になっていることが特に好ましい。このような模様にすることによって全体として統一性が高まると同時に遊び心もかき立てられるのである。 このような模様の構成は最後の染色をするときに身ごろの一部および/または袖の一部を身ごろの一部に及び又は袖の一部に重ね畳んで捺染染色、例えばインクジェット染色することによって得ることができる。 【0015】 ここでインクジェット染色が好ましい理由は重ね畳むことによって生じる段差の部分も染色は大変厳密かつきれいに染色することができ、製品を染色時と同様に折りたたむことによって全体として統一した模様が再現することができるのである。本発明の染色はインクジェット染色以外の例えばスクリーン捺染染色法でも可能であるが、前記した模様の厳密性の点からインクジェット染色を用いることが好ましい。 【0016】 以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。 【実施例1】 【0017】 淡い黄色に浸染によって染色された長袖ニットシャツを用いて、右袖を前身ごろに乗せ、次いで左袖を前身ごろに乗せて外側に折り、その下の部分を再度内側に折りたたんだ形を固定してインクジェット染色によって模様のある捺染を行う直前の被服である(図1)。 【実施例2】 【0018】 次いでインクジェット染色によって図柄模様を染色した。染色後の被服は図2に示したとおりであった。この図から折りたたんだ状態で図柄が連続していることがわかる。 【実施例3】 【0019】 実施例2で得られた被服を拡げると着色部と非着色部が区画されていて、大胆な図柄であることがわかる(図3)。 【産業上の利用可能性】 【0020】 本発明はニットシャツを始めとして被服全般に適用することが可能であるが、カジュアルシャツに特に好ましく適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】本発明染色方法の縫製品を染色する直前の折りたたんだ状態を説明する図である。 【図2】染色直後の状態を説明する図である。 【図3】染色後に被服を拡げたときの状態を説明する図である。 【符号の説明】 【0022】 1 着色部 2 非着色部 3 身ごろ 4 袖 5 襟
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| 【出願人】 |
【識別番号】306018985 【氏名又は名称】株式会社吉村ニット
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| 【出願日】 |
平成18年7月7日(2006.7.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−13890(P2008−13890A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−188144(P2006−188144) |
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