トップ :: A 生活必需品 :: A24 たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具




【発明の名称】 多重香味強化をもたらす多成分フィルタ
【発明者】 【氏名】ユーグ セテール

【氏名】アーメッド ガワッド

【氏名】レヴェント レキリ

【氏名】チャールズ カースタイナー

【要約】 【課題】喫煙物品用の多成分フィルタ、及びそれを含む喫煙物品を提供する。

【構成】唇側端部セグメント(12)と、唇側端部セグメント(12)の上流側の植物の葉を含む第1の香味放出セグメント(14)(28)と、第1の香味放出セグメント(14)(28)の上流側の濾過材料及び香味料を含む第2の香味放出セグメント(16)(24)とを含む喫煙物品のための多成分フィルタ(4)。第2の香味放出セグメント(16)(24)の吸引抵抗は、第1の香味放出セグメント(14)(28)よりも大きく、第2の香味放出セグメント(16)(24)の吸引抵抗は、唇側端部セグメント(12)よりも大きい。多成分フィルタ(4)は、好ましくは、第2の香味放出セグメント(16)(24)よりも低い吸引抵抗を有する、第2の香味放出セグメント(16)(24)の上流側の濾過材料を含むロッド端部セグメント(18)を更に含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙物品のための多成分フィルタ(4)であって、
唇側端部セグメント(12)と、
前記唇側端部セグメント(12)の上流側の植物の葉を含む第1の香味放出セグメント(14)(28)と、
前記第1の香味放出セグメント(14)(28)の上流側の濾過材料及び香味料を含む第2の香味放出セグメント(16)(24)と、
を含み、
前記第2の香味放出セグメント(16)(24)の吸引抵抗は、前記第1の香味放出セグメント(14)(28)の吸引抵抗よりも大きく、かつ該第2の香味放出セグメント(16)(24)の該吸引抵抗は、唇側端部セグメント(12)の吸引抵抗よりも大きい、
ことを特徴とするフィルタ。
【請求項2】
前記第1の香味放出セグメント(14)(28)は、タバコを含むことを特徴とする請求項1に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項3】
前記第2の香味放出セグメント(16)(24)は、セルロースアセテートトウを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項4】
前記第2の香味放出セグメント(16)(24)は、液体香味料を含浸させたセルロースアセテートトウのプラグを含むことを特徴とする請求項3に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項5】
前記第2の香味放出セグメント(16)(24)は、液体香味料を含浸させた1つ又はそれよりも多くの糸(20)を含むセルロースアセテートのプラグを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項6】
前記第2の香味放出セグメント(16)(24)の上流側の濾過材料を含むロッド端部セグメント(18)、
を更に含み、
前記第2の香味放出セグメント(16)(24)の前記吸引抵抗は、前記ロッド端部セグメント(18)の吸引抵抗よりも大きい、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項7】
前記ロッド端部セグメント(18)は、セルロースアセテートトウを含むことを特徴とする請求項6に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項8】
前記ロッド端部セグメント(18)は、紙を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項9】
前記ロッド端部セグメント(18)は、フィルタ(4)を通して吸引された主流煙から気相成分を除去することができる少なくとも1つの吸着剤を更に含むことを特徴とする請求項6、請求項7、又は請求項8に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項10】
前記少なくとも1つの吸着剤は、活性炭、活性アルミナ、ゼオライト、分子篩、及びシリカゲルから成る群から選択されることを特徴とする請求項9に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項11】
前記唇側端部セグメント(12)は、濾過材料を含むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項12】
前記唇側端部セグメント(12)は、セルロースアセテートトウを含むことを特徴とする請求項11に記載の多成分フィルタ(4)。
【請求項13】
喫煙可能材料の巻かれたロッド(2)と、
先端紙(6)によって前記喫煙可能材料のロッド(2)に取り付けられた、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の多成分フィルタ(4)と、
を含むことを特徴とする喫煙物品(10)(22)(26)。
【請求項14】
前記多成分フィルタ(4)の唇側端部セグメント(12)が、中空チューブ又は凹部であることを特徴とする請求項13に記載の喫煙物品(10)(22)(26)。
【請求項15】
前記多成分フィルタ(4)に沿った位置に少なくとも1つの周方向列の穿孔を更に含むことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の喫煙物品(10)(22)(26)。
【請求項16】
前記少なくとも1つの周方向列の穿孔(8)は、前記多成分フィルタ(4)の前記唇側端部から少なくとも12mmに位置していることを特徴とする請求項15に記載の喫煙物品。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、喫煙物品用の多成分フィルタに関し、そのような多成分フィルタを含む喫煙物品に関する。
【背景技術】
【0002】
フィルタ付きシガレットは、通常は、巻き紙によって取り囲まれたタバコ切断充填物のロッドと、この巻かれたタバコロッドと端と端を接した関係で整列し、かつ先端紙によってそこに取り付けられた円筒形フィルタとを含んでいる。周方向穿孔形態の通気部が、一般的にフィルタに沿った場所に設けられ、巻かれたタバコロッドの燃焼中に発生した主流煙を周囲の空気と混合する。
従来のフィルタ付きシガレットでは、フィルタは、通常は、多孔質プラグラップの巻かれたセルロースアセテートトウのプラグから成る。しかし、主流煙の粒子状及びガス状成分を除去するための濾過材料の2つ又はそれよりも多くのセグメントを含む多成分フィルタを備えたフィルタ付きシガレットもまた公知である。巻かれたタバコロッドの燃焼中に発生した主流煙の香味を増すために、香味料を含むフィルタを備えたフィルタ付きシガレットを提供することもまた公知である。
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,281,671号
【特許文献2】米国特許第7,074,170号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
使用中に、主流煙が消費者によってフィルタを通して喫煙可能な材料のロッドから吸引される時に、主流煙に香味強化の改善をもたらすシガレットのような喫煙物品のための多成分フィルタを提供することが望ましいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、唇側端部セグメントと、唇側端部セグメントの上流側の植物の葉を含む第1の香味放出セグメントと、第1の香味放出セグメントの上流側の濾過材料及び香味料を含む第2の香味放出セグメントとを含み、第2の香味放出セグメントの吸引抵抗が、第1の香味放出セグメントの吸引抵抗よりも大きく、第2の香味放出セグメントの吸引抵抗が、唇側端部セグメントの吸引抵抗よりも大きい喫煙物品のための多成分フィルタが提供される。
本明細書全体を通して「上流側」と「下流側」は、使用中に多成分フィルタを通り喫煙可能材料のロッドから吸引された主流煙の方向に対して本発明の多成分フィルタのセグメントの相対位置を説明するのに使用される。
【0006】
使用時に、主流煙は、多成分フィルタを通して喫煙可能材料のロッドから吸引され、香味は、第2の香味放出セグメント内の香味料によって主流煙中に放出される。主流煙は、フィルタの唇側端部セグメントに向って多成分フィルタを通り第2の香味放出セグメントから下流側に通過するので、第1の香味放出セグメント内の植物の葉から主流煙中に付加的な香味が放出される。本発明による多成分フィルタは、それによってそれを通して吸引された主流煙に二重の香味強化を有利に提供する。
【0007】
好ましくは、本発明による多成分フィルタの外径は、約5mmと約8.5mmの間であり、より好ましくは、約7.8mmである。
好ましくは、本発明による多成分フィルタの全長は、約24mmと約48mmの間であり、より好ましくは、約34mmである。
好ましくは、本発明による多成分フィルタの全封入吸引抵抗(RTD)は、「ISO 6565:2002」に従って測定して、約100mmWG(水位計)と約180mmWGの間であり、より好ましくは、約140mmWGである。
【0008】
好ましくは、唇側端部セグメントの粒子相濾過効率は、実質的にゼロか又は非常に低い。例えば、唇側端部セグメントは、セルロースアセテートトウのようなセルロース材料、又は低濾過効率の他の適切な繊維状材料を含むことができる。代替的に、唇側端部セグメントは、濾過効率が実質的にゼロの多成分フィルタの唇側端部に配置した中空チューブ又は凹部で構成することができる。本発明による多成分フィルタの唇側端部セグメントが中空チューブ又は凹部の場合には、唇側端部セグメントは、喫煙物品を形成するために多成分フィルタが例えば先端紙によって喫煙可能材料のロッドに取り付けられる時に形成することができる。
【0009】
好ましくは、唇側端部セグメントは、「ISO 6565:2002」に従って測定して、約20mmWG又はそれよりも低い吸引抵抗を有する。
好ましくは、唇側端部セグメントの長さは、約3mmと約12mmの間であり、より好ましくは、約6mmと約8mmの間である。
唇側端部セグメントが中空チューブ又は凹部を含む場合には、唇側端部セグメントの長さは、好ましくは、約3mmと約4mmの間である。
【0010】
唇側端部セグメントを使用して、多成分フィルタを含む喫煙物品に対して望ましい全体吸引抵抗を達成するために、本発明の多成分フィルタの全体吸引抵抗の均衡がとられる。例えば、唇側端部セグメントが、セルロースアセテートトウのプラグを含む場合、多成分フィルタに対して望ましい全体吸引抵抗を達成するために、フィラメント当たりのデニールとトウの総計デニールを選択することができる。好ましくは、唇側端部セグメントがセルロースアセテートトウのプラグを含む場合、セルロースアセテートトウは、約5又はそれよりも大きいフィラメント当たりのデニールを有する。
【0011】
第1の香味放出セグメントは、多成分フィルタを通して吸引された主流煙中に香味を放出することができるあらゆる植物の葉を含むことができる。
好ましくは、植物の葉は、細断、切断、又はその他の方法でサイズを縮小することができる。より好ましくは、植物の葉は、細かく切断される。最も好ましくは、植物の葉は、約0.4mmの切断幅を有する。
好ましくは、植物の葉は、乾燥させられる。好ましくは、植物の葉の水分含有率は、重量比で約15%又はそれよりも低い。
【0012】
第1の香味放出セグメントは、1つ又はそれよりも多くの植物からの葉を含むことができる。例えば、第1の香味放出セグメントは、タバコ又はハーブ植物の葉又はそれらの混合物を含むことができる。好ましくは、第1の香味放出セグメントは、乾燥時に幅が約1cmで長さが約3cmの葉を有する1つ又はそれよりも多くの植物からの葉を含む。
好ましくは、第1の香味放出セグメントは、タバコ、緑茶、ペパーミント、月桂樹、ユーカリ、バシル、セージ、バーベナ、及びタラゴンから成る群から選択された植物の葉を含むことができる。より好ましくは、第1の香味放出セグメントは、タバコ、より好ましくは、東洋タバコを含むことができる。
【0013】
好ましくは、第1の香味放出セグメントの長さは、約6mmと約12mmの間、より好ましくは、約6mmと約10mmの間である。
第1の香味放出セグメントは、例えば、砂糖又は湿潤剤を含む外被が付加された植物の葉を含むことができる。
第2の香味放出セグメントは、多成分フィルタを通して吸引された主流煙中に香味を放出することができるあらゆる香味料を含むことができる。好ましくは、第2の香味放出セグメントは、液体香味料を含む。
【0014】
好ましくは、第2の香味放出セグメントは、繊維状濾過材料と液体香味料、より好ましくは、繊維状セルロース濾過材料と液体香味料、最も好ましくは、セルロースアセテートトウと液体香味料を含む。
香味料は、天然又は合成とすることができ、第2の香味放出セグメントは、1つ又はそれよりも多くの異なる香味料を含むことができる。例えば、第2の香味放出セグメントは、1つ又はそれよりも多くの精油、含油樹脂、無水化合物、果実濃縮物、果実抽出物及び留出物を含むことができる。
【0015】
本発明による多成分フィルタの第2の香味放出セグメントは、1つ又はそれよりも多くの香味成分を含む香味料を含み、ある一定の香味タイプを作り出すことができる。第2の香味放出セグメントに含むことができる香味料と香味タイプは、以下に限定されるものではないが、コーヒー、茶、スパイス(シナモン、チョウジ、及びジンジャーなど)、ココア、バニラ、スペアミント、ペパーミント、果実香味料(ブルーベリー、クランベリー、オレンジ、ピーチ、及びストロベリーなど)、チョコレート、メントール、ユーカリ、ゼラニウム抽出物、リナロール、及びミカン類を含む。
【0016】
第2の香味放出セグメントは、液体香味料を含浸させたセルロースアセテートトウのプラグを含むことができる。液体香味料は、トウ上に液体香味料を加圧下で噴霧するか又はトウの中に液体香味料を注入するかのいずれかにより、第2の香味放出セグメントの製造中にセルロースアセテートトウの流れの中に直接付加することができる。
本発明の好ましい実施形態では、第2の香味放出セグメントは、液体香味料を含浸させた1つ又はそれよりも多くの糸を含む濾過材料のプラグを含む。1つ又はそれよりも多くの糸は、以下に限定されるものではないが、綿、セルロースアセテート、レーヨン、又は他の繊維又は非繊維材料を含む液体香味料を吸収することができるあらゆる適切な材料で形成することができる。好ましくは、1つ又はそれよりも多くの糸は、綿糸又はセルロースアセテート糸で形成される。
【0017】
本発明による多成分フィルタでの使用に適する香味料含有糸を含むフィルタプラグとそのようなプラグを形成する方法及び装置は、米国特許第4,281,671号と第7,074,170号に説明されており、米国バージニア州リッチモンド所在の「American Filtrona Company」から入手可能である。
好ましくは、第2の香味放出セグメントは、液体香味料を含浸させた1つの糸を含む濾過材料のプラグを含む。第2の香味放出セグメントは、しかし、1つよりも多い香味料含有糸を含む濾過材料のプラグを含むことができる。各糸には、1つよりも多い液体香味料を含浸させることができる。更に、第2の香味放出セグメントが2つ又はそれよりも多くの香味料含有糸を含む濾過材料のプラグを含む場合には、糸には、同じか又は異なる液体香味料を含浸させることができる。
特に好ましい実施形態では、第2の香味放出セグメントは、液体香味料を含浸させた中心に位置する1つの軸線方向の糸を含むセルロースアセテートトウのプラグを含む。
【0018】
主流煙が喫煙可能材料ロッドの着火端部からロッドに取り付けられたフィルタを通して消費者の口中に吸引される時に、主流煙は冷える。本発明による多成分フィルタ内で第1の香味放出セグメントの上流側にある第2の香味放出セグメントの位置は、フィルタを通して吸引された主流煙の第2の香味放出セグメントによる香味強化を最大にするのを助けるものである。
更に、使用時に、第1の香味放出セグメント及び唇側端部セグメントと比較して、第2の香味放出セグメントの吸引抵抗の増加はまた、喫煙可能材料のロッドからフィルタを通して吸引された主流煙の第2の香味放出セグメントによる香味強化を最大にするのを助けるものである。
【0019】
好ましくは、第2の香味放出セグメントは、「ISO 6565:2002」に従って測定して、約40mmWGと約100mmWGの間の吸引抵抗(RTD)、より好ましくは、約70mmWGの吸引抵抗を有する。
好ましくは、第2の香味放出セグメントの長さは、約6mmと約12mmの間、より好ましくは、約6mmと約10mmの間である。
本発明による多成分フィルタは、好ましくは、第2の香味放出セグメントの上流側に濾過材料を含むロッド端部セグメントを更に含み、第2の香味放出セグメントの吸引抵抗は、ロッド端部セグメントの吸引抵抗よりも大きい。濾過材料を含むロッド端部セグメントを含めることは、更なる濾過効率をもたらすものである。
【0020】
上述のように、本発明による多成分フィルタの唇側端部セグメントが中空チューブ又は凹部である場合、唇側端部セグメントは、例えば、喫煙物品を形成するために先端紙により多成分フィルタが喫煙可能材料のロッドに取り付けられる時に形成することができる。喫煙物品中に組み込む前に、本発明による多成分フィルタは、従って、植物の葉を含む第1の香味放出セグメントと、第1の香味放出セグメントの上流側の濾過材料及び香味料を含む第2の香味放出セグメントと、第2の香味放出セグメントの上流側の濾過材料を含むロッド端部セグメントとを含むことができ、第2の香味放出セグメントの吸引抵抗は、第1の香味放出セグメントの吸引抵抗よりも大きく、第2の香味放出セグメントの吸引抵抗は、ロッド端部セグメントの吸引抵抗よりも大きい。
【0021】
好ましくは、ロッド端部セグメントの長さは、約6mmと約12mmの間、より好ましくは、約6mmと約8mmの間である。
ロッド端部セグメントは、以下に限定されるものではないが、セルロースアセテート及び紙を含むあらゆる適切な公知の濾過材料を含むことができる。好ましくは、ロッド端部セグメントは、繊維状濾過材料、より好ましくは、セルロース濾過材料、最も好ましくは、セルロースアセテートトウを含む。
【0022】
好ましくは、ロッド端部セグメントは、フィルタを通して吸引された主流煙から少なくとも1つの気相成分を除去することができる少なくとも1つの吸着剤を更に含む。好ましくは、この少なくとも1つの吸着剤は、活性炭、活性アルミナ、ゼオライト、分子篩、及びシリカゲルから成る群から選択される。最も好ましくは、吸着剤は、活性炭である。
必要に応じて、ロッド端部セグメントは、香味料を更に含むことができる。例えば、ロッド端部セグメントは、直径が約2nmと約50nmの間の気孔を有するメソ多孔性吸着剤を含むことができ、これは、ロッド端部セグメントが、多成分フィルタを通して喫煙可能材料のロッドから吸引された主流煙から少なくとも1つの気相成分を除去するだけでなく、主流煙中に香味を放出するようにもなっているように、液体香味料と共に噴霧されるか又はその他の方法で含浸される。
【0023】
繊維状濾過材料と少なくとも1つ吸着剤とを含むロッド端部セグメントを含めることは、全タール送出量が約3mg又はそれよりも少ない超低タールフィルタ付きシガレット用途のための本発明による多成分フィルタにおいて特に好ましい。
本発明の特に好ましい実施形態では、多成分フィルタは、大きな表面積の活性炭を充填したセルロースアセテートトウのプラグを含むロッド端部セグメントを含む。
しかし、例えば、全タール送出量が約6mg又はそれよりも高い、より高いタール送出量を有するフィルタ付きシガレット用途のための本発明による多成分フィルタでは、ロッド端部セグメントを省略することができることが認められるであろう。
【0024】
本発明による多成分フィルタは、一般的な構成が第1の香味放出セグメント又は第2の香味放出セグメントのいずれかと同じの1つ又はそれよりも多くの付加的な香味放出セグメントを更に含むことができる。
好ましくは、本発明による多成分フィルタは、最大5つのセグメントを含む。
好ましくは、本発明による多成分フィルタは、最大3つの香味放出セグメントを含む。
【0025】
本発明による多成分フィルタは、フィルタの各セグメントの複数のユニットを含む別々の連続するロッドを形成して、次に、これら別々のロッドを1つ又はそれよりも多くの段階で公知の方法で組み合わせて多成分フィルタの複数のユニットを含む連続フィルタロッドを形成することによって生成することができる。連続フィルタロッドは、次に、続いて切断機構によって規則的な間隔で切り離されて本発明による連続した個別の多成分フィルタをもたらすことができる。
【0026】
本発明によれば、喫煙可能材料の巻かれたロッドと、先端紙によって喫煙可能材料のロッドに取り付けられた本発明による多成分フィルタとを含む喫煙物品もまた提供される。
好ましくは、喫煙物品の全長は、約70mmと約128mmの間、より好ましくは、約84mmである。
本発明による喫煙物品は、好ましくは、更に、消費者によって喫煙可能材料のロッドから多成分フィルタを通して吸引された主流煙を通気するために、多成分フィルタに沿った位置に少なくとも1つの周方向列の穿孔を含む。
好ましくは、少なくとも1つの周方向列の穿孔は、多成分フィルタの唇側端部から少なくとも12mmに位置している。
【0027】
好ましくは、本発明による喫煙物品は、「ISO 9512:2002」に従って測定して、約40%と約80%の間の通気率、より好ましくは、約70%の通気率を有する。
好ましくは、本発明により通気された喫煙物品は、「ISO 6565:2002」に従って測定して、約60mmWGと約110mmWGの間の吸引抵抗(RTD)を有する。
【0028】
好ましくは、本発明による喫煙物品のニコチン非含有乾燥粒状物質(MFDPM)の総量、すなわち、「タール」送出量は、約1mgと約6mgの間であり、より好ましくは、総送出量は、約1mgと約3mgの間である。
好ましくは、喫煙可能材料は、タバコ切断充填物であり、より好ましくは、重量比で約25%よりも少ない発泡タバコを含むタバコ切断充填物であり、最も好ましくは、重量比で約15%又はそれよりも少ない発泡タバコを含むタバコ切断充填物である。
好ましくは、喫煙可能材料のロッドは、重量比で約1%よりも多くの灼熱剤成分、例えば、クエン酸塩成分を有するシガレット紙で巻き付けられる。
本発明を添付図面を参照して単に例示的に以下に更に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
それぞれ、図1、2、及び3に示す本発明の第1、第2、及び第3の実施形態によるシガレットは、共通するいくつかの成分を有し、これらの成分には、本明細書を通して同一の参照番号が与えられる。
各シガレットは、一般的に、軸線方向に整列した細長い円筒形の多成分フィルタ4に一端で取り付けられた細長い円筒形の巻かれたタバコロッド2を含む。巻かれたタバコロッド2と多成分フィルタ4は、多成分フィルタの全長と巻かれたタバコロッド2の隣接部分とを取り囲む先端紙6によって従来の方法で接合される。巻かれたタバコ4の燃焼中に発生した主流煙を周囲の空気と通気するために、多成分フィルタ4に沿った位置に先端紙6を通して複数の環状穿孔8が提供される。
【0030】
図1に示す本発明の好ましい実施形態によるシガレット10の多成分フィルタ4は、端と端を接した関係で接している4つのセグメントを含む。すなわち、巻かれたタバコロッド2から離れている唇側端部セグメント12、唇側端部セグメント12の上流側に配置された第1の香味放出セグメント14、第1の香味放出セグメント14の上流側に配置された第2の香味放出セグメント16、及び巻かれたタバコロッド2に隣接して接している、第2の香味放出セグメント16の上流側に配置されたロッド端部セグメント18の4つである。
【0031】
唇側端部セグメント12は、低濾過効率のセルロースアセテートトウのプラグを含む。
第1の香味放出セグメント14は、高密度の巻かれた細刻みのタバコを含む。
第2の香味放出セグメント16は、高濾過効率のセルロースアセテートトウのプラグと、シガレット10の縦方向軸に平行なセルロースアセテートトウのプラグを通して軸線方向に延びる液体香味料を充填した中央の綿糸20とを含む。
ロッド端部セグメント18は、活性炭を充填した中から低濾過効率のセルロースアセテートトウのプラグを含む。
【0032】
シガレット10の喫煙中に、主流煙は、消費者により、巻かれたタバコロッドの着火端部から下流側で多成分フィルタ4を通って吸引される。主流煙が多成分フィルタ4に入ると、主流煙は、多成分フィルタ4のロッド端部セグメント18を通過し、そこで中から低濾過効率のセルロースアセテートトウが煙の粒子相成分を部分的に濾過し、セルロースアセテートトウの間に分布された活性炭が煙の気相成分を濾過する。主流煙は、次に、第2の香味放出セグメント16の下流側を通過し、そこで高濾過効率セルロースアセテートトウがまた、煙の粒子相成分を部分的に濾過して綿糸20に充填された香味料から主流煙中に香味が放出される。第2の香味放出セグメント16を通過した後に、主流煙は、第1の香味放出セグメント14に入り、そこで高密度の巻かれた細刻みのタバコから煙中に更に別の香味が放出される。煙は、最後に、多成分フィルタ4の唇側端部セグメント12を通過して消費者の口中に入る。
【0033】
多成分フィルタ4の中の4つのセグメントで最も高い吸引抵抗を有する第2の香味放出セグメント16のセルロースアセテートトウの高濾過効率は、主流煙の粒子相成分の濾過を最大にし、一方で、ロッド端部セグメント18のセルロースアセテートトウに分布された活性炭は、主流煙の気相成分の濾過を最大にする。同時に、多成分フィルタ4の第1の香味放出セグメント14と第2の香味放出セグメント16はまた、主流煙に対して二重の香味強化を提供し、一方で、唇側端部セグメント12は、多成分フィルタ4、従って、シガレット10の全吸引抵抗を均衡させる。
【0034】
図2に示す本発明の第2の実施形態のシガレット22は、端と端を接した関係で接している5つのセグメントを含む多成分フィルタ4を有する。
多成分フィルタ4は、図1に示すシガレット10に関して先に上述のものと同一構成の唇側端部セグメント12、第1の香味放出セグメント14、第2の香味放出セグメント16、及びロッド端部セグメント18を含む。多成分フィルタ4は、更に、第1の香味放出セグメント14の上流側、かつ第2の香味放出セグメント16の下流側に配置された第3の香味放出セグメント24を含む。第3の香味放出セグメント24は、第2の香味放出セグメント16と同様の構成であるが、高いというよりはむしろ低い濾過効率のセルロースアセテートトウと、シガレット22の縦軸に平行なセルロースアセテートトウのプラグを通って軸線方向に延びる第2の別の液体香味料を充填した中央の綿糸20とを含む。
使用時には、主流煙は、巻かれたタバコロッド2から多成分フィルタ4を通って吸引され、香味は、主流煙が第3の香味放出セグメント24を通過する時に綿糸20に充填された第2の香味料から主流煙中に放出される。図2に示す本発明の第2の実施形態による多成分フィルタ4は、従って、主流煙がフィルタ4を通って吸引される時に主流煙に対して三重の香味強化を提供する。
【0035】
図3に示す本発明の第3の実施形態によるシガレット26はまた、端と端を接した関係で接している5つのセグメントを含む多成分フィルタ4を有する。
ここでもまた、多成分フィルタ4は、図1に示すシガレット10に関して先に上述のものと同一構成の唇側端部セグメント12、第1の香味放出セグメント14、第2の香味放出セグメント16、及びロッド端部セグメント18を含む。多成分フィルタ4は、更に、第1の香味放出セグメント14の上流側、かつ第2の香味放出セグメントの下流側に配置された第3の香味放出セグメント28を含む。この実施形態では、第3の香味放出セグメントは、第1の香味放出セグメント14と同様の構成であるが、緑茶のような第2の別の高密度の巻かれた細刻みの植物の葉を含む。
使用時には、巻かれたタバコロッド2から多成分フィルタ4を通して主流煙が吸引されるので、主流煙が第3の香味放出セグメント28を通過する時に、香味は、第2の植物の葉から主流煙中に放出される。図3に示す本発明の第3の実施形態による多成分フィルタ4はまた、このようにして主流煙がフィルタ4を通して吸引される時に主流煙に対して三重の香味強化を提供する。
【0036】
図1に示す本発明のそれぞれ第1、第2、及び第3の実施形態によるシガレット10、22、及び26を形成するために、多成分フィルタ4が製造され、次に、公知のフィルタ付きシガレット製造装置を使用して先端紙6によって従来の方法で製造された、巻かれたタバコロッド2に接合される。
各多成分フィルタ4を生成するために、多成分フィルタ4の各セグメント12、14、16、18、24、28の複数のユニットを有する別々の連続したロッドが公知の方法で製造され、次に、組み合わされて多成分フィルタ4の複数のユニットを有する連続フィルタロッドが形成される。連続フィルタロッドは、次に、切断機構によって規則的な間隔で切り離され、連続した個別の多成分フィルタ4をもたらす。
【0037】
図4は、図1に示す本発明の第1の好ましい実施形態による多成分フィルタ4を形成するための2段階の結合工程を示している。図4に示すように、工程の第1の段階では、第1の香味放出セグメント14と第2の香味放出セグメント16との複数のユニットを有する2つの別々のロッドは、各々、多孔質プラグラップの第1のウェブに巻き付けられ、組み合わされて第1の香味放出セグメント14と第2の香味放出セグメント16の一連の整列した交替する対を形成し、この対は、次に、多孔質プラグラップの第2のウェブに巻き付けられる。
【0038】
第2の段階では、第1の香味放出セグメント14と第2の香味放出セグメント16の巻かれた交替する対は、各々、多孔質プラグラップの第1のウェブの巻かれたロッド端部セグメント18と唇側端部セグメント12との複数のユニットを有する2つの別々のロッドと組み合わされ、次に、多成分フィルタ4の複数のユニットを含むフィルタロッドを生成するために多孔質プラグラップの第3のウェブに巻き付けられる。
第1の香味放出セグメント14、第2の香味放出セグメント16、ロッド端部セグメント18、及び唇側端部セグメント12の複数のユニットを有する別々のロッドは、代替的に、1つの結合装置を使用して1つの段階で組み合わせることができると考えられる。
【実施例】
【0039】
下記の表1に与えられた寸法と特性を有する本発明の第1の実施形態によるフィルタ付きシガレットは、図4に示す2段階の結合工程によって製造されたものである。

【0040】
(表1)


【0041】
本発明は、活性炭を充填したセルロースアセテートトウのプラグを含むロッド端部セグメントを含む多成分フィルタを有するフィルタ付きシガレットに関連して上に例示したが、第2の香味放出セグメントの上流側に吸着剤又は繊維状濾過材料を含むセグメントの有無に関わらず、本発明による多成分フィルタは、シガレット及び他の喫煙物品に使用することができることが認められるであろう。
また、使用時に消費者によって喫煙可能材料のロッドからフィルタを通して吸引された主流煙に対して望ましい香味送出率をもたらすために、本発明による多成分フィルタの第1の香味放出セグメント中の植物の葉の種類及び量と、第2の香味放出セグメント中の香味料の種類及び量とを変更することができることも認められるであろう。
【0042】
以上のように、使用時には、本発明による多成分フィルタの第1の香味放出セグメントと第2の香味放出セグメントは、各々、多成分フィルタを通過する主流煙の中に望ましい香味料を放出し、それによって主流煙に対して二重の香味強化を有利に提供することができる。吸引された主流煙に対して二重の香味強化を提供することにより、本発明による多成分フィルタは、香味豊かなフィルタ付きシガレットと他のフィルタ付き喫煙物品とを有利に製造することを可能にし、同時に主流煙の粒子相及び気相成分の有意な低減と満足できる全吸引抵抗とを達成する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】タバコロッドと本発明の第1の好ましい実施形態による多成分フィルタとを含み、その各部分が破断されて多成分フィルタの内部詳細を示しているフィルタ付きシガレットの側面図である。
【図2】タバコロッドと本発明の第2の実施形態による多成分フィルタとを含み、その各部分が破断されて多成分フィルタの内部詳細を示しているフィルタ付きシガレットの側面図である。
【図3】タバコロッドと本発明の第3の実施形態による多成分フィルタとを含み、その各部分が破断されて多成分フィルタの内部詳細を示しているフィルタ付きシガレットの側面図である。
【図4】図1の本発明の第1の好ましい実施形態による多成分フィルタを形成するための2段階の結合工程を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
4 多成分フィルタ
12 唇側端部セグメント
14 第1の香味放出セグメント
16 第2の香味放出セグメント
18 ロッド端部セグメント
【出願人】 【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
【出願日】 平成19年7月31日(2007.7.31)
【代理人】 【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男

【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭

【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜

【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之


【公開番号】 特開2008−35861(P2008−35861A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2007−199138(P2007−199138)