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【発明の名称】 葉たばこの監視制御盤の制御盤により制御する乾燥方法
【発明者】 【氏名】古田 幹雄

【氏名】吉瀬 泰宏

【要約】 【課題】葉たばこの温度・湿度の昇温及び降温は、精緻を要する作業であり、これに応じた温度表を作成するには、管理者が、その乾燥状況に対応した温度表を作成せねばならず、大変手間がかかること、さらに、その作成の際に、温度表の作成ミスが生じやすくなること、乾燥データ及び基準差温度データに制御するには、ダンパーの開度についての表示が無く、管理者が、葉たばこの状況を把握するには、問題点が生じる。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
葉たばこが収容される乾燥機内の乾燥用熱源による加熱制御及びダンパーの開閉による吸排気制御で、乾燥機内の乾球温度及び湿球温度を、それぞれ所定の温度ずつ昇温又は降温する葉たばこ用の乾燥機に配備された制御盤を介して、多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
その乾燥機の葉たばこ乾燥工程の蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階において、湿球温度及び乾球温度及びダンパーの開度をグラフにて表示する温度表を、この監視制御盤の表示画面に表示し、この温度表を介して、多数の乾燥機の葉たばこ乾燥工程内の状況を瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項2】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表を葉たばこの作柄に対応して、葉たばこ乾燥工程の蒸酵末期から黄変初期、黄変末期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階の昇温又は降温を行うチャンネルプログラムを作成し、このチャンネルプログラムを参酌して、多数の乾燥機の加熱制御及び吸排気制御を行い、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項3】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表の変更において、この温度表の変更前を細線にて、変更後を太線にて、グラフ表示し、変更前後を瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項4】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表に表示されるダンパーの開度の上限を設定し、過剰にダンパーが開きすぎることを防ぎ、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項5】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の葉たばこ乾燥工程の蒸酵末期から黄変初期、黄変末期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階の昇温又は降温を行う乾球温度制御及び湿球温度制御で、この湿球温度制御を絶対湿度制御又は相対湿度制御との2種類の湿度制御により、漸傾状に行ない、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項6】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の監視制御盤の表示画面に温度表のグラフ表示の情報に加えて、前記の葉たばこの蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階を16区分した工程、経過時間、工程時間、乾球温度、湿球温度、ダンパーの開度を格子状に表にて示し、瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項7】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の監視制御盤の表示画面に温度表のグラフ表示の情報に加えて、葉たばこの状況に応じて、水切、延長、伸張、冷却、吸湿等のプログラムが、設けられていることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【請求項8】
請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この監視制御盤を、遠隔地にある多数の乾燥機を管理する通信器を用いて制御し、瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、葉たばこ用の多数の乾燥機の監視制御盤の表示画面に表示される温度表であって、その各乾燥機の乾球温度及び湿球温度の昇温及び降温の監視制御盤による乾燥方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、葉たばこの乾燥は、葉たばこを収容する乾燥機に、温風発生機、送風機、換気のためのダンパー及び排湿口、空気の循環口等を設置し、この乾燥機に強制的に温風を送風して乾燥を行なうバルク乾燥方法が行われている。このバルク乾燥方法は、乾燥温度表を参照して作業者の五感によって実施されていたが、近年では乾燥プログラムを記憶させたコンピューターによりバルク乾燥装置を自動制御するのが一般的である。
【0003】
なお、この葉たばこの乾燥作業は極めて精緻な制御を要する。その理由は、ただ単に、葉たばこ中の水分を脱却させて、葉たばこを乾燥させるという形式的な意味合いではなく、たばこ特有の色沢や、香喫味を出すために、葉たばこに含有する内容成分の科学的変化を促進させる実質的な意味合いを示し、通常の乾燥制御では、葉たばこの内容成分の変化を図る期間(キュアリング)と、葉中水分を減少させて、内容成分の変化を停めて品質を固定する脱水乾燥期間(ドライイング)の過程を経て、葉たばこの乾燥は行われる。その乾燥は葉たばこの種類、生育状態、着位部分に対応して、水分をどのように抜いて行くのが最適であるか、その乾燥方法を決定する。そして、このキュアリングの過程において、内容成分の変化を調節するためには、ドライイングが並行しているので、このキュアリングとドライイングの明確な区別及び/又は制御がなく、この種の葉たばこの乾燥方法では困難性がある。
【0004】
そして、この葉たばこの蒸酵期、黄変期、色沢固定期、中骨乾燥期の四段階(葉たばこの水分量を適度に保つ蒸酵期、及び黄変期、主として葉肉の脱水を図る色沢固定期、又は中骨を乾燥させる中骨乾燥期)に区分して乾燥される温度分布を説明すると、温度を初期が略38℃程度から略2℃〜3℃ずつ一定時間をおいて昇温させて行き、最終温度略68℃で中骨を乾燥させる。一方、湿度は湿球温度で管理するが、黄変期、色沢固定期は略36℃〜38℃程度の範囲で、最終においても略40℃で乾燥させる。この乾燥の際の状態を相対湿度になおすと、黄変期が略95〜75%、中骨乾燥期では略50〜20%になるように設定している。このように、従来は、乾燥開始時から乾燥終了時において、乾燥を行なう方法が行われている。
【0005】
以下、葉たばこの乾燥方法に関する先行文献を挙げる。下記の文献(1)、(2)とも、温度表を表示する構成は、拝見できなかったが、これに近似する文献を開示する。つまり、文献(1)は、特開昭57−74079号「葉たばこの自動乾燥方法および装置」であり、その概要は、乾燥機内の湿球温度をその吸排気量の調節により全乾燥工程を通じて、略一定値にし、乾球温度を順次段階的に上昇させ、一定時間経過後は、乾燥機の吸排気を固定し、この状態で乾燥を行う構成であり、乾球温度の昇温時期を葉たばこの乾燥進行状態に完全に適応させて、葉たばこの乾燥を行うことを意図する。
【0006】
また、文献(2)は、特開昭61−58158号の「葉たばこ乾燥装置」であり、その概要は、乾球処理の各進行段階における各乾燥機の乾球温度を表す一連の基準乾燥データ及び乾球温度と湿球温度の差を表す一連の基準差温度データをメモリ部に記憶させ、このメモリ部からの発信により、加熱器及び排湿ベーンを制御する構成であり、前記基準乾燥データ及び前記基準差温度データで表示される温度、湿度を正確に一致させ、煩雑な操作や高度な熟練を要することなく、葉たばこの乾燥作業を行うことを意図する。
【0007】
【特許文献1】特開昭57−74079号
【特許文献2】特開昭61−58158号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
文献(1)に開示されているような構成は、一般的な乾燥工程であり、乾燥機内の湿球温度は全乾燥工程を通じ、又は各段階に一定値(例えば、約38℃)に保持し、乾球温度を一定の乾燥時間の経過ごとに所定値ずつ段階的に上昇させる乾燥方法が開発され実施化されている。しかし、この乾燥方法によると、乾燥方法の一連の流れが把握できないため、その葉たばこの乾燥機内の乾燥状況が理解できないこと、その葉たばこ内の乾燥履歴がわからず、予測がたてにくいこと、誤認が発生し易いこと、一台の制御盤では、自由な制御ができないこと、必要により現場に出向き、目視する作業を要し、厄介でありまた手間を要すること等の問題がある。
【0009】
また、管理者がその葉たばこの状況を瞬時に及び包括的に把握できないため、どのような状況で、かつどの乾燥工程であるか等の把握が、即座にできず、対応が後手に回り、葉たばこに悪影響を与え、たばこ特有の色沢や、香喫味の劣化した乾葉となり、品質及び/又は価格の低下を招来すること等の不利益が発生する。
【0010】
文献(2)に開示されている構成は、天候等の条件による作柄の変化により、温度・湿度の昇温及び降温は、精緻を要する作業であり、これに応じた温度表を作成するには、管理者が、その乾燥状況に対応した温度表を作成せねばならず、大変手間がかかること、さらに、その作成の際に、温度表の作成ミスが生じやすくなること、乾燥データ及び基準差温度データに制御するには、ダンパーの開度についての表示が無く、管理者が、葉たばこの状況を把握するには、不十分であり、文献(1)と同様な問題点が考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、下記の[1]〜[6]を達成することを意図する。
[1] 監視制御盤による温度表の目視による自由な制御と、瞬時に及び/又は包括的に作業を行い、誤認の予防、現場に出向くことを回避し、スムーズな段取り、作業及び/又は手間の簡略化、乾燥確認の確実性、乾燥時間の短縮化による経済的な乾燥作業を確保すること等を意図する。
[2] 各乾燥機の各種の制御を温度表により、簡易かつ効率的に行う乾燥作業を介し、たばこ特有の色沢や、香喫味を確保し、乾葉としての品質の向上及び/又は生産費(ランニングコスト)の低下を図ること、資源の無駄をなくし、かつ経済的なロスを回避すること等を意図する。
[3] 監視制御盤の表示画面にグラフ表示を示すことで、乾燥機内は葉たばこの乾燥状況が瞬時及び/又は包括的に理解できること、そのグラフ表示により、乾燥の進捗状況が理解できること、管理者による異常発生時における対応可能とすること、作業員の指示を徹底すること、各乾燥機の乾燥の不具合を最小限に抑えること等を意図する。
[4] 監視制御盤の表示画面に、各乾燥機の温度(乾球温度・湿球温度・ダンパーの開度)による監視と、チャンネルプログラム及び/又は進捗度の表示を同時又は個別に表示可能とすること、各乾燥機の実際の経過温度及び/又は履歴をグラフ表示すること、その履歴表示を資料として、葉たばこ乾燥作業における停電及び災害時における保険のために使用できること等を意図する。
〔5〕 監視制御盤の表示画面に、日射量及び降雨量等の天候条件に作柄が毎年変わるため、その作柄に対応した温度表が必要であり、この温度表を一括で変更するため、個々の乾燥機に対応した温度表を作成する必要もなく、一括変更によるため、書き換えによるミスが減少すること、乾燥作業の効率化を図ること等を意図する。
〔6〕 書き換えた温度表を格子状にグラフにて視認できるので、乾燥状況に対して、管理者の判断が行いやすいこと等を意図する。
【0012】
請求項1は、葉たばこが収容される乾燥機内の乾燥用熱源による加熱制御及びダンパーの開閉による吸排気制御で、乾燥機内の乾球温度及び湿球温度を、それぞれ所定の温度ずつ昇温又は降温する葉たばこ用の乾燥機に配備された制御盤を介して、多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
その乾燥機の葉たばこ乾燥工程の蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階において、湿球温度及び乾球温度及びダンパーの開度をグラフにて表示する温度表を、この監視制御盤の表示画面に表示し、この温度表を介して、多数の乾燥機の葉たばこ乾燥工程内の状況を瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なチャンネルプログラムを提供することを意図する。
【0014】
請求項2は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表を葉たばこの作柄に対応して、葉たばこ乾燥工程の蒸酵末期から黄変初期、黄変末期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階の昇温又は降温を行うチャンネルプログラムを作成し、このチャンネルプログラムを参酌して、多数の乾燥機の加熱制御及び吸排気制御を行い、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに監視制御盤の表示画面に表示される最適な温度表による変更前後の表示を提案することを意図する。
【0016】
請求項3は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表の変更において、この温度表の変更前を細線にて、変更後を太線にて、グラフ表示し、変更前後を瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な温度表によるダンパーの開度の上限を設定した構成を提案することを意図する。
【0018】
請求項4は請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表に表示されるダンパーの開度の上限を設定し、過剰にダンパーが開きすぎることを防ぎ、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な相対湿球制御及び絶対湿球制御による湿球温度制御を提供することを意図する。
【0020】
請求項5は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の葉たばこ乾燥工程の蒸酵末期から黄変初期、黄変末期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階の昇温又は降温を行う乾球温度制御及び湿球温度制御で、この湿球温度制御を絶対湿度制御又は相対湿度制御との2種類の湿度制御により、漸傾状に行ない、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0021】
請求項6の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な各段階を16区分した工程、経過時間、工程時間、乾球温度、湿球温度、ダンパーの開度を格子状の表にて示す構成を提供することを意図する。
【0022】
請求項6は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の監視制御盤の表示画面に温度表のグラフ表示の情報に加えて、前記の葉たばこの蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階を16区分した工程、経過時間、工程時間、乾球温度、湿球温度、ダンパーの開度を格子状に表にて示し、瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0023】
請求項7の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な水切、延長、伸張、冷却、吸湿等のプログラムを提供することを意図する。
【0024】
請求項7は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の監視制御盤の表示画面に温度表のグラフ表示の情報に加えて、葉たばこの状況に応じて、水切、延長、伸張、冷却、吸湿等のプログラムが、設けられていることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0025】
請求項8の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な遠隔地にある通信器による制御を提供することを意図する。
【0026】
請求項8は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この監視制御盤を、遠隔地にある多数の乾燥機を管理する通信器を用いて制御し、瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【発明の効果】
【0027】
請求項1の発明は、葉たばこが収容される乾燥機内の乾燥用熱源による加熱制御及びダンパーの開閉による吸排気制御で、乾燥機内の乾球温度及び湿球温度を、それぞれ所定の温度ずつ昇温又は降温する葉たばこ用の乾燥機に配備された制御盤を介して、多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
その乾燥機の葉たばこ乾燥工程の蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階において、湿球温度及び乾球温度及びダンパーの開度をグラフにて表示する温度表を、この監視制御盤の表示画面に表示し、この温度表を介して、多数の乾燥機の葉たばこ乾燥工程内の状況を瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0028】
従って、請求項1は、下記の少なくとも[1]〜[6]を達成できること等の特徴を有する。
[1] 監視制御盤による温度表の目視による自由な制御と、瞬時に及び/又は包括的に作業を行い、誤認の予防、現場に出向くことを回避し、スムーズな段取り、作業及び/又は手間の簡略化、乾燥確認の確実性、乾燥時間の短縮化による経済的な乾燥作業を確保すること等の特徴を有する。
[2] 各乾燥機の各種の制御を温度表により、簡易かつ効率的に行う乾燥作業を介し、たばこ特有の色沢や、香喫味を確保し、乾葉としての品質の向上及び/又は生産費(ランニングコスト)の低下を図ること、資源の無駄をなくし、かつ経済的なロスを回避すること等の特徴を有する。
[3] 監視制御盤の表示画面にグラフ表示を示すことで、乾燥機内は葉たばこの乾燥状況が瞬時及び/又は包括的に理解できること、そのグラフ表示により、乾燥の進捗状況が理解できること、管理者による異常発生時における対応可能とすること、作業員の指示を徹底すること、各乾燥機の乾燥の不具合を最小限に抑えること等の特徴を有する。
[4] 監視制御盤の表示画面に、各乾燥機の温度(乾球温度・湿球温度・ダンパーの開度)による監視と、チャンネルプログラム及び/又は進捗度の表示を同時又は個別に表示可能とすること、各乾燥機の実際の経過温度及び/又は履歴をグラフ表示すること、その履歴表示を資料として、葉たばこ乾燥作業における停電及び災害時における保険のために使用できること等の特徴を有する。
〔5〕 監視制御盤の表示画面に、日射量及び降雨量等の天候条件に作柄が毎年変わるため、その作柄に対応した温度表が必要であり、この温度表を一括で変更するため、個々の乾燥機に対応した温度表を作成する必要もなく、一括変更によるため、書き換えによるミスが減少すること、乾燥作業の効率化を図ること等の特徴を有する。
〔6〕 書き換えた温度表を格子状にグラフにて視認できるので、乾燥状況に対して、管理者の判断が行いやすいこと等の特徴を有する。
【0029】
請求項2の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表を葉たばこの作柄に対応して、葉たばこ乾燥工程の蒸酵末期から黄変初期、
黄変末期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階の昇温又は降温を行うチャンネルプログラムを作成し、このチャンネルプログラムを参酌して、多数の乾燥機の加熱制御及び吸排気制御を行い、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0030】
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なチャンネルプログラムを提供できること等の特徴を有する。
【0031】
請求項3の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表の変更において、この温度表の変更前を細線にて、変更後を太線にて、グラフ表示し、変更前後を瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0032】
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに監視制御盤の表示画面に表示される最適な温度表による変更前後の表示を提案できること等の特徴を有する。
【0033】
請求項4の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この温度表に表示されるダンパーの開度の上限を設定し、過剰にダンパーが開きすぎることを防ぎ、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0034】
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な温度表によるダンパーの開度の上限を設定した構成を提案できること等の特徴を有する。
【0035】
請求項5の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の葉たばこ乾燥工程の蒸酵末期から黄変初期、黄変末期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階の昇温又は降温を行う乾球温度制御及び湿球温度制御で、この湿球温度制御を絶対湿度制御又は相対湿度制御との2種類の湿度制御により、漸傾状に行ない、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0036】
従って、請求項5は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な相対湿球制御及び絶対湿球制御による湿球温度制御を提供できること等の特徴を有する。
【0037】
請求項6の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の監視制御盤の表示画面に温度表のグラフ表示の情報に加えて、前記の葉たばこの蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階を16区分した工程、経過時間、工程時間、乾球温度、湿球温度、ダンパーの開度を格子状に表にて示し、瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0038】
従って、請求項6は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な各段階を16区分した工程、経過時間、工程時間、乾球温度、湿球温度、ダンパーの開度を格子状の表にて示す構成を提供できること等の特徴を有する。
【0039】
請求項7の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この乾燥機の監視制御盤の表示画面に温度表のグラフ表示の情報に加えて、葉たばこの状況に応じて、水切、延長、伸張、冷却、吸湿等のプログラムが、設けられていることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0040】
従って、請求項7は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な水切、延長、伸張、冷却、吸湿等のプログラムを提供できること等の特徴を有する。
【0041】
請求項8の発明は、請求項1に記載の葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法であって、
この監視制御盤を、遠隔地にある多数の乾燥機を管理する通信器を用いて制御し、瞬時に及び/又は包括的に管理者が把握し、葉たばこの管理を効率的に行えることを特徴とした葉たばこ用の多数の制御盤を監視及び/又は制御する監視制御盤による乾燥方法である。
【0042】
従って、請求項8は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な遠隔地にある通信器による制御を提供できること等の特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
本発明の一例を説明する。
【0044】
以下、図面の説明をすると、図1は建屋内に設置された乾燥機の全体を示した斜視図、図2は乾燥機の温風の流れを示した模式図、図3は監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の管理表を示した模式図、図4は他の一例による監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の管理表を示した模式図、図5は監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の温度表を示した模式図、図6は他の一例による監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の温度表を示した模式図、図7は監視制御盤の表示箇所の温度表の変更方法を示した模式図、図8は監視制御盤による遠隔操作を示した模式図である。
【0045】
以下、本発明の実施の形態を説明すると、建屋(図示しない)には、図1、図2に示すように多数の乾燥機1〜nが設けられている。この1〜nの数字は、乾燥機をそれぞれ示す。そして、図1、図2に示すように、この乾燥機1〜n(代表例では、乾燥機1とする)には、それぞれダンパー39、バーナ40、送風機41、排気用の煙道42、釜44、又は扉45等を備えている。そして、この乾燥機1内には、ラック50を支持する支持部100を備えている。このラック50には針51を介して多数枚の葉たばこWが吊下される。
【0046】
このような乾燥機1を利用した葉たばこWの乾燥方法の一例を説明すると、乾燥機1に設けた開閉自在のダンパー39より吸込まれた外気は、この乾燥機1の釜44に設けたバーナ40を介して昇温され、この釜44において温風が生成される。この温風は、温風吹出口46より乾燥機1の床面55及び/又は浮床56の隙間より吹き込まれ、浮床55に略均一に設けられた多数の整流孔530を介して整流され、乾燥機1内全体に均一に広がって上昇流動し、一部は排湿口47より外部へ排出するが、残りの一部は還流され、還流通路48を通過して、再利用される。乾燥機1内を温風が循環流動するようになっている。この循環流動は、矢印Aのようにして、乾燥機1全体を循環しつつ流動するものであり、乾燥機1内の葉たばこWの乾燥及び空気調和が図れる構造である。この乾燥機1の温湿度分布の均一化が図れ、この温湿度分布の均一化を介して葉たばこWの確実、かつムラのない乾燥及び発酵等に役立つ効果があると考えられる。また、この乾燥機1内における温風が循環流動を効率的に行うためには、乾燥機1内の下段部に設けられたラック50には、小柄な葉や下位の葉を吊架し、乾燥機1内の上段部に設けられたラック50には、大柄な葉や上位の葉を吊架する。この吊込位置に吊架することにより、温風の循環流動を効率的に行え、葉たばこWに全体的にいきわたることになる。また、葉たばこWは、その温風の循環流動を効率的に行うため、葉たばこWの高低を揃えるのが、望ましい。
【0047】
なお、バーナ40の調節制御の一例を説明すると、この例では、乾燥機1に設けた、図示しない乾球温度センサ、湿球温度センサからの検知指令を、制御盤43に設けたCPUに入力し、このCPUで乾燥及び/又は湿度等の履歴を基に演算処理する。そして、その結果を、この制御盤43から指令を発し、前記バーナ40の調節を行う。そして、この各乾燥機1にそれぞれ設けた制御盤43(各制御盤43)は、監視制御盤60と連繋されているので、この例では、この監視制御盤60から指令を、各乾燥機1〜nの各制御盤43に伝達して、ダンパー39及び/又はバーナ40の調節しながら、最良の状態で乾燥作業が行われる。
【0048】
そして、このセンサは、乾燥機1内の温度と湿度を検出する機器であり、乾球温度センサ及び湿球温度センサは、乾燥機1内の中央部辺りに設置され、乾燥機1内の全体の乾球温度及び/又は湿球温度の各平均値がとれるような場所に設置される。これら設置箇所は、管理者の任意であり、前述の例に限定されない。
【0049】
次に、この例における昇温及び降温する温度制御について説明すると、例えば、温度制御は乾球温度センサが検出する乾球温度とこの設定値を比較し、バーナ40のオン・オフ調節と、必要により、ダンパー39の開閉をする。
【0050】
以上のような構造と操作を利用し、葉たばこWを乾燥するが、具体的には、バーナ40及び/又はダンパー39等を介して温度と湿度を制御するが、制御盤43に組み込んだCPUに蓄積された温度及び/又は湿度等の履歴を基に、演算処理して行うことが理想である。従って、乾燥機1の制御及び/又は調整は、このCPUに蓄積された温度及び/又は湿度等の履歴を基に、演算処理に基づいて運転され、例えば、時間の経過に伴って段階的に昇温し、蒸酵工程、黄変工程、色沢固定工程、中骨乾燥工程を逐次実施するのである。そして、前述したように、この乾燥基本プログラムは、監視制御盤60とも連動しており、管理者は、監視制御盤60の表示画面を目視することにより、一括で、乾燥機1〜nの乾燥状況が把握できる。さらに、葉たばこWを効率的に乾燥するとともに、高品質の乾葉を生成する。また燃料の有効利用を図る。
【0051】
次に、監視制御盤60の表示画面の表示について説明する。図3は、この表示画面に表示される管理表であり、管理表は、各乾燥機1〜nを示し、この各乾燥機1〜nの乾燥時間、乾球温度、湿球温度を表示してあり、乾燥機の状況が、把握できる。そして、例えば、表示させたい各乾燥機1〜nにおいて、例えば、乾燥機1の部分を押圧することにより、乾燥機1の詳細情報が表示される。この詳細情報については、後述する。
【0052】
管理表について、説明する。乾燥機1への葉たばこBの収容は、班ごとで区画する。最初の状態では、間欠的に、例えば、乾燥機1、7、13、19、25という班を作り、工場のスペースを有効利用して、効率的に収容作業を行う。そして、最終的には、残りの乾燥機2〜6、8〜12、14〜18、20〜24、26〜n等に班を作る。その後は、このローテーションにそって、空となった各乾燥機1に順次収容される。換言すると、ランダムに各乾燥機1に葉たばこWが収容されるので、管理表に表示される数字もランダムになり、管理者が目視するだけでは、理解しづらく、乾燥機の状況を前述した温度表等を目視するまでは、困難を生じる。そのため、管理表を班ごとに区画するだけで、管理表に表示される数字が、近似し、略同じ乾球温度、湿球温度、経過時間等の乾燥機が列で表示される。このため、管理者にとって、目視のしやすい管理表が表示される。
【0053】
上記の管理表の表示方法の変更の手順を説明すると、表示画面の下端部に班別に表示する班別表示部があり、この班別表示部を押圧することにより、班ごとに横列表示又は縦列表示にて表示し、この表示を目視することにより、班ごとで比較対比を行う。例えば、前述した乾燥機1、7、13、19、25という班において、乾燥機1の乾燥工程が、遅い場合・速い場合等の対比でずれが生じた場合、加熱制御及び/又は吸排気制御により、他の乾燥機との調和を図ることができ、管理者が、現場に出て、乾燥機まで、行く手間を省くこと等の利益を有する。
【0054】
なお、前述した詳細情報は、図4、図5、図6のように、グラフ表示部62に温度表にて表示される。この温度表について説明すると、蒸酵工程、黄変工程、色沢固定工程、中骨乾燥工程の各段階における時間をX軸に表示し、その乾燥機1内の乾燥工程における時間、例えば、1回の乾燥工程の時間である144時間又は1日を示す24時間を表示する表である。そして、Y軸にこの乾燥機内の乾球温度及び湿球温度等の温度をする。なお、このY軸X軸は、乾燥機内の乾燥工程での温度幅であり、一例を示すと、30℃〜70℃で示す。そして、この温度表を管理者が目視するだけで乾燥状況が把握できるようになっている。なお、このX軸に示す時間幅やY軸に示す温度幅は、適宜変更できる。その表示方法も限定されない。
【0055】
前述した温度表は、葉たばこの乾燥工程における変化の状態やダンパー39の開度の変化の推移も理解でき、温度表の目視による自由な制御と、瞬時に及び/又は包括的に作業を行える。さらに、誤認の予防、現場に出向くことを回避し、スムーズな段取り、作業及び/又は手間の簡略化、乾燥確認の確実性、乾燥時間の短縮化による経済的な乾燥作業を確保すること等が考えられる。なお、温度表において、乾球温度を赤線表示、湿球温度を青線表示、ダンパー39を緑線表示にし、これらの色の違いにて、そのグラフの乾燥工程における温度変化を瞬時に及びに包括的に把握できる。なお、この色は、他の色を代用でき、管理者が把握しやすい色であれば、限定されない。
【0056】
そして、この表示画面60には、グラフ表示部62に加えて、表表示部63が表示される。この表表示部63には、表が表示され、グラフの数字を算数字で表示しており、工程番号、経過時間、昇温時間、乾球温度、湿球温度、ダンパー開度等をY軸で表示し、工程時間をX軸で表示し、格子状の表にて、表示する。この表を目視することにより、温度表の理解が容易になり、さらにグラフ表示部62の温度表と表表示部63の表を複合的に診断することにより、監視制御盤60の目視が、よりスムーズになり、管理者が制御を見落としや誤りが減少すると考えられる。
【0057】
そして、温度表は、乾燥工程の履歴として、監視制御盤60に保存できる。そして、この乾燥工程の履歴を利用して、次回の乾燥工程の制御に利用可能となる。また、葉たばこの作柄は、日射量及び降雨量等の天候条件により毎年変わるので、それに対応した温度表が必要となる。そこで、このチャンネルプログラムの設定作業が行われることになる。だが、設定作業は、非常に精緻を有する作業であるため、監視制御盤60による温度表の一括変更が、極めて管理者の管理時間の短縮、労力軽減等図られると考えられる。
【0058】
そこで、図7に示すように、チャンネルプログラムの設定について、その手順を説明する。その変更したい乾燥機1〜nのチャンネル(後述する)を読み出し、設定変更の表示部71を押圧する。そして、この押圧により、格子状の表が表示されるので、この表中で、変更したい箇所、つまり、乾燥工程の工程時間、この乾燥工程の昇温時間、乾球温度、湿球温度、ダンパー39の開度等の表示箇所を押圧し、カーソルを表示させ、10キーにて、変更した数値を押圧にて入力する。この数値の入力変更が終了すると、変更後のグラフは太線にて、変更前のグラフは細線にて表示されるので、管理者は確認を行う。この確認後、変更後のチャンネルを設定し、変更後の温度表の転送ボタンを押圧することで、乾燥機1〜nに転送し、チャンネルプログラムの設定作業が完了する。さらに、変更後のチャンネルプログラムは、印刷し、その後保存することができ、次回からの乾燥工程の制御に利用できる。なお、この温度表の変更は、その乾燥機1〜nを選択できるので、乾燥機1〜nを単数又は複数選択するかは、その管理者の都合により、変更する。
【0059】
なお、チャンネルプログラムについて説明すると、このチャンネルプログラムは、前述したように、葉たばこの葉における着位部分、下葉、中葉、合葉、本葉、上葉に対応して、作成される温度の状態を設定したプログラムである。そして、この5種類の着位部分は、葉たばこの作柄により、それぞれ乾燥工程における制御が異なるので、チャンネルプログラムを付すことにより、そのチャンネルプログラムが作成でき、乾燥工程における各段階の中での、加熱制御及び/又は吸排気制御を行う際に、確実に効率よく乾燥作業を行えることができると考えられる。
【0060】
そして、このグラフ表示部の上端部にある延長表示部81、水切表示部82、伸張表示部83、冷却表示部84、吸湿表示部85があり、この表示部を押圧することにより、この乾燥工程に対応した制御が行える。そして、この乾燥工程における制御には、グラフ表示部62及び表表示部63を参酌しながら、所作の操作を行う。なお、このグラフ表示部の右端部には、各棟の乾球温度を示す各棟乾球表示部88、各棟の湿球温度を示す各棟乾球表示部89、各班の乾球温度を示す各班乾球表示部90、各班の湿球温度を示す各班湿球表示部91、乾燥記録を示す乾燥記録表示部92があり、これらの表示部を押圧しても、乾燥工程に対応した制御が行える。
【0061】
図8に示すように、乾燥機1〜nが、例えば、5,6台しかないような少数の乾燥1〜nを設置している建屋A内において、その乾燥機1〜nに管理者が常駐していない場合でも、無線LAN等の通信機器70を用いて、乾燥機1〜nに配備している制御盤43からその乾燥機1〜nの乾燥工程等の状況を、遠方の監視制御盤60に配信できる。そして、この管理者は、遠隔地にいる場合や台風等の悪天候の場合等その建屋Aに出向かうのが困難の条件でも、わざわざ現地まで出向かずに、この乾燥機1〜n内の状況を瞬時に及び/又は包括的に把握できる。
【0062】
そして、図示しないが、前述の如く、蒸酵期から黄変期、黄変期から色沢固定期、色沢固定期から中骨乾燥期に移行する各段階を、表示箇所に表示し、容易に視認できる構成とすることは勿論可能であり、より確実な葉たばこの制御(条件設定、条件調整等)を図ること、また高品質の乾葉を生成すること、葉たばこの有効利用すること等を意図する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は建屋内に設置された乾燥機の全体を示した斜視図
【図2】図2は乾燥機の温風の流れを示した模式図
【図3】図3は監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の管理表を示した模式図
【図4】図4は他の一例による監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の管理表を示した模式図
【図5】図5は監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の温度表を示した模式図
【図6】図6は他の一例による監視制御盤の表示箇所の基本的な表示画面の温度表を示した模式図
【図7】図7は監視制御盤の表示箇所の温度表の変更方法を示した模式図
【図8】図8は監視制御盤による遠隔操作を示した模式図
【符号の説明】
【0064】
1〜n 乾燥機
100 支持部
39 ダンパー
40 バーナ
41 送風機
42 煙道
43 制御盤
44 釜
45 扉
46 温風吹出口
47 排湿口
48 還流通路
50 ラック
51 針
55 床面
56 浮床
560 整流孔
60 監視制御盤
62 グラフ表示部
63 表表示部
70 通信機器
81 延長表示部
82 水切表示部
83 伸張表示部
84 冷却表示部
85 吸湿表示部
88 各棟乾球表示部
89 各棟湿球表示部
90 各班乾球表示部
91 各班湿球表示部
92 乾燥記録表示部
A 空気の流れ
W 葉たばこ
【出願人】 【識別番号】391008294
【氏名又は名称】フルタ電機株式会社
【出願日】 平成18年12月29日(2006.12.29)
【代理人】 【識別番号】100083068
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 一宣

【識別番号】100137899
【弁理士】
【氏名又は名称】大矢 広文


【公開番号】 特開2008−161159(P2008−161159A)
【公開日】 平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願番号】 特願2006−356909(P2006−356909)