| 【発明の名称】 |
根菜類洗浄設備用回転装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山我 睦広
【氏名】加藤 元
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| 【要約】 |
【課題】根菜類の洗浄設備において効率的な洗浄効果を得るための回転装置を提供する。
【構成】チェーンコンベアに連結される多数の回転体20が、取り付け板22のシャフト24に回転可能に取り付けられた本体26と、被洗浄物の不要部を把持する把持部28と、被洗浄物の不要部を載せる載置部32と、本体26をシャフト24を中心として回転させるのに用いられる突起36と、被洗浄物の主要部を載せるためのバケットとを有し、把持部28を回転させて被洗浄物の不要部を把持するための上側レールと、突起に当たって本体26をシャフト24を中心として回転させるための下側レールとを備え、被洗浄物の主要部をバケットに、被洗浄物の不要部を載置部32に載せた状態でチェーンコンベアを作動させ、把持部28を上側レールに当てて回転させて被洗浄物の不要部を把持し、突起36を下側レールに当てて本体を回転させて被洗浄物の主要部を回転させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被洗浄物を搬送するためのチェーンコンベアと、前記チェーンコンベアの所定箇所において上方から被洗浄物に水を噴射する上方ノズル群と、前記所定箇所において下方から被洗浄物に水を噴射する下方ノズル群とを備えた根菜類洗浄設備に設置される回転装置であって、 前記チェーンコンベアに連結される多数の回転体を備え、 前記回転体の各々が、取り付け板のほぼ中央に配置されたシャフトに回転可能に取り付けられた本体と、前記本体に配置され、被洗浄物の不要部を把持するための把持部と、前記本体に配置され、被洗浄物の不要部を載せるための載置部と、前記本体に設置され、前記本体を前記シャフトを中心として回転させるのに用いられる突起と、被洗浄物の主要部を載せるためのバケットとをそれぞれ有し、 第1箇所において前記把持部を回転させて被洗浄物の不要部を把持するための上側レールと、第2箇所において前記突起に当たって前記本体を前記シャフトを中心として回転させるための下側レールとを更に備え、 被洗浄物の主要部を前記バケットに載せ、被洗浄物の不要部を前記載置部に載せた状態で前記チェーンコンベアを作動させ、前記把持部を前記上側レールに当てて回転させることによって被洗浄物の不要部を把持し、次いで前記突起を前記下側レールに当てて前記本体を回転させることによって被洗浄物の主要部を回転させるように構成されていることを特徴とする装置。 【請求項2】 前記第1箇所は、前記回転体が、前記チェーンコンベアの移動経路において前記上方ノズル群および下方ノズル群から噴射される水が到達する領域である洗浄領域に進入する箇所の手前に位置しており、前記第2箇所は、前記洗浄領域内に位置していることを特徴とする請求項1に記載の装置。 【請求項3】 前記把持部が、被洗浄物の不要部を把持する弧状部分と、前記弧状部分を前記本体に回転可能に取り付けるアームとを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。 【請求項4】 前記把持部および前記載置部に、被洗浄物を傷つけないようにするための弾性材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は一般に、根菜類洗浄設備用回転装置に関する。より詳細には、本発明は、大根や長芋などのような根菜類の洗浄設備において良好な洗浄効果を得るための回転装置に関する。 【背景技術】 【0002】 農作物は、収穫された後、表面に付着した土等を取り除くため、洗浄してから出荷されるのが通常である。大根や長芋のような根菜類に対する収穫後の洗浄は一般的に、ブラシ等により根菜類を回転させつつ、ノズルから水を噴射することによって行われている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、ブラシ等により根菜類を回転させる従来の方法では、洗浄しようとする根菜類の種類により、また、個々の長さや太さ等が異なるため同じ根菜類であっても、ブラシ等の回転に対応する根菜類の回転度合いがそれぞれ相違する。したがって、洗浄されない部分(洗浄ムラ)が生じないようにするため、根菜類を何回も回転させることが必要であり、これにより洗浄ノズルの設置基数や洗浄に要する水量が増加するという不都合がある。 【0004】 本発明は、このような状況に鑑みて案出されたものであって、根菜類の洗浄設備において効率的な洗浄効果を得るための回転装置を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本願請求項1に記載の、被洗浄物を搬送するためのチェーンコンベアと、前記チェーンコンベアの所定箇所において上方から被洗浄物に水を噴射する上方ノズル群と、前記所定箇所において下方から被洗浄物に水を噴射する下方ノズル群とを備えた根菜類洗浄設備に設置される回転装置は、前記チェーンコンベアに連結される多数の回転体を備え、前記回転体の各々が、取り付け板のほぼ中央に配置されたシャフトに回転可能に取り付けられた本体と、前記本体に配置され、被洗浄物の不要部を把持するための把持部と、前記本体に配置され、被洗浄物の不要部を載せるための載置部と、前記本体に設置され、前記本体を前記シャフトを中心として回転させるのに用いられる突起と、被洗浄物の主要部を載せるためのバケットとをそれぞれ有し、第1箇所において前記把持部を回転させて被洗浄物の不要部を把持するための上側レールと、第2箇所において前記突起に当たって前記本体を前記シャフトを中心として回転させるための下側レールとを更に備え、被洗浄物の主要部を前記バケットに載せ、被洗浄物の不要部を前記載置部に載せた状態で前記チェーンコンベアを作動させ、前記把持部を前記上側レールに当てて回転させることによって被洗浄物の不要部を把持し、次いで前記突起を前記下側レールに当てて前記本体を回転させることによって被洗浄物の主要部を回転させるように構成されていることを特徴とするものである。 【0006】 本願請求項2に記載の回転装置は、前記請求項1の装置において、前記第1箇所は、前記回転体が、前記チェーンコンベアの移動経路において前記上方ノズル群および下方ノズル群から噴射される水が到達する領域である洗浄領域に進入する箇所の手前に位置しており、前記第2箇所は、前記洗浄領域内に位置していることを特徴とするものである。 【0007】 本願請求項3に記載の回転装置は、前記請求項1又は2の装置において、前記把持部が、被洗浄物の不要部を把持する弧状部分と、前記弧状部分を前記本体に回転可能に取り付けるアームとを有していることを特徴とするものである。 【0008】 本願請求項4に記載の回転装置は、前記請求項1から請求項3までのいずれか1項の装置において、前記把持部および前記載置部に、被洗浄物を傷つけないようにするための弾性材が取り付けられていることを特徴とするものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明においては、根菜類の不要部を固定した状態で根菜類の主要部を回転させることができるので、洗浄しにくい根菜類の主要部の側面が容易に洗浄され、根菜類の効率的な洗浄が可能になる。このような根菜類の効率的な洗浄に伴い、洗浄ムラが少なくなり、洗浄に要する水量や時間を低減することも可能になる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係る根菜類洗浄設備用回転装置について詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る回転装置が設置される根菜類洗浄設備を概略的に示した全体図である。根菜類洗浄設備10は、洗浄しようとする根菜類(以下「被洗浄物」という)を搬送するためのチェーンコンベア12と、チェーンコンベア12の所定箇所において上方から被洗浄物に水を噴射する上方ノズル群14と、前記所定箇所において下方から被洗浄物に水を噴射する下方ノズル群16とを備えており、駆動源(図示せず)によりチェーンコンベア12が図1において矢印で示すように時計回りに移動するようになっている。なお、チェーンコンベア12自体は、通常の型式のものを用いてよい。 【0011】 本発明の好ましい実施の形態に係る回転装置は、根菜類洗浄設備10のチェーンコンベア12に連結される多数の回転体20を備えている。図2は図1の部分2の拡大図、図3(a)は回転体20の1つを示した図、図3(b)は図3(a)に示される回転体20を背面側から見た図、図4は回転体20の1つを示した斜視図である。回転体20は、取り付け板22(図3参照)のほぼ中央に配置されたシャフト24に回転可能に取り付けられた本体26を有している。本体26は、ほぼ扇形の形状をもつ金属製プレートで形作られている。 【0012】 本体26の一方の辺に隣接した箇所には、被洗浄物の不要部を把持するための把持部28がヒンジ30によって回転可能に取り付けられている。把持部28は、被洗浄物の不要部を把持する弧状部分28aと、弧状部分28aを本体26に回転可能に取り付けるアーム28bとを有している。好ましくは、弧状部分28aの内面には、被洗浄物を傷つけないようにするため、ゴム等の弾性材28cが取り付けられている。なお、図3(a)及び(b)において矢印Xは、把持部28の回転方向を示している。 【0013】 本体26の他方の辺には、被洗浄物の不要部を載せるための載置部32が設けられている。図3(a)及び(b)に示される例では、載置部32は、L形横断面の部材を本体26の前記他方の辺に配置して本体26の辺にほぼV形の部分を形作ることによって形成されているが、被洗浄物の不要部を安定した状態で載せることができるものであれば、載置部32を他の形態に形成してもよい。なお、好ましくは、載置部32には、被洗浄物を傷つけないようにするため、ゴム等の弾性材32aが取り付けられている。 【0014】 弧状部分28aは、弧状部分28aに力が作用しない状態では、載置部32から遠去かる方へ、バネ34によって付勢されている。図3(a)及び(b)に示される例では、バネ34は、シャフト24の取り付けられた“ねじりコイルバネ”の形態を有しているが、弧状部分28aに力が作用しない状態において弧状部分28aを載置部32から遠去かる方へ付勢することができるのであれば、他の形態の弾性手段を用いてもよい。 【0015】 本体26の一方の面には、当該面から外方に突出した突起36が設けられている。 【0016】 本発明の好ましい実施の形態に係る回転装置は又、第1箇所において把持部28の弧状部分28aをバネ34の付勢力に抗して(図3(a)及び(b)における矢印Xの方向に)回転させて被洗浄物の不要部を把持させるための上側レール38と、第2箇所において突起36に当接して本体26をシャフト24を中心として(図3(a)及び(b)における矢印Yの方向に)回転させるための下側レール40とを備えている。 【0017】 上側レール38は、回転体20が洗浄領域Wに進入する箇所の手前の適所から、回転体20が洗浄領域Wから退出する箇所まで延びており、移動する回転装置の把持部28の弧状部分28aが上側レール38に当たってヒンジ30を中心として回転して被洗浄物の不要部を把持するような高さに配置されている。ここで「洗浄領域W」とは、チェーンコンベア12の移動経路において上方ノズル群14および下方ノズル群16から噴射される水が到達する領域のことを意味する。なお、上側レール38の始端38aは、把持部28が円滑に回転するように、上向きに傾斜するように形成するのが好ましい。 【0018】 また、下側レール40は、チェーンコンベア12の移動経路において、洗浄領域W内の一定部分を占めるように形成されており、移動する回転装置の突起36が下側レール40に当たって本体26がシャフト24を中心として回転し、これにより被洗浄物が回転されるような高さ(以下「被洗浄物回転位置」という)に配置されている。なお、好ましくは、下側レール40の始端40aは、突起36が下側レール40に当たり易いように、下方延長部を有するように形成されており、下側レール40の終端40bは、回転体20が被洗浄物回転位置から容易に退出することができるように、下向きに傾斜するように形成されている。 【0019】 図5(a)は、被洗浄物を載せるためのバケット42の1つを示している。図5(a)では、回転体20が取り外された状態で示されている。図5(a)において、参照符号42a、42b、42cは、一対の中空パイプ、中空パイプ内に通される丸棒、対向する中空パイプ間に掛け渡される被洗浄物支持格子をそれぞれ示している。図5(b)は、回転体20が取り付けられたバケット42がチェーンコンベア12のチェーンに連結されている状態を模式的に示した斜視図である。図5(b)に示される例では、中空パイプ42a内に通された丸棒42bの端部をチェーンに取り付けることによって、バケット42がチェーンに連結されているが、他の任意の形態でバケット42をチェーンに連結してもよい。 【0020】 図6は、バケット42に被洗浄物(大根)が載せられており、大根の葉(不要部)が回転体20の把持部28で固定されている状態を示した平面図である。 【0021】 次に、主として図2を参照して、以上のように構成された本発明の好ましい実施の形態に係る回転装置の作動について説明する。なお、被洗浄物が大根であるとして説明を進める。まず、大根をバケット42に載せる。その際、大根本体を被洗浄物支持格子42cの上に載せ、大根の葉(不要部)を回転体20の載置部32の上に載せる。チェーンコンベア12を作動させると、大根は、図2において左方から右方に移動する(なお、図2では、図面の簡単化のため、大根は図示されていない)。図2のAでは、回転体20は未だ上側レール38の手前に位置しているので、把持部28は回転しておらず、従って、大根の葉も把持部28で固定されてはいない。次いで、図2のBでは、弧状部分28aが上側レール38に当たってバネ34の付勢力に抗して回転し、大根の葉を把持している。次いで、大根が洗浄領域Wにさしかかる図2のCでは、回転体20の突起36が下側レール40に当たり、図2のDに示されるように、本体26がシャフト24を中心として時計回りに回転し、これと同時に、把持部28で葉を把持されている大根本体も同様に回転し、大根本体の側面が曝されることとなる。これにより、洗浄しにくい大根本体の側面に洗浄水が容易に到達する。最後に、下側レール40の終端部40bに位置する図2のEでは、突起36が下側レール40との係合から外れるため、本体26がシャフト24を中心として反時計回りに回転し、大根本体も最初の上面および下面が曝されることとなる。 【0022】 上述のようにして洗浄された後、大根本体と大根の葉がカットされ、大根本体は出荷ラインに送られる一方、大根の葉は、把持部28から解放されて廃棄される。 【0023】 本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。 【0024】 例えば、前記実施の形態では、大根の洗浄を例にとって説明されているが、大根以外の他の根菜類(例えば、長芋など)にも、本発明の装置を適用することができる。また、回転体やバケットの上述の形態は例示的なものであり、これらの形態を図示した以外の適当な形態にしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の好ましい実施の形態に係る回転装置が設置される根菜類洗浄設備を概略的に示した全体図である。 【図2】図1の部分2の拡大図である。 【図3】図3(a)は回転体の1つを示した図、図3(b)は図3(a)に示される回転体を背面側から見た図である。 【図4】回転体の1つを示した斜視図である。 【図5】図5(a)は被洗浄物を載せるためのバケットの1つを示した図、図5(b)は回転体が取り付けられたバケットがチェーンコンベアのチェーンに連結されている状態を模式的に示した斜視図である。 【図6】バケットに被洗浄物(大根)が載せられており、大根の葉が回転体の把持部で固定されている状態を示した平面図である。 【符号の説明】 【0026】 10 根菜類洗浄設備 12 チェーンコンベア 14 上方ノズル群 16 下方ノズル群 20 回転体 22 取り付け板 24 シャフト 26 本体 28 把持部 30 ヒンジ 32 載置部 34 バネ 36 突起 38 上側レール 40 下側レール 42 バケット
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| 【出願人】 |
【識別番号】390015303 【氏名又は名称】株式会社和泉製作所
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| 【出願日】 |
平成18年8月10日(2006.8.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104330 【弁理士】 【氏名又は名称】杉山 誠二
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| 【公開番号】 |
特開2008−35833(P2008−35833A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月21日(2008.2.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−217635(P2006−217635) |
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