| 【発明の名称】 |
長葱の皮剥ぎ処理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】木暮 朋晃
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| 【要約】 |
【課題】ノズルの構造を複雑にすることなく、各種太さの長葱の付着物を少ない噴射量で効率良く除去することができる長葱の皮剥ぎ処理機を提供することを課題とする。
【構成】長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去する三体のノズル41,42,43を有する長葱の皮剥ぎ処理機1であって、各ノズル41,42,43は、長葱の皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設されている左ノズル41及び右ノズル42と、皮剥ぎ処理位置の上方に設けられる上ノズル43とから構成され、上ノズル43を皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退させる上蓋15(上ノズル進退手段)を備えており、皮剥ぎ処理位置には、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱の高さを調整するための長葱高さ調整部材50(長葱高さ調整手段)が設けられていることを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去する三体のノズルを有する長葱の皮剥ぎ処理機であって、 前記各ノズルは、 長葱の皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設されている左ノズル及び右ノズルと、 前記皮剥ぎ処理位置の上方に設けられる上ノズルと、から構成され、 前記上ノズルを前記皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退させる上ノズル進退手段を備えており、 前記皮剥ぎ処理位置には、前記皮剥ぎ処理位置に載置された長葱の高さを調整するための長葱高さ調整手段が設けられていることを特徴とする長葱の皮剥ぎ処理機。 【請求項2】 前記左ノズル及び前記右ノズルは、前記皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設されている側壁の間に配置され、 前記側壁に形成された開口部を通じて、前記皮剥ぎ処理位置に載置された長葱を検知するセンサが設けられており、 前記センサが長葱を検知したときに、前記上ノズル進退手段が作動して、前記上ノズルが前記皮剥ぎ処理位置の上方に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の長葱の皮剥ぎ処理機。 【請求項3】 前記長葱の皮剥ぎ処理機は、 前記上ノズルの進退動作に連動して移動する支持部材と、 前記支持部材に取り付けられているドッグと、 前記ドッグを検知するスイッチと、を備え、 前記上ノズルが前記皮剥ぎ処理位置の上方に移動したときに、前記スイッチが前記ドッグを検知して、前記各ノズルから圧縮空気を噴射するように構成されており、 前記支持部材には、前記ドッグの取り付け位置を調整するためのドッグ位置調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の長葱の皮剥ぎ処理機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、長葱の表皮に付着した古い皮や土等の付着物を除去するための長葱の皮剥ぎ処理機に関する。 【背景技術】 【0002】 長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱の付着物を除去する皮剥ぎ処理機としては、長葱の皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設されている左ノズル及び右ノズルと、皮剥ぎ処理位置の上方に設けられている上ノズルとを備え、皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退する防音カバーに上ノズルを設けているものがある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特許2592339号公報(第2頁左欄第20〜30行目、第2図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ここで、長葱の皮剥ぎ処理では、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱の高さ方向の中間部に対して、圧縮空気を吹き付けることにより、少ない噴射量で効率良く付着物を除去することができる。しかしながら、前記した従来の皮剥ぎ処理機では、長葱が細い場合には左右ノズルの噴射口に対して長葱が低くなり、長葱が太い場合には左右ノズルの噴射口に対して長葱が高くなってしまう。 【0005】 そこで、各ノズルの噴射範囲を広げることにより、各種太さの長葱に対して効果的に圧縮空気を吹き付けることができるが、この構成では、圧縮空気の噴射量が多くなってしまうため、皮剥ぎ処理のエネルギ効率が低くなってしまうという問題がある。 また、各ノズルの高さを調整可能にすることにより、各種太さの長葱に対応することもできるが、ノズルの構造が複雑になり、皮剥ぎ処理機の製造コストが高くなってしまうという問題がある。 【0006】 本発明では、前記した問題を解決し、ノズルの構造を複雑にすることなく、各種太さの長葱の付着物を少ない噴射量で効率良く除去することができる長葱の皮剥ぎ処理機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 前記課題を解決するため、本発明は、長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去する三体のノズルを有する長葱の皮剥ぎ処理機であって、各ノズルは、長葱の皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設されている左ノズル及び右ノズルと、皮剥ぎ処理位置の上方に設けられる上ノズルと、から構成され、上ノズルを皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退させる上ノズル進退手段を備えており、皮剥ぎ処理位置には、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱の高さを調整するための長葱高さ調整手段が設けられていることを特徴としている。 【0008】 この構成によれば、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱に対して、左右上方の三方向から圧縮空気が吹き付けられるため、長葱の付着物を効果的に除去することができ、皮剥ぎ処理の作業効率を向上させることができる。 【0009】 また、上ノズルは、皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退可能であり、上ノズルを皮剥ぎ処理位置の上方から退避させた状態で、皮剥ぎ処理位置に長葱を載置した後に、上ノズルを皮剥ぎ処理位置の上方に移動させて皮剥ぎ処理を行うことができるため、皮剥ぎ処理の作業性を向上させることができる。 【0010】 また、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱の高さを調整するための長葱高さ調整手段が設けられており、左右ノズルから長葱に対して効果的に圧縮空気が吹き付けられるように、長葱の高さを調整することができ、各種太さの長葱の付着物を少ない噴射量で効率良く除去することができるため、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を向上させることができる。 また、左右ノズルの噴射口の高さを調整する機構を設ける必要がなくなり、左右ノズルを簡易な構造にすることができるため、皮剥ぎ処理機の製造コストを低減することができる。 【0011】 前記した長葱の皮剥ぎ処理機において、左ノズル及び右ノズルは、皮剥ぎ処理位置の左右にそれぞれ立設されている側壁の間に配置され、側壁に形成された開口部を通じて、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱を検知するセンサが設けられており、センサが長葱を検知したときに、上ノズル進退手段が作動して、上ノズルが皮剥ぎ処理位置の上方に移動するように構成することができる。 【0012】 このように、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱を検知するセンサが、側壁に形成された開口部を通じて長葱を検知するように構成することにより、センサは側壁の外面に対向して配置されることになり、センサの検知範囲に作業員が進入し難くなるため、皮剥ぎ処理機の誤動作を防ぐことができる。 【0013】 なお、各ノズルから圧縮空気を噴射したときには、各側壁間の空間は負圧状態となる。そこで、側壁の開口部から負圧状態の各側壁間の空間に空気が吸い込まれるように、開口部の開口面積を設定することにより、長葱から除去された付着物が側壁の開口部から外部に排出されないため、センサへの付着物の付着を防ぐことができ、センサの誤動作を防ぐことができる。 【0014】 前記した長葱の皮剥ぎ処理機において、上ノズルの進退動作に連動して移動する支持部材と、支持部材に取り付けられているドッグと、ドッグを検知するスイッチと、を備え、上ノズルが皮剥ぎ処理位置の上方に移動したときに、スイッチがドッグを検知して、各ノズルから圧縮空気を噴射するように構成されており、支持部材には、ドッグの取り付け位置を調整するためのドッグ位置調整手段を設けることができる。 【0015】 この構成によれば、ドッグの取り付け位置を調整することにより、スイッチがドッグを検知するタイミングを調整することができる。そのため、上ノズルが皮剥ぎ処理位置の上方に配置され、長葱に対して的確に圧縮空気を吹き付けることができる状態から、圧縮空気の噴射を開始するように、ドッグの取り付け位置を調整することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を向上させることができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明の長葱の皮剥ぎ処理機によれば、長葱に対して三方向から圧縮空気が吹き付けられるため、長葱の付着物を効果的に除去することができ、皮剥ぎ処理の作業効率を向上させることができる。 また、上ノズルは、皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退可能であるため、上ノズルを退避させた状態で、皮剥ぎ処理位置に長葱を載置した後に、上ノズルを移動させて皮剥ぎ処理を行うことができ、皮剥ぎ処理の作業性を向上させることができる。 また、長葱に対して効果的に圧縮空気が吹き付けられるように、長葱の高さを調整することができるため、各種太さの長葱の付着物を少ない噴射量で効率良く除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を向上させることができる。 また、左右ノズルの噴射口の高さを調整する機構を設ける必要がなくなり、左右ノズルを簡易な構造にすることができるため、皮剥ぎ処理機の製造コストを低減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。 以下の説明では、本実施形態の長葱の皮剥ぎ処理機(以下、単に「皮剥ぎ処理機」という。)について説明した後に、本実施形態の皮剥ぎ処理機を用いた長葱の皮剥ぎ処理について説明する。 なお、以下の説明において、前後左右方向とは、図1に示した前後左右方向に対応している。また、前方から見た面を正面としている。 【0018】 [皮剥ぎ処理機の全体構成] 図1は、本実施形態の皮剥ぎ処理機を示した全体斜視図である。 本実施形態の皮剥ぎ処理機1は、図1に示すように、長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱から付着物を除去する箱状の皮剥ぎ処理部10と、この皮剥ぎ処理部10を所定の高さに支持しているベース架台20と、から構成されている。 なお、ベース架台20は、地面に載置される板状の基板21の上面に、支柱22が立設されており、この支柱22の上端部に皮剥ぎ処理部10が取り付けられている。 【0019】 [皮剥ぎ処理部の構成] 図2は、本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した拡大斜視図である。図3は、本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した平面断面図である。図4は、本実施形態の長葱高さ調整手段を示した図で、(a)は長葱の高さを上げた状態の正面図、(b)は長葱の高さを下げた状態の正面図である。図5は、本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した図で、上蓋が開いた状態の正面図である。図6は、本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した図で、上蓋が閉じた状態の正面図である。図7は、本実施形態のマイクロスイッチ周辺を示した図で、(a)はマイクロスイッチがOFF状態の側面図、(b)はマイクロスイッチがON状態の側面図である。 【0020】 皮剥ぎ処理部10は、図1及び図2に示すように、前後方向に延長された直方体の箱であり、水平に配置された底板11と、底板11の左右側縁に立ち上げられた左側壁12及び右側壁13と、底板11の前端縁に立ち上げられた前壁14と、皮剥ぎ処理部10の内部空間の上方を覆うように形成された上蓋15とを備えている。 また、皮剥ぎ処理部10の後端開口部には、前後方向に延長された筒状のダクト30の前端開口部が連結されている。 【0021】 (皮剥ぎ処理位置の構成) 図3に示すように、底板11の幅方向の中央部は、処理対象となる長葱Nが、その長手方向を前後方向に沿わせた状態で載置される皮剥ぎ処理位置となっている。なお、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱Nを、皮剥ぎ処理部10の前方に引き抜くことができるように、皮剥ぎ処理部10の前壁14には、前側開口部14aが形成されている。 【0022】 (左右ノズルの構成) 図2及び図3に示すように、底板11において、皮剥ぎ処理位置の前端部の左右に対応する位置には、左ノズル41及び右ノズル42がそれぞれ立設されている。 左ノズル41及び右ノズル42は、所定の高さに配置された噴射口41a,42aから、幅方向の中央寄りに斜め後方に向けて圧縮空気を噴射するように構成されている。 また、左右ノズル41,42の下端部には、外部に設置されたコンプレッサ(図示せず)から底板11の下面に延設された供給ホース41b,42bが接続されており、コンプレッサから供給ホース41b,42bを通じて、左右ノズル41,42に圧縮空気が供給されるように構成されている。 【0023】 (長葱高さ調整部材の構成) 図2及び図3に示すように、皮剥ぎ処理位置の前端部において、左右ノズル41,42の間には、板状の長葱高さ調整部材50(特許請求の範囲における「長葱高さ調整手段」)が設けられている。 この長葱高さ調整部材50は、底板11の上面と平行な水平部51と、水平部51の前端縁から立ち下げられた垂直部52とが形成されており、垂直部52は底板11の前面11aに重ね合わされている。 【0024】 また、図4に示すように、垂直部52には、上下方向に延長された長穴52aが幅方向に所定間隔を離して二箇所に形成されている。そして、各長穴52a,52aに外側から挿通させたボルト52b,52bを、底板11の前面11aに形成された二箇所のネジ穴(図示せず)にそれぞれ螺着させることにより、長葱高さ調整部材50が底板11の前面11aに取り付けられている。 【0025】 ここで、長葱高さ調整部材50の各長穴52a,52aは、上下方向に延長されているため、各長穴52a,52aに挿通させたボルト52b,52bを緩めることにより、底板11に対する長葱高さ調整部材50の取り付け位置を上下方向に調整することができる。これにより、長葱高さ調整部材50の水平部51の上面に載置された長葱Nの高さを、左右ノズル41,42の間で調整することができる。 【0026】 (上蓋の構成) 上蓋15は、図2に示すように、前後方向に延長された長方形の板状部材であり、二体の蝶版15b,15bによって、上蓋15の右側部が、右側壁13の上端部に取り付けられている。これにより、上蓋15は、図5に示すように、右開きに開閉自在となっており、図6に示すように、上蓋15を閉じた状態では、皮剥ぎ処理部10の内部空間の上方を覆うように構成されている。 【0027】 上蓋15は、図2に示すように、ベース架台20の支柱22の側面に取り付けられたシリンダ71によって、自動で開閉するように構成されている。 シリンダ71は、図5及び図6に示すように、シリンダ本体71bが支柱22の側面に固定されており、このシリンダ本体71bの上端部から上下方向に伸縮自在なロッド71aを有している。 ロッド71aの上端部71cには、上蓋15の上面の幅方向に延設された棒状の蓋支持部材72が連結されている。具体的には、上蓋15の右側端部から突出した蓋支持部材72の右端部72aが、ロッド71aの上端部71cに対して、縦方向に回動自在に連結されている。 【0028】 そして、図5に示すように、シリンダ71のロッド71aが収縮された状態では、蓋支持部材72が右下がりに傾斜した状態、すなわち、上蓋15が開いた状態となる。この状態から、図6に示すように、シリンダ71のロッド71aが伸長した状態では、蓋支持部材72の右端部72aが押し上げられて、上蓋15が閉じた状態となる。 【0029】 このような上蓋15の開閉動作は、右側壁13の外面に対向して配置された開閉用センサ60からの信号に基づいて行われており、この開閉用センサ60が皮剥ぎ処理位置に載置された長葱Nを検知しているときには、上蓋15が閉じた状態となるように構成されている。 【0030】 開閉用センサ60は、反射型の光センサであり、図3に示すように、右側壁13の外面に取り付けられた支持ブラケット61に支持されることにより、左右ノズル41,42よりも後方で、右側壁13の外面に対向して配置されている。 【0031】 なお、右側壁13において、開閉用センサ60と対向する位置には、右側開口部13aが貫通しており、開閉用センサ60から照射された光が右側開口部13aを通過して、皮剥ぎ処理部10の内部空間に入光されるように構成されている。 また、左側壁12には、右側壁13の右側開口部13aに対向する位置に、左側開口部12aが貫通している。さらに、左側壁12の外側で左側開口部12aに対向する位置には、左側壁12の外面に取り付けられた支持ブラケット62に支持されることにより、反射ミラー63が配置されている。 【0032】 これにより、開閉用センサ60から照射された光は、右側壁13の右側開口部13a及び左側壁12の左側開口部12aを通過して、反射ミラー63で反射し、その反射光は左側開口部12a及び右側開口部13aを通過して、開閉用センサ60で受光される。 皮剥ぎ処理位置に長葱Nが載置された状態では、開閉用センサ60から照射された光が長葱Nによって遮られることになる。すなわち、開閉用センサ60が反射光を受光しない状態が、開閉用センサ60が長葱Nを検知している状態となっている。 【0033】 (上ノズルの構成) 図2に示すように、上蓋15の前端部において、幅方向の中央部には、上ノズル43が設けられている。 上ノズル43は、図6に示すように、上蓋15を閉じた状態では、皮剥ぎ処理位置の上方に配置され、噴射口43aから後方に向けて斜め下方に圧縮空気を噴射するように構成されている。 この上ノズル43には、外部に設置されたコンプレッサ(図示せず)から上蓋15の上面に延設された供給ホース43b(図2参照)が接続されており、コンプレッサから供給ホース43bを通じて、上ノズル43に圧縮空気が供給されるように構成されている。 【0034】 また、上ノズル43は、図5に示すように、上蓋15を開くことにより、皮剥ぎ処理位置の上方から退避させることができる。そして、図6に示すように、上蓋15を閉じることにより、上ノズル43を皮剥ぎ処理位置の上方に移動させることができる。 このように、本実施形態の上蓋15は、上ノズル43を皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退させる機構を構成しており、特許請求の範囲における「上ノズル進退手段」に相当するものである。 【0035】 ここで、各ノズル41,42,43からの圧縮空気の噴射動作は、図2に示すシリンダ71のシリンダ本体71bの側面に取り付けられているマイクロスイッチ75からの信号に基づいて行われている。このマイクロスイッチ75は、後記するドッグ74の接触により作動するように構成された公知の接触型スイッチである。 【0036】 マイクロスイッチ75は、図7(a)に示すように、下端部から上端部に向かうに連れてスイッチ本体75aから離れる方向に傾斜しているアクチュエータ75bを有しており、このアクチュエータ75bがスイッチ本体75a側に押されてON状態となった場合に(図7(b)の状態)、各ノズル41,42,43(図6参照)から圧縮空気を噴射するように構成されている。 【0037】 そして、マイクロスイッチ75のアクチュエータ75bは、シリンダ本体71bに対して上下方向に相対移動するドッグ支持部材73の下端部に取り付けられているドッグ74が接触することにより、ON状態となるように構成されている。 【0038】 ドッグ支持部材73は、図7に示すように、逆L字状に折り曲げられた板状の部材であり、シリンダ本体71bに沿って上下方向に延設された鉛直部73aと、鉛直部73aの上端縁からシリンダ本体71bに向けて水平に延設された水平部73bとが形成されている。 【0039】 ドッグ支持部材73の水平部73bは、ロッド71aの上端部71cに固定されているため、ロッド71aの伸縮動作に連動して、ドッグ支持部材73がシリンダ71の側方で上下方向に移動するように構成されている。 したがって、図6に示すように、上蓋15が閉じて上ノズル43が皮剥ぎ処理位置の上方に移動したときには、ドッグ支持部材73はロッド71aの上端部71cとともに上昇する。 また、図5に示すように、上蓋15が開いて上ノズル43が皮剥ぎ処理位置の上方から退避したときには、ドッグ支持部材73はロッド71aの上端部71cとともに下降した状態となる。 このように、ドッグ支持部材73は、皮剥ぎ処理位置の上方に対する上ノズル43の進退動作に連動して、上下方向に移動することになる。 【0040】 ドッグ74は、図7に示すように、ドッグ支持部材73の鉛直部73aの下端部において、シリンダ71側の側面に重ね合わされている板状の部材であり、図5に示すように、ドッグ支持部材73の左側縁から突出したカム部74aが形成されている。 カム部74aの上端部は、シリンダ71から離れる方向に折り曲げられており、ドッグ支持部材73が上昇したときに、カム部74aがマイクロスイッチ75のアクチュエータ75bをスイッチ本体75a側に押して、マイクロスイッチ75がON状態となるように構成されている。 【0041】 なお、ドッグ支持部材73の下端部には、図5及び図6に示すように、上下方向に延長された長穴73cが幅方向に所定間隔を離して二箇所に貫通している。また、ドッグ74には、ドッグ支持部材73の長穴73c,73cに連通するように、取付穴(図示せず)が二箇所に貫通している。そして、ドッグ支持部材73の長穴73c,73c及びドッグ74の取付穴にボルト76,76をそれぞれ挿通させ、各ボルト76,76にナット(図示せず)を螺着させることにより、ドッグ支持部材73にドッグ74が取り付けられている。 【0042】 ここで、ドッグ支持部材73にドッグ74を取り付けるための長穴73c,73cが上下方向に延長されているため、各ボルト76,76を緩めることにより、ドッグ支持部材73に対するドッグ74の取り付け位置を上下方向に調整することができる。これにより、マイクロスイッチ75がドッグ74を検知するタイミングを調整可能となっている。 このように、本実施形態において、ドッグ支持部材73に形成された各長穴73c,73cは、特許請求の範囲における「ドッグ位置調整手段」に相当するものである。 【0043】 そして、ドッグ支持部材73に対するドッグ74の取り付け位置を調整することにより、図6に示すように、上蓋15が閉じて上ノズル43が皮剥ぎ処理位置の上方に配置されたときに、ドッグ74がマイクロスイッチ75のアクチュエータ75bに接触して、マイクロスイッチ75がON状態となるように設定することができる。 【0044】 [長葱の皮剥ぎ処理] 次に、本実施形態の皮剥ぎ処理機を用いた長葱の皮剥ぎ処理について説明する。 まず、長葱の皮剥ぎ処理を行う前に、左右ノズル41,42に対する長葱Nの高さを調整するため、図3に示すように、長葱Nの長手方向を前後方向に沿わせた状態で、長葱Nを皮剥ぎ処理位置に載置する。このとき、葉部N1を皮剥ぎ処理部10の前壁14の前側開口部14aから前方に突出させることにより、茎部N2の前側の部位が、皮剥ぎ処理位置の前端部に設けられた長葱高さ調整部材50の上面に載置された状態となる。 【0045】 そして、図4に示すように、底板11に対する長葱高さ調整部材50の取り付け位置を上下方向に調整することにより、長葱高さ調整部材50の上面に載置された長葱Nの高さ方向の中間部に対して、左右ノズル41,42から圧縮空気が吹き付けられるように設定する。 【0046】 具体的には、図4(a)に示すように、長葱Nが細い場合には、長葱高さ調整部材50の取り付け位置を上方に移動させることにより、長葱高さ調整部材50に載置された長葱Nの高さを上げる。一方、図4(b)に示すように、長葱Nが太い場合には、長葱高さ調整部材50の取り付け位置を下方に移動させることにより、長葱高さ調整部材50に載置された長葱Nの高さを下げる。 【0047】 このようにして、長葱Nの高さを調整した後に、図5に示すように、皮剥ぎ処理部10の上蓋15が開いた状態で、長葱Nを皮剥ぎ処理位置に載置する。このとき、図3に示すように、長葱Nの葉部N1は皮剥ぎ処理部10の前壁14の前側開口部14aから前方に突出させ、作業者は葉部N1と茎部N2の間を把持する。 【0048】 皮剥ぎ処理位置に載置された長葱Nは、開閉用センサ60によって検知され、図6に示すように、シリンダ71のロッド71aが伸長される。この伸長したロッド71aによって、蓋支持部材72の右端部72aが押し上げられて、上蓋15が閉じた状態となる。 【0049】 また、図7(b)に示すように、ロッド71aの伸長に連動して、ドッグ支持部材73が上昇し、このドッグ支持部材73に取り付けられているドッグ74が、マイクロスイッチ75のアクチュエータ75bに接触して、マイクロスイッチ75がON状態となる。 【0050】 これにより、図6に示すように、左右ノズル41,42及び上ノズル43から圧縮空気が噴射され、この圧縮空気が長葱Nの表皮に吹き付けられる。作業者は、長葱Nを皮剥ぎ処理部10から前方に引き抜くことにより、長葱N全体に圧縮空気を吹き付けて付着物を除去する(図3参照)。 【0051】 なお、各ノズル41,42,43から圧縮空気を噴射したときには、皮剥ぎ処理部10の内部空間は負圧状態となる。そこで、図3に示す左右側壁12,13の各開口部12a,13aから負圧状態の内部空間に空気が吸い込まれるように、各開口部12a,13aの開口面積を設定することにより、長葱Nから除去された付着物が各開口部12a,13aから外部に排出されないため、開閉用センサ60への付着物の付着を防ぐことができ、開閉用センサ60の誤動作を防ぐことができる。 【0052】 そして、長葱N全体が皮剥ぎ処理部10から引き抜かれたときには、開閉用センサ60が反射ミラー63からの反射光を検知することにより、図5に示すように、シリンダ71のロッド71aが収縮して、蓋支持部材72の右端部72aが引き下げられ、上蓋15が開いた状態となる。 【0053】 また、図7(a)に示すように、ロッド71aの収縮に連動して、ドッグ支持部材73が下降し、ドッグ74がマイクロスイッチ75のアクチュエータ75bから離れて、マイクロスイッチ75がOFF状態となり、各ノズル41,42,43(図6参照)からの圧縮空気の噴射が停止する。 【0054】 ここで、上蓋15が開き始めたときに、各ノズル41,42,43からの圧縮空気の噴射が継続している場合には、上蓋15が負圧状態の皮剥ぎ処理部10の内部空間に吸い付けられて、開き難くなってしまう場合がある。 そこで、上蓋15の開動作よりも先行して、各ノズル41,42,43からの圧縮空気の噴射が停止するように構成した場合には、上蓋15が開き始めたときに、皮剥ぎ処理部10の内部空間は常圧になっており、上蓋15を弱い力で確実に開くことができるため、シリンダ71を小型化することができ、部品コストを低減することができる。 【0055】 このように、本実施形態の皮剥ぎ処理機1(図1参照)では、処理対象の長葱をセットするとともに上蓋15が自動で閉じられ、皮剥ぎ処理が終了するとともに上蓋15が自動で開くように構成されているため、作業者は、長葱の皮剥ぎ処理を連続して行うことができる。 【0056】 [皮剥ぎ処理機の作用効果] 以上のような皮剥ぎ処理機1では、図6に示すように、左右ノズル41,42及び上ノズル43を備えており、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱Nに対して、左右上方の三方向から圧縮空気が吹き付けられるため、長葱Nの付着物を効果的に除去することができ、皮剥ぎ処理の作業効率を向上させることができる。 【0057】 また、図5及び図6に示すように、上ノズル43は、上蓋15の開閉動作に連動して、皮剥ぎ処理位置の上方に対して進退可能であり、上蓋15を開いて上ノズル43を皮剥ぎ処理位置の上方から退避させた状態で、皮剥ぎ処理位置に長葱Nを載置した後に、上蓋15を閉じて上ノズル43を皮剥ぎ処理位置の上方に移動させて、長葱Nの皮剥ぎ処理を行うことができるため、皮剥ぎ処理の作業性を向上させることができる。 【0058】 また、図4に示すように、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱Nの高さを調整するための長葱高さ調整部材50が設けられており、左右ノズル41,42から長葱Nに対して効果的に圧縮空気が吹き付けられるように、長葱Nの高さを調整することができ、各種太さの長葱Nの付着物を少ない噴射量で効率良く除去することができるため、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を向上させることができる。 【0059】 また、皮剥ぎ処理位置に載置された長葱Nの高さを調整することにより、左右ノズル41,42の噴射口41a,42aの高さを調整する機構を設ける必要がなくなり、左右ノズル41,42を簡易な構造にすることができるため、皮剥ぎ処理機1(図1参照)の製造コストを低減することができる。 【0060】 また、長葱Nが長葱高さ調整部材50に載置されることにより、長葱Nは左右ノズル41,42付近で底板11の上面から浮いた状態となり、長葱Nの全周に亘って圧縮空気が吹き付けられ、長葱Nの周囲を圧縮空気がスムースに流れるため、長葱Nの付着物を効果的に除去することができる。 【0061】 また、図3に示すように、長葱Nを検知する開閉用センサ60が、左右側壁12,13に形成された各開口部12a,13aを通じて長葱Nを検知するように構成されており、開閉用センサ60は左右側壁12,13の外面に対向して配置されている。これにより、開閉用センサ60の検知範囲に作業員が進入し難くなるため、皮剥ぎ処理機1の誤動作を防ぐことができる。 【0062】 さらに、図3に示すように、ドッグ支持部材73に対するドッグ74の取り付け位置を調整することにより、マイクロスイッチ75がドッグ74を検知するタイミングを調整することができる。そして、上ノズル43が皮剥ぎ処理位置の上方に配置され、長葱Nに対して的確に圧縮空気を吹き付けることができる状態から、圧縮空気の噴射を開始するように、ドッグ74の取り付け位置を調整することができるため、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を向上させることができる。 【0063】 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、図3に示すように、開閉用センサ60に反射型の光センサを用いているが、レーザ光を発振する透過型の光センサを用いてもよく、各種の検知装置を用いることができる。 【0064】 また、本実施形態では、図4に示すように、長葱高さ調整部材50は板状の部材によって形成されているが、棒状の部材を用いてもよく、長葱Nを安定して載置することができるものであれば、その構成は限定されるものではない。 【図面の簡単な説明】 【0065】 【図1】本実施形態の皮剥ぎ処理機を示した全体斜視図である。 【図2】本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した拡大斜視図である。 【図3】本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した平面断面図である。 【図4】本実施形態の長葱高さ調整手段を示した図で、(a)は長葱の高さを上げた状態の正面図、(b)は長葱の高さを下げた状態の正面図である。 【図5】本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した図で、上蓋が開いた状態の正面図である。 【図6】本実施形態の皮剥ぎ処理部を示した図で、上蓋が閉じた状態の正面図である。 【図7】本実施形態のマイクロスイッチ周辺を示した図で、(a)はマイクロスイッチがOFF状態の側面図、(b)はマイクロスイッチがON状態の側面図である。 【符号の説明】 【0066】 1 皮剥ぎ処理機 10 皮剥ぎ処理部 15 上蓋(上ノズル進退手段) 41 左ノズル 42 右ノズル 43 上ノズル 50 長葱高さ調整部材(長葱高さ調整手段) 60 開閉用センサ 71 シリンダ 73 ドッグ支持部材 74 ドッグ 75 マイクロスイッチ N 長葱
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| 【出願人】 |
【識別番号】000188940 【氏名又は名称】株式会社マツモト
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| 【出願日】 |
平成18年6月30日(2006.6.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064414 【弁理士】 【氏名又は名称】磯野 道造
【識別番号】100111545 【弁理士】 【氏名又は名称】多田 悦夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−5787(P2008−5787A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−180603(P2006−180603) |
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