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【発明の名称】 乳飲料と加工乳
【発明者】 【氏名】吉田 典充

【氏名】高橋 健

【要約】 【課題】風味と濃厚感を高めることが可能な乳飲料と加工乳を提供することにある。

【構成】牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする乳飲料において、上記原料水の一部を海洋深層水としたもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする乳飲料において、
上記原料水の一部を海洋深層水としたことを特徴とする乳飲料。
【請求項2】
請求項1記載の乳飲料において、
上記海洋深層水は上記原料水の10〜30%であることを特徴とする乳飲料。
【請求項3】
請求項2記載の乳飲料において、
上記海洋深層水は上記原料水の15〜25%であることを特徴とする乳飲料。
【請求項4】
請求項1記載の乳飲料において、
上記海洋深層水は逆浸透膜方式により得られた淡水であることを特徴とする乳飲料。
【請求項5】
牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする加工乳において、
上記原料水の一部を海洋深層水としたことを特徴とする加工乳。
【請求項6】
請求項5記載の加工乳において、
上記海洋深層水は上記原料水の10〜30%であることを特徴とする加工乳。
【請求項7】
請求項6記載の加工乳において、
上記海洋深層水は上記原料水の15〜25%であることを特徴とする加工乳。
【請求項8】
請求項5記載の加工乳において、
上記海洋深層水は逆浸透膜方式により得られた淡水であることを特徴とする加工乳。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、乳飲料と加工乳に係り、特に、原料水の一部を海洋深層水とすることによりその風味を高めるとともに濃厚感を増すことができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、乳飲料は、牛乳、脱脂粉乳、蜂蜜、原料水を所定量ずつ混合させ、且つ、必要な処理を施すことにより製造される。上記原料水としては、例えば、井戸水等飲用適な水が使用されるものである。
【0003】
又、加工乳の場合には、牛乳、全脂粉乳、生クリーム、バター、原料水を所定量ずつ混合させ、且つ、必要な処理を施すことにより製造される。上記原料水としては、上記乳飲料の場合と同様に、例えば、井戸水等飲用適な水が使用されるものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、乳飲料、加工乳何れの場合においても、風味の点及び濃厚感の点において物足りなさがあった。
【0005】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、風味と濃厚感を高めることが可能な乳飲料と加工乳を提供することにある。
【0006】
尚、本願発明に関連する先行技術を開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2等がある。
【特許文献1】特開2001−136942号公報
【特許文献2】特開2002−17315号公報
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による乳飲料は、牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする乳飲料において、上記原料水の一部を海洋深層水としたことを特徴とするものである。
又、請求項2による乳飲料は、請求項1記載の乳飲料において、上記海洋深層水は上記原料水の10〜30%であることを特徴とするものである。
又、請求項3による乳飲料は、請求項2記載の乳飲料において、上記海洋深層水は上記原料水の15〜25%であることを特徴とするものである。
又、請求項4による乳飲料は、請求項1記載の乳飲料において、上記海洋深層水は逆浸透膜方式により得られた淡水であることを特徴とするものである。
又、請求項5による加工乳は、牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする加工乳において、上記原料水の一部を海洋深層水としたことを特徴とするものである。
又、請求項6による加工乳は、請求項5記載の加工乳において、上記海洋深層水は上記原料水の10〜30%であることを特徴とするものである。
又、請求項7による加工乳は、請求項6記載の加工乳において、上記海洋深層水は上記原料水の15〜25%であることを特徴とするものである。
又、請求項8による加工乳は、請求項5記載の加工乳において、上記海洋深層水は逆浸透膜方式により得られた淡水であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
以上述べたように、本願発明の請求項1による乳飲料は、牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする乳飲料において、上記原料水の一部を海洋深層水としたので、海洋深層水が有する豊富なミネラル等の影響によって風味を高めることができるとともに濃厚感を高めることができる。
又、請求項2による乳飲料は、請求項1記載の乳飲料において、上記海洋深層水は上記原料水の10〜30%としているので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項3による乳飲料は、請求項2記載の乳飲料において、上記海洋深層水は上記原料水の15〜25%としているので、上記効果をさらに確実なものとすることができる。
又、請求項4による乳飲料は、請求項3記載の乳飲料において、上記海洋深層水は逆浸透膜方式により得られた淡水であるので、それによっても、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5による加工乳は、牛乳と、乳製品と、原料水とを主成分とする加工乳において、上記原料水の一部を海洋深層水としたので、海洋深層水が有する豊富なミネラル等の影響によって風味を高めることができるとともに濃厚感を高めることができる。
又、請求項6による加工乳は、請求項5記載の加工乳において、上記海洋深層水は上記原料水の10〜30%としているので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項7による加工乳は、請求項6記載の加工乳において、上記海洋深層水は上記原料水の15〜25%としているので、上記効果をさらに高めることができる。
又、請求項8による加工乳は、請求項5記載の加工乳において、上記海洋深層水は逆浸透膜方式により得られた淡水であるので、それによっても、上記効果をより確実なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図1を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の形態は、本願発明を乳飲料に適用した例を示すものである。まず、表1に本実施の形態による乳飲料の成分比等を示す。
【0010】
【表1】


【0011】
上記表1に示すように、本実施の形態による乳飲料は、牛乳が10重量%、乳製品としての脱脂粉乳8.6重量%、蜂蜜0.1重量%、海洋深層水16重量%、原料水65.3重量%という配合比になっている。上記海洋深層水としては、表2、表3に示すものを使用している。
【0012】
【表2】


【0013】
【表3】


【0014】
上記表2は焼津市経済部深層水課の提供によるものであり、4種類の駿河湾深層水を示している。すなわち、「駿河純水」、「駿河濃水」、「駿河硬水」、「駿河塩水」の4種類であり、本実施の形態の場合にはこの内「駿河純水」を使用しているものである。上記表3も焼津市経済部深層水課の提供によるものであり、表2の中から「駿河純水」の部分のみを抽出して示すものである。
尚、海洋深層水は焼津市で採取された駿河湾産の海洋深層水であり、それらを 異なる処理方法によって処理して得られたのが上記4種類の駿河湾海洋深層水、すなわち、「駿河純水」、「駿河濃水」、「駿河硬水」、「駿河塩水」である。
【0015】
又、上記海洋深層水の量であるが、水全体(原料水+海洋深層水)の10〜30%の範囲、さらに好ましくは15〜25%の範囲で設定されている。この第1の実施の形態の場合には次の式(I)に示すようなものである。
16÷(16+65.3)×100≒19.68(%)―――(I)
【0016】
次に、本実施の形態による乳飲料の製造工程を図1を参照して説明する。まず、ステップS1に示すように、原料水と海洋深層水とを混合させる。その際、海洋深層水の量は原料水と海洋深層水を合わせた全体の10〜30%の範囲、特に、15〜25%の範囲で任意に設定しているものである。次に、ステップS2に示すように、そこに牛乳を混ぜる。次に、ステップS3に示すように、乳製品、この実施の形態の場合には脱脂粉乳を混ぜるとともに、ステップS4に示すように、蜂蜜を混ぜる。
【0017】
次に、ステップS5に示すように、混合・溶解させ、次いで、ステップS6に示すように、60℃で加温する。次に、ステップS7に示すように、10分間保持し、次いで、ステップS8に示すように、130℃で2秒間殺菌する。
【0018】
次に、ステップS9に示すように、5℃以下にて冷却し、且つ、ステップS10に示すように、5℃以下で貯液する。次に、ステップS11に示すように、容器に充填して、ステップS12に示すように、10℃以下で保管するものである。
【0019】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
すなわち、原料水の一部に海洋深層水を含ませることにより、海洋深層水に含まれる豊富なミネラル等が隠し味として機能することになるので、風味が大幅に向上するものである。特に、原料水全体の10〜30%、本実施の形態の場合には、特に15〜25%の範囲内で海洋深層水の量を設定しているので、より高い効果を得ることができるものである。
因みに、海洋深層水が原料水全体の30%を大きく越える場合には苦味が増して風味が低下してしまうことになり、又、海洋深層水が原料水全体の10%を下回る場合には風味の向上効果が低下してしまうものである。
又、海洋深層水に含まれる豊富なミネラル等が隠し味として機能することになるので、味の濃厚感が増すという利点をも得ることができる。
【0020】
次に、表4を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、本発明を加工乳に適用した例を示すものである。
【0021】
【表4】


【0022】
上記表4に示すように、本実施の形態による加工乳は、牛乳が70重量%、全脂粉乳3.7重量%、生クリーム1.2重量%、バター0.3重量%、海洋深層純水5重量%、原料水19.8重量%という配合比になっている。上記海洋深層純水としては、前記第1の実施の形態の場合に示した表2、表3に示すものを使用している。
【0023】
又、上記海洋深層水の量であるが、この場合も水全体(原料水+海洋深層水)の10〜30%の範囲、さらに好ましくは15〜25%の範囲で設定されている。この第2の実施の形態の場合には次の式(II)に示すようなものである。
5÷(5+19.8)×100≒20.16(%)―――(II)
【0024】
したがって、前記第1の実施の形態と同様の効果、すなわち、風味が増すという効果、濃厚感が増すという効果を得ることができる。
尚、この種の加工乳の製造工程であるが、前記第1の実施の形態のような乳飲料の場合の製造工程(図1に示す)の中からステップS4の蜂蜜の混入工程をなくすとともに、その代わりに生クリームとバターを混入させる工程を追加させたものとなる。
【0025】
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。例えば、海洋深層水の量は適宜設定すればよい。
又、その他の成分については商品の種類によって異なるものである。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、乳飲料と加工乳に係り、特に、原料水の一部を海洋深層水とすることによりその風味と濃厚感を高めるように工夫したものに関し、例えば、より風味と濃厚感を増した乳飲料と加工乳として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、乳飲料の製造工程を示すフローチャートである。
【出願人】 【識別番号】506312434
【氏名又は名称】静岡牛乳協同組合
【出願日】 平成18年9月14日(2006.9.14)
【代理人】 【識別番号】100092842
【弁理士】
【氏名又は名称】島野 美伊智


【公開番号】 特開2008−67641(P2008−67641A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−249016(P2006−249016)