| 【発明の名称】 |
ドラゴンフルーツ葉肉粉末及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】徳元 春雄
【氏名】大城 節子
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| 【要約】 |
【課題】従来加工食品として有効利用されることのなかったドラゴンフルーツにおいて、その機能成分を損なわずに加工でき、機能成分を高度に含有でき、かつ、保存可能なドラゴンフルーツ加工食材を得ようとするものであり、特に従来、廃棄処分されていたドラゴンフルーツの葉や枝の機能成分を効果的に利用することができる粉末食材及びそれらの製造方法を提供することにある。
【構成】ドラゴンフルーツの葉の表面の棘を除去する工程と、洗浄する工程と、該葉を縦に切断し、葉の芯部を除去する工程と、芯部を除去した葉肉部をスライスする工程と、スライスした葉肉部を乾燥する工程と、乾燥したスライス状葉肉乾燥物を粉砕する工程とからなることを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ドラゴンフルーツの葉部において、該葉の外表面の棘部と該葉の芯部を除去し、乾燥させて粉末にしたことを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末。 【請求項2】 ドラゴンフルーツの葉部の芯部を除去し、乾燥・粉末処理することを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法。 【請求項3】 前記の葉部の外表面の棘部を除去することを特徴とする請求項2に記載のドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法。 【請求項4】 ドラゴンフルーツの葉の表面の棘を除去する工程と、洗浄する工程と、該葉を縦に切断し、葉の芯部を除去する工程と、芯部を除去した葉肉部をスライスする工程と、スライスした葉肉部を乾燥する工程と、乾燥したスライス状葉肉乾燥物を粉砕する工程とからなることを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法。 【請求項5】 前記の請求項2から請求項4までのいずれかの項に記載の製造方法により製造されることを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末食材。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ドラゴンフルーツの葉肉部を原料とするドラゴンフルーツ葉肉粉末及びその製造方法及びその粉末食材に関する。 【背景技術】 【0002】 ドラゴンフルーツは、ピタヤとも称され、サボテン科ヒモサボテン属の多年生の多肉植物であり、棘を有する三角放射状の葉部を有し、その枝の節部に果実が結実する。サンカクサボテンとも呼ばれる。 【0003】 果実は、表皮が赤色または黄色を呈し、果肉は赤色、白色、及び黄色のものがあり、果肉に小さな種が多数入っており、種ごとそのまま食されている。 【0004】 ドラゴンフルーツの果実は、多くの効能が知られており、ビタミン、ミネラル、ブドウ糖、植物繊維が豊富で、便秘の改善、貧血予防、食欲増進、皮膚の黒ずみ防止等に効果があることが知られている。 【0005】 また、比較的栽培が容易であり、病害虫に強いため農薬を必要とせず、土壌環境が十分でなくても生育し易い。 このように、無農薬で栽培できることから、近年、安全で健康に良いフルーツとして大きく注目されているものである。 【0006】 このドラゴンフルーツの果実は、表皮を剥き、果肉のみをそのまま生食され、表皮は残渣として処分される。 【0007】 また、ドラゴンフルーツの花、蕾は、野菜として天麩羅や妙め物として食されることもあるが、その葉部は食用として利用されることはなく、刈り取った葉は、そのまま堆肥や燃料に供されている。 【0008】 ドラゴンフルーツは、中米原産のサボテン科の植物であり、欧米ではピタヤと呼ばれているが、東南アジアでは、ドラゴンフルーツと呼ばれており、近年の主産地は東南アジアとなっており、日本では沖縄県などで盛んに栽培されている。 【0009】 沖縄県では、5月〜11月中までほぼ半年にわたり開花結実し収穫でき、生産性の高い果実であるが、水分を多く含んでいる(水分84%)ため、保存が困難であり、季節の果物として出荷されるのみであり、季節に関係なく利用できる加工食品としての有効活用には至っていない。 【0010】 特開2004−236576号公報では、ドラゴンフルーツの果皮及び茎(葉と枝に相当する)を乾燥させて粉末とし、それを原料とする菓子、麺類等の加工食品を提供しようとする技術が開示されている。 【0011】 茎(葉肉、枝に相当)の利用方法としては、生のまま適宜大きさにスライスして、乾燥機で水分が1〜10%程度になるまで熱風乾燥させる。その後、乾燥したドラゴンフルーツの茎片を一次粉砕し、次いで2次粉砕して、微粉末状に粉砕する。この粉末を菓子や麺類等に添加すれば、繊維分の豊富な、ダイエット食品を得ることができるというものである。 【0012】 また、特開2005−139136号公報には、ドラゴンフルーツ由来であって、インスリン分泌促進活性、またはサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害活性を示す物質を有効成分として含有するインスリン分泌促進剤およびサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤について、開示されている。 【0013】 この発明で使用するドラゴンフルーツは、全体または根、茎、葉、花、果実、果皮等の搾汁をそのまま用いることができるが、ドラゴンフルーツ全体または根、茎、葉、花、果実、果皮等を破砕、粉砕等により粉末化処理したものを用いてもよい。また、該搾汁または該粉砕物の抽出物または該搾汁または該粉砕物またはその抽出物の処理物として用いることができるものであり、特に糖尿病などの治療に活用できることが開示されている。 【特許文献1】特開2004−236576号公報 【特許文献2】特開2005−139136号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0014】 上記の特許2004−236576号公報や特開2005−139136号公報のように、ドラゴンフルーツの葉部全体をそのまま使用した場合には、乾燥粉末食材を提供可能ではあるが、機能成分が極端に少ない芯部分や、硬く加工し難い棘部を含めて、粉末加工されるため、機能成分が十分に発揮され難く、また、本来の鮮やかで美しい淡緑色を呈することが困難となるという問題があった。 【0015】 本発明の課題は、従来、加工食品として有効利用されることのなかったドラゴンフルーツにおいて、その機能成分を損なわずに加工でき、機能成分を高度に含有でき、かつ、保存可能なドラゴンフルーツ加工食材を提供しようとするものであり、特に従来、廃棄処分されていたドラゴンフルーツの葉や枝の機能成分を効果的に利用することができる粉末食材及びそれらの製造方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0016】 本発明は、上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、ドラゴンフルーツの葉部において、該葉の外表面の棘部と該葉の芯部を除去し、乾燥させて粉末にしたことを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末としたものである。 【0017】 請求項2の発明は、ドラゴンフルーツの葉部の芯部を除去し、乾燥・粉末処理することを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法である。 【0018】 請求項3の発明は、前記の葉肉部の外表面の棘部を除去することを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法である。 【0019】 請求項4の発明は、ドラゴンフルーツの葉の表面の棘を除去する工程と、洗浄する工程と、該葉を縦に切断し、葉の芯部を除去する工程と、芯部を除去した葉肉部をスライスする工程と、スライスした葉肉部を乾燥する工程と、乾燥したスライス状葉肉乾燥物を粉砕する工程とからなることを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法である。 【0020】 請求項5の発明は、前記の請求項2から請求項4までのいずれかの項に記載の製造方法により製造されることを特徴とするドラゴンフルーツ葉肉粉末食材としたものである。 【発明の効果】 【0021】 本発明では、以下に示すような効果がある。 【0022】 1)ドラゴンフルーツの機能成分を高度に含有する粉末食材を製造することができる。 【0023】 2)芯部が除去されているので、乾燥処理時間を短縮できる。 【0024】 3)棘部が除去されているので、作業性が良くなり、また、粉砕処理が容易となる。 【0025】 4)淡い緑色を呈する美しい色素食材として使用可能な粉末を製造できる。 【0026】 5)ミネラル含有率の高いドラゴンフルーツ粉末を製造できる。 【0027】 6)便秘改善効果を有するドラゴンフルーツ粉末を用いた加工食品を提供できる。 【0028】 7)肌のはりが出る効果を有するドラゴンフルーツ粉末を用いた加工食品を提供できる。 【0029】 8)皮膚のしみを防止する効果を有するドラゴンフルーツ粉末を用いた加工食品を提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 以下に、本発明による実施の形態を図面を用いて説明する。 【0031】 図1は、本発明によるドラゴンフルーツ粉末の製造方法を示すフロー図である。 本実施例では、果実を摘果した後のドラゴンフルーツの葉部を用いた。以下に本発明のドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法の手順について説明する。 【0032】 S−1)葉部採取 果実摘果後のドラゴンフルーツの葉部1を切り取り、適時の長さに切断する。30cm程度が好ましい(図2の(1)参照)。 【0033】 S−2)棘部除去 ゴラゴンフルーツの三角放射状の葉の3つの頂点部分に、適時間隔で鋭い棘2が生えている(図2(1)参照)。この棘2を切り取り除去する(図2(2)参照)。皮むき器(ピーラー)などで削り取ると、棘2で手を傷つけることなく容易に除去できる。 【0034】 S−3)表面洗浄 棘部2を除去した葉部1(図2(2)参照)の表面を水洗い洗浄する。無農薬栽培であるため、洗剤による洗浄の必要はない。 【0035】 S−4)切断処理 洗浄後の葉部1の三角放射状断面の3つの凹み部分に沿って、刃物で縦に切る。凹み部分3辺すべてを切ると、葉部1は3つに分割される。(図3参照) 【0036】 S−5)芯部除去 切断処理により分割された切断片3より芯部4を分離、除去する。芯部4は図3に示すように細い円棒形状であり、容易に分離できる。葉部100kgから棘部と芯部を除去すると、約85kgとなった。 【0037】 S−6)スライス加工 芯部4が除去され、3つの切断片3に分離された葉肉片を0.5〜1.0mm程度にスライスする。スライスすることで後処理の乾燥しやすくなる。スライス厚は、薄いほど良い。棘が予め除去されているので、スライス加工が容易である。棘が残っているとスライス加工は困難である。スライス加工は、破砕処理とはことなり、取り扱いやすく、乾燥しやすい。 【0038】 S−7)乾燥処理 スライスされたドラゴンフルーツ葉肉を乾燥する。1〜10%程度に乾燥させる。乾燥方法は温風乾燥、真空乾燥、遠赤外線乾燥、天日乾燥等、特に限定されないが、減圧乾燥により60℃で乾燥処理した。生原料100kgを水分4%になるまで乾燥させ、約8.5Kgの乾燥物を得た。 【0039】 S−8)粉砕処理 乾燥した葉肉スライス乾燥物を粉砕装置で0.1mm〜1.0mm程度に粉砕処理した。 【0040】 S−9)粒度調整 粉砕した葉肉粉末を篩にかけて、0.2mm以下に粒度調整すると、美しい淡い緑色のドラゴンフルーツ葉肉粉末(S−10)が出来た。 【0041】 このようにして製造されたドラゴンフルーツ葉肉粉末の成分分析表を図4に示す。この表から解るように、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分の含有量が非常に高いことがわかる。 【0042】 ドラゴンフルーツの芯部の粉末の分析表を図5に示す。図4の葉肉粉末の成分と比較すると明らかなように、芯部は、ミネラル成分が葉肉部の1/3〜1/50であった。芯部の機能成分は期待できないことは明らかである。 【0043】 また、葉肉部分のみの粉末は、不純物を含んでいないため、品質が均一となり、他の食品などに混合する場合の安全性が高く、栄養補助食品としての健康食品、その他の食品、石鹸類、化粧品など種々の製品を製造することが可能である。 【0044】 次に、本発明によるドラゴンフルーツ葉肉粉末の使用例について説明する。 【0045】 〔服用例1〕 シークワーサー果汁と水とを3:7の割合で混合し200ccの飲料とした。これにドラゴンフルーツ葉肉粉末2gを加え、十分に攪拌混合した。この飲料を1日2〜3回、食後に飲用し、3ヶ月続けた。骨密度が75%から95%になった。 【0046】 〔外用例1〕 1〜2cc程度の水又はぬるま湯にドラゴンフルーツ葉肉粉末を0.5g程度加え十分に混合し、洗顔後に、顔に塗る。1日2回、朝、晩、3ヶ月続けたところ、肌に張りが出て、白くなり、顔のしみが取れた。 【0047】 〔外用例2〕 水2〜3ccにドラゴンフルーツ葉肉粉末を2g加えて混合し、日焼け後の肌に、洗顔したの後に塗った。一晩で日焼けの熱がとれ、焼け跡がなくなった。 【0048】 〔外用例3〕 水2ccにドラゴンフルーツ葉肉粉末を5g加えて混合し、ゼリー状とする。蜂にさされて腫上がった腕の患部に塗った。翌日に腫れが治まり、熱も取れた。 【0049】 〔外用例4〕 水2ccにドラゴンフルーツ葉肉粉末を10g加えて混合し、濃いゼリー状とする。やけどの患部に塗り、ガーゼで覆った。6時間〜12時間で熱が取れ、痛みも取れ、やけどの痕は残らなかった。 【0050】 上記の例の他にも、ドラゴンフルーツ葉肉粉末を飲用することにより、便秘が改善された。あるいは、体重が減りダイエットとなったなどの結果が報告されている。 【0051】 以上のように、本発明のドラゴンフルーツ葉肉粉末は、葉部全体を用いた粉末とは大きく異なり、分析結果からも明らかなようにミネラル成分が高く、色彩も良く、各種の機能成分が十分に発揮される有効な粉末食材となる。勿論、他の食材に添加混合して適時使用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0052】 【図1】本発明によるドラゴンフルーツ葉肉粉末の製造方法を示すフロー図である。 【図2】本発明によるドラゴンフルーツの葉の棘部を削除した状態を示す図である。 【図3】本発明によるドラゴンフルーツの葉の分割状態を示す図である。 【図4】本発明によるドラゴンフルーツ葉肉粉末の成分分析表を示す図である。 【図5】ドラゴンフルーツの葉の芯部の成分分析表を示す図である。 【符号の説明】 【0053】 S−1 葉部採取 S−2 棘部除去 S−3 表面洗浄 S−4 切断処理 S−5 芯部除去 S−6 スライス加工 S−7 乾燥処理 S−8 粉砕処理 S−9 粒度調整 S−10 ドラゴンフルーツ葉肉粉末 1 葉部 2 棘部 3 切断片 4 芯部
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| 【出願人】 |
【識別番号】506047123 【氏名又は名称】有限会社末広環境開発
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| 【出願日】 |
平成18年9月5日(2006.9.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100138726 【弁理士】 【氏名又は名称】島袋 勝也
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| 【公開番号】 |
特開2008−61537(P2008−61537A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−240827(P2006−240827) |
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