| 【発明の名称】 |
高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー |
| 【発明者】 |
【氏名】松原 賢政
|
| 【要約】 |
【課題】簡単に、製品の消費期限、賞味期限や、製品寿命の延長や、より長い長期保存性を可能とするパウダーを提供する。
【構成】不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項2】 上記不活性ガスが窒素ガスである請求項1記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項3】 上記窒素ガス中の窒素濃度が、95vol%以上である請求項2記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項4】 食用である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項5】 請求項4記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダーを構成材料とする食品。 【請求項6】 顔料または染料である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項7】 医薬品用である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項8】 化粧品用である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項9】 金属パウダーである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項10】 樹脂パウダーである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【請求項11】 不活性ガス雰囲気下で製造することにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする請求項1記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダーの製造方法。 【請求項12】 構成材料の一部又は全部の表面及び内部に不活性ガスを吸着させてなるタバコ。 【請求項13】 上記不活性ガスが窒素ガスである請求項12記載のタバコ。 【請求項14】 上記窒素ガス中の窒素濃度が、95vol%以上である請求項13記載のタバコ。 【請求項15】 ケースごと不活性ガスで封入することにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする請求項12記載のタバコの製造方法。 【請求項16】 喫煙前に、不活性ガスによりブローすることにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする請求項12記載のタバコの製造方法。 【請求項17】 タバコの製造段階において、構成材料の一部又は全部を、不活性ガスによりブローすること、あるいは不活性ガス雰囲気下におくことにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする請求項12記載のタバコの製造方法。 【請求項18】 不活性ガス雰囲気下で一連に製造することにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする請求項12記載のタバコの製造方法。 【請求項19】 不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維。 【請求項20】 不活性ガスが窒素ガスである請求項19記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維。 【請求項21】 請求項19または20記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維を構成材料とする繊維製品。 【請求項22】 不活性ガスを内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有飲料。 【請求項23】 不活性ガスが窒素ガスである請求項22記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有飲料。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、不活性ガスを表面及び内部に吸着させて、細菌の増殖や酸化を抑え、それを用いた製品の鮮度や風味、特質の変化が起こりにくい高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダーに関する。 【背景技術】 【0002】 パウダーや、繊維を構成材料とする製品、飲料は、食品、医薬品、化粧品、工業製品など様々な分野に存在するが、消費期限、賞味期限や、製品寿命の延長や、より長い長期保存性が、コスト低減や、省資源、省エネルギーのため求められている。出来上がった製品を、不活性ガス雰囲気下で保存することにより、酸化劣化を防ぎ、消費期限、賞味期限や、製品寿命を延ばす方法は一般に用いられているが、より高い品質保持効果が求められていた。 【0003】 また、タバコは、嗜好品として世界中で愛好されているが、一方でニコチン、タール等による健康や環境への影響も知られている。健康や環境への影響を低減するためにタバコ中に上記成分の発生を抑制する物質を混合する方法(下記特許文献1参照)などがあるが、より簡単な方法が求められている。 【0004】 【特許文献1】特表2004−520818公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、簡単に、製品の消費期限、賞味期限や、製品寿命の延長や、より長い長期保存性を可能とするパウダー、繊維、飲料を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記の課題を解決するために、本発明は、次の様なパウダー、繊維、飲料を提供する。 (1)不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0007】 (2)上記不活性ガスが窒素ガスである前記(1)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0008】 (3)上記窒素ガス中の窒素濃度が、95vol%以上である前記(2)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0009】 (4)食用である前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0010】 (5)前記(4)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダーを構成材料とする食品。 【0011】 (6)顔料または染料である前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0012】 (7)医薬品用である前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0013】 (8)化粧品用である前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0014】 (9)金属パウダーである前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0015】 (10)樹脂パウダーである前記(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー。 【0016】 (11)不活性ガス雰囲気下で製造することにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする前記(1)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダーの製造方法。 【0017】 (12)構成材料の一部又は全部の表面及び内部に不活性ガスを吸着させてなるタバコ。 【0018】 (13)上記不活性ガスが窒素ガスである前記(12)記載のタバコ。 【0019】 (14)上記窒素ガス中の窒素濃度が、95vol%以上である前記(13)記載のタバコ。 【0020】 (15)ケースごと不活性ガスで封入することにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする前記(12)記載のタバコの製造方法。 【0021】 (16)喫煙前に、不活性ガスによりブローすることにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする前記(12)記載のタバコの製造方法。 【0022】 (17)タバコの製造段階において、構成材料の一部又は全部を、不活性ガスによりブローすること、あるいは不活性ガス雰囲気下におくことにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする請求前記(12)記載のタバコの製造方法。 【0023】 (18)不活性ガス雰囲気下で一連に製造することにより、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることを特長とする前記(12)記載のタバコの製造方法。 【0024】 (19)不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維。 【0025】 (20)不活性ガスが窒素ガスである請求項前記(19)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維。 【0026】 (21)前記(19)または(20)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維を構成材料とする繊維製品。 【0027】 (22)不活性ガスを内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有飲料。 【0028】 (23)不活性ガスが窒素ガスである前記(22)記載の高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有飲料。 【発明の効果】 【0029】 不活性ガスを表面及び内部に吸着させることにより、細菌の増殖や酸化を抑え、それを用いた製品の鮮度や風味、特質の変化が起こりにくくなる。また、タバコは、ニコチン、タール等の発生を抑制し、健康や環境への影響を低減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0030】 本発明は、不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有パウダー(以下、不活性ガス含有パウダーと略することもある。)である。 【0031】 また、本発明は、不活性ガスを表面及び内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有繊維(以下、不活性ガス含有繊維と略することもある。)、および該繊維を構成材料とする繊維製品である。 【0032】 さらに、本発明は、不活性ガスを内部に吸着させてなる高濃度不活性ガス置換された不活性ガス含有飲料(以下、不活性ガス含有飲料と略することもある。)である。 【0033】 表面及び内部に不活性ガスを吸着させることにより、図1に示すように、表面及び内部に存在していた酸素分子が不活性ガス分子に置換されるため、細菌の増殖や酸化による劣化を防ぎ、さらに、これらの不活性ガス含有パウダー、不活性ガス含有繊維、不活性ガス含有飲料を製品に加工することで、製品の細菌増殖や酸化を抑え、製品の鮮度や風味が長持ちし、長期保存が可能となる。原材料であるパウダーや繊維、飲料表面及び内部に不活性ガスを吸着させることにより、製品において、より高い品質保持効果が得られる。 【0034】 本発明において、不活性ガスとしては、空気中に大量に存在する窒素ガスが安価であって低コスト化の点でも最も好適であり、さらに上記窒素ガス中の窒素濃度が、95vol%以上の高濃度ガスであるのが好ましい。 【0035】 本発明の不活性ガス含有パウダー、不活性ガス含有繊維、不活性ガス含有飲料に、不活性ガスを表面及び内部に吸着させる方法としては、不活性ガス雰囲気下で製造する方法が挙げられる。また、製品に加工する際にも、不活性ガス雰囲気下で行うことにより、パウダーや繊維間に存在する空気が不活性ガスにより置換され、更に劣化防止効果を高めることができる。 【0036】 本発明の不活性ガス含有パウダーとしては、食用および食品の構成材料となるもの、顔料または染料、医薬品用、化粧品用、金属パウダー、樹脂パウダーのパウダーが挙げられる。食用および食品の構成材料となるパウダーとしては、小麦粉、蕎麦粉、黄粉、白玉粉、デンプン、上新粉、調味料、スパイス類等が挙げられる。また、上記パウダーを構成材料とする食品としては、麺類、パン類、菓子類等が挙げられる。顔料・染料としては、カーボンブラック、酸化チタン等が挙げられる。樹脂パウダーとしては、プラスチック、アクリルゴムなどのパウダーが挙げられる。また、本発明の不活性ガス含有繊維を構成材料とする繊維製品としては、紙、パルプ、木材、炭、壁材、ボードが挙げられる。本発明の不活性ガス含有飲料としては、水、牛乳、ヨーグルト等が挙げられる。 【0037】 また、本発明は、構成材料の一部又は全部の表面及び内部に不活性ガスを吸着させてなるタバコである。 【0038】 構成材料の一部又は全部の表面及び内部(例えば、タバコ葉の繊維の中や気孔の中等)に不活性ガスを吸着させることにより、表面及び内部に存在していた酸素分子が不活性ガス分子に置換されて酸化が起こりにくくなり、また、内部に吸着した不活性ガスが、タバコの着火燃焼時に膨張して燃焼速度を抑えるため、ニコチン、タール等の発生を抑制し、また、煙の発生も抑制されるため、喫煙者が吸引することによる健康への影響や、煙の放出による環境への影響を低減することができる。さらに、燃焼速度を抑えることにより、吸引していない時にタバコが自己消火しやすくなり、安全性が高くなる。 【0039】 本発明において、不活性ガスとしては、空気中に大量に存在する窒素ガスが安価であって低コスト化の点でも最も好適であり、さらに上記窒素ガス中の窒素濃度が95vol%以上の高濃度ガスであるのが好ましい。 【0040】 なお、本発明において、タバコとは、紙巻タバコ、葉巻、刻みタバコ等であり、タバコの構成材料とは、タバコ葉、スパイス、紙巻タバコの巻紙、フィルター、活性炭、及びその他の材料である。 【0041】 本発明のタバコの構成材料の一部又は全部の表面及び内部に不活性ガスを吸着させる方法としては、図3に示すようにケースごと不活性ガスで封入する方法、喫煙前に、図2に示すように不活性ガスにより各タバコ内部をブローする方法、タバコの製造段階において、構成材料の一部又は全部を、不活性ガスによりブローする、あるいは不活性ガス雰囲気下におく方法、不活性ガス雰囲気下で一連にタバコを製造する方法が挙げられる。 【0042】 なお、本発明のタバコはニコチン、タール等の発生が抑制されるため、香りなどの揮発成分が身体に有益であったり、リラックス効果をもたらすような成分を含有させることにより、タバコの成分による効果とは別の効果をあわせて得やすくなり、また、クエン酸等の化学物質や薬効材等の、窒素と反応して有益な成分を発生する成分を含有させることもできる。 【実施例1】 【0043】 市販の紙巻タバコに、図4に示すような装置を用いて、窒素成分99.995vol%の窒素ガスによりブローを行った。紙巻タバコ1を入れた後密封した容器2内を吸引ポンプ3を用いて空気を吸引し、吸引停止後、窒素ガス発生装置4から窒素ガスを導入する。吸引と窒素ガス導入を3回ずつ繰り返して、窒素ガスを吸着させたタバコを製造した。窒素ガスを吸着させたタバコと未吸着のタバコをそれぞれ市販の吸い口フィルターパイプを装着して、着火し、10回ずつ同じ長さになるように吸引した後、フィルターを取り外し、目視で断面方向よりフィルターに付着したタール量を確認した。未処理のものに比較して、窒素ガスを吸着させたものは、明らかにタール付着量が少ないことがわかった。 【産業上の利用可能性】 【0044】 本発明の不活性ガス含有パウダーは、不活性ガスを表面及び内部に吸着させることにより、細菌の増殖や酸化を抑え、それを用いた製品の鮮度や風味、特質の変化が起こりにくくなるため、パウダーを原料等に用いる種々の製造分野で有益である。また、本発明のタバコは、ニコチン、タール等の発生を抑制し、健康や環境への影響を低減することができるため、嗜好品として有益である。 【図面の簡単な説明】 【0045】 【図1】表面及び内部に窒素分子が吸着した本発明の不活性ガス含有パウダーの模式図。 【図2】窒素ガスによるタバコ内部の置換の方法を示す図。 【図3】タバコを、ケースごと窒素ガスで封入する様子を示す図。 【図4】タバコに窒素ガスをブローする装置の構成を示す図。 【符号の説明】 【0046】 1 紙巻きタバコ 2 容器 3 吸引ポンプ 4 窒素ガス発生装置
|
| 【出願人】 |
【識別番号】594033813 【氏名又は名称】株式会社大成化研
|
| 【出願日】 |
平成19年3月1日(2007.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091683 【弁理士】 【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
|
| 【公開番号】 |
特開2008−48724(P2008−48724A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2007−51277(P2007−51277) |
|