| 【発明の名称】 |
イカの加工品及び加工方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】早坂 信夫
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| 【要約】 |
【課題】イカの胴体と内臓を利用した加工品であって、より美味しく、また手軽に食することができる栄養価の高いイカの加工品及び加工方法を提供する。
【構成】前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体3の下部から両側のヒレ5、5の中央部先端6まで縦状に切開することにより内臓2を取り出し、前記開いた胴体3をボイル処理する一方、前記内臓2を素焼きし、前記開いた胴体3の内側面内に付着したチーズ又はマヨネーズ4に前記素焼きした内臓2を固着した状態で焼き上げるか、または、前記開いた胴体3の内側面内にチーズ又はマヨネーズ4を付着すると共に、該付着したチーズ又はマヨネーズ4に前記内臓2を固着した状態で焼き上げる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内臓が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズが付着され、該チーズ又はマヨネーズに素焼きしたイカの内臓が固着された状態で焼き上げられてなることを特徴とするイカの加工品。 【請求項2】 前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体の下部から両側のヒレの中央部先端まで縦状に切開することにより内臓を取り出し、前記開いた胴体をボイル処理する一方、前記内臓を素焼きし、前記開いた胴体の内側面内に付着したチーズ又はマヨネーズに前記素焼きした内臓を固着した状態で焼き上げることを特徴とするイカの加工方法。 【請求項3】 内臓が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズが付着され、該チーズ又はマヨネーズにイカの内臓が固着された状態で焼き上げられてなることを特徴とするイカの加工品。 【請求項4】 前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体の下部から両側のヒレの中央部先端まで縦状に切開することにより内臓を取り出し、前記開いた胴体の内側面内にチーズ又はマヨネーズを付着すると共に、該付着したチーズ又はマヨネーズに前記内臓を固着した状態で焼き上げることを特徴とするイカの加工方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、主原料として生イカの胴体とその内臓を利用したイカの加工品及び加工方法に関する。 【背景技術】 【0002】 イカは、従来より、低カロリー、低脂肪であって、良質なタンパク質を豊富に含む海産物として周知であり、例えば、刺身、一夜干し、干しスルメ、サキイカ、串焼き、煮物、塩辛等、様々な加工法によって食品に利用されている。 【0003】 ところで、イカの内臓は、塩辛等に利用することがあるものの、刺身、干しスルメ、サキイカ等に利用する際には、除去され、廃棄処分される。このように、イカの内臓は、利用の途が限られており、イカの内臓を有効利用する加工方法が望まれていた。 【0004】 そこで、イカの内臓を利用した加工品として、特許文献1に記載された、「イカのロール塩辛」と称されるものを参照する。その構成は、イカの内臓を洗浄する一方、皮むきしたイカの白身を略方形に切り整え、その切り身の上に前記内臓を置いて巻き込んだものであり、イカ刺しの風味を基調として、塩辛に特有な風味を味わうことができるものとされている。 【0005】 ところが、このようにイカの内臓を塩辛としたものは、塩分を多く含み、また独特の苦味を有するため、人によってはこれを嫌う傾向にあり、より食しやすいイカの内臓を利用した加工品が求められていた。 【0006】 また、イカの内臓を廃棄することなく、これを利用したイカの加工品であって、手軽に食することができるものを開発することにより、これまで廃棄していたイカの内臓の再利用の途が開かれると共に、イカの胴体等の白身に含まれる栄養だけではなく、イカの内臓に特有の栄養を有する栄養価の高い食品としての価値が高まるものである。 【特許文献1】登録実用新案第3035185号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、イカの胴体と内臓を利用した加工品であって、より美味しく、また手軽に食することができる栄養価の高いイカの加工品及び加工方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記の問題を解決するために、本発明における請求項1のイカの加工品は、内臓が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズが付着され、該チーズ又はマヨネーズに素焼きしたイカの内臓が固着された状態で焼き上げられてなることを特徴とする。 【0009】 また、本発明における請求項2のイカの加工方法は、前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体の下部から両側のヒレの中央部先端まで縦状に切開することにより内臓を取り出し、前記開いた胴体をボイル処理する一方、前記内臓を素焼きし、前記開いた胴体の内側面内に付着したチーズ又はマヨネーズに前記素焼きした内臓を固着した状態で焼き上げることを特徴とする。 【0010】 さらに、本発明における請求項3のイカの加工品は、内臓が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズが付着され、該チーズ又はマヨネーズにイカの内臓が固着された状態で焼き上げられてなることを特徴とする。 【0011】 また、本発明における請求項4のイカの加工方法は、前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体の下部から両側のヒレの中央部先端まで縦状に切開することにより内臓を取り出し、前記開いた胴体の内側面内にチーズ又はマヨネーズを付着すると共に、該付着したチーズ又はマヨネーズに前記内臓を固着した状態で焼き上げることを特徴とする。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、簡単な方法により、イカの胴体にチーズ又はマヨネーズを介してイカの内臓を固着した加工品を得ることができる。即ち、内臓が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズが付着され、該チーズ又はマヨネーズに素焼きしたイカの内臓が固着された状態で焼き上げられたものにおいては、加熱によって溶けたチーズ又はマヨネーズに素焼きしたイカの内臓が混入し、またチーズ又はマヨネーズが自然冷却によって固化することによって、素焼きしたイカの内臓がチーズ又はマヨネーズを介してイカの胴体に固定状態となった製品を得ることができる。また、これを食するときは、素焼きしたイカの内臓の味にチーズ又はマヨネーズの味が加味され、これにイカの胴体の味も加わって、独特の味わいとなる。 【0013】 また、本発明によれば、簡単な方法により、イカの内臓を廃棄することなく、これを利用したイカの加工品であって、イカの内臓の再利用の途が開かれると共に、イカの胴体等の白身に含まれる栄養だけではなく、イカの内臓に特有の栄養を有する栄養価の高い食品を得ることが可能となる。 【0014】 また、前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体の下部から両側のヒレの中央部先端まで縦状に切開することにより内臓を取り出し、開いた胴体の内側面内にチーズ又はマヨネーズを付着すると共に、該付着したチーズ又はマヨネーズに内臓を固着した状態で焼き上げることによって、より簡易な方法により、イカの胴体にチーズ又はマヨネーズを介してイカの内臓を固着した加工品とすることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 【実施例1】 【0016】 本実施例におけるイカの加工品1は、図1に示すように、内臓2が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体3の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズ4が付着され、該チーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が固着された状態で焼き上げられてなるものである。 【0017】 このような加工品において、内臓2が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体3の開かれた内側面内に、イカの内臓2を付着しただけの加工品である場合、イカの胴体3からイカの内臓2が容易に離脱するため、製品としては、粗雑なものとなる。 【0018】 これに対して、本実施例のように、イカの胴体3の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズ4が付着され、このチーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が固着された状態で焼き上げられることによって、加熱によって溶けたチーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が混入し、またチーズ又はマヨネーズ4が自然冷却によって固化することにより、素焼きしたイカの内臓2がチーズ又はマヨネーズ4を介してイカの胴体3に固定状態となる。 【0019】 また、このようにチーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が固着することにより、これを食すときは、素焼きしたイカの内臓2の味にチーズ又はマヨネーズ4の味が加味され、これにイカの胴体3の味も加わって、独特の味わいとなる。 【0020】 図2は、本実施例による加工品を得るための加工法を示すフローチャートである。この図を参照しながら、本実施例の工程を説明すると、前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、図3(a)に示すように、生イカの胴体3の下部から両側のヒレ5、5の中央部先端6まで縦状に切開することにより内臓を取り出す。 【0021】 このようなイカの胴体3の切開方法においては、図3(a)に示すように、生イカの胴体3の下部から両側のヒレ5、5の中央部先端6まで縦状に切開することが肝要である。こうすることによって、生イカの胴体3は切り口7から両側に完全に開かれ、閉じることがなく、開いた状態を保つことができる。これに対して、図4に示すように、生イカの両側のヒレ5、5の中央部先端6に約2センチ以上の切開しない部分8を残した状態にすると、イカの胴体3は切開部7で開かれず、閉じた姿勢を保つこととなる。 【0022】 本実施例の次の工程として、開いたイカの胴体3をボイル処理する一方、イカの胴体3から取り出した上記の内臓2を素焼きする。さらに、図3(b)に示すように、開いた胴体3の内側面内にチーズ又はマヨネーズ4を付着した状態にし、次いで、図3(c)に示すように、このチーズ又はマヨネーズ4に素焼きした内臓2を固着した状態にして、全体を焼き上げる。 【0023】 このような加工法においては、上記のように、イカの胴体3の開かれた内側面内に付着されたチーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が固着された状態で焼き上げられることによって、加熱によって溶けたチーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が混入し、またチーズ又はマヨネーズ4が自然冷却によって固化することによって、素焼きしたイカの内臓2が固着することにより、開かれた状態のイカの胴体3に固定された状態となる。 【0024】 また、このような加工法においては、開かれた胴体3をボイル処理することと、その別工程として、イカの胴体3から取り出した内臓2を素焼きすることにより、製品におけるイカの内臓2を適度な焼き加減とすることができる。というのは、イカの内臓2を素焼きせずに、開いたイカの胴体3の内側面内に付着したチーズ又はマヨネーズ4に生の内臓2を固着した状態で、全体を焼き上げると、内臓2が十分に焼き上げられるまでに、イカの胴体3を焼きすぎるおそれが生じる。 【0025】 本実施例は、このようなことがないように、開いたイカの胴体3をボイル処理する別工程として、イカの内臓2を素焼きすることにより、最終製品としてイカの胴体3とイカの内臓2とが適度な焼き加減となるように調整したものである。 【実施例2】 【0026】 さらに、本実施例のイカの加工品1(この実施例の加工品1は、外観的には、図1と同様のものとなる)は、内臓2が除去されると共にボイル処理されたイカの胴体3の開かれた内側面内にチーズ又はマヨネーズ4が付着され、該チーズ又はマヨネーズ4にイカの内臓2が固着された状態で焼き上げられてなるものである。 【0027】 この実施例の加工品1においても、開かれたイカの胴体3の内側面内に固着されたチーズ又はマヨネーズ4に内臓2が固着された状態で焼き上げられることによって、加熱によって溶けたチーズ又はマヨネーズ4に素焼きしたイカの内臓2が混入し、またチーズ又はマヨネーズ4が自然冷却によって固化することによって、焼かれたイカの内臓2が固着することにより、開かれた状態のイカの胴体3に固定状態となる。また、このようにチーズ又はマヨネーズ4にイカの内臓2が固着することにより、イカの内臓2の味にチーズ又はマヨネーズ4の味が加味され、これにイカの胴体3の味も加わって、独特の味わいとなる。 【0028】 図6は、本実施例による加工品を得るための加工法を示すフローチャートである。この図を参照しながら、本実施例の工程を説明すると、図5(a)に示すように、前処理として生イカの頭部や足部を除去すると共に、生イカの胴体3の下部から両側のヒレ5、5の中央部先端6まで縦状に切開することにより内臓を取り出す。このようなイカの胴体3の切開方法は、実施例1で説明したと同様に、生イカの胴体3の下部から両側のヒレ5、5の中央部先端6まで縦状に切開し、生イカの胴体3を完全に開いた状態とする。 【0029】 また、次の工程として、図5(b)に示すように、開かれた胴体3の内側面内にチーズ又はマヨネーズ4を付着すると共に、このように付着したチーズ又はマヨネーズ4に内臓2を固着した状態で焼き上げる。即ち、本実施例は、実施例1で行われていたイカの内臓2を素焼きする工程が省かれ、より簡易な加工法とされている。従って、本実施例は、実施例1の加工法に比較して、より簡単な加工法となるが、最終製品として焼き上げられたイカの内臓2を十分に焼き上げる工程において、イカの胴体3が実施例1の製品に比べて、過度な焼き加減となるおそれがある。 【産業上の利用可能性】 【0030】 本発明のイカの加工品及び加工方法は、イカの胴体と内臓を利用した加工品であって、より美味しく、また手軽に食することができる栄養価の高いイカの加工品及び加工方法として利用することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】本発明における実施例1の加工品の平面図である。 【図2】本発明における実施例1の加工法を示すフローチャートである。 【図3】(a)〜(c)は、本発明における実施例1の加工法を示す平面図である。 【図4】本発明のイカの胴体を切開する方法に対する他の切開方法を示す平面図である。 【図5】(a)、(b)は、本発明における実施例2の加工法を示す平面図である。 【図6】本発明における実施例2の加工法を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0032】 1 イカの加工品 2 内臓 3 胴体 4 チーズ又はマヨネーズ 5 ヒレ 6 中央部先端 7 切り口 8 切開しない部分
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| 【出願人】 |
【識別番号】506184174 【氏名又は名称】まごころシーフーズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月12日(2006.7.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065260 【弁理士】 【氏名又は名称】谷山 守
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| 【公開番号】 |
特開2008−17748(P2008−17748A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−191227(P2006−191227) |
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