| 【発明の名称】 |
モズクを使用して長期保存が可能な常備食や非常食の製造方法。 |
| 【発明者】 |
【氏名】上門 信孝
【氏名】粟森 廣
【氏名】古謝 勇
【氏名】高津原 忠
【氏名】高津原 太郎
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モズクを使用した常備食や非常食の製造方法。 【請求項2】 公知の製法で乾燥したモズクを粉末に加工後、粉末を長期保存が可能な常備食に加工する。このモズクの粉末に他の食材を加え、保存食に加工する事を特徴とする常備食や非常食の製造方法。 【請求項3】 請求項2に記載にしたモズクの粉末に他の食材を加えた後、真空処理が可能な容器に詰めこれを脱気し、保存食に加工する事を特徴とする常備食や非常食の製造方法。 【請求項4】 請求項2に記載にしたモズクの粉末より溶液を抽出するが、この溶液に他の食材の溶液を加えた、新たな溶液の保存食に加工することを特徴とする常備食や非常食の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、モズクを使用して長期保存が可能な常備食や非常食に加工する製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 今日、世界各地で予期せぬ天地異変や災害が多数発生している。これら災害の被災者に対して各国から緊急医療団を派遣したり、食料品等の援助物資を送り被災者を救援している。 【0003】 災害の発生地が遠隔の地であり、交通機関が寸断している等の悪条件が重なる地域では、医薬品や食料の支援物資が被災者に届くまで時間を要し、救助活動が難航しているのが現実である。 【0004】 これら災害時の援助物資で主な食料は、米.麦、乾パン、缶詰類やカップラーメン等がある。これまで援助物資に利用された事がない海藻のモズクを、新たな保存食として常備食や非常食に使用することを考案した。 【0005】 海藻類の一種であるモズクは、公知の技術で乾燥すると元の量のおよそ25〜30分の1に乾燥され、重量としては1キログラムのモズクがわずか40グラムに乾燥される。 【0006】 乾燥したモズクを水やお湯等に漬けて戻すと、元の量の25〜30倍に増え、水では8〜10分、お湯では3〜5分で元の量に戻り、しゃきしゃきした食感がある。 【0007】 モズクのおよそ90%は水分で残りは食物繊維等であるが、モズクの食物繊維には多糖体の総称である「フコイダン」が多く含まれている。 【0008】 多糖体の総称であるフコイダンは、胃や腸の働きを活発にする作用が顕著で、特に便秘症や過敏性大腸症に効果があり、又モズク自体に優れた抗菌作用を有している。 【0009】 モズクのヌメリ等に多く含まれているフコイダンは、胃に寄生してガン細胞を発生させる恐れがある「ピロリ菌」を排除したり、抗腫瘍作用、免疫賦活作用、抗血液凝固作用等に効果がある。このようにモズクには、食材としてだけでなく医薬品の補助食材として利用する事が可能である。 【0010】 このフコイダンは、胃や腸に多く発生する癌細胞を攻撃して、死滅させる(アポート−シス現象)効果を有する事が医学界で証明されている。 【0011】 本発明者は、公知の製法で乾燥したモズクに、有効成分であるフコイダンの含有率はどの程度あるのか、公的機関に検査を依頼した。 【0012】 モズクを粉末に加工し、財団法人日本食品分析センターに分析を依頼したところ、粉末100グラム中に24.2グラム(非特許文献3参照)のフコースが含まれ、フコイダンに積算すると約70グラム含有していると分析された。 【0013】 又、モズクの粉末100グラム中に34.4グラムの食物繊維(非特許文献4参照)が含まれている事が、財団法人沖縄県環境科学分析センターで分析された。 【0014】 多糖体の総称である「フコイダン」はフコースが主成分で、その他「ガラクトース」、「グルコース」、「ラクトース」、「ウロン酸」などの糖分が含まれている。 【0015】 有効成分のフコイダンを多く含有しているモズクを乾燥し粉末等に加工した後、たの食材を加えた新しい保存食を開発し、緊急時の常備食や非常食の製品化を図る。 【0016】 【特許文献1】特開2006−101823号公報 液状あるいはスリラー状食品の乾燥方法 【特許文献2】特開2004−135561号公報 高復元性乾燥食品及びその製造方法 【特許文献3】特開2004−129583号公報 インスタント乾燥食品の製造方法 【特許文献4】特開平10−165125号公報 インスタント乾燥食品の製造方法 【特許文献5】特開平10−304845号公報 コンニャク入り粒状乾燥食品及びその製造方法 【特許文献6】特開平09−233996号公報 青葉野菜の半乾燥食品及びその製造方法 【特許文献7】特開平09−154529号公報 デンプンを含む乾燥食品の製造方法 【特許文献8】特開平06−125758号公報 乾燥食品の製造及び包装方法 【特許文献9】特許第3735839号公報 乾燥モズクの製造方法 【非特許文献1】第18回糖質シンポジウム、学会報告文献その1、フコイダン(フコース硫酸含有多糖)及び、その酵素分解物により誘導されたヒトがん細胞株のアポトーシス 【非特許文献2】日本農芸化学会大会講演要旨集、p.67,2003モズク由来フコイダンのヒト胃細胞に対する効果 【非特許文献3】財団法人日本食品分析センター、分析試験成績書、平成14年12月20日第402120117−001号 【非特許文献4】財団法人沖縄県環境科学分析センター、分析試験成績書、平成17年6月21日第2005‐B00921−01号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0017】 モズクのヌメリに多く含まれているフコイダンを大学等の研究機関が研究しているが、モズクに各種抗菌作用がある事が発表されている。 【0018】 本発明者はモズクを粉末に加工後,この粉末を煮沸撹拌してモズクの抽出液を製造し、この抽出液にどのような抗菌作用があるか実験した。 平成15年9月10日、モズクから4種類の濃度の抽出液100ミリリットルを製造し、これを容器に詰めこの抽出液を2ヶ年間常温で保存し、3ヶ月ごとに細菌の繁殖情況を検査した。 【0019】 実験には溶液の濃度の基準をフコイダンの含有量で定め、Aの抽出液には100cc中0.5g、Bの抽出液には100cc中1.0g、Cの抽出液には100cc中1.5g、Dの抽出液には100cc中2.0g、のフコイダンを含有した抽出液を使用した。 【0020】 3ヶ月後の1回目の検査を平成15年12月12日実施した。この検査では細菌(腐敗菌等)の繁殖情況を調べたところ、被検体の全ての抽出液に細菌類(腐敗菌)は繁殖は認められなかった。 以後、平成16年3月、同6月、同9月の3回検査を実施したが、全ての抽出液に細菌類(腐敗菌)は繁殖は認められなかったので、この検体を引き続き常温で保官して検査を続行している。 【0021】 この4回の検査で非検体のモズクの抽出液に細菌類(腐敗菌等)は検出されなかった。この結果によりモズクのフコイダン入りの抽出液には、雑菌等の繁殖を抑える抗菌作用がある事が立証された。 【0022】 今回の検査結果に基づいて、フコイダン入りモズクの抽出液を約2ヶ年間常温で保存しておいても細菌類(腐敗菌)は繁殖せず、その後1年10ヶ月過ぎた平成18年7月の本件特許出願時にも、モズクの抽出液には何等変化が認められなかった。 【0023】 この実験結果に基づいて、乾燥モズクを粉末や1〜2ミリの大きさに破砕し、又は溶液に加工して容器に詰め、これを密封しておくだけで長期保存が可能な常備食の食材として使用できる事が判明した。 【0024】 粉末や破砕したモズクを容器に詰め容器を密封し脱気する事により、乾燥したモズクは長期保存が可能で、更にモズク自体の抗菌作用がある事を利用して、モズクの粉末等が腐敗し難い保存食に使用する。 【0025】 モズクを保存する容器には、従来から使用されているアルミ製、ステンレス製等の容器、又はペットボトルや硝子等の容器がある。 【0026】 又容器内の食材を殺菌処理する事によって、更にモズクが長期に保存可能な常備食となる。 【0027】 容器に破砕したモズクや、他の乾燥食材及び調味料を加えて密封し脱気すると、モズクは2〜3年長期に保存が可能な食材として利用価値が一段と増す。 【0028】 モズクの食材入りの容器を開封して容器に水やお湯等を注ぐと、容器の中のモズクは短時間で元の量の25〜30倍に増え、加熱する事無く簡単に調理する事ができ美味しく食べられる食材になる。 【0029】 今日、色々な食材が保存食として開発されているが、このモズクの特性を利用した乾燥モズクの加工食は、緊急時の常備食としてはいまだ開発されていない。 本発明者はモズク等の加工食材に、水やお湯を注ぐだけで元の重量の25〜30培に増える事に着目した。 【0030】 乾燥モズクを1〜2ミリに破砕しこれに水等を加えると、破砕したモズクが直ちに水分を吸収して膨脹し元の量の25〜30倍に増える。 乾燥モズクが増える時間を計り実験したところ、摂氏15〜20度の水で戻した場合、およそ8〜10分、摂氏70〜80度のお湯で戻した場合では、3〜4分の短時間で元の量の25〜30倍に増える。 【0031】 粉末に加工した乾燥モズクに水やお湯を加えると、粉末は急激に水分を吸収しようとして団子状に固まる性質がある。この団子状に固まった粉末は時間を置いても中々溶解しない。 従ってモズクの粉末を溶液に加工する際は、事前に粉末と水分とを程良く混合しておくか、粉末を顆粒状に加工しておくことが望ましい。 【0032】 粉末又は破砕した乾燥モズクを常備食として長期保存する際に、発泡スチロール製の容器を使用した場合、輸送や運搬の際ダンボール等の外箱等が破損し内部の容器も破損する恐れがある。長期保存する場合の容器には、発泡スチロール製の容器より缶詰等を利用する方が現実的である。 【0033】 紛砕したモズクに他の乾燥食材や、粉末状の香辛料等を加え密閉して脱気すると、モズクの風味が食欲を旺盛にして活力を与える食材となる。 【0034】 モズクの食材等を缶詰に加工して常備食として保存する際、容器の缶を食器の代用として使用する事も可能である。又缶の蓋等にスプーン等を添えておけば、容器は食器に、スプーンは箸代わりに利用できる。 【発明の効果】 【0035】 本発明は、モズクを公知の製造方法で乾燥すれば元の量の25〜30分の1に乾燥される事を応用して、乾燥モズクを粉末又は1〜2ミリに破砕しこれを缶詰に詰め緊急時の常備食として使用すれば災害時の保存食として役立つ。 【0036】 粉末モズク入りの缶詰に、水やお湯を注ぐだけで容器の中のモズクが短時間で元の量に増え、簡単でしかも短時間で料理ができる保存食となる。 【0037】 モズクを単なる保存食として利用するだけでなく、モズクの抗菌作用を利用して災害時の常備食や非常食として食すれば、モズクが体内の腐敗菌を死滅させる効果を発揮する。 【0038】 元の重量の25〜30分の1の乾燥され粉末に加工されたモズクは、軽量で運搬にも容易であり、災害現場等では水やお湯を注ぐだけで簡単に調理する事が出来、緊急時の常備食として他に類を見ない効果的な食材である。 例として、粉砕したモズク10グラムを水等で戻すと、約250グラムの容量に増え大人一人前の食材になる。 【0039】 粉砕したモズクに他の乾燥食材や調味料を加え、容器に詰めて殺菌後脱気すると、粉砕モズクは常温で2年以上と長期保存が可能になる。 【0040】 モズクの粉末を煮沸攪拌して溶液に加工し、又他の加工食材の溶液を加え、ペットボトルや瓶に詰めて保存しておくが、これらの溶液は常温で2〜3年保存が可能な食材になり、抗菌作用のある常備食として世界に貢献する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0041】 図1は、本発明の実施例を製造工程順に説明する為のフローチャートである。乾燥モズクを粉砕又は1〜2ミリに破砕したものを用いて保存食を製造する事を特徴とする。 【0042】 特許文献7の製法に基づいて製造された乾燥モズクは、モズクが本来保有している有効成分を損なわないという特徴を有している。 【0043】 図2は、本発明の実施例を製造工程順に説明する為のフローチャートである。 モズクの粉末を煮沸攪拌した溶液を用いて製造する事を特徴とする。 【実施例】 【0044】 以下、本発明の活用例を図1に基づいて説明する。 図1のaは、原料となる乾燥モズクの準備工程を示す。収穫されたモズクを特許文献7の製法により、モズクをおよそ25分の1(水分8〜10%)に乾燥したモズクを用意する。 【0045】 図1のbは、乾燥モズクを粉砕する工程である。乾燥モズクを粉砕機にて粉末又は1〜2ミリの大きさに破砕する。 【0046】 図1のcは、粉砕したモズクを缶詰等の容器に詰める工程である。 【0047】 図1のdは、紛砕したモズクと他の保存食材や乾燥調味料を加えて容器に詰める工程である。 【0048】 図1のeは、紛砕したモズクと他の保存食材や乾燥調味料を加えて缶詰等の容器に詰め、これを密封後殺菌して脱気する工程である。 【0049】 本発明の活用例を図2に基づいて説明する。 図2のaは、原料となる乾燥モズクの準備工程を示す。収穫されたモズクを特許文献7の製法により、モズクをおよそ25分の1(水分8〜10%)に乾燥したモズクを用意する。 【0050】 図2のbは、乾燥モズクを粉砕する工程である。 【0051】 図2のcは、粉砕したモズクを煮沸攪拌して溶液に加工する工程である。 【0052】 図2のdは、溶液に加工したモズクと各種食材や調味料を溶液に加え、瓶等に詰める工程である。 【0053】 図2のeは、溶液に加工したモズクと各種食材や調味料の溶液を、密封後殺菌処理する工程である。 【図面の簡単な説明】 【0054】 【図1】本発明の実施例を製造工程順に説明する為の図である。 【図2】本発明の実施例を製造工程順に説明する為の図である。 【符号の説明】 【0055】 図1 a 乾燥モズク。 b 粉末又は1〜2ミリに破砕した乾燥モズク。 c 紛砕した乾燥モズクを缶詰等の容器に詰める。 d 容器に紛砕したモズクや他の乾燥食材等と粉末調味料を加え容器に詰める。 e 缶詰を密封後殺菌、脱気する。 図2 a 乾燥モズク。 b 紛砕した乾燥モズク。 c 紛砕したモズクを煮沸攪拌し溶液に加工する。 d モズクの溶液と各種食材及び調味料の容液等を混合する。 e 混合したモズクの溶液を瓶に詰め、密封して殺菌する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】302044395 【氏名又は名称】有限会社ハマショク
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| 【出願日】 |
平成18年7月11日(2006.7.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−17721(P2008−17721A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月31日(2008.1.31) |
| 【出願番号】 |
特願2006−189941(P2006−189941) |
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