| 【発明の名称】 |
和菓子様の稲荷飯 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 嘉彦
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| 【要約】 |
【課題】様々な味付けや食材を添加することが可能なものを使用し、食したときに餡と一体として味わうことができる食品を提供する。
【構成】酢を含有しない米飯12と、この米飯に付着された餡13と、前記米飯12及び餡13の少なくとも一部を覆う、調味液で煮た油揚げの皮11とを有する和菓子様の稲荷飯を作る。前記米飯12が前記油揚げの皮11で包まれ、この油揚げの皮11の開口部から露出する前記米飯12の表面に、前記餡13が付着するように充填されていてもよく。前記米飯12の原料米が、もち米又はうるち米であってもよく、白米又は玄米であってもよい。前記米飯12が、赤飯又は炊き込みご飯であってもよく、前記餡13が、小豆餡、白餡、うぐいす餡、栗餡、芋餡、ごま餡から選ばれた1種であってもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 酢を含有しない米飯と、この米飯に付着された餡と、前記米飯及び餡の少なくとも一部を覆う、調味液で煮た油揚げの皮とを有することを特徴とする和菓子様の稲荷飯。 【請求項2】 前記米飯が前記油揚げの皮で包まれ、この油揚げの皮の開口部から露出する前記米飯の表面に、前記餡が付着するように充填されている請求項1記載の和菓子様の稲荷飯。 【請求項3】 前記米飯の原料米が、もち米又はうるち米である請求項1又は2記載の和菓子様の稲荷飯。 【請求項4】 前記米飯の原料米が、白米又は玄米である請求項1〜3のいずれか1つに記載の和菓子様の稲荷飯。 【請求項5】 前記米飯が、赤飯又は炊き込みご飯である請求項1〜4のいずれか1つに記載の和菓子様の稲荷飯。 【請求項6】 前記餡が、小豆餡、白餡、うぐいす餡、栗餡、芋餡、ごま餡から選ばれた1種である請求項1〜5のいずれか1つに記載の和菓子様の稲荷飯。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、酢を含有しない米飯と餡とを組合せた和菓子様の稲荷飯に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、餡は、大福、おはぎ等の和菓子や、餡パン、中華饅頭等のパン類や、アイスクリーム等の冷菓や、餡蜜豆等のデザート類などの材料として利用されている。しかしながら、餡と組合せられる食品は、常識的に決まっており、これまでにない組合せによって、新しい風味を有する食品を提供する試みはあまりなされていない。 【0003】 そのような試みとして、下記特許文献1には、煮た油揚げの中に、鮨飯と、餡とを充填してなる和菓子様の鮨が開示されている。 【0004】 また、下記特許文献2には、餡を餅の生地で包んだ餅菓子を、粳米や餅米で炊いた赤飯で所要の形状に握った餡入り赤飯おにぎりが開示されている。 【特許文献1】特開2004−337009号公報 【特許文献2】実開平5−68287号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、特許文献1では、ご飯に食酢で味をつけてなる鮨飯が用いられているが、鮨飯に限定されているため、鮨飯に対して添加する食材や味付けは、鮨飯の風味に合うものだけに限定されていた。 【0006】 また、特許文献2では、餡は餅の生地で包まれているので、それを赤飯で握ったものを食したときに、餅菓子と赤飯が口の中で分離してしまい、餡と赤飯とを一体として味わうことができない。 【0007】 したがって、本発明の目的は、様々な味付けや食材を添加することが可能なものを使用し、食したときに餡と一体として味わうことができる食品を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記課題を解決するため、酢を含有しない米飯と、この米飯に付着された餡と、前記米飯及び餡の少なくとも一部を覆う、調味液で煮た油揚げの皮とを有する和菓子様の稲荷飯を提供するものである。 【0009】 上記発明によれば、酢を含有しない米飯を用いることで、米飯に多種多様なものを含有させたり、様々な味付けを施すことができる。 【0010】 また、米飯に餡が付着されているので、食したときに餡と米飯とを一体として味わうことができる。 【0011】 また、調味液で煮た油揚げによって、米飯が覆われているので、米飯から水分が蒸発するのを防ぐと共に、調味液が米飯に浸透し風味が良好となる。 【0012】 また、前記米飯が前記油揚げの皮で包まれ、この油揚げの皮の開口部から露出する前記米飯の表面に、前記餡が付着するように充填されていることが好ましい。これによれば、米飯が油揚げの皮で包まれ、米飯の表面に餡が付着されているので、米飯から蒸発する水分量を減らすことができ、米飯が硬化するのを防ぐことができる。 【0013】 また、前記米飯の原料米が、もち米又はうるち米であることが好ましい。これによれば、もち米又はうるち米を選択することで、米飯の食感や風味を変えることができる。 【0014】 また、前記米飯の原料米が、白米又は玄米であることが好ましい。これによれば、白米又は玄米を選択することで、所望の米飯の硬さや風味、食感の製品を得ることができ、更に玄米を用いた場合には栄養価を高めることができる。 【0015】 前記米飯が、赤飯又は炊き込みご飯であることが好ましい。上記のいずれか1種を選択することで、様々な風味、食感の製品を得ることができる。 【0016】 前記餡が、小豆餡、白餡、うぐいす餡、栗餡、芋餡、ごま餡から選ばれた1種であることが好ましい。上記のいずれか1種を選択することで、様々な風味、食感の製品を得ることができる。 【発明の効果】 【0017】 このように、本発明の和菓子様の稲荷飯によれば、酢を含有しない米飯を用いることで、米飯に様々な味付けや食材を添加させることが可能となり、様々な風味、食感の製品を得ることができる。また、米飯に餡が付着されているので、食したときに餡と米飯とを一体として味わうことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 本発明に用いられる米飯は、常法に従って製造すればよく、原料である米は市販されているものを用いることができる。 【0019】 また、前記米飯の原料米は、もち米又はうるち米のどちらを用いてもよい。原料米がもち米である場合には、炊いたときに米飯に粘り気があり、硬さがやわらかいので、全体として食感がやわらかく、モチモチした稲荷飯を得ることができる。また、原料米がうるち米である場合には、もち米よりも全体として食感が硬く、シャリシャリした稲荷飯を得ることができる。 【0020】 また、前記米飯の原料米は、白米又は玄米のどちらを用いてもよい。原料米が玄米である場合には、白米よりも食感が硬く、特有の風味があり、栄養価の高い稲荷飯を得ることができる。また、原料米が白米である場合には、全体として食感がやわらかく、食べやすい稲荷飯を得ることができる。このように、好みに合わせて様々な原料米を用いることができる。 【0021】 また、前記米飯は、赤飯又は炊き込みご飯であってもよい。このように、好みに合わせて様々な米飯を用いることができる。 【0022】 また、前記米飯は、おこげ状であってもよい。おこげ状であることで、食したときにサクサクとした他の米飯とは異なった食感を得ることができる。 【0023】 また、米飯には、しらす干し、にんじん、しいたけ、ごぼう、蓮根、いんげんなどを混ぜてもよい。これらは、米を炊くときに一緒に添加してもよい。 【0024】 本発明において、餡としては、小豆餡、白餡、うぐいす餡、栗餡、芋餡、ごま餡のどれを用いてもよい。また、これらの餡は、皮を除いたこし餡でもよく、皮を除かない粒餡でもよい。 【0025】 これらの餡は、常法に従って製造すればよく、特に限定されないが、例えば、上記原料を軟らかくなるまで煮て、砂糖と、極少量の塩を加え、こし餡の場合は、すりつぶして布でこし、粒餡の場合は、豆を破らないように注意しながら練り上げることにより製造することができる。栗餡や、芋餡の場合は、餡の特性を出すために、白いんげんを併用することが好ましい。 【0026】 本発明の油揚げとしては、例えば、だし汁、しょうゆ、砂糖、みりん等の調味液で味付けされた汁で煮たものなどが使用される。油揚げとしては、市販されているものでよく、中を袋状にはがしやすいものが好ましい。 【0027】 また、餡の甘味を抑えるために、しその実、青じそ、キュウリ、大根等の野菜類を添加したり、しば漬け、青がっぱ等の漬物類を添加してもよい。 【0028】 また、餡に保形性を持たせ、餡が稲荷からこぼれ落ちるのを防止するために、餡にシリアル、粒状の餅、粒状の葛もち、粒状のタピオカ等を添加してもよい。 【0029】 図1、2には、本発明による和菓子様の稲荷飯の一実施形態が示されている。 この実施形態は、調味液で煮た油揚げの皮11に、適量の米飯12を充填し、皮11の開口部に更に餡13を載せ、この餡13にしその実14を載せて、稲荷飯10としたものである。 【0030】 このように、米飯の表面に、餡が付着されているので、食したときに餡とご飯とを一体として味わうことができる。 【0031】 また、米飯12の原料米及び多種多様な米飯を用いることができるので、所望の米飯の硬さや風味、食感の稲荷飯を得ることができる。 【0032】 更に、米飯が油揚げの皮で包まれ、米飯の表面に、餡が付着され、米飯が覆われているので、米飯から水分が蒸発するのを防ぐと共に、調味液が米飯に浸透し風味が良好となる。 【0033】 また、この稲荷飯10は、油揚げの皮11で上に載せた餡13が安定して支持されるので食べやすく、油揚げの皮11と米飯12と餡13とのそれぞれの風味がマッチし、しその実14が餡13の甘味を抑えてさっぱり感を与えるので、風味の美味しい食品を提供することができる。 【0034】 図3は、こうして得られた和菓子様の稲荷飯10をプラスチックの容器40に入れてパックした状態を示している。 【実施例】 【0035】 (実施例1) 使用する油揚げは、一般的ないなりずしに使用されている油揚げを用いた。まず、油揚げを半分に切り、お湯で油抜きし、醤油、砂糖、味醂、酒で煮て、味付けした。これを約40分煮てざるに上げて自然に煮汁をきった。油揚げの口を開き、炊いたうるち米の米飯(白米)を油揚げ上面が開口するように詰めた。次に、市販されている小豆餡を稲荷の開口されている部分(米飯の上部)に乗せて、和菓子様の稲荷飯を製造した。食してみると、米飯と餡とを一体として味わうことができ、調味液が米飯に浸透し風味が良好で、充分おいしかった。 【0036】 (実施例2) 米飯は原料米をうるち米とし、米飯(白米)をおこげ状に炊き上げ、餡は市販されている小豆餡を用いて、その餡に市販されているとうもろこし原料のシリアル(コーンフレーク)を添加した以外は、実施例1と同様の材料、工程で和菓子様の稲荷飯を製造した。食してみると、米飯と餡とを一体として味わうことができ、おこげ状の米飯とコーンフレークのサクッとした食感があり、充分おいしかった。また、コーンフレークを餡に添加しているので、餡の保形性が向上し、餡が稲荷からこぼれることなく、食べやすかった。 【0037】 (実施例3) 米飯は原料米をもち米とし、米飯(白米)を炊き上げ、餡は市販されている小豆餡を用いて、その餡に市販されている粒状の乾燥タピオカを煮戻して添加した以外は、実施例1と同様の材料、工程で和菓子様の稲荷飯を製造した。食してみると、米飯と餡とを一体として味わうことができ、もち米の米飯とタピオカのもちもちした食感があり、充分おいしかった。また、粒状のタピオカを餡に添加しているので、餡の保形性が向上し、餡が稲荷からこぼれることなく、食べやすかった。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明を稲荷飯に適用した一実施形態を示す斜視図である。 【図2】同稲荷飯の断面図である。 【図3】本発明の稲荷飯を容器に入れてパックした状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 【0039】 10 稲荷飯 11 油揚げの皮 12 米飯 13 餡 14 しその実 40 容器
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| 【出願人】 |
【識別番号】500465488 【氏名又は名称】株式会社有明のり
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| 【出願日】 |
平成18年6月27日(2006.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086689 【弁理士】 【氏名又は名称】松井 茂
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| 【公開番号】 |
特開2008−5706(P2008−5706A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−176622(P2006−176622) |
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