| 【発明の名称】 |
容器に収容されたペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材 |
| 【発明者】 |
【氏名】喜多 正典
【氏名】筒井 光章
【氏名】土屋 知子
|
| 【要約】 |
【課題】容器に収容されたペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材において、その商品陳列の際に見栄えが良く、使用の際に調理材が容器に残ることなく取り出し易くする。
【構成】容器12は周面部14と底部16とを備えて、上部が開放されており、底部16は縦横に伸びる仕切りリブ16aと該仕切りリブ16aによって仕切られた複数の区分部16bとを備えており、各区分部16bの上面は、仕切りリブ16aまたは周面部14から該区分部16bの最下部位にかけて、段差及び角のない曲面形状で連続した凹部となっており、ペースト状の調理材10は、複数の区分部16b及び仕切りリブ16aを跨り、それらの上方を覆うようにして容器12に収容されると共に、調理材10の上面には仕切りリブ16aに対応した筋目10aが形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容器に収容されたペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材であって、 前記容器は周面部と底部とを備えて、上部が開放されており、 前記底部は縦横に伸びる仕切りリブと該仕切りリブによって仕切られた複数の区分部とを備えており、 各区分部の上面は、前記仕切りリブまたは前記周面部から該区分部の最下部位にかけて段差及び角のない曲面形状で連続した凹部となっており、 前記ペースト状の調理材は、前記複数の区分部及び仕切りリブを跨り、該区分部及び仕切りリブを覆うようにして容器に収容されると共に、調理材の上面には仕切りリブに対応した筋目が形成されてなる調理材。 【請求項2】 前記各区分部の上面の輪郭は、区分部の最下部位を通る仮想中央線に対して最下部位周辺が左右対称であることを特徴とする請求項1記載の調理材。 【請求項3】 前記区分部の平面形状は、ティースプーンが挿入可能な大きさを持ち、且つ角部が丸みを帯びた長方形形状であることを特徴とする請求項1または2記載の調理材。 【請求項4】 前記容器は、PSP(ポリスチレンペーパー)と、ポリエチレンフィルムとからなる積層構造をなしており、ポリエチレンフィルムが容器に収容される調理材と接触することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の調理材。 【請求項5】 前記複数の区分部のうち四隅に対応する区分部の最下部位の底面の深さは、四隅に位置しない区分部の最下部位の底面の深さよりも深いことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の調理材。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、容器に収容されたペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材は、上部が開放されたトレイからなる容器に収容されて、その容器の上部がラップで覆われて店頭で商品陳列されることが一般的である。 【0003】 この場合に使用される容器は、周面部と底部とを備えており、底部が平面形状になったものか、または適度な曲率を持った曲面形状になった一般的な形状のものが使用される。そして、このような容器に収容された調理材は、つみれ・つくねなどの材料として使用され、スプーンで調理材を掬いながら鍋汁に入れる等して、手作り感を楽しむものとなっている。 【0004】 しかしながら、従来の容器に収容された調理材では、スプーンで掬っていったときに、容器の角などに調理材が残り、取り出し難いという問題がある。また、店頭においては必ずしも、容器の上部を上に向けて水平に陳列されるとは限らず、垂直にまたは傾斜して陳列される場合もあり、その場合に、下の方に調理材のドリップが溜まり、見栄えが悪くなるという問題もある。 【0005】 一方、肉団子、牡蠣フライ、たこ焼きなどのように素材が本来個別に分離されて塊となっている食品に対しては、1つの素材の形状に即した半球面形状が底部に形成された容器が提案されている(例えば、特許文献1,2及び3)。 【0006】 しかしながら、特許文献に記載のように素材が予め個別に分離されているものであれば、底部をそのような分離形状に合わせることは容易であるが、ペースト状の調理材のように予め個別に分離されていないものについては、底部の形状を工夫することは一切行なわれていないのが現状である。 【0007】 【特許文献1】実開平4−13511号公報 【特許文献2】実開平2−114611号公報 【特許文献3】特開2001−270582号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、容器に収容されたペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材において、その商品陳列の際に見栄えが良く、使用の際に調理材が容器に残ることなく取り出し易くすることを、その目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記目的を達成するために、本発明のうち、請求項1記載の発明は、容器に収容されたペースト状の調味済の食肉または魚肉からなる調理材であって、 前記容器は周面部と底部とを備えて、上部が開放されており、 前記底部は縦横に伸びる仕切りリブと該仕切りリブによって仕切られた複数の区分部とを備えており、 各区分部の上面は、前記仕切りリブまたは前記周面部から該区分部の最下部位にかけて段差及び角のない曲面形状で連続した凹部となっており、 前記ペースト状の調理材は、前記複数の区分部及び仕切りリブを跨り、該区分部及び仕切りリブを覆うようにして容器に収容されると共に、調理材の上面には仕切りリブに対応した筋目が形成されてなる。 【0010】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記各区分部の上面の輪郭が、区分部の最下部位を通る仮想中央線に対して最下部位周辺が左右対称であることを特徴とする。 【0011】 請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の前記区分部の平面形状が、ティースプーンが挿入可能な大きさを持ち、且つ角部が丸みを帯びた長方形形状であることを特徴とする。 【0012】 請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記容器が、PSP(ポリスチレンペーパー)と、ポリエチレンフィルムとからなる積層構造をなしており、ポリエチレンフィルムが容器に収容される調理材と接触することを特徴とする。 【0013】 請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記複数の区分部のうち四隅に対応する区分部の最下部位の底面の深さは、四隅に位置しない区分部の最下部位の底面の深さよりも深いことを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 本発明によれば、容器の底部が区分部を備えており、区分部の上面は、仕切りリブまたは周面部から該区分部の最下部位にかけて段差及び角のない曲面形状で連続した凹部となっているために、調理材を掬うときに、調理材が区分部に残らないようにすることができる。 【0015】 また、調理材に形成された筋目を目安として、区分部に対応した調理材を取り出すことができる。 【0016】 また、容器が垂直にまたは傾斜して陳列された場合に、調理材から発生する汁が凹部となった各区分部に溜まることができるために、容器の下方に全体的に溜まることを防止することができて、汁が表面に露出せずに見栄えの良い状態で陳列することができる。 【0017】 請求項2記載の発明によれば、各区分部の上面の輪郭が少なくとも最下部位周辺において区分部の仮想央線に対して左右対称であることから、右利き/左利き、またはスプーンの挿入方向に影響を受けないため、使い勝手の良いものとすることができる。 【0018】 請求項3記載の発明によれば、ティースプーンを前記筋目を目安に調理材に挿入することにより、ティースプーンが1つの区分部内に挿入されるために、1つの区分部に対応する調理材を1回の挿入で首尾よく掬うことができる。 【0019】 請求項4記載の発明によれば、表面張力の高いポリエチレンフィルムによって調理材が容器から分離しやすいために、調理材を容器に一層残りにくい構成とすることができる。 【0020】 請求項5記載の発明によれば、容器を平面に設置したときに、四隅に対応する4つの区分部のみが平面に接地することができ、この4点のみで支持することで、容器のぐらつきを防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下図面につき本発明の第一の実施の形態を詳細に説明する。 図1は本発明の実施形態にかかる容器に収容された調理材の全体斜視図、図2は、容器のみの斜視図である。 【0022】 図において、調理材10は、ペースト状の調理済の食肉または魚肉であり、食肉であれば鶏肉、豚肉等のひき肉を必要に応じて他の野菜等の材料と混ぜて、調味料によって調味して練り込んだものであり、魚肉であれば、すり身にしたものを必要に応じて他の野菜等の材料と混ぜて、調味料によって調味して練り込んだものとすることができ、ペースト状とは、材料が分離していない状態を意味する。 【0023】 調理材10が収容される容器12は、主としてPSP(ポリスチレンペーパー)の上に適宜着色したポリエチレンフィルムを貼付したものを熱成形した積層構造となっている。ポリエチレンフィルムの表面張力が高い性質によって、容器12の内側、即ち上側は、調理材10との分離性に優れたものとなっている。 【0024】 容器12は、主として、周面部14と底部16とを備えており、上部は開放されている。周面部14の上端は外側に折り返された形状をなしており、容器12の平面から見た平面形状は、角部が丸みを帯びた長方形形状となっている。 【0025】 容器12の底部16は、縦横に伸びる仕切りリブ16aと、該仕切りリブ16aによって仕切られた複数の区分部16bとを備えている。仕切りリブ16aはこの例の場合、横方向に1本、縦方向に4本伸びており、よって、区分部16bは2×5個となっているが、これに限るものではなく、仕切りリブの横方向、縦方向の本数は任意の本数とすることができる。また、仕切りリブは、縦方向のみまたは横方向のみとすることもできる。 【0026】 各区分部16bの平面から見た平面形状は、角部が丸みを帯びた長方形形状となっており、その短辺の長さは、ティースプーンの幅よりもやや大きい25mm〜35mm、好ましくは25mm〜30mmの長さとなっている。これによって、ティースプーンが区分部16b内に挿入可能となっている。 【0027】 各区分部16bの上面は、その区分部16bが隣接する周面部14及び/または仕切りリブ16aの頂部から区分部16bの最下部位にかけて段差や角(即ち直角部分)がない曲面形状で連続した凹部となっている。 【0028】 区分部16bの上面の輪郭は、長方形形状の区分部16bの最下部位を通過する縦横の仮想中心線(C1(図4)、C2(図5))をそれぞれ考えたときに、仮想中心線に対して左右対称となっている。区分部16bの平面形状は、正方形形状でない長方形形状をなしているために、区分部16bの輪郭は、曲率が一様でない非球面形状となっているものの、全体で角や段差のない曲面形状の輪郭となっている。 【0029】 さらに、複数の区分部16bのうちで四隅に対応する4つの区分部16b1については、他の四隅に対応しない区分部16bよりもその最下部位の絞り深さがより深くなっており(d1>d)、4つの区分部16b1の最下部位の底面は、他の四隅に対応しない区分部16bの最下部位の底面よりも下方の同一平面上にある。このため、容器12を水平面に設置したときに、四隅に対応する4つの区分部16bのみが水平面に接地することになり、この4点のみで支持することで、容器12のぐらつきを防止することができる。 【0030】 調理材10は、区分部16bのみに充填されるのではなく、区分部16b及び仕切りリブ16aを跨り、それらの上方を覆うようにして全ての区分部16bに連続的に充填される。さらには、調理材10の上面には、仕切りリブ16aに対応して筋目10aが形成される。 【0031】 調理材10の充填後に、容器12はラップ包装またはピロー包装などがなされて、容器12の開放された上部が封止される。 【0032】 この調理材10は、商品陳列の際には、通常は冷凍/冷蔵状態となっている。商品陳列の際には、必ずしも容器12は、その上部を上にして設置されるとは限らず、例えば、長方形の容器12の縦辺を垂直にまたは傾斜して設置されることもある。この場合に調理材10からドリップが出ても、これらのドリップは、各区分部16bに溜まるために、容器12の下方に全体的に溜まることはなく、ドリップは表面に露出せずに見栄えの良い状態で陳列することができる。 【0033】 調理材10の調理は、必要に応じて解凍した後に、ティースプーンで掬って小分けしたものを鍋汁などに入れて煮るなどして行なわれる。調理材10は調味済であるため、容器12内の調理材10をさらに混ぜ合わせる必要はなく、そのまま掬うことで手軽に調理をすることができ、手作り感も楽しむことができる。 【0034】 このティースプーンで掬うときに、調理材10に形成された筋目によって区分けされた長方形形状を目安として、ティースプーンをその長方形形状に合わせて、好ましくは該長方形形状の短辺から容器12に挿入する。すると、ティースプーンは、区分部16bの曲面形状によって滑らかに誘導されるので、1つの区分部16bに対応する調理材10を残すことなく、掬い取ることができる。この作業を繰り返すことによって、各区分部16bに対応する調理材10を順次容器12から取り出すことができる。 【0035】 特に区分部16bには段差や角が形成されておらず、また、区分部16bがティースプーンの大きさに適した形状になっており、さらには、容器12のポリエチレンフィルムが調理材10と接していることも手伝って、調理材10を容器12に残すことなく、取り出すことができる。 【0036】 区分部16bは前述のように左右対称であるために、右利き/左利き、またはティースプーンの挿入方向にかかわらず、使い勝手の良いものとすることができる。 【図面の簡単な説明】 【0037】 【図1】本発明の実施形態にかかる容器に収容された調理材の全体斜視図である。 【図2】本発明の実施形態にかかる容器の斜視図である。 【図3】本発明の実施形態にかかる容器の平面図である。 【図4】本発明の実施形態にかかる容器の図3のA−A線に沿って見た断面図である。 【図5】容器に収容された調理材の図3のB−B線に沿って見た断面図である。 【符号の説明】 【0038】 10 調理材 10a 筋目 12 容器 14 周面部 16 底部 16a 仕切りリブ 16b 区分部 16b1 四隅に対応する区分部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000113067 【氏名又は名称】プリマハム株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年6月20日(2006.6.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097250 【弁理士】 【氏名又は名称】石戸 久子
【識別番号】100103573 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 栄一
|
| 【公開番号】 |
特開2008−12(P2008−12A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−170405(P2006−170405) |
|