| 【発明の名称】 |
家畜用飼料及び家畜の飼育方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】永井 卓也
【氏名】本薗 幸広
【氏名】鈴木 宏幸
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| 【要約】 |
【課題】優れた発育向上効果を有し、かつ鮮度、日持ちがよく、ドリップが少ない、良質な肉質の家畜を生産することのできる家畜用飼料及び家畜の飼育方法の提供。
【構成】イチョウ葉を含有する家畜用飼料及びこれを給与する家畜の飼育方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 イチョウ葉を含有することを特徴とする家畜用飼料。 【請求項2】 さらに、ビタミンEを含有することを特徴とする請求項1記載の家畜用飼料。 【請求項3】 請求項1又は2記載の飼料を家畜に給与することを特徴とする家畜の飼育方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、発育及び肉質のよい家畜を生産することのできる家畜用飼料及び家畜の飼育方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、家畜肉の消費は増大し、一般に消費者は風味や味がよく、また鮮度、日持ちがよい、という良質の肉質を好む傾向が強くなった。 家畜肉の肉質は家畜に与えられる飼料により大きな影響を受けるため、これまで飼料に種々の添加物を配合して家畜肉の肉質を改善する試みがなされてきた。例えば、抗酸化作用を有するビタミンEを飼料中に含有させることによって、肉色の退色や脂質の酸化を防止できることが知られている(例えば非特許文献1)。 また、香辛料又はその精油を添加した飼料を給与して肉質を改善する方法(特許文献1);イチョウ葉の水抽出エキスを添加した飼料を給与して肉質の改善や家禽の産む卵の改善を図る方法(特許文献2)等が知られている。 しかしながら、斯かる従来の飼料によっても、未だ十分満足のいく肉質が得られていないのが実状であった。 【特許文献1】特開平7−79709号公報 【特許文献2】特許第3480047号公報 【非特許文献1】三津本 充、「ビタミンEとCによる牛肉の鮮度保持」、畜産の研究、1992年、第46巻、第9号、p.47−53 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 本発明は、上記の如き従来の実状に鑑みてなされたものであり、優れた発育向上効果を有し、かつ鮮度、日持ちがよく、ドリップが少ない、良質な肉質の家畜を生産することのできる家畜用飼料及び家畜の飼育方法を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 本発明者は、当該課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、飼料にイチョウ葉を配合すれば、優れた発育向上効果を有し、かつ鮮度、日持ちがよく、ドリップが少ない、良質な肉質の家畜が得られることを見出した。そしてさらに、イチョウ葉をビタミンEと共に給与すれば、家畜肉へのビタミンE吸収率を向上せしめることができることを見出し、本発明を完成した。 【0005】 すなわち、本発明は、イチョウ葉を含有することを特徴とする家畜用飼料により上記課題を解決したものである。 また、本発明は、前記飼料を給与することを特徴とする家畜の飼育方法により上記課題を解決したものである。 【発明の効果】 【0006】 本発明の家畜用飼料を給与して家畜を飼育すれば、発育が向上し、鮮度、日持ちがよく、ドリップが少ない、良質な肉質の家畜肉を得ることができる。また、本発明によれば、飼料中のビタミンE添加量が少なくても、家畜体内中のビタミンE蓄積量を増加させることができるため、より良質の家畜肉が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 本発明において用いられるイチョウ葉は、イチョウ科のイチョウ(学名:「Ginkgo biloba L.」)の葉(白果葉)である。イチョウ葉は、主にイソラムネチン、ケンペロール、ケンペロール−3−ラムノグルコシド、クェルセチン、ルチン、クェルシトリン、ギンゲチン、イソギンゲチン、ギンゴリドA・B・C、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン等タンニン類の成分を含むことが知られている。 本発明において、イチョウ葉はそのまま用いることができるが、葉身を乾燥、粉砕したイチョウ葉の乾燥粉砕物が好適に用いられる。 【0008】 飼料中のイチョウ葉の含有量としては、乾物換算で0.5〜10質量%とするのが好ましく、特に1〜5質量%とするのが好ましい。イチョウ葉の含有量が0.5質量%より少ないと、発育向上効果及び肉質改善効果が得られにくく、他方10質量%より多いとコストアップを招き好ましくない。 【0009】 また、本発明の飼料に、さらに、ビタミンEを配合すれば、より良質の肉質を有する家畜を得ることができる。本発明において用いられるビタミンEとしては、特に制限されず、天然型ビタミンEであるd体のα−、β−、γ−、δ−トコフェロール類、トコトリエノール類、その合成体であるdl体、及びこれらのエステル等の1種又は2種以上が使用できる。 飼料中のビタミンEの含有量としては、10〜500ppmとするのが好ましく、特に20〜100ppmとするのが好ましい。 【0010】 本発明の家畜用飼料に用いる飼料原料としては、特に制限されず、例えば、とうもろこし、マイロ、大麦、小麦等の穀類;ふすま等の糟糠類;大豆油粕、菜種油粕等の植物性油粕類;魚粉、骨肉粉等の動物性飼料;食塩、オリゴ糖類、ケイ酸、各種ビタミン類、炭酸カルシウム、第2リン酸カルシウム等のミネラル類;アミノ酸類及び有機酸類等が挙げられる。 【0011】 本発明の飼料の給与は、発育を向上させ、かつ肉質を改善するために全期間給与するのが好ましいが、少なくとも出荷45日前、好ましくは少なくとも出荷60日前から出荷時までの期間にわたって継続して家畜に給与するのが、より高品質の肉質を有する家畜を生産する上で望ましい。 【0012】 本発明の飼料を給与する家畜の種類は特に限定されず、例えば鶏、アヒル等の家禽類、牛、豚、羊等を挙げることができ、特に豚に好適である。 【実施例】 【0013】 以下、本発明について実施例をあげて具体的に説明するが、本発明はこれらによって何等限定されるものではない。 【0014】 実施例1及び比較例1 表1に示した配合原料を均一に混合して、それぞれ飼料を得た。 【0015】 【表1】
【0016】 試験例1 体重約63kgのLWD豚(去勢雄・雌)20頭を2群(各群去勢雄5頭、雌5頭)に分け、実施例1及び比較例1で得た各飼料を、それぞれ48日間給与した。飼育終了後、各群から5〜6頭をランダムに選び、それぞれ片側ロースを採取し、肉質検査に供した。肉質検査は、ロース芯中ビタミンE含量及びチオバルビツール酸(TBA)値について以下の方法に従って行った。その結果は表2のとおりであった。 【0017】 (1)ロース芯中ビタミンE含量 屠殺後のロース肉を0.5cm厚にスライスし、ロース芯をくり抜いた後、凍結乾燥し、粉砕、混合し、高速液体クロマトグラフィーにて定量分析した。分析結果は、水分補正をし、生肉中のトコフェロール総量とした。 【0018】 (2)TBA値 屠殺後低温室(4℃)で7日間保存したロース肉のチオバルビツール酸(TBA)値を測定した。 なお、TBA値は、脂肪の酸化により生成するマロンアルデヒドやアセタール化合物をチオバルビツール酸と反応させ、呈色した程度を測定するものであり、値が大きいほど酸化の程度が進んでいることを示す。 【0019】 【表2】
【0020】 表2から明らかなように、本発明の飼料を給与して豚を飼育すると、ビタミンEの含有量が多く、品質に優れた豚肉が得られることが確認された。 【0021】 実施例2及び比較例2 表3に示した配合原料を均一に混合して、それぞれ飼料を得た。なお、イチョウ葉及びビタミン・ミネラルミックスは、実施例1で使用したものと同一のものを使用した。 【0022】 【表3】
【0023】 試験例2 体重約10kgのLW豚(去勢雄)16頭を2群に分け、実施例2及び比較例2で得た各飼料をそれぞれ28日間給与した。そして、この給与期間中の発育状態並びに下痢発生率、咳発生率及び肺炎治療率を調べた。その結果は表4のとおりであった。 【0024】 (1)下痢発生率 下痢発生率(%)=下痢発生頭数/延頭数×100 (2)咳発生率 咳発生率=咳発生頭数/延頭数×100 (3)肺炎治療率 肺炎治療率=肺炎治療頭数/延頭数×100 【0025】 【表4】
【0026】 表4から明らかなように、本発明の飼料を給与して豚を飼育すると、下痢、咳及び肺炎の発生は全く観察されず、発育が安定することが確認された。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399106505 【氏名又は名称】日清丸紅飼料株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月26日(2006.6.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
【識別番号】100068700 【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸
【識別番号】100077562 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 登志雄
【識別番号】100096736 【弁理士】 【氏名又は名称】中嶋 俊夫
【識別番号】100117156 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 正樹
【識別番号】100111028 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 博人
【識別番号】100101317 【弁理士】 【氏名又は名称】的場 ひろみ
【識別番号】100121153 【弁理士】 【氏名又は名称】守屋 嘉高
【識別番号】100134935 【弁理士】 【氏名又は名称】大野 詩木
【識別番号】100130683 【弁理士】 【氏名又は名称】松田 政広
【識別番号】100140497 【弁理士】 【氏名又は名称】野中 信宏
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| 【公開番号】 |
特開2008−108(P2008−108A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−175107(P2006−175107) |
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