| 【発明の名称】 |
漬物容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 達彦
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| 【要約】 |
【課題】容器の上下に開口を有し、一方から漬物を入れ他方から取り出す漬物容器において、容器に漬物が詰まっていない状態で容器を反転させても漬物が底に落下して打ちつけられることなく、また、内容量が少なくても取出し易い漬物容器を提供することを課題とする。
【構成】漬物容器として、漬物を収納するための筒状の容器本体と、前記容器本体の底面開口部を密閉して塞ぐ、着脱可能な底部蓋体と、前記容器本体の上面開口部を密閉して塞ぐ、着脱可能な上部蓋体と、前記容器本体の内側において収納される漬物を上方から押さえる押さえ板と、押さえ板の背面に設けられる所定長さを有する圧縮バネと、前記容器本体底面近傍に設けられる漬物の底面側への移動を規制する移動規制手段とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 漬物を収納するための筒状の容器本体と、 前記容器本体の底面を密閉して塞ぐ、着脱可能な底部蓋体と、 前記容器本体の上面を密閉して塞ぐ、着脱可能な上部蓋体と、 前記容器本体の内側において収納される漬物を上方から押さえる押さえ板と、 押さえ板の背面に設けられる所定長さを有する圧縮バネと、 前記容器本体底面近傍に設けられる漬物の底面側への移動を規制する移動規制手段と を有する漬物容器。 【請求項2】 前記移動規制部材は、容器本体の底面近傍に設けられる内側に突出する張り出し部により形成される請求項1に記載の漬物容器。 【請求項3】 前記底部蓋体の内側に、当該底部蓋体を前記容器本体に装着した状態において、少なくとも前記張り出し部の位置まで、突出する押さえ凸部が設けられた請求項2に記載の漬物容器。 【請求項4】 前記移動規制部材は、容器本体の底面近傍に設けられる、漬物を取り出すことができる程度に目の粗い網部により形成される請求項1に記載の漬物容器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は漬物を漬けるための容器に関する。 【背景技術】 【0002】 野菜の塩漬けなど、容器内に漬ける対象物を入れて重石を用いて圧縮する漬物は、容器の底部分から順次漬け上がっていく。従って、よく漬かった漬物から取り出すためには容器内の漬物を混ぜ返して底の物を取り出す必要があり、手間がかかるとともに漬物の酸化を早めるという問題がある。これに対処するものとして、下記特許文献1には、上方が開口した容器にまず重石を入れておき、これに漬ける対象物を入れて、その上に密閉するための蓋をし、その後、逆さまにして漬物を漬ける方法が開示されている。この方法によると、最も漬かった漬物は、蓋に近接した部分になるので、取り出す際には容器を元に戻すことで、簡易に最も漬かった漬物を取り出すことができる。 また、下記特許文献2には、ぬか漬け用の漬物容器として有底箱状の容器と容器の上面を塞ぐ蓋とから構成され、蓋の裏面に容器の内周面にほぼ接触し、容器の底面にまで至る筒状部分を設けたものが示されている。この漬物容器によれば、蓋を開けたところに新たな野菜を漬け、蓋を閉じて逆さまにして保存し、次回には、容器を取り出して底の漬物を取り出すというように、適宜、底にある漬物を取り出すように構成されており、このような構成によってもより漬かった漬物を取り出すことが可能である。 【特許文献1】特公昭54−24456号公報 【特許文献2】実用新案登録第3047289号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、上記特許文献1に示すように、容器を逆さまにする方法では、漬物が漬かったところに新たに追加で漬ける対象物を入れていくと、新たに入れたものが底になるために、結局、混ぜ返して取り出すことになってしまう。従って、常に最も漬かった漬物を蓋の近傍に位置づけるためには必ず使い切る必要があった。 一方、特許文献2に記載の漬物容器であれば、漬物を入れる側と漬物を取り出す側を決めておけば、使い切ることなく常に底の漬物を取り出すことが可能である。この漬物容器はぬか漬け用のものであるが、特許文献1に記載の発明のように、内部に錘となる板をいれておけば塩漬けなど対象物を圧縮する漬物にも使用できると考えられる。 しかし、このような構成によれば、容器内に漬物が詰まっていないと容器を反転させるごとに、底に位置することとなる漬物が底面に落下して打ちつけられることとなり、傷みやすく、また、内容量が少ない場合は、取出しにくいという問題が生じる。 本発明は、このような問題に鑑みて、容器の上下に開口を有し、一方から漬物を入れ他方から取り出す漬物容器において、容器に漬物が詰まっていない状態で容器を反転させても漬物が底に落下して打ちつけられることなく、また、内容量が少なくても取出し易い漬物容器を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。 請求項1に記載の発明は、漬物を収納するための筒状の容器本体と、前記容器本体の底面開口部を密閉して塞ぐ、着脱可能な底部蓋体と、前記容器本体の上面開口部を密閉して塞ぐ、着脱可能な上部蓋体と、前記容器本体の内側において収納される漬物を上方から押さえる押さえ板と、押さえ板の背面に設けられる所定長さを有する圧縮バネと、前記容器本体底面近傍に設けられる漬物の底面側への移動を規制する移動規制手段とを有する漬物容器である。なお、圧縮バネの長さは、予め定められる漬物の最低量を容器に入れた場合において、底部蓋体から上部蓋体までの高さから底部蓋体から漬物の高さを引いた長さよりも長ければよく。漬物の最低量をゼロとした場合には、底部蓋体から上部蓋体までの高さよりも長ければよい。 このような構成により、容器本体の底面開口部に底部蓋体を装着して漬ける対象物を入れて、押さえ板の正面側を漬物に当接させて、上部蓋体で圧縮バネを抑えながら、上部蓋体を上面開口部に装着する。漬物を取り出す際には、容器本体をひっくり返して、底部蓋体をはずして最も漬かっている底近傍の漬物を取り出す。また、追加で漬ける対象物を入れる場合には、再び底部蓋体を底面に装着し、上部蓋体を取り外し、圧縮バネと押さえ板を取り出してそこに新たに漬ける対象物を入れ、再び押さえ板と圧縮バネを装着して上部蓋体を取り付けるようにする。 請求項2に記載の発明は、前記漬物容器において、前記移動規制部材は、容器本体の底面近傍に設けられる内側に突出する張り出し部により形成されるものである。 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の漬物容器において、前記底部蓋体の内側に、当該底部蓋体を前記容器本体に装着した状態において、少なくとも前記張り出し部の位値まで、突出する押さえ凸部が設けられたものである。 請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の漬物容器において、前記移動規制部材は、容器本体の底面近傍に設けられる、漬物を取り出すことができる程度に目の粗い網部材により形成されるものである。 【発明の効果】 【0005】 請求項1に記載の発明は、漬物が押さえ板を介して圧縮バネに押されて底部蓋体の裏面に押し付けられることで圧縮されて漬けられるとともに、動かないように固定されるので、漬物の量が圧縮バネにより底部蓋体に押し付けられる量であればどのような量でも容器本体を反転させることで漬物が落下して打ちつけられることを防ぐことができる。また、底部蓋体を上方にして底部蓋体を取り外した際に、漬物の底面側への移動を規制する移動規制手段により漬物が飛び出すことがなく、漬物は常にほぼこの状態における上方位置に存することとなり、漬物の量が少なくても取出が容易に行える。 請求項2に記載の発明は、移動規制部材を張り出し部とすることで、積層された漬物が張り出し部に当たる部分では、漬物はそれよりも底面側に移動することができない一方で、張り出し部に当たらない部分の漬物は底面の開口から容易に取り出すことができる。 請求項3に記載の発明は、張り出し部により移動が規制される底面近傍の漬物にも、底部蓋体を装着した状態において押さえ凸部が当接するので、十分な圧力を掛けることができる。 請求項4に記載の発明は、網部材により形成することで、積層された漬物が網部材に当たる部分では、漬物はそれよりも底面側に移動することができない一方で、底面の開口から網部材の網目を介して漬物を容易に取り出すことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0006】 以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。 図1に実施形態に係る漬物容器Xの斜視図を示し、図2に漬物容器Xの分解斜視図を示し、図3に漬物容器Xの縦断面図を示す。漬物容器Xは容器本体10、底部蓋体20、上部蓋体30、押さえ部材40とから構成される。 容器本体10は、透明なプラスチック製の円筒により形成され、上部外周及び底部外周に雄ネジが切られている。また、容器本体10の底部近傍の内周には、内側に張り出すドーナツ状の張り出し部11が設けられている。この張り出し部11は移動規制部材として機能する。 底部蓋体20は、有底の扁平な円筒状であり内周に容器本体10の底部外周に設けられた雄ネジに係合する雌ネジが設けられている。また、内部底面には容器本体10の底部外縁に係合するゴムパッキン21が設けられており、これにより、底部蓋体20を容器本体10の底部に係合固定すると容器本体10の底面は密閉されることとなる。また、底部蓋体20の中央には、円柱状の押さえ凸部22が設けられている。押さえ凸部22の外径は、張り出し部11の内径よりやや小さく、高さは、底部蓋体20を容器本体10の底部に完全に係合させた状態において、張り出し部11よりもやや内部側へ突出する程度に設定される。 上部蓋体30は、上面が封止された扁平な円筒状であり内周に容器本体10の上部外周に設けられた雄ネジに係合する雌ネジが設けられている。また、内部上面には容器本体10の上部外縁に係合するゴムパッキン31が設けられており、これにより、上部蓋体30を容器本体10の上部に係合固定すると容器本体10の上面は密閉されることとなる。 押さえ部材40は、容器本体10の内部に納まり、容器本体10よりもやや長い圧縮バネ41と、圧縮バネ41の下部に固定される押さえ板42と、圧縮バネ41の上部に固定される上部板43とから構成される。押さえ板42、上部板43の外径は容器本体10の内径より小さく、張り出し部11の内径より大きく形成されている。 【0007】 次に、以上のような構成を有する漬物容器Xの使用方法について説明する。まず、使用者は漬物として漬ける野菜などの対象物を漬け方に応じて加工し、上部蓋体30と押さえ部材40を取り外した状態で、容器本体10内に底部蓋体20が構成する底から順次積み重ねていく。その後、押さえ部材40の押さえ板42をその上に乗せ、押さえ部材40の上板43を上部蓋体30の内部上面で押さえて、押さえ部材40の圧縮バネ41を縮め、上部蓋体30を容器本体10の上部に密閉した状態で係合固定させる。この状態で数日から数十日置いておくことで底面側から漬物が漬け上がっていく。これにより、図4の漬物容器Xの漬物を漬けた状態を表す縦断面図に示されるような状態となる。なお、底部蓋体20には、押さえ凸部22が設けられているので、漬物Pの底面側は押さえ凸部22により支持されることとなる。底面側の漬物Pが漬け上がると、漬物容器Xをひっくり返し、上面側が下に底面側が上になるようにし、底部蓋体20を取り外す。この状態を図5に示す。この状態において、漬物Pは内容量にかかわらず、押さえ部材40の圧縮バネ41に押されて上部に位置する一方、張り出し部11により、上方への移動が規制されるので、容器本体10の上面から飛び出すことがない。この状態で容器本体10の上方に位置する底面側の開口から漬物Pを取り出す。これにより、底面側近傍に位置する最も漬け上がった漬け物を取り出すことができる。また、漬物Pがある程度減ってきた場合には、新たに漬物を追加することができる。このためには、底部蓋体20を容器本体10に装着した状態で底部側を下にし、上部蓋体30および押さえ部材40を取り出し、その上に新たに加工した漬ける対象物を入れて、再び押さえ部材40を乗せて、圧縮バネ41を上から押さえるようにして上部蓋体30を容器本体10に装着すれば足りる。このように、新たに追加する対象物は上方から追加されるので、底部蓋体20側には常に最も漬かった漬物が位置し、常にこれを取り出すことができる。また、漬物Pは量にかかわらず、圧縮バネ41に押されて容器本体10内固定されるので、漬物容器Xを反転させても漬物Pは容器本体10内を移動することがなく、反転により痛むことがない。 【0008】 なお、上記実施形態では、容器本体の形状は円筒体にしているが、角筒体などでもよい。また、漬物を取り出す際に上方に飛び出ないようにする移動規制部材として、底面に図6(a)(b)に示すような漬物を取り出すことができる程度に目の粗い網部材23a(23b)を用いることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0009】 【図1】実施形態に係る漬物容器の斜視図である。 【図2】実施形態に係る漬物容器の分解斜視図である。 【図3】実施形態に係る漬物容器の縦断面図である。 【図4】実施形態に係る漬物容器の漬物を漬けた状態を示す縦断面図である。 【図5】実施形態に係る漬物容器の漬物を取り出す状態を示す縦断面図である。 【図6】(a)(b)ともに、移動規制部材としての網部材の例を示す容器本体の底面近傍の斜視図である。 【符号の説明】 【0010】 X 漬物容器 10 容器本体 20 底部蓋体 22 押さえ凸部 30 上部蓋体 40 押さえ部材 41 圧縮バネ 42 押さえ板
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| 【出願人】 |
【識別番号】502088722 【氏名又は名称】中野 達彦
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| 【出願日】 |
平成18年9月7日(2006.9.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107711 【弁理士】 【氏名又は名称】磯兼 智生
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| 【公開番号】 |
特開2008−61564(P2008−61564A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−242318(P2006−242318) |
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