| 【発明の名称】 |
害虫忌避エアゾール製品、害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 高明
【氏名】太垣 成実
|
| 【要約】 |
【課題】害虫忌避成分に由来する刺激臭が少なく、害虫忌避持続性に優れ、べたつき感が
【構成】害虫忌避組成物10と噴射ガスとがエアゾール容器2に充填されてなる害虫 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 害虫忌避組成物と噴射ガスとがエアゾール容器に充填されてなる害虫忌避エアゾール製品であって、 前記害虫忌避組成物は、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むものであり、 前記エアゾール容器は、前記害虫忌避組成物と前記噴射ガスとからなる噴射物を噴射する噴射ノズルを備え、 前記噴射物中の粒径10μm以下の噴霧粒子が、体積分布で5%以下であることを特徴とする害虫忌避エアゾール製品。 【請求項2】 前記噴射ノズルの内径が0.5mm〜2.0mmであり、 前記噴射ノズルの長さが1.0mm〜10.0mmであることを特徴とする請求項1に 記載の害虫忌避エアゾール製品。 【請求項3】 前記害虫忌避成分がN,N−ジエチル−m−トルアミドであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の害虫忌避エアゾール製品。 【請求項4】 前記多孔質無機粉体が非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩の少なくとも一つから成る核粒子と、該核粒子を被覆するマグネシウム化合物とから成るマグネシウム化合物被覆粒子であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の害虫忌避エアゾ−ル製品。 【請求項5】 N,N−ジエチル−m−トルアミドおよび多孔質無機粉体を含有する害虫忌避組成物であって、前記多孔質無機粉体が、非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩の少なくとも一つから成る核粒子と、該核粒子を被覆するマグネシウム化合物とから成るマグネシウム化合物被覆粒子であることを特徴とする害虫忌避組成物。 【請求項6】 前記N,N−ジエチル−m−トルアミドと前記多孔質無機粉体との質量比が1/1.5〜10/1であることを特徴とする請求項5に記載の害虫忌避組成物。 【請求項7】 請求項5〜請求項6のいずれかに記載の害虫忌避組成物を用いることを特徴とする害虫忌避用液体外用剤。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、害虫忌避成分に由来する刺激臭が少なく、害虫忌避持続性に優れ、べたつき感が少ない害虫忌避エアゾール製品、および害虫忌避成分に由来する不快臭が少なく、優れた害虫忌避持続性が得られる害虫忌避組成物、並びに害虫忌避組成物を用いた害虫忌避用液体外用剤に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、蚊、アブ、ブユ、ノミ等の吸血性昆虫などの害虫に対して、忌避作用や吸血阻害作用を有する多くの害虫忌避組成物が知られており、実用に供せられている。特に、忌避作用に優れた害虫忌避組成物として、N,N−ジエチル−m−トルアミド(以下、「DEET」と略する場合がある)を含有したものが知られている。 【0003】 しかしながら、DEETは、特有の刺激臭を有するものであり、DEETを含む害虫忌避組成物をエアゾール容器に充填して噴射した場合、鼻粘膜への刺激が著しいことが、問題となっていた。 また、害虫忌避製品として、DEETを用いた液体外用剤が知られている。液体外用剤を肌に直接塗布した場合、エアゾール容器に充填して噴射した場合と比較して、鼻粘膜への刺激臭は少ないが、DEET特有の油っぽい不快臭が強いことが、問題となっていた。 この問題を解決するために、害虫忌避有効成分に多孔質有機粉末を配合した害虫忌避組成物(例えば、特許文献1参照)や、DEETと共に植物の溶媒抽出エキスを配合した人体用害虫忌避組成物(例えば、特許文献2参照)、害虫忌避成分の含有量及び水と水溶性溶剤との質量費を所定の範囲に制御した人体用害虫忌避組成物(例えば、特許文献3参照)、害虫忌避有効成分、比表面積が500m2/g以上の無水ケイ酸および溶媒を含有する人体用害虫忌避組成物(例えば、特許文献4参照)などが提案されている。 【特許文献1】特開平6−271402号公報 【特許文献2】特開2003−160413号公報 【特許文献3】特開2003−192503号公報 【特許文献4】特開平7−129104号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1〜特許文献4に記載の技術においても、害虫忌避成分に由来する刺激臭を低減する効果が十分ではなく、より一層刺激臭を低減させることが望まれていた。また、従来の害虫忌避組成物においては、肌に塗布した場合におけるべたつき感を低減させることや、害虫忌避持続性を向上させることも要求されていた。 また、特許文献1〜特許文献4に記載の技術では、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合における、害虫忌避成分に由来する油っぽい不快臭を低減する効果や、害虫忌避持続性が十分ではなく、より一層不快臭を低減させるとともに、害虫忌避持続性を向上させることが望まれていた。 【0005】 本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、害虫忌避成分に由来する刺激臭が少なく、害虫忌避持続性に優れ、べたつき感が少ない害虫忌避エアゾール製品を提供することを目的とする。 本発明は、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合に、害虫忌避成分に由来する不快臭が少なく、優れた害虫忌避持続性が得られる害虫忌避組成物を提供することを目的とする。また、本発明は、本発明の害虫忌避組成物を用いた害虫忌避用液体外用剤を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、エアゾール容器から害虫忌避組成物を噴射した場合に鼻粘膜に刺激を与える一因は、噴射ノズルから噴射される害虫忌避組成物を含む噴射物中に、微細で飛散しやすく、鼻粘膜に到達しやすい粒径10μm以下の粒子が多く含まれていることにあることを見出した。 さらに、本発明者は、特定の噴射ノズルによって噴射物中に含まれる粒径10μm以下の微細な噴霧粒子の割合を少なくすることが可能であることを見出し、さらに、害虫忌避組成物を害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むことによって、害虫忌避組成物の飛散を抑制することができ、害虫忌避成分に由来する刺激臭が少ない本発明の害虫忌避エアゾール製品を想到した。 【0007】 すなわち、本発明の害虫忌避エアゾール製品は、害虫忌避組成物と噴射ガスとがエアゾール容器に充填されてなる害虫忌避エアゾール製品であって、前記害虫忌避組成物は、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むものであり、前記エアゾール容器は、前記害虫忌避組成物と前記噴射ガスとからなる噴射物を噴射する噴射ノズルを備え、噴射物中の粒径10μm以下の噴霧粒子が、体積分布で5%以下であることを特徴とする。 【0008】 本発明において、「粒径10μm以下の噴霧粒子」とは、以下に示す方法で測定された粒径が10μm以下である粒子のことを意味する。 すなわち、MALVERN社製の粒度分布測定装置(MASTERSIZER:商品名)を用いて以下の条件で測定した。 使用レンズ:300mm 焦点距離:30cm 噴霧距離:15cm 解析モデル:ロジン・ラムラー式 また、本発明において、「粒径10μm以下の噴霧粒子の体積分布」とは、噴射前と噴射後の噴射物の減量から算出した噴射物の体積中における粒径10μm以下の粒子の体積の割合のことを意味する。 【0009】 本発明の害虫忌避エアゾール製品では、特定の噴射ノズルによって噴射物中に含まれる粒径10μm以下の微細な粒子の割合を少なくし、前記噴射物中に、粒径10μm以下の粒子が体積分布で5%以下となるようにした。さらに、害虫忌避組成物を害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むことによって、害虫忌避組成物の飛散を抑制することができ、害虫忌避成分に由来する刺激臭が少ない。また、噴射ノズルから噴射される噴射物中に含まれる飛散しやすい微細な粒子の割合を少なくしたので、噴射された害虫忌避組成物の肌への付着率が高くなり、害虫忌避持続性に優れたものとなる。 【0010】 さらに、本発明の害虫忌避エアゾール製品は、害虫忌避組成物が、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むものであるので、害虫忌避成分の一部が多孔質無機粉体に取り込まれた状態で噴射ノズルから噴射されることになる。このことにより、害虫忌避組成物を肌に塗布した場合における肌と害虫忌避組成物との直接の接触面積が小さくなるので、べたつき感が少ないものとなる。 【0011】 また、本発明の害虫忌避エアゾール製品においては、前記噴射ノズルの内径が0.5mm〜2.0mmであり、前記噴射ノズルの長さが1.0mm〜10.0mmであるものとすることができる。 このような害虫忌避エアゾール製品とすることで、前記噴射物中に、粒径10μm以下の粒子が体積分布で5%以下含まれている害虫忌避エアゾール製品を実現できる。しかも、このような害虫忌避エアゾール製品とすることで、液ダレが生じにくく、使用感に優れたものとなる。 【0012】 また、本発明の害虫忌避エアゾール製品においては、前記害虫忌避成分がN,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)であるものとすることができる。 このような害虫忌避エアゾール製品とすることで、優れた忌避効果の得られる害虫忌避エアゾール製品を実現できる。 【0013】 また、本発明の害虫忌避エアゾール製品においては、前記多孔質無機粉体を、非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩の少なくとも一つから成る核粒子と、該核粒子を被覆するマグネシウム化合物とから成るマグネシウム化合物被覆粒子(以下、「マグネシウム被覆粒子」と呼ぶ場合がある)とすることが好ましい。より好ましくは、核粒子が、個々の粒子が独立した球状の一次粒子形状を有し且つ電子顕微鏡法で測定して0.3乃至20μmの一次粒子径を有する非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩の少なくとも一つから成る定形核粒子であることが好ましい。 【0014】 本発明で使用する好ましいマグネシウム被覆粒子は多孔質であり、板状の結晶である無水ケイ酸などのケイ酸化合物と比較して非常に表面積が大きいものである。このため、害虫忌避組成物を害虫忌避成分とマグネシウム被覆粒子とを含むものとすることで、多孔質無機粉体に取り込まれた状態で噴射ノズルから噴射される害虫忌避成分が多くなり、害虫忌避成分に由来する刺激臭が非常に少ないものとなる。さらに、害虫忌避組成物を肌に塗布した場合における肌と害虫忌避組成物との直接の接触面積が小さく、表面積の大きい粉体にべたつきの原因となる成分の吸着または付着することにより、べたつき感がより一層少ない使用感に優れたものとなる。 【0015】 本発明者は、また、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、N,N−ジエチル−m−トルアミドおよび非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩の少なくとも一つから成る核粒子と、該核粒子を被覆するマグネシウム化合物とから成るマグネシウム化合物被覆粒子(以降、マグネシウム被覆粒子と称することがある)を含有する害虫忌避組成物とすることで、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合に、害虫忌避成分に由来する不快臭を低減させることができ、優れた害虫忌避持続性が得られることを見出し、本発明の害虫忌避組成物を想到した。 【0016】 すなわち、本発明の害虫忌避組成物は、N,N−ジエチル−m−トルアミドおよびマグネシウム被覆粒子を含有する害虫忌避組成物であることを特徴とする。 【0017】 本発明のマグネシウム被覆粒子は、多孔質であり、板状の結晶である無水ケイ酸などのケイ酸化合物と比較して非常に表面積が大きいものである。このため、害虫忌避組成物をDEETとマグネシウム・シリカとを含むものとすることで、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合に、DEETがマグネシウム被覆粒子に取り込まれた状態で塗布されるものとなり、DEETに由来する不快臭が非常に少ない。しかも本発明の害虫忌避組成物は、DEETの高い害虫忌避効果も得られる上、持続性にも優れている。 さらに、本発明の害虫忌避組成物では、DEETがマグネシウム被覆粒子に取り込まれた状態となるので、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合における肌とDEETとの直接の接触面積が小さくなり、さらさらした良好な使用感が得られるものとなる。 【0018】 また、本発明の害虫忌避組成物においては、N,N−ジエチル−m−トルアミドと前記多孔質無機粉体の質量比が1/1.5〜10/1であるものとすることができる。 このような害虫忌避組成物とすることで、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合における害虫忌避成分に由来する不快臭をより効果的に低減させることができ、なおかつ、害虫忌避組成物に含まれる多孔質無機粉体によって肌が白く粉を吹いたようになる白化現象を十分に防止できる。 【0019】 また、本発明の害虫忌避用液体外用剤は、本発明の害虫忌避組成物を用いることを特徴とする。 このような害虫忌避用液体外用剤とすることで、肌に直接塗布した場合に、害虫忌避成分に由来する不快臭が少なく、優れた害虫忌避持続性が得られるものとなる。 【発明の効果】 【0020】 本発明によれば、害虫忌避成分に由来する刺激臭が少なく、害虫忌避持続性に優れ、べたつき感が少ない害虫忌避エアゾール製品を提供できる。 本発明の害虫忌避組成物によれば、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合に、DEETがマグネシウム被覆粒子に取り込まれた状態で塗布されるものとなるので、DEETに由来する不快臭が非常に少なく、害虫忌避持続性に優れたものとなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 「害虫忌避エアゾール製品」 次に、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態に限定されない。 図1は、本発明の害虫忌避エアゾール製品の一例を説明するための図である概略図である。また、図2は、図1に示す害虫忌避エアゾール製品の一部を説明するための拡大断面図である。 【0022】 図1に示す害虫忌避エアゾール製品1は、エアゾール容器2の円筒状の本体21に害虫忌避組成物10と噴射ガスとが充填されてなるものである。また、エアゾール容器2には、図1に示すように、バルブ3が備えられている。バルブ3は、本体21の上部に設けられたカップ状の接続部材32によって本体21に取り付けられており、図2に示すように、ヘッド4とステム5とガスケット5aとハウジング6とチューブ7とを有している。 【0023】 図1および図2に示すように、ヘッド4は、本体21の上部から突出するようにステム5の上部に取り付けられており、使用者が図1および図2に示す状態からヘッド4を押下げる操作を行うことにより、バルブ3の操作部として機能するようにされている。ヘッド4の側面には、外部に向けて害虫忌避組成物10と噴射ガスとからなる噴射物を噴射する噴射ノズル41が備えられている。 【0024】 噴射ノズル41は、内径dが0.5mm〜2.0mmの範囲であり、長さLが1.0mm〜10.0mmの範囲とされている。噴射ノズル41の内径dが0.5mm未満であると、噴射ノズルから噴射される噴射物中に含まれる粒径10μm以下の飛散しやすい微細な粒子の割合が多くなるため、害虫忌避成分に由来する刺激臭の低減効果や害虫忌避持続性を向上させる効果が十分に得られない場合がある。また、噴射ノズル41の内径dが2.0mm超えると、噴射ノズルから噴射される噴射物が液滴状になり、液ダレが生じやすくなるため使用上好ましくない。 また、噴射ノズル41の長さLが1.0mmを未満であると、噴射された噴射物の形状パターンが広くなり、噴射ノズルから噴射される噴射物中に含まれる粒径10μm以下の飛散しやすい微細な粒子の割合が多くなるため、害虫忌避成分に由来する刺激臭の低減効果や害虫忌避持続性を向上させる効果が十分に得られない場合がある。また、噴射ノズル41の長さLが10.0mm超えると、噴射された噴射物の形状パターンが局所的になり、塗りムラが生じやすくなるため好ましくない。 【0025】 また、ステム5は、図1および図2に示すように、筒状に形成されており、ヘッド4が押下げられるとともに押下げられ、ヘッド4の噴射ノズル41に噴射物を送り込むものである。ステム5は、内部に噴射物が通過する流路52を有し、ステム5の外周面から流路52に連通するように、1つのステム孔51が形成されている。 なお、本実施形態では、1つのステム孔51が形成されたエアゾール容器2を例に挙げて説明したが、ステム孔51の形成数は、少なくとも1個形成されていればよく、2個形成されていてもよい。 【0026】 ステム孔51が1個形成されている場合には、例えば、ステム孔51の内径を0.3〜2.0mmとし、好ましくは0.6〜1.5mmとし、噴霧量が0.3〜1.0g/sec、好ましくは0.4〜0.8g/secとなるようにすることが望ましい。このようなエアゾール容器2とすることで、噴霧量の調整が容易で使いやすいものとなり、被使用部位に適量噴霧でき、べたつき感を効果的に防止できる。また、ステム孔51内において噴射物が乾燥した状態となっても、詰まりが発生しにくいものとなる。 ステム孔51が1個形成されている場合のステム孔51の内径が0.6mm未満であると、噴射物が乾燥した際に詰まりやすくなる虞がある。また、ステム孔51の内径が1.5を超えると、噴霧量が多くなり過ぎて、べたつきやすくなったり、液だれしやすくなるため好ましくない。 【0027】 また、ステム孔が2個以上形成されている場合には、例えば、一つのステム孔内で噴射物が乾燥した状態となり、ステム孔が塞がれてしまったとしても、他のステム孔を通じて噴射物を通過させることができるので、ステム孔の詰まりに起因する問題が発生するのを防ぐことができ、好ましい。 【0028】 ガスケット5aは、図2に示すように、ステム5の周囲を囲むようにして設けられている。また、図2においては、ガスケット5aは、ステム5の外周面のステム孔51を塞ぐように配置されている。しかし、ガスケット5aの位置は、ヘッド4を押下げるのに伴ってステム5が降下されることにより、ステム孔51の位置と上下方向にずらされて、ステム5の内部の流路52とハウジング6の内部とが連通されるようになっている。 【0029】 ハウジング6は、図2に示すように、ステム5の下部に接続され、接続部材32に嵌め込まれるように取り付けられている。また、ハウジング6には、図2に示すように、横孔61と下孔62とが備えられている。横孔61は、ハウジング6の側面に開口して設けられ、下孔62は、ハウジング6の下端に開口して設けられている。 本実施形態の害虫忌避エアゾール製品1を、例えば、図1に示すような正立噴射で使用する場合には、横孔61が気体状態の噴射物の導入口として機能し、下孔62が液体状態の噴射物の導入口として機能する。また、害虫忌避エアゾール製品1を倒立噴射で使用する場合には、横孔61を液体状態の噴射物の導入口として機能させることができ、下孔62を気体状態の噴射物の導入口として機能させることができる。 【0030】 チューブ7は、ハウジング6の下孔62と連通するように取り付けられており、ハウジング6の内部と本体21内の液相部とを連通させるように配されている。 【0031】 本体21に充填される害虫忌避組成物10は、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むものである。害虫忌避成分としては、蚊、アブ、ブユ、ノミなどの吸血性昆虫などの害虫に対して忌避作用あるいは吸血阻害作用を有する合成又は天然の各種化合物が挙げられる。具体的に例えば、α-ピネン、ユーカリプト−ル、カンファ、リナロ−ル、p―メンテン−3,8−ジオール、テルペノール、DEET、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ−ルなど、天然物では、桂皮、樟脳、シトロネラ、クロ−バ、月桂樹、松、アカモモ、ユ−カリなどから取れる精油、抽出液が例示でき、これらの1種または2種以上選択して用いることができる。特に、忌避効果の優れるDEETを用いることが好ましい。 【0032】 害虫忌避組成物10中における害虫忌避成分の配合量は、害虫忌避成分の種類によって異なり、例えば害虫忌避成分としてDEETを用いた場合、5〜15(W/V)%とすることが好ましく、8〜12(W/V)%とすることがより好ましい。害虫忌避組成物10中におけるDEETの配合量が5(W/V)%未満であると、十分な害虫忌避効果が得られない場合がある。また、害虫忌避組成物10中におけるDEETの配合量が15(W/V)%を越えるとべたつきやすくなるため好ましくない。 【0033】 多孔質無機粉体としては、マグネシウム被覆粒子、無水ケイ酸などのケイ酸化合物、タルク、酸化チタンなどが挙げられるが、マグネシウム被覆粒子を用いることが好ましい。 多孔質無機粉体の配合量は3〜20(W/V)%とすることが好ましく、より好ましくは5〜15(W/V)%である。多孔質無機粉体の配合量が3(W/V)%未満であると、害虫忌避成分に由来する刺激臭の低減効果が十分に得られない場合がある。また、多孔質無機粉体の配合量が20(W/V)%を越えると、白化し易くなり、使用感が悪くなる。 また、害虫忌避成分と多孔質無機粉体との質量比は、1/3〜3/1とすることが好ましく、より好ましくは1/2〜2/1である。上記の質量比が1/3未満であると、白化しやすくなり、使用感が悪くなる。また、上記の質量比が3/1を越えると、害虫忌避成分に由来する刺激臭の低減効果が十分に得られない場合や、べたつき感が生じてしまう場合があるため、好ましくない。 【0034】 本発明において用いられるマグネシウム被覆粒子は、非晶質シリカ等の核粒子がマグネシウム化合物により被覆されたものである。 好ましくは、前記核粒子は球状である。核粒子の形状が球状であると、肌に適用した際の使用感(感触、白浮き)が特に良好である。又、核粒子の粒子径はSEMで観察した粒子径が0.3〜20μmのものであることが好ましい。この範囲の粒子径のものが、肌に使用した場合の使用感がよく、また、飛散などがなく取り扱い上好ましい。 【0035】 前記核粒子は非晶質であり、核粒子の材質としては、非晶質シリカ、非晶質シリカ−アルミナ或いは非晶質アルミノケイ酸塩のうちの1種乃至はそれらの複数の混合物から選ばれる。結晶質のものは密度が高く、硬度が高いために、肌に適用した際にざらついた感触を与えるだけでなく、本発明で求められる量のマグネシウム化合物で被覆することが困難であるため好ましくない。この理由は解明されていないが、非晶質粒子の場合にはマグネシウム化合物の一部が核粒子の微細構造内に浸透することにより、大量のマグネシウム化合物を核粒子が担持できるからではないかと考えられる。 【0036】 本発明において用いられる非晶質シリカ核粒子の好適例としては、例えば特開平5−193927に記載されているように、ケイ酸アルカリ水溶液にアクリルアミド系重合体を添加し、該ケイ酸アルカリを酸を用いて部分中和させ、それを室温付近で熟成放置して粒子に凝集成長させて調製した球状非晶質シリカ粒子や、p−型ゼオライトを酸処理して調製したシルトンAMT−シリカ粒子等を挙げることができる。 【0037】 また、非晶質シリカ−アルミナ核粒子としては、好適例として、Al2O3:SiO2のモル比が1:1.8乃至1:5.0の範囲にあり、且つ粒径が揃った合成ゼオライトの水性スラリーをpH4以上の条件下に酸処理して非晶化したもの又はこれを焼成処理したもの等を挙げることができる。 【0038】 また、非晶質アルミノケイ酸塩粒子としては、イオン交換ゼオライト、例えばゼオライトA、ゼオライトX、ゼオライトY、ゼオライトP、アナルサイム、モルデナイト、ホージャサイト等を酸処理して非晶化したもの、又はこれを焼成したもの等を例示することができる。 【0039】 本発明において用いられるマグネシウム化合物被覆粒子は、前記核粒子にマグネシウム化合物を被覆して調製する。核粒子にマグネシウム化合物を被覆する方法に関しては、特に限定されるものではなく、公知の被覆方法が採用できる。 【0040】 核粒子を被覆するマグネシウム化合物としては、MgF2、MgCl2、KMgCl3、MgBY2等のマグネシウムハロゲン化物、MgO、Mg(OH)2等のマグネシウム酸化物又は水酸化物、MgSO4、MgSO4・6H2O、Mg(NO3)2、Mg(NO3)2・6H2O、Mg(PO4)2、MgHPO4等のマグネシウム酸素酸塩、Mg(CH3COO)2、Mg(CH3CH2COO)2、その他のマグネシウム有機酸塩等の他、ケイ酸マグネシウム或いはアルミノケイ酸マグネシウム等を例示できる。 【0041】 これらのうち、本発明において用いられる被覆用マグネシウムとしては、水酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム又はこれらの混合物、及び実質的に上記各化合物よりなり、ごく少量の他の物質、例えばアルミノケイ酸マグネシウム等を含有する混合物等でもよく、これらを被覆物としたものが特にDEETの不快臭抑制効果に優れ、好適である。 【0042】 特に水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸マグネシウム等のマグネシウム酸化物、水酸化物、塩を出発原料とし、定形核粒子表面で反応させて形成したケイ酸マグネシウム、アルミノケイ酸マグネシウム等を含有する混合物が被覆層として最も好適である。 【0043】 マグネシウム化合物の被覆量は、核粒子当たりMgO換算で1〜50重量%が好ましく、特に好適には2〜35重量%である。マグネシウム化合物の被覆量が上記下限より少ない場合には、粒子表面の全面に均質な被覆が形成されなかったり、たとえ被覆されても本発明の作用効果を十分に達成することができない。一方、上記上限より多い場合は、被覆の密着性が悪くなり、被覆層の剥離や、粒子の凝集や脱離が起こりやすい。 【0044】 さらに、本発明に使用される特に好ましいマグネシウム被覆粒子の諸物性としては、例えば、細孔容積が0.05ml/g以上、好ましくは0.05〜10ml/gであり、平均粒子径が0.5〜40μm、好ましくは1〜20μmであり、且つ吸油量が40ml/100g以上、好ましくは40ml〜500mlのものである。前記細孔容積とすると、害虫忌避成分由来の刺激臭及び不快臭の低減効果や使用感に特に優れ、しかも分散性も良好である。更に、吸油量が前記範囲であると、害虫忌避成分由来の刺激臭及び不快臭低減効果の持続性が特に良好である。 尚、本発明において、マグネシウム化合物被覆粒子の細孔容積は、カルロエルバ社製Sorptomatic Series 1800を使用し、BET法を用いることによって確認することができ、粒度(平均粒子径)は、コールターカウンター(コールターエレクトロニクス社製TA−II型)法によりアパチャーチューブ20μm、50μmを用いて測定することによって確認することができ、吸油量は、JIS K−5101.19に準じて測定することによって確認することができる。 【0045】 「マグネシウム被覆粒子の製法」 本発明のマグネシウム被覆粒子は、以下のような方法で製造することができる。 まず、前記非晶質粒子を、そのpHが10以下の条件下に水性スラリーとする。次いで、この水性スラリーに、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸マグネシウム等のマグネシウム酸化物、水酸化物、マグネシウム塩の少なくとも一種以上を添加し、ミキサー等により攪拌、解砕し、非晶質粒子が分散相、添加マグネシウム塩又は水酸化物等の少なくとも一部が溶液相中に溶解して存在する分散液を調製する。 【0046】 その後、この分散液を常圧もしくは加圧下に加熱処理して、核粒子と上記マグネシウム塩、又は水酸化物等とを反応させ、粒子表面に被覆層を形成させる。反応終了後、粒子固形分を濾過水洗し、乾燥した後300℃乃至800℃で焼成してマグネシウム被覆粒子を製造する。本製造法においては、スラリー分散相として存在する核粒子の表面と、添加したマグネシウム化合物、例えばMg(OH)2とが反応により部分的に結合した形態の被覆層を形成していることが顕著な特徴である。 【0047】 本方法において、水性スラリーの固形分濃度は特に臨界的ではないが、通常固形分濃度が2乃至50重量%のものが使用され、好ましくは5乃至30重量%である。また、本方法において、該スラリーのpHは10以下に保たれる。pHが10を越えると、分散媒中に溶解したMg(OH)2等の粒子表面への沈着付着が十分に行なわれず良好な被覆層を形成することができない。スラリーのpHが10を越える場合は、酸等を加えてpHを10以下に調節する。 【0048】 また、本方法において、被覆形成反応は、常圧下においても又加圧下においても実施することができるが、常圧で実施する場合は、該スラリーに水酸化マグネシウムを添加後、ミキサー等により分散液を攪拌、解砕し、これを通常30分程度放置して熟成する。その後、分散液を攪拌下で50℃乃至200℃の温度に昇温し、反応を遂行させる。反応時間は、温度その他の条件にもよるが、通常1乃至10時間で終了する。反応終了後このようにして得た被覆粒子スラリーを取り出し、濾過水洗し、乾燥した後、前記した温度範囲で焼成して最終被覆粒子とする。 【0049】 又加圧下に反応を行なわせる場合は、オートクレーブ内等で150℃程度に昇温して反応を終了させる。通常加圧下の反応時間は0.5乃至5時間程度で終了する。以後は常圧法と同様に処理する。加圧下における反応の場合は、必ずしも熟成を必要としない。 【0050】 前記マグネシウム被覆粒子としては、特開平6−100795号公報に記載のマグネシウム化合物被覆粒子(例えば実施例7、11に記載の粒子等)、特開平7−138140号公報に記載のマグネシウム化合物被覆粒子等が好ましくあげられる。また、球形のマグネシア被覆非晶質シリカとして、ミズパールM-5015(製品名:水澤化学工業株式会社製)、ミズカライフP−1(製品名:水澤化学工業株式会社製)等が市販されており、好ましく使用することができる。 【0051】 また、本体21に充填される噴射ガスとしては、特に制限はなく、例えば、液化石油ガス(LPG)、プロパン、プロピレン、n−ブタン、イソブタン、n−ブチレン、イソブチレン、ブタジエン、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、ジメチルエーテルなどが挙げられ、これらから選ばれた1種または2種以上の物を用いることができる。上記の中でもLPG、ジメチルエーテル、イソペンタンを用いることが好ましい。また、環境面および安全面から、炭酸ガスや窒素ガス等を使用することもできる。 【0052】 本実施形態において本体21に充填される害虫忌避組成物10は、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むものであり、害虫忌避成分および多孔質無機粉体と共に、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲において、さらに1種の添加剤を単独で含有させたり、2種以上の添加剤を組み合わせて含有させたりすることができる。 添加剤としては、例えば、溶媒、分散剤、香料、パルミチン酸セチルやミリスチン酸イソプロピル、メチルポリシロキサンなどの潤滑剤、殺菌剤、色素、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 【0053】 溶媒としては、特に限定されないが、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなど低級アルコール、またこれらの低級アルコールに香料などで変性した変性アルコール、水などから選ばれる1種または2種以上が例示できる。 【0054】 本発明においては、害虫忌避成分や多孔質無機粉体を害虫忌避組成物10中に均一に分散させるために、分散剤を一緒に用いることが好ましい。ただ、長期間保存することを要しないような場合には、この分散剤を必ずしも使用しなくてもよい。分散剤としては、各種の界面活性剤を用いることができ、例えば、トリイソステアリン酸POE(エチレンオキシド付加)グリセリル、POE(5モル〜40モル エチレンオキシド付加)セチルエーテル酸、POP(5モル〜20モル プロピレンオキシド付加)セチルエーテル酸、ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10モルから40モル)硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレンアルキルエーテル、1,3−ブチレングリコール、デカグリセリンモノオレエート、ジオレイン酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレン(16モルから20モル)ステアリル酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸が例示でき、その他にもステアリルアルコール、ポリビニルピロリドン、ラノリン脂肪酸が例示できる。これらの分散剤の1種または2種以上を配合することで多孔質無機粉体を害虫忌避組成物10中に容易に分散させることができる。 【0055】 害虫忌避組成物10中における分散剤の配合量としては0.2〜5(W/V)%とすることが好ましく、より好ましくは0.5〜2(W/V)%、特に好ましいのは0.5〜1(W/V)%である。分散剤の配合量が0.2(W/V)%未満であると、多孔質無機粉体が十分に分散しない場合がある。また、分散剤の配合量が5(W/V)%を超えると、べたつき感が生じる場合がある。 【0056】 害虫忌避組成物10を製造するには、例えば、溶媒中に害虫忌避成分を混合分散させた後、さらに分散剤や香料などの添加剤を加えて混合分散させ、その後、多孔質無機粉体を加えて混合分散させる方法などによって得られる。このようにして得られた害虫忌避組成物10は、噴射ガスとともにエアゾール容器2の本体21に充填され、噴射物として噴霧される。 【0057】 噴射物中における害虫忌避組成物と噴射ガスとの比(害虫忌避組成物/噴射ガス)は20/80〜50/50(V/V)とされることが好ましく、30/70〜40/60(V/V)とされることがより好ましい。噴射物中における害虫忌避組成物と噴射ガスとの比を上記範囲とすることで、噴射物中に、粒径10μm以下の粒子が体積分布で5%以下含まれている害虫忌避エアゾール製品を実現できるし、噴霧不良が生じることを防止できる。噴射物中における害虫忌避組成物と噴射ガスとの比(害虫忌避組成物/噴射ガス)が20/80(V/V)未満であると、噴射物中に含まれる粒径10μm以下の粒子の割合が多くなりやすく、害虫忌避成分に由来する刺激臭の低減効果や害虫忌避持続性を向上させる効果が十分に得られない場合がある。また、噴射物中における害虫忌避組成物と噴射ガスとの比(害虫忌避組成物/噴射ガス)が50/50(V/V)を超えると、噴霧不良が生じやすくなるため好ましくない。 【0058】 また、本実施形態の害虫忌避エアゾール製品1では、噴射物中における粒径10μm以下の噴霧粒子が体積分布で5%以下含まれており、噴射物中における粒径10μm以下の噴霧粒子が体積分布で3%以下であることがより好ましい。噴射物中の粒径10μm以下の噴霧粒子が体積分布で5%を超えると、噴射物中の害虫忌避組成物が、飛散しやすく鼻粘膜に到達しやすくなるため、害虫忌避成分に由来する刺激臭の低減効果が十分に得られなくなる。さらに、噴射物が飛散しやすくなるので、害虫忌避持続性を向上させる効果も十分に得られなくなる。 【0059】 本実施形態の害虫忌避エアゾール製品1では、害虫忌避組成物が、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含むことにより、噴射ノズル41から噴射される害虫忌避組成物10中に含まれる飛散しやすい微細な粒子の割合を少なくし、噴射物中の粒径10μm以下の噴霧粒子が、体積分布で5%以下であるものとしたので、害虫忌避組成物の飛散を抑制することができ、害虫忌避成分に由来する刺激臭が少なくなるとともに、噴射された害虫忌避組成物の肌への付着率が高くなり、害虫忌避持続性に優れたものとなる。 【0060】 「害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤」 次に、本発明の害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態に限定されない。 本発明の害虫忌避組成物は、液体外用剤として肌に直接塗布して使用されるローションタイプのものであり、溶媒中にN,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)およびマグネシウム化合物被覆粒子を分散含有させたものである。 【0061】 害虫忌避組成物中におけるDEETの配合量は、5〜15(W/V)%とすることが好ましく、8〜12(W/V)%とすることがより好ましい。害虫忌避組成物中におけるDEETの配合量が5(W/V)%未満であると、十分な害虫忌避効果が得られない場合がある。また、害虫忌避組成物中におけるDEETの配合量が15(W/V)%を越えるとべたつきやすくなるため好ましくない。 【0062】 マグネシウム被覆粒子としては、上述した害虫忌避エアゾール製品に用いたものと同様のものを用いることができる。 マグネシウム被覆粒子の配合量は3〜20(W/V)%とすることが好ましく、より好ましくは5〜15(W/V)%である。マグネシウム被覆粒子の配合量が3(W/V)%未満であると、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合に、肌に直接接するDEETの量が多くなり、DEETに由来する不快臭の低減効果や、害虫忌避持続性を向上させる効果が十分に得られない場合がある。また、多孔質無機粉体の配合量が20(W/V)%を越えると、白化し易くなり、使用感が悪くなる。 【0063】 また、DEETとマグネシウム被覆粒子との質量比は、1/1.5〜10/1とすることが好ましい。上記の質量比が1/1.5未満であると、白化しやすくなり、使用感が悪くなる。また、上記の質量比が10/1を越えると、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合におけるDEETに由来する不快臭の低減効果が十分に得られない場合があるため、好ましくない。 【0064】 本実施形態の害虫忌避組成物は、害虫忌避成分としてDEETに加えて、さらに他の害虫忌避成分を含んでいてもよい。ここで用いられる害虫忌避成分としては、蚊、アブ、ブユ、ノミなどの吸血性昆虫などの害虫に対して忌避作用あるいは吸血阻害作用を有する合成又は天然の各種化合物が挙げられる。具体的に例えば、α-ピネン、ユーカリプト−ル、カンファ、リナロ−ル、p―メンテン−3,8−ジオール、テルペノール、DEET、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ−ルなど、天然物では、桂皮、樟脳、シトロネラ、クロ−バ、月桂樹、松、アカモモ、ユ−カリなどから取れる精油、抽出液が例示でき、これらの1種または2種以上選択して用いることができる。 【0065】 また、本実施形態において害虫忌避組成物には、DEETおよびマグネシウム被覆粒子と共に、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲において、さらに1種の添加剤を単独で含有させたり、2種以上の添加剤を組み合わせて含有させたりすることができる。添加剤としては、例えば、溶媒、分散剤、香料、パルミチン酸セチルやミリスチン酸イソプロピル、メチルポリシロキサンなどの潤滑剤、殺菌剤、色素、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 【0066】 ここで用いられる溶媒としては、特に限定されないが、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなど低級アルコール、またこれらの低級アルコールに香料などで変性した変性アルコール、水などから選ばれる1種または2種以上が例示できる。 【0067】 また、本発明においては、DEETやマグネシウム被覆粒子を害虫忌避組成物中に均一に分散させるために、分散剤を一緒に用いることが好ましい。ただ、長期間保存することを要しないような場合には、分散剤を必ずしも使用しなくてもよい。分散剤としては、各種の界面活性剤を用いることができ、例えば、トリイソステアリン酸POE(エチレンオキシド付加)グリセリル、POE(5モル〜40モル エチレンオキシド付加)セチルエーテル酸、POP(5モル〜20モル プロピレンオキシド付加)セチルエーテル酸、ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10モルから40モル)硬化ヒマシ油、トリポリオキシエチレンアルキルエーテル、1,3−ブチレングリコール、デカグリセリンモノオレエート、ジオレイン酸プロピレングリコール、ポリオキシエチレン(16モルから20モル)ステアリル酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸が例示でき、その他にもステアリルアルコール、ポリビニルピロリドン、ラノリン脂肪酸が例示できる。これらの分散剤の1種または2種以上を配合することで多孔質無機粉体を害虫忌避組成物中に容易に分散させることができる。 【0068】 害虫忌避組成物中における分散剤の配合量としては0.2〜5(W/V)%とすることが好ましく、より好ましくは0.5〜2(W/V)%、特に好ましいのは0.5〜1(W/V)%である。分散剤の配合量が0.2(W/V)%未満であると、マグネシウム被覆粒子が十分に分散しない場合がある。また、分散剤の配合量が5(W/V)%を超えると、べたつき感が生じる場合がある。 【0069】 本実施形態の害虫忌避組成物を製造するには、例えば、溶媒中にDEETを混合分散させた後、さらに分散剤や香料などの添加剤を加えて混合分散させ、その後、マグネシウム被覆粒子を加えて混合分散させる方法などによって得られる。このようにして得られた害虫忌避組成物は、液体外用剤として肌に直接塗布して使用される。 【0070】 本実施形態の害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤は、DEETおよびマグネシウム被覆粒子を含むものであるので、害虫忌避組成物を肌に直接塗布した場合に、DEETがマグネシウム被覆粒子に取り込まれた状態で塗布されるものとなり、DEETに由来する不快臭が非常に少なく、害虫忌避持続性に優れたものとなる。 さらに、本実施形態の害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤では、DEETがマグネシウム被覆粒子に取り込まれた状態となるので、さらさらした良好な使用感が得られる。 【0071】 以下に実施例を示して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 「害虫忌避エアゾール製品」 「実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例5」 表1および表2に示す各組成の害虫忌避組成物と以下に示す噴射ガスとを、表1および表2に示す長さ寸法および内径寸法を有する噴射ノズルを備えた以下に示すエアゾール容器に充填し、実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例5の害虫忌避エアゾール製品を得た。 【0072】 【表1】
【0073】 【表2】
【0074】 なお、表1および表2において、害虫忌避組成物の各組成は、合計を100(W/V)%で示した。 また、実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例5の害虫忌避エアゾール製品において、噴射ガスとして圧力0.15MPaのLPGを用い、噴射物中における害虫忌避組成物と噴射ガスとの比(害虫忌避組成物/噴射ガス)は30/70(V/V)とした。 また、エアゾール容器としては、バルブのステム孔が1個で内径が0.61mm、ハウジングの下孔の内径が1.58mm、ハウジングの横孔の内径が0.76mmのものを使用した。 また、マグネシウム被覆シリカとして、ミズパールM-5015(水澤化学工業株式会社製、マグネシア被覆非晶質シリカ、球形粒子)を用いた。 【0075】 このようして得られた実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例5の害虫忌避エアゾール製品に対し、以下に示すようにして「粒径10μm以下の粒子の体積分布」「刺激臭の無さ」「忌避持続性評価」「ベタつきの無さ」「害虫忌避成分付着率」「噴霧性」の試験を実施して以下に示すように評価した。 その結果を表1および表2に示す。 【0076】 「粒径10μm以下の粒子の体積分布」 MALVERN社製の粒度分布測定装置(商品名:MASTERSIZER)を用いて以下の条件で噴射物の粒径を測定し、噴射物中に含まれている粒径10μm以下の粒子の体積を求めた。 使用レンズ:300mm 焦点距離:30cm 噴霧距離:15cm 解析モデル:ロジン・ラムラー式 その後、噴射前と噴射後の噴射物の減量から算出した噴射物の体積中における粒径10μm以下の粒子の体積の割合を算出することにより、体積分布(%)を求めた。 【0077】 「刺激臭の無さ」 容量約20Lのバケツ内に、害虫忌避エアゾール製品から噴射物を1秒間噴霧し、その直後にバケツの上面に顔を近づけて鼻粘膜への刺激の度合いを以下の評価基準に基づいて評価した。 ◎:ほとんど刺激臭がしない ○:やや刺激臭がする △:刺激臭がする ×:著しく刺激臭がする 【0078】 「忌避持続性評価」 ヒトの前腕から約15cm離した状態で、害虫忌避エアゾール製品から噴射物を3秒間ムラ無く噴射し、以下に示す試験条件で所定の測定時間における忌避率を以下に示す式を用いて算出し、以下に示す評価基準に基づいて効力持続性を評価した。 <試験条件> 供試虫:ヒトスジシマカメス成虫 20頭/ケージ 測定時間:4、6、8、10時間 忌避率(%)={(供試虫総数−吸血した虫数)/供試虫総数}×100 <評価基準> 忌避率が90%以上である場合に効力持続性ありと評価した。 ◎:効力持続性が10時間以上 ○:効力持続性が8〜10時間 △:効力持続性が6〜8時間 ×:効力持続性が6時間以下 【0079】 「ベタつきの無さ」 5人のパネラーの手の甲に、害虫忌避エアゾール製品から噴射物を1秒間噴射し、以下に示す評価基準に基づいてベタつきの無さを官能評価した。 ◎:4人以上がべたつかないと評価 ○:3人がべたつかなないと評価 △:2人がべたつかないと評価 ×:1人以下がべたつかないと評価 【0080】 「害虫忌避成分付着率」 直径110mmのろ紙に対して、約15cm離した状態で害虫忌避エアゾール製品から噴射物を1秒間噴射し、以下に示す式を用いて害虫忌避成分付着率を算出した。 害虫忌避成分付着率(%)=(ろ紙に付着した害虫忌避成分量/噴射された噴射物中に含まれる害虫忌避成分量)×100 ここで、噴射された噴射物中に含まれる害虫忌避成分量は、噴射前と噴射後の噴射物の減量から算出した。また、ろ紙に付着した害虫忌避成分量は、エタノールで抽出した後、ガスクロマトグラフィ法により定量した。ガスクロマトグラフィの操作条件を以下に示す。 【0081】 <ガスクロマトグラフィ操作条件> 検出器 :水素炎イオン検出器 カラム:内径3mm、長さ1.5mmのガラス管に、ガスクロマトグラフ用ポリエチレングリコール20Mをシラン化処理したガスクロマトグラフ用ケイソウ土に10%の割合で被覆したものを充填したものを用いた。 カラム温度:210℃付近の一定温度 キャリヤーガス:ヘリウム 流量:内標準物質の保持時間が約10分になるように調整する。 内標準物質:フタル酸ジ−n−プロピル2gを100ml用のメスフラスコに採取し、エタノール(純度99.5%)で全量を100mlとしたもの。 【0082】 表1に示すように、害虫忌避組成物が、害虫忌避成分と多孔質無機粉体とを含み、噴射物中に粒径10μm以下の粒子が体積分布で5%以下含まれている実施例1〜実施例9では、「刺激臭の無さ」「忌避持続性評価」「ベタつきの無さ」の評価が全て○または◎であり「害虫忌避成分付着率」が75%以上となった。 【0083】 また、噴射物中に粒径10μm以下の粒子が体積分布で5%を超えて含まれている比較例1および比較例2では、「刺激臭の無さ」「忌避持続性評価」の評価が×となり、「害虫忌避成分付着率」が65%以下と低くなった。 また、噴射物中に粒径10μm以下の粒子が体積分布で5%を超えて含まれ、噴射ノズルの内径が好ましい範囲外である比較例5では、「刺激臭の無さ」「忌避持続性評価」の評価が×となり、「害虫忌避成分付着率」が70%と低くなった。 【0084】 また、害虫忌避組成物が、多孔質無機粉体を含まず、有機物であるポリアミドを含んでいる比較例3では、「忌避持続性評価」の評価が×となり、「ベタつきの無さ」の評価がの評価が△となった。 また、害虫忌避組成物が、多孔質無機粉体を含まない比較例4では「刺激臭の無さ」「忌避持続性評価」「ベタつきの無さ」の評価が全て×となった。 【0085】 「比較例6〜比較例7」 上記の実施例2の害虫忌避エアゾール製品と、市販の害虫忌避エアゾール製品である比較例6(市販品A)と、市販の害虫忌避エアゾール製品である比較例7(市販品B)とを用いて、以下に示すようにして「粒径10μm以下の粒子の体積分布」「平均粒子径」「噴射量」「害虫忌避成分付着量」「刺激臭の無さ」「害虫忌避成分付着率」「ベタつきの無さ」の試験を実施して評価した。 その結果を表3に示す。 【0086】 【表3】
【0087】 「平均粒子径」 MALVERN社製の粒度分布測定装置(商品名:MASTERSIZER)を用いて以下の条件で噴射物の粒径を測定し、噴射物の平均粒子径を求めた。 使用レンズ:300mm 焦点距離:30cm 噴霧距離:15cm 解析モデル:ロジン・ラムラー式 【0088】 「噴射量」 25℃の温度条件下で害虫忌避エアゾール製品から噴射物を10秒間噴射して、噴射前と噴射後の噴射物の減量を求め、単位時間(1秒間)当たりの噴射量を算出した。 「害虫忌避成分付着量」 上記の害虫忌避成分付着率の算出方法における「ろ紙に付着した害虫忌避成分量」である。 【0089】 「粒径10μm以下の粒子の体積分布」「刺激臭の無さ」「害虫忌避成分付着率」「ベタつきの無さ」については上記の実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例5と同様にして行なった。 【0090】 表3に示すように、実施例2の害虫忌避エアゾール製品では、「平均粒子径」が78μm、「害虫忌避成分付着率」が85%であり、比較例6〜比較例7と比較して大きく、「刺激臭の無さ」および「ベタつきの無さ」が◎となった。また、比較例6〜比較例7では、「粒径10μm以下の粒子の体積分布」が5%を超えて含まれており、「刺激臭の無さ」および「ベタつきの無さ」の評価が×または△となった。 【0091】 「実施例10、実施例11」 表4に示す各組成の害虫忌避組成物と以下に示す噴射ガスとを、表4に示す長さ寸法および内径寸法を有する噴射ノズルを備えた以下に示すエアゾール容器に充填し、実施例10、実施例11の害虫忌避エアゾール製品を得た。 【0092】 【表4】
【0093】 なお、表4において、害虫忌避組成物の各組成は、合計を100(W/V)%で示した。 また、実施例10、実施例11の害虫忌避エアゾール製品においては、噴射ガス、噴射物中における害虫忌避組成物と噴射ガスとの比(害虫忌避組成物/噴射ガス)、エアゾール容器としては、実施例1と同様のものを使用した。 【0094】 このようして得られた実施例10、実施例11の害虫忌避エアゾール製品に対し、実施例1と同様にして「粒径10μm以下の粒子の体積分布」「刺激臭の無さ」「忌避持続性評価」「ベタつきの無さ」「害虫忌避成分付着率」の試験を実施して以下に示すように評価した。 その結果を表4に示す。 【0095】 表4に示すように、害虫忌避成分と多孔質無機粉体との質量比が1/3である実施例10においても、害虫忌避成分と多孔質無機粉体との質量比が3/1である実施例11においても、全ての評価が○または◎であり「害虫忌避成分付着率」が90%となった。 【0096】 「害虫忌避組成物および害虫忌避用液体外用剤」 「実施例12〜実施例18、比較例8〜比較例12」 表5および表6に示す各組成の害虫忌避組成物からなる実施例12〜実施例18、比較例8〜比較例12の害虫忌避用液体外用剤を得た。 【0097】 【表5】
【0098】 【表6】
【0099】 なお、表5および表6において、害虫忌避組成物の各組成は、合計を100(W/V)%で示した。 また、マグネシウム被覆非晶質シリカとして、ミズパールM-5015(水澤化学工業株式会社製、マグネシア被覆非晶質シリカ、球状粒子)を用いた。 【0100】 そして、実施例12〜実施例18、比較例8〜比較例12の液体外用剤に対し、以下に示すようにして「イヤなニオイの無さ」「忌避持続性評価」の試験を実施して以下に示すように評価した。 その結果を表5および表6に示す。 【0101】 「イヤなニオイの無さ」 パネラーの手の甲に、スポイトで液体外用剤1滴を直接塗布し、以下に示す評価基準に基づいて官能評価した。 ◎:ほとんどイヤなニオイがしない ○:ややイヤなニオイがする △:イヤなニオイがする ×:著しくイヤなニオイがする 【0102】 「忌避持続性評価」 ヒトの前腕100cm2に対して、液体外用剤を0.3ml直接塗布し、以下に示す試験条件で所定の測定時間における忌避率を以下に示す式を用いて算出し、以下に示す評価基準に基づいて効力持続性を評価した。 <試験条件> 供試虫:ヒトスジシマカメス成虫 20頭/ケージ 測定時間:4、6、8、10時間 忌避率(%)={(供試虫総数−吸血した虫数)/供試虫総数}×100 <評価基準> 忌避率が90%以上である場合に効力持続性ありと評価した。 ◎:効力持続性が10時間以上 ○:効力持続性が8〜10時間 △:効力持続性が6〜8時間 ×:効力持続性が6時間以下 【0103】 表5に示すように、害虫忌避組成物が、ディートとマグネシウム被覆シリカとを含む実施例12〜実施例18ではいずれの評価にも×がなかった。また、表5に示すように、ディートとマグネシウム被覆シリカとの質量比が1/1.5〜10/1の好ましい範囲内である実施例12〜実施例17では、全ての評価が○または◎となった。 【0104】 これに対し、表6に示すように、害虫忌避組成物がマグネシウム被覆シリカを含まない比較例8〜比較例12では、「イヤなニオイの無さ」「忌避持続性評価」のいずれか一方または両方が×であった。 【図面の簡単な説明】 【0105】 【図1】図1は、本発明の害虫忌避エアゾール製品の一例を説明するための図である概略図である。 【図2】図2は、図1に示す害虫忌避エアゾール製品の一部を説明するための拡大断面図である。 【符号の説明】 【0106】 1・・・害虫忌避エアゾール製品、2・・・エアゾール容器、3・・・バルブ、4・・ ・ヘッド、5・・・ステム、5a・・・ガスケット、6・・・ハウジング、7・・・チュ ーブ、10・・・害虫忌避組成物、21・・・本体、32・・・接続部材、41・・・噴 射ノズル、51・・・ステム孔、52・・・流路、61・・・横孔、62・・・下孔。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006769 【氏名又は名称】ライオン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成19年3月5日(2007.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100108578 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 詔男
【識別番号】100089037 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 隆
【識別番号】100101465 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 正和
【識別番号】100094400 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 三義
【識別番号】100107836 【弁理士】 【氏名又は名称】西 和哉
【識別番号】100108453 【弁理士】 【氏名又は名称】村山 靖彦
|
| 【公開番号】 |
特開2008−63317(P2008−63317A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2007−54533(P2007−54533) |
|