| 【発明の名称】 |
鳥害防止用フィルム及びこれを用いた鳥害防止用袋 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉田 昭栄
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| 【要約】 |
【課題】鳥類の視覚を撹乱させて、鳥類が袋の中に入れた物を食したり、袋を破損させたりしない鳥害防止用袋を提供する。
【構成】紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製のフィルムに、鳥類が認識可能な四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除いた三原色のうちのいずれか一つの色を着色材として含有させて成る鳥害防止用フィルムを用いて鳥害防止用袋を作る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製のフィルムに、鳥類が認識可能な四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除いた三原色のうちのいずれか一つの色を着色材として含有させて成り、鳥類がフィルムの表面からフィルムの裏側にある物を認識できないようにしたことを特徴とする鳥害防止用フィルム。 【請求項2】 紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製のフィルムに、鳥類が認識可能な四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除いた三原色のうちのいずれか一つの色で着色したフィルムを重ね合わせて成り、鳥類がフィルムの表面からフィルムの裏側にある物を認識できないようにしたことを特徴とする鳥害防止用フィルム。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の鳥害防止用フィルムであって、前記鳥害防止用フィルムに含有させる着色材の量を、前記鳥害防止用フィルムの全光透過率が30%から80%となる量に含有させて成り、人がフィルムの裏側にある物を認識できるようにしたことを特徴とする鳥害防止用フィルム。 【請求項4】 請求項1から3のうちいずれかに記載の鳥害防止用フィルムを用いて製造された鳥害防止用袋。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、害鳥類特にカラス等による生ゴミ荒らし等を防ぐためのゴミ袋や、カラス、ムクドリ、ヒヨドリ等による果実等の農業生産物への食害を防ぐための保護袋などに使用する鳥害防止用フィルム及びこれを用いた鳥害防止用袋に関する。 【背景技術】 【0002】 カラス等による生ゴミ荒らしを防止するための技術のうち、ゴミ袋等に用いられるフィルムに関しては、内容物が視認できないようにした下記特許文献1に記載のものがある。 また、鳥類の視覚に関しては下記非特許文献1及び2に記載がある。 【0003】 【特許文献1】特開2005−200147号公報 【非特許文献1】(社)日本動物学会関東支部編「生き物はどのように世界を見ているか」株式会社学会出版センタ− 2001年11月10日発行 第64頁〜第67頁 【非特許文献2】杉田昭栄著「カラスとかしこく付き合う法」株式会社草思社2002年12月2日発行 第112頁〜第116頁 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 カラスがゴミ袋の中味を見えないようにするのは真っ黒な袋を用いれば可能ではあるが、この場合、人も中身が見えなくなってしまうので分別ゴミの中身確認などゴミ収集やゴミ処理の管理が困難となる。 そこで、上記非特許文献1及び非特許文献2には、鳥類の網膜には人間がもっていない短波長の紫外線乃至近紫外線を感じる視物質(蛋白質)が存在し、人に見えない紫外線乃至近紫外線でも物体を見ることが可能であることが記載されている。 また、特許文献1には、主としてこの短波長の紫外線乃至近紫外線部分の光線を吸収してゴミ袋の中味が鳥では見えないようにしたものが記載されているが、その際、人が袋の中身を見ることができ且つカラスは見ることができないようにするために、全光線透過率を20%以上に設定して人では袋の中身を見られ、且つ300nm〜600nmの波長域の光線透過率を50%以下に設定してカラスには見えないようにしている。 しかしながら、このフィルムでは紫外線乃至近紫外線の短波長域の部分を吸収とともに光線の透過率を下げて袋の中身を見えにくくしょうとするものなので、フィルムの全体の光透過率を上げた場合には、人も袋の中身を良好に視認できるようになるが、同時にカラスでも袋の中身を視認できるようになる可能が高くなってしまうので、そうなるとカラスによる生ゴミ荒らしを防止することは困難となる。 【0005】 そこで本発明は、人の網膜は光の三原色を知覚して色を認識するが、一方鳥類の網膜には人が可視できない紫外線の短波長域を加えた認識可能な原色があり、その四原色のバランスでより正確に物を知覚することができるという事実があり、この事実に着眼してなされたもので、その色のバランスを崩すことで、人は袋の中身が認識できるが鳥類では認識できないようにすることにより袋の中身に鳥類の関心が向かないようにし、その結果として鳥類が袋の中に入れた物を食したり、袋を破損させたりしない鳥害防止用フィルム及びこれを用いた鳥害防止用袋を得ることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 この目的を達成するために、本発明は、請求項1の発明にあっては、紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製のフィルムに、鳥類が認識可能な四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除いた三原色のうちのいずれか一つの色を着色材として含有させて成り、鳥類がフィルムの表面からフィルムの裏側にある物を認識できないようにしたことを特徴とする。 【0007】 請求項2の発明にあっては、紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製のフィルムに、鳥類が認識可能な四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除いた三原色のうちのいずれか一つの色で着色したフィルムを重ね合わせて成り、鳥類がフィルムの表面からフィルムの裏側にある物を認識できないようにしたことを特徴とする。 【0008】 請求項3の発明にあっては、上記各請求項に記載の鳥害防止用フィルムであって、前記鳥害防止用フィルムに含有させる着色材の量を、前記鳥害防止用フィルムの全光透過率が30%から80%となる量に含有させて成り、人がフィルムの裏側にある物を認識できるようにしたことを特徴とする。 【0009】 請求項4の発明にあっては、上記各請求項に記載の鳥害防止用フィルムを用いて製造された鳥害防止用袋である。 【発明の効果】 【0010】 本発明の鳥害防止用フィルムは、合成樹脂製の紫外線乃至近紫外線を吸収する透明フィルムとその紫外線乃至近紫外線系の紫色以外の原色系着色材とを混合したフィルム、又は透明紫外線吸収フィルムと紫外線乃至近紫外線系の紫色以外の原色系着色フィルムとを重ね合せたフィルムであり、どちらの形態の鳥害防止用フィルムにおいても、鳥類が色として認識可能な四原色のうち、紫外線乃至近紫外線系の紫色の吸収とその紫系の色以外の一つの原色系の色の発現とを同時に起こさせることで鳥類の認識可能な四原色の色のバランスを崩して視覚の撹乱を惹き起こさせる。 この視覚の撹乱によって鳥類はそのフィルムの裏側にある色と形から成る物体が何であるかを認識することができなくなる。 このような鳥害防止用フィルムで鳥類の食料と成り得る物体を覆うことで、鳥類は食料があるとの認識ができなくなり、このためフィルムを突付いて隠された物体を食い散らす鳥害を防止することが可能となる。 このような鳥害防止用フィルムで作った鳥害防止用袋においては、ゴミ袋の中に残飯などの鳥の食料などが入っていても、鳥はそれが食料であると認識することができず、その袋に関心を向けることがなくなり、このため袋が突付かれ中身を散乱されるおそれがなくなる。 また、桃やリンゴなどの果実等の農業生産物をその鳥害防止用袋で包めば、鳥類は袋の中に果実があると認識することができなくなるのでその袋に関心が及ぶことがなく、この結果、カラス、ムクドリ、ヒヨドリ等による食害が防止できるものとなる。 【0011】 また、前記鳥害防止用フィルムの全光透過率を30%から80%範囲に設定すれば、前記鳥害防止用フィルムで作ったゴミを入れる鳥害防止用袋においては、上記の如く鳥類にはその中味を認識することができず、他方、人ではフィルムの裏側、即ち袋の中にある物を充分視認することができるため、人が袋を開けずに残飯などの袋中の分別ゴミの中身まで確認することができ、ゴミ収集やゴミ処理の管理を容易に行うことが可能となる。 【0012】 前記鳥害防止用袋は、そのゴミ袋に使用するとゴミ置き場の環境保全や美化対策に有効であり、また果実保護袋に使用すれば、鳥類から果実の食害を防ぐことが可能となるとともに袋を破いたり外したりせずに袋の外から果実の熟れ具合などを見て収穫時期の確認ができるので果樹の管理に役立てることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 本発明の説明をする前に、まず鳥類と人のとの色の識別の違いを説明する。 鳥類の眼については、本発明者の著書である非特許文献2の第112頁〜第116頁の記載にあるとおり、解剖学的見地からニワトリとカラスで大差はなく、鳥類の視細胞には、図3に示すように、フィルターの役割を果たす油球という人間には全く存在しない独特の構成を有しており、図2に示すように網膜面全体の散在し、それらが網膜の中央部には密集している。 この油球は、図2及び図3に示すように、4種類(図中の赤油球4、緑油球3、青油球2、紫油球1)あって、各視細胞には上記非特許文献1にも記載されているように、鳥類の網膜には人間が持っていない短波長の紫外線乃至近紫外線を感じる視物質(蛋白質)が存在し、人に見えない紫外線乃至近紫外線でも物体を見ることが可能となっている。このため、鳥類では四原色が認識可能となっている。 色は波長の種類によって、人の目から光を色として感知される赤、緑、青の三原色を識別できる細胞組織とそれを知覚してそれらの原色が混合された色を認識する脳の仕組みがあるが、鳥類には人には感知できない紫外線乃至近紫外線の光を色として識別でき、赤、緑、青のほかに紫系を加えた色の四原色を識別できる。 【0014】 このことを、前記非特許文献1の第64頁に記載されたものと同様の図である 図1で説明する。 図1は、色を見る視物質の吸収スペクトルのグラフであって、図1の(a)は人間、図1の(b)はニワトリの場合を比較して示すもので、人間と鳥類(ニワトリ)の場合について、色を見る視物質の吸収スペクトルを、縦軸に吸光度,横軸に波長(nm)をとって示したものである。 図1中の疎な点線は短波長の紫外線乃至近紫外線部分を、実線は長波長の赤色部分を示している。 この図1及び非特許文献1の第64頁、第65頁の記載をみると、人間の眼の網膜でよく感ずる視物質で、光を吸収しやすいのは、短波長から長波長へ一点鎖線の青(440nm)、密な点線の緑(560nm)、実線の赤(620nm)の3色(人間の三原色)でそれぞれピークが形成されている。この図1には、緑と赤とは40nmとあまり離れておらず、青は緑から110nmと特別離れた位置にピークが形成されている。 これに対し、ニワトリでは短波長から長波長へ視物質の吸収スペクトルが疎な点線の紫(420nm)、一点鎖線の青(490nm)、密な点線の緑(560nm)、実線の赤(620nm)の4色にそれぞれピークが形成され、この4つがほぼ等間隔(70〜80nm)で並んでいて偏りなく波長を認識する。 【0015】 この図1で示されるように、人間は三原色で色を組み立てるのに対し、鳥は四原色で色を組み立てており、鳥は人間より色を多く識別できる機能を備えていることがわかる。 本発明は上記の如く鳥類の特異な色の識別機能に着眼してなされた。 【0016】 即ち本発明の鳥害防止用フィルムは、認識可能な四原色のうち人間には認識できない鳥類特有の原色である紫外線乃至近紫外線系の紫色を吸収し、加えてそれ以外の三原色のいずれか一つ色を積極的に発現させるように形成したものである。これによって、鳥類がフィルムの表面からフィルムの裏側にある物を認識できなくなる。 その理由は、鳥類が認識可能な四原色のうち紫色は光が吸収される結果、紫色は識別できなくなり、それ以外の原色の一つが着色材で発色されるので、鳥の視覚に認識可能な四原色の色のアンバランスが生じ、色盲になった人が着色のサンブラスをした如く視覚に撹乱を起こすので、鳥類にはフィルムの存在を認識できても、フィルムの表面側からフィルムの裏側に存在する物の色及び色を持つ物体の形状を認識することができなくなるためである。 【0017】 例えば、赤の原色を用いた場合、紫外線乃至近紫外線の短波長域はフィルムに吸収され、フィルムの裏面側にある物体が持つ紫系の色が脱落されるようになって鳥類の視覚で認識できなくなる。そしてフィルムの裏面側にある物体が持つ赤系の色がフィルムの色の赤に重なって形状が認識できなくなり、さらに物体が赤系の色のフィルムに干渉されて青と緑は紫色に近い色に変色され、結果として、鳥類の視覚にアンバランスが生じ、鳥類にはフィルムの表面からフィルムの裏側にある物の色はもとより形状も認識できなくなるのである。 【0018】 本発明の形態には、このような鳥害防止用フィルムを紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂フィルム原料に、鳥類が認識可能な色の四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除く三原色のうちのいずれか一つ色を着色材として混合して原料に含有させてフィルムを形成したもの(請求項1に記載の発明)と、紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製のフィルムに、鳥類が認識可能な四原色のうち紫外線乃至近紫外線を除いた三原色のうちのいずれか一つの色で着色したフィルムを重ね合わせて形成したもの(請求項2に記載の発明)との大きく分けて2つの形態がある。 【0019】 前者の鳥害防止用フィルムの成形方法としては、カレンダー、押出し、キャスト等の定法でなされ、前記紫外線吸収材及び着色材とを成形時に透明樹脂原料に添加してなされる。 これとは別の後者の2枚を重合した鳥害防止用フィルムでは、紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂製フィルムとその他の原色系の着色フィルムとを重ねて付着一体化する方法で製造することができる。この場合、合成樹脂製フィルムの表側又は裏側のいずれに着色フィルムを配しても良い。 上記いずれの製造方法で製作しても、紫系の原色では光を吸収し、その他の原色系の着色材の色の発現による相乗作用によって、鳥類がフィルムの表面からフィルムの裏側にある物を識別できなくなる点では同じである。 【0020】 また、用いる透明性のある合成樹脂製フィルムとしては、通常取り扱い性、成形性等から熱可塑性合成樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル等の汎用樹脂の単独又は組合せたものを用いることができる。また、環境対策として好適な生分解性樹脂例えばポリ乳酸等を用いることもできる。フィルムの厚さは10〜100μmの一般に使用されている透明合成樹脂製フィルムを使用することができる。 しかし、本発明のフィルムの原料及び厚さは、これらに限定されるものではなく、この他にも各種透明合成樹脂製フィルムが使用可能である。 【0021】 また、紫外線乃至近紫外線の短波長の域を吸収するための透明合成樹脂フィルムの原料は、既存の紫外線吸収材が使用できるが、その紫外線乃至近紫外線系の紫外線吸収材には、例えば酸化チタン等が使用できる。そして、このような透明合成樹脂製フィルムは、紫外線乃至近紫外線の短波長領域250nm〜450nmの光の吸光性があり、鳥類の紫外線乃至近紫外線系の原色を発現する光を吸収することができる。 紫外線吸光性能では現在約90%程度の紫外線を吸収できる透明合成樹脂製フィルムが提供されている。 また、その紫外線乃至近紫外線系の紫色以外の原色系着色材は、赤、緑、青の着色顔料が使用できるが、例えば赤色の長波長域の着色材としてはベンガラ、酸化鉄−アルミナ2成分系等の赤色顔料の使用が可能である。 【0022】 前記鳥害防止用フィルムは、上記赤色顔料などの着色材の量を、前記鳥害防止用フィルムの全光透過率が30%から80%となる量に調節して使用すれば、鳥類にはフィルムの裏側にある物を認識できないが人間では可能になる。 人間にとっては、図1の(a)に示されるように、疎な破線で示す部分の紫外線、近紫外線の領域には可視物質の吸収スペクトルのピークは存在しないので、フィルムが紫外線吸収材であっても視覚的に影響されることがなく、全光透過率が30%から80%であれば、フィルムが1色の原色で着色されていてもそのフィルムの裏側にある物のその原色系の色が若干判別しにくくなることはあっても、視覚にアンバランスを起こさず、透視された物体の色や形状から物体が何であるかを正確に認識することが容易にできる。 しかし前記鳥害防止用フィルムの全光透過率が30%以下のときはフィルムの裏まで透視することができず、何であるかを判別するのが難しくなる。また全光透過率が80%以上ではフィルムの裏の物を良く見ることができるが、鳥類の視覚を撹乱させることができず、鳥類はフィルムの裏側にある物を認識することが可能となり、鳥害の防止効果が得られなくなってしまう。 【0023】 上記鳥害防止用袋は、上記各請求項に記載の鳥害防止用フィルムを用い、常法に従って大小のものが作成される。 【0024】 (実験例) 本発明の前記鳥害防止用フィルムが鳥害の防止に効果があるか確認するための実験を行った。 実験方法は、紫外線乃至近紫外線の吸収能がある透明合成樹脂フィルム(UVカット袋)に外側から、図5に示すように、底側の下段の透明フィルム9のみの部分を避けて、中段に赤6、緑7、青8の各カラーフィルムを透明粘着テープで貼り付けた。 この袋の中に、各部の中央にドッグフード10を1粒づつ入れて、新聞紙を詰めてドッグフード10の背後から袋を膨らませ、口をビニール紐で結んで実験袋5を作成した。 ハシブトガラス1羽を入れたゲージの内壁に、その実験袋を1つ各カラーフィルム面がカラスからみえるようにビニール紐で括り付けた。 30分間放置して様子を見た。そして、これを28回繰り返した。 【0025】 この実験の結果、実験袋下段のカラーフィルムのない部分に入れたドッグフードの粒は、28回の全試行において食べられ、この場合、殆ど数秒で食べられた。 そして、実験袋中段のカラーフィルムを被せた部分のドッグフードについて、全てが残っていた場合を「Pass」、1つでも食べられていた場合を「Fail」とすると、この実験の結果は、図4に示すグラフのように、28回の全試行において20回が「Pass」であり、8回が「Fail」であった。 上記実験の結果から、紫外線乃至近紫外線の吸収能がある合成樹脂フィルムだけではカラスの視覚を撹乱させることは困難であるが、これにカラーフィルムを被せることで、カラスの視覚を妨げる効果のあることが確認できた。 そして、カラーフィルムの色は赤、緑、青の各原色系の色で有効性が確認された。 【産業上の利用可能性】 【0026】 本発明の鳥害防止用フィルム及びこれを用いた鳥害防止用袋は、鳥を近寄らせたくないゴミ袋等、又は果実の鳥害防止用の保護袋等として広範囲に利用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】(a)は人間の場合、(b)がニワトリの場合の各色を見る視物質の吸収スペクトルのグラフ図である。 【図2】鳥の網膜の模式的平面図である。 【図3】鳥の網膜細胞と鳥の色を認識する仕組みを示す模式図である。 【図4】袋を用いた紫外線吸収透明フィルムと着色フィルムとの比較試験の結果を示すグラフ図である。 【図5】3色のフィルムを張った実験袋の正面図である。 【符号の説明】 【0028】 1 紫油球 2 青油球 3 緑油球 4 赤油球 5 実験袋 6 赤フィルム 7 緑フィルム 8 青フィルム 9 紫外線吸収透明フィルム 10 ドッグフード
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| 【出願人】 |
【識別番号】304036743 【氏名又は名称】国立大学法人宇都宮大学
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| 【出願日】 |
平成19年8月9日(2007.8.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095739 【弁理士】 【氏名又は名称】平山 俊夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−61646(P2008−61646A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2007−207922(P2007−207922) |
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