| 【発明の名称】 |
害虫駆除部材及び害虫駆除部材用支持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 徹
【氏名】勝浦 信夫
【氏名】長谷川 直哉
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| 【要約】 |
【課題】脚部への取付けが簡単であり、初期の取付け位置を維持した状態で設置可能である害虫駆除部材及び害虫駆除部材用支持具を提供する。
【構成】第1の害虫駆除部11の一端にヒンジ部12を介して連結された第2の害虫駆除部13と、他端にヒンジ部14を介して連結された第3の害虫駆除部15と、これらの害虫駆除部11、13及び15の外周部に沿って形成された虫返し部16〜18を有する本体10と、一端が本体10に設けられ、他端が設置面に載置されて本体10を支持する支持部50を備え、本体10は、第2の害虫駆除部13の自由端13Fと第3の害虫駆除部15の自由端15Fとを係合させた際に略リング状をなし、その略中央部に挿入された脚部200を把持することで脚部200に設置され、係合を解除した際に、自由端13Fと自由端15Fとの間の隙間を介して脚部200から取り外される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対象物の脚部に設置され、当該対象物内に害虫が侵入することを防止する害虫駆除部材であって、 第1の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部の一端にヒンジ部を介して連結された第2の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部の他端にヒンジ部を介して連結された第3の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部、第2の害虫駆除部及び第3の害虫駆除部の外周部に沿って形成され、前記害虫の侵入経路を強制的に変更し、当該侵入経路に沿って前進する害虫を落下あるいは前進を停止させる虫返し部と、を備えた本体と、 一端が、前記本体に設けられ、他端が、前記脚部が設置される設置面に載置され、当該本体を支持する支持部と、 を備え、 前記本体は、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした際に略リング状をなすと共に、その略中央部に形成された開口部を画定する内壁で前記脚部を把持することで、当該脚部に設置され、前記係合を解除した際に、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との間に形成される隙間を介して前記脚部から取り外される害虫駆除部材。 【請求項2】 前記支持部の一端は、前記本体に形成された開口部の外周近傍に設けられてなる請求項1記載の害虫駆除部材。 【請求項3】 前記支持部を複数備え、当該各々の支持部は、前記本体の周方向に互いに間隔をおいて設けられてなる請求項1または請求項2記載の害虫駆除部材。 【請求項4】 前記本体及び前記支持部は、害虫駆除成分が含有された樹脂から形成されてなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の害虫駆除部材。 【請求項5】 前記本体は、害虫駆除成分が含有された樹脂から形成され、前記支持部は、当該本体とは別部材から形成されてなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の害虫駆除部材。 【請求項6】 前記支持部は、前記本体に対し着脱可能に設けられる請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の害虫駆除部材。 【請求項7】 前記支持部は、前記本体と一体的に形成されてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の害虫駆除部材。 【請求項8】 対象物の脚部に設置され、且つ、第1の害虫駆除部と、当該第1の害虫駆除部の一端にヒンジ部を介して連結された第2の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部の他端にヒンジ部を介して連結された第3の害虫駆除部と、を備え、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした際に略リング状をなすと共に、その略中央部に形成された開口部を画定する内壁で前記脚部を把持することで、当該脚部に設置され、前記係合を解除した際に、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との間に形成される隙間を介して前記脚部から取り外され、且つ、前記第1の害虫駆除部、第2の害虫駆除部及び第3の害虫駆除部の外周部には、前記害虫の侵入経路を強制的に変更し、当該侵入経路に沿って前進する害虫を落下あるいは前進を停止させる虫返し部が形成されてなり、前記対象物内に害虫が侵入することを防止する害虫駆除部材を支持する害虫駆除部材用支持具であって、 一端が、前記害虫駆除部材に形成された開口部の外周近傍に設けられ、他端が、前記脚部が設置される設置面に載置され、当該害虫駆除部材を当該設置面に対して支持する害虫駆除部材用支持具。 【請求項9】 前記害虫駆除部材に、着脱可能に設けられる請求項8記載の害虫駆除部材用支持具。 【請求項10】 少なくとも前記一端側が弾性変形可能であり、当該一端側は、その弾性復元力により、前記害虫駆除部材に形成された係止部に係止され、且つ弾性変形することにより、前記係止が解除される請求項9記載の害虫駆除部材用支持具。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、建物や各種機器のハウジング等の様々な対象物の脚部に設置され、当該対象物内に害虫が侵入することを防止すると共に、害虫を駆除する害虫駆除部材、及びこの害虫駆除部材を前記脚部に設置した際に、その位置を維持するよう支持する害虫駆除部材用支持具に関する。 【背景技術】 【0002】 従来から、例えば、ゴキブリ、蟻、クモ、ムカデ等の昆虫等や、ネズミ等の小動物等(以下、このような昆虫や小動物等を総称して「害虫」と記す)が、建物や各種機器等、様々な対象物内に侵入することを防止する害虫駆除部材が紹介されている。このような害虫駆除部材として、例えば、害虫駆除成分が含有された樹脂から構成され、害虫から保護すべき対象物に取付けることにより、害虫駆除部材から徐々に放出される害虫駆除成分の効果によって、前記対象物を害虫から保護するものが紹介されている。(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 また、害虫駆除成分が含有された樹脂から構成され、略三角錐形状を有し、果実やナッツ等の作物が実る植物の幹に取付けると、その略三角錐形状と害虫駆除成分との相加効果により、様々な害虫、特にファイヤーアント(the red imported fire ants)が、地面から幹を伝って這い上がってくることを阻止し、作物に対する被害を防止する害虫駆除部材も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。 【0004】 また、例えば、自動販売機や食器洗浄機等のような機器の内部に蟻やゴキブリ等の害虫が進入すると、これが機器の電気系統の故障の原因となったり、機器内の飲食物や食器や容器等に害虫が付着する等の虞がある。そして、これら殆どの害虫は、地面や床に接地されている機器の脚部を伝い、機器の内部に侵入することから、機器の脚部に取付けて使用するタイプの害虫駆除部材が望まれている。 【特許文献1】特開2004−357553号公報 【特許文献2】US2002/0139061号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 機器の脚部に取付けて使用する従来の害虫駆除部材は、例えば、害虫駆除部材を脚部に取付けて固定するための固定手段を用いて当該脚部に設置されたり、害虫駆除部材に脚部を把持する把持部を形成し、当該把持部の把持力によって当該脚部に設置される等、様々な取付け方法により機器の脚部に設置されている。 【0006】 ここで、害虫駆除部材自身の把持力によって機器の脚部に設置される害虫駆除部材は、固定手段等のような追加の部材を使用することなく、害虫駆除部材を機器の脚部に直接取付けられるため、取付けが簡単であるが、前記把持力の強度によっては、使用中に、初期の取付け位置から下方にずれる、あるいは落下する虞がある。特に、上方から下方に向けて細くなる形状を有している脚部に害虫駆除部材を取付けた場合、この現象が起こる可能性が高くなる。そして、脚部に取付けた害虫駆除部材が、初期の取付け位置から下方にずれる、あるいは落下した場合、害虫の侵入を十分に防止することができなくなる虞もある。 【0007】 本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、対象物の脚部への取付けが簡単であると共に、初期の取付け位置を維持した状態で前記脚部に設置可能である害虫駆除部材、及び害虫駆除部材用支持具を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 この目的を達成するため本発明は、対象物の脚部に設置され、当該対象物内に害虫が侵入することを防止する害虫駆除部材であって、第1の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部の一端にヒンジ部を介して連結された第2の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部の他端にヒンジ部を介して連結された第3の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部、第2の害虫駆除部及び第3の害虫駆除部の外周部に沿って形成され、前記害虫の侵入経路を強制的に変更し、当該侵入経路に沿って前進する害虫を落下あるいは前進を停止させる虫返し部と、を備えた本体と、一端が、前記本体に設けられ、他端が、前記脚部が設置される設置面に載置され、当該本体を支持する支持部と、を備え、前記本体は、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした際に略リング状をなすと共に、その略中央部に形成された開口部を画定する内壁で前記脚部を把持することで、当該脚部に設置され、前記係合を解除した際に、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との間に形成される隙間を介して前記脚部から取り外される害虫駆除部材を提供するものである。 【0009】 この構成を備えた害虫駆除部材は、対象物の脚部が設置される設置面に対し、本体が支持部によって支持されるため、害虫駆除部材を前記脚部に取付けた際に、当該害虫駆除部材が、その取付け位置から下方にずれたり、落下することがない。したがって、太さが一定の脚部は勿論のこと、例えば、上方から下方に向けて細くなる形状の脚部に害虫駆除部材を設置する場合であっても、初期の取付け位置を維持した状態で設置することができ、害虫の侵入を効率よく防止することができる。また、この害虫駆除部材は、前記支持部により支持されると共に、前記開口部を画定する内壁で前記脚部を把持することで、当該脚部に設置されるため、脚部に簡単に設置することができる。 【0010】 また、本発明にかかる害虫駆除部材は、前記支持部の一端を前記本体に形成された開口部の外周近傍に配設することができる。このようにすることで、仮に、害虫が当該支持部を這い上がって本体に到達したとしても、この本体に到達した害虫は、さらに前進することで虫返し部に到達するため、ここで落下、あるいは前進が停止させられることになる。したがって、前記利点に加え、害虫が対象物に侵入することをさらに効率よく防止することができる。 【0011】 そしてまた、本発明にかかる害虫駆除部材は、前記支持部を複数備え、当該各々の支持部を、前記本体の周方向に互いに間隔をおいて設けることもできる。 【0012】 さらにまた、本発明にかかる害虫駆除部材は、前記本体及び前記支持部を、害虫駆除成分が含有された樹脂から形成することもできる。このようにすることで、前記利点に加え、害虫が支持部を這い上がることを防止することができる。また、本発明にかかる害虫駆除部材は、前記本体を害虫駆除成分が含有された樹脂から形成し、前記支持部を当該本体とは別部材から形成してもよい。そしてまた、前記支持部は、前記本体に対し着脱可能に設けることもできる。また、本発明にかかる害虫駆除部材は、前記支持部を前記本体と一体的に形成してもよい。 【0013】 また、本発明は、対象物の脚部に設置され、且つ、第1の害虫駆除部と、当該第1の害虫駆除部の一端にヒンジ部を介して連結された第2の害虫駆除部と、前記第1の害虫駆除部の他端にヒンジ部を介して連結された第3の害虫駆除部と、を備え、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした際に略リング状をなすと共に、その略中央部に形成された開口部を画定する内壁で前記脚部を把持することで、当該脚部に設置され、前記係合を解除した際に、前記第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との間に形成される隙間を介して前記脚部から取り外され、且つ、前記第1の害虫駆除部、第2の害虫駆除部及び第3の害虫駆除部の外周部には、前記害虫の侵入経路を強制的に変更し、当該侵入経路に沿って前進する害虫を落下あるいは前進を停止させる虫返し部が形成されてなり、前記対象物内に害虫が侵入することを防止する害虫駆除部材を支持する害虫駆除部材用支持具であって、一端が、前記害虫駆除部材に形成された開口部の外周近傍に設けられ、他端が、前記脚部が設置される設置面に載置され、当該害虫駆除部材を当該設置面に対して支持する害虫駆除部材用支持具を提供するものである。 【0014】 この構成を備えた害虫駆除部材用支持具は、対象物の脚部に取付けられた害虫駆除部材を、前記脚部が設置される設置面に対し支持することができる。したがって、太さが一定の脚部は勿論のこと、例えば、上方から下方に向けて細くなる形状の脚部に害虫駆除部材を設置する場合であっても、初期の取付け位置を維持した状態で設置することができる。したがって、害虫が対象物に侵入することを、常に効率よく防止することができる。また、本発明にかかる害虫駆除部材用支持具は、害虫駆除部材に形成された開口部の外周近傍に配設されるため、仮に、害虫が害虫駆除部材用支持具を這い上がって害虫駆除部材に到達したとしても、この害虫は、さらに前進することで虫返し部に到達することになる。したがって、害虫は、ここで落下、あるいは前進が停止させられることになり、害虫が対象物に侵入することをさらに効率よく防止することができる。 【0015】 また、本発明にかかる害虫駆除部材用支持具は、前記害虫駆除部材に、着脱可能に設けることができる。この場合、害虫駆除部材用支持具は、少なくとも前記一端側が弾性変形可能であり、当該一端側は、その弾性復元力により、前記害虫駆除部材に形成された係止部に係止され、且つ弾性変形することにより、前記係止が解除される構成とすることができる。このようにすることで、害虫駆除部材用支持具を害虫駆除部材に簡単に着脱することができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明にかかる害虫駆除部材は、一端が本体に設けられると共に、他端が前記脚部の設置面に載置されてなる支持部を有し、この支持部によって本体を支持すると共に、前記開口部を画定する内壁で前記脚部を把持することで、当該脚部に設置される。したがって、前記脚部に取付けられた際に、初期の取付け位置を維持した状態で前記脚部に簡単に設置することができ、害虫が対象物に侵入することを、常に効率よく防止することができる。 【0017】 また、本発明にかかる害虫駆除部材用支持具は、害虫駆除部材に形成された開口部の外周近傍に配設され、対象物の脚部に取付けられた害虫駆除部材を、前記脚部が設置される設置面に対し支持することができる。したがって、初期の取付け位置を維持した状態で害虫駆除部材を脚部に設置しておくことができ、害虫が対象物に侵入することを効率よく防止することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 次に、本発明の好適な実施の形態にかかる害虫駆除部材及び害虫駆除部材用支持具について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。また、本実施の形態では、害虫駆除部材を、自動販売機の脚部に設置する場合を例にとって説明する。 【0019】 図1は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の斜視図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした図、図2は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の斜視図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との係合を解除して開状態にした図、図3は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の背面図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした図、図4は、図3に示す害虫駆除部材の側面図、図5は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の背面図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との係合を解除して開状態にした図、図6は、図5に示す害虫駆除部材の側面図、図7は、図3に示すVII−VII線に沿った一部を示す断面図、図8は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材を脚部に設置した状態を示す斜視図、図9は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材を脚部に設置する途中の状態を示す斜視図、図10は、本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の構成要素である支持部の側面図である。 【0020】 図1〜図10に示すように、本実施の形態にかかる害虫駆除部材1は、略リング状を有する本体10と、本体10に配設される支持部50とを備えて構成されている。 【0021】 本体10は、平面視で略半円形状の第1の害虫駆除部11と、第1の害虫駆除部11の一方の外周端にヒンジ部12を介して連結されると共に、平面視で略扇状の第2の害虫駆除部13と、第1の害虫駆除部11の他方の外周端にヒンジ部14を介して連結されると共に、平面視で略扇状の第3の害虫駆除部15と、第1の害虫駆除部11の円弧状の外周縁に沿って形成され、第1の害虫駆除部11から略垂直方向に延出した虫返し部16と、第2の害虫駆除部13の円弧状の外周縁に沿って形成され、第2の害虫駆除部13から略垂直方向に延出した虫返し部17と、第3の害虫駆除部15の円弧状の外周縁に沿って形成され、第3の害虫駆除部15から略垂直方向に延出した虫返し部18と、を備えて構成されている。 【0022】 また、本体10は、第2の害虫駆除部13の自由端13Fと、第3の害虫駆除部15の自由端15Fとを係合させて連結し、閉状態(図1及び図3に示す状態)にした際に、平面視で、その中央部に開口部19が形成される略リング状を有している。そして、第2の害虫駆除部13の自由端13Fとは反対側の内周端と、第3の害虫駆除部15の自由端15Fとは反対側の内周端は、第2の害虫駆除部13の内壁面23と第3の害虫駆除部15の内壁面25と共に開口部19を画定する弾性変形可能な円弧状連結部24によって連結されている。なお、この開口部19には、図8及び図9に示すように、自動販売機の脚部200が挿入されるようになっており、この開口部19に挿入された脚部を内壁面23及び25と円弧状連結部24とによって把持することで、害虫駆除部材1を脚部200に設置するようになっている。 【0023】 第1の害虫駆除部11の内周部26は、開口部19の一部に相補した円弧状を有している。第1の害虫駆除部11の背面には、特に図3及び図5に示すように、円弧状連結部24に形成された後に詳述する係合爪34及び35と各々係合する係合爪36及び37が形成されている。また、係合爪34と係合爪35との間には、円弧状連結部24に形成された後に詳述するガイド片39を両側から支持する一対の支持壁40A及び40Bが形成されている。 【0024】 第2の害虫駆除部13の自由端13Fには、第3の害虫駆除部15の自由端15Fに形成された係合爪42が係合する係合孔43が形成されている。また、第2の害虫駆除部13の円弧状連結部24との接続部側且つ内壁面23側には、後に詳述する支持脚51の先端53A及び53Bを各々係止する係止部45A及び45Bが形成されている。この係止部45A及び45Bは、同じ形状を有しており、図7に示すように、第2の害虫駆除部13の円弧状連結部24との接続部側且つ内壁面23側に、他の部分よりも肉厚が厚く形成された部分に、螺旋状の溝47A(47B)を形成し、その奥部に、先端53A及び53Bと係合する係合爪49A(49B)が形成された構成を備えている。そして、この係止部45A及び45Bに支持脚51の先端53A及び53Bを係止させる際は、先端53A(53B)を、螺旋状の溝47A(47B)を画定する傾斜面48A(48B)に沿って(倣って)奥部に侵入させ、係合爪49A(49B)と係合させればよい。 【0025】 第3の害虫駆除部15の自由端15Fには、第2の害虫駆除部13の自由端13Fに形成された係合孔43に挿入されて係合孔43と係合する係合爪42が形成されている。また、第3の害虫駆除部15の円弧状連結部24との接続部側且つ内壁面25側には、後に詳述する支持脚52の先端54A及び54Bを各々係止する係止部46A及び46Bが形成されている。なお、係止部46A及び46Bは、係止部45A及び45Bと同様の形状を有しているため、その説明は省略する。 【0026】 なお、虫返し部16〜18は、害虫駆除部材1が脚部200に設置された際に、脚部200を伝わって侵入する害虫の侵入経路を強制的に変更し、当該侵入経路に沿って前進する害虫を落下あるいは前進を停止させることで、自動販売機内に害虫が侵入することを防止するものである。 【0027】 円弧状連結部24は、その略中央部に、第1の害虫駆除部11に向けて延出した係合爪34及び35が、互いに周方向に間隔をおいて形成されている。また、円弧状連結部24の係合爪34と係合爪35との間には、ヒンジ部12及び14を介して第2の害虫駆除部13及び第3の害虫駆除部15が回動し、自由端13Fと自由端15Fとを係合させて略リング状となる(図1及び図3参照)際、及び、自由端13Fと自由端15Fとの係合を解除して自由端13Fと自由端15Fとの間に隙間を形成する(図2及び図5参照)際に、第2の害虫駆除部13及び第3の害虫駆除部15の回動をガイドするガイド片39が形成されている。 【0028】 支持部50は、一端が第2の害虫駆除部13に着脱可能に設けられ、他端が、脚部200が設置される設置面に載置される支持脚51と、一端が第3の害虫駆除部15に着脱可能に設けられ、他端が、脚部200が設置される設置面に載置される支持脚52から構成されている。支持脚51と支持脚52は、同じ形状を有しており、本実施の形態では、図10に示すように、1本のステンレス製の針金を略コ字状に加工して、その両先端53A及び53B(54A及び54B)を内側に約90度折り曲げた形状を有している。 【0029】 支持脚51は、先端53Aと先端53Bとが、互いに近づく方向に弾性変形し、この状態で、第2の害虫駆除部13に形成された係止部45A及び45Bに挿入された後、弾性復元することで係止部45A及び45Bに係止される。なお、支持脚52も同様に、先端54A及び54Bが、第3の害虫駆除部15に形成された係止部46A及び46Bに係止される。 【0030】 なお、前述した本体10を構成する材料として使用される樹脂としては、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、及びこれらの樹脂にエストラマーを混合した熱可塑性エストラマーの少なくとも1種の樹脂等が選択される。 【0031】 さらに、前記樹脂には、当該樹脂に対して害虫駆除成分を溶解保持し、徐放性を付与する作用を有するための化合物を含めることがより好ましい。このような化合物としては、例えば、スルホンアミド誘導体、スルホン酸エステル誘導体、カルボン酸アミド誘導体、カルボン酸エステル誘導体より選ばれる少なくとも1種の化合物を挙げることができる。このような化合物を樹脂に含有させることにより、害虫駆除部材1から害虫駆除成分を長期間にわたり放出することが可能となる。 【0032】 また、害虫駆除成分としては、例えば、薬殺成分、成長制御成分、忌避成分、誘引成分等が挙げられる。具体的には、例えば、害虫駆除活性を有する化合物、殺傷害虫活性を有する化合物、害虫の摂食阻害活性、害虫の成長コントロール活性を有する化合物等を挙げることができる。 【0033】 このような害虫駆除効果を発揮する化合物としては、例えば、イミダクロプリドの様なクロロニコチニル系殺虫剤、シラフルオフェンの様なケイ素原子を有するネオフィルラジカルからなる化合物、ベンフラカルブ、アラニカルブ、メトキシジアゾン、カルボスファン、フェノブカルブ、カルバリル、メソミル、プロポクサー、フェノキシカルブ等のカーバメート系化合物、ピレトリン、アレスリン、dl,d-T80−アレスリン、d-T80-レスメトリン、バイオアレスリン、d-T80-フタルスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、プロパスリン、ペルメトリン、アクリナトリン、エトフェンプロックス、トラロメトリン、フェノトリン、d-フェノトリン、フェンバレレート、エンペントリン、プラレトリン、テフルスリン、ベンフルスリン等のピレスロイド系化合物、ジクロロボス、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、プロモフォス、フェンチオン、トリクロルホン、ナレド、テメホス、フェンクロホス、クロルピリホスメチル、シアホス、カルクロホス、アザメチホス、ピリダフェンチオン、プロペタンホス、クロルピリホス等の有機リン系化合物及びこれらの異性体、誘導体、類縁体等を例示できる。また、メトプレン、ピリプロキシフェン、キノプレン、ハイドロプレン、デオヘノラン、NC-170、フルフェノロクスロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、クロルアズロン等の小動物の成長をコントロールする活性を有する化合物が挙げられる。また、殺ダニ剤としてケルセン、クロルフェナビル、デブフェンピラドピリダベン、ミルベメクチン、フェンピロキシメート、殺鼠剤としてはシリロシド、ノルボマイド、隣化亜鉛、硫酸タリウム、貴隣、アンツー、ワルファリン、エンドサイド、クマリン、クマテトラリン、プロマジオロン、ディフェチアロン等が挙げられる。 【0034】 次に、本実施の形態にかかる害虫駆除部材1を自動販売機の脚部に設置する際の具体的な動作について説明する。 【0035】 先ず、本体10に、支持脚51及び52が取付けられていない場合は、本体10に、支持脚51及び52を取付ける。具体的には、先端53Aと先端53Bとが互いに近づくように支持脚51を弾性変形させ、この状態で、先端53A及び53Bを、第2の害虫駆除部13に形成された係止部45A及び45Bの傾斜面48A及び48Bに沿って、それぞれ奥部に侵入させる。次に、支持脚51の弾性変形を解除して弾性復元させることで、先端53A及び53Bを、係合爪49A及び49Bに各々係合させる。なお、支持脚52の先端54A及び54Bも同様に、第3の害虫駆除部15に形成された係止部46A及び46Bに係止させる。 【0036】 次に、自動販売機の脚部200に害虫駆除部材1を設置する際は、第2の害虫駆除部13の自由端13Fに形成された係合孔43と、第3の害虫駆除部15の自由端15Fに形成された係合爪42との係合を解除して自由端13Fと自由端15Fとを離間させ、この部分を開状態とする。(図2及び図5参照)。 【0037】 次いで、この害虫駆除部材1を脚部200に接近させ、開状態となった自由端13Fと自由端15Fとの間に形成された隙間から、脚部200を開口部19に挿入させる。(図9参照)。この時、支持脚51及び52の下端を、脚部200が設置されている設置面に載置した状態とする。この状態から脚部200に円弧状連結部24を押し当てると、第2の害虫駆除部13及び第3の害虫駆除部15が、ヒンジ部12及び14を介して、その自由端13F及び15Fを閉じる方向に回動する。この動作により、第1の害虫駆除部11の背面に形成された一対の支持壁40A及び40Bの間にガイド片39が挿入されて、前記回動を誘導し、円弧状連結部24を第1の害虫駆除部11の内周部26に接近させ、円弧状連結部24が内周部26に当接して、内周部26が円弧状連結部24と共に脚部200を押圧する。この動作により、円弧状連結部24に形成された係合爪34及び35が、第1の害虫駆除部11の背面に形成された係合爪36及び37に弾発的に係合し、自由端13Fに形成された係合孔43に、自由端15Fに形成された係合爪42が係合して、自由端13Fと自由端15Fとが連結されて閉状態となり、害虫駆除部材1が脚部200に設置される。(図8参照)。 【0038】 以上の方法により、脚部200に設置された害虫駆除部材1は、開口部19を画定する内壁面23、内壁面25及び円弧状連結部24によって、脚部200を把持すると共に、支持脚51及び52によって、脚部200の設置面上に支持されることで、脚部200に設置される。したがって、設置が簡単であると共に、害虫駆除部材1が、その取付け位置から下方にずれたり、落下することがない。したがって、例えば、図8及び図9に示すように、上方から下方に向けて細くなる形状(径が短くなる略円錐形状)の脚部200に害虫駆除部材1を設置する場合であっても、初期の取付け位置を維持した状態で簡単に設置することができ、害虫の侵入を効率よく防止することができる。 【0039】 また、本体10に設置された支持脚51及び52は、開口部19の近傍(脚部200近傍)に配設されるため、仮に、害虫が支持脚51及び52を這い上がって本体10に到達したとしても、この本体10に到達した害虫は、さらに前進することで虫返し部16〜18に到達することになる。したがって、害虫は、ここで落下、あるいは前進が停止させられることになるため、対象物に侵入することを効率よく防止することができる。 【0040】 なお、本実施の形態では、支持部50を、ステンレス製の針金から形成された2本の支持脚51及び52により構成した場合について説明したが、これに限らず、支持脚51及び52は、本体10と同様の材料、または他の材料から形成してもよい。また、支持脚51及び52は、脚部200の設置面に対し、本体10を支持可能であれば、板状、円柱状等、他の形状を備えていてもよい。そしてまた、支持脚は、脚部200の設置面に対し、本体10を支持可能であれば、1本であってもよく、3本以上であってもよい。そしてまた、支持脚51及び52の本体10に対する設置位置は、虫返し部16〜18の害虫を落下させる、あるいは前進を停止させる効果を最大限に発揮させるため、脚部200の近傍に設置することが好ましいが、この設置位置は特に限定されるものではなく、支持脚51及び52は任意の位置に設置することができる。 【0041】 また、本実施の形態では、本体10に対し、支持脚51及び52を着脱可能に構成した場合について説明したが、これに限らず、支持脚51及び52は、本体10と一体的に形成してもよい。また、本体10とは別部材に形成した支持脚51及び52を、本体10に接着や溶接する等して固定してもよい。 【0042】 なお、支持部50は、本発明にかかる害虫駆除部材用支持具として、本体10とは独立した部材として取り扱うこともできる。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の斜視図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした図である。 【図2】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の斜視図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との係合を解除して開状態にした図である。 【図3】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の背面図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端とを係合させて閉状態にした図である。 【図4】図3に示す害虫駆除部材の側面図である。 【図5】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の背面図であって、第2の害虫駆除部の自由端と第3の害虫駆除部の自由端との係合を解除して開状態にした図である。 【図6】図5に示す害虫駆除部材の側面図である。 【図7】図3に示すVII−VII線に沿った一部を示す断面図である。 【図8】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材を脚部に設置した状態を示す斜視図である。 【図9】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材を脚部に設置する途中の状態を示す斜視図である。 【図10】本発明の実施の形態にかかる害虫駆除部材の構成要素である支持部の側面図である。 【符号の説明】 【0044】 1 害虫駆除部材 10 本体 11 第1の害虫駆除部 12、14 ヒンジ部 13 第2の害虫駆除部 13F、15F 自由端 15 第3の害虫駆除部 16、17、18 虫返し部 19 開口部 23、25 内壁面 24 円弧状連結部 50 支持部 51、52 支持脚 200 脚部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226507 【氏名又は名称】株式会社ニックス
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| 【出願日】 |
平成18年9月6日(2006.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079108 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 良幸
【識別番号】100080953 【弁理士】 【氏名又は名称】田中 克郎
【識別番号】100093861 【弁理士】 【氏名又は名称】大賀 眞司
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| 【公開番号】 |
特開2008−61558(P2008−61558A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月21日(2008.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願2006−242057(P2006−242057) |
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