| 【発明の名称】 |
防虫用超音波発生装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】新田見 好美
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| 【要約】 |
【課題】食物の残留農薬による汚染を防止するとともに、農薬散布の労働力軽減と作業時の農薬の吸引による健康被害を防御する。
【構成】害虫の天敵であるこうもりの発生する超音波を擬似的に発生させることによって、野菜畑に害虫が寄り付くのを防止する。このことによって残留農薬の問題、農薬散布の害の軽減を図る。さらに、効果持続のために超音波発生をランダムに行うことによって虫の慣れを抑制する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 擬似的にこうもりの発する超音波を発生し、防虫効果を出すことを特徴とする防虫用超音波発生装置。 【請求項2】 遠隔検知のための低密度超音波パルスと近接検知のための高密度超音波パルスとを発生させることを特徴とする請求項1に記載した防虫用超音波発生装置。 【請求項3】 低密度超音波パルス持続時間が10種類程度、また高密度超音波パルス持続時間が10種類程度の異なった持続時間を持ち、これらをランダムに構成することによって単一パターン発生による虫の慣れを抑制することを特徴とする請求項1に記載した防虫用超音波発生装置。 【請求項4】 パルス強度についても10種類程度のパターンを有し、請求項3に記載したと同様にランダムな発生パターンとし、虫の慣れを防止することを特徴とする請求項1に記載した防虫用超音波発生装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 農作物についてはその生育の円滑化のために農薬を多く散布して虫の害を取り除くということが行われている。 【0002】 野菜の中にこのような農薬が残留した状態で消費者に販売され、このことが健康被害を発生させているのではないかという懸念があり、例えば農家では自家用作物については農薬を散布しないということが一般に行われている。 【0003】 また、北海道のような広大な農地での野菜の生育では雑草の抜き取りに人力を使うということはほとんど不可能なことであるので、除草剤や害虫防止剤を散布するということは通常行われており、これらの農薬散布によって農業従事者が体調を崩すという事態が起こっている。 【0004】 こうもりが空中で虫を捕食することは良く知られており、その虫の位置を特定するために超音波を使用していることも良く知られたことである。 【0005】 虫にも防御機能を有しているものがあり、代表的には聴覚を保有してこうもりの接近を検出するもの、さらに一部の者は擬似的に超音波を発生してこうもりと同類であることを偽装する昆虫がいることは良く知られている事実である。 【0006】 このように昆虫は聴覚を利用してこうもりの捕食から逃れており、またこの聴覚によって他の危険を早期に察知する対策を行っている。 【0007】 例えばこおろぎは聴音器官を後ろ足に持っており、このように聴覚があることを利用して鳴くことによって自己の存在を示している、ということは、鳴く虫は同時に聴覚を持っているからこのような鳴くという活動をするわけである。 【背景技術】 【0008】 こうもりはその位置探査として大別して2つの超音波発振モードを持っている。 【0009】 その中身は遠隔検知と近接検知であり、遠隔検知の場合にはパルス状の低い周波数の超音波を比較的ゆっくりした間隔で発振するが、近接検知では高い周波数の超音波をパルス状に間段なく出射してその反射してくる時間を測定して位置精度を向上させて捕食する虫の位置を特定する。 【0010】 聴覚を持った比較的大型の昆虫はこの近接モードの音波を検知した時点で回避行動を採ることになるが、その回避行動の中で有効とされているのが羽ばたきを停止させることであり、その結果重力による急降下を行うという方法がある。 【0011】 また、羽ばたきを停止して羽を閉じることによって超音波の反射面積を小さくする、すなわちステルス性能を出すということも有効な防御方法として行われている。 【解決すべき課題】 【0012】 かつてねずみ対策用の超音波退治器が発売されたが、効果が明確ではないとして排除勧告を受けたことがあったが、この場合、ねずみにとって超音波は他の害を及ぼす物体あるいは動物から発せられるものではなく、固体識別の方法として使用しているので排除効果は小さいと考えることができるので、撃退する効果はそもそも無かったと考えられる。 【0013】 ところが、昆虫にはこうもりに対する防御方法があることから、擬似的なこうもりの超音波を発生させてやることによって虫にこうもりが近接しているという恐怖感を与えることができればその発信源には近づかないという効果が期待できることになる。 【0014】 この方法によって、除草剤散布には効果がないが、少なくとも虫の被害を軽減できる可能性がある。 【0015】 ただし、こうもりが活動するのは夕闇が迫っている時間帯からであり、この時間帯に活動する昆虫にのみ効果があり、日中活動するものに対してはその効果は減殺されるという欠陥を持っている。 【課題を解決する方法】 【0016】 装置の構成は、図1に示すように、1の出射パルスパターン発生回路、2の高周波発振回路、3のアンプ、4のスピーカー列からなる。 【0017】 その動作は以下の通りである。 【0018】 1の出射パターン発生回路では、低密度パルスと高密度パルスを創出するが、待ち時間、低密度パルスの継続時間、高密度パルスの継続時間をそれぞれ5−10段階の選択が可能で、しかも選択はランダムに行われる。 【0019】 一連の動作は、「待ち時間−低密度パルス−高密度パルス」からなる。 【0020】 低密度パルス、および高密度パルスの形成の例を図2に示す。 【0021】 低密度パルスの繰り返し回数の平均は1秒間に1パルス、高密度パルスの繰り返し回数の平均は1秒間に20パルスとし、低速パルスの繰り返しは1秒間に0.5−2パルス、高密度パルスの繰り返しは10−30パルスであり、待ち時間の選択は1−10分、低密度パルス発生の持続時間は1−10分、高密度パルス発生の持続時間は5−60秒の範囲とする。 【発明の効果】 【0022】 鳴かない昆虫の中にも、聴覚を有しているものがおり、その目的は外敵の情報をすばやく察知する目的を持っており、特に聴覚器官が小型であることから高周波領域の感度が高くなっているので、こうもりの索敵方法である超音波に対する感度が良好と考えることができる。 【0023】 このように、外敵から逃れる方法としての聴覚が備わっているので、これらの昆虫に対しては擬似的なこうもりの超音波を聞かせることによって防御を行うが、この方法は隠れるあるいはその場から逃げるという手法であるから、農園においてこのような擬似的な音を聞かせることによってその農園から害になる昆虫を追い出す、あるいは近寄らせないという効果がある。 【0024】 例えば、こおろぎは後ろ足の大腿部に聴覚を持っており、シバツトガという芝生の害虫は腹部に聴覚を持っている。 【0025】 こおろぎの場合は、羽をこすり合わせて音を出し、コミュニケーションを図っているのでそのために利用していると考えられるが、シバツトガの場合は音を出さないにも関わらず聴覚を有していることからこの蛾は防衛のために聴覚を利用していると考えることができる。 【0026】 このような仕組みを構成する場合、単純な音声パターンでは慣れるという現象が起こるのでその効果の持続が難しいのが通常であるが、この発明品では乱数発生によって、低密度パルス持続時間、高密度パルス持続時間、及び音の強度を選択してパターンを変化させることによってこの慣れを防止することができることに特徴がある。 【実施例1】 【0027】 この装置を設置し、稼動させた畑と、設置しない場所の畑での虫の害を比較したところ、明らかに虫食い数が違い、虫食いが10分の1程度に抑制することができた。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】 装置の構成 【図2】 出射パルス列の一例 【符号の説明】 【0029】 1.パルスパターン発生回路 2.高周波発振回路 3.アンプ回路 4.アレイ化されたスピーカー列
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| 【出願人】 |
【識別番号】506321713 【氏名又は名称】株式会社eTCC
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| 【出願日】 |
平成18年8月28日(2006.8.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−48717(P2008−48717A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月6日(2008.3.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−257995(P2006−257995) |
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