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【発明の名称】 蚊撃退器
【発明者】 【氏名】森島 正彦

【要約】 【課題】本発明は容器内に収容した発振回路基板による発振波を効率的に外部へ放出し、且つ比較的遠方まで到達して蚊除け効果を発揮できるようにした蚊撃退器を提供する。

【構成】空洞構造の容器1の該空洞3内に可聴周波数又は超可聴周波数で発振する発振回路基板2を内蔵した蚊撃退器であって、上記空洞3内に上記発振回路基板2を架空支持して同空洞3を同基板2上位の上部空洞4と同基板2下位の下部空洞5とに画成し、上記容器1の前端側に上記上部空洞4及び下部空洞5を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第一発振波放出口6を設けると共に、上記容器1の後端側に上記上部空洞4及び下部空洞5を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第二発振波放出口7を設けた蚊撃退器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空洞構造の容器の該空洞内に可聴周波数又は超可聴周波数で発振する発振回路基板を内蔵した蚊撃退器であって、上記空洞内に上記発振回路基板を架空支持して同空洞を同基板上位の上部空洞と同基板下位の下部空洞とに画成し、上記容器の前端側に上記上部空洞及び下部空洞を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第一発振波放出口を設けると共に、上記容器の後端側に上記上部空洞及び下部空洞を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第二発振波放出口を設けたことを特徴とする蚊撃退器。
【請求項2】
上記容器の空洞を形成する対向する側壁に上記発振回路基板の対向する二辺を架空支持するガイドを設け、上記発振回路基板を該ガイドを介して上記第一発振波放出口又は第二発振波放出口を通し抜き差し可にしたことを特徴とする請求項1記載の蚊撃退器。
【請求項3】
上記発振回路基板に発振動作時に点灯するランプを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の蚊撃退器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は空洞構造の容器内に可聴周波数又は超可聴周波数で発振する発振回路基板を内蔵した蚊撃退器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は容器内に害虫が忌避する超可聴周波数で発振する発振回路基板を内蔵した害虫防除器を提案している。
【0003】
【特許文献1】特表2000−507830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1はこれを具体化するための機械的構造を何ら教示していないが、外部に超可聴周波数の発振波を放出するため、容器に発振波放出口を設ける必要があると推測されるが、例えば発振回路基板と対向する発振波放出口を設けたとしても、発振波が容器内に籠もってしまい、外部への空中伝播が減殺され、容器が存在する周辺においては蚊撃退効果を有するが、比較的離れた場所においては効果が大幅に減殺される問題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は空洞構造の容器の該空洞内に可聴周波数又は超可聴周波数で発振する発振回路基板を内蔵した蚊撃退器であって、上記空洞内に上記発振回路基板を架空支持して同空洞を同基板上位の上部空洞と同基板下位の下部空洞とに画成し、上記容器の前端側に上記上部空洞及び下部空洞を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第一発振波放出口を設けると共に、上記容器の後端側に上記上部空洞及び下部空洞を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第二発振波放出口を設けた蚊撃退器を提供するものである。
【0006】
上記発振回路基板を架空支持する手段として、上記容器の空洞を形成する対向する側壁に上記発振回路基板の対向する二辺を架空支持するガイドを設け、上記発振回路基板を該ガイドを介して上記第一発振波放出口又は第二発振波放出口を通し抜き差し可にする。
【0007】
又上記発振回路基板に発振動作時に点灯するランプを設ける。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る蚊撃退器によれば、空洞内に架空支持された発振源たる発振回路基板の発振波が上部空洞と下部空洞内で共鳴増幅され、これを第一発振波放出口と第二発振波放出口から効率的に放出し、比較的遠方までその蚊撃退効果を及ぼすことができる。加えて発振回路基板の発熱を外部へ適切に放熱できる。
【0009】
又第一、第二発振波放出口相互間における上部空洞と下部空洞を通しての活性な空気の流れを誘起し、上記発振波の比較的遠方までの到達を有効に惹起せしめることができる。
【0010】
又発振回路基板はガイドを介して抜き差し可能であり、発振回路基板の組立と交換が容易で、電池交換作業が容易である。
【0011】
又発振動作時に点灯するランプによって発振動作中であることを認識し、夜間における存在を明示することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図8に基づき説明する。本発明は空洞構造の容器1内に可聴周波数又は超可聴周波数で発振する発振回路基板2を内蔵した蚊撃退器に関する。
【0013】
上記空洞構造の容器1は動物又は植物を模した外形を有する容器であり、実施形態においては、蚊取り線香の容器として周知な豚の模擬外形を有する容器を適例として示している。
【0014】
空洞構造の容器1、即ち豚の模擬外形を有する容器1を空洞構造にし、該空洞3内に可聴周波数又は超可聴周波数で発振する発振回路基板2を内蔵する。
【0015】
発振回路基板2は上記空洞3内に架空支持して、同空洞3を同基板2上位の上部空洞4と同基板2下位の下部空洞5とに画成する。
【0016】
上記容器1の前端側に上記上部空洞4及び下部空洞5を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第一発振波放出口6を設けると共に、上記容器1の後端側に上記上部空洞4及び下部空洞5を開放せる可聴周波数又は超可聴周波数の第二発振波放出口7を設ける。
【0017】
上記第一発振波放出口6は豚の口に相当し、上記第二発振波放出口7は豚の尻側に形成する。好ましくは第一発振波放出口6と第二発振波放出口7は180度反対側において対設し、空洞3を容器1の前後において外部に開放する。
【0018】
上記豚の模擬外形を有する容器1は合成樹脂製の一体成形品又は陶磁器製であり、容器1の上面に該容器1を持ち運びするための吊り手11を設ける。
【0019】
上記容器1の空洞3内に上記発振回路基板2を架空支持する手段として、空洞1を形成する対向する側壁8、即ち容器1の対向する側壁8の内側面に上記発振回路基板2の対向する二辺を架空支持するガイド9を設け、上記発振回路基板2を該ガイド9を介して上記第一発振波放出口6又は第二発振波放出口7を通し抜き差し可能な構造にする。
【0020】
上記ガイド9として、例えば空洞3の対向する内側壁8に前後に延在する、即ち第一、第二発振波放出口6、7に向け延在する一対のガイド溝9を平行に設け、該ガイド溝9の後端を第二発振波放出口7において開放する。
【0021】
即ち容器1の後端面で開放せしめる。好ましくは、上記ガイド溝9の後端を第二発振波放出口7が開口する後端面において開放し、同ガイド溝9の前端を第一発振波放出口6に到達しない位置で閉鎖し終端する。
【0022】
上記発振回路基板2は上記第二発振波放出口7を通じ上記ガイド溝9内に差し込み、同基板2の前端がガイド溝9の閉鎖端に当接した位置で同基板2の対向する二辺を空洞3内に架空支持する。回路基板2は対向する二辺がガイド溝9と摩擦係合し、不用意な脱落を防止する。
【0023】
上記発振回路基板2は上記ガイド9上を滑らせながら、第二発振波放出口7から抜き差し可能であり、発振回路基板2の組立と交換を容易にし、電池交換作業を容易にする。
【0024】
上記発振回路基板2は既知のトランジスタ、抵抗、コンデンサー等から成る発振回路を12と、該発振回路12の電気的発振を機械的発振に変換する圧電振動板13と、リチウム電池等の電池14を回路基板2に対し抜き差し可能に搭載し、且つ容器1内から発振回路基板2と一体に抜き差し可能にする。
【0025】
上記電池14は例えば図示のように、発振回路基板2の下面にバンド形の電池ホルダー20を取り付け、該バンド内に電池14を押し込んで保持せしめる。
【0026】
又発振回路基板2の後端に発振回路12をON、OFFする電源スイッチ15を設ける。該スイッチ15は上記第二発振波放出口7において露出し、外部より手操作可能であり、発振回路基板2に付属した状態で一体に抜き差し可能である。
【0027】
好ましい例示として、上記発振回路基板2に発振動作時に点灯するランプ10を設ける。該ランプ10は上記電源スイッチ15をONにした時に点灯し、発振回路12が作動中であることを使用者に知らせ、夜間に使用する時に蚊撃退器の存在を使用者に知らせる。点灯は点滅を含む。
【0028】
拡声器、即ちスピーカーの機能を果たす圧電振動板13は既知の通り、圧電板17と振動板16の貼り合わせ体から成り、該振動板16の外表面に蚊除け薬剤18を塗布する。
【0029】
上記蚊除け薬剤18は既知のピレスロイド系の薬剤が使用可能であり、これをペースト状にし、上記振動板16の表面に塗布する。
【0030】
上記蚊除け薬剤18は圧電振動板13の振動熱と振動の衝撃により活性化され、気化又は昇華されて空洞3と第一、第二発振波放出口6、7を通じて外部へ放出される。
【0031】
よって上記蚊撃退器は可聴周波数又は超可聴周波数による蚊撃退効果と、上記薬剤18による蚊撃退効果とが相乗して機能し、蚊撃退効果を向上する。
【0032】
又は他例として、振動板16の外表面に芳香剤19を塗布する。芳香剤19は既知のペースト状芳香剤を上記振動板16の表面に塗布する。
【0033】
上記芳香剤19は圧電振動板13の振動熱と振動の衝撃により活性化され、気化又は昇華されて空洞3と第一、第二発振波放出口6、7を通じて外部へ放出される。
【0034】
よって上記蚊撃退器は可聴周波数又は超可聴周波数による蚊撃退効果を発揮しつつ、上記芳香剤19による香気を外部へ放出し、蚊除けしながら香気による癒し効果を得る。
【0035】
蚊が忌避性を示す周波数、即ち嫌蚊性周波数は各種文献によって明らかにされているが、総じて5千ヘルツ〜5万ヘルツの範囲において使用されている。本発明においても、この範囲で周波数設定を行う。
【0036】
上記圧電振動板13は上面で開放する円形のケース21内に収容し、該ケース21を以って発振回路基板2の上面に取り付ける。
【0037】
従って振動板16も円形であり、その振動面(上面)がケース21の開放面において開放されるように水平に設置し、該水平な上面(開放面)に蚊除け薬剤18又は芳香剤19を塗布し、塗布した蚊除け薬剤18又は芳香剤19が振動板16外へ流出しないようにする。
【0038】
上記容器1の空洞3内面には上記ガイド9と平行にガイド9′を設け、ガイド9を案内として上記発振回路基板2の二辺を滑入せしめると同時に、ガイド9′内にケース21の外側端を入れ込み、発振回路基板2と圧電振動板13との天地の方向性を設定し、容器1を所定の場所に設置した時に、常に振動板16が発振回路基板2の上面において上方へ向け開放し且つ水平に設置されるようにする。これによって発振回路基板2の天地逆挿入を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】蚊撃退器を構成する容器と発振回路基板を分解して示す斜視図。
【図2】図1における縦断面図。
【図3】図1における横断面図。
【図4】蚊撃退器を構成する容器の空洞内に発振回路基板を組み込んだ状態を示す背面図。
【図5】図4における縦断面図。
【図6】図4における上面側から見た横断面図。
【図7】図4における底面側から見た横断面図。
【図8】圧電振動板の断面図。
【符号の説明】
【0040】
1…容器、2…発振回路基板、3…空洞、4…上部空洞、5…下部空洞、6…第一発振波放出口、7…第二発振波放出口、8…側壁、9…ガイド、ガイド溝、9′…ガイド、10…ランプ、11…吊り手、12…発振回路、13…圧電振動板、14…電池、15…電源スイッチ、16…振動板、17…圧電板、18…蚊除け薬剤、19…芳香剤、20…電池ホルダー、21…ケース。
【出願人】 【識別番号】500484168
【氏名又は名称】カードプラニング株式会社
【出願日】 平成18年7月24日(2006.7.24)
【代理人】 【識別番号】100070323
【弁理士】
【氏名又は名称】中畑 孝


【公開番号】 特開2008−22806(P2008−22806A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−201205(P2006−201205)