| 【発明の名称】 |
鳥害防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 伸治
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| 【要約】 |
【課題】鳥害対策に対する慣れが生じにくい鳥害防止装置を提供する。
【構成】本発明の鳥害防止装置は、監視の対象となるエリア(対象エリア)を撮影し、野鳥の飛来数を推測し、この飛来数を初期設定時に予め設定される閾値と比較する。そして、飛来数が閾値よりも大きい場合には、カカシやディストレスコールといった複数ある鳥害対策の中から現在実施している鳥害対策とは異なる鳥害対策へとランダムに変更する。また、このように飛来数に応じた鳥害対策の変更は、初期設定時に予め設定する時間毎に行われる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対象エリアを撮影する撮影装置と、 前記撮影装置による対象エリア画像から鳥の飛来数を推測する飛来数推測部と、 複数の鳥害防止対策を有する鳥害防止部と、 前記飛来数推測部により推測された飛来数に応じて、前記複数の鳥害防止対策のうち少なくともひとつを選択して駆動する選択駆動手段と を備えることを特徴とする鳥害防止装置。 【請求項2】 前記選択駆動手段は、予め設定する閾値と前記飛来数を比較し、その大小関係にしたがって前記鳥害防止対策を選択して駆動することを特徴とする請求項1記載の鳥害防止装置。 【請求項3】 前記選択駆動手段は、駆動している前記鳥害防止対策から他の鳥害防止対策へ、前記鳥害防止対策から選択して変更することを特徴とする請求項1乃至2何れかに記載の鳥害防止装置。 【請求項4】 前記選択駆動手段は、推測する前記飛来数と少なくとも1つ以上の以前に推測した前記飛来数とを用いて、前記鳥害防止対策を選択して駆動することを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の鳥害防止装置。 【請求項5】 前記選択駆動手段は、前記鳥害防止対策から複数を選択して駆動することを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の鳥害防止装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、田畑などにおいて野生動物による農作物などの被害を防ぐ装置に関し、詳しくは、野鳥による被害を未然に防ぐ装置に関する。 【背景技術】 【0002】 近年普及しているCCDなどの撮像素子を用いたデジタルカメラは、周知のパターン認識技術を応用した顔検出機能や、ベクトル検出などによって画像内の動く物体を認識し手振れを補正する機能などを備えている。顔検出機能に用いられるパターン認識技術は、適用範囲をデジタルカメラに限られるものではなく、監視カメラや指紋を検出する本人承認システムなどにも用いられ、その応用範囲は広い。 【0003】 一方、田畑や果樹園などでは、カラスやスズメなどの野鳥に播種した作物の種子や農作物などを食い荒らされる鳥害が深刻な問題となっている。このような鳥害を防止するために、古来より様々な鳥害防止対策(以下、鳥害対策)が行われている。例えば、古来はわらや竹など、近年ではマネキンなどから作られた忌避展示物としての人形、いわゆるカカシなどが用いられる。さらに近年では、忌避展示物だけでなく、プロパンガスなどの引火性ガスを用いて爆発音を発生させて野鳥を追い払う爆音器を用いるなど、様々な工夫がなされている。 【0004】 忌避展示物には、カカシ以外に、鳥害対策の対象となる野鳥の死骸を模ったものや、天敵となる猛禽類の模型、目玉模様の風船、CDの吊り下げなどがある。さらに、鳥害対策としては、野鳥が農地へ侵入することを防ぐ防鳥網やテグスを張り巡らせるという方法や、鳥が天敵などに捕獲されたときに発する遭難声いわゆるディストレスコールによって野鳥を追い払う方法なども広く用いられている。 【0005】 このような鳥害対策のひとつとして、ピアノ線などのしなる棒状の素材に光を反射するフィルムや猛禽類を模った忌避展示物を備え付け、このしなる棒状の素材を回転させることで陽動的な動作をさせることで、単純に設置する場合と比較すると野鳥に対する展示物の忌避効果を向上させる方法が知られている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2003−204751号広報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、忌避展示物に限らず、爆音器、ディストレスコールなどの鳥害対策であっても、その効果が得られる期間は短く、必ずしも満足な効果は得られていない。その要因は、鳥害対策が野鳥にとって直接的に危害を加えるものではないことを学習し、鳥害対策自体に慣れてしまうことにある。また、鳥害対策に対する野鳥の慣れはいずれは必ず生じるものであって、鳥害対策に慣れてしまった野鳥が1羽でも現れると、この鳥害対策に慣れた野鳥の行動から周囲の野鳥の学習が促進され、鳥害対策の効果は加速度的に薄れてしまう。したがって、野鳥が慣れてしまいにくい鳥害防止装置の開発が望まれている。 【0007】 本発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、野鳥が慣れてしまいにくい鳥害防止装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の鳥害防止装置は、対象エリアを撮影する撮影装置と、前記撮影装置による対象エリア画像から鳥の飛来数を推測する飛来数推測部と、複数の鳥害防止対策を有する鳥害防止部と、前記飛来数推測部により推測された飛来数に応じて、前記複数の鳥害防止対策のうち少なくともひとつを選択して駆動する選択駆動手段とを備えることを特徴とする。 【0009】 また、前記選択駆動手段は、予め設定する閾値と前記飛来数を比較し、その大小関係にしたがって前記鳥害防止対策を選択して駆動することを特徴とする。 【0010】 また、前記選択駆動手段は、駆動している前記鳥害防止対策から他の鳥害防止対策へ、前記鳥害防止対策から選択して変更することを特徴とする。 【0011】 また、前記選択駆動手段は、推測する前記飛来数と少なくとも1つ以上の以前に推測した前記飛来数とを用いて、前記鳥害防止対策を選択して駆動することを特徴とする。 【0012】 また、前記選択駆動手段は、前記鳥害防止対策から複数を選択して駆動することを特徴とする。 【発明の効果】 【0013】 本発明の鳥害防止装置によれば、監視の対象となるエリアの撮影画像から鳥の飛来数を推測し、この飛来数に応じて、複数の鳥害対策から選択的に鳥害対策を実施するから、慣れの生じにくい鳥害防止装置を提供することができる。 【0014】 また、本発明の鳥害防止装置によれば、予め設定する閾値と飛来数とを比較し、これらの大小関係に応じて、複数の鳥害対策から選択的に鳥害対策を実施するから、実施している鳥害対策の有効性、すなわち、現在実施している鳥害対策へ鳥が慣れてしまったか否かを的確に見極め、鳥害対策を実施することができ、慣れの生じにくい鳥害防止装置を提供することができる。 【0015】 また、本発明の鳥害防止装置によれば、実施して慣れの生じてしまった鳥害対策から、他の鳥害対策へ変更するから、効果的に鳥害対策を実施することができるとともに、慣れの生じてしまった鳥害対策の有効性を回復させることができる。 【0016】 また、本発明の鳥害防止装置によれば、推測する飛来数を用いるとともに、以前に推測した飛来数を併せて用いることによって、野鳥の鳥害対策への慣れを的確に判断することができるから、効果的に鳥害対策を用いることができる。 【0017】 また、いくつかの鳥害対策を複合的に用いることによって、これらの鳥害対策をそれぞれ単独で用いる場合よりも効果的な鳥害対策とすることができる。また、単独で用いることによって鳥が慣れを生じてしまった鳥害対策や、単独で用いても効果の低い鳥害対策であっても、他の鳥害対策と併用することによって鳥に警戒心を抱かせ、効果的な鳥害対策とすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 図1に示すように、本発明を実施する鳥害防止装置10は、装置本体12の上面に監視カメラ16(撮影装置)、シャッタ17を備え、鳥害防止部18のヒンジ部23が一部露呈している。 【0019】 鳥害防止装置10は、田、畑、果樹園などの農作地や重要文化財などの近辺に設置され、飛来する野鳥による農作物への食害や重要文化財などの損壊、排泄物による汚染などの被害(以下、鳥害)を、野鳥の飛来を抑止する、又は野鳥を効率よく追い払うことで未然に防ぐ。 【0020】 装置本体12は、略直方体の形状をしており、その底面には装置本体12を移動させるための車輪21が設けられている。この車輪21によって、手動で装置本体12を移動させることができ、さらに、バッテリ(図示しない)から電力を得ることで車輪21を回転させ、自動的に装置本体12の設置位置を移動させることができる。 【0021】 監視カメラ16は、鳥害を未然に防ぐべきエリア(以下、対象エリア)を撮影することで、野鳥の飛来を監視する。この監視カメラ16は、鉛直方向に伸縮自在なカメラ支柱22によって装置本体12に接続されており、カメラ支柱22内部に装置本体12との接続に必要なケーブル類が配線されている。また、監視カメラ16は、カメラ支柱22の一端に水平方向に360度回転自在に接続されているから、装置本体12の設置場所が限られていても、監視カメラ16を水平に回転させることで鳥害を監視する対象エリアを撮影することができる。 【0022】 シャッタ17は、図示しないバッテリからの電力によって自動で開閉する。シャッタ17を開くと、装置本体12内部に設けられた鳥害防止部18の一部分が露呈され、ヒンジ部23のヒンジ23a,23b,23c,23d,23e,23f,23gにそれぞれ係合された忌避展示物を後述する視覚的鳥害対策24(図2参照)として個別に展示することができる。 【0023】 装置本体12の後面には、鳥害防止装置10を設定及び動作させるために必要な操作を行う操作パネル26と、閉じることでこの操作パネル26を保護するパネルカバー27が設けられている。 【0024】 操作パネル26には、ディスプレイ28と、操作部29が配設されている。操作部29は、鳥害防止装置10の設定を変更する際などに操作され、その設定値などの情報がディスプレイ28に表示される。また、監視カメラ16のスルー画表示をオンにすると、このディスプレイ28にスルー画像が表示される。 【0025】 装置本体12の右側面には、スピーカ31が設けられており、このスピーカ31は、野鳥の聴覚を刺激することで野鳥を追い払う音声を、後述する聴覚的鳥害対策32(図2参照)として出力する。 【0026】 図2に示すように、監視カメラ16は、撮影レンズ36、CCD37、相関二重サンプリング回路(CDS)38、増幅器(AMP)39、A/D変換機(A/D)41などから構成される。 【0027】 撮影レンズ36は、例えば、ズームレンズ42、絞り43、フォーカスレンズ44によって構成される。ズームレンズ42及びフォーカスレンズ44は、撮影光軸46に沿って移動自在に設けられており、それぞれ変倍と焦点調節を行う。絞り43は、絞り開口面積を変化させて撮影光量を調節する。ズームレンズ42、絞り43、フォーカスレンズ44の移動はレンズモータ47によって行われる。また、レンズモータ47は、制御部48に接続されたモータドライバ49によって制御される。なお、レンズモータ47は、必要に応じて複数個設けられている。 【0028】 CCD37は、撮影レンズ36の背後に設けられ、撮影レンズ36を透過した被写体像を撮像する。このCCD37は、制御部48によって制御されるCCDドライバ51によって駆動される。 【0029】 CCD37から出力されたアナログの撮像信号は、CDS38に入力され、ノイズが除去されるとともに、AMP39で増幅される。そして、A/D41によってデジタルな画像データに変換される。A/D41から出力される画像データは、CCD37の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR,G,Bの画像データとしてDSP(Digital Signal Processor)52へ入力される。 【0030】 DSP52には、画像入力コントローラ(図示せず)、画質補正処理回路(図示せず)、YC変換処理回路(図示せず)、圧縮伸張処理回路(図示せず)が設けられている。DSP52は、画像データをRAM53に一時的に記録して、各種画像処理を施す。画像入力コントローラは、A/D41から入力された画像データをバッファリングして、データバス54を介して接続されたRAM53へ画像データを書き込む。 【0031】 さらに、データバス54を介して、露出量、すなわち電子シャッタのシャッタ速度と絞り43の絞り値とが撮影に適切か否かを検出するとともに、ホワイトバランスが撮影に適切か否かを検出するAE/AWB検出回路(図示せず)と、撮影レンズ36の焦点調節が適切か否かを検出するAF検出回路(図示せず)とが接続されている。制御部48は、これらの検出結果に基づいて、撮影レンズ36を制御する。 【0032】 画質補正処理回路は、RAM53から画像データを読み出して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理を施し、これらの各種画像処理後の画像データを再度RAM53に記録する。YC変換処理回路は、画質補正処理回路で処理された画像データをRAM53から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr,Cbとに変換する。圧縮伸張処理回路は、YC変換された画像データを、例えば所定の方式で圧縮して、TIFFやJPEGなどといった所定のファイル形式で出力する。圧縮された画像データは、ハードディスクコントローラ56を経由してハードディスクドライブ(HDD)57に記録される。 【0033】 CCD37は、撮影が実行されたときに画素数の大きな本画像データを出力するとともに、ディスプレイ28へスルー表示するための画素数の小さなスルー画像を出力する。スルー画像の出力は、毎秒30フレームのフレームレートで行われ、CCD37が出力したスルー画像は、本画像データと同様にRAM53へ一時的に記録される。本画像データは、上述の各種画像処理が施された後、HDD57に記録されるのに対して、スルー画像データはRAM53から読み出されて、エンコーダ58によってアナログのコンポジット信号に変換されて、ディスプレイ28にビデオ出力される。 【0034】 RAM53は、作業用メモリであり、上述のような画像データや、制御部48によって実行される制御プログラム60がロードされる。また、後述する乱数取得部66によって取得される乱数などが一時的に記録される。さらに、RAM53内には、スルー画像データを格納するVRAM領域が確保されており、VRAM領域内のスルー画像は、上記フレームレートに合わせて随時更新されてディスプレイ28に出力される。 【0035】 ROM59には、制御プログラム60や、各種設定情報が格納されるとともに、確率テーブル61、ディストレスコール音62や爆音63のような音声などが格納されている。 【0036】 確率テーブル61は、後述する選択駆動部69において使用される。この確率テーブル61は、複数の鳥害対策の何れかに、乱数取得部66で取得される乱数が振り分けられている。また、この確率テーブル61を用いて抽選を行った結果として選択される鳥害対策は、その種別によらず等確率で何れかひとつが選択されるように設定されている。 【0037】 ディストレスコール音62や爆音63などの音声は、聴覚的鳥害対策32によって用いられ、スピーカドライバ64を介し、スピーカ31から出力されることで野鳥の飛来を抑止する、又は飛来した野鳥を追い払う効果がある。 【0038】 また、ROM59に格納される各種設定情報には、監視の対象となるエリアを撮影する時間間隔又は時刻、後述する装置本体移動部76によって鳥害対策として装置本体12を移動させる距離や速度、ディストレスコール音62や爆音63を再生する音量、長さ、及び時間間隔、後述する飛来数の閾値V1、監視エリアに害を与える恐れのある野鳥の色などがある。 【0039】 飛来数推測部67は、撮影が実行されたときに、前述の各種画像処理を施された本画像データをRAM53から読み出し、周知のパターン認識技術によって、例えば、色情報を用いて画像の領域分割を行い、所定の色を持つエリアの数から監視エリア内の野鳥の数(以下、飛来数)を推定する。また、例えば、撮影した画像を同一対象エリアの前回画像データなどと比較することで、対象エリア内の野鳥の数を推測しても良い。そして、飛来数推測部67は、推測した飛来数を制御部48に出力する。また、同時に飛来数推測部67は野鳥の飛来数を推測したときに使用した画像をHDD57に記録する。 【0040】 制御部48は、鳥害防止装置10の各部を統括的に制御する。また、制御部48は、タイマ68から取得した時刻又は時間を、設定項目のひとつである撮影を実行する設定時刻と比較し、撮影を実行する時刻又は時間であれば、監視カメラ16によって監視の対象となるエリアの画像を取得させる。さらに、制御部48は、乱数取得部66と選択駆動部69(選択駆動手段)を備える。 【0041】 乱数取得部66は、飛来数が推測された時点での乱数を取得し、RAM53に記録する。また、後述のように選択駆動部69によって再度乱数の取得が要求された場合には、その時点での乱数を再度取得し、RAM53に記録する。 【0042】 選択駆動部69は、飛来数推測部67から飛来数を受けると、ROM59に設定、記録された閾値V1と比較する。この比較の結果、閾値V1よりも飛来数のほうが大きければ、選択駆動部69は、RAM53に記録された乱数と、ROM59に格納された確率テーブル61とを比較し、次に実行する鳥害対策を選択し、実行する。また、選択された鳥害対策が、現在実行中の鳥害対策と同一の場合には、再び乱数取得部66に乱数を取得させ、新たに取得した乱数を再度確率テーブル61と比較し、次に実行する鳥害対策を再度選択し、実行する。 【0043】 鳥害防止部18は、視覚的鳥害対策24と聴覚的鳥害対策32の2種類の鳥害対策を備えており、視覚的鳥害対策24は、鳥害防止対策として、カカシ71、鳥の死体模型72、光反射おどし73、目玉模様風船74、装置本体移動部76を備え、聴覚的鳥害対策32は、鳥害防止対策として、ディストレスコール出力77と爆音出力78を備える。 【0044】 カカシ71は、図3に示すように、展示支柱81cに係合された忌避展示物であって、鳥害防止装置10は、カカシ71を飛来する野鳥に実際の人であるかのように錯覚させ、警戒させることで飛来を抑止する、又は飛来した野鳥を追い払う。この展示支柱81cは、ヒンジ部23のヒンジ23cに螺合されており、ヒンジ23cを回動させることによって、使用されないときには装置本体12の内部に折りたたんで収納され、使用される場合には装置本体12の上面に垂直に展示される。 【0045】 鳥の死体模型72は、図4(A)に示すように、鳥の死体を模倣した模型であり、展示支柱81eに吊り下げられて展示される忌避展示物である。鳥の死体模型72を展示することは、対象エリアが野鳥にとって危険であることを認知させることで飛来を抑止する、又は飛来した野鳥を追い払う。展示支柱81eは、主柱83eと腕84eからなる。主柱83eは、ヒンジ23eに螺合されており、腕84eは、主柱83eに回動自在に係合されている。この腕84eは、モータ(図示しない)によって主柱83eの回動と同時に、主柱83eに対して平行な折りたたみ位置と主柱83eに対して垂直な展示位置とで回動する。このように、カカシ71と同様にして、ヒンジ23eを回動させることによって、使用されないときには装置本体12の内部に折りたたんで収納され、使用される場合には装置本体12の上面に垂直に展示される。 【0046】 光反射おどし73は、図4(B)に示すように、展示支柱81bにCD87や光沢フィルム88などの光を反射する部材を吊り下げた忌避展示物である。光反射おどし73を展示することは、装置本体12の周囲の風などによってCD87や光沢フィルム88を揺らめかせ、日光などの光を様々な方向に反射させることで野鳥に警戒心を抱かせ、野鳥の飛来を抑止する、又は飛来した野鳥を追い払う。この光反射おどし73の展示支柱81bは、鳥の死体模型72と同様に、主柱83bと腕84bとからなり、主柱83bはヒンジ23bに螺合されている。腕84bは、モータ(図示しない)によって主柱83bの回動と同時に、主柱83bに対して平行な折りたたみ位置と主柱83bに対して垂直な展示位置とで回動する。このように、カカシ71や鳥の死体模型72と同様にして、ヒンジ23bを回動させることによって、使用されないときには装置本体12の内部に折りたたんで収納され、使用される場合には装置本体12の上面に垂直に展示される。 【0047】 目玉模様風船74は、図4(C)に示すように、目玉の模様を施した風船であって、展示支柱81fに吊り下げられた忌避展示物である。目玉模様風船74を展示することは、野鳥を驚かせ、警戒心を抱かせることによって野鳥の飛来を抑止する、又は飛来した野鳥を追い払う。この目玉模様風船74の展示支柱81fも、上述の各種忌避展示物の展示支柱と同様に、主柱83fと腕84fとからなり、主柱83fは、ヒンジ23fに螺合されている。腕84fは、モータ(図示しない)によって主柱83fの回動と同時に、主柱83fに対して平行な折りたたみ位置と主柱83fに対して垂直な展示位置とで回動する。このように、上述の各種忌避展示物と同様にして、ヒンジ23fを回動させることによって、使用されないときには装置本体12の内部に折りたたんで収納され、使用される場合には装置本体12の上面に垂直に展示される。 【0048】 装置本体移動部76は、上述の忌避展示物とは異なり、野鳥が忌避する物を展示することによって、野鳥の飛来を抑止するのではなく、又は飛来した野鳥を追い払うのではなく、車輪21を駆動させることで鳥害防止装置10の装置本体12の設置位置を移動させる。野鳥は動くものを警戒するから、装置本体12の設置位置を移動させることは、野鳥に警戒心を持たせ、野鳥の飛来を抑止する、又は飛来した野鳥を追い払う。なお、車輪21は、車輪用モータ97によって回転され、車輪用モータ97は、モータドライバ98を介して装置本体移動部76によって制御される。また、車輪21がレールなどの上を走行するように構成しても良い。 【0049】 ディストレスコール出力77は、ROM59に記録されたディストレスコール音62を再生し、スピーカ31から出力する。ディストレスコール音62は、鳥が天敵などに捕獲された際に発する遭難声、いわゆるディストレスコールを録音した音声である。ディストレスコールを聞いた野鳥は、監視の対象となるエリアを仲間の鳥が天敵などに捕獲された危険なエリアであると判断するから、監視の対象となるエリア付近において野鳥の飛来を抑止する、又は追い払うことができる。 【0050】 爆音出力78は、ROM59に記録された爆音63を再生し、スピーカ31から出力する。爆音63は、プロパンガスなどの引火性ガスに引火させたときに発する爆発音、爆竹などの火薬類に引火させた際に発する爆発音、又は猟銃などの銃器による発砲音などを録音した音声であり、野鳥を威嚇する音声である。爆音63を聞いた野鳥は、驚き飛び去るから、監視の対象となるエリア付近において野鳥の飛来を抑止する、又は追い払うことができる。 【0051】 シャッタ17は、視覚的鳥害対策24の各種鳥害対策を収納又は展示を切り替える際に、シャッタ駆動用モータ99によって開閉される。シャッタ駆動用モータ99は、モータドライバ100を介して制御部48によって制御される。 【0052】 以下、上記のように構成される鳥害防止装置10の作用について説明する。図5に示すように、鳥害防止装置10を用いるには、まず、装置本体12を監視の対象となるエリアに移動させる。そして、パネルカバー27を開き、ディスプレイ28を参照しつつ、操作部29を操作し、鳥害防止装置10の初期設定を行う。 【0053】 すなわち、対象エリアを撮影し、飛来数を推測する時間間隔又は時刻、視覚的な鳥害対策として装置本体移動部76が選択された際に装置本体12を移動させる距離や速度、聴覚的な鳥害対策が選択された際にディストレスコール音62や爆音63を再生する音量、長さ、及び時間間隔、推定された飛来数と比較するために選択駆動部69によって参照される閾値V1、監視エリアに鳥害を与える恐れのある野鳥の色などを予め設定する。 【0054】 その後、監視カメラ16を対象エリアへ向け、ディスプレイ28に表示されるスルー表示を確認しながら、撮影を実行する際に確実に対象エリアを捉えられるように、監視カメラ16の高さ、向きなどを調節する。そして、鳥害防止装置10の初期設定が終了したら、パネルカバー27を閉じ、対象エリアを鳥害防止装置10に監視させる。 【0055】 初期設定時に設定した時刻になると、鳥害防止装置10は対象エリアの撮影を行い、対象エリアの画像から野鳥の飛来数を推測する。例えば、図6(A)に示すように、対象エリア106を撮影し、取得した画像107には、野鳥108a,b,cが写されていたとすると、鳥害防止装置10は、初期設定時に予め設定された監視の対象となる野鳥の色情報を用いて、画像の領域分割を行い、図6(B)に示すように、特定の色が写っている領域109a,b,cを認識し、その数を野鳥の飛来数と推測する。 【0056】 推測した野鳥の飛来数が、初期設定時に予め設定した閾値V1よりも少ない場合には、現在の鳥害対策を変更せず、対象エリアの監視を継続する。一方、飛来数が、閾値V1よりも多い場合には、撮影時に取得された乱数と確率テーブル61が比較され、次に実施する鳥害対策が選択され、鳥害防止装置10は鳥害対策を選択された鳥害対策に変更する。 【0057】 次に実施される鳥害対策が、現在実施されている鳥害対策と同じ場合には、再度乱数が取得され、再度取得された乱数と確率テーブル61を比較し、次に実施する鳥害対策を選択する。したがって、飛来数が閾値よりも大きく、鳥害対策を変更する必要がある場合には、現在実施されている鳥害対策とは異なる鳥害対策が実施される。 【0058】 このように、鳥害防止装置10は、対象エリアの監視を終了するまで上述のような動作を繰り返し、野鳥の飛来を抑止し、また、飛来した野鳥を追い払う。 【0059】 例えば、図7(A)に示すように、時刻T1,T2,T3,T4,T5,T6に撮影を行い飛来数を推測すると、それぞれの撮影にともなって推測された飛来数は、初期設定時に予め設定された閾値V1と比較される。図7(B)に示すように、時刻T1には、鳥害対策としてカカシ71が実施されているとすると、この時刻T1における飛来数n1は閾値V1よりも小さいので、次の撮影実行時刻T2までの間、カカシ71は実施され、野鳥の飛来を抑止し、また、飛来した野鳥を追い払う。 【0060】 そして、時刻T2において、推測された飛来数n2と閾値V1を比較すると、時刻T2における飛来数は閾値V1よりも大きいので、カカシ71に野鳥が慣れ、鳥害対策としての効果が低下しているから、時刻T2以降に実施する鳥害対策はカカシ71から別の鳥害対策、例えばディストレスコール出力77に変更される。 【0061】 すると、まだ野鳥が慣れていないディストレスコール出力77により、野鳥の飛来は抑止され、また、飛来した野鳥は追い払われるから、時刻T3における飛来数n3は減少する。時刻T3における飛来数は、閾値V1よりも小さいから、ディストレスコール出力77は未だに効果があるとして、時刻T3以降も鳥害対策としてディストレスコール出力77を継続する。さらに、時刻T4における飛来数n4も閾値V1よりも小さいから、時刻T4以降も同様にディストレスコール出力77を継続する。 【0062】 しかし、時刻T5における飛来数n5は、閾値V1よりも大きいので、ディストレスコール出力77に鳥が慣れはじめてしまったので、時刻T5以降に実施する鳥害対策はこれまでのディストレスコール出力77から、例えば鳥の死体模型72に変更される。その結果、鳥のまだ慣れていない鳥の死体模型72により野鳥の飛来は抑止され、また、飛来した野鳥は追い払われるから時刻T6における飛来数n6は減少する。 【0063】 以上のように、本発明の鳥害防止装置10は、所定時間毎に対象エリアの撮影を行い、その画像から野鳥の飛来数を推測し、この飛来数に応じて鳥害対策を変更して実施するから、各鳥害対策への野鳥の慣れを的確に見極め、各鳥害対策を効率的、効果的に用いることができ、慣れの生じにくい鳥害対策を実施することができる。 【0064】 なお、上記第1の実施形態では、撮影を実施し、飛来数を推測するごとに、その飛来数を閾値と比較し、鳥害対策を変更するか否かを判断したが、これに限らず、以前の飛来数と現在の飛来数を比較し、その増減量をもとに鳥害対策を変更するか否かを判断しても良い。これを第2の実施形態として示す。なお、第1の実施形態と同様の部品などには同一の符号を付し、その説明を省略する。 【0065】 図8に示すように、鳥害防止装置210は、所定時間の撮影ごとに推測した飛来数をHDD57に記録するとともに、RAM53に前回の撮影時に推測した飛来数212(以下、前飛来数)を記録する。 【0066】 また、鳥害防止装置210の初期設定時にROM59に設定される閾値V2は、選択駆動部211によって使用され、前飛来数と現在の撮影画像から推測した飛来数(以下、現飛来数)の差分と比較される値である。但し、閾値V2は必ず正数が設定される。 【0067】 選択駆動部211(選択駆動手段)は、飛来数推測部67から現飛来数を受けると、RAM53に記録された前飛来数212を読み出し、これらの差分を算出する。この差分は(現飛来数−前飛来数212)として算出され、現飛来数と前飛来数の大小関係にしたがい、その値は正又は負になる。 【0068】 そして、この差分をROM59に設定及び記録された閾値V2と比較する。この比較の結果、閾値V2よりも差分のほうが大きければ、選択駆動部211は、RAM53に記録された乱数と、ROM59に格納された確率テーブル61と比較し、次に実行する鳥害対策を選択し、実行する。このとき、選択された鳥害対策が、現在実行中の鳥害対策と同一の場合には、再び乱数取得部66に乱数を取得させ、新たに取得した乱数を再度確率テーブル61と比較し、次に実行する鳥害対策を再度選択し、実行する。 【0069】 このように構成された鳥害防止装置210の作用を説明する。図9(A)に示すように、初期設定時に設定された時刻T7,T8,T9,T10に撮影を行い、それぞれ飛来数を推測したとする。例えば、時刻T8において撮影を行い、その時点での現飛来数である飛来数n8が推測されると、前飛来数212となった飛来数n7との差分D1が算出される。 【0070】 この差分D1は、閾値V2よりも大きいので、図9(B)に示すように、時刻T8以前に実施されていた鳥害対策(例えば、カカシ71)に野鳥が慣れたと判断され、時刻T8以降に実施する鳥害対策は、例えばディストレスコール出力77に変更される。 【0071】 そして、時刻T9において撮影が行われ、現飛来数である飛来数n9が推測されると、前飛来数212となった飛来数n8との差分D2が算出される。飛来数n9よりも飛来数n8のほうが小さいので、差分D2の値は負となる。したがって、正数である閾値V2と差分D2と比較すると、閾値V2のほうが大きいので、時刻T9以前の鳥害対策、ディストレスコール出力77は有効であると判断され、時刻T9以降もディストレスコール出力77が実施される。 【0072】 さらに、時刻T10において撮影が行われ、現飛来数である飛来数n10が推測されると、前飛来数212となった飛来数n9との差分D3が算出される。飛来数n10よりも飛来数n9のほうが小さいので差分D3は正の値であるが、閾値V2と比較すると、閾値V2のほうが大きいので、時刻T10以前に実施されていたディストレスコール出力77は有効であると判断され、時刻T10以降も継続して実施される。 【0073】 以上のように、予め設定する閾値V2と現飛来数と前飛来数212の差分を比較し、閾値V2よりも差分のほうが大きいときに鳥害対策を変更することで、飛来数の増加をもって鳥害対策への野鳥の慣れと的確に判断することができるので、野鳥が慣れにくい鳥害防止装置を提供することができる。 【0074】 なお、上述の第1の実施形態、及び第2の実施形態は、複数の鳥害対策のなかから、単独の鳥害対策を選択的に実施するが、これに限らず、複数の鳥害対策を選択し、実施しても良い。 【0075】 これを第3の実施形態として示す。なお、第1の実施形態、及び第2の実施形態と同一の部品などには同一の符号を付し、その説明を省略する。 【0076】 図10に示すように、鳥害防止装置310は、制御部48に第1の乱数取得部312と第2の乱数取得部313を備える。 【0077】 第1の乱数取得部312は、飛来数推測部67によって飛来数が推測された後に、第1の乱数を取得し、RAM53に記録する。この第1の乱数は、選択駆動部311(選択駆動手段)によって使用される。また、選択駆動部311によって選択された鳥害対策が現在実施している鳥害対策と同一であった場合には、再度、第1の乱数を取得し、RAM53に上書き記録する。 【0078】 第2の乱数取得部313は、飛来数推測部67によって飛来数が推測された後に、第2の乱数を取得し、RAM53に記録する。この第2の乱数は、選択駆動部311によって使用される。また、選択駆動部311によって選択された鳥害対策が現在実施している鳥害対策と同一であった場合には、再度、第2の乱数を取得し、RAM53に上書き記録する。 【0079】 また、鳥害防止装置310は、ROM59に第1の確率テーブル316と、第2の確率テーブル317を備える。第1の確率テーブル316は、選択駆動部311において使用される。この第1の確率テーブル316は、複数の鳥害対策の何れかに、第1の乱数が振り分けられている。また、この第1の確率テーブル316を用いて抽選を行った結果として選択される鳥害対策は、その種別によらず等確率で何れかひとつが選択されるように設定されている。 【0080】 第2の確率テーブル317は、選択駆動部311において使用される。この第2の確率テーブル317は、複数の鳥害対策の何れか、又はどの鳥害対策も実施しないかに、第2の乱数が振り分けられている。また、この第2の確率テーブル317を用いて抽選を行った結果として選択される鳥害対策は、その種別によらず等確率で何れかひとつが選択されるように設定されている。なお、どの鳥害対策も実施しない確率は、複数の鳥害対策のそれぞれが選択される確率よりも小さくなるように設定されている。 【0081】 上記のように構成される鳥害防止装置310の作用を説明する。図11に示すように、初期設定時に予め設定されている撮影時刻に、対象エリアの撮影が実行され、飛来数が推測される。飛来数が閾値V3よりも小さければ現在実施している鳥害対策を継続する。 【0082】 一方、飛来数が閾値よりも大きい場合には、第1の乱数が取得され、この第1の乱数が第1の確率テーブル316と比較されることによって次に実施する第1の鳥害対策が選択される。ここで選択された鳥害対策が飛来数の推測時に実施されていた鳥害対策と同一の場合には、再び第1の乱数が取得され、これを第1の確率テーブル316と比較することで次に実施する鳥害対策が選択される。 【0083】 次に、第2の乱数が取得され、この第2の乱数が第2の確率テーブル317と比較されることによって、次に実施する第2の鳥害対策が選択される。ここで選択された第2の鳥害対策が、飛来数の推測時に実施されていた鳥害対策と同一の場合、又は選択された第1の鳥害対策と同一の場合には、再び第2の乱数が取得され、これを第2の確率テーブル317と比較することで次に実施する第2の鳥害対策が選択される。 【0084】 以上のように、飛来数が閾値よりも大きい場合には、第1の鳥害対策と第2の鳥害対策とが選択され、飛来数に応じて変更して実施される。したがって、鳥害防止装置310は、飛来数に応じて鳥害対策を変更することで、野鳥が慣れにくい鳥害防止装置であることに加え、例えば、第1の鳥害対策として鳥の死体模型72が選択され、また、第2の鳥害対策としてディストレスコール出力77が選択されたとすると、これらを略同時期に実施することで、野鳥に対して仲間の野鳥が天敵などに襲われ、死亡したということを示威することができ、鳥の死体模型72とディストレスコール出力77をそれぞれ単独で用いる場合よりも効率よく野鳥の飛来を抑止し、また効率よく飛来した野鳥を追い払うことができる。 【0085】 なお、第3の実施形態では、2又は1種の鳥害対策を実施するが、これに限らず、さらに多数個の鳥害対策を略同時期に実施しても良い。 【0086】 上述の第3の実施形態では、複数の乱数取得部とこれらにそれぞれ対応する確率テーブルを設け、複数の鳥害対策から実施する鳥害対策を複数個ランダムに選択したが、これに限らず、1個の確率テーブル及び乱数を用い、この確率テーブルに鳥害対策の組み合わせを設定しておいても良い。例えば、必ず2個の鳥害対策を実施するとすれば、1個の確率テーブルに、2個の鳥害対策の組み合わせを予め設定する。ここで、2個の鳥害対策の組み合わせとは、鳥の死体模型72とディストレスコール出力77、鳥の死体模型72と爆音63、カカシ71と装置本体移動部76などの組み合わせである。 【0087】 上述の第2の実施形態では、現飛来数と前飛来数とを用いて差分を算出し、この差分を閾値と比較するが、これに限らず、さらに以前に推測した飛来数を用いてもよい。例えば、推測した飛来数を記録しておき、その全て又は一部を用い、統計的なデータから次に実施する鳥害対策を選択しても良い。さらに、現飛来数と前飛来数の2つのデータを用いる場合であっても、必ずしも差分を使用する必要はなく、他の計算方法にしたがって算出した数値などを用いてもよい。 【0088】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態では、1枚の画像から周知のパターン認識技術を用いて野鳥の飛来数を推測するが、これに限らず、複数の画像を連続的に撮影し、これらの複数の画像を用いることで、認識した領域が移動していたら野鳥であると判断するなどして、飛来数の誤推測を防ぐことが好ましい。また、第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態において飛来数の推測に用いるのは静止画像であるが、これに限らず、動画像を用いてもよい。さらに、また、第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態で用いたパターン認識技術に限らず、他の方法によって野鳥の飛来数を推測しても良い。 【0089】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態では、乱数と確率テーブルを用いてランダムに選択するが、これに限らず、飛来数、又は飛来数の増加量に応じて変更後の鳥害対策を予め設定しておいても良い。例えば、飛来数、又は飛来数の増加量が3であれば、光反射おどし73を用いるなどと予め決定しておいても良い。 【0090】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態は、飛来数と比較する閾値を1個使用するが、これに限らず、複数の閾値を設定し、段階的に使用するなどしても良い。 【0091】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態は、鳥害対策として、カカシ71、鳥の死体模型72、光反射おどし73、目玉模様風船74、装置本体移動部76、ディストレスコール出力77、爆音出力78を備えるが、これに限らず、他の鳥害対策を備えても良く、また、これらの鳥害対策の一部のみを備えても良い。例えば、視覚的鳥害対策及び聴覚的鳥害対策に限らず、野鳥の忌避する煙を発し、嗅覚を刺激することで鳥害を防止する煙発生部、忌避剤を混入した餌を給餌することで野鳥の味覚を刺激し、鳥害を防止する忌避餌散布部などを備えても良い。さらに、テグスなどの触覚を刺激して鳥害を防止する手段を、本発明の鳥害防止装置と併用することが好ましい。 【0092】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態のように鳥害対策を変更することに加え、予め定めることができる一定時間ごとに、強制的に鳥害対策を変更するようにしても良い。 【0093】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態の鳥害防止装置に、学習機能を持たせても良い。例えば、鳥害対策の変更するときに、変更前の飛来数と、変更後の飛来数とを比較し、飛来数の減少量に応じてポイントを定める。このポイントを鳥害対策に関連付けて記録しておくなどしておき、ポイントの高い鳥害対策の実施頻度が上昇するように確率テーブルを編集してもよい。 【0094】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態の鳥害防止装置の形状は、略直方体であるが、これに限らず、例えば、ロボット型などにしてもよい。また、上述の第1、第2、及び第3の実施形態の鳥害防止装置は、移動用の車輪を設けてあるが、これに限らず、任意の位置に固定して設置するように構成しても良い。 【0095】 上述の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態の鳥害防止装置は、鳥害防止部に鳥に効果のある鳥害対策を備えるが、これに限らず、鳥害防止部に備える鳥害対策を他の害獣に効果があるものに変更することで、鳥害に限らず、様々な鳥獣害に対応させても良い。複数の鳥獣による被害がある場合には、これら複数の鳥獣に対応した対策を同時に備えることが好ましい。 【図面の簡単な説明】 【0096】 【図1】本発明の鳥害防止装置の外観を示す斜視図である。 【図2】本発明の鳥害防止装置の電気的構成を示すブロック図である。 【図3】本発明の鳥害防止装置の作用を示すフローチャートである。 【図4】本発明の鳥害防止装置で忌避展示物(カカシ)を展示する様子を表す側面図である。 【図5】視覚的鳥害対策の正面図である。 【図6】飛来数を推測する方法を示す概略図。 【図7】飛来数と閾値を比較する様子を示すグラフである。 【図8】第2の実施形態における鳥害防止装置の電気的構成を示すブロック図である。 【図9】第2の実施形態において、飛来数の差分と閾値を比較する様子を示すグラフである。 【図10】第3の実施形態のおける鳥害防止装置の電気的構成を示すブロック図である。 【図11】第3の実施形態における鳥害防止装置の作用を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0097】 10,210,310 鳥害防止装置 16 監視カメラ(撮影装置) 18 鳥害防止部 24 視覚的鳥害対策 32 聴覚的鳥害対策 53 RAM 59 ROM 61 確率テーブル 62 ディストレスコール音 63 爆音 69,211,311 選択駆動部(選択駆動手段) 67 飛来数推測部 71 カカシ(鳥害防止対策) 72 鳥の死体模型(鳥害防止対策) 73 光反射おどし(鳥害防止対策) 76 装置本体移動部(鳥害防止対策) 77 ディストレスコール出力(鳥害防止対策) 78 爆音出力(鳥害防止対策) 106 対象エリア(鳥害防止対策) 312 第1の乱数取得部 313 第2の乱数取得部 316 第1の確率テーブル 317 第2の確率テーブル V1,V2,V3 閾値 D1,D2,D3 差分 n1,n2,n3,n4,n5,n6,n7,n8,n9,n10 飛来数 T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8,T9,T10 時刻
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| 【出願人】 |
【識別番号】306037311 【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月22日(2006.6.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
【識別番号】100095234 【弁理士】 【氏名又は名称】飯嶋 茂
【識別番号】100117536 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 英了
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| 【公開番号】 |
特開2008−72(P2008−72A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−172837(P2006−172837) |
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