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【発明の名称】 養鶏用除糞ベルトシステム
【発明者】 【氏名】我妻 達男

【要約】 【課題】養鶏システム中の飼養鶏の体から抜けて浮遊する羽根が引っ掛かり、その羽根が除糞ベルト上に留まることに対する除糞ベルト上からの羽根の自動的除去を可能とする。

【解決手段】養鶏システムにおいて、各段のケージ1の下側に設けられ、モータ13によりエンドレスで回転するように構成された除糞ベルトと、該除糞ベルトに接触して該除糞ベルト上の鶏糞をかき落とすブレード9と、該除糞ベルトの回転方向が順方向および逆方向ができるように、該モータを制御する制御装置12と、からなり、該制御装置12によって制御された該除糞ベルトの回転方向が順方向の回転時間より逆方向の回転時間が少なくなるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
養鶏システムにおいて、各段のケージ(2)の下側に設けられ、モータ(13)によりエンドレスで回転するように構成された除糞ベルト(5)と、
該除糞ベルト(5)に接触して該除糞ベルト上の鶏糞をかき落とすブレード(9)と、
該除糞ベルト(5)の回転方向が順方向および逆方向ができるように、該モータ(13)を制御する制御装置(12)と、
からなり、前記制御装置(12)によって制御された該除糞ベルト(5)の回転方向が順方向の回転時間より逆方向の回転時間が少なくなるようにしたことを特徴とする養鶏用除糞ベルトシステム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は養鶏場などの家禽ケージシステムで用いられる除糞装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家禽ケージシステムを備えた鶏舎内で使用される除糞装置には、除糞 用のベルトコンベア(一般に、「除糞ベルト」と呼ばれる)を設けたものが提案されている。
このような除糞装置では、ケージ列の構成要素であるケージの各段下側にそれぞれ除糞ベルトを設け、各段のケージから落下してくる鶏糞を各段毎の除糞ベルトで受ける構造としている。その除糞ベルトは常時微速度で移動し、鶏糞をケージ列の端に移動させる。そして、ケージ列の端に移動した除糞ベルト上の鶏糞を、ケージ列の端に設けたブレードによってかき落として収集するようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
養鶏システムにおける除糞ベルト上には、糞以外に養鶏の羽根が多数入り込む。一方、上記ブレードは糞だけを引っ掻き落とすことにおいては、長期間安定した動作を行い得るものであるが、上記のように羽根がその糞の中に混入されると、ブレードの端部において、その羽根が留まり、そして、羽根の厚み分だけ、ブレードと除糞ベルトの間に隙間が生じ、その結果として、除糞ベルト上に鶏糞が載積しつづけていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、各段のケージの下側に設けられ、モータによりエンドレスで回転するように構成された除糞ベルトと、該除糞ベルトに接触して該除糞ベルト上の鶏糞をかき落とすブレードと、該除糞ベルトの回転方向が順方向および逆方向ができるように、該モータを制御する制御装置と、からなり、前記制御装置によって制御された該除糞ベルトの回転方向が順方向の回転時間より逆方向の回転時間が少なくなるようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
このような構成としているので、順方向に除糞ベルトが回転している間は、その除糞ベルト上に載る鶏糞はその除糞ベルトの一端側に設けられたブレードで引っ掻き落とされる。
【0006】
さて、養鶏システムにおける除糞ベルト上には、糞以外に養鶏の羽根が多数入り込む。一方、上記ブレードは糞だけを引っ掻き落とすことにおいては、長期間安定した動作を行い得るものであるが、上記のように羽根がその糞の中に混入されると、ブレードの端部において、その羽根が留まり、その後、羽根の厚み分だけ、ブレードと除糞ベルトの間に隙間が生じ、その結果として、除糞ベルト上に鶏糞が載積しつづけていた、このような状況下において、順方向とは逆側の方向に除糞ベルトを、短時間(順方向より少ない時間)回転させると、ブレードに引っ掛かっていた羽根が取れ、本来のブレードの能力を回復させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜図4に従って説明する。
【0008】
図1は、本実施例のケージ列の縦断面を模式的に示した図である。
【0009】
また、図2は、図1に示すケージ列の一部横断面図である。
【0010】
図1および図2に示すように、1つのケージ列1には複数段のケージ2が設けられている。
【0011】
図2に示すように、ケージ列1の各段においては、2つのケージ2が対向して設けられており、各ケージ2の前面には、ケージ列1に沿って延びる給餌樋3と採卵用ベルトコンベア4とが設けられている。また、各段のケージ2の下側には、それぞれ除糞ベルト5が設けられている。ケージ2は金網で造られているため、ケージ2から落下した鶏糞は除糞ベルト5の表面で受けられる。
【0012】
図1に示すように、除糞ベルト5は、ケージ列1の始端部に設けられたローラ6と、終端部に設けられたパワーローラ7とに掛装され、エンドレスで回転するようになっている。
【0013】
図3は、ケージ列1の終端部に設けられたパワーローラ7の要部を示す縦断面図である。
【0014】
パワーローラ7はモータ(図示略)によって回転駆動されるようになっており、隣接してピンチローラ8が設けられている。また、ブレード9は、例えばスプリングの力によってパワーローラ7に対して当接するように設けられている。
【0015】
そのため、パワーローラ7が実線の矢印方向に回転すると、除糞ベルト5は駆動されて矢印方向に移動し、除糞ベルト5上の鶏糞Fはブレード9によってかき落とされる。
【0016】
図4は、図3と同一部分を示した縦断面図であるが、図示したように、ブレード9と除糞ベルト5との間には飼養鶏の羽根が多数挟まった状態である。
【0017】
この様子は、除糞ベルト5が移動しても、ブレード9から外れることが少なく、一度羽根10が挟まると、次々に到来する羽根を巻き込んで、その羽根10による塵の量は膨張する傾向がある。
【0018】
図1に示すように、ケージ列1には、コンピュータによって構成される制御装置12が備えられている。
【0019】
制御装置12は、5分間順方向(実線の矢印方向)に除糞ベルトが回転すると、5秒間逆方向(点線の矢印方向)に除糞ベルトを回転させるように、プログラムされている(上記時間は一例であるが、順方向に対して、逆方向は少ない時間となる条件に合うように設定する)。
【0020】
このように一時的に逆方向に除糞ベルトを移動させることで、ブレード9に引っ掛かった羽根を排除することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明を具体化した一実施例のケージ列の縦断面を模式的に示した図である。
【図2】図1に示すケージ列の一部横断面図である。
【図3】図1の要部を示す縦断面図である。
【図4】図1の要部を示す縦断面図である(羽根が挟まった様子を示す)。
【符号の説明】
【0022】
1…ケージ列、2…ケージ、5…除糞ベルト 、10…羽根 12…制御装置 13…モータ
【出願人】 【識別番号】390030661
【氏名又は名称】株式会社ハイテム
【出願日】 平成19年6月7日(2007.6.7)
【代理人】 【識別番号】100064388
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 孝雄

【識別番号】100067965
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 哲二

【識別番号】100088236
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 輝一


【公開番号】 特開2008−301757(P2008−301757A)
【公開日】 平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願番号】 特願2007−151380(P2007−151380)