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【発明の名称】 外ガイド付き釣竿の穂先部保護具
【発明者】 【氏名】福田 和也

【氏名】岡本 寿久

【要約】 【課題】外ガイド付きの釣竿の穂先部を信頼性を持って保護できる穂先部保護具を提供する。

【解決手段】釣竿本体穂先部10に設けている外ガイドG1,G2,G3の装着間隔に比較して小さな間隔で、縦長の柔軟部材20の縦方向に沿って、前記外ガイドの挿入係止可能な大きさの切り込み溝20Sを多数設けており、該柔軟部材と釣竿の穂先部とを覆うことができ、柔軟部材とは別部材からなるシート状のカバー部材30を具備し、該柔軟部材とカバー部材とを有する保護本体34には緊締用止め具32A,32Bが設けられており、カバー部材は柔軟部材と釣竿穂先部を覆いつつ前記緊締用止め具によって釣竿穂先部に装着できるよう構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣竿本体穂先部(10)に設けている外ガイド(G1,G2,G3)の装着間隔に比較して小さな間隔で、縦長の柔軟部材(20)の縦方向に沿って、前記外ガイドの挿入係止可能な大きさの切り込み溝(20S)を多数設けており、該柔軟部材と釣竿の穂先部とを覆うことができ、柔軟部材とは別部材からなるシート状のカバー部材(30)を具備し、該柔軟部材とカバー部材とを有する保護本体(34)には緊締用止め具(32A;32B)が設けられており、カバー部材は柔軟部材と釣竿穂先部を覆いつつ前記緊締用止め具によって釣竿穂先部に装着できることを特徴とする外ガイド付き釣竿の穂先部保護具。
【請求項2】
釣竿本体穂先部(10)に設けている外ガイド(G1,G2,G3)の装着間隔に比較して小さな間隔で、縦長の柔軟部材(20)の縦方向に沿って、前記外ガイドの挿入係止可能な大きさの切り込み溝(20S)を多数設けており、該柔軟部材と同一材料で一体成形されたカバー部(30’)を有した保護本体(34)に緊締用止め具(32A;32B)が装着されており、保護本体は緊締用止め具によって釣竿穂先部に装着できることを特徴とする外ガイド付き釣竿の穂先部保護具。
【請求項3】
釣竿穂先部を被覆できる縦長の保護本体(40)に緊締用止め具の有する帯状部材(32A,32A”)が長手方向の複数箇所に設けられており、釣竿本体穂先部(10)に設けている外ガイドが挿通可能な穴(K)又は切り込みを少なくとも1個の帯状部材(32A”)に設けていることを特徴とする外ガイド付き釣竿の穂先部保護具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、外ガイド付き釣竿の穂先部の保護具に関する。
【背景技術】
【0002】
外ガイド付きの釣竿であって、短い仕舞状態にできない釣竿や、短い仕舞状態可能構造であっても、そのままの長い状態で釣り場移動等を行う際に、穂先部を保護するために使用する保護具の開示が下記特許文献1にある。穂先部を柔軟部材で挟み込み、これを固定用止め具で竿杆に締め付けることが開示されている。
【特許文献1】特開2004−208642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記公報の保護具を実際に使用した場合、時として移動の際等に保護具がずり下がり、穂先部先端が保護具から露出することが起こる。最も保護すべき穂先部先端を露出させたのでは、穂先部保護具としての意義が減殺される。
依って解決しようとする課題は、外ガイド付きの釣竿の穂先部を信頼性を持って保護できる穂先部保護具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の発明では、釣竿本体穂先部に設けている外ガイドの装着間隔に比較して小さな間隔で、縦長の柔軟部材の縦方向に沿って、前記外ガイドの挿入係止可能な大きさの切り込み溝を多数設けており、該柔軟部材と釣竿の穂先部とを覆うことができ、柔軟部材とは別部材からなるシート状のカバー部材を具備し、該柔軟部材とカバー部材とを有する保護本体には緊締用止め具が設けられており、カバー部材は柔軟部材と釣竿穂先部を覆いつつ前記緊締用止め具によって釣竿穂先部に装着できることを特徴とする外ガイド付き釣竿の穂先部保護具を提供する。
柔軟部材は、シート状カバー部材に対して接着固定されていたり、シート状カバー部材に袋部を形成し、この袋部分に柔軟部材の一部を収納させて保持させてもよい。更には、両部材が別々に分離されていてもよい。
【0005】
第2の発明では、釣竿本体穂先部に設けている外ガイドの装着間隔に比較して小さな間隔で、縦長の柔軟部材の縦方向に沿って、前記外ガイドの挿入係止可能な大きさの切り込み溝を多数設けており、該柔軟部材と同一材料で一体成形されたカバー部を有した保護本体に緊締用止め具が装着されており、保護本体は緊締用止め具によって釣竿穂先部に装着できることを特徴とする外ガイド付き釣竿の穂先部保護具を提供する。
【0006】
第3の発明では、釣竿穂先部を被覆できる縦長の保護本体に緊締用止め具の有する帯状部材が長手方向の複数箇所に設けられており、釣竿本体穂先部に設けている外ガイドが挿通可能な穴又は切り込みを少なくとも1個の帯状部材に設けていることを特徴とする外ガイド付き釣竿の穂先部保護具を提供する。
【発明の効果】
【0007】
第1の発明では、適宜な位置の切り込み溝に適宜な位置の外ガイドを挿入係止させれば、柔軟部材は竿の長手方向へのずれを生じない。この柔軟部材は釣竿穂先部と共にシート状カバー部材に被覆され、このシート状カバー部材が緊締用止め具によって釣竿穂先部に装着されるため、柔軟部材も切り込み溝が外ガイドから外れないようにシート状カバー部材によって釣竿穂先部に保持される。これによって釣竿穂先部は信頼性高く保護される。なお、シート状カバー部材は柔軟部材とは異なる別部材故、柔軟部材の材料に係わりなく、保護用のカバー部材として適切な材料を選択できる。
【0008】
第2の発明では、第1の発明の作用効果と同様であるが、保護本体のカバー部が柔軟部材と同一材料で一体に成形されるため、カバー部は保護用カバー部材としての選択の自由度が無いことが異なる。
【0009】
第3の発明では、帯状部材に設けた穴又は切り込みによって、適宜な位置の外ガイドを挿通させることができると共に、保護本体の釣竿長手方向に対する位置が定まるため、釣竿穂先部は信頼性高く保護される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係る穂先部保護具を釣竿穂先部に装着させる一過程の側面図であり、図2はその上面図である。釣竿本体穂先部10には適宜な間隔で外ガイドG1,G2,G3・・・が装着されている。スポンジ状であって、横断面形状が矩形状の発泡性樹脂体である縦長柔軟部材20の長手側部一側には、前記の外ガイドの間隔の1/2以下(好ましくは、1/3以下)の小さな間隔で切り込み溝20Sが多数形成されている。
【0011】
この縦長柔軟部材の材料として、例えば、ウレタン、ポリエチレン等がある。縦長柔軟部材20が最先端の外ガイドG1にも対面する高さ位置にしつつ、何れかの外ガイドを何れかの切り込み溝20Sに挿入係止させる。即ち、切り込み溝に何れかの外ガイドを挿入係止させた場合に、縦長柔軟部材20は最先端の外ガイドG1以上の先方にまで存在するように配設する。
【0012】
この例では第3の外ガイドG3を適宜な切り込み溝に挿入係止させると第2の外ガイドG2は何れの切り込み溝にも係止できず、最先端の外ガイドG1は、たまたま他の適宜な切り込み溝に挿入されている。しかし、縦長柔軟部材20は柔軟性を有していて、外ガイドG2部位は、その押圧によって凹む。これにより、穂先部は発泡性樹脂材の縦長柔軟部材に沿って固定できる。更には、外ガイドG3(,G1)と切り込み溝20Sとの挿入係止によって縦長柔軟部材20は釣竿本体穂先部10に対する長手方向位置が定まり、ずれない。
【0013】
この例では、この縦長柔軟部材はナイロン繊維等の織物から成るシート状のカバー部材30に接着固定されて保護本体34を構成しており、緊締用止め具の例としての、所謂、ベルクロテープ32A,32Bが保護本体のカバー部材に設けられている。カバー部材によって縦長柔軟部材と共に釣竿穂先部を被覆し、ベルクロテープ32A,32Bによって装着保持できる。
【0014】
図3は第2発明形態例の穂先部保護具を釣竿穂先部に装着させる一過程の側面図であり、図4はその上面図である。第1発明形態例と同様な発泡性樹脂体である縦長柔軟部材20と同一材によって、該縦長柔軟部材20にカバー部30’を一体形成しており、第1発明形態例では別部材であるカバー部材30に代えていることが異なる。また、緊締用止め具の例としてのベルクロテープ32A,32Bが保護本体34のカバー部材30’と縦長柔軟部材20に設けられている。この形態例の作用効果は第1発明形態例の場合と同様である。
【0015】
図5は第3発明形態例の穂先部保護具を釣竿穂先部に装着させる一過程の側面図であり、図6はその上面図である。縦長の保護本体40は、その内部に適宜厚さの柔軟性部材を封入して適宜な厚さを有し、左右2つの矩形状部40A,40Bが釣竿穂先部を挟持する構造である。その一方の矩形状部40Bには、緊締用止め具としての帯状部材であるベルクロテープの一方32A,32A”が複数個(ここでは3個)設けられており、他方の矩形状部40Aにはベルクロテープの他方32Bが設けられている。この内の1つのベルクロテープ32A”には適宜なサイズの穴Kを設け、これに外ガイドG2を挿通できる。
【0016】
この例での穴Kの縦方向幅Δは、外ガイドG2の厚さ(釣竿の縦方向幅)δと比較して十分に大きく、数倍の大きさに設定している。通常3倍〜5倍に設定する。これは、外ガイドG2を上記穴Kに挿通させた場合に、たまたま他のベルクロテープ32Aの位置に丁度他の外ガイドG1,G3の何れかが位置し、ベルクロテープによって緊締すると、その外ガイドを折り曲げたり、緊締ができなくなることを防止するために、釣竿穂先部に対する穂先部保護具の位置を幾分か調節可能なように構成している。穂先部保護具を緊締装着した後は、釣竿穂先部に対する位置ずれは、前記穴Kの縦方向幅Δの範囲内であり、穂先部保護具が最もずり下がっても、最先端の外ガイドG1が保護本体40から飛び出さないような長さ関係に構成している。
【0017】
図7は、図5の形態例の変形例であり、異なるのは、穴K’の縦方向幅Δを、外ガイドG2の厚さδに対し、この外ガイドG2が挿通できればよいだけの小さめの寸法にしたことである。従って、通常δ<Δ≦2δとする。この場合は、穂先部保護具を緊締装着した後は、釣竿穂先部に対する位置ずれは殆ど生じない。また、この穴K’に代えて切り込みでもよい。幅Δが零と言える切り込みに外ガイドが挿通するのは、シャツの穴(切り込み)とボタンとの関係と同様である。
【0018】
図8は図7の実施形態例の変形ともいえる参考例である。既述の穴K’に代えて、隣接したベルクロテープ32A’,32A’の間隔が上記値Δになるようにこれらのベルクロテープ32A’,32A’の装着位置を設定し、この間隔隙間32Sに外ガイドを挿通させる。この場合、穂先部保護具は釣竿穂先部に対して回転は可能であるが、長手方向の相対位置は上記間隔Δの範囲でしかずれることはない。
【0019】
以上の例では、図5以降の例では、先端から2番目の外ガイドG2を穂先部保護具の中間位置のベルクロテープの穴や間隔に挿通させていたが、これを他の位置のベルクロテープや、他の位置の外ガイドに代えてもよいことは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、外ガイド付き釣竿を対象とした穂先部保護具に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は第1の発明の穂先部保護具装着一過程の図である。
【図2】図2は図1の上面図である。
【図3】図3は第2の発明の穂先部保護具装着一過程の図である。
【図4】図4は図3の上面図である。
【図5】図5は第3の発明の穂先部保護具装着一過程の図である。
【図6】図6は図5の上面図である。
【図7】図7は第3の発明の他の実施形態例の図である。
【図8】図8は参考例の図である。
【符号の説明】
【0022】
10 釣竿本体穂先部
20 縦長柔軟部材
20S 切り込み溝
30 シート状カバー部材
32S 隣接ベルクロテープ間隙間
34,40 保護本体
K,K’ 穴
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成19年3月30日(2007.3.30)
【代理人】 【識別番号】100101421
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 俊郎


【公開番号】 特開2008−245627(P2008−245627A)
【公開日】 平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願番号】 特願2007−94845(P2007−94845)