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紙製釣り竿ケース - 特開2008−245543 | j-tokkyo
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【発明の名称】 紙製釣り竿ケース
【発明者】 【氏名】宮本 省三

【要約】 【課題】環境破壊又は環境汚染の問題を解決する点を徹底し、品質マーク等のシールを貼るほかはすべて紙製としながら、釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を有し、更に釣り竿に合わせて容易に長さを調節できる汎用性を備えた紙製吊り竿ケースを提供する。

【解決手段】上端を開放し、下端を閉蓋した紙製の筒体である収納ケース11と、上端を閉蓋し、下端を開放した紙製の筒体であるカバーケース12と、そして少なくとも上端を開放した紙製の筒体であり、収納ケースより長尺な連結ケース13とから構成され、収納ケース11に連結ケース13を内挿し、収納ケース22の上端から突出させた連結ケース13にカバーケース12を外嵌して、連結ケース13を介して収納ケース11及びカバーケース12を一体にする紙製釣り竿ケース1である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙を折曲げて形成される紙製釣り竿ケースにおいて、上端を開放し、下端を閉蓋した紙製の筒体である収納ケースと、上端を閉蓋し、下端を開放した紙製の筒体であるカバーケースと、そして少なくとも上端を開放した紙製の筒体であり、収納ケースより長尺な連結ケースとから構成され、収納ケースに連結ケースを内挿し、収納ケースの上端から突出させた連結ケースにカバーケースを外嵌して、連結ケースを介して収納ケース及びカバーケースを一体にすることを特徴とする紙製釣り竿ケース。
【請求項2】
カバーケースは、少なくとも下端を閉蓋した紙製の筒体で、かつカバーケースより短尺なスペーサケースを内挿した請求項1記載の紙製吊り竿ケース。
【請求項3】
カバーケースは、収納ケース又は連結ケースの一方又は双方に設けた係合受け部に係合する係合部を設けた請求項1又は2いずれか記載の紙製吊り竿ケース。
【請求項4】
収納ケースは、内部に連通する収納側覗き窓を開口した請求項1〜3いずれか記載の紙製吊り竿ケース。
【請求項5】
連結ケースは、収納側覗き窓に連通する連結側覗き窓を開口した請求項4記載の紙製吊り竿ケース。
【請求項6】
カバーケースは、内部に連通するカバー側覗き窓を開口した請求項1〜4いずれか記載の紙製吊り竿ケース。
【請求項7】
連結ケースは、カバー側覗き窓に連通する連結側覗き窓を開口した請求項6記載の紙製吊り竿ケース。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬及び保管に際して釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を備える紙製釣り竿ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの釣り竿は、例えば透明な合成樹脂製釣り竿ケースに収納され、運搬及び保管に供される。透明な合成樹脂製釣り竿ケースは、製造が容易で、収納した釣り竿を外部から容易に見ることができ、展示に適しているほか、運搬及び保管に際して釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を備えやすい利点を有する。しかし、購入後の合成樹脂製釣り竿ケースは廃棄物となり、そのまま廃棄されると環境破壊の問題が生ずるし、高温で焼却しなければダイオキシンを発生させ、環境汚染の問題を招く。こうした環境破壊又は環境汚染の問題を解決するため、近年では紙製釣り竿ケースが用いられるようになってきている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
特許文献1の紙製釣り竿ケースは、複数の段ボール紙を重ね合わせてブロック状のケース本体とし、前記ケース本体を切り抜くことにより釣り竿の収納空間を形成して、前記収納空間を開放自在に閉塞する紙製の蓋体を備えた構成である。この特許文献1の紙製釣り竿ケースは、ケース本体がダンボール紙を重ね合わせて構成されるため、運搬及び保管に際して釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を備えている。また、収納空間を塞ぐ蓋体を取り外すことにより、ケース本体に収納された釣り竿は外部から見ることができるようになり、展示に適している。そして、全体が紙製であるため、上述した環境破壊又は環境汚染の問題もない。
【0004】
特許文献2の紙製釣り竿ケースは、紙を折曲げて形成した長尺な箱状の釣り竿(釣竿)収納容器本体の角部を内向きに凹ませて窓部を形成し、前記窓部を挟む保持部にわたって透明なカバ−体を挿通した構成で、釣り竿は前記カバー体の中へ直接又は化粧用中敷板と共に挿入する。この特許文献2の紙製釣り竿ケースは、釣り竿収納容器本体の角部を内向きに凹ませて窓部を形成することにより、前記釣り竿収納容器本体の内部に補強リブを設けた構成にして、運搬及び保管に際して釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を備えている。また、窓部の全体に透明なカバー体が挿通されているため、前記カバー体に収納された釣り竿は外部から見ることができるようになり、展示に適している。そして、取り外し容易なカバー体を除く部分が紙製であるため、上述した環境破壊又は環境汚染の問題がほとんど生じない。
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第2551138公報
【特許文献2】特開平09-150824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の紙製釣り竿ケースは、ダンボール紙を重ね合わせてケース本体を構成することから、確かに運搬及び保管に際して釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を備えることになるが、収納空間を形成するように型抜きした多数のダンボール紙を接着して一体化する製造作業は手間及び労力がかかり、製造コストが高くなる問題がある。また、釣り竿に比べてケース本体が大きくなりやすく、ダンボール紙で構成された紙製釣り竿ケースの質感を損ね、商品価値を高めにくい問題がある。更に、展示に際して蓋体を開かなければならず、紙製釣り竿ケースが占有する面積が大きくなる問題もある。
【0007】
特許文献2の紙製釣り竿ケースは、釣り竿収納容器本体の角部を内向きに凹ませて窓部を形成することから、確かに釣り竿収納容器本体の構造強度を向上させていると考えられるが、釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を有するかは疑問であり、保持部にわたって透明なカバー体を挿入して補強していることから、前記釣り竿収納容器本体だけでは必要十分な構造強度が得られていないと推測される。また、透明なカバー体は合成樹脂製だと考えられることから、環境破壊又は環境汚染の問題を解決する点が徹底されていない問題がある。
【0008】
このほか、特許文献1及び特許文献2の紙製釣り竿ケースは、いずれも釣り竿毎にケース本体又は釣り竿収納容器本体を構成するため、短い吊り竿用の紙製吊り竿ケースは長い吊り竿に利用できず、長い吊り竿用の紙製吊り竿ケースを改めて設計、製造しなければならない問題があった。このため、従来開示された紙製吊り竿ケースは、合成樹脂製吊り竿ケースに比べて実用性に劣り、未だ普及していない。そこで、環境破壊又は環境汚染の問題を解決する点を徹底し、品質マーク等のシールを貼るほかはすべて紙製としながら、釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を有し、更に釣り竿に合わせて容易に長さを調節できる汎用性を備えた紙製吊り竿ケースを開発するため、検討した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
検討の結果開発したものが、紙を折曲げて形成される紙製釣り竿ケースにおいて、上端を開放し、下端を閉蓋した紙製の筒体である収納ケースと、上端を閉蓋し、下端を開放した紙製の筒体であるカバーケースと、そして少なくとも上端を開放した紙製の筒体であり、収納ケースより長尺な連結ケースとから構成され、収納ケースに連結ケースを内挿し、収納ケースの上端から突出させた連結ケースにカバーケースを外嵌して、連結ケースを介して収納ケース及びカバーケースを一体にする紙製釣り竿ケースである。本発明は、説明の便宜上、各ケースの上端及び下端は、収納ケースを下方、カバーケースを上方にして紙製吊り竿ケースを立てた場合の各ケースにおける上方端部を上端、同じく下方端部を下端と呼ぶ。
【0010】
本発明の紙製吊り竿ケースは、収納ケース、カバーケース、そして連結ケースから構成される。各ケースは、相似断面を有すれば断面形状は自由であるが、箱詰めを考慮すれば、断面方形又は断面長方形の筒体が好ましい。収納ケース及びカバーケースは、商品としての外観を整える働きを有する。また、連結ケースは、収納ケース及びカバーケースを連結する働きのほか、収納ケース及びカバーケースを二重構造にして、紙製吊り竿ケースとしての構造強度を高める働きを有する。収納できる吊り竿の長さは、収納ケース及びカバーケースの長さの合計以下であるが、例えば収納ケースに対して長さの異なるカバーケースを組み合せることにより、長さの異なる吊り竿に対して容易に対応しうる。この場合、カバーケースに対して長さの異なる収納ケース及び連結ケースを組み合せてもよい。
【0011】
カバーケースは、少なくとも下端を閉蓋した紙製の筒体で、かつカバーケースより短尺なスペーサケースを内挿するとよい。スペーサケースは、上述同様、内挿するカバーケースに相似断面であり、カバーケースが断面方形又は断面長方形の筒体であれば、断面方形又は断面長方形の筒体となる。このスペーサケースは、収納ケース及びカバーケースにわたって収納される吊り竿の上端に下端を当接させ、吊り竿のガタツキを抑制又は防止する働きを有する。すなわち、スペーサケースは、紙製吊り竿ケースに収納できる吊り竿の長さを決定する働きを有する。これから、本発明の紙製吊り竿ケースは、吊り竿の長さに合わせてカバーケースや収納ケース及び連結ケースの長さを変えるほか、予め長尺のカバーケースを用意し、内挿するスペーサケースの長さを適宜変えて長さの異なる吊り竿に対応できる。更に、カバーケースの長さと前記カバーケースに内挿するスペーサケースの長さとを組み合せることにより、様々な長さの吊り竿に対応できる。
【0012】
カバーケースは、接触する紙と紙との摩擦により、連結ケースに対する外嵌状態が保持され、前記連結ケースを介した収納ケースとの一体性が維持される。しかし、より安定した一体性を確保するため、カバーケースは、収納ケース又は連結ケースの一方又は双方に設けた係合受け部に係合する係合部を設けるとよい。具体的な係合部として、カバーケースの下端から突出させて鉤片、具体的な係合受け部として、収納ケース又は連結ケースの一方又は双方の側面に設けた前記鉤片を差し込める係合溝を示すことができる。鉤片は、別体の紙製としてカバーケースの側面に貼り付けることも考えられるが、カバーケースの型紙の段階から前記側面に連続する突出片として構成することが好ましい。
【0013】
収納ケースは、内部に連通する収納側覗き窓を開口すると、前記収納覗き窓から、収納ケースに内挿した連結ケースの外面を見ることができ、例えば連結ケースの外面に収納ケースの外面と異なる着色が施されていれば、収納覗き窓の形状で収納ケースの外面と異なる色彩の模様が表れ、紙製吊り竿ケースのデザイン性を高めることができる。また、連結ケースは、収納側覗き窓に連通する連結側覗き窓を開口していると、収納側覗き窓及び連結側覗き窓を通じて収納された吊り竿を見ることができ、展示に適した紙製吊り竿ケースとすることができる。この場合、収納側覗き窓と連結側覗き窓とは、全部又は一部が連通していればよいので、大きさ又は外形が一致しても、異なっても構わない。
【0014】
同様に、カバーケースは、内部に連通するカバー側覗き窓を開口すると、前記カバー側覗き窓から、カバーケースを外観した連結ケースの外面、収納した吊り竿、又はカバーケースに内挿したスペーサケースの外面を見ることができ、例えば連結ケースやスペーサケースの外面にカバーケースの外面と異なる着色が施されていれば、カバー側覗き窓の形状でカバーケースの外面と異なる色彩の模様が表れ、紙製吊り竿ケースのデザイン性を高めたり、直接吊り竿を見ることができる。また、連結ケースは、カバー側覗き窓に連通する連結側覗き窓を開口していると、カバー側覗き窓及び連結側覗き窓を通じて収納された吊り竿を見ることができ、展示に適した紙製吊り竿ケースとすることができる。この場合、カバー側覗き窓と連結側覗き窓とは、上述同様、全部又は一部が連通していればよく、大きさ又は外形が一致しても、異なっても構わない。
【発明の効果】
【0015】
本発明の紙製吊り竿ケースは、いずれも紙製の筒体である収納ケース、カバーケース、連結ケース及びスペーサケースから構成されるため、環境破壊又は環境汚染を招くことなく、容易に廃棄することができる。また、基本的には収納ケースからカバーケースにわたって連結ケースが内挿されており、また必要に応じてカバーケースにスペーサケースを収納することから、本発明の紙製吊り竿ケースは、釣り竿を外圧から保護する必要十分な構造強度を有する。更に、長さの異なる収納ケース及び連結ケースとカバーケースとを組み合せたり、カバーケースに内挿するスペーサケースの長さを調整することにより、本発明の紙製吊り竿ケースは、釣り竿に合わせて容易に長さを調節できる汎用性を備えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく紙製吊り竿ケース1の一例を示す斜視図、図2は本例の紙製吊り竿ケース1のカバーケース12を取り外した状態を示す図1相当斜視図、図3は収納ケース11を上端側から見た斜視図、図4は収納ケース11を下端側から見た斜視図、図5は収納ケース11を形成する収納ケース型紙114の展開図、図6はカバーケース12を上端側から見た斜視図、図7はカバーケース12を下端側から見た斜視図、図8はカバーケース12を形成するカバーケース型紙124の展開図、図9は連結ケース13を上端側から見た斜視図、図10は連結ケース13を下端側から見た斜視図、図11は連結ケース13を形成する連結ケース型紙134の展開図、図12はスペーサケース14を上端側から見た斜視図、図13はスペーサケース14を下端側から見た斜視図であり、そして図14はスペーサケース14を形成するスペーサケース型紙144の展開図である。
【0017】
本発明の紙製吊り竿ケース1は、図1及び図2に見られるように、断面が相似な長方形である紙製の収納ケース11、カバーケース12、連結ケース13及びスペーサケース14から構成される。使用される紙の種類は問わず、例えば従来公知の厚紙(例えば1mm厚)でよい。また、外面が見える収納ケース11、カバーケース12及び連結ケース13は、前記外面に着色するほか、文字、記号又は模様等を印刷するとよい。連結ケース13は収納ケース11より長尺で、下端を収納ケース11の下端に突き当てる状態で内挿し、前記収納ケース11の上端から突出している。また、スペーサケース14はカバーケース12の半分程の長さで、上端をカバーケース12の上端に突き当たるまで押し込まれた状態で内挿されている。本例の紙説吊り竿ケース1は、収納ケース11及びカバーケース12を合わせた長さの全長L0であるが、カバーケース12にスペーサケース14を内挿しているため、収納長さL1は前記全長L0より短くなっている。図示された吊り竿2は、継竿型であり、分割された要素が前期収納長さL1と等しいため、収納された状態では各要素の上端をスペーサケース14の下端に当接させ、がたつかないようになっている。
【0018】
本例の紙製吊り竿ケース1は、収納ケース11に大きな水滴形状の収納側覗き窓111と多数の小さい孔からなる収納側覗き窓112を設け、連結ケース13に前記大きな水滴形状の収納側覗き窓111と連通する同形状の連結側覗き窓131を設けている。このため、収納された吊り竿2は、収納側覗き窓111及び連結側覗き窓131を通じて見ることができる(図1及び図2中、釣り竿2が実線表示)。また、多数の小さい孔からなる収納側覗き窓112は、連結ケース13の外面を見ることができ、前記連結ケース13の外面に施された着色に応じた色彩の模様を収納ケース11に形成している。同様に、カバーケース12は、連結ケース13に嵌合する範囲で、多数の小さい孔からなるカバー側覗き窓122を設け、連結ケース13の外面に施された着色に応じた色彩の模様を収納ケース11に形成している。
【0019】
カバーケース12は、下端から突出する鉤片123(係合部)を収納ケース11の上端から突出する連結ケース13の側面に設けた係合溝133(係合受け部)に差し込んで、連結ケース13に連結される。本例は、係合溝133に差し込む鉤片123を避ける切欠113を、収納ケース11の側面対応部位に設けているが、後述する収納側連結片116の係合切欠119(図5参照)に鉤片123が係合して、収納ケース11とカバーケース12との一体性も確保されている。鉤片123はカバーケース12に連続して設けられる紙製で、撓ませることにより係合溝133との係合を解除することは容易であり、鉤片123を係合溝133から取り外せば、容易に連結ケース13からカバーケース12を取り外すことができる。釣り竿2は、図2に見られるように、カバーケース12を連結ケース13から取り外した状態で取り出すことができる。
【0020】
収納ケース11は、図3及び図4に見られるように、断面長方形の紙製である筒体で、上端(図3及び図4中左端)を開放し、下端(図3及び図4中右端)を閉蓋している。切欠113は、断面の短辺に対応する側面それぞれに一対設けられている。大きな水滴形状の収納側覗き窓111は開放された上端近傍に設け、多数の小さい孔からなる収納側覗き窓112は閉蓋された下端近傍に設けている。この収納ケース11は、図5に見られるような収納ケース型紙114を折り曲げて構成される。収納ケース型紙114は、収納ケース11の短手方向に展開した形状である。突き合わせる側縁の一方は、収納側差し込み孔117のある収納側糊代片115を、残る側縁の他方は、収納側連結片116を設けており、収納ケース型紙114を折り曲げた際、収納側連結片116を収納側差し込み孔117に差し込んで側面内側に糊付けし、収納側糊代片115は底面内側に糊付けする。ここで、既述したように、切欠113から突出する収納側連結片116は係合切欠119を有し、連結ケース13の係合溝133に差し込むカバーケース12の鉤片123が係合できる。また、閉蓋される下端相当部位は3枚の収納側下端閉蓋片118を設けてあり、相互に重ね合わせた状態で糊付けし、閉蓋された下端を構成している。
【0021】
カバーケース12は、図6及び図7に見られるように、上述した収納ケース11と同じ断面長方形の紙製である筒体で、上端(図6及び図7中左端)を閉蓋し、下端(図6及び図7中右端)を開放している。鉤片123は、断面の短辺に対応する側面それぞれから、前記各側面に連続して一対設けられている。本例は、鉤片123を撓ませて連結ケース13の係合溝133から取り外しやすいように、鉤片123に沿って切れ込みを設けている。多数の小さい孔からなるカバー側覗き窓122は開放された下端近傍、嵌合する連結ケース13の範囲に設けている。このカバーケース12は、図8に見られるようなカバーケース型紙124を折り曲げて構成される。カバーケース型紙124は、カバーケース12の短手方向に展開した形状である。突き合わせる側縁の一方は、カバー側差し込み孔127のあるカバー側糊代片125を、残る側縁の他方は、カバー側連結片126を設けており、カバーケース型紙124を折り曲げた際、カバー側連結片126をカバー側差し込み孔127に差し込んで側面内側に糊付けし、カバー側糊代片125は底面内側に糊付けする。また、閉蓋される上端相当部位は3枚の収納側上端閉蓋片128を設けてあり、相互に重ね合わせた状態で糊付けし、閉蓋された上端を構成している。
【0022】
連結ケース13は、図9及び図10に見られるように、紙の厚みだけ収納ケース11より小さい断面長方形の紙製の筒体で、上端(図9及び図10中左端)を開放し、下端(図9及び図10中右端)を閉蓋している。大きな水滴形状の連結側覗き窓131は開放された上端近傍に設けている。この連結ケース13は、図11に見られるような連結ケース型紙134を折り曲げて構成される。連結ケース型紙134は、連結ケース13の短手方向に展開した形状である。連結ケース13は、大部分が収納ケース11に内挿されるため、突き合わせる側縁が相互に接着されていなくても開くことがない。このため、連結ケース型紙134は、収納ケース11又はカバーケース12のように、差し込み孔、糊代片及び連結片を設けていない。しかし、閉蓋される下端相当部位は4枚の連結側下端閉蓋片138を設けてあり、相互に重ね合わせた状態で糊付けし、連結ケース13の筒体形状を保持できるようにしている。
【0023】
このほか、本例の連結ケース13は、収納ケース11の下端を閉蓋する前に、前記下端側から収納ケース11に挿入するが、前記挿入に際して収納側糊代片115及び収納側連結片116に引っかかることなく収納ケース11に内挿できるように、開放された上端の側面及び底面に突き合わせた円弧状端縁139,139を形成している。また、前記円弧状端縁139,139は、収納ケース11の上端から突出し、収納ケース11に対して形状的なアクセントを与える働きを有する。更に、前記円弧状端縁139,139は、収納ケース11の上端から突出することから、カバーケース12を外嵌しやすくするガイドの働きも有している。
【0024】
スペーサケース14は、図12及び図13に見られるように、紙の厚みだけカバーケース12より小さい断面長方形の紙製の筒体で、上端(図12及び図13中左端)を開放し、下端(図12及び図13中右端)を閉蓋している。このスペーサケース14は、図14に見られるようなスペーサケース型紙144を折り曲げて構成される。スペーサケース型紙144は、スペーサケース14の短手方向に展開した形状である。スペーサケース14は、全体がカバーケース12に内挿されるため、突き合わせる側縁が相互に接着されていなくても開くことがない。このため、スペーサケース型紙144は、収納ケース11又はカバーケース12のように、差し込み孔、糊代片及び連結片を設けていない。しかし、閉蓋される下端相当部位は4枚のスペーサ側下端閉蓋片148を設けてあり、相互に重ね合わせた状態で糊付けにし、スペーサケース14の筒体形状を保持できるようにしている。
【0025】
図15は短尺なスペーサケース14に交換した紙製吊り竿ケース1の別例を示す図1相当斜視図であり、図16は長尺なカバーケース12に交換した紙製吊り竿ケース1の別例を示す図1相当斜視図である。本発明の紙製吊り竿ケース1は、例えば収納ケース11に対して長さの異なるカバーケース12を交換したり、同じカバーケース12を用いながら内挿するスペーサケース14を交換することにより、吊り竿2を実際に収納する収納長さを調整することができ、全体を作り替えなくても長さの異なる吊り竿2の収納に対応しやすい汎用性を備える。
【0026】
例えば上記例示(図1及び図2参照)の紙製吊り竿ケース1において、同じ収納ケース11及びカバーケース12を用いながら、前記カバーケース12に内挿するスペーサケース14を短尺なものに交換すると、図15に見られるように、紙製吊り竿ケース1の全長L0は変わらないが、吊り竿2を収納する収納長さL1(図1参照)が長い収納長さL2に延長される。この場合、紙製吊り竿ケース1の外観は変わらない(図1及び図15を比較対照)から、本発明は展示に必要な面積を変えることなく、長さの異なる吊り竿2を収納できる紙製吊り竿ケース1を提供できる。吊り竿2の違いは、連通する収納側覗き窓111及び連結側覗き窓131を通じて確認できる。ここで、スペーサケース14は紙製であるため、予め長さの異なるスペーサケース型紙144(図14参照)の長さを変えるほか、作られたスペーサケース14を適宜切断して長さを調整することもできる。
【0027】
また、上記例示(図1及び図2参照)の紙製吊り竿ケース1において、同じスペーサケース14を用いながら、収納ケース11に対して長尺のカバーケース12に交換すると、図16に見られるように、紙製吊り竿ケース1の全長L0が長い全長L3に延長され、吊り竿2を収納する収納長さL1(図1参照)も前記全長L3に比例して長い収納長さL2に延長される。この場合、紙製吊り竿ケース1の外観は長くなる(図1及び図15を比較対照)が、外観から長尺の吊り竿2を収納したことが容易に分かり、吊り竿2の種類の選別を助けることができる。長さの異なるカバーケース12は、カバーケース型紙124(図8参照)の長さを変えることにより個別に作る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に基づく紙製吊り竿ケースの一例を示す斜視図である。
【図2】本例の紙製吊り竿ケースのカバーケースを取り外した状態を示す図1相当斜視図である。
【図3】収納ケースを上端側から見た斜視図である。
【図4】収納ケースを下端側から見た斜視図である。
【図5】収納ケースを形成する収納ケース型紙の展開図である。
【図6】カバーケースを上端側から見た斜視図である。
【図7】カバーケースを下端側から見た斜視図である。
【図8】カバーケースを形成するカバーケース型紙の展開図である。
【図9】連結ケースを上端側から見た斜視図である。
【図10】連結ケースを下端側から見た斜視図である。
【図11】連結ケースを形成する連結ケース型紙の展開図である。
【図12】スペーサケースを上端側から見た斜視図である。
【図13】スペーサケースを下端側から見た斜視図である。
【図14】スペーサケースを形成するスペーサケース型紙の展開図である。
【図15】短尺なスペーサケースに交換した紙製吊り竿ケースの別例を示す図1相当斜視図である。
【図16】長尺なカバーケースに交換した紙製吊り竿ケースの別例を示す図1相当斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 紙製釣り竿ケース
11 収納ケース
111 上方の収納側覗き窓
112 下方の収納側覗き窓
12 カバーケース
122 下方のカバー側覗き窓
123 鉤片
13 連結ケース
131 上方の連結側覗き窓
133 係合溝
14 スペーサケース
144 スペーサケース型紙
2 吊り竿
【出願人】 【識別番号】397032253
【氏名又は名称】株式会社エム・オン
【出願日】 平成19年3月29日(2007.3.29)
【代理人】 【識別番号】100075960
【弁理士】
【氏名又は名称】森 廣三郎

【識別番号】100114535
【弁理士】
【氏名又は名称】森 寿夫

【識別番号】100113181
【弁理士】
【氏名又は名称】中務 茂樹

【識別番号】100126697
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 瑞枝


【公開番号】 特開2008−245543(P2008−245543A)
【公開日】 平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願番号】 特願2007−88660(P2007−88660)