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【発明の名称】 釣り用バッグ
【発明者】 【氏名】田村 仁

【要約】 【課題】本発明は釣り用バッグに関し、バッグ本体の収納口を開閉する外蓋と内蓋を備えた釣り用バッグに改良を加え、外蓋だけを開けたり、外蓋と共に内蓋を開ける作業を選択して容易に行うことができる釣り用バッグを提供することを目的とする。

【解決手段】請求項1に係る発明は、上部に収納口が開口するバッグ本体と、該収納口を開閉する内蓋と外蓋とを備えた釣り用バッグに於て、前記内蓋に、該内蓋を開閉する取っ手を設けると共に、該取っ手を、外蓋の外側に突出させたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に収納口が開口するバッグ本体と、該収納口を開閉する内蓋と外蓋とを備えた釣り用バッグに於て、
前記内蓋に、該内蓋を開閉する取っ手を設けると共に、該取っ手を、外蓋の外側に突出させたことを特徴とする釣り用バッグ。
【請求項2】
前記外蓋と内蓋は、その一側側がバッグ本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の釣り用バッグ。
【請求項3】
前記外蓋と内蓋は、同じ一側側がバッグ本体に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の釣り用バッグ。
【請求項4】
前記外蓋は、内蓋を開くときに前記取っ手に保持されて該内蓋と共に開くことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の釣り用バッグ。
【請求項5】
前記外蓋と、内蓋に設けた取っ手は、互いに係合する係合部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の釣り用バッグ。
【請求項6】
前記内蓋は、上方側に収納部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の 釣り用バッグ。
【請求項7】
上部に収納口が開口するバッグ本体と、該収納口を開閉する内蓋と外蓋とを備えた釣り用バッグに於て、
前記内蓋に、該内蓋を前記外蓋と共に開閉する取っ手を設けたことを特徴とする釣り用バッグ。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、釣具等を収納して釣場に持ち運ぶ釣り用バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から釣り用バッグは、釣具等を収納する容器として使用されており、多くの釣り用バッグは、柔軟で防水性を有する合成樹脂シートで上部に収納口が開口する箱状のバッグ本体(容器本体)が形成されて、当該収納口全体を蓋体で開閉可能に覆った構造が一般的である。
そして、釣具等を収納した釣り用バッグを釣場に持ち運び、必要に応じて釣具等を取り出し、不要となった物を釣り用バッグ内に戻すこととなるが、従来、この種の釣り用バッグには、バッグ本体の収納口を開閉する外蓋と内蓋を備えたものが知られており、外蓋と内蓋を設けることで、例えば、使用して汚れたり濡れたりした釣具をバッグ本体の中に入れた後、外蓋と内蓋の間に汚れていない他の釣具を収納して携帯することができる。
【0003】
しかし、このような釣り用バッグは、外蓋を開けてから更に内蓋を開くという2度の動作が必要となる。
そこで、特許文献1には、図17に示すように外蓋1の下面側と内蓋3の上面側に夫々面ファスナー5,7を取り付けた釣り用バッグ9が開示されており、外蓋1と内蓋3とを面ファスナー5,7で接合するとこれらを一度に開閉でき、また、接合された外蓋1と内蓋3を離間する方向に引き離せば、これらが分離するようになっている。
【0004】
そして、一方の面ファスナー7は折り畳み可能に取り付けられており、面ファスナー7を折り畳んで面ファスナー7のファスナー面を隠蔽すると、外蓋1と内蓋3が接合不能となって外蓋1と内蓋3を別々に開閉することができるようになっている。
【特許文献1】特開2003−259784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記釣り用バッグ9は、外蓋1と内蓋3を面ファスナー5,7で接合したり接合を解除し、また、面ファスナー7を折り畳んで外蓋1と内蓋3を接合不能とするが、実釣時にこれらの作業は面倒である。
また、外蓋1と内蓋3との間に釣具等を収納した場合、面ファスナー5,7同士の接合がし難く、更に、外蓋1と内蓋3との間に収納できる釣具の量も限られてしまう欠点がある。
【0006】
そして、外蓋1と内蓋3を一度接合するとこれらが共に開閉するため、外蓋1だけを開けたり、外蓋1と共に内蓋3を開ける操作を選択して容易に行うことができなかった。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、バッグ本体の収納口を開閉する外蓋と内蓋を備えた釣り用バッグに改良を加え、外蓋だけを開けたり、外蓋と共に内蓋を開ける作業を選択して容易に行うことができる釣り用バッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、上部に収納口が開口するバッグ本体と、該収納口を開閉する内蓋と外蓋とを備えた釣り用バッグに於て、前記内蓋に、該内蓋を開閉する取っ手を設けると共に、該取っ手を、外蓋の外側に突出させたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の釣り用バッグに於て、前記外蓋と内蓋は、その一側側がバッグ本体に取り付けられていることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の釣り用バッグに於て、前記外蓋と内蓋は、同じ一側側がバッグ本体に取り付けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の釣り用バッグに於て、前記外蓋は、内蓋を開くときに前記取っ手に保持されて該内蓋と共に開くことを特徴とし、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の釣り用バッグに於て、前記外蓋と、内蓋に設けた取っ手は、互いに係合する係合部を有していることを特徴としている。
【0009】
更に、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣り用バッグに於て、前記内蓋は、上方側に収納部を有していることを特徴とする。
そして、請求項7に係る発明は、上部に収納口が開口するバッグ本体と、該収納口を開閉する内蓋と外蓋とを備えた釣り用バッグに於て、前記内蓋に、該内蓋を前記外蓋と共に開閉する取っ手を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
各請求項に係る発明によれば、従来に比し、外蓋だけの開放または外蓋と内蓋の同時開放の操作を選択して容易に行うことが可能となった。
そして、請求項6に係る発明によれば、従来に比し内蓋の収納部により多くの釣具が収納でき、また、収納部に収納した釣具の存在によって外蓋と内蓋の同時開放に支障を来す虞がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図6は請求項1乃至請求項7に係る釣り用バッグの第一実施形態を示し、図中、11はエチレン酢酸ビニルやポリウレタン等の合成樹脂シート13で形成された防水性を有するバッグ本体で、図3及び図4に示すようにバッグ本体11は、底部15と4つの側壁部17,19,21,23とでボックス状に形成されて内部を収納部とし、上部に収納口25が開口している。そして、図4に示すように該収納口25の周縁部、即ち、前後の側壁部17,21と左右の側壁部19,23を構成する合成樹脂シート13の上部は、金属や合成樹脂で形成された平面視矩形状のフレーム27で外側に折り返されて、夫々の折返し片29が、各側壁部17,19,21,23の外側にウエルダ加工等によって接合されている。
【0012】
従って、収納口25の周縁部は材料自体の特性によって可撓性,柔軟性を有すると共に、フレーム27によってバッグ本体11の強度アップと収納口25の形状保持が図られている。
そして、図4に示すように背面側の側壁部21の折返し部31に、収納口25を開閉する内蓋33が可撓性を有する合成樹脂シートのヒンジ部材35を介して連結され、更に、収納口25を閉塞する内蓋33の上方からバケツ本体11の収納口25を覆う外蓋37が、同じく合成樹脂シートからなるヒンジ部材39を介して背面側の側壁部21の上部外周に連結されている。
【0013】
内蓋33と外蓋37はバケツ本体11と同一材料で形成され、図2乃至図5に示すように内蓋33は、底部41と該底部41の周縁部に沿って上方に突出する4つの周壁部43,45,47,49とでバケツ本体11の収納口25に対応した皿状に形成されており、背面側の周壁部47とバケツ本体11(折返し部31)とが前記ヒンジ部材35で連結されている。そして、4つの周壁部43,45,47,49で囲繞された底部41の上部が、小物の釣具類を収納する収納部51となっている。
【0014】
そして、図2乃至図4に示すように内蓋33の正面側の周壁部43に、左右一対の同一形状の取っ手53が、外蓋37の外側に突出して一体形成されている。
図4に示すように取っ手53は、側壁部17の上部の折返し部(開口縁部)55に係合する第1の係合部57と、後述する外蓋37のスカート部59が係合する第2の係合部61を有する断面クランク状に形成されており、折返し部(開口縁部)55に第1の係合部57が係合して、収納口25を閉塞する内蓋33の保持が図られている。そして、図6の如く折返し部(開口縁部)55と係合部57との係合を解除し乍ら内蓋33を矢印方向へ開けると、収納口25が開放するようになっている。
【0015】
尚、図2及び図5に示すように、折返し部(開口縁部)55に係合部57が係合して収納口25が内蓋33で閉塞された際に、4つの周壁部43,45,47,49の上縁部と収納口25の上縁部とが一致するように、周壁部43,45,47,49の高さが設定されている。
一方、内蓋33の上方からバッグ本体11の収納口25を覆う外蓋37の周縁部には、外蓋37を収納口25に被せた際(外蓋37による収納口25の閉鎖時)に、バッグ本体11の上部外周を覆うスカート部(側壁)59が該外周に沿って下方に向けて延設されており、背面側のスカート部59とバケツ本体11(側壁部21の上部外周)とが前記ヒンジ部材39で連結されている。
【0016】
更に、図4乃至図6に示すようにスカート部59の下端部に沿って厚肉な断面円形状の凸部63が形成されると共に、該凸部63に対応して前記係合部61の奥部に該凸部63が係合可能な凹部65が形成されており、凸部63が凹部65に係合して係合部61からのスカート部59の不用意な脱落防止が図られている。
そして、図1に示すように正面側のスカート部59(ヒンジ部材39の反対側)の中央に、可撓性を有する合成樹脂シートで形成されたベルト状の止め具67が上下方向に取り付けられており、この止め具67は収納口25を覆う外蓋37の保持部材として機能すると共に、外蓋開閉の操作部材として機能するもので、図2に示すように止め具67の裏面側に面ファスナー69が貼着されている。
【0017】
また、面ファスナー69に対応して側壁部17の外周に面ファスナー71が貼着されており、図1の如く内蓋33の上方から外蓋37でバッグ本体11の収納口25を覆って両面ファスナー69,71を接合することで、収納口25を覆う外蓋37を保持することができるようになっている。
そして、折返し部(開口縁部)55に取っ手53の第1の係合部57を係合させて収納口25を内蓋33で閉塞し、内蓋33の上方から外蓋37でバッグ本体11の収納口25を覆って両面ファスナー69,71を接合すると、図1及び図4に示すように釣り用バッグ75は内蓋33と外蓋37とで完全に閉じられる。
【0018】
而して、斯かる状態で、図5の如く両面ファスナー69,71同士の接合を解除し、止め具67またはスカート部59に手を掛けて、外蓋37のスカート部59及び凸部63と取っ手53側の係合部61と凹部65との係合状態を解除し乍ら、ヒンジ部材39を回転中心に回動して外蓋37を矢印方向へ開けると、図2の如く外蓋37が完全に開いて内蓋33の上部の収納部51が現れ、更に、斯かる状態で取っ手53に手を掛けて折返し部(開口縁部)55と係合部57との係合を解除し乍ら、図3の如くヒンジ部材35を回転中心に回動して内蓋33を開けると、収納口25が完全に開放されるようになっている。
【0019】
また、図1及び図4の如く内蓋33と外蓋37とで収納口25が完全に閉じられた状態で、図6に示すように外蓋37の外側に突出する取っ手53に手を掛けて折返し部(開口縁部)55と係合部57との係合を解除し乍ら、ヒンジ部材35を回転中心に内蓋33を矢印方向へ開けると、取っ手53に外蓋37が係合したまま外蓋37が内蓋33と共に開いて、収納口25が完全に開放されるようになっている。
【0020】
尚、内蓋33と外蓋37の回転中心となるヒンジ部材35,39は共に内蓋33と外蓋37の背面側に設けられ、また、バッグ本体11の背面側の側壁部21(上部の折返し部(開口縁部)55側)に取り付けられているため、内蓋33と外蓋37は共に同じ方向に回動して良好に開閉することかできる。
その他、図1中、73は側壁部19,23間に架け渡したショルダーベルトである。
【0021】
本実施形態に係る釣り用バッグ75はこのように構成されているから、バッグ本体11内や内蓋33の収納部51に釣具等を収納して、図1及び図4の如く釣り用バッグ75を内蓋33と外蓋37とで完全に閉じて釣場に携帯した後、例えば内蓋33の収納部51に収納した釣具を取り出す際には、図5の如く両面ファスナー69,71の接合を解除し、止め具67またはスカート部59に手を掛けて外蓋37のスカート部59及び凸部63と取っ手53側の係合部61と凹部65との係合状態を解除し乍ら、ヒンジ部材39を回転中心に外蓋37を矢印方向へ開ければ、図2の如く内蓋33の収納部51が現れて釣具が取り出せる。
【0022】
このとき、折返し部(開口縁部)55に取っ手53の係合部57が係合しているため、内蓋33は収納口25を閉塞したままである。
また、斯かる状態で取っ手53に手を掛けて折返し部(開口縁部)55と係合部57との係合を解除し乍ら、図3の如くヒンジ部材35を回転中心に内蓋33を開ければ、収納口25が完全に開放されてバッグ本体11内に収納した釣具が取り出せる。
【0023】
そして、内蓋33を閉じるには、図5の如く取っ手53の係合部57をバッグ本体11の上部の折返し部(開口縁部)55に係合させればよく、この後、外蓋37を閉じるには、図4に示すようにスカート部59を取っ手53の係合部61に係合して、その下端部の凸部63を係合部61の凹部65に係合させた後、両面ファスナー69,71同士を接合すればよい。
【0024】
また、図1の如く内蓋33と外蓋37とで収納口25が完全に閉じられた状態で、バッグ本体11内に収納した釣具を取り出すには、図6の如く両面ファスナー69,71の接合を解除し、取っ手53に手を掛けて折返し部(開口縁部)55と係合部57との係合を解除し乍ら、ヒンジ部材35を回転中心に内蓋33を矢印方向へ開ければ、取っ手53に外蓋37が係合したまま外蓋37が内蓋33と共に開いて、収納口25が完全に開放される。
【0025】
そして、収納口25を閉めるには、内蓋33を戻して図4の如く取っ手53の係合部57をバッグ本体11の折返し部(開口縁部)55に係合させればよく、この一連の作業時に外蓋37は取っ手53に係合して内蓋33から外れることがない。
このように本実施形態によれば、止め具67やスカート部59に手を掛ければ外蓋37だけを開けることができ、また、取っ手53に手を掛ければ外蓋37と共に内蓋33を開けることが可能で、図17の従来例に比し、外蓋37だけの開放または外蓋37と内蓋33の同時開放の操作を選択して容易に行うことが可能となった。
【0026】
また、本実施形態によれば、図17の従来例に比し、内蓋33の収納部51により多くの釣具が収納でき、収納部51に収納した釣具の存在によって外蓋37と内蓋33の同時開放に支障を来す虞もない。
図7乃至図12は請求項1乃至請求項7に係る釣り用バッグの第二実施形態を示し、以下、本実施形態を図面に基づいて説明するが、前記実施形態と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0027】
図7及び図8に於て、37-1は前記外蓋37と同様、周縁部にスカート部59が形成された外蓋で、背面側のスカート部59とバケツ本体11(側壁部21の上部外周)とがヒンジ部材39で連結されている。
尚、本実施形態も、内蓋33-1と外蓋37-1を可撓性部材のヒンジ部材35,39を介してバッグ本体11に取り付けたが、回動軸からなるヒンジ部材を用いてもよい。また、ヒンジ部材を用いなくても、内蓋33-1と外蓋37-1をバッグ本体11に回動して収納口25を開閉できるように直接取り付けてもよい。
【0028】
このように内蓋33-1と外蓋37-1は、バッグ本体11に対しこれら回動部を介して回動可能に取り付けられていればよい。
更に、内蓋33-1と外蓋37-1のいずれか一方がバッグ本体11に回動部を介して回動自在に取り付けられていれば、他方の蓋を一方の蓋に回動部を介して回動自在に取り付けることで、一方の蓋を介して他方の蓋をバッグ本体11に対して回動して開閉することができ、このような構成も、内蓋33-1と外蓋37-1を回動部を介してバッグ本体11に取り付けたものとする。
【0029】
そして、正面側のスカート部59の左右に、夫々、裏面側に面ファスナー69が貼着された止め具67が取り付くと共に、両面ファスナー69に対応して側壁部17の外周に2つの面ファスナー71が貼着されており、図7及び図10の如く後述する内蓋33-1の上方から外蓋37-1でバッグ本体11の収納口25を覆って両面ファスナー69,71を夫々接合すると、収納口25を覆う外蓋37-1を保持することができるようになっている。
【0030】
また、図8乃至図12に於て、33-1は前記内蓋33と同様、バケツ本体11の収納口25に対応して皿状に形成された内蓋で、背面側の周壁部47とバケツ本体11(折返し部31)とがヒンジ部材35で連結されており、4つの周壁部43,45,47,49で囲繞された底部41の上部が収納部51とされている。
そして、図示するように本実施形態は、図1の左右一対の取っ手53に代え、内蓋33-1の正面側の周壁部43の中央に、合成樹脂で形成された1個の取っ手77を外蓋37-1の外側に突出させて取り付けたことを特徴とする。
【0031】
取っ手77は、周壁部43に沿って配された円柱状の握持部79と、該握持部79の両側に延びる左右の支持杆81とからなり、図10に示すように左右の支持杆81の一端側83は、夫々、内蓋33-1の周壁部43の内側に沿って固着されている。そして、支持杆81は、夫々の中間部分が側壁部17の折返し部(開口縁部)55に係合する第1の係合部85と、外蓋37-1のスカート部59が係合する第2の係合部87とからなる断面クランク状に形成されており、他端側は周壁部43に沿って屈曲されて前記握持部79が取り付けられた構造となっている。
【0032】
また、図7及び図10に示すように外蓋37-1の正面側のスカート部59の下端部には、前記支持杆81に対応して2つの係合部89が上下方向に切り欠かれており、図7の如く内蓋33-1の上方から収納口25を外蓋37-1で覆うと、夫々の係合部89に支持杆81が係合するようになっている。
尚、図示しないが前記係合部89は正面視鍵穴形状とされて、開口側が狭く奥が広がって支持杆81が保持できる構造となっている。但し、この係合部89は省略してもよい。
【0033】
本実施形態に係る釣り用バッグ91はこのように構成されているから、バッグ本体11内や内蓋33-1の収納部51に釣具等を収納して、図7及び図10の如く釣り用バッグ91を内蓋33-1と外蓋37-1とで完全に閉じて釣場に携帯した後、例えば内蓋33-1の収納部51に収納した釣具を取り出す際には、図11の如く両面ファスナー69,71の接合を解除し、止め具67またはスカート部59に手を掛けて、係合部89と支持杆81及び外蓋37-1のスカート部59と取っ手77側の係合部87との係合状態を夫々解除し乍ら、ヒンジ部材39を回転中心に外蓋37-1を矢印方向へ開けば、図8の如く内蓋33-1の収納部51が現れ、釣具が取り出せる。
【0034】
このとき、折返し部(開口縁部)55と取っ手77の係合部85とが係合しているため、内蓋33-1は収納口25を閉塞したままである。
更に、斯かる状態で取っ手77の握持部79に手を掛けて折返し部(開口縁部)55と係合部85との係合を解除し乍ら、図9の如くヒンジ部材35を回転中心に内蓋33-1を開ければ、収納口25が完全に開放されてバッグ本体11内に収納した釣具が取り出せる。
【0035】
そして、内蓋33-1を閉じるには、図11の如く取っ手77の係合部85をバッグ本体11の折返し部(開口縁部)55に係合させればよく、この後、外蓋37-1を閉じるには、図10に示すようにスカート部59を取っ手77の係合部87に係合して、両面ファスナー69,71同士を接合すればよい。
また、図7の如く内蓋33-1と外蓋37-1とで収納口25が完全に閉じられた状態で、バッグ本体11内に収納した釣具を取り出すには、図12の如く両面ファスナー69,71の接合を解除した後、取っ手77の握持部79に手を掛けて折返し部(開口縁部)55と係合部85との係合を解除し乍ら、ヒンジ部材35を回転中心に内蓋33-1を矢印方向へ開ければ、取っ手77に外蓋37-1が係合し、且つ取っ手77の支持杆81がスカート部59の係合部89に係合しているため、外蓋37-1が内蓋33-1と共に開いて収納口25が完全に開放される。
【0036】
そして、収納口25を閉めるには、内蓋33-1を戻して、図10の如く取っ手77の係合部85をバッグ本体11の折返し部(開口縁部)55に係合させればよく、この一連の作業時に外蓋37-1は内蓋33-1から外れることがない。
このように本実施形態に係る釣り用バッグ91によっても、前記釣り用バッグ75と同様、所期の目的を達成することが可能で、外蓋37-1だけの開放または外蓋37-1と内蓋33-1の同時開放の操作を選択して容易に行うことが可能となった。
【0037】
また、本実施形態も、図17の従来例に比し、内蓋33-1の収納部51により多くの釣具が収納でき、収納部51に収納した釣具の存在によって外蓋37-1と内蓋33-1の同時開放に支障を来す虞もない。
図13乃至図16は請求項1乃至請求項7に係る釣り用バッグの第三実施形態を示し、本実施形態は、図7の取っ手77に代え、これをベルト状の柔軟性を有する材料からなる取っ手にしたものである。
【0038】
以下、本実施形態を図面に基づいて説明すると、図に於て、37-2は前記外蓋37と同様、周縁部にスカート部59が形成された外蓋で、背面側のスカート部59とバケツ本体11(側壁部21の上部外周)とがヒンジ部材39で連結されている。そして、正面側のスカート部59の左右に、夫々、止め具67が取り付くと共に、止め具67の両面ファスナー69に対応して側壁部17の外周に面ファスナー71が貼着されている。
【0039】
また、図13及び図14に示すように正面側のスカート部59の中央の下端部には、後述する取っ手93の係合部(切欠き)95が切り欠かれており、該係合部95は開口側が狭く、奥が取っ手93の横幅と同一寸法に形成されて取っ手93が係合できる形状とされている。
一方、図14乃至図16に於て、33-2は前記内蓋33と同様、バケツ本体11の収納口25に対応して形成された皿状の内蓋で、背面側の周壁部47とバケツ本体11(折返し部31)とがヒンジ部材35で連結され、4つの周壁部43,45,47,49で囲繞された底部41の上部が収納部51とされている。
【0040】
そして、図14に示すように前記係合部95に対応して正面側の周壁部43の中央に、バッグ本体11の折返し部(開口縁部)55の上部に当接可能な突片97が外方へ延設され、更に、該突片97上に、前記止め具67より厚肉な合成樹脂製の可撓性を有するベルト状の取っ手93が固着されており、前記係合部95に取っ手93を係合させて上方へ折り返すと、取っ手93が外蓋37-2の外側に突出するようになっている。
【0041】
また、取っ手93の先端側には、外蓋37-2の表面に貼着した面ファスナー99に接合する面ファスナー101が貼着されており、図14の如く係合部95に係合させた取っ手93を上方へ折り返して面ファスナー99,101を接合させると、取っ手93を上方へ折り返して形成される係合部103にスカート部59が係合し、更にまた、取っ手93と突片97,周壁部43とで形成される係合部105に折返し部(開口縁部)55が係合されるようになっている。
【0042】
本実施形態に係る釣り用バッグ107はこのように構成されているから、バッグ本体11内や内蓋33-2の収納部51に釣具等を収納し、図13及び図14の如く釣り用バッグ107を内蓋33-2と外蓋37-2とで完全に閉じて釣場に携帯した後、例えば内蓋33-2の収納部51に収納した釣具を取り出す場合には、先ず、両面ファスナー69,71及び面ファスナー99,101の接合を解除し、取っ手93を係合部95から外す。これにより、係合部103とスカート部59との係合状態が解除されるので、図15に示すように止め具67またはスカート部59に手を掛けて、ヒンジ部材39を回転中心に外蓋37-2を矢印方向へ開ければ、外蓋37-2が完全に開いて内蓋33-2の収納部51が現れ、釣具が取り出せる。
【0043】
このとき、折返し部(開口縁部)55に係合部105が係合しているため、内蓋33-2は収納口25を閉塞したまま収納口25に保持される。
更に、斯かる状態で取っ手93に手を掛けてヒンジ部材35を回転中心に内蓋33-2を開ければ、収納口25が完全に開放されてバッグ本体11内に収納した釣具が取り出せる。
【0044】
そして、内蓋33-2を閉じるには、内蓋33-2を戻して突片97をバッグ本体11の折返し部(開口縁部)55に当接させればよく、この後、外蓋37-2を閉じるには、外蓋37-2を戻して取っ手93を係合部95に係合し、両面ファスナー69,71及び面ファスナー99,101同士を接合すればよい。
また、図13の如く内蓋33-2と外蓋37-2とで収納口25が完全に閉じられた状態で、バッグ本体11内に収納した釣具を取り出すには、図16の如く両面ファスナー69,71及び面ファスナー99,101の接合を解除した後、取っ手93を介して内蓋33-2を矢印方向へ開ければ、取っ手93の係合03に外蓋37-2が係合しているため、外蓋37-2が内蓋33-2と共に開いて収納口25が完全に開放される。
【0045】
そして、収納口25を閉めるには、内蓋33-2を戻して図14の如く両面ファスナー69,71及び面ファスナー99,101同士を接合すればよく、この一連の作業時に、外蓋37-2は内蓋33-2から外れることがない。
尚、取っ手93はベルト状にしたが、U字状に形成する等、様々な形状にできる。
このように本実施形態に係る釣り用バッグ107によっても、既述した釣り用バッグ75,91と同様、所期の目的を達成することが可能で、外蓋37-2だけの開放または外蓋37-2と内蓋33-2の同時開放の操作を選択して容易に行うことが可能となった。
【0046】
また、本実施形態に於ても、図17の従来例に比し、内蓋33-2の収納部51により多くの釣具が収納でき、収納部51に収納した釣具の存在によって外蓋37-2と内蓋33-2の同時開放に支障を来す虞がない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】請求項1乃至請求項7の第一実施形態に係る釣り用バッグの全体斜視図である。
【図2】外蓋を開いた釣り用バッグの全体斜視図である。
【図3】外蓋と内蓋を開いた釣り用バッグの全体斜視図である。
【図4】外蓋と内蓋を閉じた釣り用バッグの断面図である。
【図5】外蓋を開いた釣り用バッグの断面図である。
【図6】外蓋と内蓋を開いた釣り用バッグの断面図である。
【図7】請求項1乃至請求項7の第二実施形態に係る釣り用バッグの全体斜視図である。
【図8】外蓋を開いた釣り用バッグの全体斜視図である。
【図9】外蓋と内蓋を開いた釣り用バッグの全体斜視図である。
【図10】外蓋と内蓋を閉じた釣り用バッグの断面図である。
【図11】外蓋を開いた釣り用バッグの断面図である。
【図12】外蓋と内蓋を開いた釣り用バッグの断面図である。
【図13】請求項1乃至請求項7の第三実施形態に係る釣り用バッグの全体斜視図である。
【図14】外蓋と内蓋を閉じた釣り用バッグの断面図である。
【図15】外蓋を開いた釣り用バッグの断面図である。
【図16】外蓋と内蓋を開いた釣り用バッグの断面図である。
【図17】従来の釣り用バッグの全体斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
11 バッグ本体
13 合成樹脂シート
15,41 底部
17,19,21,23 側壁部
25 収納口
27 フレーム
31,55 折返し部
33,33-1,33-2 内蓋
35,39 ヒンジ部材
37,37-1,37-2 外蓋
43,45,47,49 周壁部
51 収納部
53,77,93 取っ手
57,61,85,87,89,95,103,105 係合部
59 スカート部
63 凸部
65 凹部
67 止め具
69,71,99,101 面ファスナー
73 ショルダーベルト
75,91,107 釣り用バッグ
79 握持部
81 支持杆
97 突片

【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成19年2月26日(2007.2.26)
【代理人】 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺

【識別番号】100116001
【弁理士】
【氏名又は名称】森 俊秀


【公開番号】 特開2008−206432(P2008−206432A)
【公開日】 平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願番号】 特願2007−45297(P2007−45297)